愛知万博(愛・地球博)への入場者数がゴールデンウィークの間に大きく伸びたようだ。4日には約15万人が入場し、開幕以来最多の人手を更新するなど11日現在で総入場者数は累計約378万人にのぼった。21世紀最初の国際博覧会として話題になっているだけに、社員旅行の一環として愛知万博に行ったり、取引先などを招待する企業も多いが、この際、留意したいのは入場券の購入費用の税務上の取扱いである。
例えば、法人が販売促進などの目的で愛知万博の入場券を取引先などへ贈る場合の購入費用は、交際費ではなく、販売促進費として処理することを認めている。一般的には、法人が、得意先や仕入先など事業に関係のある人たちを接待、きょう応などするために支出する費用は交際費とされる。万博の入場券は大人(18~65歳)が4600円と高めだが、金額に関係なく販売促進費として損金経理できる。
また、法人や個人事業者が従業員の慰安旅行やレクリェーションなどとして愛知万博を見学させる場合のその入場券の購入費用は、福利厚生費とされている。見学のために通常かかる交通費や宿泊費用などについても福利厚生費に該当することを明らかにしている。この取扱いは、従業員の家族も含めて実施した場合も同様に認められる。9月25日まで開催される愛知万博への社内旅行を企画してはいかがだろうか。