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09年度正社員の中途採用予定数は43.2%の大幅減

経営関連情報 - 2009年05月22日

 リクルートワークス研究所が、従業員5人以上の全国の民間企業を対象に実施した「ワークス中途採用調査2009」結果(有効回答数4333社)によると、2008年度における中途採用実績数(正規社員)の伸び率は、2007年度より▲15.6%のマイナスとなった。2008年度の中途採用予定数(2008年度実施調査)の伸び率は2.8%増だったが、景気後退などにより企業の求人意欲が低下した状況となっている。

 また、2009年度における中途採用予定数(正規社員)の伸び率は、2008年度より▲43.4%と大幅なマイナスとなっている。従業員規模別にみると、2008年度に比べ「1000人未満」企業は▲43.0%のマイナスで、「1000人以上」企業は▲43.5%のマイナスとなっている。従業員規模を細かくみると、「5~99人」企業(▲36.0%)、「100~299人」企業(▲35.1%)は、ほかの従業員規模に比べて、減少幅が小さい。

 業種別にみると、2008年度に比べて「製造業」では▲70.9%の大幅減少、「流通業」は▲40.8%、「金融業」は▲12.3%、「サービス・情報業」は▲34.9%のマイナス。業種の中分類をみると、中分類のすべての業種で伸び率はマイナスだが、特に「電気・機械系製造業」(▲80.3%)、「その他サービス業」(▲78.6%)は他の業種に比べ減少幅が大きく、「運輸業」(▲9.2%)、「金融・保険業」(▲12.3%)、「飲食・宿泊業」(▲14.0%)では減少幅が小さい。

 2009年度における中途採用計画について、中途採用の「予定がある」のは38.1%と4割近くが予定している。「予定がない」企業は48.4%とほぼ半数となっており、2008年度(30.2%)を18.2ポイント上回っている。予定がある企業を従業員規模別でみると、「1000人未満」企業では32.7%だが、「1000人以上」企業では49.0%。中分類でみると、「5~99人」企業の22.6%に対し、「5000人以上」企業では54.8%と半数を超えている。

 同調査結果の詳細は↓
 https://www.works-i.com/pdf/tyutosaiyo_2009.pdf