求人・求職情報サービスのエン・ジャパンが派遣社員を対象に実施した「派遣先に関するアンケート調査」結果(有効回答数4921人)によると、派遣先の勤務地の選び方については、「自宅の最寄り駅からの通勤時間で検索」する人が41%、次いで「区・市など勤務エリアで検索」が31%、「駅や沿線で検索」が28%となった。派遣先を選ぶ際に、「自宅からの通勤時間」を最重視する人が約4割を占める結果となった。
その約4割の「通勤時間」を重視している人の希望通勤時間は、「30分以内」と「60分以内」との回答がもっとも多く、それぞれ29%となった。次いで「40分以内」が17%、「50分以内」が8%となっており、全体の94%の人が60分以内の勤務先を希望している。また、働いてみたい派遣先は、派遣経験の有無にかかわらず、「一般企業」(派遣経験者44%、派遣未経験者46%)がもっとも多かった。
次いで「上場企業など大手企業」だが、派遣経験者は42%に対し派遣未経験者は32%と、派遣経験の有無で大きな差がみられた。「外資系企業」(派遣経験者27%、派遣未経験者17%)でも差がみられ、どちらも、派遣経験のない人よりも、派遣経験のある人のほうが派遣先として希望している割合が10%ほど多くなっている。イメージよりも実際に働いてみたほうが、良かったと思っている人が多いことが推察できる。
また、派遣先の職場で一番気になることは、「配属部署の雰囲気」が53%で最多、大きく離れて「社員の派遣に関する考え方」が12%、「上司の人柄」が7%。派遣先の雰囲気や人間関係をもっとも気にしていることがうかがえる。雰囲気は、人間関係に左右され、仕事へのモチベーションや業務効率にも影響する重要な要因の1つのようだ。気になることは事前に質問するなど、できる限りギャップを少なくすることが理想的といえる。