共立総合研究所が昨年11月に実施した「主婦の消費行動に関するアンケート調査」結果(有効回答数769人)によると、主婦の景況DI(前年比、「良くなった」-「悪くなった」)は、▲86.8となり、1998年の調査開始以来、最低の水準となった。前年比では54.0ポイント減と過去最大の下げ幅となり、主婦の景況感は急激に悪化している。同調査は、大垣共立銀行本支店(東京・大阪を除く)に来訪した主婦を対象に実施したもの。
1年前と比べた最近の物価については、「高くなった」との回答が93.0%と前年比12.1ポイントの上昇となり、「安くなった」(0.7%)を大幅に上回った。この結果、主婦の物価DI(前年比、「高くなった」-「安くなった」)は、前年比12.1ポイント上昇の92.3となり、6年連続で上昇した。物価に関する調査は2000年に開始しているが、それ以来最高の水準となり、主婦は物価上昇を強く感じていることがうかがえる。
また、07年と比べた08年(昨年11月)の家計収入は、「増えた」は全体の11.9%(前年比2.8ポイント減)、「減った」は40.2%(同9.9ポイント増)となった。一方、07年と比べた08年(同)の家計支出は、「増えた」が74.4%(同2.9ポイント増)、「減った」が6.6%(同1.4ポイント増)となった。07年と比べた08年の家計収支を年代別にみると、20~40歳代で収入の減少と、20歳代の支出増加が目立つ結果となっている。
07年より増えた支出費目は、「食費」(61.9%)、「交通・通信費」(52.1%)、「光熱・水道費」(47.0%)の順。特に「食費」の回答率は前年比20.1ポイント増と大幅に上昇し、08年の始めから相次いだ食料品の値上げが家計支出に大きく影響しているとみられる。一方、07年より減った支出費目は、「レジャー費」(46.9%)、「外食費」(36.7%)、「衣料費」(32.6%)の順となり、07年に引き続き選択的支出を控えている傾向がうかがえる。
同アンケート調査結果の詳細は↓
http://www.okb-kri.jp/press/20090113.pdf