2003年07月25日-003
春季労使交渉最終集計、中小の妥結額平均1.29%増
日本経団連が23日に公表した春季労使交渉の最終集計によると、調査対象の中小企業(従業員数500人未満)17業種・742社のうち、81%にあたる601社で回答が示された。このうち、平均金額不明等の30社を除く571社の妥結額平均は3296円で、賃上げ率は1.29%だった。この妥結額平均を同一企業の昨年実績と比べると、金額で22円増、率で0.02ポイント増とともに微増となった。
製造業・非製造業別にみると、製造業は410社平均で3572円、アップ率1.38%となった。昨年実績と比べると、金額で37円増、率で0.02ポイント増。非製造業は161社平均で2559円、1.05%。昨年実績と比べると、金額で5円減、率で0.02ポイント減という結果になった。
★大手の夏季賞与は過去2番目のアップ率4.74%増
一方、同日に公表された大手企業における夏季賞与の妥結状況の最終集計は、調査対象主要22業種・294社のうち、平均額不明等の81社を除く213社の平均妥結額は80万6056円で、昨年夏の実績に比べると3万6492円増加し、率でプラス4.74%のアップとなった。金額は1998年夏(81万919円)に次ぎ、アップ率も91年(5.27%)に次ぐ過去2番目に高い水準となった。
製造業・非製造業別では、製造業173社の妥結額平均は79万4537円で、昨年夏の実績に比べると、額で5万110円増加し、率でプラス6.73%増となった。業績が好調だった自動車(9.19%増)や電機(7.56%増)などの企業の伸びが目立つ。一方、非製造業40社の妥結額平均は83万833円で、昨夏実績に比べ、額で1万2885円増加し、率でプラス1.58%のアップとなっている。
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