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経営関連情報 (2005/04/01)

中小企業の継続割合は3年間で87%

 中小企業庁が3月29日に発表した「2004年中小企業実態基本調査」結果速報によると、2001年10月に事業を行っていた中小企業約435万社のうち、2004年9月に継続して事業を行っていた企業は約379万社、継続割合は87.1%であることがわかった。同調査は、中小企業を対象として実施した初めての大規模な基本調査で、中小企業約10万社を無作為抽出し、有効回答約4万6千社の回答を基に推計したもの。

 調査結果によると、企業数は、法人企業が約145万社で継続割合93.1%、個人企業が約234万社で同83.8%だった。産業別の企業数は、「小売業」が約87.6万社、「サービス業」が約69.7万社、「飲食店・宿泊業」が65.1万社、「製造業」が48.8万社、「建設業」が48.7万社の順。継続割合は、「卸売業」(91.6%)以外のすべての産業で90%を下回っており、なかでも「小売業」(83.1%)、「運輸業」(83.4%)が低い。

 法人企業約145万社を従業者規模別にみると、「5人以下」が約85.8万社で全体の22.6%を占め、継続割合は95.6%、「6~20人」が約40.2万社、同10.6%、88.5%、「21~50人」が約12.1万社、同3.2%、90.5%、「51人以上」が約7万社、同1.8%、96.0%となっている。「6~20人」規模の企業の継続割合が唯一90%を割って低いのが目立つ。

 2001年10月以降も継続して事業を行っている約379万社の2003年度の業績は、従業者数約3106万人、売上高約553.2兆円、経常利益約16.8兆円。法人企業約145万社の業績は、従業者数約2402万人、売上高約510.3兆円、経常利益約11.8兆円。個人企業約234万社の業績は、従業者数約705万人、売上高約42.9兆円、経常利益は約5.1兆円となっている。

 法人1企業あたりの業績は、全体では売上高3億5194万円、経常利益811万円だが、常用従業者数「5人以下」の規模では売上高8027万円、経常利益117万円と、中小企業のなかでは一番低い。個人企業1企業あたりの業績は、売上高1832万円、経常利益217万円となっている。従業者1人あたりの売上高は、個人企業が一番低く608万円、経常利益は「5人以下」の法人企業が一番低く26万円、個人企業が72万円で一番高い。

 同調査の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/press/20050329008/050329tyusyo.pdf