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地震保険金の支払総額が1兆円を突破

経営関連情報 - 2011年07月01日

 損害保険協会(鈴木久仁会長)が6月21日現在の東日本大震災に係る地震保険の支払件数及び金額等をまとめたところ、受付件数は68万6299件、調査完了件数63万4966件、支払件数55万4005件で、支払保険金は1兆5億9619万円と、ついに1兆円の大台を超えた。「受付件数」には、事故に関する調査依頼のほか地震保険の補償内容・契約内容に関する相談等を含み、「調査完了件数」には、保険金対象外となった件数も含む。

 このうち東北6県の状況をみると、受付件数は、「青森県」が6178件、「岩手県」が2万5505件、「宮城県」が24万3576件、「秋田県」が768件、「山形県」が1733件、「福島県」が7万2037件で合計34万9797件。支払件数は、「青森県」が4877件、「岩手県」が2万1199件、「宮城県」が20万8821件、「秋田県」が551件、「山形県」が1251件、「福島県」が6万1370件の合計29万8069件と、全体の53.8%を占めている。

 東北6県の支払保険金は、「青森県」が35億9398万円、「岩手県」が517億3001万円、「宮城県」が4813億9090万円、「秋田県」が3億3664万円、「山形県」が11億874万円。東北6県合計で6683億903万円にのぼり、全体の66.8を占めている。なお、関東・甲信越・静岡県の受付件数は33万5013件、支払件数25万5256件、支払保険金は3314億6014万円に達し、東日本大震災の規模の大きさがうかがえる。

 ちなみに、日本地震再保険(株)が調べた過去の大きな地震による地震保険金支払額を見ると、トップは「阪神・淡路大震災」(1995年1月17日)の783億円、次いで「平成13年芸予地震」(2001年3月24日)の169億3900万円、「福岡県西方沖を震源とする地震」(2005年3月20日)の168億9600万円、「平成16年新潟県中越地震」(2004年10月23日)の149億円と続く。東日本大震災の未曾有の規模が分かる。

 この件の詳細は↓
 http://www.sonpo.or.jp/news/release/2011/1106_08.html