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経営関連情報 (2008/01/11)

景況判断指数、3ヵ月連続の低下~商工中金

 商工中金が発表した中小企業月次景況観測2007年12月調査によると、12月の景況判断指数は前月比2.4ポイント低下の44.5と、3ヵ月連続で低下した。「好転」、「悪化」の分岐点である50を9ヵ月連続で下回った。指数が50を下回っていれば、調査対象企業群の景況判断が前月より「悪化」したことを表す。12月の指数は2003年5月(44.3)以来の低水準となった。2008年1月は43.5とさらに低下を見込んでいる。

 業種別にみると、製造業は45.0と前月から1.1ポイント低下し、9ヵ月連続して50を下回った。非製造業は44.1と同3.4ポイント低下し、7ヵ月連続して50を下回った。非製造業は2003年5月(44.0)以来の低水準。2008年1月は、製造業が43.7、非製造業は43.3と、ともに低下を見込んでいる。また、11月は50以上だった「輸送用機械」、「卸売」、「小売」、「飲食店、宿泊」が12月は50を下回ったため、全業種が50割れとなった。

 11月の売上高(前年同月比増加率)は+4.1%(前月+3.4%)と54ヵ月連続で増加となった。先行きについては、12月が同+2.1%、2008年1月が+4.7%と、ともに増加を見込んでいる。製造業は同+5.6%と28ヵ月連続の増加。12月は同+2.4%、2008年1月は同+4.1%を見込む。非製造業は同+2.7%と2ヵ月連続の増加。12月は同+1.8%、2008年1月は同+5.3%と、ともに増加を見込んでいる。

 12月の業況判断をみると、販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は+2.1(前月+2.2)と「上昇」超幅が縮小した。仕入価格DI(同)は+27.4(前月+27.8)と「上昇」超幅が縮小。採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲12.2(前月▲10.2)と「悪化」超幅が拡大し、2002年4月(▲13.5)以来の「悪化」超幅となった。資金繰りDI(同)は▲4.3(前月▲4.0)と「悪化」超幅が拡大している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.shokochukin.go.jp/material/pdf/kansoku/cb2007_12.pdf