内閣府が、全国20歳以上60歳未満の男女2500人を対象に実施した「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」結果によると、満点を100点とした回答者のワーク・ライフ・バランス度は平均で51.2点となった。男性(48.7点)と比べ、女性(53.7点)のほうがワーク・ライフ・バランスドガ高い。年代別では、「50代」(54.0点)、「40代」(51.2点)、「20代」(50.8点)、「30代」(48.7点)の順となった。
「ワーク・ライフ・バランスが実現された社会」に近づくために必要な企業の取組みとしては、「無駄な業務・作業をなくす」と考えている人の割合が87.0%と9割近い。全体としては、「管理職の意識改革を行う」(82.9%)や「社長や取締役がリーダーシップを発揮して取り組む」(82.4%)など、トップの責任に係る取組みが必要であると考える人の割合が高い結果となった。
日頃、ワーク・ライフ・バランスのために努力しているか尋ねたところ、「努力している」人は約2割(20.8%)にとどまり、「努力していない」人が約4割(43.8%)となった。ワーク・ライフ・バランスのための具体的な努力は、「自分の趣味の時間をとる」が71.0%で最多、次いで「効率よく仕事をする」(67.0%)、「仕事の段取りを工夫する」(55.4%)、「消費者として企業や商店に過剰なサービスを求めない」(42.5%)となった。
なお、「仕事」優先を希望とする人は2.0%に過ぎないが、現実には48.6%と約半数が「仕事」優先となっている。女性は、「家庭」優先を希望とする人が18.3%だが、現実には30.2%の人が「家庭」優先となり、男性と比べて傾向が異なる。また、「仕事」、「家庭生活」、「地域・個人の生活」の優先度について、希望とする生活と現実の生活が「一致している」人は15.2%にとどまり、希望と現実に大きな乖離がある。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www8.cao.go.jp/wlb/research/pdf/wlb-net-svy.pdf