税 務 関 連 情 報 |
2002年12月04日-002
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(17)
★「プライバシー」とは何だろう(1)
納税者番号制度導入の最大の難関は「プライバシー漏洩」問題である。では、そもそも「プライバシー」とは何なのか。個人が知られると困る自己に関わる情報と定義できる。しかし、一人ひとりの困る情報の内容は様々であり、簡単に線引きできないことも確かである。社会での立場や年齢、性格など多くの要素によって知られて困る情報は異なる。
体重や身長、年齢だって知られたら困るという人もいるだろう。しかし、ある業者がこれらの情報を集めることによって大きなメリットがあるとはいえないから、漏れたとしても気にしない人が多いだろう。しかし、これらの情報もプライバシーには違いない。それでは、名前や住所などはプライバシーなのか。
名前を教えないと社会での交わりができないし、住所を教えないと郵便物が届かない。しかし、自分が教えてもいないのにわけのわからないDMが届く。子供の出産や入学、成人時に業者から電話がかかってくる。これらのDMや電話を歓迎する人は少ないだろうから、迷惑という面では名前も住所もプライバシーといえる。
(以下次回に続く)
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