8割が「電話番号が覚えられない」、5人に1人が「自分の携帯番号を覚えていない」ことが、NTT番号情報がこのほど発表した「電話番号に関する意識調査」で明らかになった。同調査は、NTT東日本及びNTT西日本が提供する番号案内サービス(104番)において、案内した番号をそのままつなぐサービス「DIAL104」が7月1日から開始されたのを受けて、10代から60代以上の男女400名を対象に実施したもの。
調査結果によると、「最近電話番号を覚える機会が減ったと感じるか」との設問に92.8%が「はい」と回答。その理由として「最近の電話にメモリーがあるため」が挙げられた。また、80.5%がここ数年で「電話番号が覚えられなくなった」と感じている。さらに、「電話番号がわからなくて困ったことがある」と回答した51.3%のうち、72.2%が「携帯電話の充電切れで困った」と答え、電話のメモリー機能に頼っている現状が浮かび上がった。
「自分の携帯電話(持っていない場合は自宅の番号)を覚えているか」との問いには、19.3%と5人に1人が「いいえ」と回答。特に女性では26.0%にのぼった。覚えている電話番号の相手では、「恋人」と答えた未婚女性は7.4%と1割にも満たない一方、既婚女性の50.0%が「配偶者」の電話番号を覚えていると回答。また、パートナーの電話番号を覚えている未婚男性は15.1%、既婚男性は29.5%と、意外と少ない結果となった。
なお、7月1日から始まった「DIAL104」サービスは、番号案内サービス(104番)の利用者が、電話番号の案内を聞いた後、音声ガイダンスに従ってボタン操作するか、オペレータに口頭で依頼することによって、電話を切断することなく、そのまま案内先電話番号に接続されるサービス。同サービスの利用には、従来の案内料に加え、接続手数料(31.5円)と相手先との通話料が別途かかる。