2003年11月17日-002
大卒男女の初任給はこの10年間で最も高い伸び
厚生労働省がこのほど公表した2003年の新卒者の初任給調査によると、男女計では「大卒」が19万8100円で前年を1.5%上回った。「高専・短大卒」は16万5300円(対前年比0.4%減)、「高卒」は15万2900円(同0.7%減)でともに前年を下回った。同調査は、10人以上の常用労働者を雇用する民間事業所のうち、有効回答を得た約4万2000事業所の中で新規学卒者を採用した約1万3000事業所の結果をとりまとめたもの。
学歴別にみた初任給を男女別にみると、「大卒」男は20万1300円、1.4%増、「大卒」女は19万2500円、2.0%増で、男女ともに対前年増減率がこの10年間で最も高い伸びとなり、男は初めて20万円台となった。「高専・短大卒」男は16万9800円(対前年比0.2%増)、「高卒」男は15万7500円(同0.0%)でほぼ前年と同水準。「高専・短大卒」女は16万3500円(同0.5%減)、「高卒」女は14万7000円(同1.2%減)でともに前年を下回った。
企業規模別の初任給を学歴別にみると、男女計では、「大卒」では中企業(常用労働者100~999人)が20万円台、大企業(同1000人以上)と小企業(同10~99人)が19万円台と中企業が高くなっている。「高専・短大卒」では各規模とも16万円台、「高卒」では各規模とも15万円台となっている。
また、初任給の分布を男女別にみると、「大卒」では、男は19~20万円台に51.4%と集中し、女は17万円台に20.4%、20万円台に23.1%と2つの階級に山がみられる。「高専・短大卒」では、男は16~17万円台で51.6%、女は15~16万円台で49.7%、「高卒」では、男は15~16万円台で57.0%、女は14~15万円台で55.5%となっている。全体的にみると、男より女のほうがやや散らばりが大きい。
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