国税庁が18日に発表した2004年度決算大法人の申告所得状況によると、対象企業3424社の申告所得総額は前年度を18.5%(約3兆1800億円)上回る20兆3254億円となった。対象企業を資本金30億円以上に引き上げた1992年度以降、初めて20兆円を超えた。申告所得総額は2年連続の増加で、二ケタ増は、景気の回復基調による大企業の業績改善を裏付ける結果となった。
申告所得上位50社をみると、トップは「トヨタ自動車」の9228億4700万円、対前年度比16.3%増で、6年連続の1位となった。以下、「東京電力」(申告所得3874億4900万円、対前年度比47.0%増)、「日本生命保険」(同3648億2800万円、▲9.4%減)、「キャノン」(同3615億5400万円、24.2%増)、「ジェイエフイーホールディングス」(同3556億4800万円、前年はランク外)とここまでがベスト5。
前年度2位だった「NTTドコモ」は海外投資損失に係る特別損失を計上したことから申告所得が大幅に減少しランク外となった。代わって上位50社にランク入りしたのは、「ジェイエフイーホールディングス」をはじめ「明治安田生命保険」(15位、申告所得2122億6200万円)、「任天堂」(26位、同1128億400万円)、「ブリヂストン」(27位、同1095億1000万円)など計8社だった。
申告所得上位50社順位表は↓
http://www.nta.go.jp/category/press/press/h17/4316/01.htm