経 営 関 連 情 報 |
2003年04月02日-002
2月の一人平均現金給与総額は25ヵ月ぶりの増加
厚生労働省が3月31日に公表した毎月勤労統計調査2月結果速報によると、一人平均現金給与総額は、規模5人以上で前年同月比0.1%増の28万1218円となって、25ヵ月ぶりの増加となった。これは、残業代などの所定外給与が6.6%増の1万8772円だったことが要因。これと0.2%減で26万255円の所定内給与を合わせた、きまって支給する給与が0.2%増の27万9027円。賞与などの特別に支払われた給与は10.6%減の2191円だったものの、きまって支給する給与を合わせた現金給与総額は久しぶりの増加となった。
一方、一人平均総実労働時間は、前年同月比0.1%減の150.9時間、このうち所定内労働時間は0.6%減の141.0時間、残業時間などの所定外労働時間は8ヵ月連続の増加となる6.5%増の9.9時間となった。また、製造業の残業時間は16.5%増の14.8時間で、10ヵ月連続の増加、2ケタ台の伸びは7ヵ月連続で続いている。ただ、季節調整値では、前月比1.1%減となって15ヵ月ぶりにマイナスに転じている。
また、2月の常用雇用の動きをみると、全体では規模5人以上で前年同月比0.8%減と減り続けている。一般労働者は3323万3千人で1.2%減と61ヵ月連続の減少となったが、パート労働者は946万7千人で0.7%増と引き続き増加している。全体では4270万人で0.8%の減少となる。主な産業についてみると、製造業3.1%減、卸売・小売業、飲食店1.0%減、サービス業1.5%増。
なお、同日に公表された2002年の年末賞与の一人平均支給総額は、前年比5.0%減の43万2261円で、6ヵ月連続の前年比減少となった。減少幅は91年の集計開始以来最大のものとなっている。支給事業所割合は前年を2.6ポイント下回る76.5%だった。
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