ゼイタックス

経営関連情報 (2005/10/14)

ウォームビズは企業の3割が実施を予定・検討

 環境省は、「クールビズ」に続く秋冬の地球温暖化防止対策として、「ウォームビズ」を提唱。同省は、「暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良い」を秋冬の新しいビジネススタイルとして定着させ、室内温度を20度に設定することで、温室効果ガスの排出削減につなげる構えだ。帝国データバンクが9月下旬に実施した「ウォームビズに関する企業の意識調査」では、企業のほぼ3割が「ウォームビズ」の実施を予定・検討している。

 調査結果(有効回答数1万436社)によると、「ウォームビズ」への取組みは、調査時点ですでに「予定がある」との回答企業割合が全体の5.3%で、「検討中」(24.6%)と合わせると29.8%とほぼ3割の企業が「ウォームビズ」に前向きな姿勢を示した。企業からは、「環境問題を考える意味において、身近で取り組みやすい内容。より多くの企業、個人の取組みが大きな結果につながると考えたい」などの声があったという。

 これに対し、調査時点では「予定はない」とした企業は52.8%にのぼった。しかし、企業からは、「もともと室内温度を下げており(23度)、これ以上下げると作業効率が低下する」といった懸念があった一方で、「クールビズよりも対応がしやすいのではないか」といった前向きな見解が目立ったという。今後、これらの企業が「ウォームビズ」への取組みを検討し、実施していく可能性は十分に考えられるとみている。

 「ウォームビズ」は環境問題への取組みのひとつとして定着させるべき施策か否かの質問に対しては、53.6%と過半の企業が「定着させるべき」と回答。「クールビズ」導入時(2005年6月調査)と比べると、「定着させるべき」との回答企業割合が、「クールビズ」導入時(43.9%)から9.7ポイント増加しており、「ウォームビズ」の初動は「クールビズ」以上の好調な滑り出しを予想している。

 同調査の詳細は↓
 http://www.tdb.co.jp/watching/press/keiki_w0509.pdf