ゼイタックス

約1690万にのぼる公開されている国内ブログ総数

経営関連情報 - 2008年07月11日

 ブログは消費者発信型メディアとして急速に発展しているが、総務省情報通信政策研究所がこのほど発表した「ブログの実態に関する調査研究」によると、今年1月現在、インターネット上で公開されている国内のブログの総数は約1690万(記事総数は約13億5000万件)にのぼると推計される。このうち、1ヵ月に1回以上記事が更新されているアクティブなブログの数は約300万で、ブログ総数の2割弱に相当する。

 2001年1月以降に開設されたブログの総数(すでに削除済みのものも含む)は累計で約2240万(記事総数は約17億9000万件)。また、毎月新たに開設されるブログ数は、近年、毎月40万から50万程度で推移し、活発な情報発信が続いている。一方、アクティブブログ数は同様に2004年から2005年にかけて急増したが、その後は300万でほぼ横ばいで推移。新規にブログが開設される一方で、更新されなくなったブログも多い。

 ブログのコンテンツは、画像・動画ファイルの掲載やコメント・トラックバック等のコミュニケーション機能の活用により多様化している。1記事あたりの画像ファイル、音声・動画ファイルの掲載数は、2004年から2006年にかけて急速に増加しており、画像ファイル等によりブログコンテンツが豊かになる傾向にある。2006年以降、画像ファイルは1記事あたり0.6ファイルで推移している。

 他方、検索エンジンからのアクセス数を増やすために、様々なキーワードを大量に埋め込んだ広告誘導のブログや、他のブログから掲載内容をコピーして作成されたブログなどの、いわゆる「スパムブログ」が増加。2008年1月現在のアクティブブログ約300万について調査した結果、約12%がスパムブログに該当し、その内容は、販売誘導が38.3%、アフィリエイト収入が17.1%、アダルト・出会い系サイトへの誘導が7.0%だった。

 なお、ブログを開設する動機としては、「自己表現」が30.9%でもっとも多く、次いで「コミュニティの形成」(25.7%)、「アーカイブ型利用」(25.0%)、「収益目的」(10.1%)、「社会貢献」(8.4%)と、これらの5つが重視される傾向にある。「自己表現」重視は、自己表現やストレス解消等の内面的な効果を重視。ウェブ日記的利用法で10代、20代の割合が高い傾向にある。

 同調査研究の詳細は↓
 http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2008/2008-1-02-2.pdf