税 務 関 連 情 報

2003年02月12日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(34)

★マスコミに出てくるのは反対論者の声ばかり

 「国による一元管理」や「プライバシーの危機」というと恐ろしそうだが、一歩踏み込んでちょっと考えてみるといかに感情論で反対しているのかが見えてくる。誰もが「国による一元管理」はいやだが、そもそもそんな危惧は実現不可能な虚構の想定であって、いたずらに不安を煽る真意はどこにあるのかと考え込んでしまうのだが…。

 そのような根拠のない反対理由を並べ立てて、我々国民にとって利便性のある有意義なものが構築できない、もしくは構築が遅れるとしたら、笑って済ませられることではない。始末が悪いのは、例えば住基ネット導入に関する議論でも、マスコミに出てくるのは反対論者の声ばかりなのである。新聞も週刊誌もこぞって反対の声を伝えるが、それがマスコミ人の本意なのか教えていただきたいものだ。

 もっとも、導入する側の行政の説明も、声の大きい反対意見に遠慮がちに弁解するばかりで頼りがないことも事実だ。「プライバシー漏洩には技術面・運用面ででき得る限りの対策を施しています」「住基ネットを利用できる行政事務は法律で厳格に規定されています」などと反論しても、「役人の言うことは信用できない」という知識人らしからぬ一言で片付けられてしまうのだ。これではまるで子供と喧嘩しているようなものだ。

(続く)

 

 

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