入手困難な商品を購入できたり、不要なものを売ることができる「ネットオークション」は、便利・有益な反面、詐欺やユーザー間のトラブルなどを耳にすることもある。インターネットコムとgooリサーチが実施した「ネットオークションに関する調査」結果(有効回答数1077人)によると、オークション利用者の約3割は何らかのトラブルを経験しており、6.0%のユーザーが「詐欺に遭った」と回答した。
ネットオークションに出品・入札したことが「ある」とするユーザーは全体の59.0%と、ネットユーザーのほぼ6割がネットオークションの利用経験があった。このうち、47.6%が出品経験者で、利用頻度は「年1回以下」(28.8%)、「年4~5回程度」(22.9%)が多い。また、入札経験者は52.4%で、「年4~5回程度」(23.7%)、「月1回程度」(21.3%)が多かった。入札のほうが人数も多く比較的利用頻度が高いようだ。
ちなみに、最高落札価格では、「1万円以上5満円未満」が出品者(43.7%)、入札者(38.4%)ともにもっとも多かった。一方、ネットオークションの経験が「ない(いつも見るだけ)」と回答した41.0%のユーザーがオークションをしない理由(複数回答)は、「詐欺などが心配」が62.7%、「ユーザー同士のトラブルに遭いたくない」が43.2%と、トラブルに遭うのを嫌ってオークションを利用しないユーザーが多い。
ネットオークション利用者が取引の際に「トラブルに遭った」との回答は全体の28.2%と3割近くを占めた。具体的なトラブルの内容(複数回答)は、「落札者から連絡が来なかった」(9.0%)がもっとも多く、次いで「届いた商品が破損していた」(6.1%)、「詐欺に遭った」(6.0%)と続いた。詐欺に遭ったユーザーはオークション利用者の6%と少ないとはいえ、オークション利用には十分な注意が必要といえるだろう。