帝国データバンクがこのほど発表した社長交代率調査結果によると、2004年1年間で4万995人の社長が交代し、交代率は3.42%となった。これは、78年の同調査開始以来、最低だった2003年の3.54%を0.12ポイント下回り、3年連続で過去最低を更新する結果となった。また、社長の平均年齢は58歳6ヵ月、出身大学別ランキングでは「日本大学」が22年連続でトップとなった。
社長交代率は、80年代後半から90年まで減少傾向だったが、91年から93年にはバブル崩壊と景気後退が引き金となって増加傾向に転じた。その反動から95年には3.90%まで下がり、97年以降は4年連続で減少、2000年には3.79%と過去最低を記録した。2001年の5年ぶりの増加後は3年連続で過去最低を更新している。この要因としては、「後継者問題」や「平均寿命の上昇」などが考えられると分析している。
調査対象119万8508人の社長の年代別構成比をみると、「明治生まれ」が0.07%(880人)、「大正生まれ」が3.17%(3万7961人)、「昭和生まれ」の社長が96.76%(115万9667人)となっている。平均年齢は58歳6ヵ月で、前年に比べ4ヵ月高くなり、81年以降24年連続して前年比で高くなっている。
出身大学別の社長数ランキングは、1位が「日本大学」の2万8689人で83年以来22年連続のトップとなった。2位は4年連続で「慶応大学」(1万6346人)、3位が「早稲田大学」(1万5994人)。以下、「明治大学」(1万3418人)、「中央大学」(1万2481人)などが続く。出身大学区分の内訳は、「私立大学」が81.1%、「国立大学」が14.0%、「公立大学」が2.0%、「その他短大」が2.9%。
また、出身地別では、「東京都」が11万4218人でトップ、「北海道」(6万3249人)、「大阪府」(6万963人)などが多い。出身地別社長数を各都道府県の人口10万人あたりでみると、「福井県」が1676人で23年連続のトップとなった。以下、「山梨県」(1529人)、「新潟県」(1363人)と続く。「埼玉県」(458人)、「千葉県」(481人)、「神奈川県」(494人)など大型都市を有する各県は下位に集中している傾向がある。