アイデム社が発表した「パートタイマーの募集時平均時給調査」結果によると、2006年の東日本エリアにおける24職種の募集時平均時給は昨年に比べ19円増の925円、西日本エリアは同5円増の884円だった。同調査は、同社で発行している新聞折込求人紙「しごと情報アイデム」の紙面から、職種・賃金等を調べ、特別集計したもの。職種別で平均時給がもっとも高いのは、両エリアともに2005年同様「薬剤師」となった。
東日本エリアを職種別にみると、「薬剤師」(1999円)、「看護師、准看護師」(1449円)、「テレホンアポインター」(1033円)、「業務請負業における製造作業員」(995円)の順に平均時給が高い。24職種中23職種で昨年より平均時給が上昇しており、増加幅が大きい職種は、「薬剤師」の51円増、「料理品デリバリー」の34円増、「看護師、准看護師」の24円増と続いている。
一方、西日本エリアを職種別にみると、平均時給が高いのは、「薬剤師」(1788円)、「看護師、准看護師」(1453円)、「業務請負業における製造作業員」(1004円)の順。24職種中22職種で昨年より平均時給が上昇しており、増加幅が大きい業種は、「業務請負業における製造作業員」の26円増、「薬剤師」の22円増、「料理品デリバリー」の18円増など。反対に減少幅の大きい業種では「テレホンアポインター」の92円減が目立つ。
また、都県別に東日本エリアの平均時給をみると、「東京23区」(967円)、「東京都下」(955円)、「神奈川県」(949円)の順に高く、この3地域は毎年平均時給が他の地域に比べて高い水準にある。すべての都県において、昨年に比べ時給額が増加したが、特に増加幅が大きかったのは、「茨城県」(38円増)、「東京都下」(36円増)、「神奈川県」(28円増)、「千葉県」(25円増)など、都心近郊地域での増加が目立っている。
一方、府県別に西日本エリアの平均時給をみると、「三重県」(924円)、「滋賀県」(915円)、「愛知県」(900円)と、製造業が盛んといわれている地域で平均時給額が高くなっている。もっとも時給額が増加したのも「三重県」の56円増だったが、11府県7府県で時給額が増加しており、時給額が増加したほとんどの地域では2006年の有効求人倍率が1.0~1.9倍前後の高倍率で推移した。
同調査結果の詳細は↓
http://workium.aidem.co.jp/marketdata/parttimer/pdf/parttimer_h18.pdf