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経営関連情報 (2006/07/07)

5月の現金給与総額は2ヵ月連続の増加~勤労統計

 厚生労働省が7月3日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、5月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.1%増の27万7491円と2ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は同0.2%減の25万1991円と5ヵ月連続の減少だったものの、残業代などの所定外給与は同3.1%増の1万9325円と7ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同5.9%増の6175円となった。

 所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.1%増の27万1316円となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.1%減の33万8757円、パート労働者は同1.1%増の9万2024円となっている

 5月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比1.4%増の145.8時間と増加に転じた。内訳は、所定内労働時間が同1.2%増の135.5時間、残業時間などの所定外労働時間は同3.0%増の10.3時間だった。製造業の所定外労働時間は、同4.8%増の15.4時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同1.6%増の162.9時間、パート労働者は同0.3%減の94.0時間となっている。

 また、5月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.1%増の月間平均1082万6千人と5ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同1.1%増の3272万人で、昨年1月以降、17ヵ月連続で増えている。合計での常用労働者数は、同0.9%増の4354万6千人で、29ヵ月連続の増加と、雇用状況は安定している。