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経営関連情報 (2004/11/08)

業況DIは3ヵ月連続でマイナス幅が拡大~日商調査

 日本商工会議所がこのほど発表した早期景気観測調査結果によると、10月の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」企業割合)は、前月からマイナス幅が2.2ポイント拡大し▲32.8となった。これで3ヵ月連続のマイナス幅が拡大した。これは、「製造」(▲16.6)、「卸売」(▲31.3)を除く、「建設」(▲48.1)、「小売」(▲37.2)、「サービス」(▲35.2)の3業種で業況DIのマイナス幅が拡大したため。

 売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」企業割合)も、「製造」、「卸売」を除く3業種でマイナス幅が拡大したため、全産業合計の売上DIは前月から1.8ポイント拡大して▲28.2となり、3ヵ月連続でマイナス幅が拡大した。また、採算DI(前年同月比、「好転」-「悪化」企業割合)は、「小売」、「サービス」を除く3業種でマイナス幅が縮小したため、前月から0.2ポイント縮小して▲31.4となり、3ヵ月ぶりの縮小となった。

 11月~1月の向こう3ヵ月の先行き見通しについては、今月比ベースの業況DIが▲25.5と、昨年同時期の先行き見通し(▲29.0)と比べ改善している。日商では、引き続き各業種から好調との声はあるものの、公共事業の縮小や消費の低迷などを訴える声が依然として寄せられており、台風・地震の影響や、原油・素材価格の高騰による仕入コストの上昇に関するコメントも多くみられたとしている。