2003年11月12日-001
扶養控除等申告書に代わる「連記式」
長引くデフレ下の不況の中でコスト削減のためにパートやアルバイトを活用する企業が増えている。一方で、目減りする夫の収入を補うためにパートで働く主婦も多くなっている。ところで、パートやアルバイトの毎月の給与計算では10%の税率で源泉徴収する事業所が多いが、毎月の給与が一定額以下の従業員は源泉所得税を差し引くことなく給与を支払う方法がある。
それは、該当する従業員に「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出してもらうことで、毎月の給与が8万7000円未満の従業員については源泉所得税を引く必要がなくなるのだ。パートやアルバイトが大人数の事務所では扶養控除等申告書の枚数も結構な料になるが、これに代えて「連記式その他の簡易な方法」による申告書というものがある。
普通の扶養控除等申告書はひとり1枚だが、連記式では1枚の用紙に複数名の従業員が記入できる。この用紙は税務署で入手できるが、自分で作った書式を用いても構わない。ただし、この連記式で記入できる従業員は、配偶者控除や扶養控除、障害者控除などの控除を受けない者に限られているので注意が必要だ。パートなどの人数の多寡にかかわらず、毎月の給与計算が楽になるので活用してはいかがだろうか。
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