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経営関連情報 (2005/02/23)

上場基準突破企業が2年連続で最高記録を更新

 帝国データバンクがまとめた上場基準突破企業動向調査によると、上場基準を突破した未上場企業は1466社となり、調査を開始した89年以降最高だった2004年を187社上回り、2年連続で最高記録を更新した。これは、大手企業の合併・統合・再建策策定といった動きが強まるなか、各企業が取り組んできた事業合理化が“増益”という形で効果を出してきたことや、新興企業の成長、本業回復企業の増加によるものと分析している。

 同調査は、帝国データバンクの企業データベースから、2005年1月時点で東京証券取引所第2部の上場基準に準じ、1)決算期:2003年4月~2004年3月、2)資本金:2億円(4000単位)以上、3)設立:3年以上、4)上場区分:未上場、5)税引前利益:最新期4億円以上、かつ前期1億円以上(または前々期1億円以上)、6)法人格:株式会社のみ、との条件を満たしている会社を抽出して調査・分析したもの。

 上場基準突破企業を業種別にみると、「製造業」が453社(構成比30.9%)となり、前年比で72社増加した。14業種中10業種で前年を上回り、特に「機械」(64社:17社増)、「鉄鋼・非鉄金属」(34社:11社増)、「金属製品」(40社:〃)での増加が目立った。「非製造業」は1013社(構成比69.1%)となり、前年比で115社増加した。8業種中6業種で前年を上回り、特に「商業」(406社:94社増)での増加が大きく目立った。

 売上別では、もっとも社数が多かったのは「100億円以上300億円未満」の531社、以下、「300億円以上500億円未満」の243社、「500億円以上1000億円未満」の222社と続いた。また、資本金別では、もっとも多かったのが「3億円以上5億円未満」の465社、以下、「10億円以上30億円未満」の335社、「5億円以上10億円未満」の236社と続いた。都道府県別では、「東京都」が675社で全体の46.0%を占める。