経 営 関 連 情 報 |
2002年07月22日-001
小企業の景況、依然厳しい中にも持ち直しの動き
国民生活金融公庫が7月18日に公表した全国小企業動向調査結果によると、2002年4~6月期の業況判断DI(「良い」-「悪い」企業割合)は▲54.0で、前期に比べ6.7ポイント上昇し、2期連続の改善となった。12.3ポイント上昇のサービス業(▲47.4)や9.2ポイント上昇の製造業(▲51.3)を始め小売業(▲57.9)、卸売業(▲54.4)、飲食店(▲59.1)でDIが上昇したが、運輸業(▲52.7)、建設業(▲54.8)は低下している。調査は、同公庫取引先小企業1万557社を対象に6月10日時点で行ったもの(有効回答数6,934社、回答率65.7%)。
売上DI(「増加」-「減少」企業割合)も▲44.9で同6.8ポイント上昇し、4期ぶりの改善となった。採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合)は▲30.7で同6.1ポイント上昇したものの、前年同期と比べると4.9ポイントの低下となり、6期連続で前年同期の水準を下回っている。7~9月期の来期については、業況判断DI(▲52.9)が1.1ポイント、売上DI(▲41.8)が3.1ポイントとそれぞれ上昇する見通し。採算DIは▲29.3と、7期ぶりに前年同期の水準(▲35.3)を上回る見通しだ。資金繰りDI(「好転」-「悪化」企業割合)は▲29.5で前期に比べ10.0ポイント上昇したが、来期については5.6ポイント低下の▲35.1となる見通し。
以上の結果から、国民公庫では、小企業の景況について、「(数値が悪く)依然として厳しい中にも、持ち直しの動きが見られる」とコメントしている。
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