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経営関連情報 (2005/10/28)

主要ゴルフ場経営会社64社の総売上高は4.5%減

 主要ゴルフ場経営会社64社の2004年度単独決算では、4社に3社が前年度より売上高を減らし、減収に歯止めがかからなかったことが、東京商工リサーチの特別調査でわかった。主要64社の2004年度の総売上高は前年度に比べ4.5%減の426億5406万円となった。前年度より売上高を減らした会社は48社で全体の75%にのぼった。

 総売上高の年度別推移は、1998年度が589億116万円、99年度550億9290万円(前年度比6.4%減)、2000年度515億2467万円(同6.4%減)、01年度493億4542万円(同4.2%減)、02年度458億9277万円(同6.9%減)、03年度446億6792万円(同2.6%減)となっており、04年度も減収に歯止めがかからなかった。

 主要64社の2004年度単独決算では、経常赤字会社が28社だった。ただし、経常赤字会社数は、98年度が39社、99年度39社、2000年度38社、01年度39社、02年度38社と全体の約6割を占めていたが、最近は03年度の32社以降、減少を続けている。2004年度単独決算は経常赤字会社が減少したことで、主要64社合計の経常損益は経常利益が6374万円となり、98年度以降で初めて全体の経常損益がプラスとなった。

 2004年度の内訳をみると、経常損失計上から経常利益計上に転じた会社及び経常利益が増益となった会社は合計28社にのぼった。こうした経常損益の改善は、キャディなど人件費の削減、コース管理コストの削減などが影響した。ちなみに、主要64社の2004年度の営業費用、販売費及び一般管理費の合計額は、前年度比4.5%減だった。

 東京商工リサーチでは、「多くのゴルフ場経営会社が預託金の償還問題を抱えて苦慮するなか、コスト削減に成功したゴルフ場は収益が大幅に改善し、破綻したゴルフ場のなかでも再建が軌道に乗ったところもある。マーケットの拡大が困難ななか、オペレーション効率の改善がカギとなっている」と指摘している。