経 営 関 連 情 報 |
2002年02月20日-002
小売業の売上3ヵ月ぶり改善も厳しさ脱せず
国民生活金融公庫が2月18日に公表した全国小企業月次動向調査によると、1月の売上DI(前年同月比で「増加」と答えた企業割合から「減少」企業割合を引いた数値、季節調整値)は▲30.0で前月よりも5.5ポイント上昇し、3ヵ月ぶりに改善したことが明らかになった。しかし、DIの水準は低く、小企業の景況は厳しさを脱していないようだ。調査は、同公庫取引先1,500企業を対象に2月上旬に行われたもの(有効回答数1,334企業、回答率88.9%)。
調査結果によると、業種別にみた売上DIでは、製造業▲41.3(対前月比4.0上昇)、小売業▲22.1(同14.3上昇)、飲食店▲28.8(同6.2上昇)、サービス業▲24.3(同2.2上昇)の4業種で上昇した。2月は、製造業、卸売業、運輸業の3業種で上昇、他の4業種では低下し、全体では▲30.6と0.6ポイント低下する見通しとなっている。
なお、1月の採算DI(「黒字」企業割合-「赤字」企業割合、季節調整値)は、12月に比べて3.1ポイント上昇の▲14.2。2月についても0.1ポイント上昇する見通しとなっている。また、1月に設備投資を実施した企業の割合(季節調整値)は、1.8%となり、12月に比べ0.5ポイント低下。2月の設備投資計画企業割合(今後3ヵ月間、季節調整値)は2.8%となっており、1月に比べ0.2ポイント低下している。
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