日本不動産鑑定協会がまとめた2005年の世界地価調査によると、東京の高度商業地の1平方メートルあたりの月額の新規賃料は8400円で、世界第4位となった。商業地の調査対象は、商業・業務機能が集積している地域で、都心または副都心にあって、比較的大規模な中高層の店舗、事務所などが高密度に集積している地域。東京は新宿区西新宿が調査地点となっており、世界18ヵ国、26都市を比較している。
商業地の月額賃料が世界でもっとも高いのは「台北」で、1平方メートルあたり2万6510円(為替相場換算)、東京を100とすると315.6となる。第2位は「ロンドン」で同1万3871円、165.1、第3位は「北京」で同9424円、112.2、次が「東京」となる。以下、「バンコク」(8145円、97.0)、「香港」(8056円、95.9)、「パリ」(5369円、63.9)、「大阪」(4200円、50.0)、「ソウル」(3876円、46.1)、「ニューヨーク」(3770円、44.9)が続く。
一方、住宅地は、各都市の都心からおおむね1時間以内の一戸建て住宅または集合住宅が集積している地域で、居住環境が良好な地域を調査対象とした。東京の戸建て住宅地は杉並区成田東が調査地点で、住宅価格は平均1億200万円となり、「シンガポール」(東京を100とすると271.8)、「ロンドン」(同151.3)、「香港」(同148.1)に続いて、商業地と同様に第4位となった。
東京の集合住宅地は三鷹市下連雀が調査地点で、住宅価格平均は2700万円となり、世界では第13位と、商業地や戸建て住宅に比べかなり低い順位。トップは「香港」で9735万円(為替相場換算)、東京を100とすると360.5となる。以下、「ロンドン」(東京を100とすると333.3)、「サンフランシスコ」(同310.3)、「ニューヨーク」(同302.8)、「シンガポール」(同259.4)などが上位に並ぶ。
同調査の詳細は↓
http://www.fudousan-kanteishi.or.jp/japanese/material_j/pdf/tikatyousa_h17.pdf