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08年公認会計士合格者数は前年比1割減の3625人

税務関連情報 - 2008年11月21日

 金融庁の公認会計士・監査審査会が18日に発表した2008年公認会計士試験結果によると、合格者は前年に比べ10.3%少ない3625人で、合格率は同2.2ポイント減の17.1%と、ともに過去最高だった前年を下回った。試験は2006年に新制度に移行して3年目となるが、旧制度の合格者(旧第2次試験合格者等の短答式試験みなし合格者)は前年比55.3%減の601人、新制度の合格者(短答式試験受験者等)は同12.2%増の3024人だった。

 公認会計士試験は、今年から受験者を増やす目的で2日に分けていた短答式試験を1日に集約して5月25日に実施し、平日3日間だった論文試験を土日を含む8月22~24日に実施した。この結果、願書の提出者は前年を1.2%上回る2万1168人と過去最多となった。短答式試験合格者数は3515人(前年・前々年の短答式試験合格による短答式試験免除者を加えると6933人)で、8463人が論文式試験に受験、3625人が合格している。

 短答式試験受験者等の願書提出者数は、2008年短答式試験受験者1万6217人のほか、2006・2007年の短答式試験合格による短答式試験免除者3418人及び大学教授や司法試験合格者等の短答式試験免除者101人が含まれる。なお、合格点は51.0%以上の得点(偏差値による)だが、試験科目のうち1科目につき40%未満の得点がある場合は不合格となる。また、試験科目について55.0%以上の得点があれば科目免除資格が付与される。

 合格者の最高年齢は59歳、最低年齢は19歳、平均年齢は27.0歳だった。女性は全体の17.5%にあたる636人だが、前年より9.3%減少している。合格者の学歴は77.6%(2814人)が「大学卒業(短大含む)」。また、合格者の職業は、「会計士補」以外では、「学生」・「専修学校・各種学校受講者」が55.7%(2020人)を占め、次いで「無職」が15.5%(562人)となっている。「会社員」は前年比18.3%増の97人だった。