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経営関連情報 (2007/12/26)

転職・独立志向弱まる新入社員~半年間の意識変化

 社会経済生産性本部が実施した「2007年新入社員 半年間の意識変化調査」結果(有効回答数973人)によると、転職・勤続に関して、「条件の良い会社があれば、さっさと移るほうが得だ」とする回答が前年調査から2.4ポイント減の34.1%と3年連続で減少し、春の調査(入社直後25.7%)に引き続き、秋の調査においても過去最低となった。過去最高だったのは1999年秋の調査の53.0%。

 一方で「今の会社に一生勤めたい」とする回答は前年調査から5.4ポイント増の34.6%と4年連続で上昇し、春の調査(45.9%)に引き続き、秋の調査において過去最高となった。過去最低は1998年秋の14.2%。キャリアプランに関しても、「自分で起業して独立したい」という回答が同5.4ポイント減の20.3%と3年連続で減少し、春の調査(18.3%)に引き続き秋の調査においても過去最低となった。過去最高は2004年秋の35.2%。

 仕事の動機に関しては、「自分には仕事を通じてかなえたい“夢”がある」との回答が55.1%だったが、春の調査結果(68.8%)からの減少幅が過去最高の13.7ポイントとなった。また、職場の人間関係に関して、「先輩と意見が対立しそうなときに、先輩の顔を立てて黙っている」とする回答が前年調査から8.4ポイント増の46.2%と、過去最高となった。春の調査(37.1%)との差は9.1ポイント。過去最低は2000年春の28.7%。

 入社前とのギャップに関して、入社前に描いていたイメージより配属後の状況が「期待以上」とする回答がもっとも高いのは「職場の人間関係の良さ」(35.8%)、一方、「期待以下」では「給料の額」(31.1%)が最高となった。処遇に関しては、「業績・能力主義的な給与体系」を希望する回答が57.5%で、1991年の調査開始以来初めて6割を切った。また、「業績・能力主義的な昇格」を希望する回答も65.5%と過去最低を更新した。

 同意識変化調査の要旨は↓
 http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/mdd/activity000846/attached.pdf