ゼイタックス

経営関連情報 (2006/05/29)

番号ポータビリティでは解約と新規契約を同時実施

 他社の携帯電話に変えてもそれまで利用していた電話番号が引き続き使える「携帯電話番号ポータビリティ」(MNP)が今年11月までに導入される予定だが、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社はこのほど、MNPの手続き方法を明らかにし、移転元事業者の解約と新規契約の手続きが同時に行えることがわかった。ユーザーにとっては手間がかからず、他社の携帯電話への変更が楽になる。

 これまで、携帯電話事業者を変更する場合は、契約手続きと新規契約手続きをそれぞれ別の受付店などで行う必要があった。しかし、MNPにおいては、移転元事業者との事前の手続き(MNP予約申込)を電話やWebで行えば、移転先事業者の受付店への来店のみで、解約と新規契約の手続きを同時に行うことも可能になる。移転先事業者の受付店での手続き時間は最大でも数時間程度になる予定という。

 手続きは、1)ユーザーが移転元事業者にMNPの予約申込、2)移転元事業者が「MNP予約番号」を発行し、ユーザーが受領、3)ユーザーが移転先事業者の受付店へ「MNP予約番号」を持って来店し、MNPによる携帯電話新規契約申込、4)移転元事業者にて、移転先事業者を経由して送られるMNP予約番号を照会後、移転元契約を解除、5)移転先事業者にて新規契約して、ユーザーは携帯電話機を受領、となる。

 MNPを行うに際しての注意事項として、1)移転元事業者が発行したメールアドレスは引き継げない、2)移転元事業者が提供していた料金プランや割引サービスなどは解約とともに終了する、3)コンテンツプロバイダが提供しているコンテンツや電子マネーなどは引き継げない場合がある、4)変更後の携帯電話事業者から発売されている携帯電話機が必要となる、などを挙げている。