ゼイタックス |
||||||
経営関連情報 (2003/11/28) | ||||||
![]() |
||||||
■ 中小企業再生支援で再生計画策定完了33件を報告
中小企業再生支援協議会は、現在、全国すべての47都道府県に設置されて、地域の実情に応じたきめ細かな中小企業の再生への取組みを支援している。中小企業庁がこのほどまとめたその活動状況によると、11月14日現在で相談取扱い件数は2271企業、再生計画策定対象案件は141企業に及んでおり、そのうち、21日時点で新たに16件の再生計画策定が完了し、完了案件は累計で33企業となった。 今回新たに策定完了した16案件の再生計画の内容については、事業面の再生について、1)事業再生の第一歩として、製品別や取引先別などの管理会計の手法が有効に機能した(8件)、2)協議会として、収益性向上のため、経営資源を集中する部門と売上増加のための具体的方策(人員配置の見直しや販路開拓など)をきめ細かく提案、3)事業再生の出口として、株式譲渡によるM&Aの実施(2件)や会社分割(1件)による企業再生を図るなど、再生手法が多様化してきていることを特徴として挙げている。 また、財務面での再生の特徴については、1)中小公庫や商工中金が企業再建のための特別融資などにより、民間金融機関を補完している、2)地域金融機関から協議会への持ち込み案件が、策定完了案件16件中10案件と急増している、3)大手都銀の肩代わりを地域金融機関と政府系金融機関が実行、4)RCC債権を地元金融機関や政府系金融機関が引き受けるように協議会が調整した案件が新たに2件出てきたことなどを挙げた。 なお、中小企業庁は、完了案件が33企業となった結果、2636人の雇用が確保されるとともに、地域経済にとって重要な産業・技術の確保や地域活性化に向けて着実な成果を上げてきているとしている。 |
||||||