厚生労働省のまとめによると、9月末までに100歳以上になる全国の高齢者は3万2295人で、昨年より3900人増え、37年連続で過去最多を更新し、初めて3万人を超えたことが分かった。男女別にみると、女性は2万7682人で、昨年より3437人増え、男性は4613人で、同463人増えた。女性が全体の85.7%を占める。また、人口10万人あたりの100歳以上の高齢者数は、「沖縄県」が57.89人と、35年連続でトップ。
100歳以上の高齢者数は、老人福祉法が制定されて同統計を取り始めた1963年には全国で153人だったが、1981年には1千人、1998年には1万人、2003年には2万人を超え、本年は3万人を突破した。この間、平均寿命は、1963年が男67.21歳、女72.34歳、1981年が男73.79歳、女79.13歳、1998年が男77.16歳、女84.01歳と伸び続け、直近の統計である2006年は、男79.00歳、女85.81歳となっている。
人口10万人あたりの100歳以上の高齢者数は、全国平均は25.28歳で、昨年より3.05人増えた。都道府県別にみると、トップは「沖縄県」(57.89人)で全国平均より2倍以上多い。以下、「高知県」(52.98人)、「島根県」(51.02人)、「熊本県」(45.04人)、「愛媛県」(42.60人)などが続く。一方、最下位は18年連続で「埼玉県」(13.05人)、以下、「愛知県」(15.78人)、「千葉県」(16.32人)、「青森県」(17.08人)などだ。
なお、最高齢は113歳の豊永常代さん(高知県安芸郡)で、今年8月20日から国内最高齢者となった。また、男性の最高齢者は、昨年と同じ111歳の田鍋友時さん(宮崎県都城市)で、今年1月24日、男性長寿世界一としてギネス世界記録に認定されている。田鍋さんの長寿の秘訣は「お酒を飲まないこと」という。さて……、お酒好きな皆さん、どうする?