結婚して新生活をスタートするには家具や寝具、新居の用意など何かと費用がかかる。リクルートが発表した「ゼクシィ新生活準備調査2005」結果(有効回答数1050人)では、新生活準備のためにかかった費用総額は全体平均で168万円だった。この調査は、首都圏、東海、関西の3エリアで実施したものだが、興味ぶかいのは首都圏の平均は131万円と、東海(181万円)や関西(190万円)に比べ50万円以上低いことだ。
物価が相対的に高い首都圏がなぜ低いのかという疑問は、新生活準備費用の内訳が解いてくれる。まず、目に付くのは「嫁入り道具としての着物の購入総額」だ。この費用は、首都圏が83万円に対し、東海は127万円と5割増、関西は167万円と倍以上となっている。また、「家具・寝具」は、首都圏(56万円)が東海より17万円、関西より12万円低く、「家電製品」も首都圏(43万円)が東海・関西より20万円低い。
このように、東海・関西の新生活準備費用が高いことは、新生活開始にあたっての親・親族からの資金援助の高さに表れる。例えば、インテリア・家具、家電製品に対して親・親族から援助が「あった」人は、首都圏の68%に対し、東海は77%、関西は75%。また、新居の購入・賃貸に際して援助があった人の割合は、首都圏が25%に対し、東海は30%、関西は35%と5ポイント以上高い。
なお、新居について、親と別居している全体の94%の回答者に聞いたところ、マンションやアパートなどの「賃貸」が63%を占めて最も多く、一戸建てやマンションを「購入」した人は19%だった。地域別にみると、関西では首都圏・東海に比べ「購入」の割合が25%と高く、一方、東海では「賃貸」が67%と高く、特にアパートを借りた人の割合が42%と全体の平均を約14ポイント上回っている。
同調査の詳細は↓
http://www.recruit.jp/library/bridal/B20060216/docfile