厚生労働省が発表した「2005年国民健康・栄養調査」結果によると、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況について、40~74歳でみると、強く疑われる者の比率は男性が25.5%、女性が10.3%、予備軍と考えられる者の比率は男性が25.0%、女性が9.5%だった。この結果、40~74歳男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドロームが強く疑われる者または予備軍と考えられる者だった。
同調査は2005年11月時点で実施したものだが、体型の状況をみると、肥満者の比率は、男性では40歳代でもっとも高く34.1%、女性では60歳代でもっとも高く29.0%だった。一方、低体重(やせ)の者の比率は、女性の20歳代で22.6%、30歳代で20.0%だった。肥満者は、「体重[キログラム]/(身長[メートル]の2乗)で算出した数値が「25」より大きい者、低体重者は同数値が「18.5」より小さい者をいう。
飲酒の状況についてみると、20歳未満で初めて飲酒した者の割合は、男性全体では44.2%だが、20~29歳代は57.5%、40~49歳代は51.8%と50%を超える。一方、女性全体では25.7%だが、20~29歳代は46.8%にのぼる。初めて飲酒したきっかけは、「先輩・上司など目上の人に勧められた」、「友人に勧められた」、「親・親類などに勧められた」を合わせると、男女ともに各年代において約60~70%だった。
喫煙の状況をみると、現在習慣的に喫煙をしている者の比率は、男性全体では39.3%だが、30歳代が54.4%ともっとも高く、次いで20歳代が48.9%、40歳代が44.1%となっている。一方、女性全体では11.3%だが、女性も30歳代がもっとも高く19.4%、20歳代が18.9%、40歳代が12.4%だった。喫煙率の年次推移をみると、2004年に比べ、男性は4.0ポイント減、女性は2.2ポイント減と、ともに低下している。
同調査結果の概要は↓
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/05/h0516-3.html