ゼイタックス

経営関連情報 (2007/04/11)

2006年の全国の工場立地件数は4年連続の増加

 経済産業省が発表した「2006年工場立地動向調査」結果(速報)によると、2006年に企業が国内で取得した工場用地は、前年に比べ15.4%増の1782件となり、4年連続の大幅な増加となった。立地件数が4年連続で増加するのは、1967年の調査開始以来初めてのこと。立地面積は2365ヘクタールで、4年連続の増加となったものの、前年比増減率は2.9%増にとどまり、前年の45.5%増を大幅に下回った。

 立地面積は、2006年の立地件数増加が、「1千~3千平方メートル未満」(537件、前年比84件増)、「3千~5千平方メートル未満」(344件、同77件増)といった比較的小規模な立地の大幅増によるものであるため、1件あたりでは前年に比べ0.16ヘクタール減少し、1.33ヘクタールとなった。また、移転でない立地(新規立地)の件数は、前年比18.6%増の1116件と、移転を伴う立地の同10.1%増、664件に比べ大幅に増加した。

 また、全国を14に分けた地域ブロック別の立地件数は、「関東内陸」(298件)がもっとも多く、以下、「東海」(267件)、「南東北」(223件)、「関東臨海」(166件)の順となり、これらの地域で全立地件数の過半数を占めた。立地件数の前年比増減率は、「南東北」(32.7%増)、「四国」(30.0%増)、「関東内陸」(25.2%増)の順に高く、立地件数の前年比は、「山陰」、「南九州」を除く12の地域で増加した。

 一方、地域ブロック別の立地面積は、「関東内陸」(460ヘクタール)、「東海」(380ヘクタール)、「北九州」(244ヘクタール)、「南東北」(211ヘクタール)の順となった。立地面積の前年比増減率は、「山陽」(74.2%増)、「北九州」(72.5%)、「関東内陸」(41.1%)の順に高く、1件あたりの立地面積でみると、大規模立地がみられた「四国」(3.49ヘクタール)、「北九州」(2.02ヘクタール)が突出している。

 同動向調査結果の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/press/20070406003/koujouritti-p.r.pdf