経 営 関 連 情 報 |
2002年10月04日-003
前月予想を大幅に下回った中小の9月の景況判断指数
商工組合中央金庫が1日に公表した中小企業月次景況観測の9月調査結果によると、同月の景況判断指数は、前月8月に比べ0.6ポイント低下の44.9となった。指数の低下は3ヵ月ぶり。また、前月での9月の見込み46.9も大幅に下回った。受注の下げ止まり感が広がる中、直近のボトムである昨年11月(38.1)以降の上昇基調に一服感がみられている。指数は78ヵ月連続で景況感の「好転」、「悪化」の分岐点である50を下回った。10月は45.0とほぼ横ばいを見込んでいる。調査は、商工中金取引先800社を対象に9月13日時点で実施したもの。
この景況指数低下の要因は、非製造業が45.0と前月比0.9ポイントの低下となり、景況感の悪化度合いが4ヵ月ぶりに強まったこと。特に小売業は42.5で前月比3.0ポイントの低下となった。製造業は44.9と前月比0.1ポイントの低下だが、景況感の悪化度合いは2ヵ月連続で強まった。また、8月の売上高(前年同月比、建設・不動産を除く700社)は▲4.0となり、19ヵ月連続で減少した。前月8月調査時点での見込み▲2.3に比べ減少幅は拡大したものの、9月は▲1.4、10月は▲0.7とマイナス幅が徐々に縮小する見込み。緩やかだが、売上高減少に歯止めがかかりつつあるとみている。
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