ゼイタックス

経営関連情報 (2007/04/16)

首都圏M1層(男性20~34歳)は時間を有効活用

 メディア・シェイカーズ社が運営するM1・F1総研が実施した「M1層のエリア別行動パターン比較調査」では、首都圏の働くM1層は、関西・名古屋エリアのM1と比較して、起床後に自宅で「新聞を読む」人が少なく、一方で、通勤時間中に「携帯サイトを見る」人が多くみられた。このことから、首都圏の働くM1層は、通勤中に携帯電話を駆使して情報収集し時間を有効活用している実態が浮かび上がった。

 調査結果(サンプル数1500人)によると、起床後に自宅で「新聞を読む」人の割合は、関西29.6%、名古屋30.6%に比べ、首都圏のM1層は23.4%と少ない。一方、首都圏のM1の片道の平均通勤時間は46.9分と、関西(36.8分)、名古屋(33.0分)よりも長く、その分、通勤時間に様々なことをしている。特に、通勤時に「新聞を読む」人が、関西の6.8%、名古屋の3.6%に対し、首都圏は14.8%と2倍以上の割合となっている。

 「携帯サイトを見る」人の割合も違いがみられ、関西の13.6%、名古屋の9.4%に対し、首都圏は21.8%と極めて高い。また、首都圏のM1が携帯サイトで普段することは、「映像・音楽・ゲームなどの視聴」(15.2%)よりも、「ホームページ検索」(56.9%)や「情報の検索」(45.9%)に活用している傾向がうかがえ、首都圏の働くM1層は、自宅ではなく、通勤途中に携帯サイト・新聞で情報収集している実態が浮かび上がる。

 労働時間をみると、首都圏のM1は、派遣・嘱託社員やパート・アルバイトの割合が関西・名古屋エリアのM1に比べ高いこともあり、1日あたり「8時間未満」の労働時間が短い人の割合が23.4%と、関西(21.2%)、名古屋(19.4%)よりも高い。一方で、「12時間以上」の長時間労働者の割合も12.4%と高く、首都圏では労働時間が両極化していることが読み取れ、首都圏のM1の就業スタイルが多様化していることが分かる。