厳しい就職環境を踏まえさらに就職支援を強化
厚生労働省は、新規大学卒業予定者の就職内定率(2010年12月1日現在)が68.8%と1996年度(1997年3月卒業)の調査開始以来過去最低の水準となるなど、就職環境が非常に厳しいものとなったことから、今般、文部科学省との連携により、未内定者を対象とした「卒業前の集中支援」に取り組むこととなった。これらの取組みを徹底し、卒業までに1人でも多くの就職が決定するよう全力を尽くすとしている。
新たな取組みとして、(1)卒業後3年以内の既卒者を採用した事業主への奨励金の対象者を2010年度卒業予定の未内定者まで拡充、未内定者の採用機会を増やす(2011年2月1日から、今年度限りの特例措置)、(2)ジョブサポーターが、未内定者に対し、個別に求人情報の提供などを行う、(3)大学等に配置したキャリアカウンセラーと新卒応援ハローワークのジョブサポーターの連携を進める。
また、大都市圏での土曜日の特別就職相談、未内定者の保護者に対する新卒応援ハローワークの利用推奨の働きかけなども行う。さらに、中小・中堅企業を中心とした就職面接会(2011年1月18日から3月末までに、大学生向け135回(昨年88回)、高校生向け116回(昨年110回))を開催するとともに、各都道府県労働局のホームページに参加企業等の情報を順次掲載する。
厚労省はすでに、「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」及び「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」に基づき、全都道府県にワンストップで新卒者を支援する「新卒応援ハローワーク」を設置、延べ9万177人が利用、7601人が就職決定。「大卒・高卒就職ジョブサポーター」の倍増による支援で、1万5892人の就職が決定、2万7798人の求人を開拓、卒業後3年以内の既卒者を採用する企業への奨励金を創設している。
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http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000010eqm-img/2r98520000010eut.pdf