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存在感を増すウィキペディア等「フリー百科事典」

経営関連情報 - 2009年03月25日

 ヤフーバリューインサイトが昨年12月に実施した「情報メディアに関する調査」結果(有効回答数1000人)によると、「テレビ」、「新聞」、「雑誌」、「ラジオ」の従来4大メディアは、前年のレベルを概ね維持している。ウェブ系メディアでは、前年調査で利用度・利用意向がともに高かった「検索エンジン」や、初登場ながら存在感をみせた「動画共有サービス」の利用度・信用度が今回調査でも上昇傾向にあり、今後も伸びが期待される。

 今回新たにカテゴリーに追加されたウィキペディアに代表される「利用者が編集可能なフリー百科事典」は、信用度が「新聞」、「ラジオ」に次いで3位、利用度が「テレビ」、「検索エンジン」、「ポータルサイト」、「新聞」に次いで5位、利用意向は「検索エンジン」に次いで2位と、利用度、信用度、利用意向が三拍子そろう注目の結果となった。「画像/写真共有サービス」などの新メディアは信用度、利用度、利用意向ともまだ低い状況だ。

 CGM(消費者作成型メディア)系の各メディアの認知・利用・参加経験を確認したところ、ウィキペディアに代表される「フリー百科事典」やYouTubeなどの「動画共有サービス」は、認知率が9割、利用経験率が7~8割に達しており、情報発信に至るユーザーは少数派ではあるものの、インターネットユーザーにとっての「一般的な情報メディア」という存在を確立しているといえそうだ。

 はてなブックマークなどの「ソーシャルブックマークサービス」やFlickr、フォト蔵などの「画像/写真共有サービス」は、認知率は7割強~8割と高いものの、利用経験率は3割未満にとどまり、閲覧を含めた利用者はまだ限定的。「SNS」は利用経験率が4割強と伸びがみられなかったが、「よく閲覧、よく参加するユーザー」が1割強と他のメディアよりも構成比が高く、一部の高関与ユーザーに非常によく利用されている。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.yahoo-vi.co.jp/research/common/pdf/media_090317.pdf