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経営関連情報 (2004/06/04)

6年ぶりに増加転じた4月の常用労働者

 厚生労働省が1日に発表した毎月勤労統計調査4月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所の常用労働者数が前年同月比0.4%増の4286万人となり、1998年4月以来6年ぶりに増加に転じた。ただし、正社員などの一般労働者は3219万5千人で1.1%減と77ヵ月連続で減り続けている。パート労働者は1066万5千人で6.3%増加し、9年連続で増加している。

 4月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.3%増の28万746円で10ヵ月ぶりに増加した。内訳は、基本給にあたる所定内給与が11ヵ月連続減少の同0.3%減の25万5186円、残業代などの所定外給与が21ヵ月連続の増加となる同4.7%増の1万9574円、これらを合わせたきまって支給する給与は11ヵ月ぶりの増加となる同0.1%増の27万4760円、賞与などの特別に支払われた給与が同12.6%増の5986円だった。

 一方、一人平均総実労働時間は、規模5人以上で前年同月比2.2%増の158.7時間となった。このうち、所定内労働時間は同2.1%増の148.1時間、残業などの所定外労働時間は22ヵ月連続の増加となる同4.0%増の10.6時間だった。総実労働時間と所定内労働時間は4ヵ月連続の増加。製造業の所定外労働時間は同9.2%増の16.2時間で24ヵ月連続の増加となった。