国民生活金融公庫が発表した全国小企業月次動向調査結果(有効回答数1280社)によると、1月の売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は12月に比べ5.0ポイント低下し、▲17.8となった。DIの低下は2ヵ月ぶり。2月は▲15.1と上昇するものの、上昇幅は2.7ポイントにとどまる見通し。国民公庫では「小企業の景況は、改善傾向にかげりがみられる」との見方を示している。
1月のDIを業種別にみると、「製造業」(▲12.2)、「小売業」(▲25.6)、「飲食店」(▲3.0)、「サービス業」(▲20.1)、「建設業」(▲24.9)の5業種で低下。「卸売業」(▲24.5)、「運輸業」(1.4)の2業種で上昇したものの、上昇は小幅だった。2月は、「飲食店」(▲5.7)、「運輸業」(▲0.8)を除く「製造業」(▲8.9)、「卸売業」(▲20.7)、「小売業」(▲23.9)、「サービス業」(▲12.5)、「建設業」(▲21.6)の5業種でDIが上昇する見通し。
1月の採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合)は、12月に比べ0.2ポイントとわずかに低下し、▲2.0と3ヵ月ぶりに低下した。2月も2.8ポイント低下し、▲4.8となる見通し。また、1月に設備投資を実施した企業の割合(季節調整値)は1.7%となり、12月に比べ0.9ポイント低下した。今後3ヵ月間(2~4月)に設備投資を計画している企業の割合は3.8%となり、1月調査に比べ0.7ポイント上昇している。