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都内の大学・大学院生、行きたい業界は「商社」

経営関連情報 - 2011年01月14日

 日本経済新聞の子会社で就職・転職サービスを行う日経HRが、都内の主要な大学・大学院に通う2012年3月卒業予定者を対象に実施した「就職活動に関するアンケート調査」結果(有効回答数654人)によると、「行きたい業界」(複数回答)の1位は昨年に引き続き「商社」(29.2%)だった。大手商社は、学生から「高給」、「海外勤務」、「幅広い仕事」などが評価されて高い支持を集めたものとみられている。

 次いで、2位「銀行」(22.2%)、3位「生保・損保」(20.6%)の順。金融業界は、企業の規模感や安定性を求める学生からの支持が集まったものと考えられる。一方、「行きたくない業界」(複数回答)では、1位は「フードサービス」(21.3%)、2位「百貨店・スーパー・コンビニ」(13.6%)、3位「公務員・教員」(13.3%)だった。「フードサービス」は、昨年の15.9%から5.4ポイントも増加している。

 「フードサービス」は、アルバイトとして業界を経験している学生が多く、現場を経験した結果、「行きたくない」と判断している人も多いようだ。今回の調査で特徴的なのは、「行きたくない業界はない」との回答が、昨年の17.5%から22.2%と、4.7ポイントも増加している点だ。厳しい就活環境から、「どの業界でもいいから内定が欲しい」という学生の切実な気持ちの表れかもしれない。

 企業にエントリーする際に重視するもの(複数回答)については、「業務内容」(62.7%)、「将来性」(44.3%)、「社会貢献度」(36.5%)、「国際性」(24.5%)、「福利厚生」(21.6%)、「企業規模(従業員や売上高など)」(20.2%)などの順となり、昨年から大きい変化はない。しかし、「業務内容」が昨年より10.1ポイント減、「福利厚生」が7.6ポイント減、「知名度」(6.3%)が7.0ポイント減と、減少幅が大きいのが目立つ。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.nikkeihr.co.jp/news/pdf/20110105.pdf