ゼイタックス

経営関連情報 (2007/11/14)

派遣社員の平均時給は首都圏で増、東海・近畿で減

 新聞折込求人紙「しごと情報アイデム」を発行するアイデム人と仕事の研究所が発表した派遣社員の募集時時給・求人動向レポートによると、2007年上半期(1~6月)の派遣社員の募集時平均時給は、首都圏エリアが8円増の1239円、東海エリアが15円減の1179円、近畿エリアが18円減の1117円となり、首都圏のみが増加、東海・近畿は減少となった。近畿は、前回2006年下半期調査に引き続いての減少。

 首都圏エリアの対前年増減額が増加した大きな要因の一つは、景気の回復によって新しいショッピングスポットが次々建てられたことによる販売店員の急激な求人増加によるところが大きいとみられている。販売店員は有効求人倍率も高くなっており、東京都ではパート常用の販売の職業の有効求人倍率が今年3月には4倍を超えて4.11倍となり、パート常用・全職業計の2.24倍を大きく引き離している。

 「しごと情報アイデム」において掲載の多い主な派遣社員18業種の2007年上半期平均時給をエリアごとにみると、首都圏エリアで対前年増減額がもっとも上昇したのは「販売店員」の124円増、次いで「営業・販売事務」の75円増、「金融事務」の63円増など。一方、下落したのは「OA機器操作」の28円減、「機械器具製造修理作業者」の25円減、「軽作業者」の9円減と続き、製造業系に下落した職種が多くみられた。

 東海エリアで増加した職種は「営業・外交員」の249円増、「物流・倉庫内作業者」の79円増、「金融事務」の62円増など。一方、下落した職種は、「医療事務」の84円減、「金属加工作業者」の67円減などの順。また、近畿エリアでは、「営業・外交員」の86円増、「軽作業者」の42円増、「電話受信」、「販売店員」の41円増と続いた。一方、下落は「金融事務」の41円減、「OA機器操作の18円減、「自動車組立工」の14円減となった。

 同動向レポートの詳細は↓
 http://workium.aidem.co.jp/marketdata/dispatch/pdf/dispatch_191.pdf