国民生活金融公庫が19日に発表した全国小企業月次動向調査結果(有効回答数1281社)によると、7月の売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」企業割合)は、6月と比べ1.9ポイント減とわずかに低下し▲15.1となった。8月は1.7ポイント上昇の▲13.4となる見通し。採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合)は2ヵ月連続上昇して▲2.2となった。8月は1.6ポイント上昇の▲0.6の見通し。
7月の売上DIを業種別にみると、「製造業」(▲4.5)、「卸売業」(▲2.4)、「サービス業」(▲15.6)の3業種で上昇したが、「小売業」(▲19.4)、「飲食店」(▲17.2)、「建設業」(▲16.8)、「運輸業」(▲11.2)の4業種では低下した。製造業では「金属・機械」で上昇幅が大きい。小売業では、「耐久消費財(家電など)」でDIが上昇したが、「非耐久消費財(衣服・食料品など)」で大幅に低下した。
また、7月に設備投資した企業の割合は1.6%となり、6月と比べ0.8ポイント低下した。今後3ヵ月間(8~10月)に設備投資を計画している企業の割合は4.0%となり、7月調査と比べ0.1ポイント上昇している。
以上の調査結果から、国民公庫では「小企業の景況は改善基調が続いている」との判断を示している。