厚生労働省が7日に発表した第40回社会保険労務士試験結果によると、合格者数は前年を25.6%(1227人)下回る3574人で、合格率は7.5%(前年10.6%)だった。8月24日に全国で行われた第40回試験は、6万1910人(前年比5.8%増)の受験申込者があり、うち76.8%(同0.4ポイント減)にあたる4万7568人(同5.2%増)が受験した。合格者数3574人のうち、科目免除者は83人(うち公務員特例免除者69人)だった。
合格者を年齢別にみると、「30歳代」(43.1%)、「40歳代」(22.3%)、「20歳代以下」(17.3%)、「50歳代」(13.1%)、「60歳代以上」(4.2%)の順で多い。合格者の最年少者は20歳、最高齢者は74歳。また、職業別では、「会社員」が49.7%を占めてもっとも多く、次いで「無職」(19.2%)、「公務員」(8.5%)、「団体の職員」(5.1%)などの順となっている。男女別割合は、「男」が64.9%、「女」が35.1%。
今年度の合格基準は、(1)選択式試験(合計40点満点)は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、健康保険法は1点以上、厚生年金保険法及び国民年金法は2点以上)である者、(2)択一式試験(合計70点満点)は、総得点48点以上かつ各科目4点以上、の2つの条件を満たした者、となっている。この合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したという。
合格者のうち、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者または厚生労働大臣が指定した講習を終了した者は、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することによって、社会保険労務士となることができる。なお、2008年9月30日現在の社会保険労務士登録者数は3万3144人となっている。