経 営 関 連 情 報

2002年07月29日-001
日本経団連、中小企業の賃上げ率1.27%で過去最低

 日本経団連が7月25日に発表した中小企業の2002年春季労使交渉状況の最終集計によると、調査対象17業種757社(原則従業員500人未満)のうち、未解決・平均額不明などの145社を集計除外した612社の妥結額平均は3,274円、アップ率は1.27%だった。
 昨年春の最終妥結結果と比べると、1,189円の減少、マイナス0.47ポイント。このアップ率は、68年に調査を開始して以来過去最低のアップ率となっている。

 今回の集計結果を製造業・非製造業別にみると、製造業445社の妥結額平均は3,535円、アップ率は1.36%で、昨春の最終妥結結果に比べ1,195円の減少、マイナス0.46ポイント。非製造業167社の妥結額平均は2,564円、アップ率1.03%で、同じく1,213円の減少、マイナス0.5ポイントだった。

 同時に発表した大手企業の2002年夏季賞与・一時金妥結状況の最終集計によると、調査対象主要23業種大手307社のうち、平均額不明・未解決などの86社を集計除外した221社の妥結額平均は76万9,564円で、昨夏の最終妥結結果に比べ1.02%(7,954円)の減少となった。景気の低迷を反映して2年ぶりの減少となっている。製造業・非製造業別にみると、製造業178社の妥結額平均は74万4,427円で昨夏に比べ0.65%の減少。非製造業43社の妥結額平均は81万7,948円で同1.81%の減少だった。

 

 

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