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就職活動、1人平均のエントリー件数は7.6社

経営関連情報 - 2009年02月18日

 日本最大級の就職情報サイト「マイナビ2010」を運営する毎日コミュニケーションズが、2010年卒業予定の学生を対象に実施した「就職活動アンケート1月の動き調査」結果(有効回答数1211人)によると、1月の1人あたりのエントリー件数は、昨年の7.1社から7.6社へと微増した。これは、2月以降にピークを迎える個別企業セミナーに向けて、今のうちに選択肢を広げておきたいという学生の心境が働いているとみている。

 1月の活動状況をみると、全後半とも「エントリーシートを取り寄せた」、「個別セミナーに予約した」、「〃参加した」との回答割合が前年より増加。さらに、昨年よりも回答割合が増えている項目を月の前半と後半でみると、「業界研究をした」、「企業研究をした」、「仕事研究をした」、「個別セミナーに予約した」などの回答は特に前半の伸びが大きい一方、「エントリーシートを取り寄せた」や「〃提出した」などは後半のほうが伸びが大きい。

 学生は、年末年始の休暇期間を利用して各種研究や予約行動などを行い、企業が活動を再開する後半にかけて接触活動を行ったようだ。また、絞込みも加速しており、絞込み状況をみると、「(はっきり+漠然と)決まっている」とする回答割合が、志望業界(09卒86.1→10卒90.3%)、志望職種(同86.2%→90.8%)、志望企業(同79.7%→83.2%)それぞれ前年より増加、企業選択の幅を広げつつも、核となる部分を決定しつつある。

 企業に公開してほしい情報については、「面接・選考のポイント」(54.4%)、「社内の雰囲気(上司との関係など)」(53.2%)、「離職率」(51.3%)などが上位になった。また、企業のどのような情報を見て安定していると感じるのかについては、「会社の財務状況」(62.7%)、「社員の定着率」(51.4%)といった回答が上位項目に挙がり、会社の基盤や働き続けることができるかどうかがポイントであることがうかがえる。