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経営関連情報 (2005/01/17)

ご存知か?「消費期限」と「賞味期限」の違い

 多種多様な加工食品が出回るに伴い、ほとんどの消費者が商品の購入時には、パッケージに記載された様々な表示を確認していると思われる。日本生活協同組合連合会が組合員を対象に実施した食品表示に関するアンケート調査では、食品の購入時に見て確認する商品表示は「消費期限・賞味期限」が95%でもっとも多いものの、これらの用語の正しい意味を理解している人は少ないことがわかった。

 調査結果(有効回答数2392人)によると、食品をお店で購入するときに見て確認する表示は、「消費期限・賞味期限」(95%)と「価格」(93%)を9割以上が、続いて7割以上が「内容量」(71%)を確認している。さらに、「製品の原産国」(61%)、「原材料表示」(〃)、「食品添加物表示」(57%)、「原材料の原産国」(56%)、「遺伝子組換え原料使用の有無」(51%)、「メーカー名」(〃)を5~6割の人が確認している。

 もっとも確認することが多かった「消費期限」と「賞味期限」の定義の理解度については、「消費期限は品質が落ちるのが早い食品に表示されている」、「賞味期限は品質が落ちるのが比較的緩やかな食品に表示されている」という基本を「知っていた」という人は、それぞれ25%、28%と3割以下だった。「はじめて知った」との回答が、それぞれ45%、43%にものぼった。

 また、「消費期限は安全に食べられる期限であり、期限を過ぎたものは食中毒のおそれがあるので、食べないほうがいい」というポイントを「知っていた」との回答も32%程度で、「はじめて知った」人が36%いた。このように、ほとんどの人が「消費期限」や「賞味期限」を食品購入時にチェックしているにもかかわらず、これらの用語の正しい意味を理解している人は少ない、という結果となった。