リクルートワークス研究所が首都圏で働く人々を対象に実施した「ワーキングパーソン調査2006」によると、現在の就業形態満足度は、「とても満足」が13.9%、「まあ満足」が60.0%と4人に1人が満足していることが分かった。調査サンプルは、正社員が4487人、パートが1234人、フリーター381人、契約社員・嘱託224人、派遣116人、業務委託58人など首都圏で働くワーキングパーソン計6500人。
現在の就業形態満足度は、全体では7割強が満足しているが、フリーター、契約社員、派遣の満足者の割合は低く、「不満」を感じる割合が4割弱から5割に及ぶ。特に男性フリーターでは半数以上(55.0%)が「不満」としており、現状への不満感が際立った。また、男女別にみると、女性では76.8%が就業形態に「満足」しているのに対し、男性はそれを約5ポイント下回る71.9%だった。
仕事への取り組みスタンスでは、「人並み以上」に仕事をしたいと考えているワーキングパーソンは46.1%と半数に満たなかった。正社員では「人並み以上」が過半数(53.9%)を占めるが、パートは「人並み以上」は21.2%にとどまり、62.4%が「人並み」に仕事をしたいとしている。男女別では、男性では「人並み以上」が56.4%を占めるのに対し、女性では約25ポイント少ない31.6%だった。
働く理由については、「生活維持」を挙げたワーキングパーソンは9割近く(87.6%)に達し、19項目中最大割合だった。「生計維持」目的は、女性(77.1%)よりも男性(94.9%)で約18ポイント高くなっている。以下、「将来に備えて貯蓄」(76.6%)、「自由に使えるお金」(74.5%)、「生活費補助」(70.1%)、「自分が成長すること」(65.0%)、「視野を広げるため」(64.9%)などの順に働く理由が多い。
ワーキング調査2006における「ワーキングパーソンの就業実態」の詳細は↓
https://www.works-i.com/pdf/wp2006_S3.pdf