経 営 関 連 情 報

2003年03月03日-004
3ヵ月ぶりに弱まった景況感の悪化度合い

 商工中金が27日に発表した中小企業月次景況観測によると、2月の景況判断指数は44.9で前月に比べ1.2ポイント上昇した。指数は3ヵ月ぶりの上昇となり、中小企業の景況は悪化度合いが弱まっている。しかし、このところ中小企業の景況は一進一退で推移しており、方向感の定まらない状況が続いている。調査は、商工中金取引先800社を対象に2月12日時点で行ったもの。

 景況判断指数は、83ヵ月連続で景況感の「好転」「悪化」の分岐点である50を下回った。3月は46.2とさらに上昇を見込んでいる。業種別にみると、製造業は、輸送用機械が2002年9月以来の好転となるなどで、46.1と前月比2.0ポイントの大幅な上昇となった。一方、非製造業は、建設で悪化度合いが強まったが、全体では43.9と同0.6ポイントの小幅な上昇にとどまった。

 また、前年同月比の1月の売上高は、プラス0.8%と2001年1月以来、2年ぶりにプラスとなった。2月はプラス0.6%と2ヵ月連続の増加を見込むが、3月は▲1.5%と再び減少を見込んでいる。業種別では、製造業がプラス1.8%で2ヵ月連続の増加。しかし、2月は▲0.9%、3月は▲1.9%と減少の見込み。一方、非製造業は▲0.3%と22ヵ月連続の減少で、依然前年割れが続く。2月はプラス2.0%、3月は▲1.2%を見込んでいる。

 

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