税 務 関 連 情 報

2003年03月24日-002
発泡酒の増税、財政難などに「やむを得ず」賛成

 発泡酒の増税に伴い、アサヒビールやキリンなど大手4社は、今年5月から発泡酒の希望小売価格を、350ミリリットル缶で10円、500ミリリットル缶で16円、それぞれ値上げする方針を決めたようだ。増税分をそのまま価格に転嫁することになる。

 しかし、消費者の4割近くが「増税は納得できないが、やむを得ない」と考えていることがインターネットリサーチのマクロミル社の調査で分かった。調査回答者は、月1回以上発泡酒またはビールを飲む成人男女1039人。

 調査結果によると、5月からの発泡酒の増税を88.0%が「知っている」と回答。このうち61.4%が、「庶民のささやかな楽しみを奪う」「安易な徴税」「企業努力を食い物にする」などの理由で「増税は納得できないので反対」と答えた。

 しかし、34.4%は、「企業努力が無駄になって気の毒」「取りやすいところから取るような増税に国民は納得しない」としながらも、「財政困難の時代だから仕方がない」と消極的に賛成している。

 また、ビールと発泡酒のどちらが好きかでは、「ビール」との回答が64.4%、「発泡酒」が17.5%だったが、普段はどちらを飲むかでは、「ビール」が48.6%だが、「発泡酒」との回答も43.6%にのぼり、ビール派の4割強が普段はビールよりも発泡酒をよく飲んでいる実態が浮かび上がった。

 この「ビール派・発泡酒」の人の45.9%が、値上げ幅によっては「ビールへの乗換えを検討する」と回答。乗換えを考える具体的な値上げ幅はというと、今回各社が予定している350ミリリットル缶1缶あたり「10円」との回答はゼロで、最も多いのが「30円」の37.6%、次いで「50円」(22.6%)などが続き、平均は35.0円となった。

 

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