税 務 関 連 情 報

2001年10月24日-002
パチンコが4年ぶりの申告漏れワースト1位

 国税庁が23日に公表した平成12事務年度(12.7~13.6)の所得税・消費税の調査状況によると、所得税の調査は、実地調査9万3千件(対前年比26.2%減)、来署依頼・電話での指導など実地調査までは至らない程度の是正のための簡易な接触72万4千件(同16.2%増)の計81万7千件(同9.1%減)に対して行われ、61万8千件(同0.7%増)から総額1兆1,829億円(同15.8減)の申告漏れ所得金額を把握した。この申告漏れ所得金額は過去最高だった前年度を大きく下回ったものの、実地調査での1人当たりの平均では、前年度を6.9%上回る670万円で、最近10年間では過去最高の数字だ。追徴税額1,675億円は前年度を19.8%下回る。

 また、1件当たり申告漏れ所得が高額な業種のワースト1位は、平成8年度まで連年1位を独占し続けていたパチンコが6,899万円で、4年ぶりにトップに返り咲いた。2位の建売業(2,925万円)、3位の貸金業(2,870万円)に比べると、その申告漏れ額が飛びぬけている。ここ3年間はワースト10にも顔を見せなかったが、これは、個人経営や法人化したところが増えて、調査件数80件以上というランク基準を満たさなかったため。

 なお、消費税の調査は、実地調査3万8千件、簡易な接触1万4千件の計5万2千件に対して行われ、うち3万5千件に非違があり、195億円を追徴している。

 

 

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