東京労働局がこのほど公表した2003年職種別賃金実態調査結果によると、昨年8月から9月の間に就職した中途採用者1万3168人(対前年比8.9%増)の平均初任賃金は20万円で、4年連続同額となった。
初任給賃金を職種別にみると、最も高いのは「会社・団体の管理職員」で35万円(対前年比7.9%減)、次いで「機械技術者」と「建築技術者」がともに30万円(ともに前年同額)、「電気技術者」が28万円(同1.4%減)となっている。
また、就職者数を職種別にみると、最も多いのは「一般事務員」で全体の15.0%(対前年比18.3%増)を占め、次いで「販売外交員」が8.7%(同10.8%増)、「会計事務員」が4.8%(同10.5%増)となった。
一方、同期間の求人件数は4万5309件で、全体の平均賃金は23万円となった。職種別で初任賃金が最も高かいのは「会社・団体の管理職員」で34万1700円、次いで「情報処理技術者」が30万円、「電気技術者」が29万円となった。
求人件数を職種別にみると、最も多いのは「販売外交員」で全体の12.7%を占め、次いで「一般事務員」が12.4%、「販売店員」が7.4%となった。
なお、求人数を事業所規模別にみると、最も多いのは「5~29人」の事業所で、全体の47.8%と約半数を占めている。また、「昇給あり」としている事業所は全体の48.7%。昇給金額は「5000円以上」の事業所が74.3%を占めている。