BSE(牛海綿状脳症)騒動が再燃している。消費者の食品に対する安全性を求める要望は強いものの、消費者が安全性を判断する材料は食品表示など数少ない。インターネットリサーチのインフォプラントが実施した「食の安全性に関する調査」結果(有効回答数1000人)によると、小売店で食品を選ぶ際、食品表示を「必ず確認する」、「確認することが多い」としたのは全体の67.1%だった。
具体的な確認項目(複数回答)は、生鮮野菜・生鮮果物でもっとも多かったのは「原産地」で87.5%、生鮮肉も「原産地」が92.3%で他のジャンルよりも高く、加工食品では「食品添加物」が52%で、「消費期限・賞味期限」、「原材料名」、「内容量」についで4番目に多かった。食品内容に対する信頼度については、46.3%が「どちらともいえない」と回答、「信頼できる」はわずか5.5%で「どちらかといえば信頼できる」を合わせても40.9%だった。
また、調理済みの食品を選ぶ際に重視すること(複数回答)は、「味がよい」(76.6%)がもっとも多く、「値段が安い」(62.5%)、「栄養のバランスがよい」(36.5%)などが続く。「新鮮な食材」(35.6%)、「健康によい食材」(23.2%)、「無添加」(14.2%)、「無農薬・有機」(8.2%)といった項目は内食に比べ低く、安全に対する意識はやや低下する。しかし、年代別にみると、年代が高くなるほど中食にも安全を求める傾向がみられた。
なお、平日・休日それぞれの朝食・昼食・夕食について、外食・内食(自宅で調理した料理を食べる食事)・中食(調理済みの食品を買って自宅などで食べる食事)の頻度を聞いた結果、1週間の平均回数は、外食が3.27回、内食が14.04回、中食が3.69回だった。内食の回数は、男女とも既婚率の高い年代ほど多くなる傾向がみられ、特に40代以上の女性は、当然ながら多く、15.5回を超えている。
同調査の概要は↓
http://cnews.info-plant.com/press/20060126.pdf