経 営 関 連 情 報

2002年04月19日-006
3月の倒産件数は1,788件で3ヵ月連続の前月比増

 3月の倒産件数(負債1千万円以上)は1,788件で、前月を76件(4.4%)上回り、3ヶ月連続の前月比増加、前年同月比でも85件(5.0%)増となり、3ヵ月連続の前年同月比増加で、3月としては戦後3番目の高水準となったことが、帝国データバンクのまとめで明らかになった。この要因は、基幹産業である製造業の倒産多発が関連する流通業などの倒産も招いたため。また、「モノが売れない」、「焦げ付きが発生した」などの不況要因によって倒産に追い込まれた企業が全体の4分の3(1,348件、構成比75.4%)を占めるなど、不況を背景とした倒産増加傾向が顕著になっている。

 負債総額は6ヵ月ぶりの2兆円超えとなる2兆410億7,900万円で、前年同月を3,257億6,600万円(13.8%)下回ったものの、前月を7,697億900万円(60.5%)上回り、3月としては戦後4番目の高水準。負債が高水準となったのは、佐藤工業(株)(負債4,499億円、東京都)や(株)そごうインターナショナルデベロップメント(負債2,781億円、神奈川県)などの大型倒産が多発したため。

 上場企業の倒産は、月中、東証等一部上場の準大手ゼネコン、佐藤工業(株)、店頭上場で不動産担保融資、不動産売買のファーストクレジット(株)(負債2,605億3,900万円、東京都)、東証一部上場で総合建設業の日産建設(株)(負債1,146億5,700万円)、店頭上場で下水道工事関連機器製造販売のイセキ開発工機(株)(負債88億円、東京都)の4件発生している。3ヵ月連続同水準で月間件数としては過去最高。この結果、2001年度の合計は21件に達し、2000年度の15件を上回り戦後最高を更新した。

 

 

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