厚生労働省が5月31日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、4月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比1.1%増の月間平均1084万1千人と4ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同0.9%増の3258万7千人で、昨年1月以降、16ヵ月連続で増えている。合計での常用労働者数は、同0.9%増の4342万8千人と、28ヵ月連続の増加と、雇用状況は安定している。
また、4月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.3%増の28万2571円と増加に転じた。基本給にあたる所定内給与は同0.1%減の25万5607円と4ヵ月連続の減少、残業代などの所定外給与は同1.6%増の2万312円と6ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同6.8%増の6652円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月と横ばいの27万5919円となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月比0.2%増の34万5713円、パート労働者は同0.3%増の9万4362円となっている。
4月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.1%減の155.8時間と3ヵ月ぶりに減少した。内訳は、所定内労働時間が同0.3%減の144.7時間、残業時間などの所定外労働時間は同2.8%増の11.1時間だった。製造業の所定外労働時間は、同4.3%増の16.8時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同横ばいの175.5時間、パート労働者は同0.4%減の97.1時間となっている。