ゼイタックス

経営関連情報 (2007/10/22)

新入社員が一人前になるまで「3~5年」が多数派

 産労総合研究所が発表した「ホワイトカラーのキャリア開発支援に関する調査」結果(有効回答数191社)によると、新入社員が一人前になるまでの期間は、「1~2年」が12.2%、「3~5年」が67.6%、「6~7年」が12.2%、「8~10年」が6.9%と、おおむね3~5年を目途に一人前と考えている企業が多いことが分かった。それまでのローテーション(異動)は、「1回」(20.6%)と「異動しない」(45.6%)で全体の7割を占める。

 同期入社者の昇進管理については、「実力主義だが、キャリア管理や異動の結果として、一定の勤続年数・年齢まであまり差はつかない」が41.7%、「一定の勤続年数・年齢まではあまり差がつかないように管理」が16.6%となった。それでは入社何年目くらいまで差がつかないかというと、「6~7年」29.6%、「4~5年」26.9%、「8~10年」24.1%などとなった。少なくとも20代までは昇進に差をつけない企業が多いようだ。

 一方、キャリア開発支援を「実施」している企業は37.6%、「近い将来実施予定・検討中」が23.7%、「実施しておらず、今後の予定もない」が37.6%となった。研修内容(複数回答)については、「自己理解・自己分析」が85.5%ともっとも多く、以下、「グループディスカッション」(71.0%)、「キャリアの棚卸し」(66.7%)、「キャリア開発プランの作成」(59.4%)、「自己啓発プランの作成」(46.4%)などとなっている。

 なお、新入社員の配属先希望を「把握」している企業は74.5%、実際の配属先決定では、27.8%の企業が「できるだけ希望部署に配属」と回答。職種別採用を実施している企業(35.3%)と合わせると約6割の企業が、新入社員の配属希望をかなえている。一方、「本人の希望には沿えないことを入社前に説明、特に配慮しない」が17.1%、「新入社員は、ほぼ全員が一定期間、一律の職場に配属」する企業が11.8%あった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.e-sanro.net/cgi-bin/dlrank/dlranklog.cgi?dl=release071015