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経営関連情報 (2005/08/05)

ゴルフ場数が初の減少、映画館は過去最高の売上高

 経済産業省が1日に発表した「2004年特定サービス産業実態調査」(速報)によると、シネコン(複合映画館)の新規開業が増え、韓流ブームなどから映画館やビデオ発売業など文化・芸術関連産業は好調だった。一方、ゴルフ場数が1975年の調査開始以来初の減少となるなどスポーツ関連施設は低調だったことから、売上高も明暗を分けた。これらの娯楽関連産業は3年周期で調査している。

 映画館は、同一スクリーンで複数の映画を上映するシネマコンプレックス方式の映画館が増え、映画館(スクリーン)数は前回調査(2001年)比3.6%増の2438館、年間上映本数は同37.7%と大幅増の7万1568本、年間入場者数も同6.2%増の1億4257万人にのぼった。この結果、年間売上高は同11.3%増の2274億円となって過去最高を記録した。

 映画製作・配給業、ビデオ発売業は、企業数は前回調査から▲18.1%減の222企業となったが、シネコンの新規開業が増えたことに加え、韓流ブームなどから、映画配給プリント数は同109.6%増の2万4719本、ビデオ発売本数は同23.9%増の7983万本とそれぞれ大幅に増加した。この結果、年間売上高は同5.6%増の5630億円となった。

 一方、ゴルフ場数は、調査開始以来初の減少となる前回調査から▲2.0%減少の2026場となった。年間利用客数は同▲4.1%減の7388万人、年間売上高も同▲15.5%減の9758億円と、ともに4調査連続の減少となり、低迷に歯止めがかからない。ゴルフ練習場数は、同▲5.6%減の2707事業所、年間利用客数は同▲2.3%減の1億241万人で、年間売上高は同▲6.2%減の1675億円と、ゴルフ場同様に4調査連続の減少となった。

 そのほか、ボウリング場は、事業所数は前回調査比▲4.6%減の948事業所となったものの、個人会員数が同49.6%と大幅な増加となったことから、年間利用客数も3調査ぶりの増加となる同0.2%増の8670万人となり、売上高は同1.4%増の1303億円となった。