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ハローワークでの障害者の就職件数、過去最高

経営関連情報 - 2008年05月19日

 厚生労働省が16日に発表した2007年度における障害者の職業紹介状況によると、ハローワークにおける障害者の就職件数は、2001年度の2万7072件以降、年々増加し、2006年度には初めて4万件を超え、2007年度には、さらにこれを3.6%上回り、4万5565件と過去最高の就職件数となった。ただし、新規求職申込件数も年々増えており、就職率は42.2%と、前年比0.2%減となり6年ぶりに減少した。

 2007年度の新規求職申込件数は前年比4.1%増の10万7906件であり、身体障害者の新規求職申込件数(6万1445件)が1.2%減少したのに対し、特に精神障害者(2万2804件)は20.5%増、発達障害者、高次脳機能障害者、難病者等のその他の障害者(1384人)は54.6%増と大きく伸びた。また、近年、精神障害者の就職件数の伸びが著しい傾向にあり、2007年度においても25.8%増の8479人と大きく増加している。

 就職件数を産業別にみると、「サービス業」(35.5%)、「製造業」(24.5%)、「卸売・小売・飲食店」(20.7%)が多いが、特に精神障害者については、「サービス業」において大きく増加している。職業別では、「生産工程・労務の職業」が50.0%と半数を占めており、次いで「事務的職業」が21.3%と多いが、特に知的障害者及び精神障害者については、「事務的職業」における就職件数の伸びが大きい。

 ハローワークでは、障害者トライアル雇用や職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援などを中心とした雇用支援を実施している。障害者トライアル雇用は、障害者を短期の試行雇用の形で受け入れることによって、事業主の障害者雇用のきっかけをつくり、一般雇用への移行を促進するもの。2007年度のトライアル開始者数は7744人で、うち82.3%がトライアル終了後に常用雇用に移行している。

 同障害者の職業紹介状況の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0516-3.html