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災害情報に便乗した罠メールに注意!~IPA

経営関連情報 - 2011年05月20日

 東日本大震災に便乗し、被災者や被災地の復興支援者、災害情報に敏感になっている人々を騙(だま)そうとしたり、ウイルス感染させたりすることを目的とした罠(わな)メールが確認されている。IPA(情報処理推進機構)では、パソコンの利用者がこうした被害に遭わないために、どのような手口の罠メールが存在するのかを理解し、少しでも不自然さを感じるメールはすぐに捨てるなど、慎重に対応するよう呼び掛けている。

 IPAが確認した罠メールには次の3つの手口がある。(1)チェーンメール:これは、メールを「出来るだけ多くの人へ連鎖的に送る」ことを目的としており、内容に関係なく迷惑メール行為に当たる。内容によっては、受信者の不安感をいたずらに煽ることになり、その不安が連鎖的に広がることで風評被害を引き起こす原因にもなる。今回は、原発・放射線関連情報や節電の呼び掛け、寄付・募金や救援物資に関するメールが確認されている。

 (2)義援金詐欺メール:メール内に書かれているリンクをクリックさせて、被災者への義援金を騙し取る目的のウェブサイトに誘導する、いわゆるフィッシング詐欺の手口。(3)ウイルス感染を目的としたメール:災害情報に見せかけたウイルスメール。一見信頼できる情報のように見せかけるため、メール表題や添付ファイル名、本文がもっともらしい日本語になっている。添付ファイルを開くと、パソコンがウイルスに感染してしまう。

 対策としては、まず、簡単にメールは開かない・クリックしない。普段やり取りがない送信者からのメールが届いたら、すぐに開いたり、中に書いてあるリンクをクリックしたりしないことが肝心。次いで、パソコンのOSやパソコンに導入しているアプリケーションソフトについては、できる限り最新版に更新し、脆弱性を解消する。さらに、万能ではないが、ウイルス対策ソフトによる防御も重要な対策の一つであるとしている。

 この件の詳細は↓
 http://www.ipa.go.jp/about/press/pdf/110509press2.pdf