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震災後、家族の絆強まる~子どもの行動に変化 43.4%

経営関連情報 - 2011年07月25日

 震災による未曾有の大災害の被害も、物質的な被害は少しずつ回復の兆しを見せているが、精神的なストレスを受けた心の被害の回復は、これからかもしれない。特に、ストレスの処理の仕方も未熟な子どもたちには、メンタルケアが今後課題となってくることが想像されるが、メディアインタラクティブはこのほど、「震災後の家族に関する実態調査」(20~40歳未満、2~6歳の子どもを持つ母親500人が回答)を行った。

 今回の震災は、直接の被災地以外に住む子どもたちにも影響を及ぼした。2~6歳の子どもに「特に変化はない」が56.6%だが、逆に言うと、残り43.4%に何らかの変化があった。全国からの回答だということを考えると、今回の震災は、被災地はもちろんだが、直接の被災地以外に住む子どもたちにも、かなりの影響を与えていることが分かる。「地震以外でもちょっとした物音で怖がることが多くなった」が23.2%あった。

 震災が、家族の絆を深めたようだ。震災後の家族のコミュニケーションの変化について、「防災や避難について話し合うことが増えた」が55.2%、「連絡を取る機会が増えた」が20.2%、「外に出る機会が減った」が16.0%など。 震災後の家族のコミュニケーションについては、多くは、一緒にいることや、話し合いが増えた、という回答で、おおむね、この震災が、家族の絆を深める方向に作用していることが分かる。

 震災後、子どもとの接し方で悩むのは、「震災報道などは見せていいのか悩む」が29.6%、「地震の話題に触れていいものか悩む」が13.6%。子どもが話してきたら、しっかり聞くことが大切で、逆に子どもが話そうとしないのに、根掘り葉掘り聞くのはよくない。話そうとしないのは、話すことで再び思い出して、トラウマを深くするのを避けようとしているから。逆に自ら話したがるのは、自分の気持を整理しようとしている、とは識者の分析。

 同調査結果は↓
 http://www.i-research.jp/report_dl/download/50_report_itu74vaw.pdf