11年度新入社員、育児休業を取得したい男性7割超
日本生産性本部がこのほど発表した「2011年度秋の新入社員の意識調査」結果(有効回答数315人)によると、今回の調査から新設した「子供が生まれたときには、育児休業を取得したい」とする質問に、「そう思う」と回答した割合が男性で72.8%と7割を超えた。女性では9割以上(95.8%)、全体でも8割近く(79.9%)が「そう思う」と回答している。同調査は、1991年から毎年春、秋に継続的に実施しているもの。
「自分には仕事を通じてかなえたい『夢』がある」とする質問に、「そう思う」と回答した数値は、調査以来21年間一貫して秋の調査の数値が春の調査の数値を下回っているが、今回は春の71.3%が52.4%まで下落し、その落差が最高値(18.9ポイント)を記録した。「そう思う」との回答割合は、過去最高が2010年春の72.9%、過去最低は1991年秋の45.4%。今回の数値52.4%は、1999年以来では最低となった。
「若いうちならフリーアルバイターの生活を送るのも悪くない」とする設問に、「そう思う」とする回答割合は、前年秋比11.3ポイント増の35.9%となり、2004年以来ほぼ減少傾向にあった数値が増加に転じた。過去最高は1997年秋の54.4%、過去最低は2010年春の20.6%。「条件の良い会社があれば、さっさと移るほうが得だ」との設問では、「そう思う」との回答が前年の秋の調査より12.4ポイント増加し40.7%となった。
「従来の基準や慣習に反しても、法律に反しないことであれば、どんな強引な手段や方法をとっても問題ない」との設問には、「そう思う」との回答が昨年秋の調査より7.6ポイント増の28.8%となり、春、秋の調査を通して過去最高となった。また、「上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で仕事を進めるように指示されたとき」の対応で「指示通りに行動する」が、2009年秋と同じ42.2%となり過去最高となっている。
同意識調査結果は↓
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001324/attached.pdf