経 営 関 連 情 報 |
2002年07月26日-002
中小企業の景況DIが5ヵ月ぶりに悪化
全国中小企業団体中央会が7月22日に発表した6月末現在の中小企業月次景況調査によると、景況DIは、製造業が▲54.7で1.7ポイント上昇し5ヵ月連続の改善となったものの、非製造業は▲57.3で2.6ポイント低下し5ヵ月ぶりに悪化し、全体では▲56.2で0.8ポイント低下し5ヵ月ぶりに悪化したことが明らかになった。同調査は、中小企業の組合の役職員約3,000名に委嘱して実施したもので、調査の対象は、その役職員が所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)である。
調査結果によると、6月の主要8指標のDI値は、「設備操業度」(▲34.8、1.6ポイント増)を除き再び悪化している。前月まで4ヵ月連続して改善していた「景況」、「売上高」(▲45.3)、「雇用人員」(▲31.8)が、それぞれ0.8ポイント、1.4ポイント、0.4ポイント低下。また、同じく3ヵ月連続して改善していた「販売価格」(▲42.7)、「取引条件」(▲28.6)、「資金繰り」(▲39.7)の各DI値も小幅な低下となった。「収益状況」は▲54.2で0.9ポイント低下し、2ヵ月ぶりの悪化である。
このように主要指標は全体的に低下したが、数値は一時に比べれば改善されており、中小企業の景気は、一部に底入れに向けた動きがみられる。とはいうものの、個人消費を始めとした国内需要は依然として低調であり、また、ドル安を背景として米国経済の先行き不透明感が強まっていることから、依然として厳しい状況が続いているようだ。
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