厚生労働省が18日に公表した2003年賃金構造基本統計調査結果では、パートタイム労働者の1時間あたりの賃金を企業規模別にみると、男では大企業(常用労働者1000人以上)が963円(対前年比0.2%減)、中企業(同100~999人)が1024円(同0.7%増)、小企業(同10~99人)が1017円(同2.3%増)で、大企業より中企業や小企業のほうが高いことが分かった。
女は、大企業が913円(対前年比0.2%減)、中企業が901円(同0.6%減)、小企業が868円(同1.5%増)となっており、大企業がやや高くなっているが格差は小さい。同調査は、従業員10人以上の民間事業所を対象に昨年6月時点の賃金について、有効回答を得た約4万2000事業所の集計結果をとりまとめたもの。
パートの1時間あたりの賃金をみると、男では1003円(対前年比1.2%増)、女では893円(同0.2%増)。これを年齢階級別にみると、男では、「18~19歳」が837円、「20~24歳」が922円、「25歳以上」は1000円を超えている。女では、「18~19歳」が814円、「20歳以上」はどの年齢階級でも900円前後で年齢による差はほとんどない。なお、男では「29歳以下」で全体の51.0%を占め、女では「40~59歳」で全体の54.3%を占めている。
また、パート全体の9割以上を占める「製造業」「卸売・小売業、飲食店」「サービス業」について、1時間あたりの賃金をみると、男では、「製造業」(1047円)と「サービス業」(1125円)が1000円を超えているのに対し、「卸売・小売業、飲食店」は898円となっている。女では、「サービス業」(1002円)が1000円を超えているのに対し、「製造業」は831円、「卸売・小売業、飲食店」は860円だった。