gooリサーチが発表した「乳がんに関する2万人女性の意識調査」結果(有効回答数2万1106人)によると、乳がんへの関心は「非常にある」(30.0%)と「やや関心がある」(54.5%)を合わせ8割以上の女性が関心を示した。乳がんに関する情報源(複数回答)は、「テレビ・ラジオ」(53.0%)、「インターネット」(45.2%)が高く、「検診機関」(23.3%)や「自治体の広報誌」(13.0%)などからの情報収集は低くなっている。
乳がんについて知っている情報(複数回答)は、「自分で発見できる病気」(60.2%)「マンモグラフィー(乳房のX線撮影)だと、しこりとして触れないごく早期のがんを発見できる」(55.3%)、「早期発見であれば95%が治る」(51.6%)などの基本知識は半数以上が知っているが、「30人に1人以上がかかる」(18.5%)や「30~64歳の女性がん患者の死亡原因のトップ」(15.1%)といった身近な病気だとの認識は2割に満たなかった。
乳房に異常を見つけたら51.9%と半数以上の女性が「婦人科」を訪れようと考えるが、「乳腺科・乳腺外科」は25.8%にとどまった。乳房の治療を行う乳腺科・乳腺外科を「知らない」(48.2%)人が半数近くにのぼり、「聞いたことはあるが、どのようなところか知らない」人も25.2%おり、乳がん検査に関する知識をきちんと把握していない人がほとんどという結果となった。
健康診断については、「年に1度以上」受けている人が48.3%で、「受けたことがない」(9.8%)は1割に満たない。また、受診したことがある乳がん検診(複数回答)は、医師が触診を行う「視触診」が34.5%ともっとも多く、「自己検診」率はわずか25.6%、「エコー」は17.6%、初期の乳がんを発見しやすいといわれる「マンモグラフィー」については15.6%と低い経験率で、「どれも受けたことがない」人が55.3%にものぼった。
同調査の詳細は↓
http://www.mri.co.jp/PRESS/2005/pr051019_im502.pdf