ゼイタックス

採用予定人数を昨年より「減らす」企業は51%

経営関連情報 - 2009年01月28日

 人材コンサルティングのレジェンダ・コーポレーションが実施した「2010年入社 企業の新卒採用活動と学生の就職活動の実態調査」結果(有効回答数54社及び学生1万1537人)によると、企業の採用予定人数は、前年比較が可能な37社について調べたところ、昨年度よりも人数を「減らす」とする企業は全体の51%を占め、全社の採用予定総人数は昨年度の66%であることが分かった。

 当初計画で決定していた採用予定人数を2008年11月から2009年1月までの期間内に下方修正した企業(「減らす」とした企業が30%)もあり、景況感悪化のなかで採用計画を急遽見直す動きもみられる。また、今年1月5日時点で企業が開催する会社説明会について、4月以降のスケジュールを決めている企業は昨年に比べ14%減少しており、企業は例年よりも早い日程で採用活動を終了することも考えられる。

 2008年10月1日から2009年1月5日までの間で、前年比較が可能な41社のエントリー総数を、昨年同時期と比較したところ、エントリー総数は27%増加した。その41社を正社員数1000名以上の大企業全29社、1000名未満の全12社に分類し同期間で比較したところ、大企業の昨年比は129%、1000人未満の企業は101%となっており、学生の動きがより大手志向に傾いていることがうかがえる。

 一方、2008年12月11日から16日までの間に実施した学生アンケート結果によると、学生の会社説明会参加予定者数は、1人平均17.0社だった。これより1ヵ月前に実施したアンケート結果では1人平均13.9社であり、また昨年同時期(07年12月10日~16日)の結果では1人平均16.1社であることから、学生は景況感悪化によって就職に対する危機感を高め、会社説明会への参加予定者数を増やそうとしていると考えられる。

 同実態調査結果の詳細は↓
 http://www.leggenda.co.jp/news/pdf/news_090115.pdf