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大学卒業予定者の就職内定率68.8%と過去最低に

経営関連情報 - 2011年01月21日

 厚生労働省及び文部科学省が共同で調査した2011年3月大学卒業予定者の就職内定状況によると、2010年12月1日現在、大学の就職内定率は68.8%と、前年同期を4.3ポイント下回り、1996年の調査開始以来最低の水準を記録した。一方、高校新卒者の就職内定率は70.6%と前年同期を2.5ポイント上回ったが、中学新卒者の求人数は900人と前年同期比▲16.1%だった。

 大学の就職内定率を男女別でみると、男子は70.1%(前年同期比▲2.9ポイント)、女子は67.4%(同▲5.8ポイント)。短期大学の就職内定率(女子学生のみ)は45.3%で、同▲2.1ポイント、高等専門学校の就職内定率(男子学生のみ)は94.7%、同▲2.2ポイント、専修学校(専門課程)の就職内定率は54.1%、同▲2.6ポイント。高校新卒者の男女別内定率は、男子75.8%(同+2.7ポイント)、女子63.7%(同+2.0ポイント)だった。

 厚労省及び文科省では、卒業までに1人でも多くの未内定者の就職を決定するため、「卒業前の集中支援」として様々な対策を実施する。まず、「経済対策」等により創設した既卒者をトライアル雇用した事業主等への奨励金の対象者を拡充、未内定者の採用機会を増やす(2011年2月1日から実施、今年度限りの措置)。「経済対策」等で倍増配置したジョブサポーターが、未内定者に個別に求人情報の提供などを行う。

 さらに、大学等に配置したキャリアカウンセラーと新卒応援ハローワークのジョブサポーターの連携を進めるとともに、大都市圏での土曜日の特別相談、未内定者の保護者への働きかけなどを行う。また、中小・中堅企業を中心とした就職面接会(1月18日から3月末までに大学生向け135回、高校生向け116回)の開催や出張相談なども実施することとしている。

 中卒者、高卒者の内定状況は↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000010eg0.html

 大卒者の内定状況は↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000010f10.html