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「今の会社に一生勤めたい」新入社員が過去最高

経営関連情報 - 2008年12月26日

 社会経済生産性本部が実施した「2008年度新入社員 半年間の意識変化調査」結果(有効回答数869人)によると、転職・勤続に関して、「今の会社に一生勤めたい」とする回答が4年連続で上昇し、秋の調査において39.5%と過去最高となった。同回答は、10年前の1998年はわずか14.2%に過ぎなかった。景気後退期の厳しい環境のなかで就職したとはいえ、最近の若者の強い安定化志向がうかがえる。

 ほぼ4割を占めた「今の会社に一生勤めたい」と回答した人のなかで、入社前に描いていたイメージより配属後の状況が「期待以上」であった項目は、「職場の人間関係」(49.6%)がもっとも高く、次いで「上司・先輩の指導育成方法」(41.2%)だった。一方、「転職希望」と回答した約4割の人のなかで、同「期待以下」だった項目は、「仕事の内容」(43.3%)、「職場の風土・体質」(31.8%)となった。

 仕事の進め方に関しては、「仕事の手順を細かく決めてほしい」とする回答が2年連続して秋の結果が春の結果を上回った。同回答は、入社したばかりの今春の調査では45.7%だったが、今秋調査では53.9%を占め過去最高となった。その一方で、「仕事のやり方に細かく注文をつけられたくない」という回答は、秋の調査としては3年連続減少し過去最低の53.7%となった(過去最高は1998年の72.9%)。

 今後伸ばしたい仕事の能力に関しては、「自社の製品知識や職種ごとに必要な専門知識」とする回答が38.4%でトップ、次いで「マナーや言葉遣いなど社会人としての基礎知識」(17.0%)、「自分の意思を人前で話すこと」(7.5%)の順。また、上司や先輩から重点的に指導を受けてきたことでも、「自社の製品知識や職種ごとに必要な専門知識」(31.8%)、「マナーや言葉遣いなど社会人としての基礎知識」(18.2%)が上位に挙げられた。

 同調査結果の詳細は↓
 http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/mdd/activity000895/attached.pdf