リクルートの月刊「HOUSING」が実施した「2004年住宅建築に関する意向調査」結果(有効回答数:注文住宅の建築予定者606人)によると、入居予定世帯構成で「二世帯」が昨年に比べ2.0ポイント減の17.2%となり、3年連続の減少となった。しかし、土地探しの重点項目では「親や子どもの住まいと近いこと」を重視する人が昨年に比べ4.0ポイント増加の24.1%となっている。
土地探しの重点項目(複数回答)は、もっとも高いのが「価格」(73.1%)で、以下、「土地の広さ(建築面積)」(62.0%)、「方角(日当たりのよさなど)」(55.8%)、「地盤」(51.2%)などだが、昨年に比べすべて減少しており、増加したのは「家族・親類の近く」だけだった。家づくりの際、最近は「二世帯」で入居するよりも、近くに住む「近居」の形を希望するケースが増えていると考えられる。
住宅建築に関して重視する項目(複数回答)では、「オール電化住宅」(45.0%)が昨年に比べ10.4ポイントともっとも伸びた。「天井高」(46.5%)や「吹き抜けプラン」(33.8%)も増加していることから、縦に広い空間設計の人気がうかがえる。なお、建築での重視度がもっとも高かったのは「湿気によるダニ・カビの発生を防ぐ」(90.4%)、次いで「採光・通風のよさ」(89.9%)、「キッチンの設備」(79.0%)などだった。