厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、3月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.3%増の月間平均1087万人と3ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同0.6%増の3198万1千人で、昨年1月に前年同月比で増加に転じて以降、15ヵ月連続で増えた。合計での常用労働者数は、同0.6%増の4285万1千人と、27ヵ月連続の増加となっている。
また、3月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.2%減の28万2888円と減少に転じた。基本給にあたる所定内給与は同0.3%減の25万2389円と3ヵ月連続の減少、残業代などの所定外給与は同1.9%増の1万9786円と5ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同4.1%減の1万713円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.2%減の27万2175円と減少に転じた。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.5%減の34万7683円、パート労働者は同1.7%増の9万2269円となっている。
3月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.6%増の152.3時間と2ヵ月連続の増加となった。内訳は、所定内労働時間が同0.4%増の141.4時間、残業時間などの所定外労働時間は同2.8%増の10.9時間だった。製造業の所定外労働時間は、同4.3%増の17.0時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.4%増の171.9時間、パート労働者は同1.1%増の94.6時間となっている。