経 営 関 連 情 報

2002年02月06日-001
上場企業の倒産直前の株価は約7割が100円割れ

 ゼネコンや不動産などの業績不振企業を中心に株価が100円割れしている企業が目立つが、帝国データバンクが2001年1月以降から本年1月20日までに倒産した株式公開企業28社を調べたところ、倒産直前の株価平均は107円で、100円割れの企業が19社と約7割を占めたことが明らかになった。また、倒産前日の株価平均は倒産1年前に比べ49.8%も下がっており、倒産前に株価が次第に下落していた姿がうかがえる。

 倒産上場企業28社の株価を個別にみると、大成火災海上保険の400円が最高水準で、次いでベターライフ380円、ナナボシ374円(気配値)、ライフ180円などが続く。また、50円以上100円未満の企業は13社(構成比46.4%)、50円未満の企業は6社(同21.4%)で、この結果、100円割れ企業は合計19社(同67.9%)と約7割を占めた。なお、最低水準は赤井電機の10円。

 調査対象28社の平均した倒産前の株価推移をみると、倒産前日の株価平均が107円であるのに対し、1年前の株価平均は213円で、これを比べると倒産前日の株価平均は49.8%の下落となった。また、6ヵ月前の株価平均は166円で、同じく35.5%の下落、1ヵ月前の株価平均は121円で同じく11.6%の下落となっており、この結果、倒産企業の株価は倒産する1年前から比較していくと、次第に下落していく姿が浮き彫りになった。

 

 

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