厚生労働省が11月30日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、10月の従業員5人以上の事業所で働く一般労働者は前年同月比1.1%増の月間平均3228万5千人と、1月に前年同月比で増加に転じて以降、10ヵ月連続で増えている。パート労働者は同0.5%減の1094万7千人と2ヵ月連続の減少。合計での常用労働者数は、同0.6%増の4323万2千人と、22ヵ月連続の増加となっている。
また、10月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.5%増の27万7802円と2ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は同0.5%増の25万4066円で7ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は同0.1%減の1万9147円で7ヵ月ぶりに減少に転じ、賞与など特別に支払われた給与は4.0%増の4589円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.5%増の27万3213円だった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.2%増の34万848円、パート労働者は同1.0%増の9万1167円となっている。
9月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.2%増の150.5時間と3ヵ月連続の増加となった。内訳は、所定内労働時間が同0.1%増の140.1時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.0%増の10.4時間だった。製造業の所定外労働時間は、前年同月と同水準の16.2時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月と同水準の169.4時間、パート労働者は同0.2%増の94.3時間となっている。