経 営 関 連 情 報 |
2002年05月31日-001
東京西南部・西部の住宅価格は年収の8倍以上!!
平均的なサラリーマン世帯が生活を切り詰めることなく購入できる住宅価格は年収の4倍前後、やや生活を切り詰めれば購入できる価格は5倍前後といわれるが、東京西南部・西部の中高層住宅の価格は8倍以上との調査結果が明らかになった。これは、(社)都市開発協会が、三大都市圏で民間企業が供給した中高層住宅13万戸を対象に、「中高層住宅の価格とサラリーマン世帯の年収との乖離」について調べ、報告書を公表したもの。
報告書によると、東京圏での標準的な中高層住宅の価格は3,975万円で、前年に比べ2.39%低下したが、平均的なサラリーマン世帯の年間収入744万円(総務省の「家計調査」の全国平均)と比べると、住宅価格は5.34倍。同様に、大阪圏の住宅価格は3,120万円(4.19倍)、名古屋圏では2,580万円(3.47倍)となっている。
東京圏で、住宅価格の年収に対する倍率を距離圏別にみると、0~10キロ圏が7.03倍、10~20キロ圏が5.48倍、20~30キロ圏が4.80倍となっており、60キロ以遠にならないと4倍を切ることはない。一方、大阪では、0~10キロ圏が4.42倍、10~20キロ圏が4.33倍、20~30キロ圏が4.00倍であり、中心に近くても4倍台とサラリーマン世帯でも取得可能な価格帯だ。
東京圏も何とか頑張ればという気もするが、ところが東京圏の住宅価格は、距離が同じでも、方面別に価格のばらつきが大きいのだ。東京圏の10キロ圏内では、西南部方面(港・渋谷・世田谷・目黒・品川・大田区)は年収の9.06倍、西部方面(新宿・文京・中野・杉並・練馬・豊島・千代田区)は8.11倍と高価格だが、北部方面(台東・板橋・荒川・足立・北区)では5.28倍にとどまっている。東京のサラリーマン世帯には、やはり厳しい住環境が明らかになったということか…。
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