“いざなぎ景気”を抜く59ヵ月連続での景気拡大局面というなかで企業の今冬ボーナスは増えたのだろうか。損保ジャパンDIY生命が、全国のサラリーマン世帯の主婦を対象に実施した「2006年冬のボーナスと家計の実態調査」結果(有効回答数500人)によると、前年と比較した今年のボーナス手取額は、「増えた」(40.8%)が「減った」(21.6%)の約2倍となった。「昨年と同額」(34.0%)は3割強。
増えた金額は「1~9万円」(24.6%)が最多、全体では平均2.1万円と、前年の0.9万円増と比べてわずかながら増加したが、“いざなぎ超え”が続くなか、「実感なき景気回復」も続いているようだ。実際の手取額は、「30~50万円未満」(24.6%)がトップ、次いで「75~100万円未満」(23.0%)、「50~75万円未満」(21.4%)の順。「30~100万円未満」が69%とほぼ7割を占め、平均金額は69.3万円となっている。
また、主婦としての自分の働きぶりに対しボーナスをもらうとしたら、「10~20万円未満」(24.8%)がもっとも多く、平均27.9万円。「100万円以上」も7.0%あったが、「0~5万円未満」も9.2%あり、主婦としての仕事へのボーナス評価は千差万別だ。一方、現金以外で自分がボーナスをもらうとしたら、「旅行」(26.2%)が圧倒的多数でトップ、「休暇」(7.4%)、「洋服」(7.2%)、「アクセサリー」(7.0%)などが続いた。
ボーナスのなかから夫に渡した(渡す予定の)小遣いは、もっとも多いのが「渡さない」(27.6%)という厳しい回答。「分からない」(27.2%)も多く、「渡した(渡す予定)」の割合は45.2%にとどまった。渡した(渡す予定の)金額は、もっとも多いのが「5~10万円未満」(16.4%)で、以下、「10~15万円未満」(10.8%)、「3万円未満」(6.8%)と続き、小遣いを渡す人の平均金額は8.8万円だった。
なお、夫に内緒にしている資産、“へそくり”は、「ある」(49.0%)と「ない」(51.0%)が半々だった。「ある」の割合を年代別にみると、「30代」(52.8%)がトップ、「50代」(50.4%)、「40代」(47.2%)、「20代」(45.6%)の順。へそくりの額は、「100~200万円未満」が10.4%、「50万円未満」が10.2%などで、平均金額は306.3万円だった。特に、「40代」(425.2万円)と「50代」(444.6万円)の主婦は400万円を超える。
同実態調査結果の詳細は↓
http://diy.co.jp/news/2007/pdf/0118.pdf