厚生労働省が10月31日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、従業員5人以上の事業所の2005年夏季賞与の一人あたり支給額は前年比1.3%増の41万618円となった。2年ぶりの増加となる。業種別にみると、「製造業」2.6%増、「卸売・小売業」1.8%増、「サービス業」2.4%増など14業種中9業種で増加。一部前年を下回った業種もあるが、総じてみれば底堅い企業収益を背景に幅広い業種で増加した。
また、9月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.8%増の27万6733円と増加に転じた。基本給にあたる所定内給与は同0.5%増の25万3891円、残業代などの所定外給与は同0.4%増の1万8452円でともに6ヵ月連続増加、賞与など特別に支払われた給与も11.4%増の4390円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は前年同月比0.6%増の27万2343円だった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.4%増の33万8313円、パート労働者は同1.7%増の9万3094円となっている。
9月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.2%増の151.4時間と2ヵ月連続の増加となった。内訳は、所定内労働時間が同0.2%増の141.2時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.0%増の10.2時間だった。製造業の所定外労働時間は、同1.9%減の15.7時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.1%増の170.1時間、パート労働者は同0.3%増の95.7時間となっている。
9月の従業員5人以上の事業所で働く一般労働者は前年同月比0.9%増の月間平均3232万1千人と、1月に前年同月比で増加に転じて以降、9ヵ月連続で増えている。パート労働者は、同0.6%減の1085万3千人と減少に転じた。合計での常用労働者数は、同0.5%増の4317万5千人と、21ヵ月連続の増加となっている。