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飲食店選びの必須情報になったネットクチコミ

経営関連情報 - 2008年02月04日

 初めて利用する飲食店選び、失敗のないお店を選びたい。そんななか、信頼性が高いとされている“クチコミ”の情報がネット上で多く見受けられるようになった。gooリサーチが全国の10代~60代以上の男女を対象に実施した「クチコミによる飲食店選びの調査」結果(有効回答数1939人)によると、初めて利用する飲食店を選ぶ際、クチコミ情報を「参考にする」との回答が81.3%と大半を占めた。

 そのクチコミの情報源のうち、「人から直接聞いた情報」が72.5%とトップだが、「インターネットサイト」も70.6%で続いており、従来の人から人へのリアルなクチコミとネットから間接的に得たクチコミが、ほぼ同じように活用されている。ネットクチコミ情報の入手元は、「飲食店検索サイトのレビュー」(85.4%)がもっとも多く、2位以下の「飲食店クチコミ専門サイト」(42.7%)や「ブログ」(39.2%)を大きく引き離した。

 また、クチコミを「信頼している」との回答は、リアルなクチコミ情報に対しては28.4%と約3割あったが、ネットのクチコミ情報では6.3%と低い結果となった。一方で、「ほぼ信頼している」も合わせた肯定派でみると、リアルの94.1%には及ばないものの、ネットも79.1%と8割近い評価を得た。信頼性の度合いや確実性では、リアルなクチコミが依然として強い印象だが、ネットのクチコミも一定の信頼性を得て活用されている。

 ネットのクチコミ情報を活用した人のうち、91.2%が実際に選んだ飲食店を「利用したことがある」と回答。利用した店の内容とクチコミ情報が「一致している」との回答が5.2%、「ほぼ一致している」が83.8%と、肯定派は約9割を占めた。また、実際に利用した飲食店のうち「機会があればもう一度利用したい店がある」との回答が58.2%、次いで「すでに再利用している店がある」が29.2%あった。

 このように、ネットのクチコミは、信頼性のある情報として活用者を増やしているようだ。情報活用者の満足度も高いため、今後もニーズが加速して高まることが予想される。飲食店経営者も、ネットでのクチコミを活用した集客が不可欠な手段となりつつある。もちろん、提供する商品・サービスの品質の高さが前提であることはいうまでもない。

 同調査結果の詳細は↓
 http://research.goo.ne.jp/database/data/000731/