ゼイタックス

経営関連情報 (2004/03/05)

1年後の地価予想は「下降」が約3割

 なかなか下げ止まらない地価だが、1年後の地価予想は、「上昇する」と考えている人が12.3%、「下降する」は31.8%、「変わらない」は55.9%という結果になった。これは、全国宅地建物取引業協会連合会が昨年9月から10月にかけて実施した消費者アンケート調査結果(有効回答数7362人)で明らかになったもの。

 地域別にみると、「上昇」は、「関東」(14.7%)や「九州・沖縄」(13.6%)が高い割合で、「甲信越」(6.6%)や「四国」(8.0%)との差が大きい。一方、「下降」は、「甲信越」(41.7%)や「東北」(37.4%)が高い割合で、「九州・沖縄」(26.9%)や「関東」(29.9%)は低い。昨年公表された地価公示や路線価では一部の地域には地価が横ばい・上昇する地域がみられたが、この調査でも地域格差が鮮明となっている。

 昨年の調査結果と比べると、「上昇」が5.8ポイント、「下降」が3.4ポイント、ともに下回り、「変わらない」が9.2ポイント上回った。全体的には緩やかながら下げ止まり感がでてきていると考える人が増加している。それを裏付けるように、5年後の地価予想では、「上昇する」が37.0%と大幅に増えて「下降する」(26.5%)を上回った。「変わらない」は36.5%。

 今、不動産は買い時だと思うかとの問いには、「買い時だと思う」が39.7%、「思わない」が24.3%、「分からない」が36.0%という結果になった。「買い時」と「分からない」の差3.7%に比べ、「買い時」と「思わない」の差は15.4%と大きな開きが現れた。地域別では、近畿地区で「買い時」(43.1%)と「思わない」(21.2%)との格差が15.4%で最も大きく開いた。