山手線命名100周年の話題がしきりの昨今だが、商号に山手線各駅の名称が入った企業は一体どれくらいあるのだろうか。東京商工リサーチがこのほど発表した「商号に山手線の駅名が入った企業の実態調査」結果によると、「商号に山手線駅名が使われている企業」は全国で1万9857件、うち57.4%が東京23区にあり1万1393件だった。調査対象企業総数は全国で216万4596件、うち東京23区総数で38万9356件。
東京23区のなかで最多使用の駅名は「東京」(千代田区)の9552件、次いで「渋谷」(渋谷区)の240件、「神田」(千代田区)の211件。また、「東京23区内に位置し駅と同区内にある企業」の具体例の筆頭は、日暮里駅と同区内(荒川区内)にあり、商号に「日暮里」駅名が入った企業。全国に当該名称企業が13件だが、うち12件は東京23区内にあり、さらに11件は「駅と同区内の企業」。まさに駅とともに生きた沿線企業である。
同様に「西日暮里」は全国に1件でこれも駅と同区内にあり、日本唯一の「西日暮里を冠にした企業」といえる。さらに、「高田馬場」商号を持つ企業の9件、そのすべてが東京23区にあり、駅と同区内の企業が8件。ほかに、「巣鴨」、「池袋」、「秋葉原」、「御徒町」、「浜松町」、「有楽町」、「鶯谷」、「目白」、「代々木」、「原宿」、「新宿」が同じ傾向を持つ。東京ならではの駅名商号を持つ企業といえる。
また、「商号に山手線駅名が使われている創業100年超え企業」は全国で150件。うち81件が東京23区内にある。内訳は、「東京」が67件でトップ、さらに駅と同区内にある「東京」商号企業も21件と多い。一方で「上野」商号の100年超え企業も全国で21件と多く、駅と同区内に3件。「山手線駅と同区内にある創業100年超え企業」は総数27件で、「東京」21件、「上野」3件、「神田」2件、「池袋」1件とこの4箇所に集中している。
同実態調査結果の詳細は↓
http://www.tsr-net.co.jp/new/data/1190411_818.html