国際化のなかで海外生産の商品が溢れているが、三菱総研がgooリサーチによって実施したメイドインジャパンに関する調査結果(有効回答者数2万4184人)によると、「日本製品」であることを条件のひとつとして購入商品を選ぶことがあるとの回答は75%に達した。しかし、どんな商品でも日本製品を選ぶとの回答はわずか3%であり、購入商品の種類や状況で消費者が多様な選択を行っていることが分かる。
日本製品を選ぶ割合(複数回答)が高いのは、「アフターサービス・メンテナンスを重視する商品」(39.9%)や「食料品全般」(32.8%)などで、安全性や安心感を意識している様がうかがえる。日本製品を重視して選ぶ商品のトップは「家電製品」、以下、「調理食品」「菓子類などの加工食品」など。一方、重視しないで選ぶ商品のトップは「その他の衣服類、身の回り用品(ネクタイ・靴下・カバンなど)」、「飲料・酒類」「下着類」などの順。
日本製品を重視して選ぶ理由は、例えば、家電製品では「性能」であり、食品類や医薬品では「安全性」、自動車やパソコンでは「サービスやメンテナンス」がトップに挙げられ、そのほか「性能(味・おいしさ)」、「耐久性、壊れにくさ」などの理由が上位になっている。
原産地表示への関心(複数回答)は、「すべての製品で原産地が分かるようにしてほしい」(37.4%)、「食料品については分かるようにしてほしい」(53.8%)の計91.2%の希望がある。また、すべての製品で原産地表示がなされた場合、今まで以上に「日本製品」であることを重視する回答が17%、食料品については41%に達した。これらの回答者は、品質・デザインなどが同じであれば、海外製品より2割程度割高でも日本製品を選択するとの結果が出ている。