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経営関連情報 (2006/05/12)

男性の40歳以上は2人に1人が内臓脂肪症候群

 肥満のなかでも危険なのが「内蔵脂肪蓄積型」といわれる肥満で、やせているのにお腹だけが出ている中高年男性などもその典型だ。内臓への脂肪蓄積によって、糖尿病や高血圧、高コレステロール血症などが同時に進行すると「内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)」と呼ばれる状態になる。厚生労働省が8日に発表した「2004年国民健康・栄養調査」では、その内臓脂肪症候群の状況を明らかにしている。

 調査結果によると、内臓脂肪症候群が強く疑われる者と予備軍と考えられる者を合わせた割合は、男性では30歳代の約20%から40歳代で40%以上、女性では30歳代の約3%から40歳代で10%以上となり、男女とも40歳以上で特に高かった。40~74歳でみると、強く疑われる者の割合は、男性25.7%、女性10.0%、予備軍と考えられる者の割合は、男性26.0%、女性9.6%となった。

 この結果、40~74歳は、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、内臓脂肪症候群が強く疑われる者または予備軍と考えられる者となった。2004年10月1日現在推計の男女別、年齢階級別の40~74歳人口(全体約5400万人中)を用い、有病者、予備軍として推計すると、40~74歳における内臓脂肪症候群の有病者数は約940万人、予備軍者数は約1020万人、合わせて約1960万人と推定している。

 なお、内臓脂肪症候群の判断基準のひとつである腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上の者は、未満の者に比べ、いずれの年齢階級においても、血中脂質、血圧、血糖のいずれかのリスクを2つ以上持っている割合が高いこともわかった。また、血中脂質、血圧、血糖のいずれかのリスクを2つ以上持つ割合は、男女とも年齢とともに増加しており、ここでも40歳を越えると高くなる傾向にある。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/dl/h0508-1.pdf