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女性社長率は全国平均10%、「和子」社長が最多

経営関連情報 - 2011年09月05日

 東京商工リサーチがこのほど発表した「全国『女性社長』調査」結果によると、全国約233万社のうち、10人に1人が女性社長だった。社長の名前は「和子」さんが3658人で2年連続の最多、次いで「幸子」3000人、「洋子」2906人となり、トップ3は前年と変わらない。以下、「裕子」2074人、「京子」2004人、「恵子」1897人、「順子」1795人、「久美子」1773人、「由美子」1751人、「陽子」1737人と続く。

 前年まで上位20位はすべて名前に「子」がついたが、今回は初めて20位に「明美」がランクインして世代交代の芽もみられた。また、都道府県別で女性社長がもっとも多かったのは、「東京」の6万845人で2年連続のトップ、次いで「大阪」2万1645人、「神奈川」1万6447人、「愛知」1万2223人の順で前年と順位が変わらない。対して女性社長数が少なかったのは、「鳥取」895人、「島根」1038人、「佐賀」1214人の順だった。

 都道府県別に女性社長数と企業数を対比した「女性社長率」は、全国平均が10.4%だった。全国平均を上回ったのは14都府県。もっとも比率が高かったのは「東京」の12.9%、以下、「神奈川」11.7%、「福岡」11.5%、「大阪」11.4%と大都市圏が続き、これに「千葉」11.2%、「兵庫」11.1%、「徳島」11.02%、「岡山」11.00%となった。対して低かったのは、「岐阜」6.7%、「石川」7.12%、「新潟」7.17%、「長野」7.17%の順だった。

 女性社長の産業別構成比では、飲食業や教育関連などを含む「サービス業他」の37.1%が最高、次いで「小売業」16.0%、「不動産業」14.1%、「建設業」9.6%、「製造業」7.6%、「卸売業」7.5%と続く。約233万社の代表者全体では、「サービス業他」が27.2%、「建設業」22.1%、「小売業」12.9%、「製造業」11.6%の構成比だったのと比べて、女性社長の10人に約4人が「サービス業他」だったほか、「小売業」での比率の高さが目立った。

 女性社長の出身大学別では、トップが「日本大学」の210人で2年連続のトップ、2位が「慶應義塾大学」の199人、3位が「青山学院大学」186人。以下、「日本女子大学」182人、「早稲田大学」173人、「同志社大学」123人、「共立女子大学」120人と続く。なお、国公立大学は、前年31位だった「東京大学」が68人で18位に上昇。また27位に「広島大学」51人、34位に「京都大学」44人となった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/2011/1213140_1903.html