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8割強がパソコンの影響で「漢字が書けなくなった」

経営関連情報 - 2008年05月14日

 普段、パソコンで文章を作成していると、たまに手書きでメモをとる場合などに漢字が書けなくなったような経験があるという人は多いはず。では、実際にどの程度の人が漢字に弱くなっているのだろうか。インターネットコムとJR東海エクスプレスが共同で実施した「手書きと文字入力に関する調査」結果によると、パソコンを始めてから「漢字が書けなくなった」との回答が8割強を占めたことが分かった。

 今回の回答者は、インターネットを利用する男女330人で、パソコンの利用歴が10年以上という人が6割近く、6~9年程度を加えると9割近くとなり、パソコン熟練者が多い。文書作成におけるパソコンと手書きの割合は、「パソコンがとても多い」との回答が60.3%と、6割は文章作成においてパソコンがメイン。「パソコンが少し多い」(12.1%)を加えると、パソコンが多いとの回答は7割強にのぼる。

 パソコンを始めてから漢字が書けなくなったと感じるかと質問したところ、「大いに感じる」との回答が42.7%にものぼっており、「少し感じる」との回答も41.8%と4割あり、合計すると書けなくなったと感じる人が84.5%と8割強を占めた。このように、ほとんどの回答者がパソコンを始めてから漢字が書けなくなったと感じている。一方、パソコンを始めてから漢字が読めなくなったとの意見は少ないようだ。

 パソコンを始めてから「漢字が読めなくなったとは感じない」との回答が50.3%を占めただけでなく、「むしろ読める漢字が増えた」との回答が16.1%あった。書けない漢字であっても、パソコンならば変換するだけで文章に使え、また、読めなくても、辞書サイトや検索エンジンにコピー&ペーストすれば、読み方はすぐに分かる。読める漢字が増えたとの回答の気持ちはある程度理解できそうだ。