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2011年の“仕事観”を表す漢字は「耐」

経営関連情報 - 2011年12月02日

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が25歳~39歳のビジネスパーソンを対象に実施した「2011年の“仕事観”を表す漢字についての調査」結果(有効回答数1000人)によると、最も多くの人に選ばれたのは「耐」で、昨年の4位から大きく順位を上げた。2位は「楽」(前年1位)、3位は「忍」(同2位)、以下、「苦」(同3位)、「忙」(同7位)、「生」(同5位)と続いた。

 「耐」の投票理由をみると、「震災復興のために、普段なら耐えられない状況を乗り越えてきたため」という東日本大震災が反映された回答と、「忍耐強く仕事をすることが重要だと感じているから」という仕事に対する姿勢を表す回答の2種類に大きく分かれた。「震災や円高の影響で厳しい年だったが、その状況に耐え、最終的に黒字達成ができそうだから」との回答も。また、トップ10に新たに7位「学」、8位「変」、10位「考」が入った。

 新たにランクインした漢字の投票理由をみると、「学」は「震災によって、リスクマネジメントや節電の重要性など、いろいろと学んだことが多かったため」、「変」は「震災の影響で、仕事に対する気持ちが大きく変化したため」、「考」は「震災以降、仕事に対する取組み姿勢を、いろいろと考えさせられる1年だった」など、いずれも震災の影響を大きく受けたコメントが目立った。

 また、業種別に比較すると、メーカーは「忙」が1位で「震災、節電、円高、タイ洪水など、情勢の変化に合わせて自身の仕事も変化したため、忙しい1年だった」という声が目立った。一方、建設/不動産は「仕事が少なく楽(らく)だった」という理由で「楽」が1位に。ただし、「今後は被災地復興のために、建設業は仕事が増えそう」という声もみられた。「耐」は、商社/流通、小売/外食、サービスに多かった。