経 営 関 連 情 報

2002年08月19日-003
食品表示を「信用しない」は3人に1人(マクロミル)

 雪印に続き日本ハムグループが牛肉・隠蔽問題を起こし、食品業界の信用度はさらに低下しているが、インターネットリサーチの(株)マクロミルが実施した「食品の安全性に関する調査」結果によると、食品表示を「信用していない」との回答が65%に上った。内訳は、「まったく信用していない」は1%だが、「物によっては信用していない」46%、「あまり信用していない」18%となっている。調査は、8月6・7日の両日、同社のモニター会員である全国の成人女性517人を対象に行われた。

 食品表示は3人に1人が信用していないことになるが、これらの人に具体的にどの食品の表示を信用していないか聞いたところ、「牛肉」が79%を占めて不信度が最も高く、「ハム・ソーセージ」が64%、「豚肉」が61%、「鶏肉」が57%と高い割合を占め、相次ぐ食品偽装問題の影響がうかがえる結果となった。食品を購入する際に食品表示を見ているかどうかを尋ねたところ、9割が「見ている」と答えた。具体的に確認する表示の内容(複数回答)としては、「賞味期限」が96%でトップ、次いで「原産国・国内産地の表示」75%、「原材料」67%、「食品添加物」59%などが続く。

 また、最近、中国野菜の残留農薬問題がクローズアップされているが、「中国産冷凍野菜」については86%が「気になる」と回答。「その他の輸入冷凍野菜」や「生野菜」についても、それぞれ79%、74%が「気になる」と回答している。遺伝子組み替え食品の安全性については、「安全だとは思わない」が50%と半数を占めたが、「分からない」との回答も45%と多く、遺伝子組み替え食品に関しては、安全かどうかの判断ができるほど理解は浸透していないようだ。遺伝子組み替え食品の購入意向については「購入したいと思わない」が70%を占めた。

 

 

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