今春に就職を予定している新入社員は、さまざまな期待と不安を胸に抱いていると思われる。明治安田生命が実施した新社会人アンケート調査結果(有効回答数283人)によると、「期待」のトップ3は、「仕事を通じた自己成長」(男75%、女82%)、「経済的な自立」(同58%、63%)、「たくさんの人との出会い」(同48%、67%)となった。社会に出ることによる大人としての“成長”と“自立”に期待が大きくなっている。
一方、「不安」のトップ3は、「仕事に対する自分の適正」(男37%、女62%)、「先輩や上司とのコミュニケーション」(同36%、45%)、「配属先・職務内容」(同31%、32%)となった。特に女性の「仕事への適正」への不安が目立つ。男性では、「朝寝坊・遅刻」(28%)、「体調・健康管理」(25%)、「マナーや言葉遣い」(24%)といった日常生活に関する不安感が女性を上回っている。
新入社員にとっての仕事とは、「自己実現・自己成長の手段」(男67%、女75%)、「お金を得る手段」(同64%、56%)が上位となった。また、男性では「試練の場」(42%)と捉える傾向が女性(29%)よりも強く、一方、女性は自己実現への真摯な姿勢がうかがえるとともに、「出会いの場」(34%)と考える人が3位となって多いのも特徴となっている。
将来展望とライフスタイルについては、「一生この会社に勤めたい」(男47%、女51%)とほぼ半数だが、女性が昨年の調査から15ポイントも増えており、女性にとってはまだまだ厳しい就職環境だったことがうかがわれる。一方、男性では、「いずれ起業・独立したい」(43%)が昨年から3ポイント増えたが、同じ会社でがんばる派も半数近くおり、「起業」と「安定」の二極化の傾向がみられる。
なお、初任給の使い道は、「両親へのプレゼント」(男60%、女63%)が男女とも6割を超えてトップ、次いで「自分へのプレゼント」(同17%、18%)だが2割弱だった。平均予算は2.7万円。また、理想の男性上司は、監督兼任となったヤクルトの「古田敦也」、「星野仙一」、「所ジョージ」がベスト3。理想の女性上司は、「黒木瞳」と「山口智子」が同票で1位、僅差で「久本雅美」が3位となった。
同調査の詳細は↓
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/pdf/20060328.pdf