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2008年度最初の国税のネット公売は6月に実施

税務関連情報 - 2008年05月19日

 公売は、滞納となった税金を徴収するために納税者の差押財産を売却する制度で、インターネット公売は、買受申込みなどの公売手続きの一部について、インターネット上のオークションサイトで行うものだ。国税庁では、2007年度から実施しているこのインターネット公売を今年度も引き続き実施することを決めていたが、このほど第1回目となる公売を6月に行うことを明らかにした。

 2007年度に合計4回実施したインターネット公売では、動産、自動車、不動産等の物件に延べ1万6千人以上の参加申込みがあり、動産、自動車については落札率84.3%と驚異的ともいえる数字を記録。落札価額は4億2500万円に達した。これを受けて、国税庁では今年度も4回の開催を予定しており、オークション会場は昨年度同様にヤフーの「官公庁オークション」を利用して実施する。

 1回目の公売財産は、動産(絵画、宝石類)・自動車を対象に171物件で、その総見積価額は5960万円。主な物件をみると、ドイツの名車「メルセデスベンツ」の9年式G320ショート(見積価額274万円)や12年式E320ワゴン(同64万円)、東郷青児作「白い手袋」(同150万円)、ブランド品であるルイ・ヴィトンの「サック・レイユールPM」(同14万8,000円)などが出品される。

 気になる公売日程は、公売参加申込期間が5月19日~29日、買受申込期間が6月5~9日で、最高価申込者(落札者)の決定日は6月11日、買受代金の納付期限が6月18日となっている。インターネット公売は民間業者のネットオークションを利用して行うものなので、公売会場に出向くことなく、24時間ネット上で買受申込みができるなど、利便性が高く、広く全国から多くの参加が期待されている。

 詳細は「公売情報ホームページ」で↓
 http://www.koubai.nta.go.jp/auctionx/public/hp001.php