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経営関連情報 (2003/12/03)
10月の残業時間は4.0%増で16ヵ月連続の増加

 厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査10月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は前年同月比1.1%増の156.5時間となった。このうち所定内労働時間は1.0%増の146.3時間、残業などの所定外労働時間は16ヵ月連続の増加となる4.0%増の10.2時間となった。製造業の所定外労働時間は8.3%増の15.6時間で18ヵ月連続の増加となっている。

 一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で、前年同月比0.1%減の28万4469円となって減少に転じた。パート社員が増えたことで基本給にあたる所定内給与が減少したことが要因。内訳は、所定内給与が前年同月比0.5%減の26万446円、残業代などの所定外給与が2.6%増の1万8763円となり、これらを合わせたきまって支給する給与が0.4%減の27万9209円、賞与などの特別に支払われた給与が18.1%増の5260円となっている。

 また、10月の常用雇用の動きをみると、全体では従業員5人以上の事業所で4293万人、前年同月比0.3%減と35ヵ月連続で減り続けている。正社員などの一般労働者は3320万1千人で1.2%減と69ヵ月連続の減少、パート労働者は972万8千人で2.6%増加した。パート労働者は、6月に1995年6月以来8年ぶりに減少したが、その後4ヵ月はまた連続で増加している。