経 営 関 連 情 報

2003年01月15日-002
ウイルス史上最悪のW32/Klez単独で年間約1万件の届出

 情報処理振興事業協会(IPA)が10日に公表したコンピュータウイルスの届出状況によると、2002年の届出件数は2万352件となり、前年(2万4,261件)からは若干減少したが、9ヵ月連続で届出件数ワーストのW32/Klezウイルスが9,648件と全体の約5割を占め、1種類のウイルスの年間届出件数としては史上最悪となった。

続いてW32/Badtrans3,336件、W32/Hybris870件となった。W32/Klezウイルスの届出件数は史上最悪となったが、2002年1年間の届出件数を月別にみると、5月の1,943件をピークに12月の465件まで7ヵ月連続で減少している。

 なお、12月の届出件数は1,135件で11月に比べ273件(19.4%)減少した。ウイルス別の届出は、W32/Klezが「Happy Christmas」や「Happy New year」などの件名を持った亜種も出て465件と最多、次いでW32/Bugbearが133件、W32/Opaserv、VBS/Redlofが67件だった。

 ウイルスの感染経路としてはメールが大半を占めるが、ウイルスによってはホームページを閲覧しただけで感染するVBS/Redlofなどがある。このウイルスは、感染しているパソコンでメールを送信すると、メール本文にウイルスプログラムを追記し、受信者に感染を広める。

 html形式などのファイルにも感染するため、気付かずにホームページに感染ファイルを公開して、そのページを閲覧したユーザが感染するケースが増えており、IPAでは注意を呼びかけている。

 

 

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