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採用活動の長期化、就職活動の早期化が鮮明に

経営関連情報 - 2008年07月14日

 エン・ジャパンが2009年度卒業予定の学生と求人企業を対象に実施した「2009年度新卒採用総括調査」結果(有効回答数1414社、学生3380人)によると、内定から承諾までの平均的な期間は、過去3年間で最多だった「2週間」(平均36.5%)に代わって、「1ヵ月」が19.8%で最多、次いで「1ヵ月半」が前年度より12.1ポイント多い15.2%となり、例年に比べ内定出しから承諾まで時間がかかっていることが分かった。

 一方、2009年度卒業予定の学生の就職活動時期をみると、企業の採用情報の公開が始まる10月上旬に開始した人が、昨年の約23%から約32%に増加。前年度よりもエントリー・説明会予約などの初期活動が早まり、就職活動の早期化が鮮明となった。今後もこうした動きは続くものと見込まれており、早期化により就職活動と試験の時期が重なるなど、大学からは学業への影響を懸念する声も出ているようだ。

 企業の2010年度の採用予定人数については、15.0%が「増加見込み」と回答し「減少見込み」(4.2%)を大きく上回った。「今年度並み」が61.4%。また、採用予算も同様に、「増加見込み」(10.6%)が「減少見込み」(7.6%)を上回り、「今年度並み」が57.7%でもっとも多くなっている。この結果から、2010年度の採用計画は、人数・予算とも高止まりになると推測されている。

 なお、インターシップは、前年度(23.8%)とほぼ同水準の19.7%の企業が「実施した」と回答。2009年度の受入れ人数は、「50名以上」との企業が前年度の3.1%から10.0%へと増加した。一方、「参加した」と回答した学生は2.2ポイント増の25.2%。特に複数の企業に内定した学生の場合は、学生全体よりも10.9ポイント多い36.1%が参加し、複数の内定を取得する学生は、インターシップの参加率が高いことが分かった。

 同総括調査結果の詳細は↓
 http://corp.en-japan.com/newsrelease/detail.php?id=451&PHPSESSID=96e6d532018846c1b99a0b2d083577a3