ゼイタックス

値下げを見越し「4月まで給油を控えた」人が3割

経営関連情報 - 2008年04月21日

 道路特定財源の暫定税率が期限切れとなって、4月からはガソリンスタンドでの値下げが相次いでいる。サーベーリサーチセンターが4月初旬に実施した「ガソリンスタンドの利用に関するアンケート調査」結果(有効回答数400人)によると、道路特定財源をめぐり与野党が激しく対立した3月の利用状況は、暫定税率が期限切れとなればガソリンの値下げが見込まれるため「4月になるまで給油を控えていた」人が3割を占めた。

 4月以降にガソリンスタンドで給油した人のうち、「価格が安くなっていたので、いつも使うスタンドで給油した」人は94.2%、「安い価格で給油するため、いつもと違うスタンドを利用した」は9.8%、「価格は安くなっていなかったが、いつも使うスタンドで給油した」が5.8%だった。給油したガソリンの金額の平均は、レギュラーは127円/リットルで、3月に給油した際と比較すると平均約21円/リットルの値下がりとなった。

 ガソリン税暫定税率廃止に対する意見は、「賛成」との回答が56.3%、「反対」は5.8%と、賛成派が圧倒的に多かった。一方「どちらともいえない」との回答も32.3%あった。賛成派は年代が上がるにつれ増加し、50代以上では7割が賛成と回答。賛成派の具体的な意見は、「普段の生活費負担が少しでも軽くなる」、「税金が公正に使われていないため」、「税金をかけるなら環境税など明確にすべき」といった意見が多くみられた。

 対して反対派からは、「石油の使用量を減らすため」、「税収が減ることでほかへの影響が懸念される」、「道路を新しく便利にしてほしいから」といった意見が挙げられた。また、中立派からは、「ガソリンが安くなるのはいいが、税収を補うため暫定税率とは別の税がそれを上回るように設定されそうだから」、「安くなるのはうれしいが、そうなると道路工事が遅れたり中止になってしまうから」といった意見があった。