税 務 関 連 情 報

2002年05月01日-001
4月26日からHP上で過去5年分の公表裁決全文を掲載

 国税不服審判所では、当ニュースで既報(1月9日付)のとおり、4月26日から、同所ホームページ上において、平成8年以降発行の「裁決事例集(冊子)」に掲載された過去5年分の公表裁決事例全文の掲載(http://www.kfs.go.jp/service/JP/index.html)を始めた。今回、ホームページ上で全文掲載された裁決事例は319件(裁決事例集No51~60)。

 裁決の公表については、昭和45年の審判所発足に向けた税調答申での「審判所の裁決結果は、原則非公開だが、先例となるような裁決等は公開とすることを考慮する」との方針に基づき、年2回、裁決事例集を発行してきた。これまでに1,323例が公表され、この事例集は国税不服審判所の支部や支所等に置かれて納税者が閲覧できるようになっている。

 また、過去5年間に行われた全裁決は約4,500に上り、非常に一般的な事案なども含まれているが、これらの要旨を、約1万項目のインデックスによってネット上で検索できる「裁決要旨検索システム」の提供も開始した。対象となる「裁決要旨」は平成8年7月1日から平成13年6月30日までの裁決に係るもの。同システムは、各税法の「争点番号」か「キーワード」によって該当する「裁決要旨」を検索することができる。

 裁決事例は、税務実務上、現実の事案と比較・参考にして税務上の取扱いを判断するなど有用性が高いことから、ホームページ上での全文公開は税理士を始めとする実務家にとってその利便性は大きいと思われる。

 

 

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