経 営 関 連 情 報

2003年02月24日-002
認知度低いが、ユーザーの期待は大きいバイオメトリクス

 バイオメトリクスをご存知だろうか。個人の身体的な特徴を利用して本人確認を行う認証方法で、「なりすまし」が行われにくく、優れた認証技術とされている。インターネットコム(株)と(株)インフォプラントがインターネットユーザー300人を対象に行った調査によると、バイオメトリクス認証について「知っている」というユーザーは20%だったが、実際に「利用したことがある」との回答は2%にとどまっている。

 また、同技術を今後実生活に「導入して欲しい」というユーザーは7割を超えた。導入を望むユーザーの多くが「手続きが簡単になる」「確実性がある」「防犯に効果的」というイメージ、一方、導入を望まないユーザーは「技術開発が半ば」「犯罪捜査に利用されそう」「身体的データを提供するのに抵抗がある」とのイメージを持っている。

 同認証技術が導入されて欲しいものには、「銀行取引」「入退出システム」「空港における本人確認」が上位を占め、その他「扉の施錠システム」「自動車免許」などが挙げられた。さらに、インターネット取引にも「取り入れて欲しい」と62%が回答。具体的には、「オンラインバンキング」「オンラインショッピング」「オークション」などが上位を占めている。

 このように、今のところバイオメトリクスの認知度や利用率は低いといわざるを得ないが、ネットユーザーの多くがこの技術に期待していることが分かった。また、この技術の導入により「犯罪が減る」と予測しているユーザーも半数以上いた。バイオメトリクス認証システムは、認知度は低いが、期待は大きいといえる。

 

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