経 営 関 連 情 報 |
2003年06月06日-003
業況DI若干縮小も依然停滞感が続く景況
日本商工会議所が2日に公表した早期景気観測5月調査結果によると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、「好転」-「悪化」)は、前月より2.3ポイント改善して▲47.8となり、2ヵ月ぶりにマイナス幅が縮小した。業種別の業況DIは全業種でマイナス幅が縮小したが、依然、DI値の水準は低く、中小企業の足元では、景気の見通しの不透明さと不況の常態化から、停滞感が漂っている。
向こう3ヵ月(6月~8月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲41.7と、昨年同時期の先行き見通し(▲37.1)と比べ悪化している。景気の先行きについては、公共事業の縮小や、所得の減少などに伴う消費低迷と単価下落に加え、新型肺炎SARSや金融問題を懸念する声が目立っている。
売上面では、DI値のマイナス幅は、卸売・サービスで前月水準より拡大したが、建設・製造・小売で縮小したため、全産業合計の売上DI(前年同月比ベース、「増加」-「減少」)は1.5ポイント縮小して▲43.6となり、2ヵ月ぶりにマイナス幅が縮小した。向こう3ヵ月の先行き見通しについては、全産業合計の売上DI(今月比ベース)が▲35.9と、昨年同時期の先行き見通し(▲29.2)に比べ悪化している。
一方、採算面では、DI値のマイナス幅は、建設・卸売で前月水準より拡大したが、製造・小売・サービスで縮小したため、全産業合計の採算DI(前年同月比ベース、「好転」-「悪化」)は1.9ポイント縮小して▲41.6となり、4ヵ月連続でマイナス幅が縮小した。向こう3ヵ月の先行き見通しについては、全産業合計の採算DI(今月比ベース)が▲36.5で、昨年同時期の先行き見通し(▲33.3)と比べ悪化している。
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