経 営 関 連 情 報

2002年11月06日-003
9月の残業時間は3.8%増で3ヵ月連続の増加

 厚生労働省が10月31日に公表した毎月勤労統計9月分結果速報によると、7月に17ヵ月ぶりに増加に転じた残業時間は9月も3.8%増えて3ヵ月連続の増加となった。9月の一人平均総実労働時間は、従業員規模5人以上の事業所で前年同月比0.6%減の151.8時間、このうち所定内労働時間は0.9%減の142.3時間となったものの、残業時間は3.8%増の9.5時間となった。製造業の残業時間が5ヵ月連続の増加となる12.7%増の14.2時間となったことが要因。

 しかし、一人平均現金給与総額は、前年同月比1.0%減の28万1,868円と減り続けている。現金給与総額のうち、きまって支給する給与は0.8%減の27万8,517円、賞与などの特別に支給する給与は18.3%減の3,351円。きまって支給する給与の内訳は、所定内給与が0.9%減の26万1,193円、残業代などの所定外給与が1.5%増の1万7,324円となっている。

 なお、今年6月から8月の「特別に支払われた給与」のうち、賞与として支給された夏季賞与(確報)は前年比5.9%減の41万2,853円だった。昨夏の伸び率(▲1.0%)からは4.9ポイントも下回り2年連続の減少となった。支給事業所割合は72.7%。一方、年末賞与は昨年まで5年連続のマイナスの伸び率を続けており、現在のデフレ不況等の厳しい経済情勢からは今冬もあまり期待できないようだ。夏季賞与を主な産業についてみると、製造業3.2%減、卸売・小売業、飲食店6.7%減、サービス業6.3%減となった。

 

 

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