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大学生が好む企業の特徴に関する傾向は…

経営関連情報 - 2009年04月17日

 リクルートが就職活動中の大学生を対象に1~2月に実施した「就職ブランド調査2009」では、「仕事と私生活のバランスをコントロールできる」、「ウェットな人間関係」などの特徴が、多くの大学生から好まれる傾向が分かった。同調査は、大学生の好む特徴の各項目について、A(+どちらかといえばA)/B(+どちらかといえばB)という対立概念をおき、自身の考えとして当てはまるものを選択する形式で聞いたもの。

 調査結果(有効回答数5810人)によると、経営スタイルについては、「若くて新しい企業」よりは「歴史や伝統がある企業」(75%)が、「リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」よりは「安定し、確実な事業成長を目指している」(83%)が、「社長主導の事業運営が行われている」よりは「現場の社員主導で事業運営が行われている」(76%)が、それぞれ好まれている。

 貢献と報酬の関係では、「評価の良し悪しで給与が大きく変化」よりは「評価の良し悪しで給与があまり変化せず、安定的な収入」(64%)が、「個人生活をサポートする制度はないが、給与は高い」よりは「同制度を充実させる代わりに給与は低い」(80.0%)が、「入社直後から高めの給与だが、長く勤め続けてもあまり給与が増えない」よりは、「入社直後は低くても、徐々に高くなる」(85%)が、それぞれ好まれる。

 ワークスタイルでは、「仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」よりは「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」(89%)ほうが好まれ、コミュニケーションスタイルでは、「ドライな人間関係」よりは「ウェットな人間関係」(89%)が、「コミュニケーションが希薄で個人の自由に任せる」よりは「コミュニケーションが密で一体感を求められる」(93%)がそれぞれ好まれている。

 なお、大学生の就職志望総合ランキングでは、1位が「東海旅客鉄道」(4位)、以下、「東日本旅客鉄道」(9位)、「全日本空輸」(1位)、「みずほフィナンシャルグループ」(3位)、「三菱UFJ信託銀行」(20位)、「三菱東京UFJ銀行」(2位)、「東京海上日動火災保険」(17位)、「エヌ・ティ・ティ・ドコモ」(29位)、「三井住友銀行」(5位)、「ベネッセコーポレーション」(13位)までがベスト10位となっている(カッコ内前年順位)。

 同就職ブランド調査の詳細は↓
 http://www.recruit.jp/library/job/J20090408/docfile.pdf