経 営 関 連 情 報

2003年08月11日-001
生シカ肉によるE型肝炎ウイルス食中毒に注意!

 今週に夏休みをとる人が一番多いようだが、食中毒には十分気をつけよう。日頃は口にしないものを食べて食中毒になったなんてことも多い。最近では、生のシカ肉を食べてE型肝炎ウイルス(HEV)食中毒になったことが話題となった。

 兵庫県で特定のシカ肉を生で食べた4人が6~7週間後にE型肺炎を発症した。調査した結果、E型急性肝炎と特定食品の摂食との直接的な関係が確認された最初の事例とされた。

 E型肝炎は、E型肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる急性肝炎で、慢性化することはない。HEVは経口感染するが、ごく稀に、感染初期にウイルス血症を起こしている患者の血液を介して感染することもあるという。

 厚生労働省では、野生動物の肉などを生で食べることは避けたほうがいいと警告している。特に、HEVは妊婦に感染すると劇症肝炎を発症し、死亡する率が高いとの研究結果があるため、妊婦は特に野生動物の生肉を食べることは控えるようにとの注意を呼び掛けている。

 日本に生息する野生のシカは、狩猟や有害鳥獣駆除によって全国で年間約10万頭捕獲されている。捕獲されたシカは、食肉処理業者によって解体処理され、食肉として流通し、年間300~400トンの消費があり、うち国産は200~300トンだと推定されているようだ。

 あまり街中の料理店では見かけないが、結構な数が出回っているようだ。地域性があるのだろうか。この生シカ肉を介するE型肝炎ウイルス食中毒のことは、厚生労働省のホームページにQ&Aとともに詳しく紹介されている。↓
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/08/h0801-4.html

 

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