経 営 関 連 情 報

2003年07月18日-002
デスクまわりの整頓具合で社員の性格判断

 あなたのオフィスのデスクまわりはきれいに整頓されているだろうか、それとも…。上司は整頓具合であなたを評価しているかもしれない。ロジクール日本法人は、ロジクールヨーロッパと共同で、普段使用しているPCまわりの整頓具合と社員の性格の相関関係と企業の管理職の評価をヨーロッパにおいて調べた。調査は、ヨーロッパの有名な心理学者Cary Cooper氏の協力を得て実施された。

 調査の結果、デスクまわりから分かるビジネスパーソンを以下のように5つのタイプに特定した。

1)「仕事と生活のやりくりタイプ」:片付いたデスクの上に友人や家族の写真を飾っている。彼らは忠実で、友人や家族を非常に大切にするが、人間関係の問題について話したがらないところがある。俳優に例えると「ケビン・コスナー」タイプ。

2)「整理整頓タイプ」:デスクが整然とし、潔癖なまでにきれい好き。非常に信頼できる人物だが、感情をなかなか表に出さない。「ケビン・スペイシー」タイプ。

3)「職場の活性剤タイプ」:近くにいるととても楽しいタイプで、デスクにノベルティ商品やカラフルな文房具が置かれていることが特徴。人間関係を活気づけるのがうまいものの、まじめに受け止めてもらえないこともよくある。「ジム・キャリー/ロビン・ウィリアムズ」タイプ。

4)「トレンディなエグゼクティブタイプ」:非常に流行に敏感で、最新のテクノロジー機器やデザイナー家具を持っている。人間関係については極めて率直で熟練した人だが、彼らと感情を共有するのは困難。「マイケル・ダグラス」タイプ。

5)「雑然・散らかし放題タイプ」:デスクのそこら中に書類が山積みされている、散らかし放題のだらしない人。周囲に刺激を与え、のびのびと仕事をするが、信頼性や安定性に欠けることがある。「ウッディ・アレン」タイプ。

 この調査によると、約70%の管理職が、デスクが整然と片付いている社員のほうが昇進の対象になりやすいとしている。反対に、雑然としたデスクの持ち主は、信頼性や注意力に欠けているとみなされ、何年も同じ職務にとどまる可能性がはるかに高くなる。

 もっとも、心理学者Cooper氏は、「デスクが整頓されている人のほうが組織的に仕事をまとめるのがうまいと思われるかもしれないが、これはまた、彼らの自己主張が強く、柔軟性に欠ける欠点を持っている可能性があることを示唆している。また、デスクが片付いていることは、9時から5時まで働く人である傾向が強く、彼らが一日の終わりにデスクを掃除するのは、勤務時間が終わり、家族や友人のもとに帰ることを明確にするためかもしれない」とコメントしている。

 さらに、「反対に、デスクが見るからに雑然としている人が、最も仕事中心のタイプで、複数の業務を同時にこなし、仕事をやり遂げるためなら残業もいとわないという場合もある。大勢の社員がチームになって働く環境では、そのなかにクリエイティブな人、一緒に仕事をして楽しい人、細かいことによく気づく人などがいる、最適なミックスを考えることが重要」とアドバイスしている。

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