情報処理推進機構(IPA)が5日に発表したコンピュータウイルスの届出状況によると、1月の届出件数は前月に比べ129件(8.9%)減の1323件で、3ヵ月連続の減少となった。このところ低下傾向にあるが、21日にW32/Bagleウイルス、27日にW32/Mydoomウイルスと、立て続けに新種ウイルスが出現した。
特にW32/Mydoomは、出現からわずか5日間で届出が245件にのぼりワースト1位となった。このウイルスはW32/Bagleとともに、“Hi”“Error”“Hello”などの英語名で届き、メールの添付ファイルを介して感染を拡大するウイルスだ。
添付ファイルを開かなければ感染することはないが、添付ファイルを開かせるために、アイコンをWindowsの電卓やテキストファイルに見せかけるという騙しのテクニックを使っていることが多いので要注意だ。
電卓と勘違いしてファイルを開くと、実際にWindowsの電卓やメモ帳を起動させることで、感染したことに気づかせないようにしている。ウイルスに感染すると、パソコン内に保存されたメールアドレスすべてに、ウイルスを添付したメールを送信する。なお、W32/Mydoomは今月12日に活動が停止するように仕組まれている。