第一生命経済研究所が6~18歳の子どもを持つ父母を対象に実施した「子どもの将来に向けた親の意識調査」結果(有効回答数580人)によると、子どもに将来なって欲しい職業(複数回答)は、「公務員」(41.2%)がトップだった。次いで、「会社員」(24.8%)、「薬剤師」(14.3%)、「教師」(12.8%)が続き、全体的には安定的な職業を希望する親の意向が見受けられる。
子どもの年代別にみると、年代が上がり就職が近くなるにつれ、「公務員」を希望する親の割合が増え、高校生の親は50.4%と過半数を超えた。子どもの性別でみると、男の子の場合は「公務員」(49.2%)が過半数近くを占め、次いで「会社員」(31.3%)、「医師」(12.8%)、「学者・博士」(12.1%)。女の子の場合も「公務員」(32.9%)がもっとも多く、次いで「薬剤師」(19.1%)、「会社員」(18.0%)、「看護婦」(〃)という結果となった。
また、子どもを塾や習い事に「行かせている」と回答した親は67.9%おり、「男の子」(63.3%)より「女の子」(72.8%)のほうが多い。塾や習い事の内容(複数回答)は、「学習塾」(42.2%)がもっとも多く、次いで「ピアノなど楽器」(24.2%)、「水泳」(23.9%)などとなった。男女とも第1位は「学習塾」なのに対し、第2位は男の子が「水泳」(25.5%)、女の子が「ピアノなど楽器」(37.1%)と違いが出た。
子どもの塾や習い事の月々の費用は、「1~2万円未満」(34.3%)がもっとも多く、次いで「1万円未満」(33.0%)と、約3分の2の親が2万円未満となっている。子どもの年代別にみると、毎月2万円未満の割合は、「小学生低学年」は84.0%、「小学生高学年」は74.7%なのに対し、「中学生」になると38.8%と大幅に減少する。塾や習い事に大きく費用がかかるのは、子どもが中学生以上になったときであることがわかる。
同調査の詳細は↓
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0506.pdf