ゼイタックス

経営関連情報 (2005/11/21)

転職先の求める条件のトップは「職種・仕事内容」

 終身雇用の崩壊とともに転職もさほど珍しくない時代となってきた。一方で、昨今の企業収益の改善傾向を受けて企業の採用活動が活発化してきている。そこで、転職支援をおこなうパソナキャレントが「男女別転職希望者の就労意識調査」(有効回答数:男135人、女129人)を実施したところ、転職先に求める条件(複数回答)のトップは、男性95.6%、女性62.0%と差があるものの男女とも「職種・仕事内容」だった。

 次に「給与・ボーナス」(男74.1%、女38.0%)、「やりがい・おもしろさ」(男65.2%、女30.2%)と続くが、特に目立つのは女性が「給与・ボーナス」と同率で「福利厚生・ライフサポート」(38.0%)を挙げていること。男性は11.1%にすぎない。女性は企業選びにおいて、“長く働ける社内制度の整備”を重要視している。「社内での昇進・昇格」についても男性が7.4%に対し、女性の重視度が14.0%と高い。

 女性は、性別に関係なく活躍できる環境を望んでいるキャリア志向が増えている背景がうかがえる。より働きやすい環境の企業を選ぶ傾向にあり、社内のポジションも高めていきたいと考えているようだ。一方、男性のほうは、「勤務地」(37.8%、女3.9%)や「休日・休暇」(27.4%、女5.4%)など “勤務環境”も転職の条件として女性よりも重きをおいていることがわかった。

 男性は、「事業・将来性」(34.1%)、「経営者・社風」(33.3%)、「経営方針」(28.1%)などの“企業規模やイメージ”よりも、「職種・仕事内容」、「給与・ボーナス」、「やりがい・おもしろさ」など“仕事自体の内容や処遇”を重要視する傾向がある。また、男性の約7割が起業に興味を示しており、個々の企業ではなく、どんな仕事をしてその対価を得るかを重視する傾向から、今後は起業・独立の希望者が増加するとみている。

 同調査の詳細は↓
 http://www.pasona.co.jp/newstopics/koyou/report11.pdf