ゼイタックス

経営関連情報 (2004/11/19)

お歳暮を贈答予定は57%も、今後は減少傾向

 お歳暮の季節だ。マーケティング会社ハー・ストーリィが16日に発表した、全国主婦977人に聞いた「お歳暮の贈答状況」アンケート結果によると、「今年、贈る予定がある」との回答は57%にのぼった。一昨年の調査では70%、昨年は50%。今年は景気回復が影響してか、昨年に比べ割合はややアップしたものの、若い世代ほど贈らない傾向にあるため、贈答率は今後ますます減少すると予想している。

 今年、お歳暮を誰にも贈らない家庭を年代別にみると、「50歳代以上」では23%、「40歳代」では25%、「30歳代」では49%、「20歳代」では51%と、年齢が低いほど贈らない人の割合が増加している。

 また、「贈る」と答えた人のうち、「1~5人」に贈る人が90%以上を占め、「6~10人」に贈る人は6%、「11人以上」は2%。年代別にみると、多くの相手に送る割合は「40歳代」の家庭がもっとも高い。

 贈る品物は「飲食物」が84%と圧倒的に多い。贈る商品を“飲み物”に限定してみてみると、20・30・50歳代以上では「ビール」がもっとも多いのに対し、40歳代では「お酒」がトップで、「ワイン」も人気があり、この世代ならではの酒に対する嗜好傾向がうかがえる。

 贈る商品を“食べ物”に限定してみてみると、20~40歳代では「食品」、「ハム」、「特産品」、「菓子」などを贈るとの回答が多いが、50歳代以上になると、「ハム」、「菓子」の代わりに、「特産品」や「調味料・油」、「産直品」、「その他食品」の回答が目立つ。年代による嗜好の変化やお歳暮ベテラン世代の「個性的なものを贈りたい」というこだわりが影響しているものとみられている。