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08年2人以上世帯の貯蓄額は2.3%減の1680万円

経営関連情報 - 2009年06月22日

 総務省が16日に発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)2008年平均結果速報」によると、2008年平均の1世帯あたり貯蓄現在高は、2人以上の世帯では1680万円で、前年(1719万円)に比べ2.3%の減少となった。このうち勤労者世帯では1250万円(前年1268万円)。一方、2008年平均の1世帯あたり負債現在高は、2人以上世帯では498万円(同505万円)、うち勤労者世帯では652万円(同664万円)だった。

 貯蓄現在高別の世帯分布をみると、平均値(1680万円)を下回る世帯が67.6%と約3分の2を占め、低いほうに偏った結果となっている。「100万円未満」の世帯は10.7%だった。また、負債現在高の世帯分布をみると、負債保有世帯の平均値(1211万円)を下回る世帯が59.2%と約6割を占め、負債現在高の低いほうに偏ったものとなっている。なお、負債現在高は、「負債なし」とする世帯が58.9%を占めている。

 2人以上世帯のうち世帯主が60歳以上の世帯は全体の42.7%を占めているが、その1世帯あたり貯蓄現在高の平均は2346万円で、世帯分布をみると、貯蓄現在高が低いほうだけでなく高いほうへも広がった分布となっている。そのうち、「2500万円以上」の貯蓄を保有する世帯は32.5%と約3分の1を占めており、2人以上の世帯全体における2500万円以上を保有する世帯の割合(21.0%)の約1.5倍となっている。

 勤労者世帯について世帯主の年齢階級別に負債現在高及び負債保有世帯の割合をみると、ともに40~49歳までは年齢階級が高くなるにしたがって高くなるが、40~49歳をピークに低くなっている。また、純貯蓄額(貯蓄現在高-負債現在高)をみると、40歳以上の年齢階級で貯蓄超過となっており、特に60歳以上の世帯の貯蓄超過額は1796万円でもっとも大きくなっている。

 2人以上の世帯について1世帯あたり貯蓄現在高の推移をみると、2006年以降3年連続で減少しているものの、2008年(1680万円)の水準は約半世紀前の1959年(30万円)の56倍となっている。貯蓄現在高の年間収入に占める割合の推移では、貯蓄現在高と同様に2006年以降3年連続で低下しているものの、2008年(263.7%)の水準は1959年(70.0%)の約3.8%となっている。

 同家計調査報告の概要は↓
 http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/gkyoyaku.pdf