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若者の離職率は「七五三」~厚労省が関連データ

経営関連情報 - 2011年10月21日

 厚生労働省はこのほど、新卒者・既卒者支援の一環として「若者雇用関連データ」を公表した。それによると、中学、高校、大学を卒業後、3年以内に離職する割合は、それぞれ約7割・5割・3割。つまり、若者の離職率は「七五三」の割合となっているとしている。また、ニートの状態にある若者は、10年間で40万人から62万人に増加。25~29歳と30~34歳の年齢層は、それぞれ10年前に比べて倍増している。

 「ニート(NEET)」とは、Not in Education,Employment or Training(就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない若者)の略で、元々はイギリスの労働政策において出てきた用語。日本では、若年無業者のことをいっている。若年無業者とは、「15~34歳の非労働力人口のうち、通学、家事を行っていない者」をいう。2009年で、15~19歳が10万人、20~24歳が16万人、25~29歳が18万人、30~34歳が18万人いる。

 フリーターは、やりたい職業が見つかるまでの「モラトリアム型」、正規雇用を志向しながらそれが得られない「やむを得ず型」、明確な目標を持った上で生活の糧を得るための「夢追求型」等がある。2003年に217万人に達して以降、5年連続減少していたが、2009年に6年ぶりに増加に転じた。「フリーター」とは、「15~34歳の男性または未婚の女性(学生を除く)で、パート・アルバイトして働く者またはこれを希望する者」のこと。

 フリーター期間が半年以内なら、男性で約6割、女性で約8割が正社員になっているが、3年を超える場合、正社員になれた率は男性約5割、女性約3割で、フリーター期間が長いと正社員になることが難しくなる。年齢が上がれば収入が増加する正社員に対して、パート・アルバイトはほとんど上がらず、横ばい状態。正社員と正社員以外の雇用形態との賃金格差は、年齢が高くなるにつれ広がっていく(45~54歳では正社員の半分以下)。

 若者関連データは↓
 http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/12.html