中小企業も財務内容の開示、決算書を公開することが求められる時代になりつつある。経営力の強化、資金調達力・受注拡大のため金融機関や取引先の信用力を勝ちとるための強力な武器として、決算書を公開するメリットを経営者が認識しつつある。
その支援のために、中小企業庁は昨年10月、決算書の作り方や経営への役立て方を分かりやすく解説した小冊子「中小企業の会計35問35答」を作ったが、このほどそれを改訂し、「中小企業の会計38問38答(改訂版)」を作成したことを明らかにした。小冊子は、同庁はじめ各経済産業局中小企業課、主要商工会議所などで配布している。
また、小冊子改訂にあわせて、改訂版で紹介している様式例やキャッシュフロー計算書の簡易作成ツール、中小企業の会計チェックリストなどを活用できるように「中小企業の会計」ツール集を作成した。内容は、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・資金繰り表の様式例、主要経営指標の自動算出など9項目。
これらのツール集は同庁ホームページからダウンロード(Excel形式)できる。なお、「中小企業の会計38問38答(改訂版)」については7月中にホームページ上でも公開する予定で準備を急いでいる。
会計ツール集のダウンロードは↓
http://www.chusho.meti.go.jp/zeisei/download/kaikei.xls