電通総研が9月1・2日に実施した「消費気分調査」(有効回答数1000人)によると、秋の大型連休(シルバーウィーク)の消費は、イエソトもイエナカも、ゴールデンウィークを上回る勢いであることが分かった。9月の5連休の過ごし方を今春のGWと比較すると、イエナカ(家の中)の過ごし方では、「掃除や片付け、衣替え」(GW比4.8%増)、「テレビやDVD視聴」(同4.4%増)、「読書」(同4.3%増)などが大きく上回った。
また、イエソト(家の外)の過ごし方では、「外食、食べ歩きなど」(GW比3.1%増)、「博物館、美術館などに行く」(同2.7%増)など近場のレジャーを始め、遠方の「日帰り旅行、ドライブ・ツーリング」(2.8%増)、「温泉、リゾート施設などに行く」(2.5%増)や「海外旅行」(0.2%増)においても上回るなど、イエナカもイエソトも、活動しやすい秋ならではの積極的な行動予定が目立つ。
秋の大型連休で使う予定の金額をGWと比較すると、「GW並み」(38.7%)の4割をはさんで二極化しており、GWより引き締めるつもりの人が49.8%とほぼ半分、GW以上の支出を予定している人が8.6%と1割弱、全体を平均するとGWより30.7%増となった。使う予定の金額は、「2万円未満」が46.9%、「2~4万円未満」が26.5%などだが、「10万円以上」が11.1%と10人に1人いて、平均すると3.7万円となっている。
消費者は、長引く不況への対応力を高めてきており、賢く節約した分、自分へのご褒美消費で、贅沢も楽しむようになりつつある。秋の大型連休に積極的なのは、メリハリにおける贅沢の好機と捉えているとみている。リーマン・ショックが発生した1年前と比べ、家計支出を減らしている人は、3月調査の50.5%から41.4%にまで減少。一方、増減のメリハリをつけている人が同22.6%から25.4%まで増加している。
同調査結果の詳細は↓
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2009/pdf/2009057-0909.pdf