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海外現地法人の10~12月期の売上高は初の減少

経営関連情報 - 2009年03月27日

 経済産業省が昨年12月末時点で実施した「海外現地法人の動向調査」結果(有効回答数3450社)によると、日系企業の海外現地法人の2008年10~12月期の売上高実績は1856億ドルとなり、前年同期比12.9%減と、ドルベースでの公表を開始した2002年4~6月期以来初の減少となった。主要4業種はすべて減少し、「輸送機械」の同13.4%減、「一般機械」の8.3%減は初の減少となった。

 地域別では中国を除くすべての地域で減少した。売上高シェア30.9%を占める「北米」の売上高実績は、前年同期比16.4%減と減少幅を拡大し、同17.3%の「欧州」(同24.3%減)とともに公表開始以来最大の減少となった。同44.8%の「アジア地域」は、同4.4%減と、公表開始以来初の減少。中国(同6.7%増)は引き続き増加したが、2002年4~6月期以来の一ケタ台の増加となった。

 また、2009年1~3月期の売上高の現状判断DI(前年同期比、「増加」-「減少」)は、マイナス51.5と、前年同期を60.8ポイント下回る大幅な悪化となり、同調査を開始した1997年以降では最低の水準となった。主要4業種及びすべての地域で40ポイント以上悪化。2009年4~6月期の先行きDI(同)も、マイナス24.2と、前年同期を46.5ポイント下回る大幅な悪化。主要4業種及びすべての地域で30ポイント以上悪化した。

 地域別では、「北米」は現状判断DIがマイナス57.3と、前年同期比65.9ポイント悪化、先行きDIはマイナス35.3と、同50.9ポイント悪化。「アジア地域」は、現状判断DIがマイナス51.7と、同60.6ポイント悪化、先行きDIはマイナス21.5と同47.2ポイント悪化。「欧州」は、現状判断DIがマイナス41.3と、同58.6ポイント悪化、先行きDIはマイナス27.2と、同38.5ポイント悪化となった。

 同動向調査結果の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/genntihou/result-1/h21/pdf/h2c3i3xj.pdf