2011年に転職した人は9.2%、昨年の1.64倍
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が25歳~39歳のビジネスパーソン1000名を対象に10月に実施した「転職に関するアンケート調査」結果によると、2011年に転職した人は全体の9.2%で、昨年の5.6%に比べ1.64倍増加していることが分かった。2011年は、景気回復に伴う企業の採用ニーズの高まりによって、転職を控えていた就業者も、転職活動を再開したとみられている。
職種別にみると、最も転職した人の割合(転職者率)が高いのは「クリエイティブ系」の14.8%で、昨年に続き2年連続で最も高に割合となった。急成長を遂げているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やフラッシュマーケティング分野において、Webクリエイターの需要が高まるなか、企業は手厚い待遇を用意して人材確保を積極的に行っている。それに伴い、Webクリエイターも積極的に転職を行ったようだ。
また、昨年と比較して、転職者率が最も増加したのは「建築エンジニア」の13.9%で、2010年の2.0%から実に約7倍に増加している。建築・不動産業界は、リーマンショック以降の業界低迷により、就業者は「今は転職しようとしても求人がない」と考え、転職を控える傾向にあった。それが、2010年下旬から、住宅やリフォームマンションを中心に、購入や施工の動きが出始め、それに伴い企業の採用活動も再開された。
一方、転職者率が最も低いのは「IT系エンジニア」の6.1%で、昨年の5.2%と比べれば増加傾向にあるが、他の職種より転職に消極的なことがうかがえる。IT系エンジニアのなかでも、インターネット分野の転職は盛んだが、SI(システムインテグレーション)分野は人材の流動が停滞しているようだ。次に転職者率が低いのは「機械系エンジニア」(6.4%)だが、昨年の3.0%と比べると2倍以上増加している。
同アンケート調査結果は↓
http://doda.jp/guide/ranking/050.html