税 務 関 連 情 報 |
2002年08月05日-003
「自動車税滞納一掃」に積極的に取り組んだ東京都の成果
自動車税は、毎年4月1日現在の普通自動車と三輪以上の小型自動車の所有者に1年分課税する道府県税だが、その滞納に苦慮する都道府県も少なくない。東京都もそのひとつで、1999年度の東京都の徴収率は全国平均が95.5%のところ92.6%と全国45位という最下位に近いランクだった。
これまで都の徴収率が全国的に最低水準だった背景には、1)課税対象台数が約342万台(4月1日現在)と全国一、2)新規登録や廃車、他府県からの転入出などが年間約100万台あって自動車の異動率が全国一、3)車検時納付を前提とした消極的な滞納整理などがある。車検時納付については、本来、自動車税は納付期限の5月末までに納付すべきだが、「次の車検時に収めればいいや」と考える納税者も少なくなく、そのうち他府県に転出してしまったり人に売ってしまったりして未納となるケースも多い。
そこで、都主税局では、2000年度から「自動車税滞納一掃」に積極的に取り組み、全国で東京都のみが2ヵ年連続して徴収率がアップするという成果をあげた。2001年度には全国平均徴収率95.4%のところ96.4%と全国17位までランクアップ。対99年度で2001年度の徴収率が伸びているのは、東京都のほかに山梨・香川と2県あるが、都の3.8ポイントの伸びに対し、2県とも0.1ポイントにとどまっている。
都の取り組みは、全都税事務所に自動車税滞納整理を処理する専坦チーム100名を設置したほか、積極的な滞納整理のため、1)各都税事務所の地域性に応じた創意工夫の文書催告、2)給与や預貯金にまで踏み込んだ財産調査と差押さえ、3)「車検時納付はNO!」の広報充実に努めたことなどが挙げられる。
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