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会社員の小遣い、バブル後最低の月3万6500円

経営関連情報 - 2011年07月08日

 新生銀行グループの新生フィナンシャルが20~50代のサラリーマン約1000人を対象に実施した「2011年サラリーマンのお小遣い調査」結果によると、今年春現在の平均小遣い額は、昨年から4100円ダウンの3万6500円と、ついに4万円を切ってバブル崩壊後最低の水準となった。平均小遣い額は4年連続で減少し、昼食の弁当持参や飲み代の出費を控えるなどの生活防衛や節約の努力が続いている様子が浮き彫りとなった。

 30年にわたる同調査からは、サラリーマンの小遣い額が日経平均株価に追随する傾向がみられるという。今年の平均小遣い額が4万円を下回ったのは7年ぶりで、29年前(1982年)以来の低水準に落ち込んだ。過去最高額はバブル期の1990年に記録した7万6000円。その後上下はあったものの、この20年間で4万円近く下がったことになる。一昨年から株価は1万円前後で低迷を続けており、サラリーマンの小遣いの上昇も不透明なところだ。

 小遣いの使い道として、ほぼ全ての年代が一番に挙げるのは「昼食代」だが、2011年は昨年から10円減少し490円となった。2001年の710円から減少傾向が続き、今年も過去11年間で最低額を更新した。一週間の昼食の内訳は、「弁当持参」が1.84回で昨年の1.5回を上回り、「購入した弁当」、「社員食堂」、「外食」を抑えて、昨年に引き続きトップ。一方で、お昼の「外食」の頻度は昨年の0.9回から1.0回にわずかに回復している。

 また、仕事後の外食は、昨年の1ヵ月に2.86回から2.90回と微増に転じたものの、2009年には6000円以上あった1回あたりの「飲み代」については、昨年を650円下回る3540円となり、ついに3000円台に突入した。長引くデフレ傾向のなかで飲食代の値下げ競争が続いていることが考えられるとともに、震災の影響も要因として挙げられ、サラリーマンの節約志向も一層強くなっているとみられている。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.shinseifinancial.co.jp/aboutus/press/2011/110627.pdf