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経営関連情報 (2007/11/12)

パートを責任ある地位に登用している事業所は1割

 21世紀職業財団が常用労働者5人以上を雇用する事業所を対象に実施した「パートタイム労働者実態調査」結果(有効回答数2821事業所)によると、グループリーダーや主任、管理職といった責任ある地位に登用しているパートがいる事業所は10.5%だった。職種別にみると、「サービス」(41.5%)や「販売」(25.9%)に多い。また、パートから正社員への転換制度が「ある」とする事業所は47.3%となっている。

 職務が正社員とほとんど同じパートが「いる」とする事業所は42.5%。こうした正社員的パートのうち、正社員と人材活用の仕組みや運用が実質的に異ならない者が「いる」とする事業所は35.7%だった。正社員的パートの正社員と比べた賃金水準は、「ほぼ同額」とする事業所は14.5%である一方、「9割程度」が12.8%、「8割程度」が24.4%、「7割程度」が19.9%、「6割程度以下」が8.5%となっている。

 正社員的パートの賃金水準が正社員と比較して異なる理由(3つまで回答)は、「勤務時間の自由度が違うから」が43.4%、「もともとそういった契約内容で労働者も納得しているから」が40.8%など。個人調査(有効回答数4347人)では、職務が同じ正社員と比べて「低いと感じたことがない」とするパートは16.6%、「低いと感じたことがあるが、納得できる」が41.1%、「低いと感じたことがあり、納得できない」が26.8%となっている。

 また、パートのうち、もっとも賃金が高い人の時間あたりの額をみると、「1000~1200円未満」が19.6%と最多で、平均額は1161円。反対にもっとも低い人の額は、「700~800万円未満」が36.1%と最多で、平均額は795円となっている。なお、パートの雇用理由(複数回答)は、「人件費が割安だから」が66.5%、次いで「1日の忙しい時間帯に対処するため」(40.2%)、「業務が増加したから」(32.8%)などが続く。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.jiwe.or.jp/part/parttime_1709.html