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経営関連情報 (2003/12/15) | ||||||
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■ 高3男子のなりたくない職業1位は「サラリーマン」
子供は親の背を見て育つというが、親の職業はどうも否定的な面ばかりが目立ち、進路を選ぶに当ってマイナスのイメージとなってしまうようだ。全国高等学校PTA連合会とリクルートが合同で行った調査結果(回答数:高校3年生420人)によると、高3男子生徒の「なりたくない職業」(3つまで自由回答)のトップは「サラリーマン・OL」(7.1%)だった。「今リストラなどがあって厳しい」「平凡な暮らしはしたくない」「毎日がつまらなそう」などの理由が自由記述で挙げられている。 男子は、以下、「教師」(6.0%)、「土木業・建設業」(3.8%)などが続く。また、高3女子生徒のトップは「教師」(11.2%)、以下、「フリーター」(5.8%)、「看護師」(3.6%)、「サラリーマン・OL」(3.1%)などの順。このほか、全体で10位までに挙がった職種をみると、「営業」「接客」「事務・経理」「販売職・スーパー店員」など、親の多くが従事していると思われる職業が並んだ。“親の苦労子知らず”というところか。 一方、将来「なりたい職業」があると回答したのは69.5%。女子は80.3%と男子の57.9%を22.4ポイントも上回っており、女子の堅実な意識の高さがうかがえる。「なりたい職業」(3つまで自由回答)については、男子が「教師」(10.4%)、「公務員」(8.5%)、「大学教授・研究者・学者」(6.6%)、「プログラマー」(〃)、女子が「保育士・幼稚園教諭」(12.8%)、「看護師」(10.1%)、「教師」(6.1%)、「医療事務・医療秘書」(〃)を挙げ、資格を必要とし、身分的に安定していると思われる職業が上位を占めた。 2000年2月調査では「ゲームクリエイター」「パイロット」「心理カウンセラー」「フライトアテンダント」「アナウンサー・レポーター」などカタカナ職業が上位に挙がっていたが、今回はほとんど姿を消した。華やかさやかっこよさより、とにかく就職、安定性ということか。子供も社会状況の厳しさを感じているようにもみえる。安定性は親の最も願うところでもあるが、将来に大きな可能性を秘める若者としては淋しすぎないだろうか…。 |
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