ゼイタックス

経営関連情報 (2007/05/28)

ネット不動産オークション、見えない不安払拭が鍵

 これまでインターネット不動産オークションサイトは、事業者向けのものが多数を占めていたが、最近では個人ユーザーの居住用物件を扱ったサイトも目立つ。そこで、不動産という高額商品をネットで購入申込をすることについて、一般消費者の意識や利用動向を探ったのはgooリサーチだが、ネット不動産オークション普及のカギは、「見えない」不安をいかに払拭してユーザーに信頼感を与えられるか、にあるようだ。

 調査結果(有効回答数1110人)によると、ネットオークション形式で不動産を入札(購入申込)できることを「知っている」との回答は22%にとどまり、41%は「まったく知らなかった」と回答。また、ネット不動産オークションに対する印象については、「特にイメージを持っていない」との回答が過半数を占め、ネット上の不動産専門のオークションサイトを、一般消費者はあまり認知していないことがうかがえた。

 ネット不動産オークションで家を買うことに対して、「(あまり)抵抗がない」との回答は7%程度と少なく、70%以上が「(やや)抵抗がある」と回答。抵抗がある理由(複数回答)としては、「実際に物件を見て取引をしたいから」が65%と多く、次いで「漠然とした不安があるから」(43%)、「相手に直接会って取引したいから」(24%)、「ネット上の物件情報は信用できないから」(18%)などが挙げられた。

 ネット不動産オークションを利用しやすくするための条件(複数回答)は、「第三者機関が不動産の価値を評価して格付けされている」(42%)、「オークション参加者の身元が明らか」(36%)、「物件登録時に一定の品質基準がある」(29%)が上位に挙げられ、取引される物件の客観的な評価やオークション参加者に対する信頼感が求められている。「どんな条件でも参加したくない」との回答は29%にとどまった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://japan.cnet.com/research/column/insight/per/story/0,2000091177,20349090,00.htm