経 営 関 連 情 報

2003年02月10日-003
世界中にネット障害を引き起こしたW32/SQLSlammer出現!

 情報処理振興事業協会(IPA)が6日に公表したコンピュータウイルスの届出状況によると、1月の届出件数は1158件で12月(1135件)とほぼ同水準だった。しかし、1月25日に世界中にネット障害を引き起こしたW32/SQLSlammerが出現した。このワームは、Microsoft SQL Server 2000のセキュリティホールを利用して感染し、大量のデータを送信するため、ネットワークの帯域が占有されて、ホームページの閲覧やメールの受信が遅くなるなどの影響が生じた。

 このワームは瞬時に全世界に広がり、日本国内においても、25日14時30分以降、急激にアクセスが増え、一部でネットワークの遅延が確認された。被害の拡大も懸念されたが、IPAでは26日に緊急対策情報を掲載、各ベンダーからも情報提供がなされたため、国内では、管理者による適切な対策が取られ、休日開け(27日)以降もサービス停止に至る被害は発生していない。IPAには7件の届出があり、うち2件が感染被害者だった。

 なお、1月は5種類の新種ウイルスの届出が寄せられており、なかでもW32/Sobigウイルスは68件の届出があった。このウイルスは、セキュリティホールを利用していないので、添付ファイルを開かなければ感染しない。しかし、ウイルスメールの差出人アドレスがすべて「big@boss.com」にて送られてくるため、本来の送信者(感染者)に連絡がとれず、感染者が自分で気が付くまで延々とウイルスメールを撒き散らしている状況となっている。

 

 

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