ゼイタックス

経営関連情報 (2006/05/15)

新入社員は仕事よりもプライベートを優先

 インタネットリサーチのマクロミル社が18~25歳の新入社員を対象に実施した調査結果(有効回答数310人)によると、2006年入社の新入社員は仕事よりもプライベートを優先する傾向があることがわかった。働く時間についての考え方を聞いたところ、34%が「定時に帰りたい」と回答。次いで「できれば残業はしたくない」(31%)、「仕事よりもプライベートの時間を充実させたい」(22%)との回答が続いた。

 「何時間でも働きたい」という意欲的な回答はわずか13%にとどまった。ただ、4人のうち3人(77%)は「会社に誇りを持っている」と回答しており、決して会社で仕事をすることが嫌だから、ということではなく、仕事とプライベートを区別しながらバランスよく働きたいと考えていることがうかがえる。こうした傾向は、近年の若者に共通したものであり、“滅私奉公”は完全に過去の遺物となったようだ。

 2006年入社の新入社員が自分のなかで自信がないもの(複数回答)については、52%と2人に1人が「来客応対・電話対応時のマナー」を挙げた。また、「敬語の使い方」(49%)や「上司への報告・連絡などのコミュニケーション」(48%)も5割近くが自信がないと回答しており、社会人という未経験の分野に戸惑いを感じているようだ。そのほか、「時事ネタ」(47%)、「社会人としての礼儀作法」(45%)との回答も多い。

 なお、理想の上司については、ヤクルトスワローズの選手兼監督である「古田敦也」が39%ともっとも高く、僅差で「所ジョージ」(38%)が並んだ。理由としては、古田・所両氏とも「部下の目線で物事を考えてくれそうだし、指導力がある」、「自分をしっかり持っていて、いろいろな面で格好いい」など、人格面での支持が目立った。また、理想の上司には、能力面もさることながら、親しみやすさを求める傾向もあるようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.macromill.com/client/r_data/r_style/20060510newstaff/index.html