経 営 関 連 情 報 |
2003年04月16日-002
ネット上のカード決済、利用者増も不安は解消されず
オンラインショッピングなどでの決済手段にクレジットカードを利用する人が増えているが、Webサイト上でカード番号を入力することに不安を持つ人は相変わらず多いようだ。インターネットコム社とインフォプラント社が、オンラインショップやコンテンツ販売の利用者300人を対象に実施した調査によると、オンライン決済の手段として「クレジットカード」を最もよく利用する人が1年前より17ポイント増えて59%を占めた。
特に多額決済(数千円程度)では75%がカード決済を利用したことがあり、少額決済(数百円程度)でのカード決済利用経験は60%で、「銀行振込・郵便振替」(63%)より利用度が低かった。カード決済を利用する理由は、88%が「決済手段が簡単・便利」な点を評価しており、その他「利用ポイントが貯まる」「手数料がかからない」点などが挙げられている。
ただし、Webサイト上でカード番号を入力することについては、「かなり不安」が21%、「多少不安」が64%と、1年前の調査から改善されていないことが分かった。カード以外の決済手段をよく利用する人も、「第三者にカード番号が盗まれそうで心配」(61%)との理由をトップに挙げている。結局、安全性に不安を持ちつつ、やむを得ず利用しているというのが利用者の本音のようだ。
ICカードの普及や公的な認証サービスの利用など、システム面でのセキュリティ強化が望まれているが、それは利用者に“見えにくい”部分であり、対応が行われたとしても、不安感は依然として残りそうだ。むしろ、受注確認の連絡やクレジット利用明細の送付、また、トラブル発生時の保証・対処方法の明示などといった「目に見える対応」こそ、カード利用に関する不安を取り除く近道のようだ。
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