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経営関連情報 (2008/01/11)

企業サイトへのアクセス目的は「商品の情報収集」

 WEBマーケティング研究会が発表した「クロスメディアマーケティング需要実態調査」では、約9割の回答者が何らかの目的で企業サイトにアクセスした経験を持ち、その目的は、「購入したい商品・サービスに関する情報収集」(75.5%)や「ネットを通じた商品・サービスの購入」(53.6%)だったことが分かった。同調査は、クロスメディア広告の接触状況や企業サイト・クチコミサイトが消費者の購買活動に与える影響を調べたもの。

 調査結果(有効回答数416人)によると、情報源として活用する企業サイトの信頼性を判断する基準は、「運営している企業が有名」との回答が69.4%ともっとも多く、運営している企業の知名度が企業サイトの信頼性に大きく影響していることが分かった。女性は、「サイトの使い勝手が良い」、「サイトの文章がしっかりしている」、「サイトのデザインが洗練されている」などを男性よりも重視する傾向がみられた。

 クチコミサイトの信頼性については、「投稿されているクチコミ数が多い」が50.0%でトップ。企業サイトで約7割を占めた「運営している企業が有名」(31.0%)は2位にとどまった。企業サイトと異なり、運営企業の知名度ではなく、利用者が活発に投稿しているサイトが信頼される傾向にある。女性は、男性に比べて「投稿されているクチコミ数が多い」を重視する傾向があり、特に20代と30代でその数字が高くなっている。

 企業サイトから収集した情報に基づいて、2007年に購入を決めたことがある商品は、「家電製品」(53.4%)がもっとも多く、次いで「食料品」(35.8%)、「衣類・ファッション」(33.3%)の順になった。また、購入に至った商品のカテゴリーが性別で大きく異なり、男性が「家電製品」、「食料品」、「旅行」という順になるのに対して、女性は「化粧品」、「家電製品」、「衣類・ファッション」の順になった。

 2007年に商品の購入または購入を検討したカテゴリーについて、どのような広告と接触したかを尋ねたところ、「Web広告(パソコン)」の値が総じて高くなった。接触した広告のなかで「Web広告」が最多だったのは、「家電製品」、「化粧品」、「衣類・ファッション」、「旅行」、「自動車」の5つのカテゴリーにのぼる。商品購入の過程において、Web広告の接触機会はマス広告や店頭POP・カタログに匹敵するようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.webdbm.jp/files/research_071226.pdf