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経営関連情報 (2004/02/16)

2002年度の派遣労働者数は213万人で過去最高

 厚生労働省が13日に発表した労働者派遣事業の2002年度事業報告の集計結果によると、同年度中の派遣労働者数は約213万人で前年度より21.8%増加し、過去最高の数字となった。具体的には、一般労働者派遣事業では、常用雇用労働者が約19万人(対前年度比19.3%増)、登録者数が約179万人(同23.6%増)、特定労働者派遣事業(その事業の派遣労働者が常用雇用労働者のみ)が約15万人(同6.9%増)だった。

 派遣業務の種類別の割合をみると、一般労働者派遣事業では、「事務用機器操作」(43.1%)、「財務処理」(13.8%)、「取引文書作成」(7.9%)の順で多く、特定労働者派遣事業では、「ソフトウェア開発」(33.8%)、「機械設計」(29.0%)、「事務用機器操作」(16.4%)の順で多くなっている。

 また、派遣料金(8時間換算)をみると、一般労働者派遣事業の平均料金は1万5838円で前年度より3.0%減少。業務の種類別では、「アナウンサー」が2万7225円で最も高く、次いで「通訳・翻訳・速記」(2万3260円)、「ソフトウェア開発」(2万2547円)、「放送機器等操作」(2万1181円)の順で高くなっている。

 一方、特定労働者派遣事業の平均料金は2万3844円で前年度より2.9%減少。業務の種類別にみると、「セールスエンジニア」が3万800円で最も高く、以下、「事業の実施体制の企画・立案」(2万9314円)、「ソフトウェア開発」(2万8983円)、「研究開発」(2万6590円)などが続いている。