ゼイタックス

経営関連情報 (2006/02/22)

パートの働く理由は「家計のため」が66%でトップ

 今や多くの企業がパートを正社員と同様の戦力として認識しており、その処遇を改善することが重要となっている。そこで、企業側もパートの働く理由や賃金などの処遇に対する考え方を知ることが必要だ。厚生労働省が15日に公表した「パートタイム労働者実態調査(21世紀職業財団が実施)」結果(有効回答数4347人)によると、パートが働く理由(複数回答)は、「家計の足しにするため」がもっとも多く66.5%を占めた。

 次いで「生活の維持」(47.2%)、「生きがい・社会参加」(36.0%)、「子どもに手がかからなくなった」(23.1%)、「余暇時間の利用」(22.8%)など。また、パートを選択した理由(複数回答)は、「自分の都合のよい時間(日)に働きたい」(42.7%)がもっとも多く、次いで「勤務時間・日数が短い」(42.4%)、「家事・育児の事情で正社員として働けない」(28.9%)、「正社員として働ける会社がない」(26.5%)などが続く。

 職務が同じ正社員の有無については、「いる」との回答が49.8%とほぼ半数だった。職務が同じ正社員がいる場合、その正社員と比べ賃金が「低いと感じたことがあるが、納得できる」との回答が41.1%だった。その理由(複数回答)は、「勤務時間の自由度が違う」(55.9%)、「もともとそういった内容で自分も納得している」(51.5%)、「責任の重さが違う」(50.7%)などが上位に並んだ。

 一方、正社員の賃金と比べ「低いと感じたことがあり、納得できない」との回答は26.8%だったが、その理由(複数回答)は、「同じ仕事をしているにもかかわらず格差がある」が81.4%でトップ。なお、職務が同じ正社員がいる場合に、時間あたりの賃金水準で納得できる割合は、「8割程度」が32.6%でもっとも多く、次いで「7割程度」(15.5%)、「9割程度」(14.6%)の順だが、「正社員と同じ」との回答が13.0%あった。

 同実態調査の詳細は↓
 http://www.jiwe.or.jp/jyoho/chosa/h1709_parttime/index.html