ドラッグストアによる医薬品の通信販売は、1998年当時の厚生省通達を基に、同じ経口薬でも「胃腸薬はOKだが、風邪薬はダメ」といったいびつな規制がされている。その後のインターネットや宅配便の発達した現状にそぐわないとの声は少なくない。健康食品や医薬品などをインターネットで通信販売するケンコーコムは6日、C-NEWS/インフォプラント社の調査による「医薬品のネット販売に関するアンケート調査」を発表した。
調査結果(有効回答数1000人)によると、インターネットで一般用医薬品を購入できることについて、全体の54%が「便利だと思う」、53.5%が「不安に感じることはない」と回答。インターネットで購入したいと思う医薬品(複数回答)は、「風邪薬」が64.4%でトップ、以下、「目薬」(40.9%)、「胃腸薬」(33.5%)など、薬局・薬店・ドラッグストアで購入することの多い医薬品と同じものが上位に並んだ。
また、「婦人薬」や「避妊具」「勃起不全薬」といった医薬品については、「インターネットで買いたい」という回答者のうちの70%以上が「実店舗では買わない」と回答。店頭で買うことに抵抗がある商品は実店舗よりインターネットで買いたいと思っている人が多い。以上から、インターネット上のドラッグストアも、一般用医薬品を購入するチャネルのひとつとして、実店舗と変わらず認知されていることがわかったとしている。
一方、医薬品のインターネット販売を「便利だと思わない」(46%)、「不安に感じる」(46.5%)との理由(自由回答)については、「送料がかかる」「すぐに手に入らない」といった通販としてのデメリットや、「薬剤師に相談したい」「ネットは不安」といったインターネット販売には薬剤師がいないといった誤解やインターネット通販全般に対する不安が挙げられた。