定率減税は今年1月から半減されており、2006年度税制改正では来年1月から全廃されることが決まっている。いよいよサラリーマン増税が始まったわけだが、連合が3月末に実施した意識調査結果(有効回答数:給与所得世帯1028人)では、「自分の増税額を知らない」との回答が58.2%にのぼった。このように、漠然とは負担増を感じるものの、概算でも増税額がどれくらいになるかを知っている人は少ないのではないか。
そこで、連合では、来年1月(地方税は6月)から実施される定率減税の全廃による給与所得者の負担増を簡単に試算できるサイトを開設している。同サイト「think-tax.jp」は、連合内に設けられた「think-tax.jp」キャンペーン事務局が6月31日までの期間、運営する。連合のホームページ上の「think-tax.jp」のバナーから「増税額を試算する」をクリックすると、試算に必要な入力項目が次々に現れる。
性別から始まり、配偶者の有無、配偶者の年収、子供の数、そのうち16歳~22歳の子供の数、年収などを入力すると政府の増税施策による1年間の増税額がわかる仕組み。ちなみに、配偶者の年収が103万円以下で子供2人(うち1人は18歳)の年収500万円の男性サラリーマンのケースでは、年間の増税額が22万1800円となった。試算中は、試算した家族が乗り込んだアニメの自動車が誘導し、最後は「生活ズシリチャート」に導かれる。
そこには、縦軸に増税負担分を示す「ズシリ度」、横軸に年収を表したチャートがあり、試算した家族が乗り込んだ自動車は該当個所にはめ込まれる。はめ込まれた自動車にカーソルを合わせると、世帯構成、年収などが表示され、試算した人の負担増に対する想いがコメントできる欄が現れる。連合は、定率減税の撤廃による増税の重みを実感してもらうと同時に、増税への給与所得者の意識をネット上から収集する狙いだ。
連合のHPは↓
http://www.jtuc-rengo.or.jp/index.html
ストレートに増税試算サイト「think-tax.jp」は↓
http://think-tax.jp/