横浜市は、市税の滞納で差し押さえた動産のインターネット公売を2月4日か午前11時から14日の午前11時まで10日間にわたって実施する。インターネット公売は、東京都が全国で初めて実施、すでに3回行って予想を上回る成果を見せている。横浜市のネット公売は、政令指定都市では初の取組みとなるが、入札参加のための保証金は取らず、携帯電話からも参加できることが大きな特徴だ。
出品されるのは、横浜市が徴収強化策の一環として一昨年から実施している「強制捜査」により差し押さえた動産、油彩画やカメラ、マウンテンバイクなど総数42点だ。見積価額(入札開始価額)は10万2500円~800円となっており、個々の出品財産の額は横浜市公売オークションサイトで確認できる。また、公売財産の下見会は2月7日(13:30~16:30)に横浜港流通センターで行われる。
入札に参加するためには、「ビッダーズ」(ITベンチャーのディー・エヌ・エー運営の人気オークションサイト)に会員登録(無料)し、横浜市に入札参加メールを送付する必要がある。都のネット公売では、第1回目に目玉商品など3点の高額落札商品の代金納付がなく公売不成立となったが、これは、全国どこからでも誰でも参加できるというインターネットの特性の裏面が出たものとみられる。
横浜市のネット公売は、公売参加保証金も必要とせず、携帯電話からも参加可能としたことから、入札参加者数は相当数にのぼると予想されるが、危惧されるのは遊び半分で入札に参加する者の出現である。都では、第1回目の結果に懲りて、保証金を見積価額の1割から2割に引き上げるなどの入札参加条件を厳しくして対応した。ともあれ、横浜市の第1回目のネット公売の結果が注目される。
横浜市公売オークションサイトは↓
パソコンから http://www.bidders.co.jp/koubai/index.html
携帯電話から http://pokb.jp/kobai/top.html