ビール大手5社が発表した7月のビール系飲料の課税済み出荷量は、前年同月に比べ11.8%減の4618万ケースとなり、7月の出荷量としては過去最低となった。景気低迷に加えて、平均気温が昨年より低く、大雨などの天候不順が影響したようだが、酒類別にみると、ビールが14.4%減、発泡酒も23.2%減となる一方、価格の安さで人気を集める第三のビールは5.2%増と、好調を持続した。
マイボイスコムが8月初めに実施した「新ジャンルビールに関する調査」結果(有効回答数1万3517人)によると、今年「新ジャンルビール」を飲んだ人は57.7%と約6割を占めた。銘柄別では、「のどごし<生>」(32.5%)、「金麦」(31.1%)、「クリアアサヒ」(29.1%)がトップ3。新ジャンルビールは、第三のビール、第四のビールとも呼ばれ、麦芽以外の原料を使用しているか、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜている飲料をいう。
普段飲むビール系飲料のタイプでは、「ビール」が24.6%でもっとも多く、「新ジャンルビール」は21.0%で「発泡酒」(17.8%)を押さえて2位となった。「ビール類は飲まない」人が13.3%、「アルコールは飲まない」人も20.7%いた。新ジャンルビールを飲む頻度は、「週2~3日」が12.7%、「週1日」が9.6%、「毎日」が7.4%など、「週に1回以上」飲む人が36.7%と4割近くを占めている。
また、新ジャンルビールを購入する場所(複数回答)は、「スーパーマーケット」が44.4%でもっとも多く、次いで「ディスカウントストア」(22.3%)、「コンビニエンスストア」(13.3%)と続く。新ジャンルビールを購入する際の重視ポイント(複数回答)としては、「価格」(60.1%)と「味」(59.7%)が約6割でトップ2、以下、「飲みやすさ」(39.4%)、「ビールにより近いこと」(25.8%)などが挙げられた。
同調査結果の概要は↓
http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/13301/index.html