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「東京型物納システム」で納税資金を確保

税務関連情報 - 2008年03月14日

 東京納税貯蓄組合総連合会(東総連)はこのほど、納期内納税を推進するための新しい事業となる「東京型物納システム」をまもなくスタートさせることを明らかにした。このシステムは、納税者の財産を、インターネット上のオークションストアである「東京物納型ストア」に出品し、その売却代金を納税に充てるというもので、納税資金を準備する方法の一つとして、その効果が期待されている。

 同システムの特徴は、納税者が財産を提出した後は、代金が振り込まれるのを待つだけという便利な仕組みとなっていることだ。システム導入の背景には、東京都が始めたインターネット公売がある。滞納税の差押財産をネット上で公売するものだが、大きな成果を上げていることから全国の参加自治体はすでに100を超えている。今回の東京型物納システムは、同様のしくみを納税者側から活用しようとするものだ。

 システムの仕組みは、まず納税者(出品者)が東総連から紹介されたNPO法人(納税推進の樹)と出品物の販売委託契約を結び、同システムに参加する。このNPO法人が、「Yahoo!オークション」に出品し、落札された場合は物納システムの利用手数料15%を除いた85%が出品者の預金口座に振り込まれる。例えば、落札代金が10万円であれば8万5千円が出品者の口座に入金され、都税の納税資金となるわけだ。

 出品できるものは宝石・時計・骨董品・高級ブランド品など、落札予想額が2万円を超えると思われるもので、逆に出品できないものは不動産・自動車・バイク・動物・医薬品・金券などだ。出品受付期間は5月1日から6月30日の平日、9時から16時半まで。入札は8月27日からが予定されている。課税庁側の東京都も、都税の納期内納税、収納率向上が期待できることから、都民に積極的な利用を勧めている。

 東京型物納システムの利用手引きは↓
 http://www.tosoren.jp/menu/riyoutebiki.pdf