ゼイタックス

経営関連情報 (2003/12/12)
お歳暮は仕事関係者との付き合い重視

 お歳暮の時期である。日経産業消費研究所が首都圏・近畿圏の男女700人を対象に実施した調査結果(有効回答数546人)では、今年お歳暮を「贈る」との回答割合は65.0%で昨年調査とほぼ同じ割合だった。20代の25.8%から60代の79.3%まで年代が上がるにつれ贈る割合も高くなっている。

 贈る件数の平均は6.3件となっている。贈り先(複数回答)は、「親せき」が57.5%で最も多く、以下、「親」(35.9%)、「夫の上司」(20.1%)、「夫の友人など」(18.7%)、「夫の取引先」(18.7%)、「妻の友人など」(14.4%)、「仲人」(12.9%)となっている。

 昨年調査と比べると、「親せき」が5.9ポイント減、「夫の友人など」が5.8ポイント減とともに大きく減少する一方で、「夫の取引先」が5.4ポイント増え、「親」が2.0ポイント、「夫の上司」が1.7ポイント増えた。仕事関係の付き合いを大切にしようという消費者意識が働いている様子がうかがえる。

 贈る商品(複数回答)については、「菓子類」が28.5%で最も多く、次いで「ハム・ソーセージ」(27.9%)、「ビール」(27.0%)、「肉や魚などの生鮮食品」(20.3%)、「コーヒー」(14.4%)などが続く。最近よくみる「相手が好きな商品を選択できるギフトカード」は7.6%と意外に少なく昨年より2.4ポイント減少している。

 ところが、お歳暮をもらう際に、「特定の商品」と好きな商品が選べる「ギフトカード」のどちらがいいかを尋ねたところ、「特定の商品」との回答は8.2%だったのに対し、「ギフトカード」は70.9%を占めた。その割には上記の贈る商品での「ギフトカード」の7.6%は少なすぎると思うが、贈る場合ともらう場合の意識は随分違うようだ。