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新入社員、「一生会社」派と「転職・起業」派が半々

経営関連情報 - 2008年04月09日

 明治安田生命が、今春就職予定の新卒男女を対象に入社前の2月下旬に実施した「新入社員アンケート調査」結果(有効回答数1065人)によると、新入社員の就職先での将来の展望は、「一生同じ会社に勤めようと思う」との回答が42.6%、「会社に入ったからには社長になりたいと思う」が6.1%と、全体の5割弱が“この会社でずっとがんばっていきたい”と考えていることが分かった。

 一方で、「自分に合わなければやめたい」との回答が24.5%、「いずれは起業(独立)したい」が10.0%、「一定の実力がついたら転職したい」が16.7%と、5割強の新入社員が、“将来的に転職あるいは起業も考えている”と回答。売り手市場といわれる就職活動戦線を経て入社してきて、就職活動にも78.0%と約8割が満足しているが、「一生会社」派と「将来的には転職・起業」派がほぼ半々となる結果となった。

 人事制度のあり方について、雇用形態は、「終身雇用」(67.9%)を望む新入社員が3人に2人となり、「年俸契約制」(12.3%)を大きく上回った。また、人事評価では、「年功序列」が34.1%、「能力主義」が32.7%とほぼ同水準だった。5年前の調査では、「能力主義」が46.2%と「年功序列」(30.3%)を上回っていたが、売り手市場のなか、希望通りの就職先を選ぶことができた新入社員が多い影響か、やや保守的な傾向がみえる。

 ところで、会社に入れば上司や先輩との夜の付き合いもあるが、アフター5の付き合い方についての新入社員の考え方は、「必要」派が85.1%と8割を超えた。ある程度の付き合いは、コミュニケーションを深める上で大切な機会と考えているようだ。ただし、デートなどプライベートの用事と重なった場合は、「プライベート優先(「どちらかというと」を含む)」が58.8%と、「上司を優先(同)」(41.2%)を上回っている。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/2007/pdf/20080327.pdf