経 営 関 連 情 報

2002年12月04日-002
10月の残業時間は4.7%増で4ヵ月連続の増加

 厚生労働省が2日に公表した毎月勤労統計10月分結果速報によると、7月に17ヵ月ぶりに増加に転じた残業時間などの所定外労働時間は10月も4.7%増えて4ヵ月連続の増加となった。10月の一人平均総実労働時間は、従業員規模5人以上の事業所で前年同月比0.8%減の154.7時間、このうち所定内労働時間は1.2%減の144.9時間となったものの、残業時間は4.7%増の9.8時間となった。製造業の残業時間が6ヵ月連続の増加となる14.2%増の14.4時間となったことが要因。

 一方、一人平均現金給与総額は、前年同月比0.7%減の28万4,003円と減り続けている。現金給与総額のうち、きまって支給する給与は0.9%減の27万9,445円、賞与などの特別に支払われた給与は8.6%増の4,558円だった。きまって支給する給与の内訳は、所定内給与が1.1%減の26万1,400円、残業代などの所定外給与が1.4%増の1万8,045円となっている。

 また、10月の常用雇用の動きをみると、全体では規模5人以上で前年同月比0.8%減と減り続けている。一般労働者は3,363万9千人で1.8%減と57ヵ月連続の減少となったが、パート労働者は943万2千人で3.3%増と引き続き増加。全体では4,307万1千人で0.8%減となった。主な産業についてみると、「製造業」4.1%減、「卸売・小売業、飲食店」0.7%減、「サービス業」1.7%増。

 

 

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