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経営関連情報 (2004/10/01)

出産・子育てで仕事に変化があった女性が6割超

 出産・子育てによる仕事への影響は、やはり男女で大きな差があるようだ。厚生労働省がまとめた2003年地域児童福祉事業等調査によると、出産・子育てで仕事に「変化があった」と回答したのは、父の11.9%に対し母は64.4%を占めた。同調査は、認可保育所利用世帯の状況を調べたもので、1万5612世帯から回答を得た。父の80.4%が「常勤」で、母は「臨時・パート・アルバイト」が42.6%、「常勤」が35.7%だった。

 出産・子育てで仕事への影響があった母の内容(複数回答)は、「育児休業を取得した」(36.2%)と「一時、仕事を辞めた」(35.5%)が多く、次いで「仕事(会社)をかえた」(27.6%)、「勤務時間が短くなった」(21.3%)、「残業が少なくなった」(16.2%)などが続いた。父では「仕事(会社)をかえた」(33.3%)、「残業が少なくなった」(32.8%)などの変化が目立つ。

 保育所への入所年齢は、公営では「3歳未満」が27.4%、「1歳」が26.2%、私営は「1歳」が28.8%、「0歳」が27.8%となっている。保育所の利用状況をみると、利用開始時刻は公営・私営とも「8:00~8:59」がもっとも多く、それぞれ54.4%、54.3%となっている。利用終了時刻は、公営では「15:01~16:00」が32.8%で、私営は「17:01~18:00」が36.3%でもっとも多い。

 月額保育料は、児童1人の世帯は「2万円以上3万円未満」が29.7%でもっとも多く、次いで「1万円未満」が22.8%。児童2人の世帯では「2万円以上3万円未満」が16.4%でもっとも多く、次いで「1万円未満」と「3万円以上4万円未満」がともに15.8%で続いている。