経 営 関 連 情 報

2002年06月17日-001
5月の企業倒産件数は5ヵ月ぶりに前年同月比減少

 帝国データバンクがこのほど公表した企業倒産(負債金額1,000万円以上)状況によると、5月の倒産件数1,696件は、前年同月を28件(1.6%)下回り、5ヵ月ぶりの前年同月比減少となった。しかし、5ヵ月連続の1,600件超えとなり、5月としては戦後5番目の高水準となっている。この要因は、デフレ不況を背景とした倒産増加傾向が顕著になっているため。5月の不況型倒産は1,310件で、構成比は2ヵ月ぶりに75%を上回る77.2%と過去5番目の記録となった。「モノが売れない」、「焦付きが発生した」などの不況要因による倒産企業が全体の4分の3を占める結果となった。

 また、負債総額は1兆846億2,300万円となり、前月を1,919億500万円(15.0%)下回ったものの、前年同月を631億2,900万円(6.2%)上回り、この結果、9ヵ月連続の1兆円超えとなった。5月としては戦後3番目の高水準。負債が高水準となったのは、月中、東証一部上場の製紙メーカー、日本加工製紙(株)(負債693億8,600万円、東京都)や、旧大倉財閥で名門ゴルフ場経営の(株)川奈ホテル(負債670億円、東京都)などの大型倒産が多発したため。2002年の上場企業の倒産はすでに19件に達し、97年、2001年の年間件数14件を上回り、過去最高を更新している。

 

 

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