経 営 関 連 情 報

2002年11月06日-002
7~9月期の業況判断DIは2期連続で改善もテンポは鈍化

 中小企業金融公庫が10月31日に公表した中小企業動向調査によると、7~9月期の業況判断DI(前年同期比、「好転」-「悪化」企業割合、季節調整値)は▲16.1と前期実績(▲22.0)から5.9ポイント改善した。2期連続の改善だが、▲33.5から▲22.0へと11.5ポイント改善した前回調査と比べると、改善のテンポは鈍化している。1期先の10~12月期の業況判断DIは▲13.1と、今期実績に比べさらに改善する見通し。

 売上DI((前年同期比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)も▲23.3で5.5ポイントの改善となった。ただし、前回は10.9ポイント改善しており、テンポは鈍化している。1期先の予測は、▲17.3と今期実績に比べ5.0ポイント改善の見通し。販売価格DI(前年同期比、「上昇」-「低下」企業割合、季節調整値)は▲42.7と1.0ポイントマイナス幅が縮小した。3期連続の縮小。

 また、資金繰りDI((前年同期比、「好転」-「悪化」企業割合、季節調整値)は▲9.6で2.9ポイントの改善となった。1期先は▲11.9と、今期実績に比べ2.3ポイント悪化の見通し。なお、当面の経営上の問題点としては、「売上・受注の停滞、減少」が53.9%で44期連続してトップだが、その割合は3期連続で減少している。「製品安及び取引先からの値下げ要請」は35期連続して問題点の第2位。

 なお、調査は、同公庫取引先中小企業1万2,262社を対象に9月30日時点で実施したもの(有効回答数6,487社、回収率52.9%)。

 

 

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