税 務 関 連 情 報 |
2002年05月27日-001
インターネットでのタックスアンサー利用者が5割増し
数年前までの国税当局の税務相談といえば、税務署の税務相談室に電話したり相談官に直接会ったりしての相談が定番だったが、最近ではインターネットによるタックスアンサーの利用者が激増している。
タックスアンサーは、税金についての簡単で定型的な電話による質問に、コンピュータが音声やファックスによって回答するシステムだ。1987年に登場し、今では年中無休24時間のサービスを行っている。97年には、このタックスアンサーの情報が国税庁のホームページでも見られるようになり、以来年々利用者が激増している。2000年には携帯電話用のホームページも開設された。
国税庁によると、2001年度の税務相談室の利用件数は、電話が223万件、面接が62万件の計285万件で、前年度に比べわずか0.3%の増加だった。この増加も、今年は新様式の確定申告書が採用されたことから、「申告書決算書等の書き方」についての相談件数が大幅に増えたことによるものだ。
一方、タックスアンサーの利用件数は、税務相談室の5倍近い1,331万件で、前年度に比べ42.8%増だ。ただ、電話音声やファックスによるものは20%以上減少して103万件。つまり、インターネットによるものが1,228件とほとんどを占めている。前年度に比べ54.0%増と大幅に増加し、サービスが開始された97年の約8倍となっている。利用件数が多いコードは、「個人の確定申告」や「所得税の税率」、「医療費控除」、「住宅借入金(取得)等特別控除」など所得税のコードが上位を占めている。
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