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税務関連情報 (2007/04/02)

“飲兵衛”が多いのは「高知」「新潟」「秋田」?

 国税庁がまとめた都道府県別(沖縄分は含まない)の2005年度成人1人あたりの酒類消費数量表によると、年間の消費数量の全国平均は、ビール33.2リットル、発泡酒16.4リットル、清酒7.0リットル、焼酎9.7リットルなど合計87.8リットルだった。さて、ここからが本題。都道府県別にみるとどこが一番“飲兵衛”が多いのかというと、「東京」が118.2リットルでもっともお酒の消費量が多いところとなった。

 以下、「高知」(106.6リットル)、「新潟」(105.9リットル)、「大阪」(103.1リットル)、「青森」(100.9リットル)、「秋田」(100.5リットル)と続き、ここまでが年間100リットル以上のお酒を飲んでいる。ただし、「東京」や「大阪」は大都市圏という経済構造から業務用のニーズが大きいと推測され、真の“飲兵衛”の県といえば、高知や新潟、青森、秋田といったところになりそうだ。

 ビールの消費量は、「東京」(53.1リットル)がトップ、「大阪」(42.2リットル)、「高知」(41.5リットル)と続く。清酒は、「新潟」(18.3リットル)、「秋田」(13.0リットル)、「石川」(11.2リットル)などの酒処が続く。「大阪」は6.7リットルで平均以下、「東京」は7.3リットルと全国平均をかろうじて上回る。日本酒の長期低迷は、大きな業務用市場での消費が伸びていないことが要因と推測できる。

 ここまで九州勢が姿を見せないが、彼ら-特に南九州勢-は、焼酎一辺倒なのだ。焼酎の全国平均が9.7リットルのところ、「鹿児島」は28.8リットル、以下、「宮崎」(25.1リットル)、「大分」(14.5リットル)、「熊本」(14.0リットル)と上位4県を南九州勢が独占する。それも、原料がイモなどの乙類がほとんど。ちなみに、「鹿児島」では清酒は1.0リットルなど、発泡酒以外のほかの酒は全国平均を大きく下回る。

 都道府県別の2005年度成人1人あたりの酒類消費数量表は↓
 http://www.nta.go.jp/category/sake/10/siori/h19/pdf/06.pdf#page=3