ゼイタックス

経営関連情報 (2006/11/22)

次世代のウェブといわれる「ウェブ2.0」とは何?

 最近、次世代のウェブといわれる「ウェブ2.0」が、新しいインターネット上のサービスとして注目されている。検索サイトのgoogle、ブログ、会員の社交の場を提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ネット上でユーザーが次々と更新していく百科事典「ウィキペディア」など、新しい発想に基づくウェブ関連技術や、ウェブサイト・サービスなどを総称して「ウェブ2.0」と呼んでいる。

 実は、ウェブ2.0には明確な定義があるわけではなく、使う人によって認識も異なる。「2.0」という表現にはソフトウェアの大幅なバージョンアップとか、次世代のという意味が込められており、1990年代半ば頃から普及・発展してきた従来型「WWW」の延長ではない、質的な変化が起きているという認識を込めたものといわれている。その内容は、検索サービスからソフトウェア使用、広告ビジネスまで多岐にわたる。

 明確な定義はないといったが、多くの人は合意するいくつかの有力な概念が含まれている。そのもっとも大きな特徴のひとつは、ウェブ2.0ではウェブが一種のプラットフォーム(基盤)として振る舞うようになり、その上で情報や機能が製作者の手を離れて組み合わされたり加工されたりするという点である。また、多数のユーザーが参加して、その蓄積によって価値を高めていることも重要である。

 例えば、ブログは、ユーザーがその内容を読むだけでなく、コメントをつけることで情報発信者となることもでき、多くの執筆者が議論を重ねていく過程が全体として広がりと深みのある情報の集積となっていく。ウェブ2.0型のサービスは急速に増えている。例えば、SNSに加入するユーザーは増加の一途をたどっており、最大手のミクシーは2004年3月から今年9月という短期間で570万人以上の会員にのぼる。