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サービス産業の生産性向上に役立つ26秘策を公表

経営関連情報 - 2009年07月08日

 「サービス産業生産性協議会」では、2007年度より、サービス産業のイノベーションや生産性の向上に役立つ先進的な取組み事例を表彰し広く普及する「ハイ・サービス日本100選」を実施中だが、このたび、選定の第6回として、観光・集客に関するサービスを中心に幅広い分野での「生産性向上に役立つ26の秘策」を公表した。7月17日には東京・千代田区のKKRホテル東京において受賞企業・団体の表彰式を開催する。

 今回選定された代表的な事例では、魅力的な観光メニューの創出で、まち全体を活性化させた「旅館・株式会社御所坊(有馬温泉)」がある。同社が中心となり、有馬温泉における「食」の魅力づくりや温泉入浴と昼食をセットにした「ランチクーポン」など、外食を中心とした「泊食分離」の観光メニューや閉館した旅館を利用した新しい観光スポットを創出することで、日帰り客を含めた有馬温泉全体の観光客が増加した。

 また、地域資源の活用と人材育成を推進するプログラムを提供する「NPO法人ハットウ・オンパク」は、全国的に大型温泉観光地が衰退していくなか、健康と温泉をテーマとした体験型交流型プログラムである「オンパク・プログラム」を提供することで、滞在型の温泉地として新しい魅力を創出した。この事例をモデルとした同様の取組みが、現在、函館、福島、石川、岡山、長崎など全国各地に拡大している。

 なお、「サービス産業生産性協議会」は、サービス産業のイノベーションや生産性の向上に向けた国民運動を展開する母体として、産業界、大学関係者、関係6省(経済産業省・文部科学省・厚生労働省・国土交通省・農林水産省)などの幅広い参加のもと、2007年5月に発足した組織。第5回までで139の企業・団体を選定・表彰しており、今後、最終的に全300の企業・取組みを公表する予定だ。

 第6回受賞企業・団体プロフィールは↓
 http://www.meti.go.jp/press/20090703002/20090703002-2.pdf