経 営 関 連 情 報

2002年05月22日-002
4月の上場企業倒産は6件で月間では過去最多

 帝国データバンクがまとめた全国企業倒産(負債1千万円以上)によると、4月の倒産件数1,641件は、前月を147件(8.2%)下回り、4ヵ月ぶりの前月比減少となった。しかし、前年同月比では10件(0.6%)上回り、4ヵ月連続の前年同月比増加となった。この結果、4月としては戦後3番目の高水準となったが、これはデフレ不況を背景とした倒産増加傾向が顕著となっているため。「モノが売れない」、「焦げ付きが発生した」などの不況要因による倒産の構成比は74.5%。12ヵ月ぶりに75%を下回ったものの、不況型倒産が全体の約3分の1を占めていることには変わりない。

 負債総額は1兆2,765億2,800万円で、8ヵ月連続の1兆円超えとなり、4月としては戦後2番目の高水準だった。これは、ニコニコ堂(負債975億円、熊本県)や第一家庭電器(負債339億円、東京都)などの上場企業の大型倒産が多発したため。上場企業の倒産は、月中6件発生し、月間件数としては過去最多となった。2002年の合計は18件に達し、97年、2001年の年間件数(各14件)を早くも上回り過去最高を更新中だ。

 

 

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