ゼイタックス

税務関連情報 (2007/10/15)

4割が環境税導入に「賛成」~内閣府調査

 年々異常気象を実感する場面が増えるなか、地球温暖化対策として環境税導入に理解を示す人が増えているようだ。内閣府が8月に実施した「地球温暖化対策に関する世論調査」結果(有効回答数1805人)によると、環境税の導入について「賛成」とする回答が40.1%を占め、「どちらともいえない」が24.4%、「反対」が32.0%となった。前回調査(05年7月)に比べ「賛成」は15.3ポイント増と大幅に増加した。

 環境税導入に「賛成」とする人にその理由(2つまで回答)を聞いたところ、「環境税の導入という事実が、国民一人ひとりの環境を大切にする気持ちを呼びさますと思うから」(51.1%)、「エネルギーの価格を上げれば、自然とエネルギーの節約などをするようになり、地球温暖化防止につながると思うから」(36.9%)、「地球温暖化対策へ全員が参加するべきだから」(36.5%)などの順となった。

 さらに、仮に環境税が導入された場合の税収の使途を尋ねたところ、「すべて地球温暖化対策のための財源とすべき」との回答が70.9%ともっとも多く、「家計や企業に広く負担が及ぶので、すべて家計や企業を助けるための財源とすべき」(16.9%)や「使い道は特定せず、政策全般に使うべき」(10.6%)との意見は少数だった。前回調査と比べると、「すべて地球温暖化対策のために…」が8.1ポイント増えている。

 一方、環境税導入に「反対」とする理由(2つまで回答)については、「家計の負担が重くなるから」が63.8%ともっとも多く、次いで「環境税により生じた税収が政府によって無駄に使われるかもしれないから」(48.3%)、「エネルギーにはすでに多くの税がかかっていて、これ以上の負担をしたくないから」(21.5%)、「具体的・定量的効果が分からない、または効果がないと思うから」(16.1%)などの順だった。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www8.cao.go.jp/survey/h19/h19-globalwarming/2-3.html