ゼイタックス

経営関連情報 (2007/01/29)

保証先中小企業の資金繰りは2期連続で改善

 中小企業金融公庫が実施した「保証先中小企業金融動向調査」結果(有効回答数2163社)によると、2006年10~12月期の資金繰りDI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は、前期より1.2ポイント改善の▲6.8と、2期連続でマイナス幅が縮小した。2007年1~3月期の見通しは▲5.4。また、借入難易感DI(前期比、「容易」-「困難」)は、前期比0.5ポイント改善の▲1.2と、引き続き横ばい傾向で推移している。

 また、10~12月期の生産・売上DI(前期比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、前期に比べマイナス幅が0.4ポイント縮小し▲5.3とほぼ横ばいで推移。1~3月期の見通しは、前期の見通しに比べ4.8ポイント上昇の7.2となっている。採算DI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は、前期比0.9ポイント改善の▲7.2と、小幅ながら3期ぶりにマイナス幅が縮小した。1~3月期は2.6となる見通し。

 一方、信用保証利用状況をみると、10~12月期の保証利用企業の割合は、前期に比べ0.3ポイント増と小幅上昇の59.7%となった。保証利用割合別にみると、「全額利用」は36.9%、「半分以上利用」は12.1%、「半分未満利用」は10.6%となった。従業員規模別にみると、「0~20人」の企業層(66.4%、前期比2.2ポイント増)では上昇し、「21人以上」の企業層(40.0%、同3.0ポイント減)では低下した。

 次期(07年1~3月期)の保証利用に対する金融機関からの要請DI(前期比、「強くなると思う」-「弱くなると思う」、季節調整値)は、前期に比べ5.1ポイント減の10.4と、4期ぶりに低下した。従業員規模別にみると、「0~20人」の企業層の10~12月期の要請DI(実績)は同4.7ポイント減の11.4、また、「21人以上」の企業層は同3.0ポイント減の7.0と、両企業層ともに低下した。

 同動向調査結果の詳細は↓
 http://www.jasme.go.jp/jpn/result/hosyouyouyaku.pdf