経 営 関 連 情 報

2003年01月20日-001
10~12月期の中小企業の景況感は横ばい

 中小企業庁が16日に公表した「第90回中小企業景況調査」によると、10~12月期の中小企業の全産業ベースでの業況判断DI(前年同期比、「好転」-「悪化」)は▲43.5と、7~9月期の前期(▲43.6)に比べほぼ横ばいとなった。

 製造業の業況判断DIは前期に比べて4.2ポイント上昇して▲35.2となり、2002年1~3月期以降4期連続の改善となっている。鉄鋼・非鉄金属で大幅な上昇となったのを始め、窯業・土石と衣服・その他の繊維製品を除く各業種でDIは上昇となった。

 一方、非製造業の業況判断DIは前期に比べ1.3ポイント低下して▲46.8となり、前期に引き続き2期連続の悪化となった。卸売業(前期▲41.4→今期▲39.5)で上昇したものの、建設業(前期▲42.8→今期▲43.5)、小売業(前期▲49.8→今期▲51.9)、サービス業(前期▲40.2→今期▲42.3)では低下となった。

 また、資金繰りDI(前年同期比)は、全産業ベースでは▲33.1で前期(▲33.1)から横ばいとなっている。製造業の資金繰りDIは▲29.0で前期に比べ3.5ポイントの上昇。非製造業では1.5ポイント低下の▲34.8となった。

 製造業では引き続く業況の改善を受けて今季の資金繰りは改善となったが、非製造業では、業況の悪化を受けて、小売業・サービス業を中心に資金繰りが悪化している。なお、この調査は、全国の中小企業約1万9千社を対象に行われたも(回収率91.7%)。

 

 

ホームへ戻る