2003年10月08日-001
「無線LAN」によるインターネット接続サービス
最近、高速かつ簡便にインターネットに接続する技術である無線LANやその機能を内蔵したパソコンの普及が急速に進んでおり、技術革新の速度も速くなっている。これからは、あらゆる小売店や集客施設などにおいて、無線LANなどによるインターネット接続サービスを展開し、新たな付加価値として提供していくことで、時代のニーズにあったサービスの供給が進むのではないか、とは三菱総研の杉浦孝明氏の予測である。
21世紀を迎えて、インターネットや携帯電話・電子メールは、子供からお年寄りまでが日常生活の中で使う生活基盤として、テレビや冷蔵庫と同じように浸透が進んできた。これらの普及に伴い、我々は、生活の中で携帯電話やインターネットによるコミュニケーションを何ら抵抗感なしに行うようになってきている。旅先や仕事中においても、携帯電話や電子メール、ホームページの閲覧などは必要不可欠である。
このような生活スタイルの変化や技術革新を受けて、小売店や集客施設などでも、高速かつ簡便にインターネットに接続可能な無線LANが使えることをセールスポイントのひとつとして掲げるところが多くなっている。例えば、ホテルなどの中には、無線LANによる接続サービスを有料化して収益を上げるに至っているところもある。インターネットの利用嗜好が高いこともあって、無線LANが有料であっても、その支払意思額は高い。
無線LANは現在、市販のラップトップ型パソコンに内蔵されていることが多く、その需要も急速に高まっている。コミュニケーションに関する需要は、パソコンや通信費用などそれ自体の需要が広がったことはもちろん、生活のあらゆる場面で接続手段を提供する新たなビジネスになることが確実である。杉浦氏は「事業者はネットワーク接続を有料化することによって、新たなサービスを提供し、市場の創出を目指すべきだ」との考えを示している。
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