税 務 関 連 情 報

2003年03月31日-002
643兆円まで膨れ上がった「国の借金」

 わが国の財政事情が危機に瀕していることは、皆さん聞き飽きているようだ。それでも、わが国の借金がどれぐらいあるのか確認しよう。財務省が25日に公表した2002年12月末時点での国債や借入金などを合計した「国の借金」は643兆1945億円で、3ヵ月前の昨年9月時点よりも1.8%(11兆6684億円)、1年前の2001年12月末からは10.4%(60兆7389億円)も増えている。もちろん過去最悪である。

 数字が現実離れしていてピンとこないだろうが、28日に成立したばかりの2003年度予算案の一般会計総額81兆円7891億円の約8倍弱となる。年収500万円のサラリーマンでいえば、4000万円近い借金を抱えている計算だ。また、わが国の3月1日時点での総人口1億2735万人(総務省統計、概算値)で割ると、一人当たり約505万円の借金となる。ご老人や赤ちゃん、子供なども含めての数字である。

 世帯数4706万世帯(2001年10月末現在、総務省、国勢調査)で割ると、約1367万円にものぼる。大変な借金額である。ところが、これは国だけの借金である。片山総務相が28日の閣議に報告した地方財政白書によると、2001年度末の地方債残高は130兆8784億円にのぼる。国・地方を合わせた借金は774兆円ということになる。目眩がしそうな数字だが、わが国の危機的な財政事情をしっかりと認識することが必要だ。

 

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