ゼイタックス

経営関連情報 (2007/01/12)

9ヵ月連続で3千件台に止まったパソコンウイルス

 情報処理推進機構(IPA)が発表した12月のコンピュータウイルス届出状況によると、ウイルスの届出件数は3212件となり、11月に比べ12.3%減少した。これで、9ヵ月連続で3千件台にとどまっている。種別では、W32/Netskyが777件で、34ヵ月連続のトップ。つづいてW32/Strationが346件、W32/Bagleが291件、W32/Mytobが262件、W32Mydoomが214件、W32/Mywifeが139件などとなっている。

 また、2006年の年間届出件数は4万4840件となり、前年から17.2%減と大幅な減少となったが、史上3番目の届出件数であり、ウイルスが蔓延している状況に変わりはない。ただ、実際にパソコンに感染したケースは毎年減少傾向にあり、2005年には0.4%、2006年は0.2%となった。メールサーバーへのウイルス対策ソフトの導入など、セキュリティ対策が広く浸透している状況がうかがえる。

 ところで、2006年においてIPAへの被害相談がもっとも多かったのはワンクリック不正請求だった。最近では、アダルトサイトだけではなく様々な手口が使われ、依然として多くの被害が見受けられ、引き続き相談が多く寄せられているという。大事なことは、請求画面が表示されても、慌てずにひたすら無視すること。お金を振り込んだり、画面に記載されている連絡先にメールや電話で問い合わせないように注意したい。

 ワンクリック不正請求は、ほとんどが悪意のあるプログラムが実行されたように見せかけたアニメを表示させているだけの脅かしサイトなので、普通はパソコンの再起動後に請求画面が表示されなくなる。パソコン再起動直後に料金請求画面が表示されたりした場合は、使用パソコンに不正なプログラムが埋め込まれた可能性が高いので、システムの復元機能を使って元の状態に戻すか、場合によってはパソコンの初期化も必要だ。