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経営関連情報 (2007/05/07)

現金給与総額は5ヵ月連続の減少~3月勤労統計

 厚生労働省が5月1日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、3月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.4%減の28万1158円と5ヵ月連続の減少となった。所定内給与は同0.9%減の24万8850円と5ヵ月連続で減少、所定外給与は同0.4%減の1万9806円と減少に転じた。賞与など特別に支払われた給与は同12.5%増の1万2502円となっている。

 基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.9%減の26万8656円となっている。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.1%減の34万7359円、パート労働者は同1.1%減の9万1973円となった。

 また、3月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比1.4%減の150.9時間と、2ヵ月連続の減少となった。内訳は、所定内労働時間が同1.6%減の139.6時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.8%増の11.3時間。製造業の所定外労働時間は、前年同月と同水準の17.1時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同1.2%減の170.9時間、パート労働者は同2.3%減の93.5時間となっている。

 一方、3月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同期比1.4%増の4350万3千人で、39ヵ月と3年を超えて増加が続いている。内訳は、パート労働者が同2.5%増の1124万6千人と4ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者が同1.2%増の3225万7千人で、27ヵ月連続の増加。主な産業についてみると、「製造業」が0.8%増、「卸売・小売業」が1.4%増、「サービス業」が2.2%増となった。