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7月の現金給与は7ヵ月連続の増加~勤労統計

経営関連情報 - 2008年09月05日

 厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、従業員5人以上の事業所の7月の一人平均現金給与総額は、前年同月比0.3%増の38万8315円と7ヵ月連続で増加した。基本給にあたる所定内給与は0.6%増の25万1871円と9ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は1.1%増の1万9557円と横ばいから増加に転じたが、賞与など特別に支払われた給与は0.6%減の11万6887円と7ヵ月ぶりに減少した。

 基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.6%増の27万1428円と、9ヵ月連続で増加した。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月と同水準の48万8059円、パート労働者は2.2%増の10万2835円となった。なお、物価の高騰を計算に入れた実質賃金指数は2.5%減と大幅な減少となった。

 また、7月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.8%増の154.8時間と5ヵ月ぶりの増加となった。内訳は、所定内労働時間が1.0%増の144.1時間と5ヵ月ぶりの増加、残業時間などの所定外労働時間は1.0%減の10.7時間と4ヵ月連続の減少。製造業の所定外労働時間は、4.9%減の15.7時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は0.9%増の176.0時間、パート労働者は0.4%減の94.1時間。

 一方、7月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同月比1.5%増の4517万6千人で、55ヵ月連続して増加した。内訳は、パート労働者は1.0%増の1173万1千人と20ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者は1.6%増の3344万5千人と43ヵ月連続の増加と、順調に高い伸び率が続いている。主な産業についてみると、製造業は1.0%増、卸売・小売業は0.1%増、サービス業は2.0%増となった。