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経営関連情報 (2006/02/01)

新卒選考は「コミュニケーション能力」が最重視点

 日本経団連がまとめた「2005年度・新卒者採用に関するアンケート調査」結果(有効回答数728社)によると、91.2%の企業が新卒者を採用しており、採用人数が前年よりも「増加した」企業が53.9%と過半となった。採用選考をみると、選考にあたっての重視点(複数回答)は、「コミュニケーション能力」(75.1%)がトップ、以下、「チャレンジ精神」(52.9%)、「主体性」(52.5%)が50%を超えた。

 ほかでは、「協調性」(48.7%)、「誠実性」(39.1%)、「責任感」(37.7%)などが上位に並ぶが、「倫理観」(2.3%)や「大学/所属ゼミ」(2.0%)、「学校名」(1.1%)、「保有資格」(0.9%)などを重視する企業は少ない。また、採用試験の内容は、「面接試験」(97.4%)、「適正試験」(78.1%)、「筆記試験」(74.8%)を実施。筆記試験の内容は、「基礎学力」(66.7%)、「一般常識」(46.0%)、「小論文・作文」(37.9%)、「外国語」(26.8%)などだった。

 また、企業情報・採用情報提供の開始時期は、63.1%の企業が「11月以前」で、「12月」(15.6%)を含めれば、ほぼ8割の企業が年内に情報提供を始めている。情報提供の内容(複数回答)は、「企業の概況」(97.5%)、「業務/職務内容」(95.7%)、「採用条件」(87.6%)など。使用した情報媒体(複数回答)は、「就職情報会社等のサイト」(91.7%)、「自社ホームページ」(91.1%)などのインターネット媒体が目立った。

 同調査の詳細は↓
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2006/002kekka.pdf