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経営関連情報 (2007/02/16)

06年度中途採用実績は対前年度32.4%の伸び

 団塊世代の大量退職などを背景に企業の人材採用意欲が高まり、有効求人倍率が1.08倍(12月)と1倍を超え売り手市場の中で、新卒採用に限らず中途採用も増えている。リクルートワークス研究所が実施した「ワークス中途採用計画調査」結果(有効回答数1907社)によると、2006年度の中途採用実績数(3月までの見込み含む)は、162.6万人となり、前年度の中途採用実績(122.8万人)から32.4%増の大幅な伸びとなった。

 従業員規模別の伸び率は、「5~299人」規模の企業は38.0%増、「300~999人」規模は9.1%増に対し、「1000人以上」規模は▲3.9%減と前年度とほぼ横ばいとなった。どちらかというと中小規模の企業が、人材確保を中途採用に頼る姿が浮かび上がる。また、業種別の伸び率は、50.4%増の「製造業」を筆頭に、「金融業」24.8%増、「サービス・情報業」24.5%増、「流通業」19.4%増と、全業種で上昇した。

 2006年度の中途採用の年齢構成をみると、「25~34歳」が47.6%ともっとも多く、次いで「35~55歳」が28.0%となっている。従業員規模別には、1000人以上の企業において「25~34歳」の割合が58.5%と高くなっている一方で、5~299人企業では「35~55歳」の割合が29.1%と高い。業種別では、金融業において「25~34歳」の割合が61.6%と高く、流通業では「25歳未満」の割合が29.2%と全体と比べ高い。

 2007年度の中途採用見通しについては、回答企業の15.8%が、06年度と比較して「増える」と回答。従業員規模別にみると、「増える」と回答した割合は、「300~999人」(16.7%)、「1000人以上」(16.5%)、「5~299人」(14.2%)の順に高い。業種別の動向を詳細にみると、「増える」と回答した割合は、「情報通信業」(24.3%)、「飲食店・宿泊業」(25.0%)、「不動産業」(22.6%)で高い一方、「金融・保険業」では7.2%と低い。

 同調査結果の詳細は↓
 https://www.works-i.com/pdf/saiyoukeikaku_2007.pdf