キリン食生活文化研究所が、今春社会人となった普段お酒を飲む男女を対象に実施した「新社会人の飲酒意識と仕事観に関する調査」結果(有効回答数843人)によると、新社会人が普段良く飲むお酒は、自宅では「チューハイ」(38%)、飲食店では「カクテル」(61%)がトップとなった。社会人となって飲みたいお酒では、「ワイン」(44%)、「ビール」(42%)、「日本酒」(32%)の順で、2005年の調査以来定番の顔ぶれとなった。
また、全体の73%が新社会人になったら「飲酒の機会が増えると思う」と考えており、飲み会で優先したい相手を聞いたところ、「上司・先輩・同僚など会社関係の人すべてを優先」(44%)など会社関係優先派が前年より約7ポイントアップの64%となった。飲み会での話題は、「仕事について聞きたい」(64%)、「職場の人間関係について聞きたい」(54%)など、仕事関係の話題が中心となっている。
仕事観では、「入社が決まっている会社でずっと働きたい」(53%)が昨年に続きトップ。05年と比べ18ポイント増と大きく伸びた。一方、05年にトップだった「仮に転職しても自分のやりたい仕事をしたい」は3位で、05年と比べて16ポイント減となり、順位の入替えが起きている。どのくらいまで出世したいかでは、「専門職としてエキスパートを目指す」(24%)が最多、「管理職クラス」(22%)は05年と比べ6ポイント上昇した。
仕事のほかにやってみたいことでは、「スキルアップを目的とした自己啓発」(60%)、「資格などの取得」(55%)、「社会人としてのマナーを身に付ける」(54%)が上位3となった。バブル期を上回る売り手市場といわれ、複数の内定を獲得した人も少なくない今年の新社会人だが、景気の減退感や経済の先行き不安ななか、自己研鑽の努力を忘れずスキルアップに取り組む現状肯定型の堅実な姿勢がうかがえる。
同調査結果の詳細は↓
http://www.kirinholdings.co.jp/news/2008/0404_02.html