ゼイタックス

経営関連情報 (2006/08/28)

夏期休暇の分散化でレイトサマーが加速!

 レイトサマーとは、混雑し値段も割高な7・8月を避けた遅めの夏休みである。法務省の調査でも、2005年は9月の出国者数(163万4365人)が8月(163万4053人)を上回るなど、最近はレイトサマーが浸透してきている。JTBが実施した「レイトサマーに関するアンケート調査」結果(有効回答数3086人)によると、レイトサマーという言葉を「知っている」との回答が47%と半数近くになった。

 今年レイトサマーを「とる」との回答は全体の33%と3分の1を占めた。男女別では、女性の35%に対し男性が31%と、女性がやや上回る。年代別では、40代の28%を底に、年代が上がるにつれ、あるいは下がるにつれて、「とる」割合が高まっており、20代と60代では4割弱が「とる」と回答。上記のレイトサマーを「知っている」人は「とる」割合が45%と、「知らない」人の22%に比べ、倍以上多くなっている。

 レイトサマーをとる理由については、「空いている」(23%)や「価格の安さ」(16%)を挙げる人が圧倒的多数を占めた。次に、職場の夏期休暇により秋に休暇が取れる、仕事の都合でお盆は休めない、といった「職場環境や仕事上の理由」(13%)が多く、職場における休暇制度や働き方の多様化がうかがえる。そのほか、「気候のよさ」、「イベントに合わせる」などの回答もあった。

 レイトサマーを「とる」人の旅行予定の有無は、85%が「ある」と回答。これらの旅行予定がある人の行き先は、「国内派」が74%、一方で「海外派」も26%を占めた。具体的な行き先は、国内派では「北海道」(9.3%)や「沖縄」(6.3%)が圧倒的人気だった。海外派は、「ハワイ・グアム・サイパン」(5.3%)、「アジア」(9.8%)に人気が集中したほか、「ヨーロッパ」も人気となっている。