税 務 関 連 情 報

2003年11月07日-002
2002事務年度の大企業の申告欠損金額は過去最大

 大企業を中心に業績回復の兆しが見られるが、今年6月までの1年間(2002事務年度)の厳しい経営状況を物語る数字が明らかになった。国税庁がこのほど公表した2002事務年度における資本金1億円以上の調査課所管法人の課税事績によると、赤字金額の総額が前年度に比べ3兆2478億円(19.6%)増の19兆8190億円にのぼり、統計をとり始めた76年以降過去最大の数字となった。

 今年6月末の調査課所管法人数は、前年度に比べ287法人(0.8%)減少の3万6322法人だった。2002事務年度中に申告期限が来たもののうち、申告があったのは3万7473件で104件(0.3%)減少した。黒字申告割合は前年度を0.3ポイント下回る48.3%で、過去最低だった98年度の47.9%に次ぐ低さとなった。

 この結果、申告所得金額は前年度に比べ7003億円(3.0%)減少の22兆5856億円となる一方、申告欠損金額は上記のように過去最大の数字となった。赤字申告1件あたりの欠損金額は1億5902万円(18.8%)増の10億518万円となる。申告税額も1497億円(2.4%)減少の5兆9827億円だった。

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