税 務 関 連 情 報 |
2002年12月16日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(22)
★無意識に“垂れ流し”しているプライバシー(4)
このような個人情報集めは会員募集に限らない。懸賞やアンケートなども効果的な方法だ。懸賞マニアなどという人もいるが、賞品や賞金に引き寄せられて応募する人は沢山いる。賞品や賞金が高額なほど応募する際に記入する項目も多くなってくる。消費者は、企業が利益還元や商品を売りやすくするためにサービスで懸賞を募集していると思っている。
そのような面ももちろんあるが、同時に多くの人の貴重な個人情報が本人たちが積極的に提供することで労せずして集まってくるのだ。個人情報を集めるコストとしたら、一般的な賞品・賞金の総額などはとるにたらない安い費用である。消費者に喜ばれ、企業サイドも情報が集められ、かくして世の中は会員募集・懸賞・アンケートなどが花盛りとなる。
このようにして、多くの人が無意識に個人情報を撒き散らしている。いったん公開してしまった情報がどのように使われるかは神のみぞ知るということになる。社会の裏側では膨大な個人情報、プライバシーが収集・蓄積されてうごめいている。これらのほとんどは、私たちが生きていく上での必要性から、また、さして必要とも思われない場面も含めて無意識に第三者に提供してきたものなのである。
(以下次回に続く)
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