三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「2008年度新入社員セミナーアンケート調査」結果(有効回答数682人)によると、会社・職場に望むこと(要望の強いものから順位をつけて回答)は、「人間関係が良い」、「自分の能力の発揮・向上ができる」、「評価・処遇が公平」の順となった。調査は、同社が毎年4月に開催する新入社員セミナーの受講者(首都圏企業の新入社員)を対象に実施したもの。
理想の上司のタイプ(2つを選択)については、「人間関係に気を配り、明るい雰囲気の職場にしてくれる人」が77.0%でトップ、次いで「仕事を良く教えてくれる人」(38.9%)、「部下の考えを良く聞いてくれる人」(35.5%)、「仕事の与え方・評価の仕方が公平な人」(22.6%)の順。やはり「人間関係」が重視されており、「仕事がバリバリでき、業績を挙げている人」は13.5%と、昨年から3.6ポイント低下した。
仕事・職場生活に関する不安(2つを選択)については、「仕事が自分に合っているか、うまくできるか」が33.3%、「上司・先輩・同僚との人間関係」が31.5%で上位となった。3位の「環境の変化に心身がうまく対応できるか」(17.3%)は、環境変化の激しさの反映か、昨年から14.2ポイント減と大幅に減少した。また、景気の緩やかな回復を受けてか、第6位の「リストラ・解雇」(3.8%)も2.1ポイント低下している。
社会人としての自分に自信があるもの(2つを選択)は、「協調性」(33.3%)、「忍耐力」(32.4%)、「責任感」(31.1%)、「対人対応力」(25.3%)の順。反対に、自信がないもの(2つを選択)は、「創造力」(38.7%)、「積極性」(35.9%)、「集中力」(26.5%)、「思考力」(24.7%)の順となった。また、社会人としての価値観では、「自分に向かないと思えばすぐ転職したい」(45%)の割合が昨年から8ポイント減少したのが興味深い。
同アンケート調査結果の概要は↓
http://www.murc.jp/report/press/080602.pdf