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経営関連情報 (2004/07/21)

6月倒産負債総額は4年6ヵ月ぶりの4千億円割れ

 帝国データバンクが16日に発表した全国企業倒産状況(負債1千億円以上)によると、6月の倒産件数1126件は、3ヵ月連続の1200件割れで、前月を56件(4.7%)下回り、前年同月比では272件(19.5%)減となった。18ヵ月連続の前年同月比減少を記録、6月としては戦後24番目にとどまる。18ヵ月連続の前年同月比減少は、71年6月~73年4月(23ヵ月)に次いで、連続記録としては戦後3番目。

 一方、負債総額は3697億5100万円で、前月を1674億6400万円(31.2%)、前年同月を4459億700万円(54.7%)、それぞれ大幅に下回った。この結果、99年12月以来4年6ヵ月(54ヵ月)ぶりの4000億円割れとなった。この要因は、月中、負債1000億円以上の大型倒産が4ヵ月連続して発生しなかったうえ、負債100億円以上の倒産が4件と2ヵ月連続の一ケタ台にとどまるなど、大型倒産が少なかったため。

 業種別では、「建設業」(前年同月比20.1%減少、357件)、「卸売業」(同6.1%減少、200件)がそれぞれ18ヵ月連続の前年同月比減少となるなど、減少ぶりが目立つ。また、倒産の主因別動向をみると、「販売不振」(同18.9%減、761件)が18ヵ月連続の前年同月比減少となったうえ、2ヵ月連続の800件割れとなった。このように、倒産件数が減少にあるなかで、業歴30年以上の「老舗倒産」は330件発生し、その構成比29.3%は過去最高を記録している。