情報処理推進機構(IPA)は、最近、バナー広告をクリックして、広告主のホームページにアクセスし、怪しいセキュリティ対策ソフトをインストールしてしまったとか、オンライン詐欺に遭ってしまったという被害の相談が多数寄せられているとして、注意を呼びかけている。具体的には、「あなたは999,999人目の訪問者です!おめでとう」といった内容を表示するもので、それを安易に信じてしまい被害に遭っているものだ。
表示を信じてクリックすると、住所や名前、メールアドレスを入力する画面となり、ここで入力してしまうと、登録したメールアドレスに当選通知などが届くが、商品などが送られてくることはない。また、バナー広告に「エラーが検出されました」といった表示が現れ、驚いてクリックすると、「当該ソフトウェアをインストール」するように促され、エラーを修復するにはクレジット番号を入力して購入するように求められる。
さらに、バナー広告からアクセスしてしまうケースと同様に、メールに記載されたリンクやブログに掲載されたリンクをクリックすることでも怪しいサイトに導かれてしまうことがある。少しでも不審な点があれば、その先に進まないようにすることが最善の対策となる。ホームページに掲載されている情報を安易に信用して、個人情報を入力してしまわないよう十分な注意が必要だ。
なお、IPAが発表した11月のコンピュータウイルス届出状況によると、ウイルスの届出件数は3664件となり、10月に比べ0.9%減少した。これで、8ヵ月連続で3千件台にとどまっている。種別では、W32/Netskyが816件で、33ヵ月連続のトップ。つづいてW32/Strationが506件、W32/Bagleが349件、W32/Mytobが244件、W32Mydoomが213件、W32/Mywifeが184件などとなっている。