経 営 関 連 情 報

2003年09月24日-001
9年間、夫の小遣いはほぼ据置き!

 給料がなかなか上がらない、ボーナスは減るとなると、夫の小遣いは減らされる若しくは増えないということが宿命なのである。家計経済研究所の調査によると、2002年9月時点での夫の小遣いは1ヵ月平均3万6000円だった。最も多いのは「3万円台」の26%、次いで「2万円台」18%、「5万円台」17%、「4万円台」16%という結果だった。

 前回調査時(2001年9月)の平均は3万5000円だったのでやや増加しているが、個々の変化をみてみると、2001年と比べて同額の夫は43.4%、増加した夫は26.3%であるのに対して、減少した夫は30.3%であり、増加した者よりも減少した者のほうが多いことになる。

 また、9年前に比べると、若い年齢層ほど夫の小遣いが減少している。調査初回の93年では40歳代以上の夫の小遣い平均額は3万6000円で、2002年もほぼ同額(3万7000円)である。一方、93年の30歳代夫は平均3万7000円だったが、2002年は3万4000円に減少している。

 さらに減少しているのは20歳代である。93年の平均額3万1000円が2002年では2万4000円に減少している。経済の低迷は、特に若い年齢層の夫の小遣いに影響しているようだ。

 見方を変えれば、93年に20歳代だった夫の場合、当時3万1000円だった小遣いが、9年後の2002年にはほぼ同額の3万4000円となっている。93年に30歳代だった夫の場合は、当時3万7000円だったものが9年後も3万7000円のままである。

 2002年の30歳代、40歳代以上の男性たちは、この9年間の小遣いはほぼ据え置かれたままだということになる。「返してくれオレの青春!」ではないが、この9年間、多くのおとうさんが不況の中で家族を養うために骨身を削ってきたその一端が奇しくも明らかになったのである。

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