ゼイタックス

上司に対する部下の評価点、平均66.7点

経営関連情報 - 2008年05月23日

 社員教育・研修を手がけるアルーが、入社3年目の社員を対象に実施した「管理職の実態に関する意識調査」結果(有効回答数310人)によると、上司に対する評価(100点満点で評価)は、平均66.7%となった。「81~100点」は19.4%のみで、「61~80点」に43.9%が集中しており、「上司の良い点、悪い点」を冷静にみている様子がうかがえる。そんななか、100点満点をつけた入社3年目社員が8名いたのは特筆すべきだ。

 上司と一緒に仕事を進める場合の不満(複数回答)としては、「指示が曖昧で分かりにくい」との回答が40.0%で最多、次いで「情報共有をしない」(31.0%)、「自分の意見を押し通し、周りの意見を聞き入れない」(29.4%)などが挙げられた。組織成果が求められる上司にとっては、自分の意見を押し通すだけでなく、周囲を巻き込みながら進めるリーダーシップ力が重要視したいポイントだ。

 また、上司から指示を受けた際、指示内容がよく分からないことはあるかと尋ねたところ、70.3%と約7割が「ある」と回答。ただし、「ない」として明確な指示を受けていると思われる社員の77.2%が、上司に対する評価が平均点以上だった。上司として部下に、迷いなく仕事に取り組み成長する環境を与えるためにも、部下に対する能力レベルに応じたコミュニケーションが大切といえる。

 自分の評価のされ方については「知らない」との回答が61.9%を占めた一方で、自分に対する評価は「適切」と思っている人が68.4%にのぼった。しかし、自分の評価に不満を感じている3割強の人が、上司に対する評価も平均点以下で低く回答している。評価の経緯などのコミュニケーション不足や、評価そのものについての説明不足が、上司に対する不信感を生んでいることなどが考えられる。

 同意識調査結果の詳細は↓
 http://www.alue.co.jp/corp/news/alue_20080424report.pdf