ゼイタックス

出世したい女性新入社員は男性の半分

経営関連情報 - 2011年02月28日

 人事総合ソリューション企業のレジェンダ・コーポレーションが、2010年4月に入社した新社会人を対象に1月に実施した意識調査結果(有効回答数383人)によると、入社して1年が経とうとする新社会人に、将来希望する仕事での役職について尋ねたところ、「課長以上の役職を望む」と回答したのは、男性が約9割(89.3%、女性が約4割(41.5%)となり、男女で2倍以上の差があることが分かった。

 女性の希望する役職の内訳をみると「部長・課長などへ出世したくない」が39.6%、「アシスタントでよい」が18.9%、「部長になりたい」が18.9%となり、望むポジションが分散していることが分かる。また、現在の仕事に対して「やりがいを感じている」のは、男性が65.2%、女性が69.2%となり、男女に差はみられない。女性は、出世の意欲に関わりなくやりがいを感じて働いている様子がうかがえる。

 10年後、ゼネラリストとスペシャリストどちらのタイプで働いていたいと思うか尋ねたところ、「(どちらかというと)ゼネラリスト」が52.3%、「(どちらかというと)スペシャリスト」が43.9%と、ゼネラリスト優勢ながら回答はおおむね半分に分かれた。男女で内訳をみると、ゼネラリスト希望は男性54.5%、女性49.1%となり、男性のほうが若干上回るものの、同様に男女に大きな差はみられなかった。

 レジェンダ・コーポレーションは、「調査対象の世代は厳しい就職氷河期を経て入社していることや、不景気の影響で現実的な考えを持っていることなどから、高い役職を希望するよりも自分の価値観や志向、環境に応じて、自分なりのやりがいをもって働きたいと考えている」と推測。「女性の社会進出を支援する上では、出世への環境を整えることだけではなく、女性が望む多様な働き方を支援することが大切」と分析している。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.leggenda.co.jp/news/press/pdf/news_110221_01.pdf