情報社会の進展に伴い、メールはコミュニケーションのツールとして不可欠な存在となっている。そこで、産能大学は、新入社員を対象に、職場やプライベートでのコミュニケーション方法などについてアンケート調査を行った結果(有効回答数544人)、上司への報告や連絡の伝えやすさでは、「口頭」が53%でもっとも多かったものの、「メール」のほうが伝えやすいとする新入社員が23%いた。
同様に上司からの指示も、「メール」(23%)よりも「口頭」(55%)で受けたいと思っている。上司とのコミュニケーションについては、やはり「口頭」派が多いものの、“メール派”が2割以上存在することも事実であり、“どちらでも派”と合わせてメール派の台頭を感じさせる。ただ、その場の状況にもよろうが、顔の見える位置でのメールでのコミュニケーションには違和感を覚える上司も多いのではないだろうか。
一方、取引先など外部への連絡については「メール」(43%)が「電話」(38%)を上回った。特に女性は56%が「メール」と回答。メールを送る際の絵文字や顔文字の使用については、知人の間では8割以上が使っているが、仕事では、63%が「使うべきではない」と回答。会社のミーティングについては、「ネットでやり取りしたい」は9%と少数派で、9割は「実際に集まって意見交換したい」と考えている。
また、いまやコミュニケーションに欠かせないツールとなっている携帯電話だが、2000年度の前回調査よりも7ポイントちかく増え、99%とほとんどの新入社員が所有しており、勤務時間中は90%が電源オフかマナーモードにしている。こうしたプライベートな携帯電話の番号を上司から訊かれた場合の対応としては、「教えることに抵抗はない」が75%と4分の3を占めた。前回調査(53%)に比べ、抵抗感が大幅に薄まっている。