天職とは「その人の天性にもっとも合った職業」(「広辞苑」)と定義されているが、一体自分が“天職”に就いていると思っている人はどれぐらいいるのか。求人情報誌などを発行するアイデムが、正社員として働く20~50代の男女を対象に実施した「天職に関するアンケート調査」結果(有効回答数1092人)によると、現在の自分の仕事を「天職だといえる」という人は、全体の22.9%と2割強になった。
自分にとって仕事とは何か(3つまで選択)という設問では、「生計を支えるもの」との回答が93.4%と他を大きく引き離してトップ、次いで「社会や人とのつながり」(43.5%)、「社会人としての義務」(33.2%)などが続いた。また、仕事が自分に合っているかという質問では、「非常に合っている」が10.4%、「まあ合っている」が63.9%と、7割以上の人が現在の仕事が自分に合っていると考えていることが分かった。
現在の仕事に対するやりがいでは、「非常にやりがいを感じる」が10.0%、「ある程度やりがいを感じる」が58.9%と、計68.9%の人がやりがいを感じ、また、仕事が好きかという質問では、「とても好き」が10.3%、「好き」が54.9%と、計6割以上にのぼった。このように、「仕事が自分に合っている」や「仕事にやりがいを感じる」、「仕事が好き」との回答は7割前後だったが、「天職といえる」との回答は2割強にとどまった。
天職と聞いて思い浮かべる言葉(5つまで選択)は、「能力発揮」が60.0%でトップ、以下、「生きがい」(49.2%)、「充実感」(45.6%)、「やりがい」(41.6%)、「自己実現」(35.8%)、「誇り」(30.6%)などの順。どのような仕事が天職と思えるか(3つまで選択)については、「自分の才能を活かせる仕事」が60.3%ともっとも多く、やや離れて「非常にやりがいを感じる仕事」(39.1%)、「充実感を覚える仕事」(37.1%)などが続いた。
同アンケート調査結果の詳細は↓
http://www.aidem.co.jp/company/topics/pdf/080222b.pdf