ゼイタックス

経営関連情報 (2006/07/03)

禁煙促進に効果あるたばこ税増税、35%が禁煙挑戦

 7月1日からたばこ税増税に伴いほとんどのたばこが値上されたが、製薬会社ファイザーが実施した「たばこ税増税によるたばこの値上に関する喫煙者の意識調査」では、たばこ値上を機に「禁煙に挑戦する」との回答が35%あり、たばこ税増税は禁煙促進に効果があることがうかがえた。同調査は、札幌・仙台・東京23区・名古屋・大阪・広島・福岡の各都市100人、計700人の喫煙者にインターネットで聞いたもの。

 調査結果によると、3年前のたばこ税増税によるたばこ値上の時に「禁煙に挑戦した人」は11.9%だったのに対し、今回は「禁煙に挑戦しようと思う」との回答が34.7%にのぼり、うち37.9%は「これまでに禁煙に挑戦したことがない」と回答している。たばこ税増税によるたばこ値上のたびに、禁煙意向が高まっていることが推察でき、たばこ税増税が禁煙促進に効果があることがうかがえる。

 禁煙挑戦者の比率を地域別にみると、「広島」が42.0%、「仙台」が41.0%と高いのに対し、「東京23区」と「名古屋」はそれぞれ29.0%、「大阪」も32.0%と低く、大都市圏よりも地方都市のほうが「禁煙しようと思う」人が多い。一方、禁煙成功の自信の比率については、もっとも自信があるのは「仙台」の43.9%、もっとも自信がないのは「広島」の14.3%だった。禁煙意向が高い2都市でも、その自信には大きな差がある。

 今回のたばこの値上額については85.7%が「高い」と回答しているが、65.3%はこれを機に禁煙しようとは思っていない。そこで、禁煙しようと思うたばこの価格を尋ねたところ、「今回の値上額から399円の間」が9.0%、「400円以上500円未満」が20.8%、「500円以上」が55.7%、「価格に関係なく禁煙しない」が14.7%という結果になった。禁煙促進のためには、さらなるたばこ税増税が必要なようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2006/documents/tyousa_20060623.pdf