2003年10月03日-003
8月の現金給与総額2%減で2ヵ月連続の減少
厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査8月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所の一人平均現金給与総額は前年同月比2.0%減の29万4350円で、3ヵ月ぶりに減少に転じた7月から2ヵ月連続の減少となった。パート労働者が増加して基本給にあたる所定内給与が減ったほか、賞与などの特別に支払われた給与が減少したことが要因。
現金給与総額29万4350円の内訳は、所定内給与が前年同月比0.3%減の25万9557円、残業代などの所定外給与が3.2%増の1万8027円、これらを合わせたきまって支給する給与が0.1%減の27万7584円、特別に支払われた給与が26.2%減と大幅減少の1万6766円となっている。
一方、一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比1.1%減の147.0時間となった。このうち所定内労働時間は1.3%減の137.4時間、残業時間などの所定外労働時間が14ヵ月連続の増加となる3.3%増の9.6時間となった。なお、製造業の所定外労働時間は9.1%増の14.5時間で16ヵ月連続の増加となっている。
また、8月の常用雇用者の動きをみると、全体では従業員5人以上の事業所で4296万6千人、前年同月比0.4%減と33ヵ月連続で減り続けている。正社員などの一般労働者は3331万人で1.1%減と67ヵ月連続の減少、パート労働者は965万6千人で1.9%増加した。パート労働者は、6月に1995年6月以来8年ぶりに減少したが、その後2ヵ月はまた増加している。
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