ゼイタックス

経営関連情報 (2006/12/13)

06年度上期の証券化商品の発行額は最大の4.6兆円

 日本証券業協会と全国銀行協会が発表した「証券化市場の動向調査」によると、2006年度上半期における証券化商品の発行金額は4.6兆円となり、上半期としては、調査を開始した04年度上半期(2.3兆円)以来最大の規模となった。件数ベースでは、05年度上半期の145件から06年度上半期は146件と横ばいであるものの、1件あたりの平均金額は同234億円から314億円へと大口化している。

 06年度上半期における証券化商品の発行金額を「裏付資産」別にみると、住宅ローン債権やアパートローン債権を裏付資産とした「RMBS」が3.0兆円ともっとも多く、次いで商業用不動産担保ローンや商業用不動産を裏付資産とした「CMBS」が0.7兆円と、この2タイプで全体の82.1%を占めた。ほかでは、リース料債権の「リース」が0.3兆円、企業向け貸付債権や社債等の「CDO」が0.2兆円などとなっている。

 住宅ローン債権等を裏付資産とした「RMBS」は、前年度同期(1.7兆円)と比べ78.7%の大幅増加となった。これをオリジネーター別にみると、「都市銀行・信託銀行」(発行金額1.3兆円、前年度同期0.6兆円)と「住宅金融公庫」(同1.2兆円、0.8兆円)が全体の83.3%を占め、前年同期に比べ大幅な増加となった、また、「ノンバンク」(同0.2兆円)もシェアは小さいが、前年同期(0.0兆円)対比では増加となった。

 証券化商品全体の発行金額に占めるRMBSの割合をみると、65.9%となっており、前年度同期から16.0ポイント上昇した。その内訳をオリジネーター別にみると、「都市銀行・信託銀行」が43.4%、「住宅金融公庫」が39.8%、「ノンバンク」が7.4%となった。RMBSの発行金額を発行形式別にみると、「信託受益権」が55.9%を占めており、前年度同期から11.4ポイント上昇している。

 同動向調査の詳細は↓
 http://www.jsda.or.jp/html/syoukenka/2/2006doukou1.pdf