経 営 関 連 情 報

2003年05月12日-003
ネットでの「国際不正接続トラブル」が急増

 インターネットの普及とともに、消費者の通常の注意・警戒だけでは防ぎきれないトラブルも増えているようだ。その典型が、インターネット利用中に、知らないうちに国際電話とつながってしまい、利用した覚えのない国際電話料金を請求されたというトラブル。総務省のまとめでは、2002年度に、電気通信消費者相談センターで受け付けた苦情・相談件数は前年度と同程度の7495件だったが、「国際不正接続トラブル」が2209件で最も多かったという。

 この「国際不正接続トラブル」は、インターネットを利用している際に、インターネットのアクセスポイントを自動的に変更するソフトを取り込んでしまい、それ以降のダイヤルアップの接続先が外国になってしまったことによるもの。苦情・相談をサービス別にみると、前年度の1057件だった「国際電話」が2002年度は2285件と倍増しているが、そのほとんどが国際不正接続トラブルによるものだ。

 総務省では、1)不用意にプログラムをダウンロードしない、2)パソコンの設定で接続先を確認する、3)モデムの音量を上げておく、4)国際電話契約を休止する、5)専用の予防ソフトを利用するなど、このようなトラブルに巻き込まれないようにするための利用者側での予防策をとりまとめ注意を呼びかけている。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/020320_7.html

 2002年度に寄せられた苦情・相談件数7495件のうち、国際不正接続トラブル以外では「DSL関係」が769件あり、インターネットに関するものが全体の過半数を占めている。このほか、「ツーショットダイヤルなどの架空料金請求関係」(555件)、「迷惑メール関係」(281件)、「いわゆるワン切り関係」(202件)などに関する苦情・相談が寄せられている。

ホームへ戻る