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経営関連情報 (2007/10/17)

高校・大学の教育費用は1人あたり1045万円

 高校入学から大学卒業までにかかる教育費用は1人あたり1045万円であり、各家庭は節約や奨学金で重い教育負担に耐えていることが、国民生活金融公庫総研が勤務者世帯を対象に実施した「教育費用の実態調査」で分かった。調査結果(有効回答数2677世帯)によると、1人あたりの入学費用は、高校で47.7万円、大学で99.1万円、また、在学中の費用は、1年間の合計で、高校では100.2万円、大学では149.3万円となった。

 この結果、高校入学から大学卒業までにかかる費用は、子ども1人あたり1044.6万円となった。高校卒業後の入学先別にみると、私立大学に入学した場合の累計費用は、理系で1176.3万円、文系で1019.0万円となっているのに対し、国公立大学では886.7万円となっている。世帯の年収に対する在学費用の割合は平均33.6%だが、年収が少ない世帯ほど高く、年収が「200万円以上400万円未満」では、54.3%に達している。

 自宅外通学者がいる世帯は全体の40.3%を占めたが、自宅外通学者が1人いる世帯の仕送り額は、年間平均で104.0万円(月額8.7万円)だった。自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は、入学者1人あたり平均49.3万円となっている。入学費用と自宅外通勤を始めるための費用の合計は、入学者1人あたり平均142.3万円となっており、分布をみると、「100万円未満」(31.6%)がもっとも多い。

 教育費の捻出方法(3つまで回答)としては、「教育費以外の支出を削減」が59.8%ともっとも多く、以下、「奨学金を受けている」(48.3%)、「子ども(在学者本人)がアルバイト」(43.6%)と続く。節約している支出(3つまで回答)としては、「旅行・レジャー費」が65.1%ともっとも多く、以下、「外食費」(46.4%)、「衣類の購入費」(45.6%)、「食費(外食費を除く)」(43.8%)、「保護者の小遣い」(39.6%)の順となっている。

 同実態調査結果の概要は↓
 http://www.kokukin.go.jp/pfcj/pdf/kyouikuhi_chousa_k.pdf