技術系の大卒採用「男性のみ」が増加~2010年度調査
厚生労働省がまとめた「2010年度雇用均等基本調査」結果(有効回答数5953社)によると、新規学卒者を採用した常用労働者30人以上の企業は33.5%(前年度33.1%)だった。採用企業のうち、「4年制大学卒(大学院卒を含む)」の「事務・営業系」では、「男女とも採用」した企業が45.8%(同43.7%)、「男性のみ採用」が31.2%(同38.1%)。「技術系」では「男性のみ採用」が71.0%と前回調査を14.1%ポイント上回っている。
「短大・高専卒」の「事務・営業系」では「女性のみ採用」が72.5%と前回調査と比べ1.7%ポイント上昇したが、「男女とも採用」した企業は8.3%と4.9%ポイント低下した。また、「技術系」は「男性のみ採用」が最も高かったが44.8%と、21%ポイント低下し、次いで「男女とも採用」が21.3%と、2.8%ポイント上昇した。「女性のみ採用」は33.8%と前年度の15.7%から大きく上昇した。
「高校卒」の「事務・営業系」は、「女性のみ採用」が45.4%(前年度52.5%)で最も高く、次いで「男女とも採用」した企業が37.3%(同25.3%)と前回調査と比べ12%ポイント上昇した。また、「技術系」では、「男性のみ採用」が最も高く、75.6%(同60.8%)と14.8%ポイント上昇し、次いで「男女とも採用」が17.5%(同28.5%)と11%ポイント低下した。
新規学卒者の採用を行った企業の女性の採用状況をみると、企業規模が大きいほど女性を採用した企業割合が高く、「5000人以上規模」では98.9%(前年度94.1%)、「1000~4999人規模」では91.7%(同84.5%)となっている。女性を採用した企業を採用者に占める女性の割合別にみると、「女性採用80%以上」が30.9%(同42.6%)、「女性採用40~60%未満」が27.5%(同22.9%)となっている。