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経営関連情報 (2006/08/21)

4~6月期の派遣スタッフの実稼動者数は7.6%増

 日本人材派遣協会がまとめた労働者派遣事業統計調査によると、全国主要107社の派遣スタッフの実稼動者数は、今年4~6月期における月平均実稼動者数が32万4684人で、前年同期比7.6%増となった。地域別にみると、「中国」の33.6%増、「中部」の12.6%増、「四国」の11.3%増などの伸びが目立つ。「九州」(0.4%増)や「東北」(0.7%増)など、景気回復に遅れがみえる地域の伸びは低いが、それでもプラスとなった。

 職種別では、26業務でみると、SE・プログラマーなどの「ソフトウェア開発」が14.0%増ともっとも高い伸びを示し、最大シェアを占める「事務用機器操作」も10.9%増と順調だった。また、2004年3月から派遣が可能となった製造業務の前年同期比は34.5%増で、前四半期に引き続き好調な伸び率となった。そのほか、「45歳以上の中高年齢者」の實稼動者数が110.1%増と大きく伸びた。

 7~9月期の経営指標予測(50ポイントを分岐点として算出し、上回れば増加傾向、下回れば減少傾向)をみると、全地域では、「売上高」が72.6ポイント、「派遣スタッフ実稼動者数」が72.6ポイントなどの高い数値を示し、派遣業界においては引き続き先行き好調な見通しである。そんななか、「東北」は「売上高」、「派遣スタッフ実稼動者数」ともに50ポイントと横ばいの状況にある。

 そのほかの経営指標予測では、「派遣料金」は64.2ポイントと前四半期に比べ3.9ポイント減少した。地域別では「東北」が50ポイントと横ばい。「新規登録者数」は55.7ポイントで、前四半期より2.6ポイント減と多少減少気味となった。地域別にみると、「中部」が42.9ポイント、「中国」が41.7ポイントと、これらの地域における「新規登録者数」は大きく減少する見通しとなっている。

 同統計調査の詳細は↓
 http://www.jassa.jp/admin/info/upload_image/060808summary.pdf