2003年11月07日-002
マイクロソフトの通知装うW32/Swenウイルス増加
情報処理振興事業協会(IPA)が5日に公表したコンピュータウイルスの届出状況によると、10月の届出件数は1602件で前月9月からは192件減少したが、2003年の月平均約1400件を上回る高水準の状況に変わりない。また、10月はマイクロソフトからの通知のように装うW32/Swenウイルスの届出が、初めて出現した9月の219件から506件へと倍増した。
このウイルスは、修正プログラムの適用を促すメッセージを本文に記載し、送信者アドレスをMicrosoftとすることで、あたかもマイクロソフトからの通知のように装っている。添付ファイルを実行すると、修正プログラムをインストールするというニセのメッセージを表示し、ウイルスに感染したことを気づかせないようにしている。メッセージが表示された時点で感染してしまい、「No」を選択しても手遅れとなる。
また、感染するとワクチンソフトなどのセキュリティ製品の動作を停止させるため、ウイルスに感染しているかどうかの検査をすることすらできなくなってしまう。W32/MSBlasterの出現以降、セキュリティホールを解消する意識が高まったなかで、ユーザーの心理を突いた巧妙な手口が使われており、だまされないよう細心の注意が必要なようだ。
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