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定期健診の結果、異常を指摘された40歳代は6割強

経営関連情報 - 2008年07月02日

 東京都福祉保険局が30歳~40歳代の働き盛りの男性を対象に実施した「2007年度働き盛り世代の生活習慣病実態調査」結果(有効回答数87事業所、807人)によると、定期健康診断は、大規模(従業員1000人以上)、中規模事業所(同50人以上1000人未満)では100%、小規模事業所(同50人未満)は78.4%で実施している。従業員の受診率は、大規模事業所95.0%、中規模事業所95.4%、小規模事業所77.0%だった。

 定期健康診断の結果で何らかの異常を指摘された人は、30歳代は34.8%、40歳代は63.4%と、40歳代では6割強にのぼった。異常を指摘された項目は、「脂質代謝異常」が55.7%でもっとも多く、次いで「肥満」(33.6%)、「高血圧症」(16.8%)の順となっている。定期健康診断の結果を「受け取ったのみ」の人は75.8%、「結果について医師、保健師、看護師等から説明を受けた」とする人は20.5%だった。

 生活習慣等については、「朝食を食べない」とする人が24.5%いた。現在の食事の内容に「問題がある(少しを含む)」と思う人は56.9%で、問題点としては、「栄養のバランスが悪い」が69.9%、「エネルギーの摂取量が多い」が48.6%、「食事時間が不規則」が38.3%など。また、「1週間に1回以上運動している」人は30%、「不定期にしか運動していない」が28.6%、「運動していないが、今後始めたい」が27.4%だった。

 習慣的に運動をしていない理由は、「運動しようと思うが、実行するまでに至らない」が47.9%でトップ、次いで「忙しくて時間がない」が41.3%。そのほか、「毎日飲酒する」人は、30歳代が23.0%、40歳代が37.4%。禁煙を試みたことがある人は65.0%もいるが、うち「禁煙に成功した」人は34.1%だった。メタボリックシンドロームについては、94.7%とほとんどが知っていたが、定義を正しく理解していた人は25.9%だった。