7月1日のたばこ税増税で、3年ぶりにたばこが値上がりしてから2ヵ月弱。読売新聞とNTTレゾナントが共同で実施したインターネットによる消費者モニター調査では、値上げをきっかけに禁煙したり喫煙本数を減らした人は喫煙者の約2割だった。「近く禁煙したい」と答えた2割を合わせると、喫煙者の約4割がたばこと距離を置こうとしていることが分かった。
調査結果(有効回答数1076人)によると、アンケート回答者のうち、たばこを「毎日吸う」(23.1%)と「たまに吸う」(3.2%)を合わせた喫煙率は26.3%で4人に1人が愛煙家だった。これらの喫煙者と「最近まで吸っていた」(2.3%)という人を含む全体の約3割の愛煙家のうち、今回のたばこの値上げで「禁煙した」は4.2%にとどまったが、「吸う本数を減らした」(17.3%)を合わせると2割が禁煙・節煙に動いた。
さらに、「近く禁煙したいと思う」(19.5%)という“禁煙予備軍”を合わせると、4割の喫煙者に変化を与えたことになる。今回の値上げが、喫煙率の低下傾向を強める可能性が高い。また、喫煙者に禁煙を決心させるたばこ1箱の値段では、「500円」(39.4%)、「400円」(21.3%)、「1000円以上」(10.6%)の順だった。「値段にかかわらずやめない」という“筋金入り”の愛煙家も9.9%とほぼ1割いた。
一方、非喫煙者のうち、周囲でたばこを吸われることが「迷惑」と感じる人は「いつも感じる」(54.8%)、「時々感じる」(37.7%)を合わせて92.5%にのぼった。職場での分煙・禁煙対策では、働いている人の68.6%が「整っていると」と回答。しかし、「喫煙者のにおいが気になる」(32.0%)、「喫煙室からたばこの煙やにおいが漏れる」(29.8%)、「喫煙室が整備されていない」(18.2%)などの不満も根強い。
同調査結果の概要は↓
http://research.goo.ne.jp/Result/000333/