改正容器包装リサイクル法が4月に施行され、レジ袋の排出抑制に向けた消費者・事業者双方の取組みが注目される。環境省が3月に実施した「レジ袋の利用実態等に関するアンケート調査」結果(有効回答数1011人)によると、レジ袋の有料化に46.4%が「賛成」と回答し、「反対」の28.9%を上回った。また、マイバッグについては、「持っている」との回答が59.8%となり、消費者への普及がある程度進んでいることが分かった。
レジ袋の有料化を賛成する理由としては、「資源消費の抑制になるから」との回答が90.6%ともっとも多く、次いで「無駄になるから」(52.9%)、「マイバッグを持参する」(48.8%)が挙げられた。反対の理由でもっとも多かったのは「再使用するから必要」(90.8%)。なお、レジ袋を購入してもよいと思う価格は、「5円」(36.0%)がもっとも多く、金額にかかわらず「購入しない」との回答は19.5%あった。
一方、事業者を対象に実施した「小売店におけるレジ袋の排出抑制に関するアンケート調査」結果(有効回答数1008店舗)によると、レジ袋の削減目標を定めている事業者は38.1%と約4割程度だった。レジ袋の排出抑制の具体的な取組みは、「スタンプ等のサービス」(70.7%)、「マイバッグの提供」(42.7%)、「意思確認」(34.3%)の順に多く、「レジ袋の有料化」を実施している事業者は全体の9.4%だった。
有料化を実施している事業者のレジ袋1枚あたりの販売価格は、「5円」が32.3%、「3~4円」が33.8%など、5円以下が76.9%を占めていた。レジ袋有料化によって得られた資金の取扱いは、「売上に計上」(32.3%)がもっとも多く、次いで「環境活動支援」(26.2%)、「地域還元」(18.5%)などだった。なお、レジ袋有料化の売上に対する影響については、64.6%の事業者が「影響なし」と回答している。
これらの調査結果の詳細は↓
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=9684&hou_id=8423