ゼイタックス

社長が選ぶ今年の社長、2年連続1位「孫正義氏」

経営関連情報 - 2011年12月19日

 産業能率大学が従業員10人以上の企業経営者を対象に実施する年末恒例の調査「社長が選ぶ会社の社長」の2011年調査結果(有効回答数456人)によると、2011年の最優秀経営者は、最も多く名前が挙がったのは「孫正義氏(ソフトバンク)」(140票)で、2年連続で「今年の社長」の椅子に座った。先を見据えたビジョンに向けて挑戦する姿勢や迅速な行動などを推す声がみられ、東日本大震災後の寄附行為への評価もあった。

 第2位は「スティーブ・ジョブズ氏(Apple)」(103票)で、「亡くなって改めて偉大さを認識した」、「次々と凡人には思いよらないアイデアが浮かぶ」といった選考理由が挙げられた。第3位は「柳井正氏(ファーストリテイリング)」(41票)で、「挑戦し続ける姿勢がすばらしい」、「攻めの経営姿勢」などの評価があった。以下、「豊田章男氏(トヨタ自動車)」(33票)、「稲森和夫氏(日本航空)」(14票)などが続いた。

 次に、来年(2012年)の動向に注目する会社を自由回答で尋ねたところ(1社のみ、有効回答387人)、最も回答が多かったのは「オリンパス」(48票)だった。「窮地をどう乗り越えていくのか興味がある」、「失墜した信用をいかにして取り戻せるか」といった損失隠しからの立ち直りに注目が集まるようだ。2位は今年の社長でトップになった孫正義氏の「ソフトバンク」(43票)、3位には前年1位の「トヨタ自動車」(37票)が入っている。

 ソフトバンクは、「他社のアイフォン販売をどう迎え撃つのか楽しみ」、「もっと新しいことをやってくれそうな期待感がある」、トヨタ自動車は「円高・タイ洪水など逆境に打ち勝つことができるか」、「日本のトップカンパニーが様々な問題からどう脱していくのか注目している」などの選考理由がみられた。以下、4位は「ディー・エヌ・エー」(34票)、以下、「Apple」(29票)、「ファーストリテイリング」(19票)などが続いた。

 同調査結果は↓
 http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/president2011.pdf