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経営関連情報 (2007/06/18)

中小製造業設備投資、06年度実績は4年連続増加

 中小企業金融公庫が実施した「中小製造業設備投資動向調査」結果(有効回答数8516社)によると、2006年度実績は、前年度実績比3.0%増と増加幅はやや減少したものの、4年連続で増加した。ちなみに、03年度は同16.2%増、04年度は同23.2%増、05年度は同11.7%増と推移している。また、2007年度当初計画は▲7.0%となっており、金額では引き続き高水準ながら、前年度当初計画(15.3%増)と比較してやや減少となった。

 設備投資動向を業種別にみると、2006年度実績では、全16業種中10業種で増加。特に、「電気機器」(23.9%増)、「化学工業」(19.4%増)、「鉄鋼業」(17.9%増)、「一般機械」(16.6%増)などの伸びが大きい。また、2007年度当初計画では、全16業種中13業種で減少しており、増加する見通しは「非鉄金属」(19.5%増)、「金属製品」(13.8%増)、「その他」(22.5%増)の3業種に過ぎない。

 設備投資を内容別にみると、2006年度実績では、「機械・装置」が全体の51.2%を占め、3年連続でウエイトが上昇した。次いで「建物・構築物」が29.5%、「土地」が10.3%となった。2007年度当初計画では、「建物・構築物」のウエイトが28.4%と、前年度当初計画(30.3%)に比べやや低下、「機械・装置」のウエイトは56.9%と横ばいとなる見通しとなっている。

 設備投資を目的別にみると、2006年度実績では、「能力拡充」投資が34.8%と4年連続でもっとも高い割合となっている。次いで「更新、維持・補修」が28.9%、「新製品の生産、新規事業への進出、研究開発」が14.7%、「省力化・合理化」が13.5%などで続く。2007年度当初計画では、「能力拡充」の割合は30.9%と高水準を維持するが、4年ぶりに前年度当初計画(34.2%)と比べ低下している。

 同調査結果の要約は↓
 http://www.jasme.go.jp/jpn/result/manufactyouyaku.pdf