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経営関連情報 (2004/06/21)

中小製造業の設備投資は3年ぶりのプラス~中小公庫

 中小企業金融公庫が17日に公表した中小製造業設備投資動向調査結果(有効回答数1万15社)によると、中小製造業の2003年度の設備投資実績は前年度実績比16.2%増と、3年ぶりのプラスとなった。また、2004年度当初計画も3.1%増と、当初計画としては2000年度以来4年ぶりの増額計画となった。

 2003年度実績では、16業種中13業種が増加しており、特に「繊維・繊維製品」(56.9%増)、「非鉄金属」(47.2%増)、「木材・木製品」(43.0%増)、「一般機械」(37.5%増)、「鉄鋼業」(34.2%)などの設備投資の伸びが目立つ。2004年度当初計画では、7業種が増加。「電気機械」(17.2%増)、「一般機械」(17.1%増)、「非鉄金属」(14.4%増)、「精密機械」(10.7%)、「化学工業」(10.0%)などの伸びが大きい。

 設備投資の内容をみると、2003年度実績では、「土地」(前年度実績比34.0%増)、「建物・構築物」(同15.2%増)、「機械・装置」(同17.8%増)、「船舶・車両・運搬具・耐用年数1年以上の工具・器具・備品等」(同10.8%増)とすべての項目で増加。2004年度当初計画では、「建物・構築物」(同12.9%増)、「機械・装置」(同10.3%増)が増加している。

 目的別にみると、2003年度実績では、「能力拡充」投資の構成比が前年度から7.3ポイント増えて31.1%と大きく増加した。以下、「更新、維持・補修」(29.8%)、「新製品の生産、新規事業への進出、研究開発」(17.4%)、「省力化・合理化」(14.7%)など。2004年度当初計画では、「更新、維持・補修」投資の構成比が29.8%で最も高く、「能力拡充」が26.8%で続く。