経 営 関 連 情 報

2003年05月07日-005
1~3月期の業況判断DIは4期ぶりの悪化

 中小企業金融公庫が1日に公表した中小企業動向調査によると、今年1~3月期の業況判断DI(「好転」-「悪化」、季節調整値)は、製造業・非製造業ともに、マイナス幅が拡大し、前期実績▲12.2から今期実績▲15.3と4期ぶりの悪化となっている。調査は、同公庫取引先中小企業1万2218社を対象に3月末時点で行ったもの(有効回答数6015社)。

 自社の業況を総合的に判断する業況判断DIを産業別にみると、製造業は▲12.1で悪化超幅が1.8ポイント拡大、非製造業は▲18.1で同3.8ポイント拡大している。また、先行き4~6月期(1期先予測)は▲20.4と、2期連続でマイナス幅が拡大する見通しだ。製造業・非製造業ともにマイナス幅が拡大する見込み。前回調査4~6月期予測(▲13.0)と比較しても、大幅な下方修正となっている。

 売上DI(「増加」-「減少」、季節調整値)は、減少超幅が5.2ポイント縮小して▲12.6となり、4期連続の改善となった。しかし、先行き4~6月期は▲15.2と減少超幅が拡大する見通し。売上DIを産業別にみると、製造業は▲8.4で前期実績より5.2ポイント減少超幅が縮小、非製造業は▲17.8で同3.3ポイント減少超幅が縮小している。

 なお、中小企業の経営上の問題点としては、「売上・受注の停滞、減少」が50.0%を占めて46期連続して問題点の第1位となっているが、その割合は5期連続して減少している。次いで「製品安及び取引先からの値下げ要請」は16.5%で38期連続して問題点の第2位となっているが、前回からは0.5ポイント増加している。

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