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消費マインド指数は3回連続で低下~電通

経営関連情報 - 2008年04月04日

 電通消費者研究センターが2ヵ月ごとに実施している「消費実感調査」結果(有効回答数645人)によると、2月の消費マインド指数は12月調査と比べ2.6ポイント低下して282.2となり、2002年10月とほぼ同水準の結果となった。2007年10月から3回連続で低下。分野別の支出意欲をみると、「耐久財」(2ヵ月前比2.4ポイント減)、と「レジャー」(同1.5ポイント減)、「食費」(同1.2ポイント減)などに低下傾向がみられる。

 景気の見通しについては、「良くなる」と考えている人が12.2%と前回(2007年12月)とほぼ同率の一方で、「悪くなる」は49.8%と前回より2.4ポイント増加した。「悪くなる」という悲観的見通しは、男女ともに年齢が上がるほど強くなる傾向にある。また、1年前と比べて消費支出を「引き締めていない」人が27.8%と前回より2.1ポイント増加する一方、「引き締めている」人も35.3%と前回より2.7ポイント増加している。

 物価についての認識は、「上がっている」と感じている人が54.5%と前回より3.8ポイント増加し、「少し上がっている」(34.1%)を合わせると、ほぼ9割近くが“上がっている”と認識している。同月比較をみると、「上がっている」計のスコアは、2002年(2月は9.9%)を底にして、2003年以降は増加傾向が続いていたが、今回は大幅に上昇し、過去6年間で最高のスコアとなった。

 日本の消費活性化に役立つ・効果があると思うもの(複数回答)は、「オリンピックの誘致」が46.4%でもっとも多く、次いで「世界陸上等のスポーツイベント」(32.2%)、「世界遺産を増やす」(19.1%)などが挙げられた。また、自分でできる内需拡大策(複数回答)については、「自分の健康のためにお金をかける」(37.1%)、「こだわりの趣味にお金をかける」(30.9%)、「国内旅行に頻繁に行く」(29.8%)などとなっている。

 同消費実感調査結果の概要は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2008/pdf/2008017-0327.pdf