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経営関連情報 (2007/08/24)

約6割のビジネスパーソンが現在の仕事に満足

 NTTデータ経営研究所が実施した「ビジネスパーソンの就業意識調査」結果(有効回答数1013人)によると、現在の仕事に対する満足度は、「大いに満足」(8.1%)、「どちらかといえば満足」(52.0%)を合わせ約6割が満足していることがわかった。年齢が高まるほど満足度は上昇。キャリアを積んだ中高年が、業務内容や処遇面で期待を満たしつつあるのに対し、若年層は将来の理想や可能性を追い求めていると推察される。

 また、現在の会社に対する忠誠心は、「強く持っている」(12.6%)、「ある程度は持っている」(41.9%)を合わせ過半数(54.5%)を占めた。忠誠心の高さは年齢の上昇とともに高まるが、40代、50代になると、会社の管理職や役員になる比率が高まるため、当然の結果ともいえる。しかし、忠誠心がない割合(「あまり持っていない」と「ほとんど持っていない」の合計)は、「管理職」で17.2%、「役員層」でも8.5%存在していた。

 現在の会社でこの先何年働き続ける意向があるのかを尋ねたところ、「定年まで勤めるつもり」が23.0%と、約4人に1人が現在の会社で働き続ける意向があることが分かった。一方、「5年未満」で転職意向のある割合は、20代51.0%、30代29.9%、40代15.3%、50代37.8%と、40代で急激に転職意向率は低下しているが、50代では30代の水準を超えるほどに高まっている。

 現在の年収に対する満足度は、「大いに満足」は4.7%に過ぎず、「どちらかといえば満足」(35.2%)と合わせても約4割程度(39.9%)にとどまった。なお、年収に対する不足感は「100~200万円未満」が35.2%と最多だった。また、「100万円未満」とする割合は、男性で20.2%であるのに対し、女性では48.8%に達しており、男性に比べ女性は、より少額の処遇条件の改善によって満足度の向上が期待できることがうかがえる。

 同意識調査結果の詳細は↓
 http://www.keieiken.co.jp/aboutus/newsrelease/070820/index2.html#3