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メインバンク、UFJ銀が全国シェア7.4%で首位

経営関連情報 - 2011年12月09日

 企業がメインバンクとして認識している金融機関の全国トップは「三菱東京UFJ銀行」で、企業数は10万3606社と、唯一10万を社超えて2009年の同調査開始以来3年連続のトップとなったことが、帝国データバンクがこのほど発表した「全国メインバンク調査」結果で明らかになった。ただし、シェアは、前年から0.11ポイント減の7.38%となり、2年連続のシェア減少となっている。

 2位は「三井住友銀行」で8万306社(シェア5.72%、前年比▲0.16ポイント)、3位は「みずほ銀行」の6万429社(同4.31%、▲0.11ポイント)となった。一方、トップ10こそ変動はないものの、有力地銀は、「千葉銀行」(1万9608社、シェア1.40%、前年比0.02ポイント増)、「西日本シティ銀行」(1万9158社、同1.37%、0.01ポイント増)など、軒並み全国シェアを伸ばしている。

 企業がメインバンクとして認識している金融機関を業態別にみると、「地方銀行(64行)」が構成比38.28%と最大で、日本の企業の約4割が地方銀行がメインバンクだ。次いで「信用金庫(271庫)」が同23.51%と4社に1社がメインバンクで、地域性の高い金融機関が大きなシェアを持っている。一方、メガバンク3行を含む「都市銀行(6行)」は構成比20.81%となり、1行のシェアは大きいものの、全体としては5分の1程度だ。

 「都市銀行」の構成比は2010年で前年比0.69ポイント減、2011年でも同0.45ポイント減と、調査開始以来2年連続で減少しており、逆に「地方銀行」はそれぞれ0.18ポイント増、0.12ポイント増と着実に構成比を伸ばしている。また、「第二地銀」、「信用金庫」、「信用組合」も2年連続でシェア減少となっており、中央・地方を問わず長引く景気低迷の中、資金力があり地域に根差した有力な「地方銀行」の存在感が際立つ調査結果となった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p111106.pdf