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経営関連情報 (2007/06/20)

新駐車対策法施行1年間で違法駐車が大幅減少

 昨年6月1日から新駐車対策法が施行され、短時間の放置駐車も取締の対象となることから営業用車両の対応が注目されるなど話題を集めたが、警察庁がまとめた新法施行後1年間(今年5月末まで)の状況によると、放置車両確認標章(ステッカー)を取り付けた件数は全国で278万6993件、1日あたり7636件で、このうち44.9%にあたる125万2627件は民間委託の駐車監視員によるものだったことが明らかになった。

 また、違反金の納付命令や告知・送致した放置駐車違反取締件数は、5月末現在で254万5868件にのぼり、うち「使用者責任」で放置違反金を納付等したものが62.7%にあたる159万7280件、「運転者責任」で反則金を納付等したものが22.9%の58万3486件だったほか、車検拒否・滞納処分対象の「督促済み」が10.8%の27万4272件、「督促準備中」のものが3.6%の9万830件となっている。

 こうした新駐車対策法制により、駐車車両衝突事故件数は、昨年6月から今年4月までの間に1707件と、過去5年間の同期の平均(2349件)に比べ27%減少し、駐車車両が起因する事故件数も同5004件と15%減少した。また、街頭犯罪についても、昨年6月から12月の間の自動車盗が前年同期を35.4%下回る1958件、車上ねらいが同29.9%下回る1万9609件となり、新駐車対策法制による効果が表れている。

 一方、違法放置駐車台数をみると、東京都内の晴海通りや新宿通りなど主要10路線(約32.1キロ)における瞬間放置駐車台数(14時~16時調査)が、昨年5月24日調査の1051台から、施行後12ヵ月の5月23日調査では363台と65.5%も減少。また、大阪・御堂筋(約4.0キロ)においても(14時台、17時台、21時台の3階調査の合計)、昨年5月25日調査の543台が、今年5月28日調査では115台と78.8%も減少している。

 新たな駐車対策法制の施行状況の詳細は↓
 http://www.npa.go.jp/koutsuu/shidou5/20070614.pdf