ゼイタックス

経営関連情報 (2004/03/08)

2月はウイルス亜種が続々発生し4ヵ月ぶりの増加

 情報処理推進機構(IPA)が4日に発表したコンピュータウイルスの届出状況によると、2月の届出件数は1733件で、1月の1323件から約3割増え、4ヵ月ぶりの対前月比増加となった。この要因はウイルスの亜種が続々と発生したこと。そのなかで、1月27日に出現したW32/Mydoomは、2月にも亜種が出現し、637件もの届出が寄せられた。続いて、W32/Klezが171件、W32/Mimailが163件、新たに出現したW32/Netskyの亜種の届出が150件となった。

 2月は、W32/Mydoomとその亜種Mydoom.B(1月29日出現)、Mydoom.F(2月21日出現)が猛威を振るい、多数の届出が寄せられた。これらのウイルスは、メールの添付ファイルを介して感染を拡大するウイルス。添付ファイルを開いてしまい、感染すると、1)パソコン内(アドレス帳など)に存在するアドレスへウイルスメールを撒き散らす、2)特定のWebサイトへDos攻撃(サービス妨害攻撃)を行う、3)ワードやエクセルなどのファイルを削除する、などの活動を行う。

 猛威を振るっているW32/Mydoomウイルスに代表されるように、最近のウイルスは差出人(From)アドレスを詐称するタイプがほとんど。そのため、ウイルスに感染している旨の警告メールや宛先不明のエラーメールなどが感染していない(詐称に利用された)アドレスに届くようなケースが増えている。メールを利用していると、身に覚えのないエラーメールや警告メールが届く可能性があるが、ワクチンソフトで検査することによって、ウイルス感染の有無を確認することが肝要だ。