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経営関連情報 (2005/03/18)

民間事業所の平均賃金は対前年比3年連続の減少

 厚生労働省が公表した2004年賃金構造基本統計調査結果(有効回答数約4万4000事業所)によると、常用労働者10人以上の民間事業所における昨年6月時点の一般労働者の平均賃金(所定内給与額)は、男女計で30万1600円(平均40.4歳、12.1年勤続)、対前年比0.2%減と3年連続の減少となった。男は33万3900円(同41.3歳、13.4年)で対前年比0.5%減、女は22万5600円(同38.3歳、9.0年)で同0.6%増となっている。

 企業規模別に賃金をみると、男では、「大企業」で39万5000円(平均年齢40.8歳、16.8年勤続)、「中企業」で32万3300円(同40.8歳、13.0年)、「小企業」で29万4600円(同42.3歳、11.1年)だった。一方、女では、「大企業」で25万4200円(平均年齢36.4歳、10.3年)、「中企業」で22万7100円(同37.9歳、8.7年)、「小企業」で20万6500円(同39.9歳、8.6年)となっている。

 また、賃金を産業別にみると、男は「金融・保険業」(46万2900円)、「教育・学習支援業」(44万500円)が高く、「飲食店、宿泊業」(27万5600円)、「運輸業」(27万8700円)が低くなっており、女は「教育・学習支援業」(29万6600円)、「電気・ガス・熱供給・水道業」(28万9300円)が高く、「飲食店、宿泊業」(19万2400円)、「製造業」(19万4100円)が低くなっている。

 パートタイム労働者の1時間あたり賃金は、男が1012円、対前年比0.9%増、女が904円、同1.2%増となっている。賃金を年齢階級別にみると、男は30歳以上で1100円前後となっており、女は25~29歳で949円と高くなっているが、25歳以上でおおむね900円台となっている。なお、労働者構成比を年齢階級別にみると、男では、29歳以下で全体の49.6%を、女では40~59歳で全体の53.2%をそれぞれ占めている。