税 務 関 連 情 報

2003年10月29日-002
法人の黒字申告割合30.3%で過去最低を記録

 法人の黒字申告割合が前年度よりも0.6ポイント低下の30.3%となって、これまで過去最低だった1999年度の30.7%を下回った。国税庁が27日に公表した今年6月までの1年間である2002事務年度における法人税課税事績で明らかになったもの。

 今年6月末現在の法人数は289万6千法人で、前年度に比べ1万2千法人(0.4%)減少した。6月までの1年間に申告期限が来た法人のうち、申告があったのは272万3千件で前年度よりも8千件(0.3%)増加した。このうち黒字申告した法人は30.3%で過去最低の数字となったわけだが、長引くデフレ下での不況が色濃く反映した結果となった。

 黒字法人の申告所得金額は35兆299億円で、1兆1683億円(3.2%)の減少、申告1件あたり4168万円で2.1%の減少となった。一方、申告欠損金額は33兆116億円で、こちらは逆に2兆916億円(6.8%)の増加、赤字申告1件あたり1707万円で5.4%の増加となっている。申告税額は9兆3500億円で2652億円(2.8%)の減少だった。

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