税 務 関 連 情 報

2003年03月24日-001
国税庁HPでの申告書作成は106万人

 今年の確定申告は17日で終了したが、国税庁は20日、納税者の自書申告をサポートする目玉として同庁ホームページ上で提供した「所得税の確定申告書作成コーナー」へのアクセス件数が、最終日の17日現在で321万件にのぼり、うち約33%に当たる106万2千件が実際に申告書を作成したことが明らかになった。

 申告書を作成した人の内訳は、申告所得が給与所得や雑所得・配当所得・一時所得だけの人が使うA様式が81万8千件、所得の種類に関係なく誰でも使えるB様式が24万4千件だった。ホームページを利用した人の3人に1人の計106万2千人が実際に申告書の作成を試みたわけだ。2月後半にはアクセス数が予想以上に増えたため、パンク寸前となったことからも、納税者の関心の高さが裏付けられよう。

 同コーナーで募集したアンケート結果(回答数8751人)によると、利用した感想は、「十分」(34.1%)と「まあ十分」(44.4%)を合わせ全体の8割近くの人が満足しており、来年も「ぜひ利用」したい人も81.0%にのぼった。利用者の職業は、「会社員」が56.0%を占めて最も多く、以下「無職(年金等)」(19.7%)、「事業者」(12.1%)などが続き、「職業会計人」も1.9%とわずかながら利用していた。

 操作方法も思ったほど難しくなく、数値を入力するたびに自動計算して結果がすぐに示される“楽しみ”がある。自書申告の推進には今後とも大きな力となりそうな「申告書作成コーナー」である。次はいよいよ「電子申告・納税」が登場する。導入までの具体的な日程などがそろそろ公表される予定だ。電子申告では、申告書を郵送する手間も要らなくなるわけだ。便利な世の中になったものである。

 

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