社会経済生産性本部が2007年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識調査」結果(有効回答数3849人)によると、就職活動で利用された情報源は、「会社説明会」(85.2%)、「インターネットの企業ホームページ」(83.9%)、「インターネットの就職関連サイト」(79.0%)、「企業が用意した採用案内パンフレット」(76.3%)、「学校への求人票」(53.0%)、「民間情報会社が発行する就職情報誌等」(45.9%)などの順となった。
会社説明会やパンフレットなどが今も上位にランクされるが、インターネットがそれとほぼ並ぶ位置を占めている。4年制大学卒では、企業ホームページについては93.2%が、就職関連サイトについては95.9%が利用しており、就職にあたって特にインターネット情報の重要性が非常に高くなっている。就職活動へのインターネット利用は、ほぼ定着しきった感があり、一昨年をピークとしてほぼ横ばい状態が続いている。
会社を選ぶ際に最重視した基準は、「自分の能力・個性が活かせるから」(28.8%)がトップ、以下、「仕事がおもしろいから」(21.3%)、「技術が覚えられるから」(14.1%)など、個人の能力、技能ないし興味に関する項目が上位を占めた。反面、「会社の将来性」(9.0%)や「経営者に魅力を感じて」(4.7%)など企業に関連する項目は低水準にとどまり、終身雇用制の後退を背景に、「就社」より「就職」という傾向を反映した。
仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」が79.8%と大多数を占め、「仕事中心」(9.6%)、「生活中心」(10.6%)を大きく上回った。働く目的については、「楽しい生活をしたい」(37.9%)、「経済的に豊かな生活を送りたい」(23.4%)、「自分の能力を試す生き方をしたい」(18.7%)が上位を占めた。なお、デートの約束があったとき、残業を命じられたら、「デートをやめて仕事をする」が81.7%と、仕事優先の意向がうかがえる。
同意識調査結果の詳細は↓
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/lrw/activity000821/attached.pdf