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派遣労働者の7割が「正社員の就職」を希望

経営関連情報 - 2009年03月09日

 派遣労働ネットワークが昨年9月から12月にかけて実施した「派遣スタッフアンケート2008集計」結果(有効回答数650人)によると、今後希望する働き方は、69.5%とほぼ7割が「正社員の就職」を希望、「派遣スタッフを続けたい」は20.2%だった。回答者のうち男性は33.4%だが、過去の調査(2004年14.5%、2006年21.8%)と比べ男性比率が高まっており、全体の約2割(19.5%)は「扶養家族がいる」と回答している。

 派遣スタッフの平均時給は、男性が1298円(首都圏平均は1540円)、女性が1284円(同1496円)。また、年収は、「200万円以上300万円未満」が34.8%を占め、次いで「100万円以上200万円未満」が20.6%、「300万円以上400万円未満」が16.2%などで、平均は230万8251円。男女別にみると、男性が293万4900円(首都圏は332万9400円)、女性が198万7900円(同224万500円)だった。

 正社員と派遣スタッフの格差については、84.6%が「格差を感じる」と回答。格差を感じる点(複数回答)は、「賃金」が66.2%、次いで「一時金(賞与)」(58.2%)、「退職金」(53.7%)、「福利厚生」(49.9%)などが上位に挙げられたが、「安全対策」との回答が12.5%と、前回2006年調査(5.6%)から倍以上増加した。現在の仕事で、仕事と(家庭)生活(出産、育児、介護等)の両立は、56.6%が「できると思わない」と回答している。

 通勤交通費の支給は、50.9%と半数が「支給されない」と回答、「一部支給」が23.1%、「全額支給」は24.6%。健康保険の加入は、「派遣保険」が34.6%、「左記以外の社会保険」が33.7%、「国民健康保険」が22.6%。雇用保険は、71.9%が「加入」としている。また、派遣就労の後、離職票の交付を受けたことがある人のうち、30.5%が離職票の発行時に「1ヵ月の待機期間があって困ったことがある」と回答している。

 同集計結果の概要は↓
 http://haken-net.or.jp/modules/tinyd4/content/hsen_2008.pdf