ゼイタックス

経営関連情報 (2006/06/09)

有名企業等の名をかたった偽装メールに注意!!

 情報処理推進機構(IPA)が2日に発表した5月のコンピュータウイルス届出状況によると、ウイルスの届出件数は3651件となり、4月に比べ3.2%増加したものの、2ヵ月連続で3千件台にとどまった。種別では、W32/Netskyが888件で、27ヵ月連続のトップ。つづいてW32/Mytobが372件、W32/Mywifeが284件、W32Mydoomが280件、W32/Bagleが244件、W32/Klezが175件などとなっている。

 また、5月は、防衛庁や日本経済新聞といった有名組織になりすまし、特定の組織に対してウイルスを添付したメールが送りつけられるといった事例が立て続けに報道された。インターネットメールは、差出人アドレス欄に表示されるアドレスを詐称することが可能なのだ。このことから、IPAは、「有名企業等の名をかたった偽装メールに注意」と呼びかけており、添付ファイルを安易に開かないように警告している。

 これらのケースは、新種ウイルスが送りつけられたものであったため、ウイルス対策ソフトの対応が遅れたものだった。たとえウイルス対策ソフトを最新の状態にしていても検出されない場合がある。さらに、件名や本文が日本語でも、偽のメールと気づきにくくなっていることもある。仮に、差出人が信頼できる組織からのものであったとしても、添付ファイルには細心の注意を払い、安易に開かないように注意を喚起している。

 具体的には、メールの添付欄に表示されている名称を確認することが肝要だ。例えば、末尾が「.exe」である場合は、ウイルスなどである可能性があるので、原則として開かないようにしたほうが無難だという。このほか、添付欄に表示されている名称の末尾が、「.pif」、「.scr」、「.bat」、「.com」などの場合もウイルスの可能性があるので、同様の注意が必要だとしている。