ゼイタックス

税務関連情報 (2004/05/28)

タッチパネルでの申告書作成は20%増の425万件

 今年の確定申告で税務署の窓口に置かれたタッチパネル方式の自動申告書作成機をご覧になった方もおられよう。確定申告での国税当局のテーマは自書申告・早期提出。その自書申告をサポートするひとつがこのタッチパネルである。今年の確定申告では、操作時間の短縮のための画面構成の変更や、複数年分の申告書の作成に対応するなど機能アップしたうえ、設置台数を150台増やし全国の税務署の窓口に計4756台設置した。

 その結果、給与所得のみなどの場合に使用する「申告書A」の作成件数が前年より15.8%増の314万9千件、所得の種類にかかわらず使用できる「申告書B」の作成件数が同33.6%増の110万6千件(うち分離課税用申告書は41万6千件)だったことが国税庁のまとめで分かった。合計では、昨年に比べ19.9%(70万7千件)増の425万5千件の利用者があった。

 タッチパネルは、銀行のATMのように、画面上の該当個所に触れていけば簡単に申告書が作成できる。自書申告のサポートというと、最近では、職場や自宅のパソコンから国税庁のホームページにアクセスして申告書が作れる「確定申告書作成コーナー」の利用者が急増しているが、実際に税務署に足を運ぶ納税者には、疑問点は近くにいる税務職員が教えてくれるタッチパネルが便利なようで、こちらも着実に利用者を増やしている。