経 営 関 連 情 報 |
2003年04月14日-001
将来性のあるサービス業種はなに?
自分の生活を豊かに楽しくしてくれるサービスにはお金をかけても惜しくはない。その時々によって消費者が望むものは違うが、あるサービスを、今後利用意向がある割合と現在利用している割合との差でみれば、そのサービスに参入できる余地があるかどうか分かる。
日経産業消費研究所では、今後の伸びが期待できる29のサービス業を挙げ、現在の利用状況と今後の利用意向を調べた(有効回答数598人)。まず、過去1年間に自分で利用したことがあるのは、「リサイクルショップ」が25.8%で最も高く、「歯科口腔外科」14.0%、「カイロ・整体」13.7%、「フィットネスクラブ」12.5%と、4業種が1割を超えた。
一方、今後は(今後も引き続き)利用したいものは、「リサイクルショップ」が25.8%でトップ。しかし、現在の利用率と今後の利用意向の割合が同じであれば、需要と供給がちょうど合っている状態なので、今後それほど伸びは期待できないことになるのか。以下、「フィットネスクラブ」16.7%、「カイロ・整体」13.2%、「歯科口腔外科」11.7%と、1割を超えた業種は利用率と同じ顔ぶれ。
そこで、今後の利用意向と現在の利用率との差をみると、「カイロ・整体」は▲0.5ポイント、「歯科口腔外科」は▲2.3ポイントで、この2業種は供給過剰となる。「フィットネスクラブ」のみが4.2ポイントのプラスで、まだ参入余地があって将来性のある業種となる。
このように、差がプラス、今後の需要が見込まれる業種は、他に「医療保険情報提供」(4.9ポイント)、「ハウスクリーニング」(4.5ポイント)、「食材の宅配」(3.2ポイント)があり、これらは数あるサービス業の中でも成長が期待できる有力業種ということになる。
同調査は、有効回答数が約600人ということだから、おおまかな傾向がわかる程度のものだろう。もう少しデータを増やして調べると、より精度の高い有力なサービス業が浮かび上がってきて興味深い結果となりそうだ。
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