経 営 関 連 情 報 |
2002年03月01日-002
中小企業の資金繰りが5ヵ月連続で悪化
中小企業金融公庫が2月27日に公表した中小企業景況調査結果によると、2月の資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲26.3で1月の▲25.2から「窮屈」超幅がさらに1.1ポイント拡大し、5ヵ月連続で悪化したことが明らかになった。一方、金融機関貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」企業割合)も2.3で、1月の8.1から「緩和」超幅が5.8ポイント縮小し厳しさを増している。調査は、同公庫取引先中小企業900社を対象に2月中旬に行ったもの(有効回答647社、回答率71.9%)。
資金繰り状況は、「余裕」と答えた企業割合が6.9%、「概ね順調」が59.4%、「窮屈」が33.7%で、DI(季節調整値)は▲26.3となった。資金繰りが窮屈な理由(複数回答)としては、「売上の減少」が73.4%でダントツのトップ。以下、「既往借入金の返済負担」34.6%、「採算悪化」32.2%、「借入枠に余裕なし」22.9%、「貸出態度が厳しい」19.2%などが続いている。
また、2月の売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲19.4で、1月の▲25.9から「減少」超幅が6.5ポイント縮小した。最終需要分野別にみると、建設関連、設備投資関連、乗用車関連、家電関連などでの「減少」超幅縮小が目立つ。今後3ヵ月の売上見通しDI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲13.6で、1月の▲21.9から「減少」超幅が8.3ポイント縮小した。最終需要分野別にみると、建設関連、設備投資関連、家電関連などでの「減少」超幅が縮小し、衣生活関連では「増加」超に転じた。
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