経 営 関 連 情 報

2003年01月27日-001
社長の交代率は過去最低の3.72%

帝国データバンクがこのほど公表した社長交代率調査結果によると、2002年の1年間に4万4151人の社長が交代し、その交代率は3.72%で、78年の調査開始以来過去最低だった2000年(3.79%)を下回った。また、全国の女性社長は6万6430人で全体の5.60%を占めている。同調査は、帝国データバンクが保有する企業概要ファイル(約121万社)から抽出した118万6061人の社長を対象にしたもの。

 社長交代率は90年の4.07%までスピードは鈍化してきたが、91年からはバブル経済の崩壊と景気後退が引き金となって社長交代は一転して増加に転じた。この反動もあって94年は4.25%へ下がり、95年には3.90%と3%台にとどまる。翌96年には4.56%と3年ぶりに増加したが、以降は4年連続で減少し、2000年には3.79%と過去最低を記録、2001年は5年ぶりに増加したものの、2002年は3.72%で、わずか2年で過去最低を更新した。

 調査対象社長118万6061人の年代別構成比は、明治生まれが0.14%(1602人)、大正生まれが4.24%(5万309人)、昭和生まれが95.62%(113万4150人)。社長の平均年齢は57歳11ヵ月で、前年に比べ2ヵ月高くなっている。81年以降22年連続して前年に比べ高くなっているが、その増加幅は鈍化している。年代別構成比では、50歳代の37.2%をトップに、60歳代29.5%、40歳代15.8%、70歳代10.5%と続く。

 女性社長は全体の5.60%を占める6万6430人で前年と同水準にとどまった。女性社長の平均年齢は60歳4ヵ月で前年に比べ4ヵ月高く、全社長の平均年齢よりも2歳5ヵ月上回る結果となった。また、出身大学別の社長数ランキングでは、第1位が「日大」の2万9279人で、83年以来20年連続してトップの座を堅持。次いで、「慶大」(1万7219人)、「早大」(1万6934人)、「明大」(1万4194人)などが続く。

 

 

ホームへ戻る