楽天リサーチが全国の20代、30代のインターネットユーザーを対象に実施した「賃貸不動産物件に関するユーザー動向調査」結果(有効回答数1000人)によると、賃貸不動産に住んだ経験の有無は、全体の約3割(29.4%)が「ない」と回答した。特に20代男子で38.0%、20代女子で33.2%が賃貸の経験がないと回答。親元で生活する若者が増えているとしばしば指摘されるが、とりわけ20代にその傾向が強いようだ。
また、賃貸不動産物件情報の入手先(2つまで回答)を挙げてもらったところ、「不動産屋」との回答が66.6%でもっとも多かったものの、次いで「インターネット」が64.2%で続き、伝統的に物件情報の有メディアだった「雑誌(住宅情報誌などの有料誌)」は17.6%と低い結果になった。20代では男性の76.0%、除税の70.4%が「インターネット」と回答し、「雑誌」は男女ともに13.6%にとどまっている。
物件選びで重視する条件(3つまで回答)は、「月々の家賃」(91.7%)、「場所」(54.8%)、「間取り」(44.5%)が上位を占めた。意外に多かったのが、次に続いた「風呂・トイレ別」の24.8%で「駅からの距離」(18.7%)を上回った。特に20代の回答が男性31.6%、女性28.8%と多く、ワンルームマンションに多い風呂・トイレ一体型のユニットバスは、若者の間ではあまり支持されていないようだ。
トラブルの経験の有無については、70.2%が「経験なし」と回答。トラブルの具体的内容でもっとも多いのは「近隣住民とのトラブル」だが、それでも11.8%と低い水準に過ぎない。そのほか、「入居前に見ていた情報との差異」(6.8%)、「不動産屋とのトラブル」(5.9%)、「退去時のトラブル」(8.7%)など、契約や金銭に関わるトラブルは、いずれも5~8%台と低水準の結果となった。