20歳代から30歳代のキャリア志向のある女性は、いつの時代でも消費市場の中心的な存在といわれ、彼女たちの支持がなければヒット商品とはならないのが現実だ。だから、彼女たちのライフスタイルや企業・商品などのブランドに対する評価を知ることが、ブランド戦略やマーケティング戦略のうえで欠かせない。キャリア女性のライフスタイル調査は、日本ブランド戦略研がCafeglobe.comの協力の下で10月に実施した。
キャリア女性から注目されている40のブランド(商品・企業)についての評価を調査した結果(有効回答数449人)、キャリア女性は商品や企業を、「コンサバ」、「イノベーティブ」、「プライム」、「セルフスタイル」という主に4つの面(因子)から評価していることがわかった。この4つの因子のなかで「セルフスタイル」、すなわち「自分に合う」、「シンプルな」、「元気になる」という因子が商品購買に大きく影響している結果となった。
これは従来のブランド評価調査の結果とは大きく異なっており、キャリア女性に特有の因子であり、これが女性キャリア市場の最大の特徴となっているようだと指摘している。この因子が強く出ているブランドは、顧客から共感を得やすく、強い愛着を得られる可能性が強いことを意味するという。
また、「コンサバ」因子は、「安心できる」、「親しみ」、「役に立つ」などのイメージが強く反映されている。この因子の強さは、そのブランドそのものが持つ品質や特性などに対する評価でもあるということができる。「イノベーティブ」因子は、「創造的な」、「センスがいい」、「独自性がある」といったイメージが強く反映されている。この因子が強いと、そのブランドは大きな特徴や魅力があることを意味している。
「プライム」因子は、「上質な」、「伝統的」、「信頼できる」といったイメージが強く反映されている。この因子が強いブランドは、他の商品と比べて高級・上質であることを意味しているという。