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2012年4月就職予測は前年並みが55%

経営関連情報 - 2011年07月06日

 2011年3月大学卒業予定者の内定率が過去最低の水準となるなか、日本生産性本部の「就職力センター」は、学生の就職活動において重要な役割を担う大学を対象に、就職支援等に関する調査を実施した。就職活動の長期化や未就職者の増加など、厳しさを増す就職情勢のなかで、学生に対する就職支援の取組み状況や企業の採用活動の繰り下げ問題等について、アンケート方式で大学に回答を求めた(有効回答数40大学)。

 調査結果によると、各大学の就職内定状況は、「昨年の内定率よりやや低い」(45.0%)が半数近くを占め、次いで「ほぼ昨年の内定率の水準にある」(30.0%)となっており、前年から引き続き厳しい就職情勢を裏付ける結果となった。就職支援策については、ほぼ全大学が「個別相談に力を入れている」(97.5%)と回答、次いで「ハローワークなどと連携している」(62.5%)が多くなっている。

 新卒者の就職支援として政府が取り組んでいる「新卒応援プロジェクト」の効果については、「効果があると思うのでさらに拡充して欲しい」とする積極的な肯定派は22.5%、「当面はこれしかないので継続して欲しい」とする消極的な肯定派は25.0%で、合わせて肯定派は47.5%と半数近くにのぼった。ただし、「効果は不明」も37.5%と高い。なお、「効果がないと思うので廃止すべきだ」とする大学は一校もなかった。

 2012 年4月の新卒採用数については、前年と比較して「採用数は、全体にほぼ同数と予測する」とする大学が55.0%と半数を超え、もっとも多くなっている。次いで「採用数は、全体に増加すると予測する」と「採用数は、全体にやや減少すると予測する」がともに17.5%で並んでいる。景気の先行きが不透明ななかで、昨年と同様の採用数と考える大学が多い結果となっている。

 同調査結果の全容は↓
 http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001037/attached.pdf