ゼイタックス |
||||||
税務関連情報 (2003/12/01) | ||||||
![]() |
||||||
■ 会計検査院、税金の徴収漏れ約12億円を指摘
会計検査院の2002年度決算検査報告によると、各省庁や政府関係機関などの税金の無駄遣いを指摘したのは308件、約293億円で、税金や社会保険料などの徴収漏れ11件、約107億円を合わせた総額は約400億円にのぼり、過去20年間で最も高額となったことが明らかになった。このうち、財務省に対しては、税金の徴収額の過不足約12億円が指摘(全体で1件と数えられる)されている。 税金の徴収額が過不足だったものの内訳は、札幌中税務署ほか148署において、徴収不足が284事項、約12億3083万円、徴収額が多すぎたものが8事項、約1561万円だった。これらは、課税資料の収集・活用が的確でなく正確な収入金などをつかんでいなかったり、納税者の申告書に記載された所得金額や税額などの計算誤りを気づかずに見過ごしたことによるもの。 これらの徴収不足額や徴収過大額は、会計検査院の指摘後、すべて徴収決定または支払決定の処置がとられている。税目別では、法人税が半数の145事項(うち徴収過大3)を占め、申告所得税59事項(同1)、相続・贈与税54事項(同3事項)、消費税31事項(同1)、源泉所得税3事項となっている。 なお、税金の徴収額の過不足のほか、租税債権保全のための措置が不適切だったもの1件、2434万円、地方税の滞納に基づく債権差押えをされていた還付金を法人に支払ったため、差押さえ債権者である地方公共団体にさらに還付金を支払う結果となり損害が生じたもの1件、4466万円、滞納者から預かった現金をそのまま横領した職員の不正行為によるもの1件、297万円、があった。 |
||||||