経 営 関 連 情 報

2002年07月15日-002
13年度の高速道路の不正通行は28万台、3千万円

 平成13年度の1年間で高速道路などで料金を払わずに強行突破するなどの不正通行が28万3,395台、料金にして3,034万円だったことが国土交通省のまとめで明らかになった。このうち、不当に免れた料金を請求するために相手を確認できたのは合計5,595台(868万円)で、実際に料金を徴収できたのは363台(70万円)に過ぎなかった。これは、不正通行の発生状況を、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団の4公団に求め、とりまとめたもの。

 とりまとめによると、不正通行の内訳は、政治団体の大型街宣車などが軽自動車など下位の車種の料金による通行を強要する行為(車種格下げの強要)が3,756台、1,236万円発生。また、有料道路制度に反対の意を表明し、「無料通行宣言書」や「フリーウェイ通行書」といった紙を出して未払いのまま通行する行為(不払い宣言による通行)が1万4,930台、1,798万円発生した。そして、最も多いのは暴走族などが料金所で停止せず、未払いのまま通過する行為(強行突破)で26万4,709台報告されている。この強行突破のケースでは、入り口インターチェンジや車種の特定ができないため金額は不明だ。

 国交省では、年間の交通量からみれば、未徴収事案の発生頻度は極めて少ないものの、利用者負担の公平性の観点から見過ごせない状況であり、国交相から、各公団総裁・理事長に対し対策の徹底を指示している。

 

 

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