厚生労働省が12日に発表した第36回社会保険労務士試験結果によると、合格者数は前年を1.7%(80人)上回る過去最高の4850人で、合格率は9.4%だった。8月22日に全国で行われた第36回試験は、過去最高の6万5215人(前年比1.7%増)の受験申込者があり、うち79.0%(同1.6ポイント減)にあたる5万1493人(同0.4%減)が受験した。合格者数4850人のうち、科目免除者は69人(うち公務員特例免除者31人)だった。
合格者を年齢別にみると、「30歳代」(42.3%)、「20歳代」(28.2%)、「40歳代」(17.2%)、「50歳代」(9.6%)、「60歳代以上」(2.7%)の順で多い。合格者の最年少者は20歳、最高齢者は73歳。また、職業別では、「会社員」が44.4%を占めてもっとも多く、次いで「無職」(28.7%)、「公務員」(5.5%)、学生や自営業などの「その他」(21.4%)の順となっている。男女別割合は、「男」が62.6%、「女」が37.4%。
合格者のうち、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者または厚生労働大臣が指定した講習を終了した者は、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することによって、社会保険労務士となることができる。なお、2004年9月末現在の社会保険労務士登録者数は2万8426人となっている。