2003年05月26日-002
ネットでのタックスアンサー利用が33%増
税金に関する疑問があって国税局や税務署の税務相談室に電話したが、なかなかつながらなくてイライラしたという経験はないだろうか。税について相談したい時期というのは皆が重なるもので、特に確定申告期などは、いつまでたっても「ツッツッツ」という虚しいお話中の音しか返ってこない。しかし、こんなときに便利なのが、年中無休24時間サービスのタックスアンサーである。
1987年に登場したタックスアンサーは、税金についての簡単で定型的な電話での質問に対して、コンピュータが音声やファックスによって回答してくれるシステムだが、97年にはインターネットを介して国税庁のホームページでも見られるようになった。以来年々利用者が激増しており、今や年間の税務相談件数の8割以上がタックスアンサーで占めている。それもほとんどがインターネットによるものだ。
国税庁が23日に公表した今年3月までの1年間(2002年度)における税務相談室の利用状況は、電話が219万件、面接が61万件の計281万件で、前年度に比べ1.4%減少した。一方、タックスアンサーの利用件数は、税務相談室の約6倍の1703万件で、前年度に比べ27.9%も増加している。しかし、電話音声やファクシミリによるものは、そのうちの70万件に過ぎず、前年度から30%以上も減少している。
つまり、インターネットによるものが1633万件とほとんどを占めているのだ。前年度に比べると33%の大幅増加である。ちなみに、利用件数が多いコードは、「医療費を支払ったとき(医療費控除)」「確定申告」「給与所得」など所得税の項目が上位を占めており、税目別では所得税が49.5%とほぼ半数を占めている。インターネットの普及で国税当局の税務相談も様変わりしているというわけだ。
タックスアンサーのインターネットは↓
http://www.taxanser.nta.go.jp/
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