経 営 関 連 情 報 |
2003年07月02日-002
3人に2人が今の職場に不満!!
サラリーマンというものは、「他所の庭は良く見える」的な傾向があって、自社の長所よりも欠点ばかりが目に付いてしまうものらしい。職場に対する満足度を調査したのは、サイバーエージェント社。同社が発行するメルマガ「キャリア・ビタミン」に1日公表した調査結果によると、アンケートに答えた25歳以上40歳未満の男女2456人のうち、3人に2人が職場に不満を持っていることが分かった。
現在の職に「やや不満」が37.9%、「大変不満」が26.2%で計64.1%が何らかの不満を持ちながら働いている。一方、「やや満足」は28.8%、「大変満足」は7.1%だった。不満の理由としては、「給与が低い」(36.6%)、「仕事内容が不満」(23.9%)、「社内の人間関係が嫌い」(14.9%)など。満足の理由は、「仕事内容が満足」(39.9%)、「社内の人間関係が良い」(18.3%)、「地理的な条件(勤務地)」(10.4%)などが上位に挙げられている。
仕事の内容と給与に相関関係があるかどうか定かではないが、社員に不満を持たれるような企業の場合、「業績悪化が給与などの待遇を引き下げ、モチベーションの低下によって、結果的に仕事そのものの魅力を失わせ、さらに業績が悪化する」という“負のスパイラル”に陥っていることが考えられる。逆に、満足度の高い会社は、“正のスパイラル”によって好循環しているということなのかもしれない。
従業員の満足度までなかなか推測できないが、企業は“負のスパイラル”を早めに断ち切る必要がある。現在不満を抱きながら働く人の6割が転職しようと考えている(「必ず転職しよう」30.3%、「もしかしたら転職するかも程度」30.3%)。転職も厳しいご時世だが、能力のある人材ほど仕事は探しやすい。つまり、辞めてほしくない人に辞められて、辞めてほしい人だけが残る、なんていう事態にならないような対応が求められる。
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