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全国260万社中もっとも多い商号は「アシスト」

経営関連情報 - 2008年06月20日

 東京商工リサーチが同社保有の企業データベースから260万社の商号データを抽出し、分析・集計した結果(5月21日現在)、商号でもっとも多かったのは「アシスト」で429社だった。以下、「ライズ」(382社)、「サンテック」(382社)、「佐藤工務店」(380社)、「アドバンス」(363社)と続く。前回調査(1999年)では、トップ10はすべて漢字商号が占めたが、今回のトップ10のうち7社はカタカナ商号となり様変わりした。

 漢字照合の頭文字1文字では、大和、大阪、大栄、大成など「大」から始まる商号が7万168社でトップ、次に「日」が4万7275社、「東」が4万6334社、「三」が4万5901社、「山」が3万8305社の順となっている。また、頭文字がカタカナ表記の場合では、「オフィス」から始まる商号が5124社でトップ、次に「グリーン」が3611社、「ジャパン」が3608社の順だった。

 一方、商号後部で業種や業態等を示す漢字表記では、トップが「工業」の13万2079社、次に「建設」が9万3799社、「工務店」が5万2518社、「商事」が5万634社、「商店」が4万7118社の順。また、同じくカタカナ表記では、トップが「サービス」の3万7541社、次に「センター」が2万2139社、「テック」が1万7514社、「ジャパン」が1万6161社、「システム」が1万3855社の順となっている。

 一般名詞で始まる商号の頭文字では、「日本」が最多の2万3621社、次に「富士」が7564社、「東洋」が5495社、「大和」が5067社、「三和」が4877社の順。人名で始まる商号の頭文字では、「佐藤」が6848社で最多、次に「田中」が6165社、「鈴木」が5896社、「小林」が5073社と続く。都道府県名で始まる商号では、「東京」の9923社をトップに、「大阪」が4021社、「山口」が3612社、「石川」が2842社の順だった。

 なお、商号文字数の構成比では、「4文字」が27.8%、次に「5文字」が14.8%、「6文字」が13.2%、「7文字」が8.8%。また、商号文字種類別構成比では、最多が「漢字」だけの48.2%、次に「カタカナ」だけの26.6%、「漢字とカタカナ」の17.7%。日本企業の商号は、依然として「漢字」商号が主流だが、大都市圏を中心に語感や覚えやすさを重視した「カタカナ」商号が増えており、今後もこうした傾向が続くとみられている。