経 営 関 連 情 報

2003年08月29日-001
ADSL利用者の約7割が光ファイバー移行を希望

 ADSLよりもさらに高速な回線である光ファイバー通信は、ホームページの表示はもちろん、動画もスムーズに再生できる。今のところサービスエリアは都市部のなかのごく一部に限られており、ADSLに比べ導入・維持コストが高いこともあって、光ファイバー通信の利用者は少ないようだ。

 しかし、KDDIがこのほど公表したブロードバンドに関する調査結果によると、ADSL利用者の約7割が光ファーバー通信への移行を望んでいることが明らかになった。同調査は、インターネット利用ユーザー400人(ナローバンド・ADSL・CATV・光通信利用者各100人)を対象に7月後半に行われたもの。

 調査の結果、ナローバンド・ADSL・CATV利用者の66.0%に光ファイバー通信の導入意向があることが分かった。特にADSL利用者の68.0%に導入意向があり、そのなかでも4.0%が導入を予定している。導入したい理由については、「接続スピードの速さ」が60.3%を占め、現状より速い回線に魅力を感じているようだ。

 もっとも、現在利用しているプロバイダを選んだ理由としては、37.5%が「利用料金」、続いて16.3%が「通信速度」を重視しており、コストの高さが導入のネックとなっていることをうかがわせる。また、現在利用しているプロバイダの満足度では、61.3%が「大変満足」「満足」と回答。

 通信速度については全体として47.0%が満足しているが、回線別にみるとバラツキがある。一般的に「安定した高速回線」といわれるCATV・光ファイバー通信に満足度が高い傾向があり、特に光ファーバー通信利用者は71.0%が満足しており、ナローバンドと比較すると約3倍、ADSL利用者と比較しても約2倍の差があり、その差は歴然としている。

ホームへ戻る