経 営 関 連 情 報

2002年11月29日-002
中小公庫、中小企業の景況は一進一退が続く

 中小企業金融公庫が27日に公表した中小企業景況調査によると、11月の売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲10.4で前月に比べ1.1ポイント悪化した。しかし、今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月間の実績比、「増加」-「減少」企業割合)は7.2で4.2ポイント改善を見込んでおり、中小公庫では「中小企業の景況は一部に持ち直しに向けた動きがみられるものの、なお一進一退の状況が続いている」とみている。

 同調査は、中小公庫取引先900社を対象に11月中旬に実施したもの(有効回答622社、回答率69.1%)。売上DIを業種別にみると、衣生活関連(▲5.5)などで改善したものの、建設関連(民間事業所▲24.7、個人住宅▲21.3)、家電関連(▲10.0)、食生活関連(▲8.5)で悪化している。売上見通しDIは、設備投資関連(▲7.4)は悪化も、乗用車関連(26.8)、食生活関連(15.1)、衣生活関連(21.7)は改善を見込んでいる。

 その他の指数では、在庫水準DIは▲22.1で「過剰」超幅が0.8ポイント拡大、販売価格DIは▲11.1で「低下」超幅が0.5ポイント拡大、仕入価格DIは2.8で「上昇」超幅が2.5ポイント拡大、利益額DIは▲6.2で「減少」超幅が3.9ポイント縮小した。また、資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲21.8で前月に比べ「窮屈」超幅が3.7ポイント拡大し再び悪化に転じた。

 

 

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