経 営 関 連 情 報

2003年01月15日-003
2002年のコンピュータ不正アクセス件数は過去最多

 情報処理振興事業協会(IPA)が10日に公表したコンピュータ不正アクセス届出状況によると、2002年1年間の届出件数は619件で、2001年(550件)の約1.1倍となり、過去最多となった。届出種別でみると、2001年と比べ、ワーム感染・形跡の届出は大幅に減少したものの、アクセス形跡やDoS(サービス妨害)が大幅に増加し、侵入やアドレス詐称も増えている。

 届出種別でみると、「侵入」が106件(前年97件)でトップ、以下、「アドレス詐称」49件(同39件)、「ワーム形跡」34件(同71件)、「メール不正中継」16件(同25件)、「DoS」16件(同5件)などが続く。前年に184件にのぼった「ワーム感染」は6件に激減している。

 実害届出件数は225件で、2001年の381件よりも減少したものの、ワーム感染以外の実害届出件数では219件で2001年(197件)より増えている。また、不正アクセスの届出者は、2001年が一般法人43%、教育・研究機関27%、個人30%に対し、2002年は一般法人24%、教育・研究機関9%、個人67%と大きく変化した。

 ブロードバンドの普及により、個人ユーザであっても不正アクセスを受ける危険性が高くなっており、インターネットを利用する上ではパーソナルファイアウォールを導入するなど、不正対策は必須のようだ。

 

 

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