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2002年09月06日-001
パチスロ人気を背景に好調続くパチンコ関連市場
矢野経済研究所が9月5日に公表した2001年度(2001.7~2002.6)パチンコ関連機器産業の市場動向調査によると、同年度の市場規模は前年度に比べ10.3%増の1兆4,254億2,500万円となった。この増加要因は、サブ基盤(メイン基盤とは別のCPUによって制御される基盤)搭載により、多彩なゲーム性を演出したパチスロ機の売上が好調だったことや、パチンコ機が安定して売上を伸ばしたこと。調査は、パチンコ・パチスロ機メーカーや関連機器・設備メーカー95社を対象に、5月~7月にかけて行われた。
市場の詳細をみると、パチンコ機の市場規模は前年度比3.3%増の5,814億2,900万円と拡大したが、販売単価が上昇したことから販売台数は減少に転じた。また、パチスロ機の市場規模は前年度比6.1%増の3,375億7,700万円で、96年度以降、6年連続で拡大を続けており、2001年度も過去最高を更新している。パチスロ機市場の成長の背景には、パチンコ機の魅力が喪失する中にあって、ゲーム性の多様化が急速に進み、次々と斬新な特性やデザイン、演出感を持つ機種が開発され、ゲーム世代と呼ばれる若年層を中心にファンを拡大したことがある。
また、2001年度の傾向としては、パチンコ・パチスロ機の特賞判定表示装置である液晶市場が1,420億円(前年度比55.2%増)、LED(発光ダイオード)市場が94億4,500万円(同86.9%増)と大幅に伸びたことが挙げられる。パチンコ機の主力機種が7インチTFT液晶搭載タイプとなっており、今後は演出力を重視したゲーム性が求められるなか、高画質・大型化の流れが予想される。
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