ゼイタックス

税務関連情報 (2006/11/15)

国税局の還付装う振り込め詐欺に注意!!

 国税局や税務署の職員を装い「所得税の払い過ぎのため、還付金があります」などと偽って納税者にATM(現金自動預払機)を操作させ現金を振り込ませる詐欺被害が急増している。これまでの電話により誘う手口から、今月に入って千葉県では郵便でニセの通知書を送りつける新たな手口が発生しており、国税当局では注意を呼びかけている。

 東京国税局によると、千葉県内を中心に今月6日から3日間、実在しない国税局収税課と裏に書かれた封筒に『平成16年度納税ご返金のお知らせ』と題して「納税過払金●万●●●●円を返金する」旨が書かれた通知書が、約800件送付されたという。6日には、文書を送られた千葉県の女性が約30万円を振り込んでしまうという被害が発生している。

 この手口は、通知書に書かれた電話番号に連絡すると、「金融機関やコンビニエンスストアのATM(現金自動預払機)に行き、『0120-○○○○』などに連絡して、担当者の言うとおりにATMのボタンを押して欲しい」などと指示されるというもの。指示どおりにすると、還付金を振り込んでもらうつもりが、言葉巧みにATMの振込み操作をさせられ、逆に現金を振り込まされてしまう。

 国税庁では、国税局や税務署では、還付金の受取手続きのためにATMの操作を求めることや、また、国税の納税のために金融機関の個人名口座を指定して振込みを求めることはない、として注意を喚起している。なお、10月までの5ヵ月間に全国24都道府県から、こうした不審電話に関する問合せが約3500件、国税庁・国税局に寄せられ、被害は85件、総額約6000万円にのぼるという。