経 営 関 連 情 報 |
2003年04月09日-001
広告媒体としての「個人ホームページ」、その将来性は?
インターネットを利用した広告は、一時ほどの効果は期待できないとの声が多いが、コストが低いことや掲載が簡単なこともあって、個人が運営するホームページも大きな広告媒体となりつつある。インターネットコム社とインフォプラント社が行った個人ホームページ運営者300人に対する調査によると、広告プログラムの認知度はあるものの、広告掲載自体に抵抗感がある人が多いことが分かった。
「クリック保証型広告プログラム」や「アフィリエイト型広告プログラム」についての利用度については両方とも16%だったが、「知っているが利用していない」はクリック保証型が68%、アフィリエイト型が50%だった。認知度は、クリック型のほうが高く、アフィリエイト型を「知らない」という人は34%を占めた。ただ、「知らない」が61%を占めた2000年7月の前回調査から比べると大幅に知名度は上がっている。
これらのプログラムを「知っているが利用していない」人の理由で多かったのは「広告を掲載したくない」という意見。「重くなるから」や「HP閲覧者にとって目障り」といった意見のほか、個人ホームページへの企業広告掲載そのものに違和感があるという意見も少なくない。また、広告そのもののデザイン面の問題を指摘する声も多く、“派手すぎ・目立ちすぎデザイン”があふれている現状への不満が強いようだ。
最近の個人ホームページの傾向をみると、Weblogや掲示板、Web日記などのコンテンツ手法、デザインへのこだわりなど、全体感による個人的な意見表出への志向が見て取れる。広告の形態や広告に対する意識を変革する転換点が訪れているようだ。また、個人ホームページを単なる広告表示媒体と捉えるのではなく、「HPの内容に賛同して援助するような広告プログラム」といった発想転換から、新たな広告のあり方が見えてくるのではないか。
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