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2009年への消費潮流は『攻守切替消費』~電通総研

経営関連情報 - 2008年12月01日

 電通総研消費者研究センターはこのほど毎年恒例の「消費者が選んだ2008年話題・注目商品」を発表したが、そのなかで2009年への消費潮流キーワードとして『攻守切替消費~生活を守りながら楽しむ知恵の消費』と命名した。2008年は、社会が激動するなか、ただ守りに入るだけでなく、こだわりのある分野などには攻めの心理を垣間見せる賢い消費行動が特徴的だったとしている。

  現代の消費者は、景況を始め様々な不安要因に対して、守りの姿勢を強めているとして、価格面では「PB商品/アウトレットモール」や「5万円パソコン」等、健康面では「ZEROカロリー商品」や「バナナダイエット」等、安全面では「個人情報保護スタンプ」や「手づくりギョーザ器」、環境面では「カーボンオフセット商品」や「電球型蛍光灯」等を、生活防衛のベースとなる事例として紹介している。

  しかし、上記の守りを固めながらも、日々の生活を楽しむ攻めの姿勢も垣間見えたとして、(1)ウチごもり、(2)クセになる五感刺激、(3)開き直りズム、(4)意外性コラボ、(5)「永遠の未完成」系価値、の5つのポイントを整理した。例えば(1)のウチごもりは、宅内時間の充実を図り、プライベートをまったりと楽しむのに役立つものとして、「地デジ対応大画面薄型TV」や「ブルーレイディスクレコーダー」などを例示している。

  なお、消費者が選んだ2008年話題・注目商品では、「新感覚コントローラTVゲーム」、「崖の上のポニョ」、「地デジ対応大画面薄型テレビ」、「割安商品(PB商品/アウトレットモール)」、「ペンタッチ携帯ゲーム」が上位5。また、2009年(以降)流行し続けそうなものは、「地デジ対応大画面薄型テレビ」、「電子マネー」、「新感覚コントローラTVゲーム」、「割安商品(PB商品/アウトレットモール)」、「動画共有サイト」が上位5となった。

「消費者が選んだ2008年話題・注目商品」の詳細は↓
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2008/pdf/2008104-1126.pdf