経 営 関 連 情 報 |
2002年09月18日-002
優秀企業が持つ共通のベスト経営者の能力とは?
不況下でも目覚しい成果を上げ続けている「優秀企業」は少なくない。トヨタ自動車は今年3月期決算で、経常利益が1兆円を突破した。「優秀企業」はどのような特質をもっているのか、うまくいっていない企業との違いは何か、変革を血肉とするためにどのような手段を講じてきたのか。このような問題点を明らかにしたのが、経済産業研究所のレポートである。レポートは、わが国の優秀企業データを集め、収益性、安全性、成長性に着目し、過去15年間にわたる数字を追い、分析を加え、また、30~40社について、経営トップを始め関係者への聞き取り調査をした。その結果、優秀企業に6つの共通点を見出している。
それは、1)トップが取り組む事業の範囲を明確に意識していること、2)トップが論理的であること(自分の頭で考えぬいていること)、3)そのキャリアの中に「傍流の時代」があったこと、4)「危機をチャンスに転化する」トップの不屈の精神、5)「身の丈に合った成長を図り、事業リスクを直視する」経営方針、6)経営者が持続性のある規律の文化を企業に埋め込んでいることの6つの要素。
結論を一言でいえば、「自分たちが分かる事業をやたら広げずに、愚直に、真面目に自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱を持って取り組んでいる企業」が優良企業であるとまとめている。至極シンプルで当たり前過ぎる結論といわれるかもしれないが、今一度原点に立ち戻って考える必要があるのではないだろうか。
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