ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが、正社員で現在副業を行っている人、現在副業を行っていない人、各200人を対象に6月半ばに実施した「副業に関する意識調査」結果(有効回答数400人)によると、現在副業を行っている人のその副業の1月あたりの収入は、全体平均で4万37円となった。つまり、年間あたり約50万円の収入が副業で得られる計算になる。
具体的な副業の内容(複数回答)については、「ネット系ビジネス(FXなどの投資)」が24.0%でトップ、次いで「ネット系ビジネス(ネットオークション)」と「ネット系ビジネス(アフィリエイト)」がともに17.0%、「接客系、セールス系(コンビニ店員やショップスタッフ)」が13.0%などで続いた。このように、インターネットを使った副業を行っている人が計75.5%にものぼる。
副業を行うタイミング(複数回答)については、もっとも多かったのは「土日・祝日」で57.0%、次いで「平日で会社から帰宅後」が50.5%と、この2つが特に目立つ結果となっている。現在行っている副業の継続期間は、「3年以上」が42.5%でもっとも多く、次いで「1年以上3年未満」が23.5%となり、長期間にわたって副業を続けている人が多いことが明らかになっている。
また、回答者全員に対して、今後の副業意向を尋ねたところ、76.5%が「副業を行いたいと思う」と回答。現在副業を行っている人の96.5%が「副業を続けたいと思う」、現在副業を行っていない人の56.9%が「副業を行いたいと思う」と回答している。副業を行いたい理由(複数回答)としては、「収入が減ったから」、「不景気だから」といった回答が多く、昨年から続く不況の影響がうかがえる結果となっている。
今後副業を行いたい人の具体的な副業(複数回答)は、「ネット系ビジネス(FXなどの投資)」(31.4%)、「ネット系ビジネス(ネットオークション)」(29.7%)、「ネット系ビジネス(アフィリエイト)」(29.4%)、「ネット系ビジネス(ネットショップの運営)」(25.5%)の順となり、上位4項目すべてがネット関連の副業となった。インターネットの環境さえ整っていれば、手軽に副業を始められることから人気を集めている様子が推測できる。