経 営 関 連 情 報

2003年03月14日-001
貯蓄保有世帯の平均貯蓄額は1311万円

 総務省郵政研究所が2年ごとに実施している「家計における金融資産選択等に関する調査」が11日に公表された。それによると、貯蓄保有世帯(2人以上世帯)の平均貯蓄総額は1311万円であることが分かった。調査は、全国の世帯主年齢20歳以上80歳未満の7000世帯を対象に昨年11月14日から12月23日にかけて行われ、4357件の回答を得た。

 貯蓄総額の平均値を世帯主年齢階級別にみると、年齢が上がるほどに貯蓄総額は増えており、「70代世帯(70~79歳)」層が平均1884万円で最も多い。また、貯蓄目的別(複数回答)では、「病気・災害等に備えて」が70.5%で最も多く、以下、「老後の生活に備えて」(51.9%)、「特に目的はないが、貯蓄をしていれば安心」(48.9%)などが続いている。

 借入金がある世帯の割合は42.8%だったが、「40代世帯」が61.6%で最も多く、「30代世帯」が56.5%、「50代世帯」が50.0%と、30~50歳代世帯の5割以上が借入れをしている。借入れの目的(複数回答)は、「マイホームの取得・増改築のため」の割合が67.0%でダントツに高く、「耐久消費財購入のため」が35.2%で続く。「生活費のため」は12.7%。

 遺産に対する考え方は、「子供に遺産を残したい」との世帯が57.9%だった。子供に残したい遺産の金額については、「1000万円以上2000万円未満」と回答した世帯が26.9%で他の回答を上回った。「子供に遺産を残さない」世帯は41.3%を占めたが、その理由としては、「遺産を残すだけの余裕がないから」との回答世帯が83.5%を占め、他の回答を大きく上回った。

 

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