東京都の第2回目インターネット公売の入札(オークション)は11月9日午前10時から11日午前10時までの2日間にわたり行われた結果、合計落札額は約1224万円で見積価額(52点計約566万円)の約2.2倍だったことを都主税局が明らかにした。入札参加者は、第1回目の2966人を大幅に下回る789人だったが、これは前回、3点の最高入札価格者が買受代金を支払わない事態が生じたため、参加要件を厳しくしたため。
公売の結果、52点中38点に入札があり、最高落札額だったのは前回不成立のうちの1点「スタンウェイのグランドピアノ」で、見積価額290万円の1.7倍、480万2千円で落札された。次いで、これも再公売の「富岡鉄斎の掛け軸」が見積価額の10.9倍の261万1千円、「ベンツ」が同6.3倍の120万1千円で続く。見積価額に比べもっとも高い倍率となったのは、再公売の「山下清のリトグラフ」で15.5倍の98万9千円だった。
第1回目の公売での合計落札額は約1657万円で見積価額の約4倍という予想を上回る結果となったが、約560万円で落札されたグランドピアノをはじめ3点計約1千万円の落札者が代金を支払わず不成立となっている。今回の買受代金の納付期日は18日午前11時までだが、実際に代金が納付されるまでは関係者も気がかりだろう。なお次回は、ヨット・クルーザー・油彩がなどのインターネット公売を12月中旬に公告する予定だ。