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経営関連情報 (2004/11/05)

常用労働者は前年同月比0.5%増で6ヵ月連続の増加

 厚生労働省が1日に公表した毎月勤労統計調査9月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所の常用労働者数は、前年同月比0.5%増の4293万9千人となって、4月以降6ヵ月連続の増加となった。ただし、正社員などの一般労働者は3216万6千人で0.1%減と82ヵ月連続で減り続けている。パート労働者は1077万3千人で3.3%増と、9年5ヵ月連続で増加している。

 また、9月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上で前年同月比0.3%減の27万5373円と、5ヵ月連続の減少。内訳は、基本給にあたる所定内給与が16ヵ月連続減少となる同0.8%減の25万3110円、残業代などの所定外給与が26ヵ月連続の増加となる同2.7%増の1万8320円、これらを合わせたきまって支給する給与は5ヵ月連続の減少となる同0.5%減の27万1430円、賞与などの特別に支払われた給与が同15.3%増の3943円だった。

 一方、一人平均総実労働時間は、従業員5人以上で前年同月比と同水準の151.4時間となった。このうち、所定内労働時間は同0.3%減の141.3時間、残業などの所定外労働時間は27ヵ月連続の増加となる2.0%増の10.1時間だった。所定内労働時間は減少に転じた。製造業の所定外労働時間は同7.1%増の16.1時間で29ヵ月連続の増加となっている。

 また、今回の速報では、従業員5人以上の事業所における2004年の夏季賞与の1人平均支給額は前年比1.2%減の40万5462円だったことも明らかにされた。夏季賞与は、今年6~8月の「特別に支払われた給与」のうち、賞与として支給された給与を特別集計したもの。支給事業所割合は0.5ポイント増の69.2%。主な産業についてみると、「製造業」が4.3%増、「卸売・小売業、飲食店」が11.5%減、「サービス業」が4.4%減など。