2003年09月12日-001
電子メールが社内コミュニケーションの中心に
社内外ともに仕事上での電子メールのやりとりが日常での当たり前の風景となってきている。ガートナージャパンがこのほど公表した企業内個人の電子メール利用実態調査(有効回答数557人)では、電子メールが顧客や取引先など外部、あるいはメルマガなど情報収集も含めた、業務コミュニケーションにおける中心的な位置付けになっていることが明らかになった。
調査結果によると、ビジネスマンがパソコンで受信する電子メールは、2002年の一人あたり1日平均61.5通に対し、2003年は65.8通と増加し、携帯電話でも5.7通から7.0通へと増加傾向であることが分かった。65.8通のうち、「社外から」は35.2通で2002年(35.1通)とほぼ同数だったが、「社外から」は2002年を4.2通上回る30.6通となっている。
パソコンでやりとりする電子メール数が増える一方で、返信文書作成や添付ファイル関連の処理など電子メールの取扱いに社内で費やす時間は、1日平均で2002年から0.4時間少ない3.1時間と逆に減少した。これは、電子メールの処理に各個人が慣れてきたことや、処理能力が高まってきたことを示すものであり、ガートナーでは「電子メールを巡る業務効率が向上していることを表している」とみている。
この変化はモバイル環境にも顕著に表れ、社外で電子メールを見る時間は2002年の1.0時間から0.7時間に減少。特に営業職が2002年は1日平均1.6時間を社外でのPCの電子メール処理に使っていたものが、2003年は0.8時間と半減した。
これは、全体的に電子メールに関するリテラシー(識字率)が向上してきたことに加え、一部携帯電話とPCとの相互利用が進んだこと、例えば、携帯でメールの表題をチェックし、重要・緊急なものだけパソコンを立ち上げて処理するなど、メールに関わるユーザーのテクニックも向上してきたものと、ガートナーでは分析している。
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