経 営 関 連 情 報

2003年08月11日-002
たばこ増税なんのその

 喫煙者にとって7月1日からのたばこ増税は禁煙・減煙の大きなチャンスだったが、どうもあまり影響を与えなかったようである。インフォシークでは、6月にたばこが値上がりしたらどうするかを調査(7月4日付掲載)しているが、今回はその追跡調査を実施した(回答数265人)。

 それによると、6月時点では、値上がり後も「今まで通り吸う」という人は5割だったが、値上がり後の現在も「今まで通り吸っている」と回答した人が69.4%、約7割にのぼった。値上がり前は「やめる」と答えた人が12.3%いたが、値上がり後は2.6%の人がやめたに過ぎない。

 また、6月時点で「減らす」(20.4%)、「やめる」(12.3%)と回答したにもかかわらず、今まで通り喫煙している人がそれぞれ5割と3割という結果が出た。これらのことから、値上がりによる影響は少ないことが分かる。

 値上がりをしたことで、主に吸う銘柄を変更したという回答はごく少数にとどまり、以前から吸っているものを継続している人が9割を超える。気に入っているものは、値上がりしてもなかなかやめられないらしい。

 たばこを吸う本数でみると、「減らす」「やめる」と回答した人は、1日に吸う量が「10本以下」と、普段から少な目の人のみ。「11本以上」と回答した人の7割は「今まで通り」吸っている。値上げによる財政圧迫はあるものの、喫煙状況は以前と変わらない。ヘビースモーカーほどやめられない、ということなのだろうか。

ホームへ戻る