記録的な猛暑が続くなか、ビールが大きく売上を伸ばしているが、清涼飲料の販売も軒並み上昇している。(株)インテージが、同社のパネル調査のひとつであるSRI(全国小売店パネル調査)の結果から、今年の夏と去年の夏の同じ週を比較したところ、ほとんどの飲料で販売容量は昨年を大きく上回っていることが分かった。
それによると、東京で最高気温39.5度を記録した7月19日の週(7/19~25)では、「スポーツドリンク」が前年同週の2.1倍と最高の伸びとなった。前年同週の最高気温は27.3度という冷夏だったことが要因だが、「スポーツドリンク」は、体内への吸収が早く、塩分補給も同時に行える暑さ対策の飲料として大人気となっているようだ。
また、「液体茶」(前年同週比1.39倍)、「ミネラルウォーター」(同1.34倍)、「ジュース類」(同1.32倍)、「栄養ドリンク」(同1.32倍)も7月19日の週では前年比1.3倍以上の伸びを示しており、暑さ対策の水分補給・栄養補給の飲料として愛用されているようだ。「ジュース類」と「栄養ドリンク」は、家庭内における飲用実態としてはここ4年間で15%以上低下した飲料(SRI調べ)だが、猛暑のなかで大きく盛り返している。
SRI(全国小売店パネル調査)は、GMS・スーパー・コンビニ・ドラッグストア・ホームセンターなど、全国5051店舗を調査対象に販売動向に関するデータを収集・分析し、「どの商品が、いつ、どこで、いくつ、いくらで、どのような店舗で販売されたのか」というマーケティング戦略に不可欠な情報を提供するサービス。