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経営関連情報 (2007/02/21)

ここ10年間で日本の治安は「悪くなった」が84%

 わが国は諸外国に比べ“治安のいい国”というのが定説だが、最近は凶悪な犯罪や窃盗などが目立つ。内閣府が昨年12月に実施した「治安に関する世論調査」結果(有効回答数1795人)によると、現在の日本が、治安がよく安全で安心して暮らせる国だと思うかを尋ねたところ、「そう思う」との回答割合は2004年7月の前回調査と比べ3.7ポイント増の46.1%となったものの、「そう思わない」(52.5%)との回答を下回った。

 ここ10年間での日本の治安に対する認識は、「よくなったと思う」との回答は11.3%に過ぎず、84.3%と大多数が「悪くなったと思う」と回答。その原因(複数回答)は、「来日外国人による犯罪の増加」(55.1%)がトップ、次いで「地域社会の連帯意識の希薄化」(49.0%)、「青少年の教育が不十分」(48.1%)、「様々な情報が氾濫し、それが容易に手に入るようになった」(43.8%)などの順となっている。

 犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所(複数回答)については、「路上」が60.2%ともっとも多く、以下、「繁華街」(44.7%)、「インターネット空間」(40.1%)、「公園」(37.4%)などの順。前回調査と比べ、「路上」が6.3ポイント、「インターネット空間」が21.0ポイント、「公園」が3.5ポイント、それぞれ上昇した。都市規模別にみると、「路上」、「公園」は大都市で、「繁華街」は中都市で、それぞれ高くなっている。

 被害に遭うかもしれないと不安になる犯罪(複数回答)は、「自宅に入る空き巣など」が53.1%ともっとも多く、次いで「すり、ひったくりなど」(50.0%)、「飲酒運転による交通事故、ひき逃げなどの悪質・危険な交通法令違反」(49.9%)などの順。また、最近の犯罪の傾向(複数回答)は、「低年齢化」(77.2%)、「残酷化」(66.5%)、「高齢者や子どもなど弱者を狙った犯罪の増加」(61.3%)などが上位に挙げられた。

 同世論調査の詳細は↓
 http://www8.cao.go.jp/survey/h18/h18-chian/index.html