経 営 関 連 情 報 |
2003年04月30日-002
中小景況は先行き不透明感が強い中で一進一退
中小企業金融公庫が28日に公表した中小企業景況調査結果によると、4月の売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、「減少」超幅が3.0ポイント縮小の▲6.9となって2ヵ月連続の悪化から改善に転じた。また、今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」、季節調整値)は3.0で、「増加」超幅が2.6ポイント縮小した。中小企業の景況は、先行き不透明感が強い中で一進一退の状況が続いている。
売上DIを最終需要分野別にみると、家電関連(▲10.8)で「減少」超に転じ、建設関連(官公需)(▲12.7)、設備投資関連(▲10.0)では「減少」超幅が拡大したものの、衣生活関連(▲14.9)、建設関連(民間事業所)(▲4.0)などで改善した。売上見通しDIでは、建設関連(官公需)(6.2)では「増加」超に転じ、食生活関連(11.4)などでは「増加」超幅が拡大したが、設備投資関連(8.6)で「増加」超幅が縮小し、家電関連(▲10.0)で「減少」超に転じ、建設関連(民間事業所)(▲5.0)などで悪化している。
その他の指数では、在庫水準DI(「不足」-「過剰」、季節調整値)は▲17.1で「過剰」超幅が4.8ポイント縮小、販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は▲13.3で「低下」超幅が1.6ポイント拡大、利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は▲9.1で「減少」超幅が0.7ポイント拡大した。なお、資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」、季節調整値)は▲19.0で「窮屈」超幅が1.8ポイント拡大している。
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