ゼイタックス

経営関連情報 (2006/03/29)

先輩社員が新入社員に望むトップは「言葉遣い」

 好業績や団塊世代の退職を見越して、新規採用を増やす企業が増えているが、人材確保ができればいいというものではない。管理職や中堅社員は新入社員にどのような人物像を望んでいるのか。ライフメディア社が提供するiMiネットが、全国の30歳以上の会社員を対象に実施した「新入社員に対する調査」結果(有効回答数1393人)によると、新入社員に対して一番重視するのは「言葉遣い」(19.9%)だった。

 次いで、「挨拶」(18.8%)、「素直」(17.3%)、「自発的な行動」(13.4%)などが上位に並ぶが、「学歴」はわずか0.1%だった。学歴は今さらどうしようもないが、頭のよさ以前に「尊敬語や謙譲語など最低限の言葉遣いや挨拶ができないこと」が気になるようだ。そんな新入社員を教育する自信については、「どちらかといえばある」との回答は53.2%とかろうじて半数を超えた。

 また、新入社員に尊敬される先輩に「なれると思う」との回答は58.6%だった。つまりは、「新入社員を教育する自信がない」、「新入社員に尊敬される先輩になれないと思う」とのネガティブな回答が40%を超えている。さらに、新入社員と仲良くなれるかとの質問にも、「誰とでも仲良くなれると思う」との回答は35.3%で、「自分に合わないタイプの新入社員とは仲良くなれないと思う」が61.3%を占めた。

 なかなか難しいものである。世代間のギャップはいつの時代でも大きいが、会社の将来を担うのは若者たちである。社会人としての最低限のマナーを教育するためにも、なんとかうまくやっていきたいものである。教育は“忍耐”であるよ、先輩社員諸君!