経 営 関 連 情 報

2002年11月29日-003
商工中金、中小企業の景況は一進一退

 商工組合中央金庫が26日に公表した中小企業月次景況観測によると、11月の景況判断指数は、前月比0.6ポイント上昇の45.0となった。指数は3ヵ月ぶりの改善であり、中小企業の景況は一進一退の状況だ。指数は80ヵ月連続で景況感の「好転」、「悪化」の分岐点である50を下回っている。12月は44.9とほぼ横ばいを見込む。調査は、商工中金取引先800社を対象に11月13日時点で実施したもの。

 業種別にみると、製造業は45.3と前月比1.3ポイント上昇し、景況感の悪化度合いが4ヵ月ぶりに弱まった。一方、非製造業は44.8と前月比0.1ポイントのわずかな上昇にとどまった。製造業の指数が非製造業を上回るのは2001年2月以来となる。12月は、製造業は44.6と低下するものの、非製造業は45.2と上昇を見込む。

 10月の売上高(前年同月比、建設・不動産を除く700社)は▲0.6%(9月同▲1.2%)と21ヵ月連続の減少となるが、マイナス幅は徐々に縮小している。だが、先行き11月は▲1.4%とマイナス幅の拡大を見込む。業種別では、製造業が▲0.2%(9月▲1.7%)で18ヵ月連続、非製造業が▲1.3%(同▲0.9%)で19ヵ月連続ともに減少した。

 

 

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