ゼイタックス

「人員不足」を感じる採用担当者が5割弱

経営関連情報 - 2008年10月29日

 ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが企業の採用担当者を対象に実施した「採用担当者の意識調査」結果(有効回答数400人)によると、人員の過不足については、「不足」が15.6%、「やや不足」が31.2%と、不足を感じているとの回答が5割弱を占めた。ポジション別の不足感は、「一般クラス」が55.5%、「第二新卒」が49.8%と特に強く、「マネージャークラス」が45.0%、「エグゼクティブクラス」が36.8%となった。

 不足している中途採用の職種(複数回答)については、「事務、管理系(総務・人事・労務・経理・財務・会計・法務)」が21.8%ともっとも多く、次いで「営業系(法人向け新規開拓メイン)」(16.8%)、「営業系(法人向け既存顧客メイン)」(14.3%)、「技術、研究系(生産・製造技術・機械・電子機器設計)」(14.3%)、「IT系(プログラマー・ネットワークエンジニア)」(12.8%)などの順となった。

 また、採用したい人材(3つまで回答)は、「日ごろから常に向上心を持って仕事に取り組める人」が35.3%でトップ、以下、「自発的に物事に取り組める人」(34.5%)、「応募する企業に入りたいという熱意が感じられる人」(26.3%)、「行動力やバイタリティがある人」(25.8%)、「応募者が会社の雰囲気に合う人」(25.3%)と、“セルフスター型”の人材が求められる一方で、応募者の能力以外の部分も採用条件として求められている。

 ほかでは、採用担当者の42.3%が「応募書類」で応募者自身の20~40%のことを「把握している」と回答、選考において書類の重要度が非常に高いことが分かる。応募者の学歴については、「かなり重視」(7.3%)、「重視」(9.0%)、「やや重視」(36.8%)を含め採用担当者の半数以上が学歴を重視しているようだ。また、応募する企業が第一志望でない場合、62.0%の採用担当者が「正直に話したほうがいい」と回答している。