三菱総研がgooリサーチで実施した「夏のボーナスに関する調査」結果(有効回答数2185人)によると、今夏のボーナスについて、個人として自由に使える割合は、「ほとんど自由に使えるお金はない」との回答が31.1%でもっとも多かった。一方で、「90%以上」との回答が次に多く23.5%を占めた。世帯別の内訳をみると、子どもの有無で二極化傾向が表れていることがわかった。
ほとんど自由に使えるお金がない割合は、「配偶者のみ」の世帯が29.3%であるのみ対し、「自分と子ども(配偶者あり)」の世帯は48.4%、「自分と子ども(配偶者なし)」の世帯は39.4%となった。「未婚(一人暮らし)」は12.5%、「未婚(親と同居)」では8.9%とさらに低い。このように、子どもがいる世帯では自由に使える割合が低く、一方未婚者の世帯ではその割合が高くなっており、二極化が鮮明となった。
今夏のボーナスの使い道は、全体では「旅行」(33.2%)がもっとも多く、次いで「生活費への補てん」(30.9%)、「住宅購入資金・住宅ローンの返済」(25.6%)が続く。世帯別にみると、子どもがいる世帯(配偶者あり)では「住宅購入資金・住宅ローン返済」(40.9%)、「生活費への補てん」(37.8%)、「子どもの教育費」(36.6%)の順。一方、子どものいない世帯では一様に「旅行」がトップで、子どもの有無で大きな差がある。
なお、今夏のボーナスの金額は、「なし」との回答が26.7%を占める一方で、ボーナスが支給された人のなかでは、総額が「30万円以上50万円未満」(17.4%)がもっとも多く、次いで「10万円以上30万円未満」(15.5%)、「50万円以上70万円未満」(13.0%)と続く。昨夏と比べると、「特に変わらない」(61.9%)が圧倒的多数だが、「増加した」との回答割合が23.3%で「減少した」(14.7%)をわずかながら上回った。
同調査結果の詳細は↓
http://www.mri.co.jp/PRESS/2006/pr060804_im502.pdf