経 営 関 連 情 報 |
2003年01月31日-003
混迷を深める経済環境化のビジネスマンの意識は
長引く不況の中で賃金低下はもとより雇用不安、将来の社会保障不安と、ビジネスマンの状況は不安だらけだ。国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」がこのほど公表した「混迷を深める経済環境化のビジネスマンの意識」調査結果によると、日本のビジネスマンの苦悩は国内経済の状況に連動して深まっていることを物語る結果となった。調査は、昨年11月25・26日に実施し3424人の回答を得た。
調査結果によると、2001年11月に実施した前回調査(有効回答3325人)と比べ、総じて生活状態や満足度、充実感の低下が見られ、今後の雇用に対する不満も高まっている。就業観については、「専門知識や能力を生かせる仕事」が54.1%で最も高いものの、前回調査からは2.0ポイント低下する一方で、「収入が安定している仕事」が39.9%で2.3ポイント上昇し、収入志向、安定志向が高まっている。
これに伴い、政策に対する要望は、「景気対策」(72.5%→76.5%)、「物価対策」(28.1%→29.1%)など、他の政策課題に比べて経済問題に集中して要望が高まっている。加えて、国際テロや拉致問題の影響か、「外交・安全保障・防衛問題」が29.9%から34.1%へと高い増加を示した。また、雇用(リストラ)の不安については、「ない」が28.9%から27.2%へと減少し、「今はないが将来は不安」が50.6%から51.7%へと増加している。
一つ興味深い結果は、IT普及に伴い求められる能力や知識で重要と思われるもの(3つまで選択)については、「情報を整理・分析する能力」(60.7%)、「情報システムでは入手できないような情報に関する敏感さや感性」(18.3%)、「自分自身で新たな企画を生み出す能力」(55.2%)などが2%前後減少する一方、顕著に増加したのは「社内で良好な人間関係を築いたり、意見調整を上手に行う能力」と、一見ITとは無縁と思われる能力だった。
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