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IPv4アドレスの在庫枯渇への対応~総務省

経営関連情報 - 2011年04月28日

 アジア太平洋地域にIPアドレスを分配しているAPNIC及び我が国のIPアドレスを管理しているJPNICは4月15日、IPv4アドレスの通常の分配を終了したと発表した。総務省では、IPv4の後継規格であるIPv6の一層の導入促進に努めていく。なお、既に使用されているIPv4アドレスは今後も有効で、現在、インターネット接続サービスを利用している一般利用者には、今回の状況は直接影響しない。

 APNICは、通常の申請により分配可能なIPv4アドレスの在庫が枯渇し、今後はいずれの通信事業者等に対する分配も合計1024個を上限とするとした。これを受けてJPNICは、自ら在庫を持たないため、JPNICも通常の分配を終了すると発表。この結果、我が国の通信事業者等は、すでに分配を受けたIPv4アドレスを有効に活用しつつ、IPv4の後継規格であるIPv6の早期導入がこれまで以上に重要となる。

 このような状況を想定し、総務省ではこれまで、「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」等において円滑なIPv6導入促進策に関する検討を行うとともに、関連団体と連携して官民共同の導入推進体制を構築し対応を進めてきた。すでに大手ISP等を中心に対応が進展しているが、引き続き関係者に対し、IPv6導入等の早期実施や利用者への関連情報の提供等を求めていくこととしている。

 なお、すでに使用されているIPv4アドレスは今後も有効なので、現在、インターネット接続サービスを利用している一般利用者には、今回の状況は直接影響しない。IPv6(Internet Protocol Version 6)とは、IPv4の後継規格であり、IPアドレス数がほぼ無限(3.4×10の38乗個)、IPv4に比べてセキュリティの強化及び各種設定が簡素化されるなどの特徴がある。

 この件の詳細は↓
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_01000007.html