国税庁が10日に公表した2004年度税理士試験結果によると、合格者は1090人で前年よりも103人少ないことが明らかになった。54回目となる今回の税理士試験は、昨年より1.7%増の5万6126人が試験を受けた結果、一部科目合格者は8039人(対前年比28.4%減)で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は1090人(同8.6%減)だった。うち、女性は全体の32.6%にあたる355人(同14.0%減)。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が864人で最も多く、次いで「専門学校卒」70人、「短大・旧専卒」50人、「高卒・旧中卒」80人、「その他」21人となっており、「大学在学中」は5人。昨年と比べ、「大学卒」が124人減、「短大・旧専卒」が8人減、「専門学校卒」が7人減とそれぞれ減少するなかで、「高卒・旧中卒」が24人増加したのが目立つ。「大学在学中」も4人増えた。
年齢別では、最も多いのが「26~30歳」の356人で、以下、「31~35歳」285人、「41歳以上」201人、「36~40歳」163人、「25歳以下」85人の順。全体の年齢階層別の割合は、「41歳以上」が45人増えて、「36~40歳」を上回ったほかは昨年と変わらない。合格者が増えたのは「41歳以上」だけで、「26~30歳」の60人減、「25歳以下」の57人減をはじめその他の年齢層は軒並み減少している。
また、11科目ある試験科目の平均合格率は前年を4.0ポイントも下回る12.7%と落ち込んだ。科目別でみて落込みが目立つのは「簿記論」で昨年の20.7%から10.7%と10ポイント減少した。昨年20.4%だった「財務諸表論」も17.3%となった。最も低い合格率は「国税徴収法」の9.0%、次いで「住民税」の9.7%。ほかでは、「消費税法」が10.3%、「所得税法」が14.0%、「法人税法」が11.1%など。
第54回税理士試験合格者名簿(受験番号のみ)は↓
http://www.nta.go.jp/category/zeirishi/siken/05/01.pdf