ゼイタックス

経営関連情報 (2004/10/13)

9月のウイルス届出は5404件と高水準で推移

 情報処理推進機構(IPA)が6日に発表したコンピュータウイルスの届出状況によると、9月の届出件数は5404件で、今年5月以降は7月を除き5千件を超える届出が寄せられており、高水準で推移している。また、届出にあたり届出者から寄せられた発見件数(通数)であるウイルスの検出数は350万6千個と8月に比べ約7%の増加となった。ただ、ワクチンソフト等のウイルス対策が普及したため、感染率は0.6%と極めて低い。

 ウイルスの種類別にみると、W32/Netskyは1448件の届出が寄せられ7ヵ月連続でワースト1、続いて、W32/Bagle530件、W32/Mydoom455件となっている。これらの最近のウイルスは差出人(From)アドレスを詐称するのはもちろんのこと、添付ファイルを開かせるために様々なテクニックを使っている。うっかり騙されて感染被害に遭わないよう、十分な注意が必要だ。

 ウイルスの手口は巧妙化している。例えば、宛先不明のエラーメールを装って届く、また、マイクロソフト社などのサポートセンターからのメールを装い、修正プログラムが届いたと思わせる。そのほか、「あなたのパスワードです」や「パーティの写真です」などと興味をひくようなファイル名、件名でだます。いずれの場合も、添付ファイルを開いてしまうと感染被害に遭うおそれがあるので、気をつけたい。