経 営 関 連 情 報

2003年06月04日-003
4月の労働時間は4.0%増で10ヵ月連続の増加

 厚生労働省が2日に公表した毎月勤労統計調査4月結果速報によると、規模5人以上の事業所の一人平均総実労働時間は、前年同月比0.3%減の156.6時間となった。このうち、所定内労働時間は0.5%減の146.4時間、残業時間などの所定外労働時間は10ヵ月連続の増加となる4.0%増の10.2時間となった。また、製造業の残業時間は11.1%増の15.0時間で、12ヵ月連続の増加、二ケタ台の伸びは9ヵ月連続で続いている。

 一方、一人平均現金給与総額は、規模5人以上で前年同月比0.6%減の28万5537円となって、24ヵ月連続で減り続けている。デフレ進行に伴う企業の人件費削減で賃金低下に歯止めがかからないことが要因。内訳は、基本給にあたる所定内給与26万901円(前年同月比0.7%減)と残業代などの所定外給与1万9100円(同3.0%増)を合わせたきまって支給する給与が28万1円(同0.4%減)、賞与などの特別に支払われた給与が5536円(同12.8%減)となっている。

 また、4月の常用雇用の動きをみると、全体では規模5人以上で4288万3千人、前年同月比0.8%減と減り続けている。一般労働者は3339万3千人で1.3%減と63ヵ月連続の減少となったが、パート労働者は949万1千人で0.9%増と引き続き増加している。正社員の減少をパート等労働者で補うという企業のコスト削減が続いている。主な産業についてみると、製造業2.7%減、卸売・小売業、飲食店0.6%減、サービス業0.1%増だ。

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