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女性の平均寿命、5年ぶりに前年下回る86.39年

経営関連情報 - 2011年08月01日

 日本人の平均寿命は男性が79.64歳、女性が86.39歳で、前年と比較して男性は0.05歳延びたものの、女性は0.05歳短くなったことが、厚生労働省が7月27日に発表した2010年の「簡易生命表」で明らかになった。男性は5年連続過去最高を更新したが、女性は5年ぶりに下回った。同省によると、「昨年夏の猛暑で、心疾患や肺炎で死亡する人が急増したことが原因」とみられている。

 主な年齢の平均余命をみると、男女とも年齢が高くなるに従い、前年との差は小さくなる。特に、女性の平均余命は全年齢で前年を下回った。また、平均寿命の男女差は、6.75年で前年より0.10年縮小。平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患、自殺などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いたが、肺炎、老衰、不慮の事故などの死亡率の変化が平均寿命を減少させる方向に働いている

 2010年「簡易生命表」によると、男女それぞれ10万人の出生に対して65歳の生存数は男8万6929人、女性9万3592人となっている。これは、65歳まで生存する者の割合が男性は86.9%、女性は93.6%であることを示している。同様に、75歳まで生存する者の割合は、男性72.1%、女性86.5%、90歳まで生存する者の割合は男性22.0%、女性46.1%となっている。

 0歳以上の定常人口(生命表上の全生存年数)は、男性796万人、女性864万人となっており、65歳以上の定常人口(生命表上の65歳以上生存年数)は男性164万人(20.6%)、女性224万人(25.9%)となっている。生命表上で、出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される年数を寿命中位数といい、2010年においては、男82.63年、女89.15年となっている。平均寿命に比べ、男は2.99年、女は2.76年上回っている。

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 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life10/