経 営 関 連 情 報

2002年04月08日-001
日本語件名使用のメール感染ウイルスが初出現!

 日本語件名を私用するW32/Fboundが初めて出現し、212件もの届出があったことが、情報処理振興事業協会(IPA)がまとめた2002年3月のコンピュータウイルス届出状況で明らかになった。このウイルスは、件名に日本語を使用する初めてのウイルスであり、しかも友人・知人などの知り合いから届くため、添付ファイルを開けてしまって感染するケースが多く見られたという。実害率は26.4%と高い数値。

 IPAによると、3月のコンピュータウイルスの届出件数は1,460件で先月(1,439件)とほぼ同水準で推移したが、実害率は10.5%で2月(8.8%)からやや上昇した。3月の届出件数の上位3種は、1)W32/Badtrans 448件、2)W32/Klez 224件、3)W32/Fbound 212件だが、これらのウイルスは全て亜種。

 ウイルスはプログラムなので、機能の追加や動作の一部変更など、部分的に改変・改造されたものが出回ることが多く、そのようなオリジナルと多少異なるものを亜種と呼んでいる。亜種は、オリジナルの改変により悪質なものが多く、より被害が拡大する傾向にあるため、日々最新の情報収集やワクチンソフトの更新を確実に実施することが重要だ。

 3月は日本語件名でしかも友人・知人から届くメール感染ウイルスが初めて出現したことから、IPAでは、どのようなメールであっても、添付ファイルはワクチンソフトでの検査後に開くように、「添付ファイルの安易なダブルクリックは止めよう!」と呼びかけている。安全の確認されていない添付ファイルを開かないことが、ウイルス対策の基本中の基本だというわけである。

 

 

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