税 務 関 連 情 報

2002年12月06日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(18)

★「プライバシー」とは何だろう(2)

 個人情報というものは扱われ方次第で役に立つこともあれば困ることもあるのだ。プラス面とマイナス面を秤にかけながら生活しているのだ。収入や銀行の預金額は知られたくないだろうが、それを教えることによって借金したり住宅ローンが組めることになる。だだし、必要のない場面では知られたくないだろう。

 つまるところ、個人情報、プライバシーというものの多くは、社会生活をしていく上ではさらさざるを得ないのだ。そこで、「知られて困る」という状況ができるかどうかによってプライバシーの重さが生まれるのではないだろうか。誤解を覚悟で言えば、知られた時点でのプライバシーというものは、危惧するほど重みはないのである。

 感情論を抜きにすれば、私たちはある程度のプライバシーをさらさなければ生きていけないのであり、プライバシーが漏れることや悪用されるということは別の問題なのである。また、プライバシーをさらすということに関しては、私たちは日々の暮らしの中で、無意識に多くの場面で文字通り“垂れ流し”しているのである。

(以下次回に続く)

 

 

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