2003年10月22日-002
小企業の景況、緩やかながらも改善の動き
国民生活金融公庫がこのほど公表した全国小企業動向調査結果(有効回答数6478社)によると、小企業の今期(7~9月)の業況判断DI(「よい」-「悪い」企業割合)は前期に比べ2.1ポイント上昇の▲50.7で、2期連続の上昇となった。来期についても6.6ポイント上昇する見通し。小企業の景況は緩やかながらも改善に向けた動きがみられる。
また、売上DI(「増加」-「減少」企業割合)は前期に比べ0.9ポイント上昇し▲40.6となった。来期についても4.5ポイント上昇する見通し。採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合)は前期に比べ2.9ポイント低下の▲30.0となったが、前年同期の水準は5期連続で上回っている。来期についても、9.3ポイントの上昇で前年同期を上回る見通しだ。
なお、小企業が当面する経営上の問題点については、依然として「売上不振」が60.8%でダントツのトップだが、その割合は前期に比べ1.1ポイント低下した。以下は、「利益減少」(20.9%)、「設備老朽化等」(4.6%)、「求人難」(1.9%)、「代金回収困難」(1.8%)などが続いている。
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