国土交通省は、道路運送車両法の規定に基づく「自動車整備士技能検定」を実施しているが、このほど女性の一級小型自動車整備士が初めて誕生したことが明らかになった。2003年度第2回自動車整備士技能検定(一級小型自動車整備士)の合格者が10日に発表され、今年度新たに184名が合格、うち女性が1名だった。同検定試験は、自動車の点検・整備に関する知識や技能についての学科試験(筆記・口述)と実技試験により行われる。
今回の筆記試験は、昨年11月30日に行われ、4026人が受験して全体の7.2%にあたる291人が合格した。さらに今年の1月11日に行われた口述試験は、558人が受験し、46.8%の261人が合格。最後の2月29日の実技試験では、受験者数453人のうち40.6%の184人が合格したわけだ。口述・実技試験の受験者には、昨年の学科(筆記・口述)試験合格者が含まれている。
なお、合格基準は、1)筆記試験は、50点満点に対し40点以上の成績で、かつ、エンジン・シャシ・故障診断・環境保全・安全管理・法規のそれぞれの分野ごとに40%以上の成績であること、2)口述試験は、20点満点に対し16点以上の成績であること、3)実技試験は、100点満点に対し80点以上の成績であって、かつ、問題1~5までのそれぞれの問題ごとに40%以上の成績であることとなっている。