ゼイタックス

税務関連情報 (2005/06/06)

2005年分の路線価は8月1日(月)に公表

 国税庁はこのほど、2005年分の路線価を8月1日(月)に全国の国税局・税務署で公表することを明らかにした。路線価は、相続税や贈与税における土地等の評価額算定の際の基準となるものだ。昨年8月に公表された2004年分の路線価では、標準宅地の平均額が前年を5.0%下回った結果、昨年分まで12年連続の下落で推移している。路線価は、1月1日を評価時点に、公示価格の8割程度が目安とされている。

 今年3月に国土交通省が公表した今年1月1日時点の公示地価は、全国全用途平均で前年比▲5.0%減と14年連続の下落となったが、下落幅は1.2ポイント縮小し、前年に引き続き縮小した。住宅地は2年連続、商業地は3年連続で下落率が縮小し、地価の動向に変化の兆しが鮮明となった。しかし、地方では相変わらず空き店舗が目立つ商店街など好材料に乏しく、2005年分の全国平均路線価も13年連続の下落となる公算が強い。

 ところで、この路線価の公表日は、地価公示との関係もあって極端に早めることが難しく、以前はお盆明けの公表だったが、近年は8月始めに公表されるようになった。これは、路線価が相続税申告で必要なことから、相続税申告の準備を早くしたいという納税者の要望に国税当局が応えたものといわれている。相続では親族間の話合いが必要だが、親族が都合をつけて集まれるお盆よりも前に公表するようにしたわけである。

 なお、全国分の路線価図等は、各国税局及び47税務署に設置されており、また、国税庁のホームページでも見ることができる。

 国税庁ホームページの路線価の閲覧は↓
 http://www.nta.go.jp/category/rosenka/rosenka.htm

 全国分の路線価図を設置している国税局及び47税務署は↓
 http://www.nta.go.jp/category/rosenka/2592/01.htm