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中小企業の11月の売上DIは22ヵ月連続の悪化

経営関連情報 - 2008年12月03日

 日本政策金融公庫総合研究所がこのほど発表した中小企業景況調査によると、11月の売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は前月から13.8ポイントもマイナス幅が拡大して▲31.0へ低下し、22ヵ月連続のマイナスとなった。最終需要分野別にみると、「設備投資関連」の減少超幅は縮小したものの、「建設関連」、「乗用車関連」、「家電関連」、「衣生活関連」の減少超幅が拡大し、「食生活関連」が減少超に転じた。

 今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、前月からマイナス幅が9.9ポイント拡大して▲27.6へ低下し、5ヵ月連続のマイナスとなった。最終需要分野別にみると、「建設関連」の減少超幅が縮小したものの、「設備投資関連」、「乗用車関連」、「家電関連」、「衣生活関連」の減少超幅が拡大し、「食生活関連」が減少超に転じている。

 販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は、前月から8.2ポイント低下の▲1.1となって低下超に転じた。「パルプ・紙・紙加工品製造業」の上昇超幅が拡大などしたものの、「卸売業」などが低下超に転じた。また、仕入価格DI(同)は、前月から18.6ポイント低下の7.6となった。「パルプ・紙・紙加工品製造業」の上昇超幅が拡大などしたものの、「金属製品製造業」などが低下超に転じた。

 利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、前月からマイナス幅が11.2ポイント拡大して▲28.2へ低下し、19ヵ月連続のマイナスとなった。最終需要分野別にみると、「衣生活関連」の減少超幅が縮小したものの、その他の分野は減少超幅が拡大した。また、利益水準(過去3ヵ月実績)をみると、黒字企業割合は前月比3.6ポイント低下の41.9%、赤字企業割合は同3.0ポイント上昇の28.1%となった。

 同景況調査の詳細は↓
 http://www.jfc.go.jp/common/pdf/keikyo.pdf