経 営 関 連 情 報

2003年09月10日-002
未承諾広告メールは「内容見ずに削除」が約8割

 企業がネット上で広告を行う場合、相手が受信を承諾していない、いわゆる未承諾広告メールというものがあるが、これらのメールは効果があるのだろうか。インターネットコムとインフォプラントが、自宅PCでインターネットを利用しているユーザー300人を対象に実施した調査では、約8割のユーザーが受信しても「内容をまったく見ずに削除」していることが分かった。

 調査結果によると、約半数のユーザーは「1日に1通以上」の頻度で未承諾広告メールを受け取っており、そのうち「1日に10通以上」というユーザーも14%を占める。しかし一方で、このようなメールをほとんど受け取らない「週に1通未満」というユーザーも約3割おり、メールアドレスをWebに公開したり、何かに応募・登録するかどうかで大きな差が出ているようだ。

 さて、未承諾広告メールを受け取った際の反応だが、66%が「すべて不快」または「内容(アダルトなど)により不快」と感じており、70%は「内容を見ずに放置・手作業で削除」、また8%が「メールソフトで自動削除」すると回答。内容を見ることがあるというユーザーは約2割だった。内容によるのだろうが、未承諾広告メールの効果は少ないようだ。もっとも、2割のユーザーが見てくれるのであれば、効果的との見方もできるが…。

 なお、特定商取引法等では、未承諾広告メールの件名への「未承諾広告※」、本文冒頭の「事業者名」「受信拒否の受付」などの表示を義務付けているが、この受信拒否通知を実際に行ったことのあるユーザーは約3割。しかし、うち3分の2のユーザーは、通知しても「効果がなかった」と回答している。未承諾広告メールを出す企業側にとって、この受信拒否通知に対する対応はネット上の最低限のマナーとなろう。

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