経 営 関 連 情 報 |
2003年07月07日-002
成長期待業種!(9)「住宅関連サービス」
政府の「530万人雇用創出促進チーム」が新たな雇用創出を期待するサービス分野の各業種の紹介である。いわば、政府の“お墨付き”の成長・潜在可能性が期待できる業種であり、大きなビジネスチャンスが潜んでいることは確実だ。
3)「住宅関連サービス」~「住宅関連、ビルメンテナンス・リフォームサービス」
わが国の住宅は、量的には充足化しているが、依然として良質なストックの形成が求められている。また、わが国では、新築住宅を中心に住宅市場が形成されており、中古住宅の流通やリフォーム市場の基盤が十分に形成されていない。しかし、将来人口・世帯の減少、高齢化の進展、環境問題への関心の高まり、経済の成熟化などの状況変化のなかで、質の高い住宅ストックが重視され、円滑に流通する市場構造が求められる。
具体的には、1)既存ストックの質の向上も含めた良質な住宅ストックを形成し、2)良質な住宅ストックを適切に維持管理し、3)良質な住宅ストックを流通させるための住宅市場に関する環境整備が必要である。その際、消費者に十分な情報提供が行われる仕組み作りや質の高いサービスを提供できる人材の提供がきわめて重要だ。このような環境整備を進めることで、中古住宅の流通や住宅リフォームの市場規模の拡大が見込まれている。
一方、わが国のビルメンテナンスは、経済成長に伴う建築物の増加に応じて市場が拡大し、10年前の約1.4倍の市場規模となっている。また、維持管理に加え、既存ビルの質の向上を図るためのリフォームも行われている。ビルメンテナンスは、今後も基本的にはビルメンテナンス業者の自主努力により市場の拡大が図られるものと考えられる。
今後の、ビルメンテナンス・リフォーム分野の発展の方向性としては、ビル所有者の多様なニーズ、ビルの適正な維持管理と質の向上をめぐる政策の動きに的確に対応した事業展開が考えられる。社会のニーズに対応したビルの質の向上のとしては、ビルの省エネルギー化やバリアフリー化、耐震改修の促進などが挙げられる。
(続く)
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