先ごろ、米マイクロソフトが2007年10~12月期の好調な決算を発表し、Vistaの売行きが好調であることなどを要因に挙げた。実際のところ、企業や自宅でのVistaの導入率はどの程度なのだろうか。インターネットコムとJR東海エクスプレスリサーチが、官公庁や民間企業等に勤務する男女を対象に実施した「Windows Vistaに関する調査」では、Vista導入率は、勤務先では3.0%、自宅では13.3%という結果になった。
調査結果(有効回答数330人)によると、勤務先で主に使用しているパソコンのOSは「Windows XP」が75.8%でもっとも多かったが、その割合は前回2007年9月調査から1.5ポイント減となった。次いで「Windows 2000」が前回比3.6ポイント減の10.3%、「Windows Vista」が同0.3ポイント増の3.0%と続いた。一般に、新OSの導入に慎重になる企業でも徐々にVistaの導入が進んでいることがうかがえる。
また、自宅で主に使用しているパソコンのOSでは、「Windows XP」が74.2%でもっとも多かったが、その割合は前回調査から1.0ポイント減となった。次いで「Windows Vista」が前回比2.1ポイント増の13.3%、そして前回調査では「Windows 2000」、「Windows Me」に続いて5位だった「Mac OS X」が、今回3位に浮上している。
さらに、「Windows Vista」と回答した13.3%に新OSの満足度を尋ねたところ、「非常に満足」が前回比2.8ポイント増の13.6%、「やや満足」が同21.6ポイント増の43.2%と、満足度は前回よりも上がった。「不満」が6.8%、「非常に不満」が11.4%との回答もあった。自由回答では、「メモリやハードディスクを湯水のごとく使用する。要求するスペックが高い」、「Vistaに対応していないソフトがある」などの不満点を挙げる人が多かった。