経 営 関 連 情 報

2003年10月29日-002
日銀調査、個人の景況感DIが約30ポイント改善

 日本銀行がこのほど公表した「生活意識に関するアンケート調査」結果(有効回答数2969人:9月中旬に実施)によると、景況感DI(「よくなっている」-「悪くなっている」)は、今年3月の前回調査(▲70.3)から29.8ポイント改善し▲40.5となった。1年前と比べた景況感が、「悪くなっている」が前回調査から25.4ポイント減少の45.5%、「よくなっている」が同4.3ポイント増の5.0%となった。

 1年後までの先行きに関するDI(「よくなっていると思う」-「悪くなっていると思う」)も同様に24.1ポイント改善の▲9.3となった。「悪くなっていると思う」は16.4ポイント減って20.3%、「よくなっていると思う」が7.6ポイント増えて10.9%となった。

 景気の受け止め方についてみると、「これまで経験したことがないくらい深刻であり、企業の自助努力などでは対応に限界があると思う」との回答は57.7%を占め、依然として6割近くに達しているが、前回調査からは▲4.3ポイントとやや減少した。

 金利水準については、46.0%と約半数が「利子が少ないのがつらい」と回答。「現在の金利水準でも、景気がよくなることは期待できない」との回答が12.2ポイント減の42.7%となり、「企業の活動が活発になり、景気がよくなることを期待している」が6.0ポイント増の40.7%となった。

 このように全体的に明るい受け止め方がみえるが、こと1年前と比べた収入に関しては、「減った」との回答が56.6%と前回調査同様半数を超え、DI(「増えた」-「減った」)は▲51.5で、前回調査(▲51.1)に引き続き1993年の調査開始以来「減った」超幅が最大となった。

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