経 営 関 連 情 報 |
2002年03月18日-002
小企業の景況、一部持ち直しも厳しさ脱せず
国民生活金融公庫が3月15日に公表した全国小企業動向調査によると、2月の小企業の売上DI(「増加」企業割合-「減少」企業割合、季節調整値)は前月に比べ1.8ポイント低下の▲31.8となり、2ヵ月ぶりに悪化した。3ヵ月連続で上昇した製造業(▲39.1)を始め卸売業(▲38.9)、飲食店(▲25.2)、運輸業(▲17.2)の4業種で上昇したものの、前月比で7.1ポイント落ち込んだ小売業(▲29.2)やサービス業(▲27.7)、建設業(▲41.2)が足を引っ張った格好だ。この調査は、同公庫取引先1,500社を対象に3月上旬に実施されたもの(有効回答数1,326企業、回答率88.4%)。
2月の採算DI(「黒字」企業割合-「赤字」企業割合、季節調整値)は、前月より0.6ポイント上昇し▲13.6となった。これで3ヵ月連続の上昇だ。また、2月に設備投資した企業の割合(季節調整値)も1月に比べ0.3ポイント上昇の2.1%となった。
今後については、売上の3月見通しは2.1ポイント上昇、採算は同0.1ポイント低下、3月の設備投資計画企業割合(今後3ヵ月間、季節調整値)は1.5%となっており、2月に比べ1.3ポイント低下している。同公庫では「小企業の景況は、一部に見直しの兆しがみられるものの、厳しさを脱してはいない」とコメントしている。
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