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税務関連情報 (2004/11/01)

都の第2回ネット公売参加者は789人に大幅減

 東京都の第2回インターネット公売の参加申込者総数は789人と前回の2966人から大幅に減少したことを、都主税局が明らかにした。参加申込は10月28日午前10時に締め切られた。東京都の推計では、今回の公売参加申込者の募集に際し、公売オークションシステムへのアクセス者数は前回(約45万人)に劣らぬ約43万人にのぼった。しかし、参加申込者が大幅に減少したのは参加条件を厳しくしたことが影響したとみられる。

 全国初の試みとして注目されるなか、7月に実施された第1回目のインターネット公売では出品された差押財産のすべてが予想を上回る高額での落札となったが、「スタンウェイのグランドピアノ」(落札価格560万2000円)をはじめ「富岡鉄斎の掛け軸」(255万3000円)、「山下清のリトグラフ」(同210万1000円)の3点の最高価格入札者が買受代金を支払わなかったため売却不成立となった。

 このため都では、確実な売却を確保するため、第2回目のインターネット公売を実施するにあたり、公売保証金を引き上げるとともに、最高価格申込者が買受代金を支払わない場合は、2年間インターネット公売に参加できないなど参加条件を厳しくした。公売保証金は見積価額の1割から2割に引き上げ、例えば今回再公売となる「グランドピアノ」は58万円の公売保証金が必要になる。

 グランドピアノの入札には36人が参加するが、もし最高価格申込者が買受代金を支払わない場合はこの58万円は没収される。インターネット公売は全国どこからでも誰でも参加できるだけに、遊び半分の参加者を締め出したといえる。もっとも入札参加者が多かったのは「平成6年登録のベンツ」(見積価額19万円)の305人だった。入札は11月9日午前10時から11日の午前10時まで2日間行われる。