ゼイタックス

経営関連情報 (2007/06/22)

企業の75%がサイトへの訪問者数「増えた」と回答

 日本アドバタイザーズ協会のWeb広告研究会が、民間企業のサイト管理者を対象に実施した「企業ホームページ運営状況調査」結果(有効回答数61社)によると、自社サイトの月間の閲覧件数や訪問者数が前年度に比べ「増えた」との回答がそれぞれ67.3%、75.6%と6割前後を占めた。また、ホームページ(HP)の運営予算は、44.2%が前年度より「増加」し、「ほとんど変化なし」が37.7%、「減少」は4.9%と少なかった。

 HPの自社ビジネスへの貢献度(「非常に役立っている」+「ある程度役立っている」の合計回答割合)は、「商品情報」と「企業紹介」はともに8割を超え、また、掲載している企業に限定した「IR(投資家向け情報)」に対する評価は95.0%に達した。そのほか、「顧客とのコミュニケーション」、「売上に対する間接貢献」はいずれも6割台だったが、唯一「売上への直接貢献」が26.2%の低レベルにとどまった。

 この1年でHPに対する「社内評価や重要性認識が高まった」との回答企業は約6割(59.0%)、「特に変化なし」は32.8%、「低下した」は1.6%に過ぎない。一方、HP運営の課題(複数回答)については、「担当者不足」(68.9%)と「サイトの効果が見えにくい」(65.6%)が二大課題となっているほか、「運営予算が足りない」(49.2%)、「アクセス増や集客が難しい」(45.9%)などの回答割合が高かった。

 今回の調査結果からは、企業のHPへのアクセスはまずまずの増加を続けており、企業側のHPに対する評価も上がったことが確認された。特に今回は、「顧客とのコミュニケーション」と「売上への間接貢献」を評価する企業が多く見受けられ、企業HPが量的な発展から企業のコミュニケーションを質的に大きく変革させる段階に入り、企業コミュニケーションの中心的役割を果たす可能性が見えてきたとしている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.wab.ne.jp/pdf/070618_hpm.pdf