税 務 関 連 情 報 |
2003年01月22日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(29)
★「私は番号になりたくない」?
住基ネットにおいて11ケタの番号が全国民に付けられたことで「国民総背番号制」となるとの反対理由がある。番号のもとに個人情報が集められて管理されるというのだ。「国による情報の一元化」も同様の危惧である。私たちの一人ひとりに異なる識別番号が付けられたのは確かだ。だが、どうしてそれですべての個人情報が集積されて情報の一元化にまで結びつくのか、私には理解できない。
また、「私は番号になりたくない」という反対者の言葉がある。しかし、コンピュータ社会が進めば進むほど私たちの活動はあらゆる面で番号によって区別され管理されるのだ。コンピュータの利便性を享受するためには、番号を付けられることを拒めないのだ。考えて欲しい。健康保険・厚生年金・雇用保険などを始め銀行やクレジットカードなど個人に固有の番号を付けられる局面は枚挙に暇がない。
コンピュータは番号を付けて管理することが最も効率的なのだ。コンピュータ社会では、このような番号を付けられることから誰も逃れられない。そして、番号を付けられることが人間性まで否定されるとは誰も思っていまい。いくら番号が個人を識別するものだとしても、名前まで消えてしまい番号で呼ばれるような社会を想像することは“妄想”といってもいい。
(続く)
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