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経営関連情報 (2007/11/19)

約4人に1人が週50時間以上の長時間労働

 約4人に1人が週50時間以上の長時間働いていることが、連合総研が10月に実施した「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート調査」のトピックス調査「ワーク・ライフ・バランスに関する認識」のなかで分かった。調査結果(有効回答数776人)によると、1週間に残業を含めて実際に働いている時間は、「50時間以上60時間未満」が15.5%、「60時間以上」が10.7%と、およそ4人に1人が週50時間以上働いている。

 特に男性20歳代は41.4%、40歳代は40.4%とともに4割台に及ぶが、所定労働時間を超えて働くときの理由(3つまで回答)は、「仕事量が多いから」が51.0%でもっとも多く、次いで「突発的な仕事があるから」(40.7%)、「勤務時間外でないとできない仕事があるから」(20.0%)が続く。「仕事を納得できるように仕上げたいから」(19.9%)といった“自発的な”理由による残業は、これらより低い割合を示している。

 残業手当の支給対象者に対し実際に残業手当が支給された割合は、「すべて(10割支給)」が49.9%ともっとも多いが、賃金不払い残業のある雇用者比率は36.9%を占め、2004年10月調査以降ほぼ4割程度の水準で推移。不払い残業のある理由(3つまで回答)は、「残業時間の限度が定められている」(36.8%)、「残業手当の支払いに上限がある」(31.6%)、「上司対応の雰囲気に残業手当を申請しにくい」(25.1%)などが挙げられた。

 1年前と比べた仕事や職場でのストレスの増減は、「かなり増えた」(17.4%)、「やや増えた」(30.9%)と回答したストレス増大者の割合は48.3%であり、「変わらない」(40.6%)を上回っている。「やや減った」は7.3%、「かなり減った」は2.7%に過ぎない。年齢階級別にストレス増大を感じる割合をみると、女性では20歳代(50.0%)、男性では30歳代(59.1%)がもっとも高く、男女とも50歳代は低い値を示している。

 同アンケート調査の概要は↓
 http://www.rengo-soken.or.jp/houkoku/kinroukurashi/enquete/No.14/no14sokuho.pdf