ゼイタックス

メーカー情報 (2004/03/05)

東芝、使いやすさを追求した顔照合セキュリティシステム「FacePass」を新発売

 東芝は、顔照合技術を用いた認証で入退室を管理するセキュリティシステム「FacePass(フェイスパス)」の新製品として、最大9台までの装置をネットワーク接続して入退室情報の集中管理を可能としたほか、装置の小型化と一体化により設置性を大幅に向上するなど、利用する側、管理する側の双方に配慮した使いやすさを追求した「FacePass VU-R710A」を商品化し、4月1日より企業ユーザー向けに販売を開始する。

 新製品では、1台の装置(登録照合機)に登録した顔情報を、ネットワーク接続された最大8台の装置(照合機)に配信して共有化する。1台に登録して顔情報の配信先で照明環境を学習させることで、合計9ヵ所での扉の認証を行うことができるほか、1台の管理用パソコンから9ヵ所の入退室情報の集中管理を実現する。

 また、顔認証方式の課題である運用する場所の照度(明るさ)の変化への対応も、カメラの制御方法に工夫を施すことで改善しており、日本工業規格が定める照度基準「Z9110-1979」で規定する事務所、学校(屋内)、病院(視機能検査室を除く)といった各施設の人工照明の照度基準内(2000ルクス以下)での運用を可能としている。

 なお、新製品に登録された顔情報、ならびに記録される顔画像履歴などの個人特定ができるデータには個人情報保護の観点から特殊な暗号化処理が施されるため、より安全に運用することができる。

 新製品の概要は下記の通り。

<FacePass本体>
VU-R710A 標準価格:100万円(税別)2004年4月1日発売
登録人数:最大1000名 通行履歴蓄積データ:6万件

<FacePass 関連ソフトウェア>
VUS-R710A-MA 顔情報配信管理ソフト 標準価格:30万円(税別)
VUS-R710A-SL ネットワーク対応ソフト 標準価格:20万円(税別)
VUS-R710A-OP 個人情報管理パッケージ 標準価格:23万円(税別)

 新商品に関する問い合わせは、社会ネットワークインフラ社システムコンポーネンツ事業部(TEL:03-3457-2646)まで。