2004年7月の従業員1~4人以下の事業所における月間一人平均きまって支給する給与は19万2588円で、前年比0.5%減と4年連続で減少した。きまって支給する給与は、基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与との合計。これは、厚生労働省が15日に公表した毎月勤労統計調査特別調査で明らかになったもの。同調査は、従業員5人以上の事業所調査を補完する目的で、1~4人以下の事業所を調べたもの。
調査結果(有効回答数約2万4千事業所)によると、従業員4人以下の事業所のきまって支給する現金給与総額は19万2588円だったが、同時期(7月)の従業員5人以上の事業所の平均は27万2113円とかなり差がある。男女別にみると、男が26万356円(前年比0.3%減)、女は13万8302円(同横ばい)だが、従業員5人以上の事業所では男が34万2929円、女が17万6552円となっている。
きまって支給する給与を主な産業についてみると、「建設業」は25万7666円、「製造業」は21万6205円、「卸売・小売業」は18万6631円、「飲食店、宿泊業」は11万4051円、「サービス業」は19万3966円となった。なお、2003年8月から2004年7月までの1年間において、賞与などの特別に支払われた給与は22万5303円で、前年比6.7%減となった。男は30万8021円、女は15万6034円となっている。
きまって支給する給与を都道府県別にみると、「東京」が22万3016円でもっとも高く、次いで「岡山」(20万9773円)、「埼玉」(20万8092円)、「長野」(20万7995円)、「愛知」(20万5356円)などとなっている。反対にもっとも低いのは「熊本」の15万1257円で、以下、「沖縄」(15万2264円)、「高知」(16万661円)、「長崎」(16万3812円)、「和歌山」(16万4149円)などが続く。
特別調査の詳細は↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/tokubetu/04/index.html