経 営 関 連 情 報 |
2002年08月05日-002
中小公庫、中小景況は全体としてほぼ下げ止まる
中小企業金融公庫が7月31日に発表した7月の中小企業景況調査結果によると、売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲7.9で前月に比べ4.8ポイント改善、今後3ヵ月の売上見通しDI(同)も3.5とプラス幅が1.5ポイント拡大し、6ヵ月連続の改善となった。中小公庫では「中小企業の景況は引き続き厳しいものの、全体としてほぼ下げ止まっている」とみている。調査は、同公庫取引先900社を対象に7月中旬時点で実施されたもの(有効回答企業数648社、回答率72.0%)。
売上DIを最終需要分野別にみると、設備投資関連などでマイナス幅が拡大したものの、建設関連、衣生活関連などでマイナス幅が縮小し、乗用車関連では「増加」超、プラスに転じている。
また、その他の指標では、販売価格DI(「上昇」-「低下」企業割合)は▲15.1で前月に比べマイナス幅が1.2ポイント縮小、仕入価格DI(同)も▲1.6でマイナス幅が1.7ポイント縮小した。利益額DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲9.7でマイナス幅が0.8ポイント縮小、3ヵ月連続での改善となった。利益水準(過去3ヵ月の実績)をみると、黒字企業割合(季節調整値)は29.9%で前月比0.7ポイント増加、赤字企業割合(同)は35.0%で同4.9ポイント減少している。なお、資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲21.5でマイナス幅が0.8ポイント拡大した。
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