商工中金がこのほど発表した中小企業月次景況観測6月調査結果によると、6月の景況判断指数は40.7と、前月から1.5ポイント減少し、3ヵ月連続で低下した。「好転」、「悪化」の分岐点である50を15ヵ月連続して下回っている。7月は42.3と、上昇を見込んでいる。景況判断指数は、「[(好転企業数×1+不変企業数×0.5+悪化企業数×0)÷調査対象企業数(1000社)]×100」で算出したもの。
景況判断指数を業種別にみると、製造業は41.6、前月比▲0.6ポイントと、3ヵ月連続して低下。15ヵ月連続して50を下回り、2002年2月(37.6)以来の低水準となった。非製造業は40.0、前月比▲2.1ポイントと、3ヵ月連続して低下。13ヵ月連続して50を下回り、1998年10月(39.1)以来の低水準となった。7月は、製造業は42.9、非製造業は41.7と、ともに上昇を見込んでいる。
5月の売上高(前年同月比増加率、建設・不動産を除く900社)は+1.8%(前月+1.8%)となり、60ヵ月連続で増加したが、3月(+1.7%)以降、増加率は3ヵ月連続で2%割れとなった。先行きについては、6月が+2.2%、7月が+1.4%と、ともに増加を見込む。業種別にみると、製造業は+2.8%(前月+3.9%)と、34ヵ月連続で増加。非製造業(除く、建設・不動産)は+0.8%(同▲0.3%)と、増加に転じた。
そのほか、6月の販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は+7.6(前月+5.5)と、1989年8月(+10.0)以来の上昇超幅となった。製造業(+8.0)は1989年8月(+10.0)以来、非製造業(+7.3)は1990年10月(+9.3)以来の上昇超幅。また、仕入価格DI(同)は+41.2(前月+36.3)と、4ヵ月連続で1992年2月の調査開始以来最大の上昇超幅を更新した。製造業(+47.8)、非製造業(+35.8)ともに最大の上昇超幅。
同6月調査結果の詳細は↓
http://www.shokochukin.go.jp/material/pdf/kansoku/cb2008_06.pdf