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経営関連情報 (2004/07/02)

中小企業の景況、持ち直しのなかで一服~商工中金

 商工中金が6月29日に発表した中小企業月次景況観測6月調査結果(調査対象800社)によると、6月の景況判断指数は前月から0.4ポイント低下の49.7となって、「好転」「悪化」の分岐点である50を4ヵ月ぶりに下回った。業種別にみると、製造業は51.1で前月比1.1ポイントの上昇、非製造業は48.6で同1.6ポイントの低下。7月は50.5と上昇を見込んでいる。

 5月の売上高(前年同月比、建設・不動産を除く700社)はプラス4.7%増(4月同プラス5.3%)と14ヵ月連続で増加となった。先行きについては、6月が同プラス5.3%、7月が同プラス3.7%といずれも増加を見込んでいる。

 業種別にみると、製造業の売上高はプラス7.5%と18ヵ月連続の増加で、6月はプラス6.9%、7月はプラス5.6%と引き続き増加を見込む。非製造業はプラス2.0%と4ヵ月連続の増加。6月はプラス3.7%、7月はプラス1.8%と引き続き増加を見込んでいる。

 6月の業況判断は、販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)はプラス0.3で、「上昇」超幅は拡大し、仕入価格DI(〃)はプラス16.3となり、前月に続き92年2月の調査開始以来最大の「上昇」超幅となった。また、採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲7.0、資金繰りDI(〃)は▲3.5となり、ともに「悪化」超幅が拡大した。

 以上のことから商工中金では「中小企業の景況は持ち直しのなかで一服している状況」とみている。