経 営 関 連 情 報 |
2002年08月07日-002
2001年の駅周辺の放置自転車数は約54万台で5年連続減少
駅周辺などに放置された自転車は歩行の妨げになるなど住民からの苦情も多く、その対策に各自治体も頭を悩ませているところだが、内閣府が8月5日に公表した実態調査(796市区町村対象)によると、2001年における全国の駅周辺の自転車の放置台数は約54万1千台で、前回の99年調査に比べ約2万1千台減となって、91年以降5年連続の減少となった。ピークは81年の約98万8千台だが、その後、駐車場の新増設や撤去活動の強化、啓発活動の実施など各自治体の放置対策が効を奏し減少傾向にある。
このように全国の放置台数はピークの81年から2001年は約45%減少したわけだが、このうち東京都に限っていえば、同じピークの81年の23万7千台から18万台と約24%減少したに過ぎない。全国の減少率と比較すると放置対策に苦労している東京都の姿が浮かび上がる。放置自転車の多い駅ワースト10の中に、3位「蒲田駅・大田区」(3,280台)、6位「赤羽駅・北区」(2,940台)、8位「新宿駅・新宿区/渋谷区」(2,510台)、10位「池袋駅・豊島区」(2,440台)と4駅がランクインしている。なお、トップは「天神駅・福岡市」(4,530台)、2位が「新浦安駅・浦安市」(3,710台)。
また、2000年内に全国の駅周辺の放置自転車等で撤去されたのは約260万9千台で、前回に比べ約1万8千台増加しており、放置自転車のピークの翌年82年(撤去約39万台)以降、撤去自転車数は増加の一途をたどっている。撤去の後、2000年中に返還されたものは撤去自転車総数の53%に当たる約138万3千台、同年中に廃棄処分されたものは同43%の約111万2千台だった。なお、放置自転車の撤去を実施している市区町村は635に上る。
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