最近の確定申告は、国税庁のホームページ上での「確定申告書作成コーナー」や電子申告(今年は名古屋国税局管内だけだが)など、国税当局が申告環境の整備に努めていることから、わざわざ税務署に足を運ばなくても手軽にできるようになりつつある。
しかし、だからといって皆さんが早めに申告しているかというと、やはり後半に申告書の提出は集中しているようだ。やはり、1年間に貯めた領収書などの必要書類を整理するのは面倒でついつい日常業務の後回しになってしまいがち。申告期限が近づかないと本格的に取り組めないのが人情だろうか。
今年の確定申告の期限は3月15日の月曜日。15日が土日や祝祭日の場合は翌平日まで延長されるが、今年は平日ですので延長されない。ところで、期限内申告は、15日までに税務署に提出すればいいのはもちろんのこと、郵送であれば当日の消印があれば認められる。
しかし、郵送の場合は地域の郵便ポストによって集配時間が違うし、遅くなればなるほど今日のうちに集配がくるのか不安になってしまう。税務署が閉まってしまったときに最も確実なのは、郵送よりも税務署に行って夜間収受箱に申告書を入れてくることだ。
申告期限は15日、つまり法律的には15日の午後12時までというわけだが、夜間収受箱は税務職員が深夜の12時にわざわざ回収に来るわけではない。翌朝出勤してきた職員が開けて回収することになる。
だから、どうしても申告書の作成が間に合わない場合は16日の午前7時ごろまでに税務署の収受箱に入れることだ。これが、期限内申告の"裏わざ"である。時間は保証の限りではないが、試してみる価値はありそうだ。まあ、それよりも早期申告を心がけたほうが安心ではあるが…。