「1年前と比べた景況感が悪化」~日銀生活意識調査
日銀が全国の20歳以上の個人4000人を対象に実施した「生活意識に関するアンケート調査(2010年12月)」結果によると、1年前と比べた今の景況感は、「悪くなった」との回答が3ヵ月前の前回調査に比べ(以下、同)7.3ポイント増の54.7%、「良くなった」との回答が2.3ポイント減の3.0%となり、景況感DI(「良くなった」-「悪くなった」)は9.6ポイント悪化の▲51.7となった。
景気判断の根拠(2つまで回答)は、「自分や家族の収入の状況から」(49.1%)が最多、次いで「勤め先や自分の店の経営状況から」(37.1%)、「マスコミ報道を通じて」(31.3%)など。また、先行き(1年後)については、「良くなる」が1.3ポイント減少の4.6%、「悪くなる」が0.1ポイント減の30.5%となったことから、景況感DI(「良くなる」-「悪くなる」)は1.2ポイント悪化の▲25.9となった。
1年前と比べた暮らし向きについては、「ゆとりがなくなってきた」とする回答割合は0.5ポイント増加の51.6%となる一方、「ゆとりが出てきた」は0.8ポイント減少の3.5%となり、暮らし向きDI(「ゆとりが出てきた」-「ゆとりがなくなってきた」)は、1.3ポイント悪化の▲48.1となった。ゆとりがなくなってきた理由(複数回答)は、「給与や事業などの収入が減ったから」(67.7%)がもっとも多かった。
1年前と比べた世帯収入(実績)は、「減った」(52.3%)が1.7ポイント増加、「増えた」(6.1%)が0.9ポイント減少。先行き(1年後)は、「減る」(39.7%)が2.0ポイント増加し、「増える」(5.7%)が1.5ポイント減少した。一方、1年前と比べた世帯支出(実績)は、「増えた」(33.0%)が1.6ポイント増加し、「減った」(25.5%)が0.2ポイント増加した。
同アンケート調査結果の詳細は↓
http://www.boj.or.jp/type/release/teiki/ishiki/ishiki1101.pdf