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経営関連情報 (2004/09/03)

好調なパチンコ・パチスロ機市場は前年比24.9%増

 矢野経済研究所が8月31日に発表したパチンコ関連機器産業の最新市場動向によると、2003年度(03年7月期~04年6月期)のパチンコ関連機器の市場規模は1兆8120億円、前年度比24.7%増と好調に推移した。パチンコホールのリニューアルなど店舗投資への需要の拡大やヒット商品の登場が相次いだことから、全体的に拡大基調となった。

 なかでも、パチンコ機とパチスロ機の遊技機市場は1兆1962億円と1兆円台を突破、前年度比24.9%増を記録し、関連機器市場全体をけん引した。パチンコ機の市場規模は前年度比19.5%増の6707億円。設置台数は減少も、発売機種数の増加と「CR新海物語」など人気機種の登場で大幅アップした。パチスロ機の市場規模は前年度比32.5%増の5254億円。「北斗の拳」というメガヒット機種の登場で大幅に拡大した。

 遊技機の部品市場は前年度比21.1%増の2300億円、液晶ユニットの市場規模は同57.3%増の1840億円、LEDの市場規模が同63.9%増の172億円に達するなど、遊技機関連製品の市場は軒並み拡大基調となった。2004年は新紙幣が登場するため、プリペイドシステムや玉貸機、両替機なども含む設備機器の入替え需要が頂点に達する。すでに需要の先食い感もあるが、来年にかけては設備メーカーにとって大きな市場になると予想される。