ゼイタックス

ホワイトカラー18職種の職種別賃金を全国調査

経営関連情報 - 2009年05月20日

 社会経済生産性本部が昨年10月から12月にかけて実施した「2008年度能力・仕事別賃金実態調査」結果(有効回答数685社)によると、能力(資格等級)基準の賃金相場は、「部長クラス」は平均55.9万円で前年より1千円減少、「課長クラス」は42.4万円で同7千円減少した。「一般職の最上位(係長・主任)クラス」は34.0万円で同5千円減少、「一般職(大卒初任格付)クラス」は20.5万円で同1千円の増加となっている。

 所定内賃金(平均額)と企業規模との関連をみると、大規模企業ほど所定内賃金が高い傾向にある。特に上位の資格等級では規模間格差が大きく、例えば部長相当で「100人未満」では51.7万円だが、「100人以上」では69.7万円と、18.0万円程度の差がある。なお、一般職(大卒初任格付)クラスに関しては、所定内賃金と規模間格差が1.9万円と小さく、新卒者の初任給を中心に社会的な相場が形成されていることがうかがえる。

 ホワイトカラーの職種別賃金をみると、営業・販売関連では、「新規開拓営業職」(32.4万円)、「大規模店長」(49.9万円)、「中規模店長」(45.4万円)、「小規模店長」(40.5万円)は前年と比べ減少。システムエンジニア関連では、「プロジェクトリーダー・システム運用管理者」(41.5万円)が同1.5万円減、「システムコンサルタント・システムアナリスト」(46.6万円)が同1.4万円減など、相対的に高い賃金水準層で所定内賃金が減少傾向にある。

 事務・企画関連の職種では、「事務職アシスタント」22.5万円(前年22.6万円)、「事務職」26.3万円(同27.0万円)、「事務職リーダー」40.7万円(同42.2万円)。また、「経営企画職アシスタント」30.4万円(同33.3万円)、「経営企画職」39.9万円(同40.5万円)、「経営企画職リーダー」51.4万円(同52.6万円)。前年と比べると、「経営企画職アシスタント」、「経営企画職リーダー」などの職種で所定内賃金が大きく減少している。

 同実態調査結果の概要は↓
 http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/esr/activity000919/attached.pdf