日本生産性本部が今春実施した「2009年度新入社員意識調査」結果(有効回答数2348人)によると、勤続に関して「今の会社に一生勤めようと思う」とする新入社員が、昨年に比べ8.1ポイント増の55.2%と、5年連続で上昇し過去最高となった。過去最低だった2000年(20.5%)からは34.7ポイントも上昇している。転職についても「しないにこしたことはない」との回答が7.0ポイント上昇の34.6%で過去最高となった。
仕事の取組み意識としては、「上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で仕事を進めるように指示された際、指示通り行動する」との回答が前年に比べ3.1ポイント増の40.6%となり、4割を超えた。「指示に従わない」とする回答は11.7%、「わからない」とする回答が47.7%あるものの、設問開始以来3年間で過去最高となった。過去最低は2007年の37.2%だった。
また、「従来の基準や慣習には反しても、法律に反しないことであれば、どんな手段や方法をとっても問題ない」との回答が過去最高の22.2%。「そうは思わない」が77.8%と8割弱あるものの、設問開始以来4年間で初めて2割を超えた。キャリアプランに関しては、「自分には仕事を通じてかなえたい『夢』がある」が4年連続で増加し、71.6%で過去最高となる一方、「起業して独立したい」が6年連続で減少し、14.1%で過去最低となった。
担当したい仕事に関しては、「職場の先輩や他の部門とチームを組んで成果を分かち合える仕事」と、「自分の個人的な努力が直接成果に結びつく仕事」の二者択一の質問をしたところ、前者が前年に比べ1.3ポイント増の83.5%と過去最高になる一方、後者は同1.3ポイント減の16.5%と過去最低になった。前者の過去最低は2000年の72.9%、後者の過去最高は同じく2000年の27.1%だった。
同意識調査結果の概要は↓
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/mdd/activity000914/attached.pdf