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増加傾向弱まる2008年度の中途採用見通し

経営関連情報 - 2008年02月22日

 リクルート・ワークス研究所が、従業員規模5人以上の全国の民間企業を対象に実施した「中途採用見通し調査」結果(有効回答数3426社)によると、2008年度の中途採用見通しは、2007年度より「増える」企業が11.3%と「減る」企業(8.0%)をやや上回っており、その差は3.3%ポイントとなった。2007年度に引き続き増加傾向にあるものの、2007年度の差8.3%ポイントと比べ、増加傾向は弱まっている。

 従業員規模別にみると、すべての規模で「増える」と回答した企業の割合が「減る」と回答した企業の割合を上回り、増加傾向がみられる。なかでも、従業員1000人以上企業では5.1%ポイントの差となっており大きい。一方、従業員5~299人企業では、1.9%ポイントと差が小さく、また、「わからない」と回答した企業は42.1%と、他の規模と比較するとその割合が高い。

 業種別にみると、ほとんどの業種に増加傾向がみられ、「飲食店、宿泊業」では、「増える」と「減る」の差が18.1%ポイントと最大で、次いで「金融・保険業」が8.8%ポイントの差、「情報通信業」で8.7%ポイントの差、「運輸業」で8.5%ポイントの差となっている。一方で、「不動産業」(▲9.1%ポイント)、「製造業(機械以外)」(▲2.6%ポイント)、「卸売業」(▲0.2%ポイント)では減少傾向がみられた。

 なお、2007年度9月末までの中途採用実績数は、1社あたり平均10.0人となり、2006年度同期(9.3人)に比べ8.5%増となった。従業員規模別では、従業員1000人以上企業で1社あたり平均19.8人、300~999人企業で同7.6人、5~299人企業で同3.1人となった。また、2007年度の中途採用者の年齢構成をみると、「25~34歳」が61.0%、次いで「35~55歳」が22.1%、「25歳未満」が15.1%となっている。

 同調査結果の詳細は↓
 https://www.works-i.com/pdf/saiyoukeikaku_2008.pdf