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経営関連情報 (2006/01/06)

12月の業況DI、今回の景気拡大局面で最高値

 日本商工会議所が12月27日に発表した商工会議所LOBO(早期景気観測)調査によると、12月の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は、前月水準よりマイナス幅が3.9ポイント縮小して▲25.1となり、3ヵ月連続で改善した。業況DIは、2002年1月を谷とする今回の景気拡大局面において、2004年7月の水準(▲25.7)を超え、もっとも高い数値を示した。

 業種別の業況DIは「建設」(▲38.1)でマイナス幅が拡大したものの、他の「製造」(▲14.9)、「卸売」(▲31.9)、「小売」(▲23.2)、「サービス」(▲27.1)の4業種で縮小したため、全産業合計の業況DIのマイナス幅が縮小・改善を示す結果となった。向こう3ヵ月(1月~3月)の先行き見通しについては、業況DI(今月比ベース)が▲23.1と、昨年同時期の先行き見通し(▲35.4)に比べて改善している。

 売上面では、DI値(前年同月比、「増加」-「減少」)のマイナス幅は「建設」(▲30.8)、「サービス」(▲25.2)で拡大したものの、他の「製造」(▲1.6)、「卸売」(▲33.7)、「小売」(▲17.7)で縮小したため、全産業合計の売上DIは4.2ポイント縮小して▲18.9となり、2ヵ月連続で改善した。向こう3ヵ月の先行き見通しについても、全産業合計の売上DI(今月比ベース)が▲20.2と昨年同時期(▲32.2)に比べ改善している。

 同調査に寄せられた自由回答をみると、各業種から業況回復、売上増加、消費回復、先行き期待という声がある一方で、依然として公共事業の縮小、原油・素材価格の高騰などによる景況の停滞感、客数の減少や客単価の下落など、消費の低迷、先行き不安を訴えるコメントが多くみられたという。

 同調査の詳細は↓
 http://www.jcci.or.jp/lobo/LOBO200512.pdf