東京都内の中小企業で働く一般労働者の2009年7月の賃金は、基本給に当たる所定時間内賃金が33万5398円、残業代などの所定時間外賃金が2万4664円となり、合計で36万62円(平均年齢40.6歳、平均勤続年数10.7年、平均扶養家族数0.7人)だったことが、東京都労働相談情報センターが従業員300人未満の都内の中小企業を対象に実施した「2009年中小企業の賃金事情調査」結果(有効回答数1388社)で分かった。
前年と比較すると、所定時間内賃金は1万2773円(▲3.7%)減少、所定時間外賃金は1497円(▲5.7%)減少した。労働組合の有無別にみると、労働組合の「ある」企業は「ない」企業に比べ、所定時間内賃金で2万333円高くなっている。また、2008年の年間給与支払額(所定時間外賃金、賞与等を含む)の平均額は542万9210円だった。2007年と比較すると、13万9436円(2.6%)の増加となった。
賞与の支給状況をみると、過去1年間(2008年7月から2009年6月)に賞与の支給があった企業は79.0%。平均支給額・月数は、夏季一時金が40万9055円・1.43ヵ月、年末一時金が44万8955円・1.57ヵ月、その他が4万2826円・0.12ヵ月で、合計90万835円・3.13ヵ月だった。賞与の年間支給額の多い産業は、「金融業、保険業」(149万109円)、「不動産業、物品賃貸業」(128万7941円)、「情報通信業」(127万6373円)だった。
7月の所定外実労働時間の平均は、男性で15時間9分(前回調査17時間10分)、女性で8時間49分(同8時間51分)だった。また、2008年8月~2009年7月の年次有給休暇の利用状況は、1人平均の新規付与日数は15.6日(前回2007年調査16.6日)、利用日数は7.2日(同7.7日)だった。利用率(新規付与日数に対する利用日数の割合)は46.1日となっており、1999年以降、低下が続いている。
同賃金事情調査結果の詳細は↓
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/monthly/koyou/chincho_21/index.html