ゼイタックス

経営関連情報 (2007/02/26)

「電子政府の総合窓口」の利用経験者はわずか2.1%

 ただいま所得税の確定申告が真っ盛りだが、電子申告・納税システム(e-Tax)を利用する納税者がどれくらい増えるのか注目される。昨年までは0.4%という利用率、政府が目指す電子政府の実現は遠そうだ。インターネットコムとJR東海エクスプレスが実施した「オンライン行政サービスに関する調査」でも、電子政府の総合窓口でオンライン行政サービスを「利用したことがある」との回答はわずか2.1%だった。

 調査対象者は、企業の経営者・役員、自営業者、会社員など330人だが、「電子政府の総合窓口」の利用経験者は2.1%、「利用したことがない」との回答が79.4%とほぼ8割に達した。また、「サービスを知らない」という回答も18.5%あった。しかし、未経験者の今後の利用意向では、50.5%が「利用したいと思う」と回答、「思わない」(9.6%)を大きく上回った。ただ、「分からない」との回答も39.9%と4割を占めた。

 サービスの利用意向がある50.5%の人のうち、「個人向け」の行政手続きを利用したいとの回答は96.3%、「企業・事業者向け」サービスは25.2%だった。具体的な個人向けサービスでもっとも多かったのは「住所・住居に関するもの」で72.0%、次いで「納税する」(69.4%)、「免許・資格に関すること」(59.9%)、「選挙」(56.1%)、「戸籍」(47.1%)、「社会保障、恩給を受ける」(42.9%)などが続いた。

 意外と電子政府の総合窓口のサイトを訪れた人は少ないのではないだろうか。同サイトを覗くと、例えば企業・事業者向けの手続き案内では、「起業」、「税」、「雇用/福祉」、「貿易」、「資格」、「調査統計」、「その他すべて」などの項目分類があり、各項目から具体的な手続きが分かる仕組みとなっている。行政手続き以外にも、各府省の情報や法令なども一括で検索できる。一度同サイトを覗いてみてはいかがだろうか。

 電子政府の総合窓口のサイトは↓
 http://www.e-gov.go.jp/