リクルートワークス研究所が実施した「民間企業の中途採用に関する調査」結果(有効回答数4350社)によると、2007年度に中途採用計画を立てている企業は全体の47.0%(2044社)、中途採用予定数は1社平均10.3人、対前年伸び率は4.4%増だった。また、中途採用計画がある企業2044社のうち、80.1%にあたる1638社が新卒採用を予定しており、1社あたりの予定数は25.1人、同8.9%増となっている。
中途採用予定数の伸び率を従業員規模別にみると、従業員「300人以上」では、対前年伸び率がプラス、「300人未満」では対前年伸び率がマイナスとなった。具体的には、従業員「300~999人」規模が対前年伸び率8.0%増、「1000~4999人」規模が同3.0%増、「5000人以上」規模が同8.2%増。一方で、「5~99人」規模は13.9%減、「100~299人」規模は10.7%減と、どちらも大幅なマイナスとなった。
また、中途採用予定数の対前年伸び率を業種別にみると、「不動産業」(31.7%増)、「運輸業」(18.5%増)、「建設業」(14.3%増)、「飲食店・宿泊業」(13.8%増)の順に高い。これらの業種は二ケタの伸びで、全体の平均を大きく上回った。一方で、「機械以外の製造業」(11.4%減)は大幅なマイナス、「サービス業」(1.5%減)や「卸売業」(1.0%減)、「金融・保険業」(0.8%減)なども、わずかながらマイナスとなった。
なお、従業員規模別に新卒採用と中途採用の対前年伸び率を比較してみると、従業員「5~99人」規模では、中途は13.9%減と大幅なマイナスとなったが、新卒は17.1%増と大幅なプラスとなり、中途採用よりも新卒採用に対しての意欲が強いとみられる。一方で、「5000人以上」規模においては、中途(8.2%増)・新卒(12.2%増)とともにプラスで、中途・新卒にかかわらず採用意欲が強いことが特徴となっている。
同調査結果の詳細は↓
https://www.works-i.com/pdf/saiyouyosoku_2007.pdf