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経営関連情報 (2004/09/06)

中小企業の景況は緩やかに改善~中小公庫調査

 中小企業金融公庫がこのほど発表した中小企業景況8月調査結果(有効回答数626社)によると、8月の売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は3.1で、プラス幅が1.1ポイント拡大した。最終需要分野別にみると、「家電関連」(▲0.9)がマイナスに転じ、「食生活関連」(9.0)でプラス幅が縮小したものの、「建設関連」(7.5)、「設備投資関連」(22.0)などでプラス幅が拡大した。

 今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」)は11.4で、プラス幅が6.7ポイント縮小した。最終需要分野別にみると、「建設関連」(14.9)などでプラス幅が拡大したものの、「衣料生活関連」(▲8.7)でマイナスに転じ、「設備投資関連」(16.4)、「家電関連」(2.1)でプラス幅が縮小した。

 そのほか、在庫水準DI(「不足」-「過剰」、季節調整値)は▲12.2でマイナス幅が1.7ポイント縮小、販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は▲2.6でマイナス幅が2.1ポイント拡大、また、利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は4.9でプラス幅が5.1ポイント縮小した。利益水準(過去3ヵ月の実績)をみると、黒字企業割合は前月比5.3ポイント増の53.4%、赤字企業割合は同1.6ポイント減の21.9%となっている。

 以上の結果から、中小公庫は「中小企業の景況は緩やかに改善している」との見方を示している。