ゼイタックス

順調に伸びる申告書作成コーナー・e-Tax利用

税務関連情報 - 2008年04月25日

 近年の所得税等の確定申告において国税当局は、インターネットを活用した環境整備に積極的に取り組んでいる。その目玉の一つが自宅や会社にいながら申告書の作成ができる「確定申告書等作成コーナー」だが、利用者の評価も高いようだ。国税庁が今年2月に実施したアンケートによると、「確定申告書等作成コーナー」を利用した人の約8割が「便利」と好意的な評価をしていることが分かった。

 作成コーナーを知っている人に、同コーナーを閲覧したかを尋ねたところ、「確かに見た」が69.7%、「見たような気がする」が9.1%と、7割以上が閲覧しており、この割合は昨年より約2割増加している。まだ2月時点の調査なので、さらに閲覧者は増えていると思われる。次に、作成コーナーの利用者に感想を尋ねたところ、「非常に便利」との回答が22.5%、「便利」が57.4%と、計8割が好意的な評価となった。

 また、作成コーナーで作成した申告書は、そのまま税務署に提出でき、さらに、作成データを引き継いで直接電子申告(e-Tax)できるが、このことを「知っている」人も87.5%と9割近い。昨年9月のアンケートと比べると、4.0ポイント増えた。ちなみに、昨年の確定申告では、同コーナーを利用して作成した所得税確定申告書の提出件数が、前年を3割近く上回る161万8千件にのぼった。

 今年の確定申告ではさらなる増加が見込まれるが、一方で改善意見も寄せられた。今回のアンケートでは、「『戻る』ボタンがないページがあり、前の画面に戻れないことがある」、「数字など誤って入力した場合、チェックが入るとよりよいと思う」、「一項目ずつ入力画面が出てくるので、表そのものに直接入力できるとよい」、「説明ページがたくさんあり、パソコン画面上で詳しい説明を読むのがつらい」などの改善意見がみられたという。