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経営関連情報 (2008/01/28)

新入社員に期待するのは「社会人としてのマナー」

 共立総合研究所が岐阜・愛知・三重県所在の企業を対象に実施した「企業が求める人材アンケート」結果(有効回答数605社)によると、新入社員に期待する知識・能力(特に重視する3項目選択)は、「社会人としてのマナー」との回答企業が60.4%ともっとも多く、以下、「基礎的な専門知識・技術」(48.3%)、「コミュニケーション能力」(46.7%)、「課題発見・解決能力」(36.4%)、「実用的な専門知識・技術」(33.3%)と続いた。

 企業は新入社員に対して、ある程度の知識・技術も重要だが、まずは基本的な社会人としてのマナーやコミュニケーション能力を求めているという結果となった。従業員数の規模別でみると、規模が大きくなるにつれ「社会人としてのマナー」や「コミュニケーション能力」を重視する傾向がある一方、小規模企業では「実用的な専門的知識・技術」や「資格取得」などを相対的に重視する傾向がみられた。

 人材の活用・確保に関して重視すること(3項目まで選択)は、「中途採用の実施」との回答が70.1%でもっとも多く、次いで「新規学卒者の採用」(50.8%)、「高齢者の継続雇用・定年者の再雇用」(41.3%)、「非正社員(パート・期間工)の活用」(36.8%)、「社外人材(派遣労働者)の活用」(17.2%)と続いた。従業員数の規模別でみると、「新規学卒者の採用」は、50人以下の企業は34.1%と、50人超と比較して低い結果となった。

 なお、2008年度入社予定の新入社員の採用については、「新規募集をしなかった」とする企業が54.1%と、「新規募集した」とする企業(45.9%)を上回った。従業員数が多くなるにつれ、新規募集する割合が高まる傾向がある。また、新規募集した企業の採用状況の内訳は、「予定する人数を採用できた」が49.5%、「予定する人数を採用できなかった」が34.4%、「一人も採用できなかった」が16.1%という結果となった。

 同アンケート結果の詳細は↓
 http://www.okb-kri.jp/press/20080122.pdf