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2002年01月16日-001
12月のコンピュータウイルス届出は過去最悪
情報処理振興事業協会(IPA)のまとめによると、2001年12月のコンピュータウイルスの届出件数は3,900件と過去最悪の2001年8月(2,809件)を大きく上回る結果となった。この要因は、W32/Badtransウイルスの亜種の届出が1種類のウイルスとしては月間届出最多の2,701件(過去最多は2001年8月、W32/Sircam1,257件)となったことが挙げられる。
W32/Badtransウイルスの亜種は、InternetExplorerのセキュリティホールを悪用するウイルスで、Outlookではメールを開いただけで、OutlookExpressではメールをプレビューしただけで感染する。感染すると、パソコン内に記録されているメールアドレス(アドレス帳に記録されているアドレスだけではない)を取得し、取得したアドレス全てにウイルスを添付したメールを送信する。また、キーボード操作を記録するプログラムがインストールされ、入力されたパスワードやクレジットカード番号等が外部に送信される可能性がある。このように感染力が強く、悪質な機能を持ったウイルスだ。
また、12月は個人ユーザーの届出が全体の36.7%(2001年は23.3%、2000年は8.3%)もあり、そのうち28.9%のユーザーが実際に被害を受けている。なお、被害を受けたほとんどのユーザーから、ワクチンソフトを装備していない、またはウイルス定義ファイルの更新をしていなかったとの報告があった。ワクチンソフトの装備はウイルス対策の基本といえる。ウイルスに感染してからでは、場合によっては初期化しなければならないなど、修復等の処置が大変だ。ウイルスを受信してから慌てることがないように、ワクチンソフトを装備し、日頃から対処できる状態にしておくことが望ましい。
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