ゼイタックス

経営関連情報 (2006/03/15)

3人に1人が無料のネット動画配信サービスを利用

 最近、インターネットによってテレビのように無料で動画コンテンツを流すサービスが増えている。USENのGyaOやソフトバンクのTVBankなどが挙げられ、また、テレビ局もVODによる配信サービスを開始している。gooリサーチが実施した「第1回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」では、回答者の3人に1人がこれらのサービスを利用していることがわかった。

 調査結果(有効回答数4万5441人)によると、無料のインターネット動画配信サービスの利用率は34.4%と、他のサービスをはるかにしのぎ、今後の利用意向も40.8%と4割を超えた。利用頻度については、「ほぼ毎日」(5.2%)という層は少なく、「週1回くらい」(22.2%)から「週2~3回」(15.1%)の利用が多く、また、「一度見たことがある程度」との層も約3分の1を占め、まだ試し利用の域を出ていない視聴者も相当数いる。

 1回あたりの利用時間は、「30分未満」(40.8%)が約4割、「30分~1時間未満」(31.5%)が約3割と、両者を合わせて7割程度が1時間未満の視聴となっている。テレビ放送は90%以上が毎日見ており、1日あたり視聴時間も平均3時間以上が6割を占める(NHK2005年調査)ことを考えると低水準だが、GyaOのサービス開始から1年経っていないことを考えると、高い浸透力を示していることがうかがえる。

 無料のインターネット動画配信サービス利用者の継続利用の意向をみると、「ぜひ利用したい」が40.1%、「利用したい」が46.9%であり、約9割の回答者が今後も利用することを望んでいる。なお、無料のインターネット動画配信サービスにおけるCM視聴割合は、「ほとんど見ている」(13.2%)、「まあ見ている」(47.1%)を合わせると6割以上を占める。今後、有力な広告媒体となる可能性がある。

 同実態調査の詳細は↓
 http://www.mri.co.jp/PRESS/2006/pr060309_icu02.pdf