税 務 関 連 情 報

2002年12月11日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(20)

★無意識に“垂れ流し”しているプライバシー(2)

 私たちは生きていく上での必要から、役所に出生届や結婚・離婚届、引っ越しに伴う転出入届などをだす。この時点で、これらの行為が個人情報、つまりプライバシーを自ら公開しているという意識はだれも持たないだろう。ところが、それらの個人情報が流用されて、知らない業者からのDMや勧誘電話がかかってくる。

 そこで初めてプライバシーを意識する人もいるが、ほとんどの人は怒りもせずに、そのうち忘れる。漏れた内容が名前や住所、生年月日だけであり、実害もたいしたことがないからだ。でも、プライバシーが漏れていることに変わりはない。このような場面はいくらでもあるが、どうして知らない業者からDMが届くのか考える人は少ないだろう。不要なDMはゴミ箱に直行し、疑問も湧かず生活していく。

 今の世の中は便利になって、現金を持たなくても買い物ができる。クレジットカードである。クレジットカードを得るためには、名前、住所、収入はもちろん、勤め先、家族のことや持家か賃貸かなどを教えなければならない。これらは、必要なものを得るために要求されるデータであるから、納得した上でのプライバシーの公開である。一方で、さして必要性があるとは思われない場面でプライバシーをさらすことも多い。

(以下次回へ続く)

 

 

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