経 営 関 連 情 報

2003年05月14日-001
不満点が多い個人向けウイルス対策ソフト

 ウイルス対策ソフトの必要性はだいぶ認識されてきたようだ。ソースネクストが自宅にパソコンを所有している400人を対象に行った調査によると、回答者の87.8%がウイルス対策について「必要」と回答し、自宅のパソコンにソフトを「使用している」人は56.8%、「多分使用している」の14.3%を合わせると約7割が実際に使用していることが分かった。しかし、ウイルス対策ソフトには不満点が多いことも明らかになっている。

 調査では93.7%の人が不満点を持っていると回答。主な不満点(複数回答)としては、「価格が高い」(55.8%)、「毎年新バージョンへの買い換えが面倒」(52.8%)、「効果が見えない・対策をしている実感がない」(42.3%)などを指摘している。現在使っているウイルス対策ソフトの購入価格は、約6割が5000円以上かけており、その価格を適正と判断している。一方、今後の購入希望価格は、「安いほどよい」が50.5%、「3000円未満」が21.3%となっており、必要なので高くても仕方がないが、もっと安く購入したいユーザーが多いようだ。

 ウイルス対策ソフトを選ぶ際の基準(複数回答)は、「機能性」が51.8%で最も多く、「知名度」(47.0%)、「価格」(35.7%)などが続く。2人に1人は機能で選んでいるが、各社のソフトの機能や性能面についての違いは、「全然分からない」(39.8%)、「あまりよく分からない」(48.8%)で、機能重視とは相反する結果となった。実際の選択基準は曖昧なようだ。

 機能に対する理解が低いことは、不安感へとつながる。ウイルス対策ソフトを使用していながら73.5%の人が自分のパソコンのセキュリティに「不安がある」と回答。不安点(複数回答)として、「データの破壊」(78.2%)、「ウイルスメールの送受信」(72.4%)、「他人への被害」(60.9%)、「情報漏えい」(60.5%)などを挙げている。

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