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経営関連情報 (2007/12/21)

世界のビール消費量、中国が4年連続第1位

 キリンホールディングスのキリン食生活文化研究所が発表した「2006年世界主要国のビール消費量」によると、2006年の世界の総ビール消費量は、前年より5.8%(約909万キロリットル)増え、約1億6576万キロリットル(東京ドームをジョッキに見立てると約134杯分に相当)となり、21年連続の増加となった。世界経済の回復基調や、年間平均気温の上昇などを背景に、上位国が軒並み増加となっている。

 国別にみると(カッコ内総消費量、単位:万キロリットル)、2003年にアメリカを抜いて1位となった「中国」(3499.6)が、前年比14.8%の増加となって、2位の「アメリカ」(2448.3)との差を1051万キロリットルにまで広げ、4年連続で1位となった。人口増加や経済の好調に伴う生活水準の向上などにより、飲用層が沿岸部から拡大していることや、海外資本の参入など、市場の活性化が要因と考えられている。

 近年急激な伸びを示している注目市場の「ロシア」(960.0)は、前年比9.0%増と引き続き上昇し、前年の5位から順位を上げ、初の3位となった。健康志向などを背景に、ハードリカーから低アルコール飲料へのシフトが加速し、今後も拡大を続けるものとみられている。「日本」(629.8)は前年と同じ6位だが、少子高齢化、嗜好の多様化、酒税改正などの影響により前年比0.7%の微減となっている。

 2006年の国民1人あたりのビール消費量をみると(カッコ内、大瓶633ミリリットル換算本数)、「チェコ」(255.1)が14年連続の1位となった。以下、「アイルランド」(185.8)、「ドイツ」(182.9)、「オーストリア」(170.6)、「オーストラリア」(169.4)と続く。「日本」(77.9)は38位、総消費量ではトップの「中国」(43.6)は53位。トップの「チェコ」は、2006年1年間に日本の3.3倍のビールを飲んだことになる。

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 http://www.kirinholdings.co.jp/news/2007/1217_01.html