厚生労働省が8日に公表した2004年上半期の雇用動向調査結果によると、今年1~6月に労働移動した人のうち、転職や新規学卒などで新たに採用された入職者は390万人、退職や解雇された離職者は384万人だった。延べ労働移動者は774万人となり、入職者のうち転職入職者は233万人となった。これを率でみると、入職率は9.1%、離職率は8.9%となり0.2ポイントの入職超過となる。
昨年同期と比較するため、今回から新たに調査対象となった教育・学習支援業を除くと、入職率は9.0%、離職率は8.8%となり、前年同期と比べ入職率は0.1ポイント上昇、離職率は0.6ポイント低下し、3年ぶりの入職超過となった。
また、入・離職率を男女別にみると、入職率は男が7.9%、女が10.7%、離職率は男が7.6%、女が10.9%となった。これを教育・学習支援業を除いてみると、入職率は男が7.9%、女が10.7%、離職率は男が7.5%、女が10.8%となり、前年同期と比べ男は入職率が0.9ポイント上昇して入職超過に転じた。
入・離職率を就業形態別にみると、入職率は一般労働者が7.6%、パート労働者が14.7%、離職率は一般労働者が7.3%、パート労働者が14.9%となった。教育・学習支援業を除く入職率は一般労働者が7.6%、パート労働者が14.3%、離職率は一般労働者が7.3%、パート労働者が14.3%となり、一般労働者は3年ぶりの入職超過となっている。