総務省統計局が3日に公表した「2007年就業構造基本調査」結果(速報)によると、パートやアルバイトなどの非正規就業者数は、2007年10月1日現在で約1890万人となり、10年前の1997年(約1259万人)の約1.5倍に増加したことが分かった。雇用者(役員を除く)に占める非正規就業者の割合は35.5%で、男性が19.9%、女性が55.2%。10年前に比べ、男性は8.8ポイント、女性は11.2ポイントともに上昇している。
転職就業者のうち過去5年間に雇用者から雇用者に転職した1113万4千人について、雇用形態間の異動状況をみると、前職が「正規の職員・従業員」だった556万6千人のうち、352万7千人(63.4%)は「正規の職員・従業員」に異動し、残りの203万7千人は「非正規就業者」に異動。一方、前職が「非正規就業者」だった556万4千人のうち、147万2千人(26.5%)は「正規の職員・従業員」に異動している。
また、過去5年間に転職して起業した者は54万1千人(男45万人、女9万1千人)だった。起業した主な産業別にみると、「サービス業(他に分類されないもの)」が26.6%を占めてもっとも多く、次いで「卸売・小売業」が15.8%、「建設業」が12.8%などとなっている。転職起業者の前職の産業と起業した産業(現職)をみると、「農業」を除くどの産業においても、前職と同じ産業で起業する割合がもっとも高くなっている。
なお、2007年10月1日現在の15歳以上人口(1億1030万2千人)のうち、有業者は59.8%を占める6597万8千人となっている。2002年と比べると有業者は96万8千人(1.5%)増加している。有業者を男女別にみると、男性が3817万5千人、女性が2780万3千人で、2002年と比べると、男性は14万1千人(0.4%)の増加、女性は82万7千人(3.1%)の増加と、有業者の増加の8割強を女性が占めている。
同基本調査の概要は↓
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2007/pdf/gaiyou.pdf