スパイウェアとは、パソコンを使うユーザーの行動や個人情報を収集したり、マイクロプロセッサの空き時間を利用して計算を行ったりするアプリケーションソフト。バックグラウンドで動作するため、ユーザーはスパイウェアがインストールされていることに気づきにくい。利用条件の承諾などを求めずに違法でインストールされて、知らないうちに個人情報を盗まれてしまうといった事件が問題となっている。
インターネットユーザー300人を対象に、スパイウェアに関するユーザー意識調査を実施したのはインターネットコムとインフォプラント。その結果、「Webページなどで見たこともなかったし、知らなかった」との回答が48.7%(146人)、「Webページで見たことはあるが、よく知らなかった」との回答が15.7%(47人)で、スパイウェアに関する認知度はあまり高くないようだ。
一方、残りの35.6%(107人)のユーザーは「知っていた」が、「対策をしている」ユーザーは全体の19.3%(58人)だった。16.3%(49人)のユーザーは「知っていたが、対策をしていない」が、このうち、今後スパイウェア対策を「しようと思う」と回答したのは89.6%(43人)。さらに、「(よく)知らなかった」ユーザー193人のうち、67%(128人)が対策を「しようと思う」と回答している。
この結果、すでに全体の19.3%がスパイウェア対策をしており、57%(171人)が今後対策をしようと考えていることが分かった。また、対策をしない理由として「よく分からない」が多く挙げられていることから、スパイウェアに関する情報が広まれば、今後対策をとるユーザーは増加するとみられている。なお、対策済みのユーザーの使用ソフトの大半は、Lavasoft社のAd-awareとSpybotで、どちらもフリーウェアである。