経 営 関 連 情 報 |
2003年02月12日-002
デザインは企業間競争に勝つ要素
消費者を対象とする企業にとって、これまで競争のポイントは価格や品質、技術だったが、最近はこれらにデザイン(意匠)も加わりつつある、というのは三菱総合研究所科学技術政策研究部研究員・河合毅治氏の主張である。デザインは競争に勝つための要素になっている。最近、企業の持つ技術の価値を評価しマネジメントを行う技術経営(MOT)が注目されているが、デザインについても同様の技術が必要になると予測する。
デザインの重要性が高まっている理由は、1)デザインに対する市場ニーズの高まり、2)デザインが企業のアイデンティティの確立に役立つという2点だ。デザインを売りにした家電製品や自動車が市場に受け入れられている例は数多くみられる。さらに、以前「技術の××」といったコピーを持っていた企業が、そのコピーを変更する例は、技術以外のアピールの必要性を意識したものとみている。
また、一部の企業では、デザインの統一を進めることによって、ブランドイメージを高めることに成功している。近隣諸国の産業発展によって価格競争力の確保が難しくなっている折に、ブランドイメージは有効な武器となりつつある。これらの理由から、デザインは企業間競争に打ち勝つための大きな要素となってきている、というのが河合氏の主張である。
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