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経営関連情報 (2006/12/27)

転職希望者は4割を切り過去最低水準~新入社員

 社会経済生産性本部が実施した「2006年度新入社員の入社後半年間の意識変化調査」結果(有効回答数1290人)によると、「条件が良い会社があれば、さっさと移るほうが特だ」という転職希望の回答は36.5%と4割を切り、秋の調査では過去最低の水準となったことが分かった。今年春の調査からは7.0ポイント増えたものの、昨年秋の調査からは6.7ポイント減少している。過去の最高値は1999年秋の53.0%。

 一方で、「今の会社に一生勤めようと思っている」との回答が前年秋から3.6ポイント増加し29.2%と、過去10年の秋の調査では最高の水準となった。過去の最低値は1998年の14.2%だが、この間に新入社員の会社への帰属意識が倍増した。「将来への自分のキャリアプランを考える上では、社内で出世するよりも、自分で起業して独立したい」との回答も同3.3ポイント減少し、4人に1人の割合(25.7%)となった。

 また、「各人の業績や能力が大きく影響する給与システム」を望む回答は61.5%と6割以上の多数を占めるものの、1991年の調査開始以来、春秋を通じて過去最低の水準となった。これまでの最高値は1995年秋の76.9%。なお、「若いうちならフリーアルバイターの生活を送るのも悪くない」との質問に対し「思わない」との否定的な回答が65.4%に達し、春同様過去最高(過去最低は1997年秋の44.6%)の水準となった。