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中途採用選考、「経験・スキル」以外に「熱意」重視

経営関連情報 - 2011年02月14日

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、直近1年間で正社員の中途採用活動を行った企業の採用担当者を対象に実施した「中途採用実態調査」結果(有効回答数2760人)によると、中途採用の書類選考・面接それぞれにおいて、合否を判断する上で重視する点(3つまで回答)は、両者ともに「職務経験」が最多(書類選考66.0%、面接52.1%)が最多になった。

 次いで、書類選考では「スキル」(39.9%)、「熱意・ポテンシャル」(34.6%)、面接では「熱意・ポテンシャル」(41.8%)、「スキル」(30.0%)が重視される結果となった。さらに、業種別に評価ポイントをみてみると、社会人、学生ともに人気の高い総合商社では、書類選考時に「語学」を重視するとの回答が、全体の平均値8.0%を8.5ポイント上回る16.5%となった。これは、全業種のなかでももっとも高い数値だ。

 「語学」はメーカーでも重視されており、電気・自動車系メーカー(書類選考15.2%、)、食品・消費財系メーカー(同13.4%)で、ともに平均値の8.0%を大きく上回っている。このように、海外市場での活躍が求められる業種では、特に「語学」が高く評価される傾向が際立った。また、顧客接点の多いサービス業では、「外見・第一印象」(全体:書類選考14.6%、面接22.7%)が重要視される結果となっている。

 例えば、小売業(書類選考22.3%、面接34.2%)や旅行・宿泊・レジャー業(同18.3%、32.5%)では「外見・第一印象」の評価ポイントが全体平均より高くなっている。そのほか、金融・保険では「仕事の成果」(全体:書類選考24.1%、面接20.1%)が、建築・不動産や医療・介護は「資格」(同:15.1%、11.5%)、官公庁・学校は「学歴」(同:3.8%、2.9%)を重視するなど、業種によってポイントが異なることが分かった。

 以上のような結果から、デューダでは、中途採用では、「職務経験」や「スキル」が重視される一方で、「熱意・ポテンシャル」も大きな評価ポイントとなり、書類選考の段階からアピールすることが重要と指摘。また、「業種によって異なる選考重視点を理解した上で、職務経歴書などの書類作成や面接対応を行うことも、転職成功への近道といえる」とのアドバイスを送っている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/survey/data/20110209.pdf