2003年09月12日-002
4人に3人は「仕事を自宅に持ち帰っている」
わが国のサラリーマンは本当に働き者である。周囲に「お仕事を自宅にお持ち帰り」なんて人が結構いるようだが、それにしてもこんなにいるとは…。日本生活協同組合連合会の調査結果(有効回答数460人)によると、仕事を自宅に持ち帰る頻度は、「週に1~2日」が29%、「週に3~4日」が20%、「ほとんど毎日」が26%で、計75%と4人に3人は自宅で仕事をしている。「持ち帰らない」は26%だった。
また、自宅で仕事をする時間については、「1時間以下」が35%を占めたが、「2時間程度」が57%、「3時間以上」も6%いて、仕事を自宅に持ち帰った人のうちの実に67%が2時間以上仕事をしていることになる。自宅で仕事をする場所は、「居室」が54%で最も多く、「書斎」(24%)、「食堂」(14%)、「寝室」(6%)などとなっている。
それにしても、仕事を自宅に持ち帰らなければならないほど社員が働いていることを企業の幹部は承知しているのだろうか。これは「サービス残業」そのものである。会社では残業時間が規制されていて仕方なく終わらない仕事を持ち帰るのだろうが、そこには責任感のあるサラリーマン像が浮かび上がる。それとも、能力が足りずに与えられた仕事が時間内に終わらない社員へのペナルティということか。いずれにせよ、企業経営者は「お仕事お持ち帰り」の実態を把握する必要がある。
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