リクルートが運営する社会人の転職サイト『リクナビNEXT』が実施した「2009年4月~6月期の転職者の動向・意識調査」結果(有効回答数2884人)によると、転職に際し「景気悪化の影響があった」との回答は、前期(1月~3月)の52.2%から65.2%に上昇した。景況悪化を感じた理由(自由回答)では、「書類選考だけで落とされるケースが非常に多かった」、「とにかく職安が混んでいた」などのコメントがみられた。
転職先の選択理由は、「仕事内容」が前期より2.6ポイント増の87.1%、次いで「勤務地」(56.6%)、「賃金・福利厚生」(48.2%)、「勤務時間・休日」(39.6%)などが続き、「会社の規模・知名度」は前期から4.9ポイント減の20.6%で最少。また、退職の理由は、前期と同様に「会社の将来性や方向性への不安」が45.5%、次いで「仕事を通じて成長性を実感できなかったから」(26.4%)、「勤務条件への不満」(22.3%)などが挙げられた。
転職者の活動状況をみると、転職活動の期間は、「3ヵ月~4ヵ月未満」が20.3%、「2ヵ月~3ヵ月未満」が19.8%、「1ヵ月~2ヵ月未満」が14.2%など、前期同様に半年未満が70%以上、3ヵ月未満が35%を占めた。一方で「12ヵ月以上」との回答も6.0%あった。応募社数は、「5~9社」(18.3%)、「2~4社」(16.5%)、「10~14社」(14.9%)の順に多く、「50社以上」の応募が前期より3.5ポイント増加して10%を超えた。
約42%の応募社数が「10社未満」だったが、この割合は前期に比べ7.4ポイント減少している。また、転職活動の自己評価については、「80~89点」が26.7%を占めて前期同様、最多、次いで「70~79点」が17.6%、「90~99点」が15.2%、「100点」が12.8%など、自己評価は高く、平均は73.2点となった。転職が決まった今の気持ち(自由回答)では、「不景気のなかよくがんばった」、「決まって安心した」というコメントが多かった。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.recruit.jp/library/job/J20090907/docfile.pdf