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経営関連情報 (2005/08/29)

民間主要企業の春季賃上げ妥結額は5422円

 厚生労働省が25日に発表した「2005年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」によると、集計対象企業251社の妥結額は5422円となり、昨年を74円上回った。現行ベース(賃上げ前)に対する賃上げ率は1.71%となり、昨年を0.04%上回った。集計対象企業は、原則、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業のうち、妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)を把握できた企業。

 今年の調査結果は、昨年にひきつづき、額・率ともに前年を上回る結果となった。集計対象企業251社のうち、具体的な要求額が把握できた162社の要求額は5803円となり、昨年を66円上回った。産業別に妥結額をみると、トップは「電気機械」の7830円、ついで「自動車」(6207円)、「サービス」(6111円)など。賃上げ率でも「電気機械」の2.48%がトップで、以下、「サービス」(1.94%)、「自動車」(1.93%)がつづく。

 春季賃上げ要求の提出時期は2月中旬から3月上旬にかけて集中しており、「2月中旬」が35.2%、「2月下旬」が20.7%など、3月上旬までに要求が提出された企業は約8割(78.6%)となっている。一方、妥結時期をみると、3月中旬から下旬にかけて集中しており、「3月中旬」が50.0%、「3月下旬」が27.1%など、3月下旬までに妥結した企業は約9割(85.5%)となっている。