しがぎん経済文化センターが滋賀県内の新入社員を対象に実施した「2008年新入社員意識調査」では、入社の動機として「企業イメージがよい」が急増していることが分かった。調査結果(有効回答数545人)によると、入社を決定した主な動機(複数回答)は、「自分の資格や能力が発揮できそう」が38.9%でもっとも多く、次いで「企業イメージがよい」(27.2%)、「これから発展しそう」(18.7%)となった。
一昨年、昨年の回答と比べると、「自分の資格や能力が発揮できそう」は44.4%→40.8%→38.9%と減少しており、一方で、「企業イメージがよい」との回答は、2年前と比べて7.7ポイントも増加している(19.5%→20.5%→27.2%)。さまざまな業界で不祥事が相次ぐなか、保有資格や能力が活かせることに加え、「企業イメージがよい」ことが入社を決定する大きな動機となっているようだ。
社会人として必要なもののうち、自信が持てるもの(複数回答)については、「意欲・やる気」(24.6%)、「協調性」(24.4%)、「責任感」(21.7%)の順となった。また、どのようなときに生きがいを感じるか(複数回答)については、約7割(70.3%)が「仕事がおもしろいと感じるとき」、次いで、約4割(39.3%)が「職場の雰囲気がよいと感じるとき」、2割強(23.7%)が「給料・ボーナスをもらうとき」と回答した。
「職場の雰囲気がよい」は、女性(47.3%)のほうが男性(32.2%)よりも15.1ポイントも高く、さらに、「自分を理解してくれる上司がいるとき」(20.2%)も女性(22.7%)のほうが男性(18.0%)よりも多い。女性は仕事に対する充実感とともに、精神面も重視していることがうかがえる。男性は、「給料・ボーナス」が27.0%と女性(19.9%)よりも7.1ポイント高く、実際にもらえる報酬がやりがいにつながると考えているようだ。