ゼイタックス

経営関連情報 (2006/10/27)

番号ポータビリティの利用意向はわずか7%

 10月24日から携帯電話会社(キャリア)を変えても同じ電話番号が引き継げる電話ポータビリティ制度が開始された。マクロミルが全国15歳以上の携帯電話ユーザーを対象に実施した制度開始直前の「番号ポータビリティ制度の利用意向調査」結果(有効回答数1030人)によると、調査した17~18日時点で「キャリアを変更したい(すでに申し込んでいる)」との回答はわずか6.9%だった。

 63.2%が「変更したいと思わない」、29.9%が「分からない」と回答している。一方、初めて制度を知ったときの印象を尋ねたところ、「キャリアを変更したい」と思ったが19.4%、「わからない」が16.4%、「変更したいと思わない」が64.2%だった。当初の印象に対して制度開始直前の現在では、「変更したい」が10ポイント以上低下し、「分からない」が10ポイント以上上昇している。迷っている人が少なくないことがうかがえる。

 番号ポータビリティ制度に関するメリット・移行時の制約条件についての認知度については、「これまでと同じ電話番号が利用できる」(98.5%)はほぼ全員が知っている。また、「メールアドレスは引き継げない」(76.9%)、「契約変更には手数料がかかる」(76.3%)、「ポイントサービスは引き継げない」(65.5%)、「料金プランや割引サービス等は引き継げない」(65.5%)などの主な制約条件の認知も進んでいるようだ。

 制度利用意向者と態度保留者にキャリア変更時の重視ポイント(複数回答)を尋ねたところ、「料金割引制度」(87.0%)がダントツのトップで、「通話エリア」(49.7%)、「端末機能」(48.9%)、「端末デザイン」(41.6%)などを大きく引き離した。一方、キャリアを変更しない理由(複数回答)としては、「現在のキャリアに満足」(60.5%)、「契約変更に手数料がかかる」(49.5%)、「メールアドレスが引き継げない」(48.3%)などが挙げられた。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.macromill.com/client/r_data/20061020portability/macromill20061020portability.pdf