厚生労働省が2日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、5月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.6%減の27万4091円と6ヵ月連続の減少となった。所定内給与は同0.1%減の24万8995円と13ヵ月連続で減少、残業代などの所定外給与は同1.1%増の1万9323円と2ヵ月連続の増加となった。賞与など特別に支払われた給与は同19.8%減の5773円となっている。
基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比横ばいの26万8318円となっている。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.5%減の33万6400円、パート労働者は同0.9%減の9万2021円となった。
また、5月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.9%増の147.5時間と、4ヵ月ぶりに増加に転じた。内訳は、所定内労働時間が同0.9%増の136.9時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.0%増の10.6時間。製造業の所定外労働時間は、同1.1%減の15.4時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同1.5%増の165.8時間、パート労働者は同1.3%減の93.8時間となっている。
一方、5月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同期比1.7%増の4428万2千人で、41ヵ月と3年を超えて増加が続いている。内訳は、パート労働者が同2.7%増の1129万5千人と6ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者が同1.3%増の3298万7人で、29ヵ月連続の増加。主な産業についてみると、「製造業」が1.1%増、「卸売・小売業」が0.8%増、「サービス業」が2.1%増となった。