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経営関連情報 (2005/08/03)

パート労働者数が3ヵ月連続で前年同月比減少

 厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査6月分結果速報によると、4月に9年10ヵ月ぶりに減少したパート労働者数は6月も引き続き減少した。6月の従業員5人以上の事業所で働く一般労働者は前年同月比1.0%増の月間平均3237万8千人と6ヵ月連続の増加だったが、パート労働者は同0.2%減の1087万8千人で、3ヵ月連続の減少。合計での常用労働者数は、同0.6%増の4325万6千人と、18ヵ月連続の増加となっている。

 6月の一人平均現金給与総額は、前年同月比1.1%増の46万7814円と3ヵ月連続の増加。一般労働者が増加傾向にあり、基本給にあたる所定内給与が同0.3%増の25万4875円、残業代などの所定外給与は同2.2%増の1万8837円でともに3ヵ月連続増加し、これらを合計したきまって支給する給与は同0.4%増の27万3712円、賞与などの特別に支払われた給与が同2.0%増の19万4102円だった。

 6月の一人平均総実労働時間は、前年同月比0.1%増の156.5時間と2ヵ月連続の増加となった。内訳は、4月まで5ヵ月連続の減少だった所定内労働時間が前月に引き続き横ばいの146.3時間、残業時間などの所定外労働時間は同2.1%増の10.2時間だった。所定外労働時間は3月に前年同月比で33ヵ月ぶりの減少となったが、4月に増加に転じて以降3ヵ月連続で増加している。

 また、製造業の所定外労働時間は、2月に2年10ヵ月ぶりに減少に転じて以降、4ヵ月連続で減少していたが、6月は前年同月と同水準の15.8時間となった。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.1%増の176.2時間、パート労働者は同0.5%減の97.6時間となっている。