ゼイタックス

税務関連情報 (2006/12/15)

2005年度の国内酒税額は4.4%減の1兆5千億円

 酒税収入は減少を続けている。国税庁がまとめた税務統計酒税関係の速報によると、2005年度における輸入品を除く国内の酒税の税額は、1兆5396億円で、前年度に比べ4.4%(700億円)減少した。酒税収入の累年比較によると、国税収入に占める酒税収入(輸入品を含む)の割合は、1950年度(18.4%)から1965年度(10.8%)ごろまでは二ケタ台だったものが年々減少し、2005年度は3.2%まで落ち込んでいる。

 2005年度の酒税の税額を種類別に前年度と比べると、「しょうちゅう」は0.07%増の2270億円(構成比14.8%)、缶酎ハイなどの「リキュール類」が4.3%増の635億円(同4.1%)、「その他」が140.3%増と大幅増加の934億円(同6.1%)だった。その他の伸びは、第3のビールが含まれる「粉末酒その他の雑酒」が297.6%増の536億円と大きく伸びたことが要因となっている。

 これに対し、構成比52.3%と過半を占める「ビール」は、発泡酒や第3のビールに押され、2005年度も5.2%減の8004億円となって全体の足を引っ張った。また、「発泡酒」も第3のビールの登場が影響して26.0%減の2259億円(構成比14.8%)と一時の勢いを失いつつある。「清酒」は3.4%減の918億円(同6.0%)と一向に減少に歯止めがかからない結果となっている。

 なお、2005年度の販売数量は、902万キロリットルで、前年度に比べ0.3%減と4年連続の減少となった。種類別に前年度と比べると、「発泡酒」は24.1%減の168万キロリットル(構成比18.6%)、「ビール」は5.8%減の341万キロリットル(同37.8%)。これに対し「粉末酒その他の雑酒」は287.1%像の90万キロリットル(同10.0%)、「リキュール類」は6.4%増の74万キロリットル(同8.2%)と増加している。