8月の現金給与総額は3ヵ月連続の減少~勤労統計
厚生労働省が4日に発表した毎月勤労統計調査結果速報によると、8月の従業員5人以上の事業所における一人平均現金給与総額は、前年同月比0.6%減の27万3580円と、3ヵ月連続の減少となった。残業代などの所定外給与は2.2%減の1万7684円と2ヵ月ぶりの減少、基本給にあたる所定内給与も0.1%減の24万4115円と8ヵ月連続の減少、賞与など特別に支払われた給与も6.0%減の1万1781円と3ヵ月連続で減少した。
この結果、所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.2%減の26万1799円と、8ヵ月連続の減少となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は0.6%減の34万2692円、パートタイム労働者は0.4%減の9万5395円となった。なお、物価の高騰を計算に入れた実質賃金指数(現金給与総額)は1.4%減となり、3ヵ月連続で減少した。
8月の従業員5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は、前年同月比0.5%増の145.1時間と、2ヵ月ぶりの増加とたった。内訳は、所定内労働時間が0.7%増の135.5時間と2ヵ月ぶりの増加、所定外労働時間は2.1%減の9.6時間と2ヵ月連続の減少。製造業の所定外労働時間は、0.7%減の13.8時間と2ヵ月ぶりの減少。就業形態別にみると、一般労働者は0.7%増の165.6時間、パートタイム労働者は0.3%減の91.9時間となった。
一方、8月の従業員5人以上の事業所における常用労働者数は、前年同月比0.6%増の4450万9千人となり、19ヵ月連続の増加となった。パート労働者は0.7%増の1244万7千人と68ヵ月連続の増加となり、正社員などの一般労働者は0.6%増の3206万3千人となり、3ヵ月連続の増加となった。主な産業では、製造業は0.3%減、卸売業、小売業は0.2%増、医療、福祉は3.1%増となった。
同8月分結果速報の概況は↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/23/2308p/dl/pdf2308p.pdf