ユーキャンが、2007年に定年を迎えた団塊世代の男性サラリーマンを対象に実施した意識調査では、会社に対する思いを漢字一文字で表すと「忍」(10.3%)、「楽」(9.3%)、「謝」(8.0%)がトップ3となった。「忍」を選んだ回答者の理由は、「我慢の積み重ねだった」、「安月給で耐えてきた」など。また、「楽」では「いい仲間と楽しく仕事ができた」、「謝」では「充実した会社生活だったから」などの理由が挙げられた。
調査結果(有効回答数300人)によると、サラリーマン生活で一番うれしかったことは、「定年まで勤め上げられたこと」(24.7%)、「満足のいく仕事が成し遂げられたこと」(21.7%)、「様々なノウハウ・知識が得られたこと」(20.0%)の順。一方、一番悔いが残ることでは、「仕事中心で家庭をあまり顧みなかったこと」(27.3%)、「自分の時間をあまり持てなかったこと」(22.3%)が上位となった。
定年前と定年後を比較した1ヵ月に自由に使えるお金をみると、定年前では「5万円」(31.3%)が最多、次いで「3万円」(15.3%)となり、平均金額は5万7583円。一方、定年後の現在では「3万円」(23.3%)が最多、次いで「2万円」(17.0%)となり、平均金額は3万6067円となった。平均金額をみると、現在、1ヵ月に自由に使えるお金は、定年前に比べ2万1516円減少したことが分かった。
他方、定年を迎えた今も61.7%と6割を超える人が「収入に結びつく仕事に就いている」と回答。再雇用や雇用延長などで定年前と同じ会社で働いている人も多くいることが分かった。また、現在、仕事に就いていない人も、その46.1%が「もう一度就業したい」と回答しており、団塊世代の就業意欲の高さが目立った。なお、31.3%と3人に1人が、“団塊世代向け”と銘打った商品やサービスに「抵抗を感じる」と回答している。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www3.keizaireport.com/file/release080410.pdf