経 営 関 連 情 報

2003年01月24日-001
足踏み感がみられる小企業の景況

 国民生活金融金庫が22日に公表した全国小企業動向調査結果によると、10~12月期実績の業況判断DI(「良い」-「悪い」企業割合)は▲57.6で前期に比べ0.1ポイント低下し、売上DI(「増加」-「減少」企業割合)も▲47.4で0.9ポイント低下した。採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合)は▲30.1で3.2ポイント増加している。調査は、同公庫取引先1万557企業を対象に昨年12月10日時点で実施したもの(回答率58.3%)。

 その他の指標では、資金繰りDI(「好転」-「悪化」企業割合)は▲36.9で2.2ポイント、借入DI(「容易になった」-「難しくなった」企業割合)は▲28.1で4.2ポイントとそれぞれ低下となった。なお、設備投資をした企業の割合は9.5%で、前年同期の水準を0.1ポイント上回っている。

 一方、1~3月期の見通しについては、業況判断DIが▲61.4で3.8ポイント、売上DIが▲52.2で4.8ポイント、それぞれ低下する見通し。採算DIは▲35.2と、引き続き前年同期の水準(▲36.8)を上回る見通し。資金繰りDIは▲42.4で5.5ポイント低下する見通しだ。また、設備投資を予定している企業の割合は6.2%で、前年同期を0.2ポイント上回っている。このような実績・見通しから、同公庫は「小企業の景況には、足踏み感がみられる」としている。

 

 

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