国民生活金融公庫が8日に公表した2004年度上期(4~9月期)の「新創業融資制度」等の融資実績によると、無担保・無保証人の「新創業融資制度」は、件数が前年同期に比べ5.6%増の3219件、金額では同12.4%増の106億円だった。また、担保・保証人などの要件を緩和した「第三者保証人等を不要とする融資」は、同6.9%増の1万2895件、15.8%増の684億円と、ともに着実な伸びを示した。
「新創業融資制度」は、的確なビジネスプランをもちながら、担保の提供や保証人を立てることが難しいことから資金調達に支障をきたしている開業者を支援するために、2001年7月に創設された制度。当初の融資額は150万円だったが、2002年1月から550万円、2004年4月から750万円にそれぞれ引き上げられている。2003年度の融資実績は、6061件、186億円だった。
一方、「第三者保証人等を不要とする融資」は、担保提供や第三者の保証人を立てることが難しい事業者のために、家族や社内の役員などを保証人として融資する制度。2003年1月27日に融資限度額1000万円で創設されたが、今年4月から1500万円に引き上げられている。2003年度の融資実績は、2万4549件、1203億円となっている。