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「元気なモノ作り中小企業300社2008年版」を公表

経営関連情報 - 2008年06月23日

 中小企業庁は20日、「元気なモノ作り中小企業300社2008年版」を取りまとめ公表した。これは、普段は目に触れにくいものの、重要な役割を果たしているモノ作り中小企業の姿を、広く国民に対して分かりやすく示すことによって、これら中小企業のやる気を一層引き出すとともに、若い層を中心にモノ作り分野に対する関心を持つきっかけとなることを狙って、2006年、2007年に引き続き取りまとめたもの。

 300社のプロフィールは、(1)世界規模の市場において高いシェアを有する製品を作っている20社、(2)国内市場を中心に高いシェアを持つ製品を製造している100社、(3)ニッチ分野に特化し、他社にまねのできない独創的かつ高度な技術を持つ131社、(4)地域資源を活用して、または、地域経済を支えながら内外の市場で高く評価される製品を作る14社、(5)モノ作り技術を核に意匠やデザインにより新しい市場を開拓している35社。

 (1)では、例えば、大量生産に向かないプラネタリウム市場に参入し、手作業によるレンジ研磨を武器に大手海外メーカーと比較して10分の1の価格を実現したことで世界企業へと躍進し、世界シェアの40%を占める「五藤光学研究所」(東京都府中市)を紹介している。同社は、高度な光学技術とデジタル映像技術を融合させ、コンテンツの差別化を図っている。(1)の企業は、製品がそのまま世界に流通する企業である。

 また(2)では、「プチプチ(R)」の名で知られる緩衝材として使われる気泡シートで国内シェア45%を占める「川上産業」(愛知県名古屋市)を紹介。同社は、最近では玩具メーカーとの共同開発による「∞(むげん)プチプチ(R)」がヒット。原材料を削減した軽量の「ダイエットプチ(R)」、生分解により土に還る「グリーンプチ(R)」などの環境対応製品の開発にも力を入れている。

 「元気なモノ作り中小企業300社2008年版」については↓
  http://www.meti.go.jp/press/20080620003/20080620003.pdf