経 営 関 連 情 報 |
2002年06月03日-003
15ヵ月ぶりにプラスに転じた中小企業の売上見通し
中小企業金融公庫が5月30日に発表した中小企業景況5月調査によると、今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は0.6で、前月に比べ1.9ポイント改善し、4ヵ月連続の改善となり、15ヵ月ぶりにプラスに転じた。調査は、同公庫取引先中小企業900社を対象に5月中旬時点で行ったもの(有効回答636社、回答率70.7%)。
調査結果によると、売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は▲11.3で前月に比べマイナス幅が7.4ポイント縮小。最近で最も悪かった昨年12月の▲28.1に比べると16.8ポイントも改善されたことになる。同公庫では「中小企業の景況は引き続き厳しいものの、下げ止まりの動きがみられる」としている。
一方、資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」、季節調整値)は0.1ポイント「窮屈」超幅が拡大の▲23.8となった。資金繰りが窮屈な理由としては、「売上の減少」が63.2%で相変わらずトップだが、前月比では7ポイント減少。逆に、2位の「既往借入金の返済負担」が9.5ポイント増の42.7%となった。金融機関貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」)は、「緩和」超幅が0.5ポイント縮小の3.9で3ヵ月連続厳しさが増していることになるが、「厳しくなっている割合」は23.4%で前月比0.4ポイント減とわずかながら減少しており、ほぼ横ばいといった感じだ。
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