携帯電話の飛躍的な普及により、外出中の電話連絡の主役は公衆電話から携帯電話に移り変わっている。しかし、街中にはいまだ公衆電話が存在している。この公衆電話、実際にはどの程度利用されているのか。インターネットコムとクロスマーケティングが共同で実施した「公衆電話に関する調査」では、普段公衆電話を「よく利用する」ユーザーは1.0%に過ぎないが、約95%が「必要/なければ困る」と回答した。
調査結果(有効回答数300人)によると、公衆電話を「よく利用する」との回答はわずか1.0%に過ぎず、やはり日常的に公衆電話を利用するユーザーはごくわずかなようだ。「たまに利用する」も11%と1割程度にとどまっている。一方、「まったく利用しない」との回答は47.0%、「ほとんど利用しない」が41.0%となり、ごくまれに利用するユーザーはほぼ4割という結果になった。
そこで、利用頻度を調べるために「最後に公衆電話を利用した日」を尋ねたところ、「3日以内」という回答は1.3%とやはり少ない。以降は「~1週間以内」が2.7%、「~1ヵ月以内」が7.0%で、ここまでの合計が11.0%と、公衆電話を「よく/たまに利用する」ユーザーの合計と一致する。以下、「~半年以内」が12.7%、「~1年以内」が16.3%、「~3年以内」が12.3%という結果になった。
最後に公衆電話の必要性を尋ねたところ、「とても必要」との回答は10.0%と、「よく/たまに利用する」ユーザーの数に近い。ただ、「ある程度必要」との回答は42.3%、「必要ないが、なければいざというときに困りそう」との回答も42.3%あり、「とても必要」も含めた回答は94.6%と大多数を占める数字となった。結局、公衆電話は「なければいざというときに困りそう」な存在であり、しばらくは消えることはなさそうだ。