ゼイタックス

2012年は“共創型生活者の時代”へ

経営関連情報 - 2011年11月28日

 電通総研では毎年、その年の話題注目商品の調査を通じて、消費やライフスタイルの動向を分析しているが、このほど「生活者が選ぶ2011年の話題注目商品ランキング」を発表するとともに、東日本大震災を経て、生活者が「日本の未来像」に関与していこうという当事者意識を強めつつある今、2012年キーワードを“共創型生活者の時代”と命名した。ランキングでは、大きく普及が進んだ「スマートフォン」が昨年に引き続き1位となった。

 ランキングは、全国20~69歳の男女1000人を対象に実施し、約130の候補商品・サービスに関してアンケート調査から求めた「認知度」・「関心度」・「話題度」を合計したもの。スマートフォンに次ぐ2位には「LED電球」(昨年10位)、以下、「東京スカイツリー」(7位)、「なでしこジャパン」(-)、「AKB48」(18位)、「芦田愛菜」(-)、「ハイブリッドカー」(16位)、「防災グッズ・備蓄食」(-)などが続いた。

 また、電通総研は、2012年は生活者の中で、企業や社会とともに「価値・基準・ライフスタイル」の新基準や新スタイルを創ろうとする動きが一層強まるとみており、そのような生活者を“創造型生活者”と命名した。長らく生活者は、目の前に提示された商品・情報の選択肢から選ぶだけだったが、2000年代のインターネットの高度化や昨今のソーシャルメディアの普及により、自ら情報を発信する術を手に入れたと分析している。

 それと同時に企業も、生活者が発信する情報を真摯に受け止める重要性を認識するようになってきた。そのような潮流の中発生した東日本大震災を契機に、自ら進んで「日本の未来像」に関与していこうという当事者意識を強めており、新しい生活者スタイルや社会システムを、「志の高い」、「顔の見える」企業等と手を取り合って生み出そうという機運が高まってきているのではないかとみている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2011/pdf/2011136-1124.pdf