経 営 関 連 情 報 |
2003年03月28日-002
なお一進一退が続く中小企業の景況
中小企業金融公庫が26日に公表した3月の中小企業景況調査によると、売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は▲9.9で1.6ポイントマイナス幅が拡大したが、今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、同)は8.9ポイント上昇の5.6とプラスに転じた。同公庫では「中小企業の景況は、一部に持ち直しの動きがみられるものの、なお一進一退の状況が続いている」とみている。調査対象は同公庫取引先900社(回答数651社)。
売上DIを最終需要別にみると、食生活関連(▲8.3)などで改善したものの、建設関連(民間事業所)(▲12.2)でマイナスに転じ、建設関連(個人住宅)(▲17.7)、衣生活関連(▲26.8)、乗用車関連(▲9.7)などではマイナス幅が拡大した。今後3ヵ月の売上見通しでは、衣生活関連(▲6.4)などでマイナスに転じ、建設関連(官公需)(▲24.1)でマイナス幅が拡大したが、設備投資関連(17.3)、食生活関連(2.1)などではプラスに転じ、乗用車関連(11.8)などではプラス幅が拡大した。
その他では、在庫水準DI(「不足」-「過剰」、季節調整値)は▲21.9でマイナス幅が1.2ポイント拡大。販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は▲11.7で1.4ポイント上昇、仕入価格DI(同)は8.3で1.2ポイント上昇。利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は▲8.4で0.6ポイント悪化。資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」、季節調整値)は▲17.2で0.7ポイントとわずかながら改善した。
【ホームへ戻る】