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技能実習生への平均賃金は月15万円~JITCO

経営関連情報 - 2008年11月26日

 国際研修協力機構(JITCO)が技能実習生を受け入れている企業を対象に昨年11月時点で実施した「2007年度技能実習生賃金実態調査」結果(有効回答数1万4623社)によると、各社のなかで基本給がもっとも低い実習生への支払賃金額平均は15.1万円となり、昨年調査時と比べると0.9万円、6.6%の増加となった。控除額(平均3.5万円)を差し引いた手取金額平均は11.6万円となっている。

 関係職種別の支払賃金額平均は、「溶接関係」が17.7万円でもっとも高く、以下、「機械・金属」(17.4万円)、「プラスチック関係」(16.9万円)、「その他」(16.3万円)、「建設関係」(15.2万円)、「食料品製造関係」(14.9万円)、「農業関係」(13.5万円)、「繊維・衣服関係」(13.2万円)、「漁業関係」(11.6万円)の順。昨年度、最低賃金が上昇したことの影響などにより、昨年度調査と比べすべての職種で支払賃金額平均は増加している。

 また、関係職種別の支払賃金額の最多層を比較してみると、溶接職種が「16万円~18万円未満」(21.2%)と一番高く、その他の関係職種については、第二次産業の関係職種が高く、第一次産業の関係職種へと下がっている。関係職種全体においては、「12万円~14万円未満」(27.8%)の賃金が多く支払われている。さらに、関係職種全体において昨年度と比較すると、技能実習生への支払賃金額層は上方へ移行している。

 なお、関係職種別受入れ企業数構成は、「繊維・衣服関係」が28.7%(4029社)でもっとも高く、次いで「機械・金属関係」が21.4%(3000社)、「農業関係」が13.2%(1855社)、「食料品製造関係」が9.9%(1389社)、「建設関係」が8.4%(1177社)、「溶接関係」が5.7%(805社)、「プラスチック関係」が5.5%(773社)、「漁業関係」が0.9%(128社)のほか、「その他」が6.1%(862社)となっている。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.jitco.or.jp/press_file/081104_1.pdf