就職・転職時の参考サイト1位は「2ちゃんねる」
「数年前と比べて応募者が減った」、「途中で辞退されるケースが増えた」などと嘆いている企業の採用担当者が多い。調べてみると、インターネットで企業名で検索した際に、「ブラック企業」、「倒産間近」などの評判が立っていることがある。現在の就職・転職活動で、ネット上の評判がどの程度影響を与えているのか。メディアインタラクティブが、企業の風評被害・誹謗中傷対策を行うシエンプレと共同調査を行った。
企業情報とセットにして検索をするセカンドキーワードは、候補者たちが企業の何を知りたいのか、ということに結びつく。そのセカンドキーワードとして一番多く使用されたのは「評判」(51.6%)、次いで「給与」(43.4%)、「業績」(34.0%)。しかし、企業担当者として、注意を払いたいところは、「ブラック」(25.6%)や「2ちゃんねる」(18.0%)というキーワード。このキーワードで導き出される検索結果は、その多くが“悪評”だ。
今の就職・転職活動は、インターネット上の情報サイトや掲示板などで企業の評判を得られるサイトが数多くある。そのようなサイトを参考にしながら活動を行う人が57.6%と半数以上いる。参考にしたサイトでは、就職系の専門サイトを抑えて、「2ちゃんねる」が66.7%でトップだった。次いで、「転職会議」(35.4%)、「キャリコネ」(15.3%)が続くが、大差がついている。
ネットの悪評を「信用する」人は全体の55%。「信用しない」は21.6%で、大きな影響を与えている。ただし、悪評の中には根拠の明白でないものも多くあることは事実で、企業の人事担当者としては対策が急がれる項目といえそうだ。また、悪評を見つけた際の次の行動では、「さらに詳しく調べた」が65.6%と悪評の深堀を行うことが分かった。また、企業への評価を下げてしまう人が30.6%、応募を取りやめてしまう人も18.1%あった。
調査結果は↓
http://www.i-research.jp/report_dl/download/57_report_83ela8fb.pdf