ゼイタックス

経営関連情報 (2004/02/09)

中小企業も決算書を公開する時代(23)

~「キャッシュフロー計算書」とは、何か?

 キャッシュフロー計算書とは、経営者が「お金の流れ」を把握するためのものであり、子供のお小遣い帳や家計簿のようなものだ。「お金の流れ」を把握することで、経営の現状や課題を分析できる。

 キャッシュフロー計算書では、キャッシュフローの増減をその性質によって、1)営業活動に関するもの、2)投資活動に関するもの、3)財務活動に関するものの3つに分類し、それぞれのキャッシュの増減をみる。

 営業活動によるキャッシュフローは、本業の営業活動において、キャッシュをどう生み出し、どう使っているかをみる。販売代金やサービス提供代金、仕入代金や営業経費、給料・家賃などの支出などに関する資金の収支を掲げるところである。

 投資活動によるキャッシュフローは、会社の将来のための投資活動において、キャッシュをどう生み出し、どう使っているかをみる。固定資産の購入や売却、投資有価証券の売買などに伴う資金の増減がここにはいってくる。

 財務活動によるキャッシュフローは、本業を補完する財務活動において、キャッシュをどう生み出し、どう使っているかをみる。社債の発行や借入金・増資、利益配当や借入金返済などの財務に関する資金の収支がこの欄に記載される。

(続く)