ゼイタックス

経営関連情報 (2007/12/26)

ネット利用者の約4割が詐欺目的サイトにアクセス

 シマンテックが、インターネット利用歴3年以上で15歳以上の男女ユーザー1000人を対象に10月に実施した「オンライン詐欺に関する実態調査」結果によると、明らかに詐欺を目的としたサイトまたは詐欺目的ではないかと疑われるサイトに「アクセスしたことがある」と4割近く(38.8%)が回答した。前年の27.7%から約10ポイント増加しており、アクセス率は過去最高に達した。

 過去にインターネット上での詐欺や、だまされて個人情報を聞き出されてしまったなど、実際の被害経験が「ある」との回答は4.0%にとどまったものの、「ひょっとしたら何か被害に遭っているかもしれない」との回答が24.9%あり、4人に1人が個人情報を聞き出されているかもしれないという潜在的不安を抱えている様子が判明した。特に、男性の40代から50代にかけては、潜在的不安が顕著な傾向にある。

 一方で、「防御策を理解している」と回答したのは33.9%で、前年調査から7ポイント低下している。「実際に被害に遭わない自信がある」(1.1%)と「多分大丈夫」(40.8%)の回答を合わせても41.9%と、前回(49.6%)より減少している。対処策の理解・自信がともに減少する結果となったが、スキルが上級のユーザーでは、当然ながら理解度・自信ともに割合が大きくなっている。

 なお、回答者の94.6%が、インターネット上で商品購入やサービス利用の経験があり、決済手段としては、71.3%が「画面上でクレジットカード決済」、54.5%が「オンラインバンキングでの振込み」と回答。また、ここ1年ほどの間で、インターネット上で個人情報を入力する機会が「かなり増えている」との回答が19.9%、「やや増えている」が48.3%と、計68.2%が増加していると実感している。

 今回の調査結果について、シマンテックの木村裕之社長は「オンラインショッピングなど、ネット上での決済が全般的に普及し、個人情報の入力を求められる機会も増える一方、個人ユーザーのなかに、ある種の“慣れ”からくる警戒感の薄れも垣間見られた。一方で、オンライン詐欺やその疑いが強い行為に遭遇する確率も高まっており、こうした詐欺手法の巧妙化や蔓延が新たな被害につながることが懸念される」とコメントしている。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20071220_01