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08年度新入社員は能力・個性を重視した会社選び

経営関連情報 - 2008年07月02日

 社会経済生産性本部が実施した「2008年度新入社員『働くことの意識』調査」結果(有効回答数3833人)によると、就職先の会社を選ぶときに最重視する要因は、「自分の能力・個性が活かせるから」が28.3%で1位、次いで「仕事がおもしろいから」(23.8%)、「技術が覚えられるから」(13.6%)が上位を占めた。このような個人の能力、技能ないし興味に関連する項目に比べ、勤務先の企業に関連する項目は低い水準にとどまった。

 調査開始当初(1971~73年)1位だった「会社の将来性」(71年度27%)が8.7%と一ケタ台にまで落ち込んでいるほか、「一流会社だから」は5.0%、「経営者に魅力を感じて」は4.3%、「福利厚生施設が充実しているから」は1.9%などとなっている。若者の意識は「就社」から「就職」に変化、まさに“寄らば大樹”的な思考が廃れ、個々人の技能や能力が問われる、成果主義的なシステムに対応した意識に変化したことがうかがえる。

 仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」が79.7%と大多数を占め、「仕事中心」(9.5%)、「生活中心」(10.7%)を大きく上回った。また、デートと残業のどちらを優先するかでは、「デートをやめて仕事をする」が81.4%、「断ってデートをする」が18.1%と、プライベートより仕事優先派が多数を占めた。仕事優先派は、女性(87.1%)が男性(77.6%)を10ポイント近く上回っている。

 なお、就職活動の情報源では、「企業ホームページ」(85.7%)、「会社説明会」(83.3%)、「就職関連サイト」(80.6%)、「企業の採用案内パンフレット」(77.3%)の順となった。今回初めて「企業ホームページ」が1位となり、特に四年制大学卒は、「企業ホームページ」を93.6%が、「就職関連サイト」を96.4%がそれぞれ利用しており、四年制大卒の就職にあっては、インターネット情報の重要性が高まっている。

 同意識調査結果の詳細は↓
  http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/lrw/activity000867/attached.pdf