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オフィスビルストック2010年に126万平米の純増

経営関連情報 - 2011年10月03日

 不動産研究所は9月27日、全国オフィスビル調査結果(2010年12月末時点)を発表した。全都市のオフィスビルストックは8929万平米(5578棟)、うち2010年の新築が176万平米(65棟)と総ストックの約2.0%。また、2010年の取壊しは50万平米(43 棟)となり、オフィスビルストックは126万平米の純増となった。新耐震基準以前に竣工したオフィスビルストックは全都市で2861万平米(2024棟)と総ストックの32%を占めている。

 オフィスビルストックをみると、2010年末のオフィスビルストックは、全都市で8929万平米(5578棟)で、このうち東京区部が5007万平米(2493棟)と全都市の56%(床面積ベース、以下同じ)、大阪が1364万平米(838棟)で同15%を占める。2010年に新たに供給された新築オフィスは、全都市で176万平米(65棟)、総ストックの約2%を占めている。都市別では、東京区部が89万平米(36棟)と全都市の51%を占めている。

 2010年末時点におけるオフィスビルストックを竣工年次別にみると、1974年、1989~1994年、2003年に竣工したストックが250万平米を超えており、2004年以降は毎年200万平米前後で推移している。新耐震基準(1981年)以前に竣工したストックは全都市で2861万平米(2024棟)と総ストックの32%を占めている。都市別にみると、福岡の44.5%がもっとも多く、札幌42.6%、大阪39.0%と続いている。

 東京区部の地区別集計をみると、大手町・丸の内・有楽町地区が600万平米(87棟)、赤坂・青山・六本木地区408万平米(162棟)、港南・芝浦・海岸地区357万平米(111棟)と続く。過去3年間の新築・取壊量をみると、丸の内・大手町・有楽町地区が新築60万平米、取壊31万平米で最多、ビルの建替えが進んだ。一方、日本橋・八重洲・京橋地区は新築17万平米、取壊26万平米と、今後ビルの建替えが進むことが予想される。

 同調査結果は↓
 http://www.reinet.or.jp/pdf/report/1_officebld201012.pdf