中小企業金融公庫総研が、同金庫保証先企業を対象に実施した「保証先中小企業金融動向調査」結果(有効回答数2111社)によると、生産・売上DI(前期比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、2007年10~12月期実績で前期比0.6ポイント減少超拡大の▲10.9となり、3期連続でマイナス10前後で推移している。2008年1~3月期の見通しは、1.3ポイント減少超縮小の▲0.6となっている。
また、採算DI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は、10~12月期実績で前期比3.5ポイント悪化の▲18.4となり、3期連続で低下した。1~3月期の見通しも2.8ポイント悪化の▲8.6となっている。従業員規模別にみると、10~12月期実績の生産・売上DIは、「0~20人」規模が▲14.8に対し、「21人以上」が4.8、採算DIも「0~20人」が▲21.5に対し、「21人以上」が▲8.5と、小規模企業ほど低迷している。
資金繰りDI(前期比、「好転」-「悪化」、季節調整値)は、10~12月期実績で前期比4.6ポイント悪化の▲18.2と3期連続で低下した。1~3月期見通しは、同2.6ポイント悪化の▲16.2となっている。借入難易感DI(前期比、「容易」-「困難」、原数値)は、10~12月実績が同2.1ポイント悪化の▲8.7と、4期連続で低下。1~3月期の見通しも同4.6ポイント悪化の▲21.7となっている。
信用保証利用状況をみると、借入企業に対する保証利用企業の割合(季節調整値)は、10~12月期は前期比4.6ポイント減の61.7%と、3期ぶりに低下した。内訳は、「全額利用」が同3.7ポイント減の37.8%、「半分以上利用」が同0.5ポイント減の12.5%、「半分未満利用」が同0.3ポイント減の11.4%。従業員規模別にみた保証利用企業の割合は、「0~20人」規模が67.4%、「21人以上」で41.9%と大きな開きがある。