ゼイタックス

経営関連情報 (2006/11/02)

「同年齢・年下の上司」に敬語を使う人は6割以上

 転職が盛んになり、実力主義の会社も増えたことで、年齢と役職との上下関係が逆転することも珍しくなくなった。それに伴い、上下間での言葉づかいも変わってきている。ライフメディア社が運営するiMiリサーチバンクが、全国の35~39歳の男性会社員を対象に実施した「敬語に関する調査」では、「同年齢の上司」や「年下の上司」に敬語を使う人が6割以上いる一方で、「年上の部下」に敬語を使う人も6割以上いることが分かった。

 調査結果(有効回答数1349人)によると、「年上の上司」に敬語を使う人は当然ながら96.3%を占め、「同年齢の上司」(65.5%)や「年下の上司」(63.1%)に対しても6割以上が敬語を使っている。一方、部下については、「年上の部下」に対しては65.8%と、やはり部下とはいえ年上には気を使う人が多いようだ。ただし、「同年齢の部下」(18.2%)や「年下の部下」(13.3%)に敬語を使う人は、ともに2割に満たない。

 自分自身が敬語を使うことについては、「年下の部下」(57.7%)や「同年齢の部下」(50.4%)に敬語を使う場合は違和感がある人が半数を超えた。「年下の上司」の場合は32.4%、「年上の部下」は25.0%の人が違和感があると回答。反対に敬語を使われることに対する違和感は、「年上の上司」(56.9%)や「同年齢の上司」(46.0%)の場合に強い。「年下の上司」も25.1%、「年上の部下」が29.7%、「同年齢の部下」が24.5%と3割近くが違和感がある。

 職場での敬語利用に一番参考になっているものについては、「家族でのしつけ」が34.4%ともっとも多く、次いで「職場の研修」(17.9%)、「学校の教育」(14.9%)、「テレビ」(13.6%)、「書籍」(13.6%)などが続いた。また、敬語の必要性については、93.7%が「あったほうがいいと思う」と回答しているが、年功序列制殿崩壊で、サラリーマン同士の言葉づかいなど人間関係もますます難しくなっているようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.imi.ne.jp/blogs/research/2006/10/post_156.html#more