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経営関連情報 (2004/05/17)

「バイオマス」を聞いたことがある人は25%

 「バイオマス」という言葉を知っているだろうか。生物体をエネルギー源や工業用原料として使用する際に、その生物体全体をバイオマスという(現代用語の基礎知識)。太陽エネルギーが植物の光合成によって生体内に固定・蓄積されたもの。具体的には、生物の体やふん尿などを意味する。石油や石炭などに代わる代替エネルギーとして、国が率先してバイオマスの利用を推進している。

 農林水産省が実施したバイオマスに関する調査結果(有効回答数2085人)によると、バイオマスという言葉の認知度は、「聞いたことがある」人は25%、「聞いたことがあるような気がする」(35%)を合わせると60%となった。国がバイオマスの利用を推進していることを「知っていた」人は13%、バイオマスの利用が地球温暖化防止に役立つことを「知っていた」人はわずか1%に過ぎなかった。

 バイオマスという言葉を聞いたことがある(気がする人も含む)と回答した60%の人のうち、知っているバイオマスの利用方法(複数回答)は、「生ごみや家畜排泄物をたい肥として利用」(77%)や「バイオガスなどのエネルギー」(65%)などの認知度が高く、「家畜の飼料」(39%)や「植物からプラスチックを製造するなどの素材」(36%)などの利用は認知度が低い結果となった。

 また、興味のあるバイオマスの利用方法(複数回答)については、「生ごみのたい肥化」(71%)や「生ごみを発酵し、メタンガスを得て発電」(62%)、「使用済みの食用油から燃料を生産」(57%)などが上位となった。発電やたい肥を製造するための生ごみの分別回収については、「積極的に協力したい」(39%)と「まあ協力したい」(47%)とした人が85%を占めた。