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経営者に求められる能力、1位は「決断力」

経営関連情報 - 2010年12月27日

 全国商工会議所が、全国514の商工会議所会頭を対象に11月に実施したアンケート調査結果(有効回答数304人)によると、厳しい時代を迎えている今、トップ(経営者・会頭)に求められている能力(3つまで選択)は、1位が「決断力」(193人)、2位が「行動力」(180人)、3位が「先見力」(143人)となり、以下、「指導力」(122人)、「発想力」(80人)、「情報力」(76人)、「洞察力」(65人)、「調整力」(29人)と続いた。

 もっとも多かった「決断力」は回答者の6割強が選択。「社会が激しく変化する時代、閉塞感を打開する新たな取組みを速やかに実行することが必要」、「急速に変化する経済環境に適合した決断がもっとも必要」など、刻々と変わる社会情勢のなか、スピード感を持った的確な判断にもっとも重点を多く姿勢が明らかになった。このほか、「決断はトップの仕事」との認識を多くの会頭が提示している。

 経営のヒントを得るため、または心の支えとして愛読している本を著者別に集計した結果、もっとも多い20人から支持を得たのが「司馬遼太郎」作品。続いて、「P.F.ドラッカー」(15人)、「松下幸之助」(8人)、「稲盛和夫」(8人)、「安岡正篤」(6人)、「山岡荘八」(5人)、「渋沢栄一」(4人)の順。司馬遼太郎の作品のなかでは、「坂の上の雲」が最多の16人から支持を集めている。

 日ごろから健康を維持するために心がけていること(2つまで選択)は、1位が「運動」(195人)、2位が「食事」(164人)、3位が「ストレスをためないこと」(124人)となり、以下、「睡眠」(122人)、「飲酒量」(101人)、「禁煙・減煙」(68人)と続いた。「運動」では、手軽に始められる「ウォーキング」が一番人気。次いで「ゴルフ」が挙げられ、単に娯楽としてではなく「健康のため」と考え、楽しんでいる人が目立った。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.jcci.or.jp/nissyo/kaito/kaito20110101.pdf