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友達の評価が消費に影響「ソーシャル型消費」が浸透

経営関連情報 - 2011年10月31日

 電通の社内横断組織「電通ソーシャルメディアラボ」は、15~59歳の男女約1000人を対象に、ソーシャルメディア(S/M)が企業ブランド・消費に与える影響を調査した。近年、S/Mの急速な普及に伴い、ネット上で書込みや投稿など、具体的な情報発信をしている人は1割に満たないものの、約3割が知人・友人にソーシャルボタンを押してゆるやかに情報発信、「ソーシャル型消費」の浸透がうかがえる結果となった。

 インターネットやSNSでの企業ブランドや商品に対する最も多いS/M上での活動経験は、「mixiの『イイネ!』やFacebookの『いいね』を押したことがある人」で、インターネット利用者の27.4%にのぼった。また、インターネット利用者の42%が口コミによって何らか購買に影響を受けていることが分かった。全ての世代の約4割が、S/Mによって購買に影響を受けており、この傾向は若い世代になるに従って顕著に現われている。

 どのような種類の口コミがネット利用者の購買に影響を与えているか調査した結果、購買に影響を与える口コミで、最も影響力があるのは、「専門家のブログやTwitterの発言」48%、次いで「知人・友人のブログ・SNS、Twitterの発言」44%だった。専門家の発信と、友人・知人の発信の影響力はほぼ同程度であり、他人(一般人)や有名人の発言よりネット利用者の購買に影響を及ぼすことが明らかとなった。

 購買やブランドイメージに影響を与えたS/M上の経験について、SNS利用者の約4割以上が「友人・知人が企業やブランド・商品を褒める書き込みを読んだ」経験があり、「その書き込みを読んで自身も共感」が約35%、「書き込みを読んで商品購入」も約26%いた。逆に、「商品を批判する書き込みを読んだ経験がある」も約35%、さらにブランドや商品へのイメージの悪化や、購入、利用の中止も約2割に達していることが分かった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2011/pdf/2011121-1025.pdf