ゼイタックス

経営関連情報 (2004/01/05)
会社持ち帰りPCに半数が「重要データあり」と回答

 会社の業務をパソコン(PC)でこなすことが多くなって、やりのこした仕事を片付けるために会社のPCを自宅に持ち帰るというケースも珍しくない。しかし、PCを自宅に持ち帰る習慣がある人の54%が「PCに重要なデータが入っていた」と回答しており、会社のセキュリティ対策への不安が垣間見える。この調査は、インターネットコムとインフォプラントが、全国の会社員・公務員300人を対象に実施したもの。

 調査結果によると、会社で使用しているPCを自宅に持ち帰ったことが「ひんぱんにある」との回答が12%、「たまにある」が13%で、合計25%と4人に1人が持ち帰る習慣があった。「ほとんどない」は12%、「ない」は63%。

 持ち帰ったことがある25%のうち、そのPCに重要なデータが「入っていた」と回答したのは54%。重要データの種類は、「メール履歴」が32%で最も多く、次に「企画書」(24%)や「顧客情報」(23%)が多かった。以下、「会社の従業員情報」や「決算書・財務データ」などが続く。

 昨年、顧客情報が入ったPCを通勤途中で紛失してしまったという事故があったが、この調査でも、データを紛失してしまった人が5人、また、PCを壊してしまった人が7人もいた。企業のセキュリティ対策は最近特に重要視されているが、ソフトでは管理できない「人」は、まだまだ不安定要素であるようだ。