ゼイタックス

経営関連情報 (2007/04/23)

コンビニ、駅ナカを中心に利用進む電子マネー

 3月18日からサービスを開始した交通ICカード「PASMO」は、サービス開始23日目の4月9日には300万枚を突破し、8月まで発売を制限するほどの好調な売行きとなっている。こうした鉄道会社の提供する電子マネーをはじめとして「携帯できる電子マネー」が普及しつつあり、利用できる範囲を広げることがさらなる電子マネー普及のきっかけとなるとみられている。

 gooリサーチが4月始めに実施した「電子マネーに関する利用意向調査」結果(有効回答数1103人)によると、約半数の人が電子マネーを使用したことがあり、「Suica」や「ICOCA」、「TOICA」など鉄道会社提供のものが約4割、次いで「Edy」、「WebMoney」などの利用が多い。「PASMO」もすでに7.3%が利用しており、日常生活に密着したものが利用される傾向から、今後の広がりが予想される。

 電子マネーの利用場所は、「コンビニ」や駅構内の商業施設である「駅ナカ」がそれぞれ約30%、次いで「オンラインショッピング」が約15%となっている。購買対象としては、「食品」が63.9%と圧倒的に多く、これを金額別にみると、「1000円未満」の買い物が75.7%と、現在の電子マネーの利用は、コンビニや駅ナカで食品を中心に少額商品の購入に使われていることが分かる。

 また、「Edy」などの電子マネーをオンラインショッピングで利用できる、リーダ/ライター機能を搭載したPCも発売されているが、このようなPCの認知度は約4割にとどまった。若年層では約半数が知っており、うち約半数がこのようなPCを「利用したい」と回答。また、PCを利用して音楽コンテンツや商品を購入したいという回答も少なくない。こういったところにさらなる電子マネーの利用拡大のチャンスがあるようだ。