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05年の外国人就業者数は77万2千人~国勢調査

経営関連情報 - 2008年07月16日

 総務省がこのほど発表した「2005年国勢調査(外国人に関する特別集計)」結果によると、05年時点のわが国に在住する外国人は155万6千人で、そのうち就業者は約半数の77万2千人だった。外国人就業者を従業上の地位別にみると、雇用者(「役員」を含む)が89.0%(68万8千人)、自営業主(「家庭内職者」を含む)が8.0%(6万2千人)をそれぞれ占める。雇用者のうち、常用雇用は46万7千人、臨時雇用は18万人。

 従業上の地位別割合を国籍別にみると、常用雇用の割合は「ブラジル」(71.2%)がもっとも高く、次いで「ベトナム」(69.7%)、「アメリカ」(68.3%)などとなっている。一方、もっとも低いのは「韓国、朝鮮」(50.4%)。また、自営業主の割合は、「韓国、朝鮮」(18.5%)がもっとも高く、次いで「アメリカ」(10.0%)、「イギリス」(9.7%)など。一方、もっとも低いのは「インドネシア」(0.8%)となっている。

 外国人就業者を産業別にみると、全体の36.2%(27万9千人)が「製造業」、次いで15.3%(11万8千人)が「サービス業(他に分類されないもの)」、11.4%(8万8千人)が「飲食店、宿泊業」、10.1%(7万8千人)が「卸売・小売業」など。産業別割合を国籍別にみると、「ベトナム」及び「ペルー」では「製造業」が65%以上を占め、「イギリス」及び「アメリカ」では「教育、学習支援業」が50%以上を占めている。

 また、職業別にみると、約半数の49.7%(38万4千人)が「生産工程・労務作業者」、次いで12.7%(9万8千人)が「専門的・技術的職業従事者」、11.8%(9万1千人)が「サービス職業従事者」、8.6%(6万6千人)が「販売従事者」など。職業別割合を国籍別にみると、「ブラジル」及び「ペルー」では「生産工程・労務作業者」が80%以上を占め、「イギリス」及び「アメリカ」では「専門的・技術的職業従事者」が65%以上を占めている。

 同国勢調査の特別集計結果の詳細は↓
 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/gaikoku/index.htm