経 営 関 連 情 報 |
2002年08月02日-001
6月の常用労働者数が前年同月比0.6%減で過去最大の減少率
厚生労働省が7月31日に公表した毎月勤労統計調査6月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は前年同月比で0.6%の減少となった。特に製造業は4.9%の減少となっており、いずれも過去最大の減少率となった。常用労働者数は、1998年9月から減り続けており、昨年末から今年にかけて減少率がわずかながらも拡大傾向にある。
特徴的なのは、常用労働者数の減少は一般労働者が減り続けていることからくるもので、パートタイム労働者はそれを補う形で増え続けていることだ。6月も一般労働者は1.9%減、パートは4.8%増と対照的だ。景気低迷の中で、正社員を減らしパートで補うという企業の人件費削減に取り組む姿が鮮明に表れている。もっとも、製造業では、ここ1年ぐらい一般労働者、パートともに減少が続き、6月もそれぞれ5.0%減、3.6%減と全体の常用労働者数減少の最大要因となっている。一方、卸売・小売業は一般労働者の減少を一貫してパートの増加で補っており、6月はそれぞれ6.0%減、7.3%増。サービス業は、6月が一般労働者2.3%増、パート4.8%増とともに増え続けている。
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