ゼイタックス |
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経営関連情報 (2004/01/09) | ||||||
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■ 働く意識、「終身雇用社会」から「転進設計社会」へ 厳しい雇用環境、年金制度の見直し、人材派遣の規制緩和を始めとする雇用形態の変化などの社会状況を背景に、日本人の「はたらく」意識が大きく変わりつつある。総合人材サービスのアデコがこのほど公表した「はたらく意識実態調査」結果(有効回答数5488人)によると、有識者3450人で「転職したことがある」との回答は58.5%にのぼった。この背景には日本の労働環境と「はたらく」意識の変化がありそうだ。 同じく有識者に「はたらく」現状を変えたいかとの質問には、「かなり変えたい」(24.6%)、「やや変えたい」(39.5%)と計64.1%が何らかの変化をしたいと考えている。また、同じ職場で何年ぐらい継続すれば一つの仕事を覚えられるか聞いたところ、「3年」が27.4%、「4~5年」20.7%、「1年」22.0%など平均で「4年半」という結果になった。ここにも終身雇用を前提としたはたらく環境が変化していることがうかがえる。 「はたらく」価値観についての質問(強制選択)を有識者にしたところ、「生活と仕事の区別が明確なほうがいい」(89.1%)、「無理せず自分のペースで仕事がした」(86.1%)、「人と違う仕事がしたい」(84.7%)、「年齢にかかわらず、実力次第でポストが保証される職場がいい」(84.6%)、「給料が安くても、やりたい仕事のほうを選びたい」(79.9%)などの項目が目立った。実力・成果主義を求める一方で、やりたい仕事をマイペースでというのが本音。ここからも、日本型の終身雇用、就社的価値観がなくなりつつあることが分かる。 |
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