経 営 関 連 情 報 |
2003年01月31日-001
市場が拡大するモバイル定額データ通信
バガボンドが29日に発表した定額制データ通信サービスの最新動向によると、PHSサービスに「定額制データ通信サービス」が登場して、PHSサービスの減少傾向に歯止めがかかりそうだ。2003年3月以降、旧アステル各社がサービスを開始、2001年6月にDDIポケットとケイ・オプティコムも追随している。
旧アステル各社の定額制データ通信サービスは、サービス・エリアや月額利用料、通信速度などの面から加入が伸び悩んでいたが、後発のDDIポケットとケイ・オプティコムは好調で市場を活性化させた。このようは中、NTTドコモも重い腰をあげ、2003年春にも定額制データサービスを開始する予定だ。
NTTドコモが計画しているサービスは、ユーザー数が減少傾向にあった法人ユーザーからの要望に応えたもので、一部報道では、64kbpsの通信速度で月額4000円台にするという。基本的に通信方式は回線交換方式だが、無線アクセス・ラインはパケット通信方式と同じようなもので、交換機を経由せずにIPネットワークに接続させることで、周波数の有効利用を図る。
法人ユーザーは一契約で多くの回線利用を見込めるため、128kbpsの月額利用料は6000円台とDDIポケットの9000円程度に比べ、低料金を実現。あまりの低価格に対象外の個人ユーザーからの問い合わせも多かったという。2001年度の定額制サービス市場は30万人強と推測されるが、2002年度には115万人強まで拡大するとみられる。2003年度も、NTTドコモや鷹山の参入が計画されており、音声市場とは対照的に増加傾向にありそうだ。
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