今年の新入社員、職場は手堅く選択、人間関係重視!
共立総合研究所が岐阜・愛知・三重・滋賀県所在の企業304社の新入社員を対象に実施した「2011年度新入社員の意識調査」では、職場は手堅く選択し、人間関係を重視する新入社員像が浮かび上がった。調査結果(有効回答数1101人)によると、就職先の選択基準(複数回答)は、「業種・事業内容」(67.5%)、「雰囲気・イメージ」(46.6%)、「通勤時間」(28.2%)が上位3項目の回答となった。
上位3項目は1996年の同調査開始以来、常に重視されているが、「業種・事業内容」を重視する傾向が年々強まっているのに対し、「通勤時間」との回答割合は近年低下し続けている。また、将来就きたい地位については、男性は「肩書きのある社員(管理職志向)」(43.4%)、女性は「肩書きがなくても、特殊能力・技能のある社員(スペシャリスト志向)」(58.6%)がトップだった。
しかし、女性でも「管理職志向」は徐々に増えており、今回、「肩書きはいらない(一般社員志向)」と同率の2位(15.0%)となった。「スペシャリスト」としてだけでなく、組織の管理職としてのポジションを求める意識が女性にも強まったようだ。一方、上司・先輩との人間関係への意識は、「公私にわたって積極的に付き合いたい(積極派)」(50.8%)が7年ぶりに「義理を欠かさない程度に付き合いたい(ほどほど派)」(42.9%)を上回った。
男女別にみると、男性は「積極派」の回答が56.2%で過去最高となった。女性は依然「ほどほど派」が約50%を占めているものの、「積極派」の回答がここ数年増えており、上司・先輩と積極的に人間関係を築いていこうという傾向はここ数年、男女ともに高まっている。今回の調査では、超就職氷河期を経て社会人となったことによる影響か、就職先において上司・先輩との人間関係を積極的に築こうとする新入社員像が浮かび上がっている。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.okb-kri.jp/_userdata/pdf/press/shinnyusyain20110614.pdf