ネットレイティングスが実施した2007年1月度の「インターネット利用動向情報サービスの調査」結果によると、ユーザー参加型のQ&Aサイト「教えて!goo」と「Yahoo!知恵袋」の利用者がともに初めて400万人を超えたことが分かった。「教えて!goo」の月間利用者は昨年1月の229万人から428万人へ、「Yahoo!知恵袋」が同156万人から477万人と大幅に上昇した。
この両サイトは、ユーザー参加型のいわゆる「Web2.0系サイト」のなかでも、この1年間でもっとも成長したジャンルカテゴリーのひとつとなった。また、このジャンルの先駆けである「OKWave」が115万人、「人力検索はてな」も89万人を集めている。このようなユーザー参加型Q&Aサイトの傾向として、利用者比率では男性が高く、ページビュー比率では逆に女性が高いという共通の特徴がある。
「教えて!goo」の場合、女性の利用者は41%だが、総ページビューの63%は女性によるもの。「Yahoo!知恵袋」でも、利用者比率は女性が38%、ページビューでは65%を占め、女性ユーザー1人あたりの利用ページ数が男性より高いことを示している。また、ページビューの年齢別構成をみると、「Yahoo!知恵袋」は20歳代のシェアが比較的高く、「教えて!goo」は、30歳代、40歳代の利用も高い比率を示している。
ネットレイティングスでは、「ユーザー参加型のQ&Aサイトは、Web2.0の特徴が活かされた仕組みでありながら、ブログ、SNS、クチコミサイトなどに比べて注目度が低かった。しかし、この1年で人気サイトとして定着。今後はデータベースが増加し、コンテンツ連動広告などが導入され、さらに利便性が増していくことに伴い、ビジネスとしても高い成長が見込めるジャンル」(同社萩原雅之社長)とコメントしている。