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「職場の人間関係」に左右されるパートの働き方

経営関連情報 - 2009年02月20日

 アイデム・人と仕事の研究所が昨年12月に実施した「パート・アルバイトの働き方に関する調査」結果(有効回答数1019人)によると、勤続についての考え方は、「同じ会社にできるだけ長く勤めたい」との回答が57.6%でもっとも多く、次いで「ほかによい仕事があれば積極的に転職したい」が37.6%となった。特に、主婦は、「同じ会社で長く勤めたい」との回答が69.4%と突出している。

 約6割のパート等が同じ会社で長く勤めたいと考えているが、今までもっとも早く辞めてしまった職場の勤続年数をみると、「1年未満」が17.3%でもっとも多く、次いで「3ヵ月未満」が15.6%、「即日~4日未満」が14.9%となった。この結果、45.5%の人が3ヵ月未満で辞めた経験がある。もっとも早く辞めてしまった職場の退職理由は、「職場の人間関係に問題があったから」が26.2%でもっとも多かった。

 職場の人間関係においては、40.2%と約4割の人が問題を「感じている」と回答。上司との人間関係では「業務に関する指示・命令が明確でない」(36.3%)が、同僚との人間関係では「自分勝手・わがままに振る舞う人がいる」(41.2%)がそれぞれもっとも多く挙げられている。多くの人が職場の人間関係に問題を感じているが、54.1%の人がこうした問題を「相談したことはない」と回答している。

 また、現在の勤め先で「辞めたいと思ったことがある」との回答が57.8%を占めた。その理由は、「職場の人間関係に問題があったから」が35.5%でもっとも多かった。一方、4割強のパート等は「辞めたいと思ったことがない」が、その理由でもっとも多かったのも「職場の人間関係が良かったから」(58.4%)となった。このように、職場の人間関係はパート等の働き方を大きく左右しているようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://workium.aidem.co.jp/enquete/pdf/continuous_period.pdf