国税庁が9日に公表した2005年度税理士試験結果によると、合格者は前年より35人少ない1055人だった。55回目となる今回の税理士試験は、昨年より0.3%増の5万6314人が試験を受けた結果、一部科目合格者は8662人(対前年比7.7%増)で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は1055人(同3.4%減)だった。うち、女性は全体の33.5%にあたる353人(同0.6%減)。一部科目合格者を含めた合格率は17.3%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が858人で最も多く、次いで「専門学校卒」と「高卒・旧中卒」がともに72人、「短大・旧専卒」43人、「その他」10人となっており、昨年は5人いた「大学在学中」の合格者はゼロだった。昨年と比べ、「大学卒」が6人減、「短大・旧専卒」が7人減、「高校・旧中卒」が8人減、「その他」が11人減と軒並み減少し、増えたのは「専門学校卒」の2人増のみ。
年齢別では、最も多いのが「31~35歳」の337人で、以下、「26~30歳」が295人、「36~40歳」が181人、「41歳以上」が158人、「25歳以下」が84人の順。全体の年齢階層別の割合は、「31~35歳」の割合が前年より5.8ポイント増の31.9%となって、前年トップの割合だった「26~30歳以上」(4.7ポイント減の28.0%)を上回った。「36~40歳」も2.2ポイント増の17.2%となり3.4ポイント減で15.0%の「41歳以上」を逆転した。
また、11科目ある試験科目の平均合格率は前年を0.6ポイント上回る13.3%と上昇した。科目別では「住民税」が昨年から5.7ポイント上昇の15.4%でもっとも高い合格率。次いで「財務諸表論」(15.2%)、「事業税」(13.9%)、「簿記論」(13.7%)などが高い。もっとも低い合格率は「国税徴収法」の9.1%、次いで「固定資産税」の9.7%。ほかでは、「所得税法」が12.9%、「法人税法」が12.3%、「相続税法」が11.8%など。
第55回税理士試験合格者名簿(受験番号のみ)は↓
http://www.nta.go.jp/category/zeirishi/siken/05/01.pdf