共立総合研究所が、大垣共立銀行の取引先企業の新入社員を対象に実施した「2009年度新入社員の意識調査(職業観)」結果(有効回答数1391人)によると、就職先の選択基準(3つまで回答)は、「業種・事業内容」が62.5%で調査開始以来14年連続のトップ、次いで「雰囲気・イメージ」(49.4%)、「通勤時間」(32.7%)となった。ここ数年の傾向として「雰囲気・イメージ」を重視する若者が増えてきていることが鮮明となった。
「雰囲気・イメージ」は、調査を開始した1996年度の29.6%から、ここ14年間で約20ポイント上昇している。男性は依然として「業種・事業内容」(64.3%)がトップだが、4.0ポイント減と若干回答率は低下した。対して「会社の安定」(31.1%)、「休日・勤務時間」(21.2%)が過去最高となった。男性は、「業種・事業内容」だけでなく、会社の安定度やプライベートの充実度が、企業を選択する観点として強まっている。
将来就きたい地位については、「肩書きはなくても、特殊能力・技能のある社員(スペシャリスト志向)」が45.0%でトップ。男女別にみると、男性は「肩書きのある社員(管理職志向)」が39.4%で昨年に引き続きトップ。また「独立志向」(13.1%)が過去最低の水準となった。経済情勢が悪化するなか、安定した企業のなかで活躍の場を求める傾向にある。一方、女性は調査開始以来、一貫して「スペシャリスト志向」が強い。
先輩・上司との人間関係については、「義理を欠かない程度に付き合いたい」が47.3%でトップだが、「公私にわたって積極的に付き合いたい」も44.0%にのぼり、男性(47.7%)は昨年に引き続きトップとなった。「管理職志向」が強くなり、企業内での活躍の場を求める傾向にある男性は、企業内で積極的に人間関係を構築していこうと考えていることがうかがえる。女性は「義理を欠かない程度」(50.1%)が半数だった。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.okb-kri.jp/press/20090603.pdf