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消費者物価、最高は2年連続で横浜市、最低は宮崎市

経営関連情報 - 2011年11月30日

 総務省がこのほど発表した2010年平均消費者物価地域差指数によると、51市の平均を100とした総合指数の都道府県庁所在市別は、最も物価が高いのは「横浜市」の106.8、次いで「東京都区部」が106.5、「金沢市」が103.7、「長崎市」が103.3、「さいたま市」が102.5となっている。51市とは、都道府県庁所在市(東京都は東京都区部)及び政令指定都市(川崎・浜松・堺・北九州の各市)のこと。

 横浜市は、食料は105.9で東京都区部(106.5)より低いが、家賃を除く総合は106.0と東京都区部(104.5)より高く、総合(持家の帰属家賃を除く)では東京都区部をわずかに上回り、2年連続のトップとなった。一方、最も低かったのは「宮崎市」の96.9、次いで「奈良市」が97.1、「前橋市」と「福岡市」がともに97.4、「秋田市」が97.5などとなっている。宮崎市は4年連続の最下位であり、横浜市に比べ10%近く物価が安いことになる。

 また、総務省が同時に発表した10月の全国の消費者物価指数(2010年=100)は、総合指数が100.0で、前月比は0.1%の上昇、前年同月比は0.2%の下落。また、価格変動が大きい生鮮食品を除く総合指数は99.8となり、前月より0.1%、前年同月より0.1%ともに下落した。下落は4か月ぶりだが、昨年10月に値上げされたたばこと傷害保険料の影響が一巡してなくなったことが大きいとみられている。

 総合指数の前年同月比の変動に寄与した項目は、上記の生鮮食品を除く総合が4ヵ月ぶりにマイナスに転じたほか、(1)電気代などの上昇幅が拡大も、ガソリンなどの上昇幅が縮小、エネルギーにより下落幅が0.03ポイント拡大、(2)生鮮食品を除く食料が2009年7月以来2年3ヵ月ぶりにプラスに転じ、下落幅が0.06ポイント縮小、(3)たばこにより下落幅が0.18ポイント拡大、(4)傷害保険料により下落幅が0.14ポイント拡大、などがある。

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 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei08_01000001.html