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経営関連情報 (2007/06/06)

4月の完全失業率、9年1ヵ月ぶりの4%割れ

 総務省が5月29日に公表した労働力調査速報によると、4月の完全失業率(季節調整値)は前月を0.2ポイント下回る3.8%となり、1998年3月以来、9年1ヵ月ぶりに4%を割った。男性は4.0%と前月に比べ0.1ポイントの低下、女性は3.6%と同0.3ポイントの低下だった。完全失業者数は268万人で、前年同月に比べ5.6%(16万人)減少となり、17ヵ月連続の減少となっている。

 4月の就業者数は6444万人で、前年同月に比べ1.2%(76万人)増加し、7ヵ月連続の増加となった。男女別にみると、男性は34万人増加の3765万人、女性は42万人増加の2679万人となった。就業者のうち、雇用者数は5544万人で、同1.6%(85万人)増加し、26ヵ月連続の増加、また、自営業者・家族従業者数は869万人で、同11万人減少し、21ヵ月連続の減少となっている。

 一方、完全失業者数は、前年同月に比べ5.6%の減少となったが、男性は5.3%(9万人)減、女性は4.4%(5万人)減だった。休職理由別にみると、完全失業者のうち、「自己都合」が前年同月に比べ6万減少の97万人ともっとも多く、次いで「勤め先都合」が同11万人減少の58万人、「新たに収入が必要」が同4万人増の38万人と続き、「定年等」は同5万人増の32万人だった。

 完全失業者数を世帯主との続き柄別にみると、「世帯主」は前年同月に比べ3万人減の66万人、「世帯主の配偶者」が同2万人増の38万人、「その他の家族」が同13万人減の126万人、また「単身世帯」は同1万人減の38万人だった。なお、主要国の完全失業率は、「日本」の3.8%に対し、「韓国」3.3%、「アメリカ」4.5%、「カナダ」6.1%、「イギリス」5.5%(3月)、「ドイツ」6.8%(〃)、「フランス」8.3%(〃)などとなっている。

 労働力調査速報4月結果の概要は↓
 http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf