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地域満足度のトップ3は「北陸」「北海道」「東北」

経営関連情報 - 2009年10月02日

 博報堂生活総合研究所が全国20~59歳の男女を対象に実施した「全国47都道府県『スケール・ジャパン』調査」結果(有効回答数6000人)によると、地域満足度のトップ3は、1位「北陸」(1263.4ポイント)、2位「北海道」(1250.2ポイント)、3位「東北」(1209.5ポイント)となった。地域満足度は、現在住んでいる地域への評価8分野20項目の満足度を合計したもので、単位をポイントで表記し、満点が2000ポイントになる。

 トップ3エリアに共通するワードは“北”、現在住んでいる地域への満足度は“北”が高い。特に評価が高かった項目としては、北陸で「水・空気のおいしさ」(88.5%)、「自然の豊かさ」(86.3%)、「温和で柔らかい雰囲気」、「街の静かさ」(ともに84.9%)、「治安のよさ」(82.0%)、北海道で「緑化空間の多さ」(85.9%)、「自然災害の少なさ」(80.2%)、東北で「自然の豊かさ」(83.2%)が挙がり、いずれも80%を超えている。

 地域満足度が高かった“北”の3エリアとは逆に、大都市を含む「近畿」、「関東」の地域満足度は10エリア中最下位レベルで、9位「近畿」(1077.2ポイント)、10位「関東」(1076.1ポイント)となっている。ちなみに、4位「甲信越」(1171.4ポイント)、5位「九州」(1143.6ポイント)、6位「四国」(1137.4ポイント)、7位「東海」(1093.8ポイント)、8位「中国」(1089.6ポイント)の順だった。

 10エリアの全体平均で満足度が高かったのは、「自然災害の少なさ」(1位、72.0%)、「緑化空間の多さ」(3位、69.5%)、「人口密度が適度」(4位、69.2%)、「街の静かさ」(7位、67.1%)、「自然の豊かさ」(8位、62.8%)、「水・空気のおいしさ」(9位、57.7%)など、「自然」や「景観」といった、その地域にそもそもある自然環境に関する項目が目立つ。ちなみに2位は「温和で柔らかい雰囲気」(70.2%)だった。

 逆に満足度が低かったものには、「移動に便利」(11位、53.3%)、「余暇行動に便利」(12位、52.1%)、「物価の安さ」(14位、50.3%)、「緊急トラブル体制の整備」(13位、50.9%)、「街の美しさ」、「住居費の安さ」(ともに15位、48.7%)、「地方自治体のサービスのよさ」(19位、37.1%)など、「便利」、「安価」、「安心」な生活といった人為的な項目が目立つ。最下位20位は「先鋭的でかっこいい雰囲気」(20.9%)だった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://seikatsusoken.jp/pdf/RN_20090924.pdf