9月の完全失業率は4.1%、2ヵ月連続で改善
総務省が10月28日に発表した労働力調査(基本集計)によると、被災3県(岩手県、宮城県、福島県)を含む9月の完全失業率(季節調整値)は4.1%となった。同省では、今回から、これまで調査実施が困難となっていた被災3県を含む数値の公表を再開した。また、従来ベースの被災3県を除いた完全失業率も4.1%となり、8月の4.3%から2ヵ月連続で改善した。
9月の就業者数は6276万人、前年同期に比べ33万人減少。雇用者数は5483万人で同28万人減少した。就業率は56.9%で同0.2ポイント低下している。完全失業者数は275万人で、同65万人減少しており、この結果、完全失業率(季節調整値)は4.1%となった。求職理由別に前年同期と比べると、「勤め先都合」が30万人の減少、「自己都合」が18万人の減少だった。非労働力人口は4480万人と同85万人増加している。
完全失業者275万人のうち、男性は169万人(前年同期比43万人減)、女性は106万人(同22万人減)。完全失業率は男性4.4%、女性3.6%。求職理由別では、「勤め先都合」が76万人(同30万人減)、「自己都合」が93万人(同18万人減)、「定年又は雇用契約の満了」が29万人(同3万人減)、「学卒未就職」が13万人(同2万人減)、「新たに収入が必要」が39万人(同7万人減)、「その他」が20万人(同4万人減)。
一方、被災3県(岩手、宮城、福島)の現在の雇用状況(月次)をみると、9月の有効求人数は10万264人、前月比2.7%増で、震災以降初めて10万人を超えた。新規求人数も4万1280人、同3.4%増だ。就職件数は1万3618件、同15.6増だった。一方、雇用保険受給資格決定件数は6068件(前年比4.4%減)、雇用保険受給者実人員は5万4941人(同63.6%増)となっている。
9月労働力調査は↓
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf