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経営関連情報 (2006/12/11)

2006年の消費トレンドは『自分超え』消費

 戦後最長の景気拡大を記録した2006年は、景気回復は生活者実感に乏しいと指摘されながらも、実際の消費市場では多くのヒット商品が誕生している。博報堂がまとめた「消費トレンドレポート2006」では、ヒット商品から見た今年の消費傾向について、自分らしさを肯定しつつ、自分を楽しく磨き直しながら、なりたい自分を実現させる、そうした意識変化が強かったとして、『自分超え』消費と名づけた。

 レポートは、2006年の消費トレンド『自分超え』消費について、1)ちょっと賢い自分(「脳年齢が測定されるゲームソフト」など)、2)上質な自分(「プレミアムビール」など)、3)健康っぽい自分(「体脂肪のためのトクホ飲料」など)、4)つながっている自分(「SNS」、「ブログ」など)、5)キャラのたった自分(「メガネ男子・メガネ女子」など)、6)誇れる自分(「国家の品格」など)、という6つの分野を示している。

 また、博報堂が今年11月に実施したヒット商品調査結果(有効回答数639人)によると、生活者が「今年流行ったと思う」ヒット商品ランキングのベスト3は、1)青いタオルハンカチ、2)脳年齢が測定されるゲームソフト、3)大画面薄型テレビ、また、「今年興味を持った」商品ランキングのベスト3では、1)大画面薄型テレビ、2)脳年齢が測定されるゲームソフト、3)脳を鍛えるクイズ番組となった。

 なお、過去5年間の消費傾向をみていくと、まだ不安な気分が取り巻く2001年は守り一辺倒だった「元本保証型」消費。それが、2002年は「プチ欲」消費と少しだけ閉塞感から抜け出し始め、2003年は「脱・カネしばり」消費で、価格のしばりから抜け出し、2004年には「自信動力」消費、2005年には「マインド構造改革」消費と、生活者の消費に対する価値観が時代に応じて変化してきていると分析している。

 同レポートの詳細は↓
 http://www.hakuhodo.co.jp/news/pdf/20061205.pdf