ゼイタックス

経営関連情報 (2005/05/02)

上場予定・希望企業では東証マザーズの人気が拡大

 帝国データバンクが2月に実施した未上場企業の株式上場についてのアンケート調査結果によると、東証マザーズの人気が拡大していることがわかった。回答企業は、具体的な上場の予定・計画がある534社、具体化していないが希望がある731社の計1265社。上場を目指す市場(複数回答)については、「JASDAQ」が551社でもっとも多く、次いで「東証マザーズ」が451社から選択された。

 上場の意向を持つ1265社が「東証マザーズ」を選択した割合は35.7%で、前回調査(26.0%)と比べ9.7ポイントの増加となった。マザーズの人気拡大で東証3市場(1部、2部、マザーズ)合計の選択社数は554社に達し、JASDAQと人気を二分する結果となった。

 株式上場の目標時期については、「2007年」が171社でもっとも多い。「未定」は422社で、未公表・未回答を除いたなかで36.9%と3分の1強を占めた。上場時期の見直し状況については、「延期した」が446社(構成比48.3%)でもっとも多い。業界別にみると、「人材派遣・職業紹介」では15社中6社が2005~2006年中に上場を予定・希望すると回答、他業界に比べ早期上場の意向が強い。

 株式上場の準備の状況をみると、幹事証券の決定状況については、428社が「決定済み」と回答。その構成比は41.5%で、前回調査(28.2%)と比べ13.3ポイント増加した。また、監査法人の決定状況については、693社が「決定済み」と回答。その構成比は63.5%で、前回調査(49.5%)と比べ14.0ポイント増加している。