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07年度カロリーベース食料自給率は18道県で上昇

経営関連情報 - 2009年06月03日

 農林水産省が5月29日に発表した2007年度都道府県別食料自給率によると、2007年度(概算値)においては、カロリーベースでは18の道県で、生産額ベースでは6県で自給率が上昇した。同省では、食料自給率向上を国民運動として展開していくため、各都道府県における食料自給率向上に向けた積極的な取組みを推進するためのツールとして、都道府県別の食料自給率を入手可能なデータを基に試算した。

 カロリーベースの食料自給率については、国産熱量のうち米の占める割合が大きいことから、米の生産動向を大きく反映する。2007年度における全国のカロリーベースの食料自給率は、前年から1ポイント増の40%へと上昇した。カロリーベースの都道府県別食料自給率は、「各都道府県民1人・1日あたりの各都道府県産熱量/各都道府県民1人・1日あたりの熱供給量×100」で計算する。

 2007年度におけるカロリーベースの都道府県別食料自給率は、前年度に比べ、18の道県で上昇、12の県で低下、17の都府県で横ばいとなった。都道府県別にみると、「北海道」が198%でもっとも高く、次いで「秋田」(177%)、「山形」(133%)、「青森」(119%)、「岩手」(104%)、「佐賀」(102%)まで6道県が100%を超える。反対に、「東京」の1%を始め「大阪」(2%)、「神奈川」(3%)の3都府県は一ケタ台の自給率だ。

 一方、生産額ベースの食料自給率については、国内生産額のうち野菜及び畜産物の占める割合が大きいことから、野菜及び畜産物の生産動向を大きく反映する。2007年度における全国の生産額ベースの食料自給率は、前年から2ポイント減の66%に低下した。都道府県別では、上昇したのは6県にとどまり、35道府県で低下、6都県で横ばいとなった。「宮崎」(246%)、「鹿児島」(224%)、「青森」(215%)などの自給率が高い。

 都道府県別食料自給率は↓
 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/pdf/090529-01.pdf