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経営関連情報 (2005/01/28)

今春の花粉総飛散量は全国的に観測史上1、2位

 環境省がこのほど公表した今春の花粉総飛散量の予測(確定版)では、花芽の調査を踏まえて計算した結果、全国的に観測史上1、2位を争う多さの花粉量が予測されるという。花粉症の方は症状の重症化が、花粉症でない方も新たに発症するおそれが指摘されている。

 一昨年(2003年)の夏は冷夏であり、昨春(2004年)の花粉飛散が例年より少なかったこともあって、今春の予測と昨春を比較すると、「東京」(1平方センチメートルあたりの総飛散量8227)では約17倍になると予想される。過去10年間の平均との比較では約2倍だが、それでも大変な飛散量となる。

 地域別に花粉総飛散量(スギとヒノキの合計)をみると、全国でもっとも多いのは埼玉「坂戸」(1平方センチメートルあたり1万9572、昨春比23倍)、以下、「名古屋」(同1万4654、15倍)、「静岡」(同1万4635、29倍)、「水戸」(同1万3624、16.5倍)、「浜松」(同1万3318、7倍)、「前橋」(同1万1930、20倍)、「宇都宮」(同1万473、20倍)などが上位に並ぶ。

 反対に花粉総飛散量が少ない地域は、「札幌」(同143、3.5倍)、「旭川」(同(シラカバの花粉数)996、0.4倍)、「函館」(同2310、3倍)など北海道となる。

 また、今年のスギ花粉前線は2月10日から始まり北海道に北上するのは4月以降、また、ヒノキ花粉前線は3月15日から始まり東北北部・北海道は4月1日と予測されている。

 なお、厚生労働省は、観測史上1、2位を争う量の花粉の飛散予測に、正しい情報に基づく花粉症の予防や早期治療のさらなる徹底を図るため、同省ホームページに花粉症特集を解説するなど、花粉症に対する緊急対策を実施している。↓
 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun.html