税務大学校では、今年度も「税を考える週間」(11月11~17日)に合わせて、11月11日(火)から13日(木)までの3日間、埼玉県和光市の和光校舎で2008年度「公開講座」を開催する。同講座は、一般人を対象に、租税に関する知識の普及や納税意識を高めることを目的に1994年から始まったもの。講座では、国や地方公共団体の財政を支える税金の意義や役割、一般的な税の仕組みなどを解説する。
第15回目となる今回の講座では、初日11日の東京大学名誉教授の金子宏教授(税務大学校顧問)の「租税法と遡及立法」を始め、「金融所得課税の課題と展望」(酒井克彦国士舘大学教授)や「新しい信託課税」(川口幸彦税務大学校教授)、「酒税の歴史(江戸~明治)」(鈴木芳行租税資料室研究調査員)、「税が海を越えるとき」(小島信子税務大学校教授)など、バラエティに富んだテーマで6講座を予定している。
税大では、税に関する仕事や研究に携わる専門家から普段あまり税に縁のない一般納税者まで、多くの人に聴いてもらえるように、多様な内容を設定したとしており、昨年の参加者からは、「分かりやすい説明でもっと話が聞きたい」、「税制の変遷や背景が分かり非常に有意義だった」といった評価が寄せられているという。各日13時45分から16時50分まで開かれ、1日のみの受講もできる。
受講料は無料、300人程度を募集している。受講申込みは、郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・電話番号及び受講希望日(1日単位)を必ず記載のうえ、ハガキまたはファックスで税務大学校和光校舎庶務係(〒351-0195埼玉県和光市南2-3-7、FAX:048-467-1951)宛てに、10月31日までに申し込む。インターネットでの申込みは、公開講座申込画面( http://www.nta.go.jp/ntc/suggestion/koza/input_form.html )から。