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経営関連情報 (2004/08/27)

仕事の企画などビジネススキル検定事業実施~大商

 大阪商工会議所は、「PWA検定」を運営するバランス・マネジメント協会(BMA)と提携し、20~30代の若年・中堅層を対象としたビジネススキル検定事業を行うことを明らかにした。PWA検定(プロジェクト・ワーク・アビリティ・テスト)は、仕事の企画・計画・段取り力を測り、若手・中堅社員やこれから就職しようとする大学生のビジネススキルの向上を図ろうというもの。

 大商とBWAは、まず法人を対象にビジネススキル向上のための研修とその習熟度を確認するスキルチェックテスト事業を実施し、企業への普及が進んだ後に、若手から中堅の社会人、または大学生などを対象とする一般公開の検定事業を展開する予定だ。

 従来「仕事ができる人」といえば、多くのビジネス経験を積んだ社歴の長い社員というイメージが強かったが、最近では入社間もない社員でさえ、限られた予算と期限のなかで新規事業立案・イベント企画運営・自社ホームページのリニューアルなどの仕事が与えられる。その目的達成のためには、外注業者や契約社員、アルバイトなど複数の人員をマネジメントする機会が増えている。

 そのため、若年層にも仕事を仕切る力が要求されるようになっている。これは、効率経営から発想される少数精鋭採用の影響を色濃く受けた多くの企業に共通してみられる現象といえる。PWA検定は、こうした時代の要請に応えて、仕事の企画・計画・段取りなど、業種や企業規模にかかわらず共通する業務推進能力を研修によって高めるとともに、その習熟度を検定によって確かめようというものだ。