ゼイタックス

税務関連情報 (2004/03/08)

分かりやすい総額表示は「総額(本体価格)」併記

 4月からの消費税の総額表示義務化まで1ヵ月をきったが、調査会社インテージでは、前回の1月調査に続き2月に実施した消費者(有効回答数:既婚女性559人)・小売店(同スーパー・ドラッグストアー170店舗)を対象にした調査をまとめた。その結果、最も分かりやすい総額表示方法として「総額(本体価格)」併記を65.4%の消費者が支持したのに対し、約6割のスーパーなどが「総額表示のみ」を選択し、大きな隔たりをみせた。

 総額表示の表示方法については、1)「総額表示のみ」5.7%、2)「総額表示(税込)」14.7%、3)「総額(本体価格)」14.8%、4)「総額(うち消費税額)」8.6%、5)「総額(本体価格+消費税額)」50.6%、6)「本体価格(総額)」5.5%という結果になった。1月調査では、1)と2)を「総額表示」、3)と5)を「総額(本体価格)」にまとめ4分類で調査した結果、「総額(本体価格)」が41.3%の支持を集めトップだった。

 2月調査結果を同じように分類すると、1月調査対象は男女個人(421人)だったので一概にはいえないが、「総額(本体価格)」が65.4%でダントツのトップ。もちろん理想は「総額(本体価格+消費税額)」であろう。本体価格9800円の商品であれば「10290円(本体9800円、消費税490円)」が最も分かりやすく、少なくとも「10290円(本体9800円)」と表示してほしいということになる。

 一方、スーパーでは、「総額表示のみ」がチラシの60.2%、店頭の58.1%でともに最も多く、「総額表示(税込)」(チラシ11.8%、店頭19.4%)、「総額(本体価格)」(同3.2%、8.6%)」などを大きく上回り、消費者が望む「分かりやすさ」にはほど遠い。ドラッグストアーでは、「総額表示のみ」(チラシ30.7%、店頭29.3%)と「本体価格(総額)」(チラシ42.7%、店頭26.7%)に分かれているが、これも消費者の意に適ったものとはいえない。