PCやインターネットなど、ITインフラの職場への普及はここ数年で著しいものがあるが、年代や役職によるITハザードはないだろうか。インターネットコムとJR東海エクスプレスリサーチが共同で実施した「管理職のPC習熟度調査」では、上司からPCの操作方法について聞かれたことがあるとの回答が6割にのぼった。調査対象は、民間企業に勤める20代から40代の管理職以外の男女。
調査結果(有効回答数330人)によると、上司から頼まれたPC操作のトップ3は、「ワードプロセッサによる文書作成」(54%)、「イントラネット・インターネットでの情報検索」(50%)、「プレゼンテーションツールによる文書作成」(50%)だった。とはいうものの、これらの作業を部下に頼んだからといって、これだけでは上司にPC操作能力がないとは断定できない。
そこで、上司からPCの操作方法について聞かれたことがあるかどうかを尋ねたところ、「日常的に聞かれる」(15%)、「時々聞かれる」(45%)との回答を合わせるとほぼ6割に達した。上司から聞かれたPCの操作方法のトップ3は、「ワードやスプレッドシートの使い方」(39%)、「プレゼンテーションツールやPDFファイルの操作方法」(32%)、「インターネット・イントラネットへの接続方法」(26%)だった。
もしも上司が、PCの操作方法を部下に依頼しなかったら、あるいは操作方法に関する質問をしなかったら、どれくらいのコスト減になるのだろうか、といった野次馬の声が聞こえてくるようだ。