経 営 関 連 情 報

2003年11月07日-001
中小企業も決算書を公開する時代(2)

~会社の決算書って何?

 商法では、会社の決算書を「計算書類」といい、「貸借対照表(B/S)」「損益計算書(P/L)」「営業報告書」「利益処分(または損失処理)案」から成り立っている。「附属明細書」は、計算書類をより詳細に明らかにするものとして、商法に基づいて作成される書類だが、計算書類には含まれていない。

 「貸借対照表(B/S)」は、会社の期末における財政状態(資産・負債・資本の状態)を示す決算書、「損益計算書(P/L)」は、会社の1会計期間における経営成績を示す決算書、「営業報告書」は、会社の業務や財政状況その他会社の状況に関する重要な事項を記載する説明報告用の決算書、「利益処分(または損失処理)案」は、決算後に確定した最終的な利益をどのように処分するかを示す(株主総会で処分を決定する)決算書である。

 ところで、会社の「お金の流れ」を把握・説明するためのものとして「キャッシュフロー計算書」があるが、商法では計算書類の中に含まれていない。しかし、自社の経営の現状や課題を分析するためにキャッシュの流れを把握することは大変に重要で、また、金融機関や取引先への信頼を作り上げるためにも、積極的に作成することが望ましい。

(続く)

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