経 営 関 連 情 報 |
2002年10月18日-003
9月の倒産件数1,514件は今年2番目に少ない件数
帝国データバンクがこのほど公表した全国企業倒産(負債1千万円以上)状況によると、9月の倒産件数1,514件は、前月を48件(3.1%)、前年同月を54件(3.4%)下回り、2ヵ月連続の前年同月比減少、今年2番目に少ない件数にとどまったものの、9月としては戦後7番目を記録した。倒産件数はやや減少したものの、これまでが異常な倒産状況であり、9月も高水準であることには変わりない。
負債総額は8,179億4,100万円で、前月を2,412億7,900万円(22.8%)下回り、前年同月比でも2兆1,833億6,200万円(72.7%)の大幅減少となった。この結果、3ヵ月ぶり、かつ今年2度目の1兆円割れとなったものの、9月としては戦後4番目の高水準となっている。9月は上場企業の倒産が13ヵ月ぶりに発生せず、また、負債1,000億円以上の大型倒産も3ヵ月ぶりに発生しなかった。
倒産件数を業種別にみると、建設業(459件)、小売業(193件)、不動産業(35件)が今年最低を記録。主因別では、放漫経営(97件)が1966年8月以来36年1ヵ月ぶりに100件を割り込んだ。しかし、不況型倒産は1,170件で、原因別構成比の77.3%を占め、5ヵ月連続して75%を上回る高水準となっている。「モノが売れない」、「焦げ付きが発生した」などの不況要因の倒産が全体の4分の3以上を占めている。
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