厚生労働省が8月30日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、7月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.1%減の39万5879円と6ヵ月ぶりの減少となった。基本給にあたる所定内給与は同0.2%減の25万4779円となり3ヵ月連続の減少、残業代などの所定外給与は同1.5%増の1万9401円と9ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同0.4%減の12万3481円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月と横ばいの27万2398円となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.6%減の49万3808円、パート労働者は同0.3%増の9万9797円となっている。
7月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.4%増の153.4時間と3ヵ月連続の増加となった。内訳は、所定内労働時間が同0.2%増の142.8時間、残業時間などの所定外労働時間は同2.9%増の10.6時間だった。製造業の所定外労働時間は、同5.0%増の16.6時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.4%増の172.8時間、パート労働者は同0.5%減の95.3時間となっている。
また、7月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.6%減の月間平均1088万4千人と7ヵ月ぶりの減少。正社員などの一般労働者は同1.6%増の3284万9千人で、昨年1月以降、19ヵ月連続で増えている。合計での常用労働者数は、同1.1%増の4373万3千人で、31ヵ月連続の増加となった。主な産業についてみると、「製造業」1.2%増、「卸売・小売業」0.4%増、「サービス業」1.2%増となった。