ゼイタックス

経営関連情報 (2005/02/21)

派遣労働者数は10.9%増の約236万人で過去最高

 派遣労働者を活用する企業が増えている。厚生労働省が18日に発表した労働者派遣事業の2003年度事業報告の集計結果によると、派遣労働者数は前年度に比べ10.9%増の約236万人で過去最高となり、派遣先件数も同17.0%増の約42万件と大幅に伸びた。同事業報告は、昨年3月末までの1年間(2003年度)に事業年度が終了した一般労働者派遣事業所7670所、特定労働者派遣事業所9134所の事業運営状況を取りまとめたもの。

 特定労働者派遣事業以外の主として登録型の労働者派遣事業(許可制)である一般労働者派遣事業所は前年度に比べ17.1%増、派遣労働者が常用雇用労働者のみである労働者派遣事業(届出制)は同14.7%増とともに大幅に増えた。このうち派遣実績のあった事業所は、一般労働者派遣事業が5534所(提出事業所に占める割合72.2%)、特定労働者派遣事業が4527所(同49.6%)、合計1万61所(同59.9%)となっている。

 実際に派遣された派遣労働者数は前年度に比べ10.9%増の236万2380人だった。具体的には、一般労働者派遣事業では、常用雇用労働者が23万6519人(対前年度比25.9%増)、登録者数が198万6974人(同10.9%増)。また、常用雇用以外の労働者(登録者が労働者派遣される場合)の常用換算は36万8234人(同3.8%増)。一方、特定労働者派遣事業では、常用雇用労働者が13万8887人(同7.9%減)だった。

 労働者派遣のサービスを受けた派遣先の数は、一般労働者派遣事業では前年度に比べ18.6%増の40万1345件、特定労働者派遣事業では同5.1%減の2万3508件となっており、この結果、全体としては同17.0%増の42万4853件となっている。なお、派遣料金については、一般労働者派遣事業の平均料金は同1.0%増の1万6003円、特定労働者派遣事業の平均料金は同1.0%増の2万4084円となっている。

 同事業報告の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/02/h0210-1.html