厚生労働省が3月31日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、2月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.4%増の27万6036円と3ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は前年同月と同水準の25万2232円、残業代などの所定外給与は同2.4%増の1万9641円と4ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同19.3%増の4163円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.2%増の27万1873円だった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.1%増の33万8655円、パート労働者は同2.4%増の9万1374円となっている。
2月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比2.2%増の150.4時間と増加に転じた。内訳は、所定内労働時間が同2.1%増の139.8時間、残業時間などの所定外労働時間は同2.9%増の10.6時間だった。製造業の所定外労働時間は、同5.0%増の16.7時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同2.2%増の169.5時間、パート労働者は同1.8%増の93.9時間となっている。
2月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.2%増の月間平均1087万4千人と2ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同0.6%増の3208万3千人で、昨年1月に前年同月比で増加に転じて以降、14ヵ月連続で増えた。合計での常用労働者数は、同0.5%増の4295万8千人と、26ヵ月連続の増加となっている。
なお、2005年年末の賞与(2005年11月~2006年1月に賞与として支給された給与を集計したもの)は、従業員5人以上の事業所で前年比1.0%増の43万3214円と2年連続の増加となっている。支給事業所割合は前年より2.4ポイント増えて75.8%となった。