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06年分の申告所得税の納税者数は823万人

税務関連情報 - 2008年02月18日

 国税庁が発表した「税務統計から見た申告所得税の実態調査」結果によると、2006年分の申告所得税の納税者数は前年比0.7%減の823万人と、4年ぶりに減少した。また、申告所得金額は同1.4%増の44兆3205億円と4年連続の増加、申告納税額は同9.3%増の5兆6005億円と3年連続の増加となった。納税者数を所得者区分別にみると、事業所得者が全体の23.1%(営業等21.4%、農業1.7%)、残りをその他所得者が占める。

 納税者数の所得階級別の構成比をみると、所得金額200万円以下の者が全体の34.3%、500万円を超える者が25.8%となっている。構成割合の推移をみると、所得金額200万円以下の階級は、1996年分の23.5%が2001年分は25.6%、2006年分は34.3%と増加傾向にある一方、所得金額500万円を超える階級は、1996年分の31.9%が2001年分は30.8%、2006年分は25.8%と減少傾向にある。

 2006年分の税額5兆6005億円は、前年に比べ9.3%増加したが、10年前(1996年分)に比べると10.5%減少している。税額の内訳をみると、源泉所得税が2兆7035億円、申告納税額は2兆8971億円で、前年に比べそれぞれ10.4%、8.4%の増加。また、税額について、所得階級別にみると、所得金額200万円以下の者の税額は1403億円で全体の2.5%、500万円を超える者の税額は4兆9463億円で88.3%となっている。

 2006年分における納税者1人あたりの平均所得金額は538万円(営業等所得者383万円、農業所得者314万円、その他所得者587万円)で、前年と比べると2.1%増加し、10年前と比べると8.2%減少。1人あたりの平均税額は68万円で、前年と比べると10.1%増加し、10年前と比べると10.4%減少した。2006年分の所得税の負担割合は12.6%で、所得100万円以下の階級は2.8%、1000万円を超える階級は19.3%となっている。

 同実態調査結果の概要は↓
 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/shinkokuhyohon2006/02.pdf