ゼイタックス

経営関連情報 (2004/02/18)

若年フリーター「採用したくない」中小企業が約3割

 東京商工会議所がこのほど発表した新卒者等採用動向調査結果(回答数:中小企業605社)によると、25歳以下の若年フリーターの採用について、「いい人材がいれば採用したい」との回答が66.3%、「採用したい」が1.2%で、比較的採用に前向きな企業が多かった。しかし、「採用したくない」との回答企業が29.8%と約3割あり、特に従業員500人以上の企業は「採用したくない」が76.3%を占めている。

 2004年4月入社の新卒者の状況は、新卒者を「予定どおり確保できた」企業が前年に比べ5.5ポイント減の38.8%、「予定人数ではないが、確保できた」企業は同1.1ポイント増の16.4%、「一人も確保できなかった」企業が同3.1ポイント増の6.9%だった。前年との比較では、採用予定数が「上回った」企業が1.6ポイント減る一方で、「下回った」企業が0.8ポイント増えており、今年度も厳しい採用活動の状況がうかがえた。

 また、2005年4月に向けた採用活動開始時期については、「2004年4~6月」との回答が37.2%で最も多く、「2004年1~3月」とする回答は昨年に比べ18.7ポイント減の28.9%となった。中小企業では、大企業の動向に反して、採用活動の早期化がやや落ち着いた状況がうかがえる。東商では、「早期採用活動がコスト面や労力面で負担になっており、これを軽減する傾向の表れで」とみている。