経 営 関 連 情 報

2003年03月05日-003
製造業の残業時間が19.8%増で9ヵ月連続の増加

 厚生労働省が3日に公表した毎月勤労統計調査1月結果速報によると、残業時間などの所定外労働時間は1月も5.6%増えて7ヵ月連続の増加となった。1月の一人平均総実労働時間は、規模5人以上で前年同月比1.2%増の140.0時間、このうち所定内労働時間は6ヵ月ぶりの増加となる0.9%増の130.6時間、残業時間は5.6%増の9.4時間となった。

 製造業の残業時間は19.8%増の13.3時間となり、9ヵ月連続の増加となった。生産動向に敏感に反応する製造業の残業時間は2ケタ台の伸びが6ヵ月連続で続いているが、これは企業が生産拡大に人を増やさず残業増加で対応しているものとみられており、残業増が雇用改善につながるとの見方は少ない。

 この結果、残業代などの所定外給与が前年同月比5.1%増の1万8195円となって、0.1%減で25万8808円の所定内給与を合わせた、きまって支給する給与は22ヵ月ぶりの増加となる0.2%増の27万7003円となった。しかし、賞与などの特別に支払われる給与は23.4%減の1万5655円で、一人平均現金給与総額は1.4%減の29万2658円と21ヵ月連続で減り続けている。

 また、1月の常用雇用の動きをみると、全体では規模5人以上で前年同月比0.6%減と減り続けている。一般労働者は3337万5千人で1.0%減と60ヵ月連続の減少となったが、パート労働者は948万5千人で0.7%増と引き続き増加している。全体では4286万人で0.6%の減少となる。主な産業についてみると、製造業3.2%減、卸売・小売業、飲食店0.5%減、サービス業1.4%増。

 

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