内閣府が5月28日から6月7日にかけて実施した「クール・ビズに関する特別世論調査」結果(有効回答数2054人)によると、職場でクール・ビズを「実践している」との回答が2007年の前回調査から10.4ポイント増加して57.0%となり、調査開始以来初めて5割を超えた。政府は、地球温暖化対策の一環として、冷房使用時の温度設定を28度にしても快適に過ごすことができる「クール・ビズ」を2005年から展開している。
クール・ビズの認知度については、「内容を詳しく知っている」が12.2%、「内容を大体知っている」が61.3%で、合計73.5%がクール・ビズの内容を知っている。「内容は知らないが、名前は聞いたことがある」が18.2%、「まったく知らない」は8.3%。クール・ビズの賛否については、「賛同する」が81.5%(「非常に賛同」32.6%+「ある程度賛同」49.0%)、「どちらともいえない」が11.9%、「賛同しない」は3.4%だった。
自宅でのクール・ビズの実践の有無については、「実践している」との回答が63.0%、「実践していない」が29.5%となった。また、冷房が効きすぎていると感じたことがある場所(複数回答)は、「スーパー」(45.3%)、「デパート、百貨店」(25.7%)、「飲食店」(21.7%)、「コンビニ」(18.3%)、「映画館、劇場」(18.0%)、「普通列車」(12.6%)、「銀行」(12.4%)などの順となり、「特にない」との回答も23.9%あった。
実際に温暖化対策のために取り組んでいること(複数回答)では、「家庭でのエアコンの温度を調整」(63.0%)、「水道の蛇口をこまめに閉める」(58.2%)、「買い物時に自分の袋を持参してレジ袋などのゴミを減らす」(56.6%)などが多い。一方、温暖化対策のために取り組みたいこと(複数回答)でも、「家庭でのエアコンの温度調整」(40.6%)、「買い物時に自分の袋を持参」(40.1%)、「水道の蛇口をこまめに閉める」(38.5%)が上位となった。
同特別世論調査結果の概要は↓
http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h21/h21-cool.pdf