ゼイタックス

経営関連情報 (2007/08/06)

延べ宿泊旅行者数・宿泊数ともに昨年と比べ減少

 リクルートが発表した「じゃらん宿泊旅行調査2007」では、今年3月までの1年間(2006年度)の全国の宿泊旅行者数は延べ約1億7400万人、前年度比2.8%減、延べ宿泊数は約2.93億泊、同5.0%減であり、ともに前年度と比べやや減少したことが分かった。同調査は、観光などを目的とした宿泊を伴う旅行実態を把握するために行っているもので、出張・帰省・修学旅行などを除いたマーケットの動向を調べているもの。

 調査結果(有効回答数1万280人)によると、宿泊旅行経験者の年間平均旅行回数は前年度の2.78回から2.77回へとわずかに減少し、2006年度1年間に宿泊旅行を行った人の割合も同66.1%から64.7%へと減少している。これは、前年度の「愛・地球博」効果によって宿泊旅行実施者の裾野が広がったものが、前々年の水準に戻ったことなどが影響しているもの、と推測している。

 全国の宿泊旅行にかけられた費用総額は、合計総額約8.6兆円、個人旅行による消費約7.2兆円、パック旅行による消費約1.4兆円と推計され、いずれもわずかながら減少した。1回の宿泊旅行にかけられた1人あたり平均費用は前年度の4万9200円から4万9500円へとほぼ横ばい。また、宿泊旅行費用総額に対する現地小遣い(旅行先での飲食・買い物等)は、個人旅行・パック旅行ともに約35%を占めている。

 延べ宿泊旅行者数を都道府県別にみると、「東京都」(1610万人)、「北海道」(1298万人)、「長野県」(946万人)、「静岡県」(877万人)、「神奈川県」(823万人)が上位5位で、この順位は前年度と変わらない。また、宿泊旅行にかけられた費用総額でみると、「東京都」(1兆950億円)、「北海道」(9053億円)、「沖縄県」(4661億円)、「京都府」(4510億円)、「大阪府」(3943億円)が上位5位で、こちらも前年度と同順位だった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.recruit.jp/library/travel/t20070802/docfile.pdf