厚生労働省は、団塊の世代を含む全国の中高年者世代の50歳から59歳の男女を追跡し、その「健康・就業・社会活動」について、意識面・事実面の変化の過程を継続的に調査する「中高年縦断調査」の第1回目の調査結果(有効回答数3万3815人)を公表した。それによると、中高年者の就業の状況は、ふだん収入になる「仕事をしている」男は92.8%、女は67.5%となった。
年齢階級別にみると、「仕事をしていない」の割合は、女の「55~59歳」が36.1%でもっとも高く、次いで女の「50~54歳」の27.3%であるのに対し、男は「50~54歳」が5.5%、「55~59歳」が8.0%と低い。また、仕事をしている人の勤務形態の内訳は、「正規の職員・従業員」は、男が59.5%、女が26.4%、「パート・アルバイト」は、男では3.0%、女では40.9%となっている。男では「自営業主」が21.6%いる。
これまでの働き方をみると、「ひとつの企業・団体等の組織におおむね20年以上勤務している(いた)」が30.1%(男45.4%、女15.7%)ともっとも多く、次いで「勤め先は変わったが、同じ分野の仕事におおむね20年以上従事している(いた)」が16.8%(男21.8%、女12.1%)、「自営業でおおむね20年以上仕事をしている(いた)」が13.8%(男16.0%、女11.8%)となっている。
60歳以降の生活設計をみると、生活のまかない方(主なもの3つまで)は、「60~64歳」では「働いて得た所得(本人)」が51.6%ともっとも多く、「65~69歳」、「70歳以降」では「公的年金」がそれぞれ69.5%、71.9%ともっとも多い。また、60歳以降の仕事の希望の有無については、「仕事をしたい」が70.9%、「したくない」は24.4%だが、「したくない」は男(14.0%)に比べ女(34.3%)のほうが高くなっている。
同調査結果の詳細は↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou06/index.html