税 務 関 連 情 報 |
2003年04月23日-002
発泡酒が伸びて増加に転じた酒類の販売数量
今年3月までの1年間である2002年度の酒類の販売(消費)数量は、ビールの減少を発泡酒が補った形で、前年度に比べ0.4%増と微増ながら増加に転じた。国税庁が18日に公表した同年度の輸入品を除く酒類販売状況によると、数量合計は956万キロリットルで前年に比べ4万キロリットル(0.4%)増加した。
販売数量を種類別に前年比でみると、全体の48.3%と約半数を占めるビールは462万キロリットルで56万キロリットル(▲10.9%)の大幅減少となった。一方、発泡酒は216万キロリットルで58万キロリットル(37%)の大幅増加となって、ビールの減少を補っている。構成比も6.1ポイント伸びて22.6%となった。
他の種類では、減少に歯止めがかからない清酒は、93万キロリットル(構成比9.7%)で5万キロリットル(▲5.1%)の減少。反対にしょうちゅうは79万キロリットル(構成比8.3%)で6万キロリットル(8.2%)の増加。清酒としょうちゅうの販売数量の差は14万キロリットルに過ぎず、このままの増減が続けば数量が逆転する日も近いようだ。
一方、同年度の酒税額は1兆7069億円で前年に比べ519億円(▲3.0%)減となり、これで5年連続の減少となった。やはり全体の6割強を占めるビールが1兆589億円で1353億円減が大きく影響し、税額が安い発泡酒(2457億円、680億円増)ではビールの減少を補えなかった。しょうちゅうは1821億円で213億円増、清酒は1208億円で71億円減。今年5月からの発泡酒等の増税がどのぐらい税額回復に寄与するのか注目される。
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