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悪化している中小企業の景況~中小整備機構

経営関連情報 - 2008年10月24日

 中小企業基盤整備機構が9月1日時点で実施した「中小企業景況調査」結果(有効回答数1万8370社)によると、全産業の業況判断DI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は、前期比3.4ポイント悪化の▲35.9となり、10期連続してマイナス幅が拡大した。製造業は6.3ポイント悪化の▲33.2と7期連続、非製造業は2.3ポイント悪化の▲36.8と8期連続して、ともにマイナス幅が拡大。中小企業の景況は悪化している。

 産業別にみると、製造業の14業種のうち、「窯業・土石製品」(▲36.3)、「化学」(▲19.6)、「木材・木製品」(▲31.1)の3業種はわずかながらマイナス幅が縮小したものの、「家具・装備品」(▲43.3)、「鉄鋼・非鉄金属」(▲35.5)、「機械器具」(▲29.7)など11業種ではマイナス幅が拡大した。また、非製造業では、「卸売業」(▲32.9)、「建設業」(▲36.4)、「小売業」(▲42.2)、「サービス業」(▲32.7)のすべての業種でマイナス幅が拡大した。

 また、全産業の売上額DI(前期比、「増加」-「減少」、季節調整値)は前期比2.9ポイント減の▲27.5と、3期連続でマイナス幅が拡大。全産業の経常利益DI(前年同期比、「好転」-「悪化」)は同4.2ポイント悪化の▲49.4と、9期連続でマイナス幅が拡大。全産業の資金繰りDI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は同2.3ポイント悪化の▲27.1と、6期連続でマイナス幅が拡大している。

 そのほか、原材料・商品仕入単価DI(前年同期比、「上昇」-「低下」)は60.5となり、6期連続して上昇幅が拡大した。売上単価・客単価DI(同)は▲16.6となり、2期ぶりにマイナス幅が拡大した。原材料・商品仕入単価DIと売上単価・客単価DIの差は、調査開始以来の最大幅を6期連続して更新した。なお、地域別の業況判断DIは、すべての地域でマイナス幅が拡大している。

 同景況調査結果の詳細は↓
 http://www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/chushou/b_keiei/keieichosa/pdf/113th20080929.pdf