厚生労働省が2日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、従業員5人以上の事業所の4月の一人平均現金給与総額は、前年同月比0.6%増の28万1246円と4ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は0.5%増の25万2899円と6ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は0.7%増の2万662円と3ヵ月連続の増加、賞与など特別に支払われた給与は6.1%増の7685円と4ヵ月連続の増加となった。
基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.5%増の27万3561円と、6ヵ月連続で増加した。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は0.5%増の34万6069円、パート労働者は0.2%減の9万4234円となった。
また、4月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比横ばいの154.5時間となった。内訳は、所定内労働時間が横ばいの143.2時間、残業時間などの所定外労働時間は0.8%減の11.3時間と3ヵ月ぶりに減少。製造業の所定外労働時間は、4.1%減の16.4時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は0.2%増の175.5時間、パート労働者は1.9%減の94.1時間となっている。
一方、4月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同月比1.7%増の4487万3千人で、52ヵ月連続して増加した。内訳は、パート労働者は0.8%増の1146万3千人と17ヵ月連続の増加となったが、2年1ヵ月ぶりに1%を切った前月に引き続き、低い伸び率となっている。これに対し、正社員などの一般労働者は2.0%増の3341万人と40ヵ月連続の増加と、2%台の高い伸び率が続いている。