厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、従業員5人以上の事業所の5月の一人平均現金給与総額は、前年同月比0.2%増の27万5815円と5ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は0.3%増の24万9519円と7ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は1.0%減の1万9192円と5ヵ月ぶりに減少したが、賞与など特別に支払われた給与は2.4%増の7104円と5ヵ月連続の増加となった。
基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.1%増の26万8711円と、7ヵ月連続で増加した。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は0.2%増の33万9311円、パート労働者は0.4%増の9万2680円となった。
また、5月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.4%減の146.8時間と3ヵ月連続の減少となった。内訳は、所定内労働時間が0.3%減の136.3時間と3ヵ月連続の減少、残業時間などの所定外労働時間は0.9%減の10.5時間と2ヵ月連続の減少。製造業の所定外労働時間は、3.9%減の14.9時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は0.2%減の165.6時間、パート労働者は1.7%減の92.2時間。
一方、5月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同月比1.7%増の4504万8千人で、53ヵ月連続して増加した。内訳は、パート労働者は1.7%増の1161万人と18ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者は1.7%増の3343万8千人と41ヵ月連続の増加と順調に高い伸び率が続いている。主な産業についてみると、製造業は1.0%増、卸売・小売業は0.6%増、サービス業は2.2%増となった。