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税務関連情報 (2004/03/31)

今年の振替納税の引き落とし日は4月16日

 今年も確定申告が無事終わりホッとされているだろうが、税金を納めるのに振替納税を利用している人たちは自分の預貯金口座の残高確認という最終作業がある。確定申告は、申告書を提出するだけでなく納税を済ませなければ終了しない。振替納税の引き落とし日は、申告後、約1ヵ月間も後であることからついつい預貯金口座の残高の把握がおろそかになりがちだ。

 振替納税を利用すると、わざわざ銀行や税務署に出かけて納付したり、納期限を気にかけたりする必要がなくなるので大変便利だが、残高が納税額に1円でも足りないと引き落としができなくなる。申告所得税や消費税の納税者の約8割が振替納税を利用しているが、毎年、振替納税額の3~4%程度が残高不足で振替できないという。残高が1円でも足りないと全額が振替不能となり、延滞税も併せて納付しなければならなくなる。

 2003年分の所得税でいえば、振替納税の引き落とし日に振替できなかった場合は、3月15日の納期限の翌日から5月15日までの2ヵ月間は年4.1%、5月16日以降は年14.6%の延滞税がかかる。この超低金利時代のなかでは大変な高利率である。おまけに、遅れて納税することになったときは、最寄りの金融機関や税務署まで足を運び、確定申告分の納税額と延滞税を併せて納めることになる。

 こんな事態にならないためにも、引き落とし日が近づいたら、預貯金口座の残高をチェックしておくことが必要だ。2003年分の所得税の振替日は「4月16日(金)」、個人事業者の消費税等は「4月26日」である。ぜひともお忘れなく!