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経営関連情報 (2007/03/05)

2月の「消費意欲指数」は一服の50.9~博報堂

 博報堂がこのほど発表した2月の「消費意欲指数」は先月から3.8ポイント減少の50.9点となり、最近の順調な推移から一服感がある。2月の消費意欲指数は、1月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者420名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100とすると、2月の消費意欲は何点か」を質問したもの。

 この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の同調査開始以来幅広く活用されている。2月の消費意欲指数は例年大きく落ち込むが、今年も前月より3.8ポイント減少の50.9点となり、前年同月比では横ばいだった。消費意欲指数は、昨年11月から順調に推移し、1月も好スタートを切ったが、2月は一服し4ヵ月連続の2001年以降最高値の更新はならなかった。

 消費意欲指数が盛り返す3月に期待したいところだが、暖冬の影響で消費の状況はまだら模様だ。博報堂は、この春の労使交渉で企業がどれだけ従業員に対し配分するかが、今後の個人消費の本格回復を左右することになりそうだとみている。

 2月の消費意欲指数を男女別にみると、男性は前月比5.1ポイント減の46.0点と大きくダウンし、女性は2.5ポイント減の55.8点となった。前年同月比では男性が0.9ポイント減、女性が0.9ポイント増だった。大きく落ち込んだ男性に対し、女性は6ヵ月連続で2001年以降の最高値を記録し好調を維持している。なお、同時調査の生活力点では目立った動きはなく、「モノ消費」項目も男女とも平均的な数値だった。