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若手社員と内定学生で「愛社精神」の意識に差

経営関連情報 - 2009年11月04日

 毎日コミュニケーションズが、若手社会人(入社2~5年目)と内定学生(2010年4月入社予定)を対象に実施した「仕事に関する意識調査」結果(有効回答数:若手社会人272人、内定学生300人)によると、入社する(今の)会社に対する愛社精神は、内定学生の84.3%が「(非常に+まあまあ)ある」と回答したのに対し、若手社会人は52.6%となり、両者の間で30ポイント以上の開きが出る結果となった。

 また、将来の転職に対する考えは、内定学生の69.6%が「(おそらく+絶対)しないと思う」と回答したのに対し、若手社会人は「おそらくしないと思う」(29.0%)と「絶対しないと思う」(6.3%)が計35.3%にとどまり、「必ずすると思う」が23.2%、「おそらくすると思う」が41.5%と、“すると思う”との回答が64.7%を占める結果となり、内定学生と若手社会人の“愛社精神”や“帰属意識”に大きな差がみられた。

 先約があるときに上司から飲みに誘われた場合、内定学生は「先約を断って、上司と飲みに行く」と「上司の誘いを断って、先約を優先」が両者50%で半数に分かれたが、若手社会人は「先約を優先」が82.0%を占めた。さらに、職場の人との理想的な関係では、内定学生は「職場の人とはプライベートでも仲良くしたい」が66.7%だったのに対し、若手社会人は37.1%にとどまり、「プライベートでは距離をおきたい」が62.9%だった。

 仕事に対する考え方では、内定学生は「定年になるまできっちり働きたい」が68.7%を占めた一方で、若手社会人は「若いころに一生懸命働いて、早期リタイアしたい」が52.9%と半数以上を占めた。また、出世に対する意識では、内定学生は「部長・プロデューサーまで」が29.0%で最多、次いで「役員まで」(22.0%)、「主任・係長まで」(10.7%)、「社長まで」(6.7%)と続き、全体の78.7%が“出世したい”と考えている。

 対照的に、若手社会人は「出生したいと思わない」が52.2%と半数以上を占める結果となり、内定学生より若手社会人のほうが出世欲は低いという傾向がうかがえた。

 同意識調査結果の概要は↓
 http://www.mycom.co.jp/news/2009/10/post_77.html