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経営関連情報 (2006/07/31)

県別生産性比較は「東京」「大阪」「滋賀」が上位

 社会経済生産性本部が25日に発表した「2006年版県別生産性比較」によると、47都道府県で、2003年のマクロの労働生産性がもっとも高かったのは「東京」の1001万円、第2位は「大阪」の901万円、第3位は「滋賀」の878万円だった。以下、「神奈川」(868万円)、「愛知」(843万円)などで、全国平均は790万円。同本部は、これまで1996年と1997年に同様の分析を行っており、今回はほぼ10年ぶりの測定になる。

 県民の“豊かさ”を表わす、県民1人あたり県民総所得の比較でもトップは「東京」の606万円、次いで「愛知」(464万円)、「滋賀」(422万円)、「静岡」(421万円)、「神奈川」(420万円)、「大阪」(418万円)、「富山」(410万円)などで、全国平均は398万円。逆に県民総所得がもっとも低いのは「沖縄」の280万円、以下、「青森」(292万円)、「長崎」(293万円)、「高知」(298万円)、「鹿児島」(303万円)などだった。

 また、1990年から2003年にかけて労働生産性の改善率がもっとも高かったのは「福島」の年率平均1.9%、次いで「大分」(1.8%)、「岩手」(1.8%)、「三重」(1.8%)、「徳島」(1.7%)などで、全国平均では0.8%だった。2000年から2003年の最近の短いスパンでみると、「三重」(2.9%)、「大阪」(2.7%)、「栃木」(2.7%)、「山口」(2.5%)、福岡(2.3%)の順となり、全国平均では0.9%だった。

 2003年度における各県の産業構造の特徴としては、「滋賀」、「栃木」、「静岡」が製造業に、「東京」、「徳島」、「奈良」は金融保険に、「沖縄」、「長崎」、「東京」は商業等に特化していた。また、産業別労働生産性では、最近年の2001年度で、製造業は「和歌山」、「山口」、「滋賀」が、建設業も「和歌山」、「山口」、「滋賀」が、金融保険業は「東京」、「奈良」、「神奈川」が、商業は「東京」、「鳥取」、「北海道」がそれぞれベスト3だった。

 同生産性比較の詳細は↓
 http://www.jpc-sed.or.jp/contents/whatsnew-20060725-1.html