ゼイタックス

経営関連情報 (2005/03/07)

「くちコミ」が商品購入に影響したとの回答63%

 少子高齢化という生活環境の変化、インターネット・携帯電話の普及というコミュニケーション環境変化とともに、認知から態度変容、購買行動という消費者の消費行動の流れにも変化が起こっている。その要因のひとつとして、究極のパーソナライズメディアである「くちコミ」の影響があるとの観点から、亜細亜大学と共同で「くちコミ」について調査したのは廣告社だ。

 調査結果(有効回答数1200人)によると、「くちコミ」が購入に影響した比率は「非常に影響した」(18.5%)と「少し影響した」(44.8%)を合わせて63.3%となった。「非常に影響した」では、「サプリメント等健康食品」、「雑誌/書籍」、「化粧品」、「家庭用電化製品」の比率が高い。職種別では、主婦層、OLの影響が高くなっている。

 購入した商品を知ったきっかけは、「テレビCM」が25.7%でトップ、次いで「友人や知人のくちコミ」が24.3%、「Yahooなどインターネットでの検索」が22.1%だった。また、購入商品に興味・関心を持ったきっかけでは、「友人や知人のくちコミ」が21.0%でトップ、「テレビCM」(19.5%)、「ネットコミュニティ/ブログ」(18.9%)の順だった。

 さらに、購入商品を購入しようと思ったきっかけでも、「友人や知人のくちコミ」が17.1%でトップ、「ネットコミュニティ/ブログ」(16.6%)、「店頭キャンペーン」(16.4%)が続いた。このように、購入商品の認知段階で2位、興味関心喚起や購入喚起段階ではともに1位と、購入までの各段階でメディアと「くちコミ」が相互に影響されていることがわかった。

 また、「くちコミ」の元となる情報源(複数回答)をみると、「友人や知人のくちコミ」が43.4%でトップ、以下、「インターネットのコミュニティ/ブログ」(34.7%)、「テレビCM」(28.2%)、「インターネットでの検索」(20.1%)などが上位に並んだ。「くちコミ」の情報源がマスメディア4媒体(テレビCM、ラジオCM,新聞広告、雑誌広告)のいずれかである比率は51%となっている。