ゼイタックス |
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経営関連情報 (2004/01/19) | ||||||
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■ 2010年には現在の80倍となる無線タグ市場 無線タグ市場が注目されている。無線タグとは、無線でデータのやり取りができる半導体チップを使った「電子荷札」である。データ量はバーコードの数十倍、同時に大量に読み取れ、偽造も難しくセキュリティが高いなどのメリットがあることから、製造・流通分野を始め多くの分野での活用が期待される。ネックは、無線タグは現在1枚100~200円と、印刷するだけのバーコードに比べ圧倒的に高いことか。 矢野経済研究所がこのほど公表した無線タグ市場に関する調査結果によると、無線タグの国内市場規模は、2003年度は前年度比38%増の1450万枚が見込まれ、2005年度には2003年度比97%増の2850万枚と予測している。さらに、2010年度予測は12億1400万枚と、2003年度に比べ実に約83倍となるとの需要予測である。 2003年度見込みの需要分野別構成比としては、数量ベースで、製造(FA)分野が41.4%、輸送・倉庫関連等物流分野が29.7%、小売関連等流通分野が6.9%、アミューズメント関連分野が4.8%、レンタル・リース関連分野が3.4%、その他分野が13.8%と算出されている。 また、2005年度~2010年度にかけての応用別の需要予測については、物流分野での宅配便伝票や配送ラベル、物流管理(トレーサビリティ・SCMなど)、航空手荷物タグなどの成長が特に著しく、2010年度には需要分野別の構成比を大きく変化させている。小売関連などの流通分野である商品管理用タグ(POS関連など)についてもユビキタス社会が実現すれば大きく成長すると予測している。 |
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