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経営関連情報 (2005/06/03)

パート労働者数が9年10ヵ月ぶりに前年同月比減少

 厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査4月分結果速報によると、1995年7月以来増加していたパート労働者数が減少した。4月の従業員5人以上の事業所で働く一般労働者は前年同月比1.1%増の月間平均3243万人と4ヵ月連続の増加だったが、パート労働者は同1.1%減の1065万5千人で、9年10ヵ月ぶりに減少に転じた。合計での常用労働者数は、同0.5%増の4308万4千人と、16ヵ月連続の増加となっている。

 4月の一人平均現金給与総額は、前年同月比0.6%増の28万1935円と増加に転じた。パートよりも相対的に賃金水準が高い一般労働者が増えたことで、基本給にあたる所定内給与が4年5ヵ月ぶりの増加となる同0.3%増の25万5607円となった。残業代などの所定外給与は同1.6%増の1万9850円で増加に転じ、きまって支給する給与は同0.4%増の27万5457円、賞与などの特別に支払われた給与が同9.4%増の6478円だった。

 4月の一人平均総実労働時間は、前年同月比1.2%減の156.3時間で、3ヵ月連続の減少となった。内訳は、所定内労働時間が同1.4%減の145.5時間で5ヵ月連続の減少、残業時間などの所定外労働時間は同1.8%増の10.8時間だった。所定外労働時間は前月に前年同月比で33ヵ月ぶりの減少となったが、増加に転じた。

 また、製造業の所定外労働時間は、2月に2年10ヵ月ぶりに減少に転じたが、4月も前年同月比0.6%減の16.1時間と3ヵ月連続で減少している。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同1.3%減の175.7時間、パート労働者は同1.2%減の97.5時間となっている。