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経営関連情報 (2004/11/29)

大卒初任給は4年ぶり前年比減少の19万5千円

 厚生労働省が25日に公表した2004年新規学卒者の初任給調査結果(有効回答約1万4千事業所)によると、男女計でみた「大卒」の初任給は前年を▲1.6%下回る19万5000円となった。前年比減少は4年ぶり。「高専・短大卒」は同0.6%増の16万6300円、「高卒」は同▲0.2%の15万2600円だった。同調査は、今年6月分の賃金について7月に調査したもの。

 男女別にみると、「大卒」は、男が前年比▲1.5%の19万8300円、女が同▲1.6%の18万9500円と、男女とも前年を大きく下回り、2002年の水準に戻っている。「高専・短大卒」は、男が同0.5%増の17万700円、女が同0.4%増の16万4200円とともに前年を上回った。「高卒」は、男が同▲0.9%の15万6100円だったが、女は同0.1%増とわずかに上回る14万7200円だった。

 企業規模別の初任給を学歴別にみると、男女計では、「大卒」では大企業(常用労働者1000人以上)と中企業(同100~999人)が19万円台、小企業(同10~99人)が18万円台、「高専・短大卒」では各規模とも16万円台、「高卒」では各規模とも15万円台となっている。

 また、主要産業別の初任給を学歴別にみると、男女計の各学歴それぞれでもっとも高い産業は、「大卒」ではサービス業(他に分類されないもの)で20万3500円、「高専・短大卒」では情報通信業で17万7800円、「高卒」では建設業で16万1500円。一方、もっとも低いのは、「大卒」では医療・福祉で18万600円、「高専・短大卒」と「高卒」は金融・保険業で、それぞれ15万4900円、14万2400円となっている。