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経営関連情報 (2006/07/03)

知的財産の相談窓口「知財駆け込み寺」を開設

 経済産業省・中小企業庁は6月28日、特許や商標、著作権など知的財産に関する中小企業の相談窓口として、7月3日より商工会・商工会議所に通称「知財駆け込み寺」を開設することを明らかにした。全国に3000ヵ所ある商工会・商工会議所の窓口を活用し、経営指導員が知的財産に関する相談を聞いたうえで、弁理士や弁護士、発明協会など適切な専門家や公的支援機関に紹介する。

 相談を受け付ける内容は、産業財産権の取得・保護・活用に関する課題のほか、営業秘密や技術流出防止、先使用権などの権利化以外の手段による保護や取引関係(技術の取り上げや共同研究・試作品作成における技術の保護)の問題など、知的財産経営戦略上の問題解決全般となる。相談に応じて取り次ぐ支援機関には、経済産業局特許室、発明協会、日本弁理士会、日本弁護士連合会、弁理士知財ネットなどがある。

 また、「知財駆け込み寺」の開設と併せて、知的財産を経営の中核に据えた企業活動の普及を目指し、知的財産活用戦略や問題解決指南などをテーマに、全国で地元ニーズに則ったセミナーを開催し、中小企業の知的財産の活用を支援する。7月から来年3月にかけて、各都道府県商工会連合会や全国54ヵ所の商工会議所で開催する予定だ。