ゼイタックス

経営関連情報 (2006/09/04)

中小企業の売上DIは11ヵ月連続のプラス

 中小企業金融公庫が実施した中小企業景況8月調査結果(有効回答数585社)によると、売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は0.3ポイント上昇の2.5となり、11ヵ月連続のプラスとなった。また、今後3ヵ月間の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」、季節調整値)も2.1ポイント上昇の15.4と二ケタ台のプラスが続いており、中小企業の景況は改善傾向にある。

 売上DIを最終需要分野別にみると、「建設関連」(▲6.2)では減少超幅が拡大し、「家電関連」(7.8)で増加超幅が縮小したものの、「衣生活関連」(3.3)が増加超に転じ、「食生活関連」(16.1)、「乗用車関連」(8.2)で増加超幅が拡大した。売上見通しDIは、「建設関連」(13.7)で増加超幅が縮小したものの、「設備投資関連」(18.2)、「家電関連」(36.1)、「食生活関連」(10.2)、「乗用車関連」(26.9)で増加超幅が拡大し、「衣生活関連」(1.0)で増加超に転じた。

 そのほか、在庫水準DI(「不足」-「過剰」、季節調整値)は1,9ポイント上昇の▲12.0となり、今次景気回復局面でのピークを更新した。販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は3.8ポイント上昇の6.0で7ヶ月連続のプラス、仕入価格DI(同)は4.1ポイント上昇の30.9と、2ヵ月ぶりの上昇となった。利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は4.0ポイント低下の▲1.3となり、10ヵ月ぶりのマイナスとなった。