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最も怖いと感じたニュースは「新潟県中越沖地震」

経営関連情報 - 2008年10月01日

 2007年を通してもっとも怖いと感じたニュースは、「新潟県中越沖地震」(16.7%)だったことが、三菱総合研究所が実施した「市民のリスク意識調査」結果(有効回答数2072人)で明らかになった。次いで「原油・穀物等価格高騰問題」(13.0%)、「社会保険庁年金記録問題」(8.2%)が続いた。今年上半期(1~6月)では、「中国製キョーザ農薬混入問題」(30.7%)と「秋葉原通り魔事件」(29.2%)の2つの回答に集中した。

 2007年には食品偽装に関する事件が多く発生したが、もっとも怖いと感じたニュースであると回答した人数が多い順に事件を並べると、8位「ミートホープの品質表示偽装事件」(3.8%)、15位「不二家の期限切れ原材料使用問題」(1.7%)、21位「船場吉兆の産地偽装等事件」(0.9%)、25位「白い恋人の賞味期限改ざん問題」(0.5%)、28位「赤福の消費期限等表示偽装事件」(0.3%)となった。

 また、国のリスクがここ1年間で「非常に高まった」、「ある程度高まった」と考える人の合計が71.1%に達している。回答者自身にとってここ1年間でリスクが高まったと考える人も65.9%にのぼり、約3分の2の市民がリスクの高まりを感じていることが分かった。ここ1年間で食品・原油や治安など市民生活の根底に係わる問題や大規模災害が発生したことが、リスクの高まりを感じた背景にあると考えられる。

 もっとも脅威を感じるリスクを2004年の同様の調査と比べると、「自然災害の発生」(46.5%→49.3%)や「犯罪増加」(10.8%→11.4%)は大きな変化はない。一方、「大規模感染症の発生」は1.5%から7.4%と約5倍に、「食品の安全性の破綻」も1.4%から4.6%と約3倍に増加。新型インフルエンザが社会的に大きく取り上げられ、食品偽装や農薬混入などの諸問題が生じた結果、より大きなリスクとして認識されるようになったようだ。

 同意識調査結果の詳細は↓
 http://www.mri.co.jp/PRESS/2008/pr080926_ssu02.pdf