ゼイタックス

2008年度の外資系企業、アジア系企業が拡大

経営関連情報 - 2010年10月06日

 経済産業省がまとめた「第43回外資系企業動向調査」結果によると、2009年3月末の外資系企業は2763社(前年比▲6.3%)で、製造業が525社(同▲20.3%)、非製造業が2238社(同▲2.2%)だった。全産業に占める割合は製造業が19.0%、非製造業が81.0%。業種別では卸売業が1206社で全産業の43.6%を占めた。母国籍別では、アジア系企業が581社、シェア21.0%を占め4年連続で拡大した。

 2008年度に新規設立・資本参加した企業は83社で、ヨーロッパ系企業が34社、アメリカ系企業が24社、アジア系企業が20社。一方、同年度中に解散・撤退・外資比率低下の企業は126社だった。製造業が28社、非製造業が98社。母国籍別ではヨーロッパ系企業44社、アメリカ系企業39社、アジア系企業14社。また、製造業では営業・販売機能を有する事業所を1社当たり3.4ヵ所、製造業では4.6ヵ所それぞれ保有している。

 保有する機能別事業所数を都道府県別にみると、本社機能、製造加工機能、営業販売機能、研究開発機能のいずれの機能においても「東京都」がトップで5278にのぼり、次いで「大阪府」の1614、「神奈川県」の1350と続いている。常時従業者数は43.8万人と前年度比▲25.8%と前年度から4分の1減った。パート・アルバイト比率は、製造業が5.2%(前年度比+0.5ポイント)、非製造業が37.4%(同▲18.7%)となっている。

 売上高は37.4兆円、前年度比▲5.3%で、製造業が20.5兆円、同▲8.7%、非製造業が16.9兆円、同▲0.9%。輸出高は5.5兆円、同▲25.0%と「日本発」は低迷した。経常利益は1兆1000億円、同▲54.3%とまさに半減。設備投資も1兆138億円、同▲38.7%と減少。業種別にみても、輸送機械が同▲68.6%、情報通信機器が同▲28.9%となっている。研究開発費は製造業が1社平均30.1億円、同▲7.0%だった。

 調査結果の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/gaisikei/result/result_43/pdf/h2c220kj.pdf