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経営関連情報 (2007/10/24)

07年度上半期の企業倒産件数は23.5%増の5503件

 帝国データバンクが発表した法的整理による全国企業倒産(負債1千万円以上)状況によると、2007年度上半期(07年4~9月)における倒産件数は5503件となり、前期を7.6%、前年同期を23.5%それぞれ上回り、2年連続の前年同期比増加となった。年度四半期ベースでみると、2006年度第1四半期(06年4~6月)以来、6四半期連続して前年同期比増加しており、倒産は増加基調が続いている。

 また、負債総額は2兆8794億2900万円となり、前期比6.2%増、前年同期比13.2%増とそれぞれ増加した。年度四半期ベースでみると、2007年度第2四半期(07年7~9月)は負債総額1兆6073億4700万円となり、5四半期ぶりに前年同期比増加。負債総額が膨らんだのは、旧・住専の大口融資先で賃貸ビル経営の麻布建物(東京都、負債5648億円)が、今年最大の負債を抱えて更正手続き開始決定を受けたため。

 しかし、負債100億円以上の倒産は32件(前期42件、前年同期40件)にとどまり、大型倒産は低水準で推移しており、ここ数年続く負債規模の縮小に変化はみられない。負債額別にみると、負債1億円未満の倒産は3238件となり、前期比3.8%増、前年同期比28.5%増とともに増加した。倒産の増加基調が続いている背景には、中小・零細企業の倒産増加が全体の倒産件数を押し上げていることがあるとみられている。

 倒産件数を主因別にみると、「不況型倒産」の合計は4232件となり、前期比8.7%増、前年同期比27.7%増とそれぞれ増加した。不況型倒産の構成比は76.9%となり、前期を0.8ポイント、前年同期を2.5ポイントそれぞれ上回っている。なかでも、「販売不振」(3926件、前期比7.7%増、前年同期比31.4%増)の増加が目立つ。一方、「放漫経営」は226件で、前年同期比5.0%減と前年同期を下回った。