ゼイタックス

経営関連情報 (2007/06/08)

おサイフケータイ所有者の6割が「全く未利用」

 SuicaとPASMOの相互利用の開始やEdyによるクーポンサービス開始など、おサイフケータイを利用できるシーンが拡大している。ところが、インターネットコムとgooリサーチが実施した「おサイフケータイに関する調査」では、携帯電話利用者のおサイフケータイ(FeliCa)の認知度は約8割(81.4%)と高いものの、利用者は4割弱(36.3%)と少ないことが分かった。

 調査結果(有効回答数1093人)によると、おサイフケータイ対応機所有者は全体のほぼ4割(435人)だったが、このうち「よく利用する」(14.0%)、「たまに利用する」(13.6%)、「あまり利用したことはない」(8.7%)を合わせ、利用したことがあるユーザーは36.3%と4割に満たなかった。残りの63.7%と6割を超えるユーザーは「全く利用したことはない」と回答している。

 利用したことがあるユーザー(120人)が利用するシーン(複数回答)は、「買い物・飲食などの支払い」が95.8%ともっとも多い。「モバイルSuica」などは、KIOSKをはじめコンビニやファミリーレストランなどでも利用できるため、多くのユーザーが利用しやすいと思われる。次いで「交通機関の運賃」が38.3%、「ポイントカードなどの会員証」が31.7%などとなっている。

 また、チャージしている金額は、「1000~3000円」が28.3%ともっとも多く、次いで「5000~1万円未満」(22.5%)、「3000~5000円未満」(20.8%)と続き、これらを合わせた約7割のユーザーは1000円から1万円程度のチャージをしているようだ。なお、おサイフケータイ利用者で、SuicaやEdy、nanacoなどの非接触ICカードを併用しているユーザーは67.5%とかなり多かった。