ゼイタックス

経営関連情報 (2005/09/05)

ネクタイ・上着なしのサラリーマンが45%

 クールビズの普及で軽装のサラリーマンが目立つようになった。博報堂生活総合研究所は8月1日、東京・名古屋・大阪の三大都市の官庁街・ビジネス街において(最高気温32.3~33.7度)、サラリーマン5万2801人の夏服事情をカウント調査した。その結果、3都市全体の傾向(出勤時・勤務中移動時の合計)は、「ネクタイ・上着なし」の“簡易包装”系サラリーマンが45.2%でもっとも多かった。

 ついで「ネクタイ・上着あり」の“完全包装”のサラリーマンが26.5%、「ネクタイあり・上着なし」が16.8%、「ネクタイなし・上着あり」が11.6%の順となった。これを出勤時(8:00~9:30)だけにしぼると、簡易包装は49.2%で2人に1人、完全包装は22.3%と5人に1人となる。また、勤務中の移動時間(13:00~14:30)では、簡易包装が29.8%と大幅に下がり、完全包装が42.2%と上回った。

 クールビズを推進する霞ヶ関や各都市の官庁街では、簡易包装が60.5%、完全包装が16.4%でほぼ4対1の割合だった(出勤時・移動時の合計)。大企業が集積するビジネス街(簡易包装37.6%、完全包装31.4%)、中小企業が多いビジネス街(簡易包装38.8%、完全包装30.6%)に比べ、官庁街のほうが簡易包装化が進んでいるようだ。民間企業のクールビズの普及はいまひとつということになる。

 勤務中の移動時の服装を各都市で比較してみると、東京(簡易包装29.4%、完全包装42.9%)や大阪(簡易包装28.8%、完全包装42.6%)に比べ、名古屋では簡易包装が41.1%、完全包装が31.2%と軽装化が進んでいる。また、名古屋市区役所地区の簡易包装率は73.5%(出勤時・移動時の合計)で、霞ヶ関地区(69.7%)や東京・西新宿地区(41.5%)、大阪・天満橋地区(60.3%)に比べ圧倒的に軽装化している。