ゼイタックス

経営関連情報 (2007/11/09)

値上げの認識トップは「小麦粉」の56%

 最近、半年ほどの間に食品の値上げや内容量減による実質的値上げなどが相次いでいるが、ヤフーバリューインサイトが15歳(中学生を除く)以上の女性インターネットユーザーを対象に実施した「食品の値上げに関する調査」結果(有効回答数300人)によると、そうした値上げの事実を「知っている」との回答が全体の89%とほぼ9割を占めた。20代以上で9割前後が認知しており、10代でも75%と4分の3にのぼった。

 値上げを認知している人に、メーカーにより値上げが発表されたことを知っている食品を聞いたところ、「小麦粉」の認知度が56%ともっとも高く、次いで「菓子」(53%)、「カップ麺・生麺など麺類」(51%)までが50%以上で上位に挙げられた。以下、「食用油」(38%)、「パスタ」(30%)、「ルウ製品(カレー・シチューなど)」(22%)、「ハム・ソーセージ」(21%)、「チーズ」(16%)、「ツナ缶」(16%)などの順となっている。

 値上げの理由については、「知っている」が30%、「なんとなく知っている」が40%と、認知者は70%となった。30%の「知らない」との回答者は若年層に多く、約5割を占めた。「(なんとなく)知っている」回答者の値上げ理由に関する自由記述では、「バイオエタノール」、「原油高」、「オーストラリアでの小麦の不作」などの理由を挙げる回答が多く、おおむね理解の度合いは高かった。

 また、全回答者に対し、最近の食品値上げの理由(「原材料や飼料、包装材料の価格高騰」、「魚類の需要拡大(BSEなどの影響)や不漁による価格高騰」、「原油価格の高騰」など)の理由を提示した上で、値上げについての感想を自由回答形式で聞いたところ、「仕方がない」との回答が多かった。しかし、基本的には「仕方がない」としながらも、「包装の簡素化」や「流通経路の見直し」などの企業努力を求める声もあった。