ゼイタックス

経営関連情報 (2004/05/07)

ここ1年での導入ソフトは「販売管理」が最多

 ノーク・リサーチが実施したITアプリケーションパッケージの導入状況に関する実態調査結果(有効回答数345社)によると、2003年から2004年にかけて中堅・中小企業で導入されたITパッケージは、基幹業務系システムが目立っている。「販売管理」(20.0%)、「財務会計」(16.2%)が上位を占め、「イントラネット」(5.9%)、「電子メール」(〃)などのネットワーク関連の導入は低かった。

 パッケージ全体の導入率・評価をみると、「セキュリティパッケージ」が70.6%の導入率で圧倒的に高く、評価も80.9%の満足率だった。Webコンピューティングが常態化した現在、相次ぐウイルス発生に企業は敏感に反応しており、セキュリティアプリケーションの導入に極めて積極的だ。

 次いで「財務会計」が59.1%、「人事給与」が44.6%、「RDB」が44.3%の導入率で続く。満足度評価では、「人事給与」が69.1%でセキュリティに次いで高く、「RDB」が59.7%、「財務会計」は58.5%だったが、「販売管理」(導入率23.5%)は44.8%と半数を下回る満足度で評価は低かった。

 財務会計パッケージの導入シェアは、「勘定奉行」が29.7%で2位以下を大きく引き離してトップ。「PCA会計」(18.9%)、「弥生会計」(16.0%)が上位。満足度評価では、「弥生会計」が70.5%で最も評価が高く、「勘定奉行」は61.9%、「PCA会計」が57.5%で続く。

 販売管理パッケージの導入シェアは、「商奉行、蔵奉行」が18.4%でトップ、以下、「SMILE&販売管理」(13.8%)、「弥生会計」(〃)など。販売管理は抜きん出た製品がなく接近している。満足度評価では、「SMILE&販売管理」が58.3%の満足度でトップ。「スーパーカクテル販売管理」(シェア4.6%)が50%、「商奉行、蔵奉行」は43.8%、「弥生会計」は25.0%となった。