ゼイタックス

税務関連情報 (2004/01/26)
「確定申告書作成コーナー」は株譲渡・退職にも対応

 平成15年分所得税等の確定申告は2月16日から始まるが、国税庁のホームページではすでに「確定申告書作成コーナー」のサービスが開始されている。同コーナーで確定申告書を作成し、カラープリンタで印刷すればそのまま税務署に提出できる。今年から、新たに株式等の譲渡所得や退職所得にも対応でき、入力データの一時保存機能も追加された。

 同コーナーは、画面上の計算結果を見ながら申告書が簡単に作成できる「シミュレートコーナー」だったものをリニューアルして、昨年1月からサービス開始されたが、昨年の確定申告期には約320万人のアクセスがあり、100万人以上が実際に申告書を作成している。操作方法もそれほど難しくなく、数値を入力するたびに自動計算して結果がすぐに示される“楽しみ”もある。

 自宅のパソコンから同庁のホームページにアクセスし、画面に基づき収入金額などの必要項目を入力すれば申告書ができ上がる。今年からは、途中で入力を中断しても後で再開できるように一時保存機能が追加された。作成した申告書をカラープリンタで出力し添付書類をつけてそのまま郵送すれば、税務署に足を運ぶことなく確定申告が終了するというわけだ。

 大変便利な申告書作成コーナーだが、注意点は、出力するのは「カラープリンタ」に限られ、印刷用紙もPPC用紙やOA共用紙などA4サイズの普通紙で、インクジェット用紙やフォト用紙は使えないことだ。また、株式等の譲渡所得には対応できるようになったが、特例適用の申告書は利用できないほか、土地・建物の譲渡所得や損失申告書(第四表)を併せて使用する申告書などは使えないので、同コーナーで確認する必要がある。

 「確定申告書作成コーナー」は、

 http://www.nta.go.jp/category/kakutei/kakutei.htm から。