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経営関連情報 (2004/05/10)

業況DIは4ヵ月連続で改善~日商LOBO調査

 日本商工会議所がこのほど発表した早期景気観測(LOBO)調査4月結果によると、全産業合計の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」企業割合)は、前月水準から3.4ポイント改善して▲26.8となり、4ヵ月連続でマイナス幅が縮小した。全産業合計の業況DIがマイナス20ポイント台となったのは1997年4月(▲29.1)以来7年ぶり。

 業種別では、製造(▲14.6)、サービス(▲23.4)、卸売(▲26.8)、小売(▲27.7)、建設(▲50.4)の5業種すべてで業況が改善しているが、業種によりDI水準に大きな差が出ている。日商では、「中小企業の足元の停滞感は薄れてきているが、依然DI値は低水準で、業種間・企業間の格差は大きい」との見方を示している。

 4~6月の先行き見通しの業況DI(全産業合計・今月比)は▲22.6で、昨年4月の▲44.6と比べ、明るい見方が多くなっている。各地から寄せられたコメントでは、景気回復への期待感がある一方で、公共事業の縮小、消費の低迷、素材価格の高騰による仕入コスト上昇などの不安材料を指摘する声も依然多くなっている。

 なお、同調査は、全国の399商工会議所が2558の業種組合など(傘下企業数20万社超)を対象に、4月16~22日の間、4月の業況・売上・採算の状況や景気に関する声、当面する問題についてヒアリングしたもの。