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税務関連情報 (2007/06/04)

2007年分の所得税から変更される源泉徴収票

 給与所得の源泉徴収票が2007年分の所得税から新様式に変更される。これは、所得税から個人住民税への3兆円規模の税源移譲に伴う措置や地震保険料控除の創設、定率減税の廃止に伴うもの。税源移譲に伴い、2006年以前に住宅を取得した住宅ローン控除適用者のなかには控除額が少なくなる者が出てくるが、2006年度税制改正においてその減少分を2008年度以降の個人住民税から減額する制度が創設されている。

 今回の源泉徴収票の様式変更では、「住宅借入金等特別控除の額」の欄に住宅ローン控除の控除額を記載し、この額が、その年分の所得税額を上回る場合は、「摘要」欄にその旨及びその金額を記載することになった。具体的には、「摘要」欄に2006年分まで記載されていた「年調定率控除額 円」の印字が削除され、「住宅借入金等特別控除可能額 円」の印字が追加されている。

 また、2006年度税制改正で創設された地震保険料控除は、損害保険料控除を改組して創設されたもので、地震保険契約に係る保険料または掛け金をその年分の総所得金額から控除する。所得税は2007年分から保険料の全額(最高5万円)が控除される。これに伴い、源泉徴収票は、「損害保険料の控除額」欄が「地震保険料の控除額」に、「長期損害保険料の金額」欄が「旧長期損害保険料の金額」欄にそれぞれ変更されている。

 源泉徴収票の新様式は↓
 http://www.nta.go.jp/category/yousiki/soukatu/pdf/23100051-2.pdf