税 務 関 連 情 報

2002年10月23日-002
所得税の申告漏れは過去最低の9,514億円

 国税庁が21日に公表した今年6月までの1年間(2001事務年度)の所得税・消費税の調査結果によると、所得税の申告漏れは前年度を19.6%(2,315億円)下回る9,514億円だった。この金額は、現行の集計方法となった91年度以降、過去最低の数字。業種別の申告漏れでは「貸金業」が2年ぶりにワースト1位に返り咲いている。

 2001年度の所得税の調査は前年度に比べ6.1%(5万件)多い86万7千件に対し実施され、うち62万5千件(対前年比1.1%増)から9,514億円(同19.6%減)の申告漏れを見つけた。加算税を含めた追徴税額は1,372億円(同18.1%減)。1件当たりの平均では、110万円の申告漏れに対し16万円追徴されたことになる。

 業種別の1件当たりの申告漏れ所得金額ワースト業種は、「貸金業」が3,505万円でトップ、以下、「風俗業」(2,130万円)、「病院」(2,061万円)、「くず金卸売業」(1,817万円)、「スナック」(1,532万円)と続き、ここまでがワースト5。「貸金業」は2年ぶりのトップだが、ここ10年間でワースト3をはずれたことがない。

 なお、消費税の調査は、4万件に対し行われ、うち2万8千件から非違を見つけて170億円を追徴している。

 

 

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