経 営 関 連 情 報 |
2003年05月26日-001
建設関連屋外労働者の1日の賃金1万3520円
大工や左官、とびなどで一人前になるには、昔は長い下積みが当たり前だった。今では、コンピュータ化した道具の進化などもあって修行期間は短くなっていると思うが…。ところで、彼らの給料はいいのだろうか。厚生労働省が23日に公表した2002年の屋外労働者職種別賃金調査結果によると、建設業関連では、残業代などを除いた1人1日平均きまって支給する給与は調査職種計で1万3520円だった。
大工や電気工などの技能職種計では1万4250円だった。前年に比べ、調査職種計で1.5%減、技能職種計で2.5%減とともに減少している。調査対象は企業に勤務する屋外労働者なので、厳しい経営環境にある建設業の業況がもろに反映しているのだろう。
職種別賃金を主要職種についてみると、「電気工」が1万5400円で最も高く、「機械運転工」「大工」「とび工」が1万4千円台、「溶接工」「左官」「配管工」「溶接工」が1万3千円台、「貨物自動車運転者」「型枠工」「土工」「鉄筋工」が1万2千円台、軽作業員(女)が7千円台などとなっている。前年と比べると、とび工と鉄筋工以外の職種はすべて下回っている。
職種別労働者構成は、土工などの一般職種が全体の36.4%、技能職種が54.3%となっている。「土工」の占める割合が27.6%で最も高く、次いで「電気工」13.4%、「配管工」8.3%な、「軽作業員」8.2%、「機械運転工」6.2%、「大工」5.4%などの割合が比較的高い。企業規模別に労働者構成をみると、規模「5~99人」の企業に属する労働者の割合が、調査27職種計90.5%、技能職種(21職種)計88.5%で、ともに約9割と高い。
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