ゼイタックス

若者の定額給付金の使い道、1位は「貯金」

経営関連情報 - 2009年03月27日

 定額給付金の支給が始まっているが、この定額給付金制度は果たして景気に一定の効果をもたらすのか注目されるところだ。パソナグループが、34歳までの若者を対象に実施した「定額給付金に関するアンケート調査」結果(有効回答数329人)によると、定額給付金の使い道は、「貯金」が30.5%で1位、以下、「生活費」が24.3%、「飲食代」が14.0%などの順に多く、景気への効果についてはやや疑問符がつく結果となった。

 定額給付金制度の賛否については、「反対」が42.6%と「賛成」の25.8%を上回った。「どちらともいえない」は31.6%。ただし、制度の賛否にかかわらず、定額給付金を「受け取る」との回答は96.0%を占めた。制度に反対の理由は、「別の予算の使い道があるはず」が43.2%、「効果が上がらないだろうから」が29.7%など、賛成の理由は、「生活が助かるから」が48.5%、「無償で支給されるから」が21.2%などとなった。

 賛否を決めかねている「どちらともいえない」人の理由でも、「支給される金額が少ない」とともに「別の予算の使い道があるはず」との理由が24.3%でトップとなり、総額2兆円を別の政策に役立てるべきではないのか、という意見が多い。2兆円の予算を「他の政策に用いるべきと思う」との回答は約7割(69.3%)となった。「どちらともいえない」は23.4%だが、「思わない」との反対意見は7.3%に過ぎなかった。

 2兆円の予算を用いるべき政策については、「福祉・介護」(22.3%)、「雇用対策」(18.6%)、「医療」(15.5%)などが挙げられた。なお、定額給付金制度の認知度については、「内容も名前も知っている」との回答が77.2%、「名前は知っているが、内容は知らない」が22.5%だったが、定額給付金の受け取り方については、「知っている」との回答は48.5%と5割弱にとどまり、受け取り方はまだ十分に浸透していないようだ。