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経営関連情報 (2005/08/05)

半数が「クール・ビズ」に取組み~日商調査

 小泉首相のノーネクタイ姿が連日テレビ画面に登場するなど、地球温暖化防止策の一環として政府が率先して取り組んでいるクール・ビズだが、民間企業の反応はどうか。日本商工会議所が1日に発表した「全国商工会議所会頭アンケート調査」結果(有効回答数:会頭391人)によると、ノーネクタイ・ノー上着など夏の軽装運動に「取り組んでいる」との回答が、会頭自身、会頭の会社ともに半数近くに達した。

 会頭自身の取組み状況については、「取り組んでいる」が47.1%で「取り組んでいない」(38.6%)を上回った。同調査が6月下旬から7月中旬という、まだ夏本番前の時期に実施されたことや、「対応を検討中」との回答が11.8%あったことを考えると、この夏、最終的には約6割の商工会議所会頭がクール・ビズなど夏の軽装運動に取り組むようになるのではないかと予想される。

 また、会頭の会社においても、「取り組んでいる」が47.6%で「取り組んでいない」(35.5%)を上回り、「対応を検討中」(12.8%)を加えると、最終的には約6割が取り組むと予想されている。このことから、会頭会社のトップである商工会議所会頭自身の考え方や方針が、その会頭会社の取組み状況に大きく影響を与えていることがうかがえる結果となった。

 一方、地域を代表する商工会議所の事務局では、夏の軽装運動に「取り組んでいる」が55.8%にのぼり、「取り組んでいない」(26.6%)を大きく上回った。「対応を検討中」(14.8%)を加えると、最終的には約7割が取り組むことになる。商工会議所の事務局が率先して、地域社会の先頭に立って地球温暖化防止のため「夏の軽装運動」に積極的に取り組んでいる姿が浮かび上がる。