税 務 関 連 情 報

2002年12月11日-002
一人気を吐く「純米吟醸酒」

 熱燗の美味しい季節になってきたが、日本酒の生産は苦戦が続いているようだ。国税庁が10日に公表した今年6月までの1年間(2001酒造年度)における清酒の製造状況によると、日本酒の生産量は前年度に比べ7.3%減の69万1,458キロリトルと減少を続けている。日本酒の製造場数も1,529場で前年度から50場減少した。

 製造方法別に生産量みると、原料用アルコールを加えない「純米酒」が2.9%減の5万759キロリットル、「吟醸酒」が3.5%減の3万2,898キロリットル、「本醸造酒」が10.3%減の10万6,428キロリットルと減少している。唯一、一人気を吐いているのが原料用アルコールを加えない「純米吟醸酒」で7.5%増の3万1,080キロリットルだった。

 「純米吟醸酒」は3年連続で増加しているが、前年度に久しぶりに増加に転じた「吟醸酒」は再び減少し、「純米酒」と「本醸造酒」が減少を続けている。これらの日本酒は特定名称清酒と呼ばれるが、日本酒の生産量のほぼ半数を占める「普通酒」は7.9%減の36万1,352キロリットル、また、増醸酒は8.9%減の10万8,940キロリットルだった。

 

 

ホームへ戻る