ゼイタックス

経営関連情報 (2006/09/22)

約7割の企業が今夏の冷房温度を「28度」に設定

 クール・ビズなど地球温暖化防止運動に協力する企業が増えつつある。日本経団連が実施した「地球温暖化防止『国民運動』のフォローアップ調査」結果(有効回答数514社)によると、今夏のオフィスビルの冷房温度の標準的な設定を「28度」にした企業が71.2%ともっとも多く、昨年から3.7ポイント増えた。次いで「27度」が13.2%、「26度」が11.7%と、「26度」以上に設定した企業が96%を占めた。

 地球温暖化防止に向けて、オフィスなどで行っている活動(複数回答)は、昨年を上回る9割以上の企業が「冷暖房温度の調節」(97.1%)や「消灯など節電の励行」(90.7%)を実施するなど、オフィス内部での日常的な省エネ活動が定着している。また、クール・ビズ)の取組みをしている場合、その導入時期は、「一昨年以前から」が36.4%、「昨年から」が48.1%で、「今年から」導入した企業は8.9%だった。

 つまり、クール・ビズを導入した企業の割合は、昨夏の85%から、今夏は93%まで拡大したことになる。実施時期については、「7月」と「8月」がそれぞれ82.1%、「9月」が79.2%と、約8割の企業が「7~9月」の期間で実施しており、「6月」は昨夏を22.9ポイント上回る64.6%の企業が実施した。クール・ビズに取り組む範囲は、「全社レベル」で実施した企業割合が昨夏から11.7ポイント増の78.8%となった。

 なお、政府が進める「チーム・マイナス6%」に参加している企業割合は、昨夏から20.8ポイントも増えて53.7%となった。「参加する予定で検討」(14.4%)を含めると73.7%にのぼる。「チーム・マイナス6%」とは、京都議定書による我が国の温室効果ガス削減約束である“マイナス6%”の達成に向けて、みんなで一つの“チーム”のように力を合わせ、一丸となって地球温暖化防止に立ち向かうことをコンセプトとしたもの。

 同フォローアップ調査結果の詳細は↓
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2006/064kekka.pdf