ゼイタックス

「掃除はほうきで」などにユニークな節電対策も

経営関連情報 - 2011年08月03日

 インテージの研究会「循環型社会イニシャチブ(略称ICFS)」は、年1回2月に「消費者の環境・経済・エネルギーに関する意識調査」を実施しているが、東日本大震災前後で消費者の意識がどのように変化したかをみるため、今年は6月に追加調査を実施した。全国の20~69 歳の男女個人1421 人から得られた結果と、2010 年2月、本年2月の調査結果を踏まえ震災前後のエネルギーに関する消費者意識の変化についてまとめている。

 まず、電気の供給に関して重視する点(3つまで回答)として、「発電設備で事故が起こらず、安全な方法で供給している」、「電気代が高くても、自然エネルギーにより発電している」がそれぞれ12.2 ポイント増の36.1%、10.4 ポイント増の24.3%と大幅に増加。一方、「電気代が安い」との回答(43.0%)は13.5 ポイント減少しており、ある程度コスト負担が増しても、安全で安定した電気の供給を望んでいることがわかる。

 資源エネルギー庁は5月、家庭で取り組んで欲しい節電対策メニューを公開した。これに基づく、家庭で取り組もうと思う節電対策(複数回答)は、「無理のない範囲でエアコンを消して扇風機を使う」がトップで72.6%、以下、「日中は照明を消して、夜間も照明をできるだけ減らす」(64.1%)、「室温を28度に心がける」(57.4%)、「すだれやよしずで窓からの日差しを和らげる」(53.5%)と続いた。

 家庭の節電対策メニュー以外の取組み、節電アイデアの自由回答では、「こまめに電気を消す・使わない電化製品はプラグを抜く」が131 人、そして「省エネ製品に買い替える・LED電球を使用する」(60人)、「早寝・早起き」(44 人)と続く。ユニークなところでは「掃除機を使わずに雑巾やほうきで掃除をする」、「エアコンを1室にするため家庭はできるだけ同じ部屋で過ごす」、「日中は雨戸を半分閉めて暑さをしのぐ」などが挙げられている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.jmra-net.or.jp/pdf/document/membership/release/20110726.pdf