今年の確定申告でも「確定申告書作成コーナー」の活用が期待されている。自宅のパソコンから国税庁のホームページにアクセスし、画面に基づき収入金額などの必要項目を入力することで申告書が作れ、カラープリンタで出力した申告書をそのまま添付書類とともに郵送すれば、税務署に足を運ぶことなく確定申告が終了する。一昨年に設置されて以来、アクセス件数は333万件、518万件と伸びている。
毎年、バージョンアップが図られており、昨年は退職所得、株式等の譲渡及び先物取引に係る所得がある者が使用する申告書第三表(分離課税用)にも対応した。今年は、青色申告決算書等(青色申告決算書及び収支内訳書の一般用、農業所得者用、不動産所得用)の作成機能を追加し、さらに消費税の確定申告書も作成できるようになっており、納税者にとっての利便性が増している。
また、作成したデータを国税電子申告・納税システム(e-Tax)で送信することもできる。納税者のパソコンからインターネットを介して申告・納税できるe-Taxは、昨年は名古屋国税局管内に限って試行されたが、今年の確定申告では全国で初めて行われる。2月16日から3月15日の確定申告期間は受付時間を、平日は午前9時から午後11時まで伸ばし、日曜日も午後9時まで受け付ける。
e-Taxの開始届出書は、1月12日現在で個人は3万4924件(法人は3万1499件)提出されており、どれぐらいの納税者がe-Taxを利用して確定申告を行うかが注目されるところだ。
「確定申告書作成コーナー」は↓
https://www.keisan.nta.go.jp/h16/ta_top.htm
「e-Tax」については↓
http://www.e-tax.nta.go.jp/