2003年09月26日-002
財務会計パッケージは21.3%の導入割合でトップ
インターネットやネットワークインフラは中堅・中小企業でも整備がかなり進んできており、そろそろ伸びが鈍化しつつあるようだ。ノーク・リサーチがこのほど公表した民間企業のITアプリケーション利用実態調査報告(有効回答数446社)によると、2002年から2003年にかけて中堅・中小企業で導入されたITシステムは「財務会計」が21.3%でトップだった。
財務会計に続くのは「グループウェア」(19.4%)、「販売管理」(18.3%)、「ファイル・プリンタサーバー」(12.4%)など。中堅・中小企業が1年以内に導入したITパッケージは、「ネットワークのインフラ整備・活用」などから「基幹業務系システム系」の導入が目立っている。LANや電子メールシステムは大きくシェアを落としている。
グループウェアの導入シェアは、「ロータスノーツ」が43.5%で2002年調査の前回同様トップ、「マイクロソフト」(18.0%)、「サイボウズ」(15.5%)が続き、上位3社が相変わらず強い。評価では、「サイボウズAG」が最も高く、次いで「iOffice」が続き、シェアが高い「ロータスノーツ」の評価は平均値を下回った。
セキュリティパッケージの導入シェアでは、「ウイルスバスター」が47.2%でトップだが、前回より3.2ポイントシェアダウン。「ノートンユーティリティ」(33.8%)、「McAfee」(16.6%)がそれぞれ前回からシェアアップし、3強が混戦模様になりつつある。セキュリティパッケージは全体的に評価の水準が高く、差も少ない。
財務会計パッケージの導入シェアは、「勘定奉行」が30.2%で前回よりもシェアアップしてトップ。「PCA会計」(19.8%)、「弥生会計」(13.7%)が続くが、前回よりシェアを落としている。「会計王」(1.6%)、「大蔵大臣」(1.1%)は回答数が少ないため参考ながら、評価は高い。「勘定奉行」は評価も上位4社中最も高い。
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