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経営関連情報 (2005/05/30)

サービス業倒産の構成比が過去18年間で最高水準

 産業構造や社会構造が情報化・高齢化・アウトソーシング化など大きく変化するなかで、産業全体におけるサービス業の割合が拡大している。そのサービス業の倒産動向を調査したのは帝国データバンクだが、全体的な企業倒産が沈静化傾向のあるなかで、2004年のサービス業の倒産件数1899件は、全倒産件数1万3837件に占める割合が13.7%と、過去18年間で最高水準となったことがわかった。

 調査結果によると、サービス業の倒産を1987年~2004年の年別の推移でみた場合、件数・負債額ともに2002年の2239件、3兆9646億円をピークに減少しているが、依然、高水準で推移しているといえる。また、全倒産件数におけるサービス業の構成比は、91年ごろから10%台で増減を繰り返していたが、2001年から年々増加の一途を辿り、2004年には13.7%で過去最高の数字となった。

 2000年~2004年の過去5年間におけるサービス業の業態別の倒産件数をみると、「ゴルフ場等運動施設」は、ここ3年100件を超え、2000年の50件から2004年の103件へと倍増したのが目立つ。そのほか、「理容・美容院」(37件→52件)、「経営コンサルタント」(35件→69件)、「ソフト開発」(113件→138件)が増加傾向となっている。

 また、「病院・歯科」(43件→46件)、「写真撮影・現像」(37件→37件)、「学習塾等」(25件→32件)、「パチンコ店等遊技場」(99件→108件)は、ほぼ横ばいとなっている。逆に減っている業態には、「各種リース業」(126件→79件)、「自動車整備」(165件→106件)、「広告代理・製作等」(208件→188件)、「建設設計・監督」(245件→181件)などがある。