経 営 関 連 情 報 |
2002年12月09日-001
偽の結婚歴残さず復元する戸籍法改正案、今国会で成立見込み
衆院法務委員会は6日、本人の知らない間に偽の婚姻届などで書き換えられた戸籍簿の虚偽記載などを痕跡を残さず復元できる戸籍法改正案を全会一致で可決した。同法案は与野党全会派が賛成のため、委員会審議を省略し、10日の衆院本会議で可決、参院に送付され、今国会で成立する見込だ。
同法案は、第三者が偽の婚姻届や養子縁組を届け、本人になりすまして運転免許書を作りサラ金などから借金をする事件が多発したことを受けて提案されたもの。現行法では、本人が気づいて家庭裁判所に無効確認の訴えを起こし、判決に基づいて戸籍を訂正しても、偽の結婚歴などにバツ印(朱抹)が記され、訂正理由が書き込まれるなどの痕跡が残ってしまう。
改正案は、本人の求めに応じて、法相が必要な処分を自治体や法務局に支持し、訂正された戸籍について、その痕跡が残らないように作り直す規定を創設する。改正法施行前の事案にもさかのぼって適用することが附則に盛り込まれている。
【ホームへ戻る】