経 営 関 連 情 報

2003年09月26日-001
銀行への天下り役員、ここ数年減少傾向

 不良債権処理、資産の圧縮を急ぐなか、収益性の向上を図るべく各銀行とも人員削減などリストラを強化しており、旧大蔵省や日本銀行などからの「天下り役員」も、ここ数年減少傾向にあるようだ。帝国データバンクがこのほど公表した実態調査結果によると、調査対象124行の全役員は1687人と前年比4.1%(72人)の減少となった。このうち、天下り役員は111人で、前年比5.1%(6人)の減少となった。

 この結果、全役員数に占める天下り役員の割合は6.6%となっており、15人に1人が天下り役員であることが判明した。代表権を持つ天下り役員は40人で、天下り役員全体の36.0%と4割弱に達し、依然として重要ポストが用意されていることが分かる。また、「旧大蔵省」「日本銀行」からの天下りは計83人となり、天下り役員に占める割合は74.8%となっている。

 大手行11行の役員数は142人で前年比6人の減少。天下り役員は2人減少し、大手行にはいなくなった。地銀64行の役員数は951人で前年比45人の減少。天下り役員は54人、前年比3人の減少となった。天下り役員のうち代表権を持つ役員は18人。また、天下り役員がいないのは27行となっている。第二地銀49行の役員数は594人で前年比21人の減少。天下り役員は57人、前年比1人の減少。代表権を持つ役員は22人。天下り役員がいない銀行が19行となっている。

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