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経営関連情報 (2005/12/26)

キーワードは「放電コミュニケーション」

 博報堂生活総研が発表した2006年版生活予報では、情報社会の進展によって生まれつつある新しいコミュニケーション形態とそれを活用する人々の生活に焦点をあて、キーワードとして「放電コミュニケーション~自己を活性化する生活者たち」を提案している。同研究所が実施した「情報生活調査」結果によると、いまや「テレビ・人・パソコン」が生活者の三大接触メディアとなっている。

 そして、ホームページは生活者からの一方的な発信であり、メールは1対1を基本とするコミュニケーション形態であり、昨今表れた「ブログ」や「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)」といった新しいコミュニケーションツールでは、ついに「生活者が世の中と双方向」にコミュニケーションすることが可能になった。

 今回、同生活総研では、これらの新しいコミュニケーションツールを活用して生まれている「生活者と世の中の双方向コミュニケーション」が、これまでのコミュニケーションとは違う性格を持っていることに着目し、この新形態を「放電コミュニケーション」と名づけた。また、調査の結果、ブログやSNSへの書き込み、ホームページなどの更新を行っている「放電生活者」が5人に1人いることがわかった。

 放電生活者は、放電コミュニケーションをはじめたことによって、世の中からの反応に逆に刺激されて、生活の中のちょっとした発見を進んで拾い集めようとし、結果として、活性化した自分を発見している。今後企業は、この「放電コミュニケーション」の仕組みをうまく活用して、「生活者」と「企業」との間の「放電コミュニケーション」を構築することを考える必要がある、というのが同生活総研の提案である。

 2006年版生活予報は↓
 http://www.hakuhodo.co.jp/news/pdf/20051214.pdf