経 営 関 連 情 報 |
2002年11月20日-001
注目を集める新たな退職金制度(3)~ポイント制方式
中小企業の退職金制度として、基本給連動型ではない新たな制度が注目されている。それは、別テーブル方式、定額方式、ポイント制方式の3つだが、今回は最後のポイント制方式。これは、職能資格に応じて在職1年あたりのポイント(いわゆる「職能資格別退職金指数」)を設け、その累積ポイントに1点あたりの単価を乗じて退職金支給額を算出する方法だ。この連載はあさひ銀総研のレポートを紹介している。
この方式は、制度の目的を退職金負担を軽くすることにおく一方で、退職金の功労褒章的な側面を重視するものでもある。ポイント制方式の事例は以下のようになる。
【退職金の算定方法】 退職金支給額=ポイント数×単価×事由別指数
【ポイント数】 1等級:6点 2等級:8点 3等級:10点 4等級:12点 5等級:14点 6等級:18点 7等級:22点
【単価】 ポイント1点あたりの単価:10,000円
【事由別指数】 ア.定年:100% イ.死亡:90% ハ.自己都合:勤続10年まで60% 勤続10年超20年まで75% 勤続20年超30年まで85% 勤続30年超90%
【支給例】 (10年勤続、自己都合退職の場合)
1等級2年(6×2)12点 2等級3年(8×3)24点 3等級5年(10×5)50点 ポイント合計86点
退職金支給額=86点×10,000円×60%=516,000円
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