三菱UFJリサーチ&コンサルティングとヤフーバリューインサイトが9月に実施した「2008年スポーツマーケティング基礎調査」結果速報(有効回答数2000人)によると、過去1年間のスポーツ活動の参加にかかる支出を対象としたスポーツ参加市場規模は、前年比6.3%増の4兆1198億円となった。内訳は、「スタジアム観戦関連市場」が7051億円、「用品購入市場」が1兆3626億円、「施設利用・会費市場」が2兆521億円。
年間平均支出額を昨年調査と比較すると、「スタジアム観戦費」(2万7653円)は9.2%減少したものの、「スポーツ用品購入費」(3万3278円)は8.6%増、「施設利用・会場利用費」(6万381円)は13.5%増となっており、スポーツ市場における平均支出額は増加している。用品購入費、施設利用・会場利用費ともに50歳以上男性の支出額が他の層よりも大きいという特徴があった。
過去1年間にスタジアム・競技場でスポーツ観戦した人は28.5%であり、昨年(30.4%)から減少している。観戦者1人あたりの平均観戦回数は3.7回で昨年と同じだった。1人あたりのスタジアム観戦における支出額は減少しており、観戦1回あたりの支出額は、チケット代が前年比10.7%減の2693円となるなどが影響して同6.6%減の7736円、年間にすると同9.2%減の2万7653円となっている。
「もっとも好きなスポーツ」、「よく観るスポーツ」はともに5年連続で「野球」、「サッカー」が1位、2位。ただし、サッカーの割合は「もっとも好きなスポーツ」で3年連続の減少となっており、2005年から4.2ポイント減少の9.6%となった。その一方、ゴルフは3年連続の増加で同1.9ポイント増の5.2%と伸びている。なお、行っているスポーツは、「ジョギング・マラソン等」(10.0%)、「ゴルフ」(8.4%)などの順だった。
同基礎調査結果速報の概要は↓
http://www.murc.jp/report/press/081014.pdf