ヤフーバリューインサイトが首都圏在住の20~59歳の男女400人を対象に実施した「サンプリング(試供品提供)に関する調査」結果によると、サンプル品の利用に関する普段の行動としてもっとも多かったのは「街頭で受け取る」(63%)、次いで「パソコンのウェブサイトから応募」(57%)も6割近くあり、これらはサンプル品の入手方法として特にポピュラーなようだ。
以下、「パソコンに送られてくる募集メールに応募」(43%)、「サンプリングスペースに行って試す・もらう」(38%)、「新聞や雑誌に掲載された募集に応募」(31%)などが続くが、「ケータイ」を使った方法以外では、どの方法も女性の利用率が男性より圧倒的に高く、2~3割ほど上回った。また、年代別では、「街頭で受け取る」、「新聞や雑誌に掲載された募集に応募」は年代が高くなるほどスコアが高くなる傾向にある。
サンプル品を(頻繁に~たまに)利用すると答えた人の最近1年間の利用頻度については、「増えた」との回答割合がもっとも多かったのは「ケータイサイトからの応募」(42%)で、以下、「ケータイに送られてくる募集メールに応募」(35%)、「パソコンのウェブサイトから募集に応募」(34%)などが続いた。ケータイやパソコンからネットを使った方法で全般的に増えたと感じている人が多い様子だ。
サンプリングに対する意識では、「不況の環境下、品質確認後に購入できることは非常によい」が79%でもっとも多く、消費者はサンプリングを好意的に受け止めていることがうかがえる。次いで「よくなかったものは、二度と買わないことが多い」(76%)、「アンケートは手間がかかると、答える気が起こらなくなる」(69%)、「持ち歩きしづらい大きさや形だと受け取りづらい」(58%)などが続いた。
年代別にみると、「よくなかったものは、二度と買わないことが多い」や「よかったものは、実際に購入することが多い」(52%)などは、年代が高くなるほどスコアも高くなる傾向にあり、上の年代の人ほどサンプル品の評価が購買行動につながっているようだ。また、「説明資料やパンフレットにもしっかり目を通す」(50%)も同様の傾向で、サンプル品をしっかり評価しようとする様子もうかがえる。
同調査結果の詳細は↓
http://www.yahoo-vi.co.jp/research/common/pdf/sampling_090803.pdf