商工中金が1月28日に発表した「中小企業月次景況観測1月調査」結果(有効回答数1000社)によると、1月の景況判断指数は、前月比4.6ポイント低下の24.8となり、5ヵ月連続の低下となった。「好転」、「悪化」の分岐点である50を22ヵ月連続して下回り、3ヵ月連続で過去最低値を更新した。製造業は4.2ポイント低下の19.1と22ヵ月連続、非製造業は5.0ポイント低下の29.4と20ヵ月連続で、ともに50を下回った。
業種別にみると、「輸送用機械」(12→14)、「建設」(37→37)を除く全業種で低下。指数の低下幅が大きい業種は、「トラック輸送」(38→28)、「木材・木製品」(23→15)、「印刷」(31→23)、「卸売」(30→22)など。「繊維」(22)、「卸売」(22)、「印刷」(23)、「化学」(23)など14業種が過去最低値を更新した。2月は、全産業で27.0と上昇を見込み、製造業は21.2、非製造業は31.7と、ともに上昇を見込んでいる。
また、2008年12月の売上高(前年同月比増減率、建設・不動産業を除く900社)は、▲9.8%(前月▲4.9%)と、3ヵ月連続で減少し、減少幅も拡大した。製造業は▲11.8%(同▲5.5%)、非製造業は▲7.9%(同▲4.1%)と、ともに3ヵ月連続で減少した。先行きについては、全産業では1月が▲8.6%、2月が▲10.4%、製造業は1月が▲11.8%、2月が▲13.7%、非製造業は1月が▲5.4%、2月が▲7.0%と、ともに減少を見込んでいる。
1月の業況判断をみると、販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は、▲15.2(前月▲10.1)と下落超幅が拡大、仕入価格DI(同)は、▲4.9(前月+2.0)と上昇超から2003年6月以来の下落超に転じた。そのほか、採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲33.0(前月▲27.3)、資金繰りDI(同)は▲17.4(前月▲15.7)と、ともに2ヵ月連続で1976年5月の調査開始以来最大の悪化超幅を記録した。
同調査結果の詳細は↓
http://www.shokochukin.co.jp/report/kansoku/pdf/cb2009_01.pdf