三菱電機が、関東・関西両地区に在住の主婦500人を対象に実施した「冬の省エネに関する意識調査」結果によると、地域・世代を問わず9割強が省エネを「心がけている」と回答、主婦の省エネ意識の高さが浮き彫りとなった。省エネを心がける最大の理由は、全体では「家計の節約」(64.0%)がトップ。また、地域を問わず60代主婦は「環境のため」と3割前後が回答し、他の世代に比べ環境意識の高さが目を引いた。
冬場の我慢できる室内温度は、全体では「20度」が32.4%と最多、地域別では、関東の主婦が33.6%、関西の主婦では31.2%となった。ただし関西では28.4%と3割近くの主婦が「18度以下」の温度でも我慢できると回答し、関東の18.4%を大幅に上回った。冬場のエアコンの設定温度は分散しているが、全体では「22度」が16.0%で最多、次いでウォームビズの省エネ目標温度の「20度」が15.5%、「23度」が14.0%となった。
しかし、地域別にみると、関東では設定温度「23度」とした主婦が17.4%ともっとも多いのに対して、関西の主婦は「20度」が18.9%ともっとも多く、「18度以下」も11.9%にのぼり、関西の主婦には我慢強さや意識せずにウォームビズを実践していることがうかがえた。これは、昨年春の夏場の調査でクールビズ目標温度28度の関西と、25度の関東で3度の差が出たのと同様、省エネ意識の西高東低ぎみが冬場にも表れた結果となった。
暖房器具の使用以外に家庭で実践している冬場の省エネ対策(複数回答)は、「靴下をはく」(81.0%)、「重ね着をする」(70.8%)、「暖かくなったら暖房器具を止める」(60.2%)が上位3となった。なお、「ウォームビズ」については、言葉として9割以上が知っているものの、省エネ目標温度を「知らない」との回答が66.8%と7割近くにのぼり、「20度」と正解の回答は8.6%に過ぎなかった。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www3.keizaireport.com/file/mitsubishielectric_release071115.pdf