2003年07月28日-001
昨年のネットショップでの平均購入金額約7.9万円
昨年末のインターネット利用者数は、対前年比1349万人増の6942万人、世界第2位の数字だという(総務省の通信利用動向調査)。また、最近、DSL加入者数も急増してインターネットの常時接続が当たり前になりつつあることなどを背景に、ネットショッピング利用経験者が増えている。
市場開発研究所がこのほど発表したネットショッピング調査によると、回答者(3160人)の20.8%にあたる685人が利用経験者で、ほぼ半数が週に1回以上、ページを見て商品を眺めていることが分かった。また、週に2~3回以上というヘビーユーザーは、男女ともに30歳代が最も多く約4割に達している。
実際に商品を購入する程度は、「年に2~3回」が41.8%で最も多く、次いで「月に1回」が25.8%となっており、約半数は月に1回以上実際に商品を購入している。オンラインショッピングに使った金額は、昨年1年間で平均7万8889円だった。性別・年齢別では、30代男性が13万3479円で最も多く、2位も男性50代(11万8929円)。ネットでの買い物は各年代とも男性のほうが多いようだ。
ネットで購入したことがある商品については、「本・雑誌・コミック」が40.0%で最も多い。これらは大きな品質のバラツキがないので、リアル店舗で実物を見る必要がそれほどないということだろう。次いで「健康食品」が30.4%で続くが、特定の健康食品は取扱店が限定されるのでネット店舗が利用しやすいことになる。以下は、「洋服」(28.4%)、「CD・DVD・ゲーム」(28.0%)、「旅行・ホテル・航空券」(23.4%)などが続く。
ネットショップに適した商品は、1)品選びへの欲求が強く、ブランド力によって品質に信頼がもたれている商品(シャネルのネクタイなど)、2)皆に知れわたっている商品で、差別化が求められる商品(健康器具など)、3)在庫型商品で調達時間の長さをそれほど気にしなくてもよく、まとめ買いによって単位あたりの宅配費用を安くできる商品(ミネラルウォーターなど)という明治学院大学の上原征彦教授の説を紹介している。
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