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08年度の新卒者採用実施企業は6年ぶりに減少

経営関連情報 - 2009年04月13日

 日本経団連が1~2月に実施した「2008年度・新卒者採用に関するアンケート調査」結果(有効回答数455社)によると、今年度(2008年度)に新卒者採用を実施した企業は95.8%で、前年度(97.2%)と比べる1.4ポイントの減少となり、6年ぶりに前年を下回った。また、来年度(2009年度)の採用活動については、採用実施予定の企業割合が86.4%と、前年度(93.9%)に比べ7.5ポイント減少した。

 選考形態・手法をみると、「説明会・選考会の複数回開催」(96.2%)や「オープンエントリー(公募制)」(89.6%)、「大学名不問採用」(56.8%)が過去最高を記録するなど、種々の選考形態や手法を導入する企業が近年主流となっている。また、新規採用者に占める「中途(経験者)採用」の割合が30%以上である企業は32.9%と、5年前に比べて11.4ポイント増加するなど、春季一括採用以外の採用形態が着実に増加している。

 選考プロセスを「あらかじめ開示した」企業は、前年度(88.7%)から5.1ポイント増加の93.8%となり、初めて9割を超えた。このうち、「効果があった」とする回答は51.5%と5割を超え、その効果として、「学生に安心感が生まれ、その結果、しっかりと準備をして選考に臨んでくれた」、「学生がスケジュールを調整しやすくなり、問い合わせが減少した」などの意見が挙げられた。

 採用試験の内容(複数回答)は、「面接試験を実施」が96.8%、「適性検査を実施」が85.1%、「筆記試験を実施」が75.6%。筆記試験の内容(同)は、「基礎学力」が76.0%、「一般常識」が41.6%、「小論文・作文」が32.5%、「外国語」が28.3%など。選考にあたっての重視点(同)は、「コミュニケーション能力」が76.6%で6年連続トップ、以下、「協調性」が56.1%、「主体性」が55.2%、「チャレンジ精神」が51.5%と続いている。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/034kekka.pdf