ゼイタックス

経営関連情報 (2007/12/19)

4社に1社が過去1年間と比べ採用コストが増加

 ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが、企業の採用担当者を対象に10月に実施した「採用活動の実態調査」結果(有効回答数1030人)によると、過去1年間と比較した年間採用コストの増減は、全体では「増えた」との回答が24.0%と4社に1社となった。一方、採用コストが「減った」とする企業は8.7%とほぼ10社に1社にとどまり、採用市場の激化に伴い、採用コストも増加傾向にある。

 ターゲット別に採用コストの増減をみると、「新卒採用」では「増えた」が23.2%、「減った」が9.1%、「第二新卒」では「増えた」が19.3%、「減った」が8.6%、「中途採用」では、「増えた」が29.5%、「減った」が8.5%と、中途採用にかけるコストが増えている。また、年間の平均採用コストについては、「新卒採用」が1322万円、「第二新卒」が882万円、「中途採用」が1094万円となった。

 今後の年間採用コストの増減見込では、各ターゲットとも5割前後の企業が「変わらない」と回答しているが、「新卒採用」では「増やす」が23.0%、「減らす」が7.3%、「第二新卒」では「増やす」が19.1%、「減らす」が7.9%、「中途採用」では「増やす」が26.7%、「減らす」が7.5%となっており、今後においても中途採用に対する採用コストを増やす見込みの企業が多い。

 その中途採用者の募集方法(複数回答)については、「ハローワークの利用」が58.4%ともっとも多く、次いで「自社のホームページでの募集」(54.4%)、「転職サイトの利用」(40.2%)、「人材紹介会社の利用」(36.7%)、「縁故など、人づてでの募集」(30.0%)などが続く。なお、中途採用における応募者1人あたりの選考期間は、「1ヵ月未満」が52.7%、「1ヵ月程度」が27.7%となっており、ほぼ8割が1ヵ月までに選考している。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.softbankhc.co.jp/press/071211.html