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経営関連情報 (2007/10/29)

地銀・第二地銀の中小企業向け貸出は増勢傾向

 地銀・第二地銀110行の2007年3月期決算単体ベースの中小企業等貸出金残高は、前年同期比2.1%増の144兆6132億2300万円となったことが、東京商工リサーチが発表した「地銀・第二地銀110行の中小企業等貸出金残高調査」結果で分かった。ただし、110行の単体ベースの総貸出金残高は前年同期比2.8%増となっており、中小企業等貸出金残高の伸び率は総貸出金残高の伸び率を下回った。

 前年同期比増減額では、地銀・第二地銀110行のうち、65.4%にあたる72行で貸出金残高を増やした。増加額トップは「関西アーバン銀行」の3010億6100万円増、次いで「千葉銀行」の2491億7500万円増などで、増加額100億円以上は50行(前年同期51行)だった。対して、減少行38行のうち、減少額トップは「親和銀行」の1296億500万円減で、減少額100億円以上は24行(前年同期21行)となった。

 また、業態別では、地銀64行が前年同期比2.5%増の109兆541億3200万円、第二地銀46行が同1.2%増の35兆5590億9100万円となった。内訳をみると、地銀64行では、前年同期比増加が43行、減少が21行となり、貸出金増加行が全体の約7割(67.1%)を占めた。第二地銀46行も前年同期比増加が29行となって全体の63.0%を占め、減少が17行で増加行が目立った。

 なお、本店所在地で全国10地区に分けて前年同期比増減額をみると、増加が「近畿12行」の6.0%増を筆頭にして、「東京4行」の5.0%増、「関東19行(東京を除く)」2.6%増、「中部15行」2.5%増、「中国9行」1.9%増、「四国8行」1.4%増、「北海道3行」1.0%増、「九州20行」0.5%増、「北陸6行」0.04%増の9地区だった。これに対して減少は、「東北14行」の1.7%減だけとなった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.tsr-net.co.jp/new/data/1177549_818.html