2004年分所得税の確定申告期限が近づいてきた。多くの方々がすでに確定申告を済まされたと思うが、申告期限が近づかないと本格的に取り組めない人も少なくない。なかには3月15日の申告期限まで申告書の作成に頭を悩ましている人もいる。そこで、申告書の提出がギリギリになってしまった場合の期限内申告の“裏ワザ”を紹介したい。無駄な延滞税を払わないためにも有効な方法ではある。
今年の確定申告の期限は3月15日の火曜日である。期限内申告は、その15日までに申告書を税務署に提出すればいいのだが、郵送であれば消印の日付が提出日付となるため、15日の消印があれば、翌日の16日に届いても認められる。ただ、郵送の場合は、地域の郵便ポストによって集配時間が異なるし、遅くなればなるほど今日のうちに集配がくるのかどうか不安になってしまう。
そこで、もっとも確実な方法は、郵送よりも税務署に足を運んで夜間ポスト(時間外文書収受箱)に申告書を入れてくることだ。夜間ポストは、15日の午後5時に税務署が閉まってしまっても待っていてくれる。申告期限は、法律的には15日の午後12時までというわけだが、夜間ポストは税務職員が深夜の12時にわざわざ回収にくるわけではない。翌朝出勤してきた職員がポストを開けて回収することになる。
つまり、どうしても申告書の作成が間に合わない場合は、16日の午前7時ごろまでに税務署の収受箱に入れることができれば、期限内申告となる可能性がある。時間は保証の限りではないが、これが期限内申告の“裏ワザ”である。とはいうものの、それよりも、早めに申告書を作成して税務署に提出・郵送することを心がけたほうが無難なのは、いうまでもない。