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上場基準突破企業1922社、5年連続で最高を更新

経営関連情報 - 2008年03月03日

 上場基準を突破した未上場企業は今年1月時点で1922社となり、これまで最高だった2007年を160社上回り5年連続で最高記録を更新したことが、帝国データバンクがこのほど発表した「上場基準突破企業動向調査」で分かった。2003年からの5年間で79.6%(852社)増加した。同調査は、全国の未上場企業のなかで東京証券取引所第二部への上場基準を満たすと想定される企業を抽出・分析したもの。

 上場基準突破企業1922社を業種別にみると、「製造業」(14業種)が631社(構成比32.8%)となり、前年比で44社増加。14業種中8業種で前年数を上回り、特に「機械」(23社増)の増加が目立った。「非製造業」(8業種)は、1291社(同67.2%)となり、前年比で116社増加。8業種中5業種で前年を上回り、特に「商業」(38社増)、「不動産」(37社増)の増加のほか、「金融・保険」(14社減)の減少が目立った。

 売上高を6階層に分けてみた場合、「100億円以上300億円未満」(705社)、「300億円以上500億円未満」(304社)、「1000億円以上」(285社)、「500億円以上1000億円未満」(281社)の順に多い。また、資本金を7階層に分けてみた場合では、「3億円以上5億円未満」(614社)、「10億円以上30億円未満」(387社)、「2億円以上3億円未満」(297社)、「5億円以上10億円未満」(288社)の順で多かった。

 本社所在地を都道府県別にみると、トップは「東京都」の909社、以下、「大阪府」(241社)、「愛知県」(119社)、「神奈川県」(87社)、「福岡県」(53社)と続き、前年比で26都府県が増加、16道府県が減少した。なお、帝国データバンクでは、上場基準突破企業が急増している最大の要因として、バブル崩壊後に進められてきた経営合理化の効果と近年の景気回復局面が各企業に増収・増益をもたらしていることを挙げている。