子どもの数は1693万人で過去最低に~総務省
総務省が5月5日の「こどもの日」にちなんで発表した推計結果によると、4月1日現在における子どもの数(15歳未満人口)は、前年に比べ9万人少ない1693万人で、1982(昭和57)年から30年連続の減少となり、過去最低となった。男女別では、男子が868万人、女子が825万人で、ともに前年より5万人少なくなっている。男子が女子より43万人多く、女子100人に対する男子の数(人口性比)は105.2となっている。
子どもの割合は、前年に比べ0.1ポイント低下の13.2%で、1975(昭和50)年から37年連続して低下し、過去最低となった。子どもの割合は、1950(昭和25)年には総人口の3分の1を超えていたが、第1次ベビーブーム期(47~49年)の後、出生児数の減少を反映して低下を続け、1965(昭和40)年には総人口の約4分の1となった。その後、第2次ベビーブーム期(71~74年)にわずかに上昇したが、1975年から再び低下を続けている。
その結果、1997(平成9)年には65歳以上の人口の割合(15.7%)を下回って15.3%となり、2011(平成23)年には13.2%まで低下したわけだ。ちなみに、65歳以上の人口の割合は、1950(昭和25)年にはわずか4.9%に過ぎなかったが、年々上昇を続け、1997年に初めて子どもの割合を上回り、2005(平成17)年には20.2%と2割台と突破して、2011年は前年比0.2ポイント上昇の23.2%に達している。
なお、諸外国と比べても、調査年次に相違があるが、最低水準となっている。国連人口統計年鑑(2008年版)によると、推計時点が2000年以降で人口4000万人以上の国における子どもの割合は、「ナイジェリア」が44.3%(推計時点03年7月)でトップ、次いで「エチオピア」が42.8%(同08年7月)、「パキスタン」が41.6%(同07年7月)などで続く。一人っ子政策をとった「中国」でも18.5%(同09年12月)とわが国を上回る。
同推計結果の詳細は↓
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/pdf/topics51.pdf