ゼイタックス

経営関連情報 (2008/01/16)

主婦の景況感、2001年ぶりの大幅悪化

 共立総研が、岐阜・愛知・三重・滋賀の東海4県の主婦を対象に実施した「主婦の消費行動に関するアンケート」結果(有効回答数750人)によると、1年前と比べ景気が「良くなった」との回答は全体の4.7%、「悪くなった」は37.5%となった。両者を差し引いた景況感DIは▲32.8となり、2006年調査(7.2)から40ポイントも悪化し、2001年(50.4ポイント悪化の▲69.7)以来の大幅な悪化となった。

 1年前と比べた最近の物価については、「高くなった」が80.5%となり、前年に比べ56.8ポイントの大幅な増加となった。最近、値段が上がったと思う商品・サービス(3つまで自由回答)は、「ガソリン」(84.0%)、「灯油」(13.5%)、「野菜」(8.0%)の順。値上がりによる購入への影響(自由回答)では、トップのガソリンは「仕方がない」として我慢して買い続ける家庭が多く、車社会である東海地域の事情がうかがえる。

 前年より増えた家計支出(複数回答)については、「交通・通信費」(55.7%)、「食費」(41.8%)、「光熱・水道費」(41.4%)の順となった。昨年まで8年間常にトップだった「教育費」は34.3%で4位となった。2007年も40歳代にとっては58.5%とトップだったが、全体として「交通・通信費」が1位になったのは、物価の上昇という、すべての家庭に共通するハードルが発生したためといえる。

 一方で昨年より減った家計支出(複数回答)では、「レジャー費」(39.8%)、「外食費」(31.7%)、「衣料費」(26.9%)と前年同様の順となり、不要不急の出費を抑える傾向に変わりはない。また、今以上に切り詰めたい家計支出(3つまで回答)は、「光熱・水道費」(46.7%)、「食費」(38.0%)、「外食費」(31.8%)となった。主婦にとって日々の生活でもっとも目に付きやすく、家族や自分の努力次第で節約できる費目が挙げられている。

 同アンケート結果の詳細は↓
 http://www.okb-kri.jp/press/20080109.pdf