所得税の確定申告は15日で終わり、消費税の申告期限31日も間近となったが、国税庁は22日、延滞税の計算方法について、簡単な延滞税計算フォームを同庁ホームページ上に公表した。ちょっと“いやみ”なサービスではあるが、税金の納付が遅れた納税者が延滞税を簡単に計算できることは確かだ。周知のように、納期限に遅れると、法定納期限の翌日から完納する日までの延滞税を併せて納付する必要がある。
2006年中における延滞税の金額は、法廷納期限(2005年分の所得税は2006年3月15日、個人事業者の消費税等は同年3月31日)の翌日から完納する期間の日数に応じて、その納付すべき本税の額に、次の算式で計算した延滞税を加算して納めなければならない。
1)「納付すべき本税の額(1万円未満の端数切捨て)×延滞税の割合(4.1%)×期間(日数:法定納期限の翌日から完納の日または2ヵ月を経過する日)」÷365(日)=金額(1円未満の端数切捨て)
2)「納付すべき本税の額(1万円未満の端数切捨て)×延滞税の割合(14.6%)×期間(日数:2ヵ月を経過する日の翌日から完納の日)」÷365(日)=金額(1円未満の端数切捨て)
「1の金額」+「2の金額」=延滞税の額(100円未満の端数切捨て)
1)は、納期限までの期間または納期限の翌日から2ヵ月を経過する日までの期間について年4.1%の割合で計算した金額、また、2)は、1)の期間(2ヵ月以内)に完納していない場合は、納期限の翌日から2ヵ月を経過する日の翌日以降について年14.6%の割合で計算した金額であり、これらを合計した金額を延滞税として本税と併せて納めることになる。
そこで、国税庁は、申告期限内に確定申告書を提出した場合の延滞税の計算フォームを用意したわけである。
延滞税の計算フォームはこちらから↓
http://www.nta.go.jp/category/topics/entai/entai.html