経 営 関 連 情 報 |
2002年03月22日-001
10年後の非正規雇用者は3人に1人との予測
就業形態の多様化に伴い、パート・アルバイト、派遣・請負などのいわゆる非正規労働者の増大が目覚しいが、電機総研では3月19日、この傾向は今後も続き10年後には現在より450万人増加、3人に1人がパートやアルバイトなどで働いている状況とのシミュレーションを公表した。
総務省の調査報告によれば、2001年の非正規雇用者は1,360万人に上り、雇用者数全体の25%を占めている。非正規雇用者は一貫して増加傾向にあり、雇用者数全体が横ばいを続ける中で、非正規の割合はここ15年間のうちに10%も上昇している。特に、女性における非正規化は著しく、2001年の調査では、男性雇用者のうち非正規の割合は12%であるのに対し、女性の非正規は46%と、働く女性のほぼ2人に1人がパートや派遣に従事していることになる。
このような状況を踏まえて、電機総研では、2001年を基準として10年後の2010年にどのくらいの非正規雇用者が増えているかシミュレートを行った。その結果、2001年以降、雇用者の総数は減少していき、10年後の2010年では今より140万人ほど少ない5,209万人に、また、正規雇用者も現在より600万人ほど減り、3,397万人となる。しかし一方で、非正規雇用者は現在より450万人ほど多い1,812万人になっており、非正規雇用者の割合は現在の25.5%よりさらに10ポイント上昇し、34.8%に達すると予測した。これは実質的に、3人に1人がパートやアルバイト、派遣などに従事している状況だ。
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