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経営関連情報 (2007/11/05)

2007年の夏季賞与は3年ぶりの減少~勤労統計

 厚生労働省が10月31日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、2007年の夏季賞与は、従業員5人以上の事業所で前年比1.1%減の40万7637円となり、3年ぶりに減少した。今夏、賞与を支給した企業の割合は70.2%で前年を0.3ポイント下回る。産業別では、「電気・ガス業」の82万9417円が最多、次いで「金融・保険業」が71万9830円で続く。もっとも低いのは「飲食店・宿泊業」の9万9095円だった。

 一方、9月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.5%減の27万3144円となり、9ヵ月ぶりに増加した8月から一転して減少に転じた。所定内給与は同0.4%減の24万9607円と2ヵ月連続で減少したものの、残業代などの所定外給与は同1.4%増の1万9403円と2ヵ月連続の増加となった。賞与など特別に支払われた給与は同7.7%減の4134円と、減少に転じた。

 基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.3%減の26万9010円となっている。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前月と同水準の33万6137円、パート労働者は同1.5%減の9万2890円となった。

 また、9月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比2.3%減の149.0時間と2ヵ月連続の減少となった。内訳は、所定内労働時間が同2.4%減の138.1時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.9%増の10.9時間。製造業の所定外労働時間は、同1.7%減の16.5時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同1.8%減の168.3時間、パート労働者は同2.5%減の93.8時間となっている。

 9月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同期比1.6%増の4447万6千人で、45ヵ月と3年を超えて増加が続いている。内訳は、パート労働者が同3.6%増の1154万4千人と10ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者が同0.8%増の3293万2千人で、33ヵ月連続の増加。主な産業についてみると、「製造業」が0.7%増、「卸売・小売業」が0.8%増、「サービス業」が2.0%増となった。