国民生活金融公庫が20日に発表した「全国小企業月次動向調査」結果(有効回答数1259社)によると、8月の売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は、7月に比べて6.0ポイントと大幅に上昇し▲5.7となった。DIの上昇は3ヵ月ぶり。9月は0.2ポイント上昇し、▲5.5となる見通しだ。
8月の売上DIを業種別にみると、7業種のうち、「製造業」(0.6)を除く、「卸売業」(▲15.5)、「小売業」(▲11.5)、「飲食店」(▲0.2)、「サービス業」(▲6.1)、「建設業」(▲5.8)、「運輸業」(6.6)の6業種で上昇した。9月は、「製造業」(2.3)、「卸売業」(▲9.7)、「サービス業」(▲3.8)、「建設業」(2.0)の4業種で上昇し、「小売業」(▲15.5)、「飲食店」(▲3.3)、「運輸業」(0.4)の3業種で低下する見通しとなっている。
業種別売上の変化幅(「06年8月実績」-「02年1月実績」)をみると、「製造業」の41.2ポイント増が目立つ。次いで「建設業」が33.5ポイント増、「飲食店」が31.1ポイント増、「運輸業」が26.1ポイント増、「卸売業」が25.8ポイント増、「サービス業」が18.9ポイント増となっており、もっとも低い伸びは「小売業」の11.9ポイント増だった。
なお、8月の採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合、季節調整値)は、7月と比べて3.5ポイント上昇し、5.0となった。DIの上昇は2ヵ月連続。9月は0.6ポイント上昇し、5.6となる見通しとなっている。