経 営 関 連 情 報

2003年01月29日-001
それでもナローバンドを使いつづける理由…

 インターネットコム社とインフォプラント社が、ISDNやアナログ回線などの家庭内ナローバンド・ユーザー300人を対象に行った調査によると、ナローバンドで満足しているユーザーは約3割。残りの約7割は、不満はあるものの、ブロードバンドへの変更手続きが面倒とか費用がかかるなどの理由で、そのまま使い続けていることが分かった。

 調査結果によると、現在の接続環境に「満足している」は29%で、その理由は、「家ではインターネットを使わない」「メールしか使わない」など、家庭内では使う必要がないからという意見が多かった。一方、不満な理由は、「最新のコンテンツが利用できない」「通信速度が遅い」など、通信速度に関する不満が多かった。

 ブロードバンドへは73%が乗り換えたいと回答するも、手続きや費用面でためらっているユーザーが多い。乗り換え先では、「ADSL12M」(44%)が最も人気があり、「FTTH」(14%)、「ADSL8M」(11%)が続く。「ADSL12M」が支持された理由は、FTTHよりコストパフォーマンスがよく、まあまあ速度も速く、無料キャンペーンをしているなどの要素が挙げられている。

 一方、ナローバンドを使い続ける理由は、「変更手続きが面倒」(37%)がトップで、「お金がかかる」(30%)が続き、「必要性を感じない」は12%。ナローバンドの利用者像は、ブロードバンドへの乗り換え意向は高いものの、家庭外でのインターネットの普及が進み、家ではそれほど必要性を感じていないユーザーと、変更手続きが面倒、もっと高速なサービスが普及するまで待つ、などさまざまなタイプが見られるようだ。

 

 

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