gooリサーチを共同で提供するNTTレゾナントと三菱総研が実施した「ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」結果(有効回答数4万4011人)によると、eラーニングの利用経験者は全体の18.6%(「現在利用している」4.6%、「以前利用したことがある」14.0%)だった。職業別にみると、利用経験率がもっとも高いのは「会社経営者・会社員」で、利用経験のある回答者は27.3%を占めた。
eラーニングの利用分野(複数回答)としては、「IT」が42.3%ともっとも多く、次いで「語学(英語)」(22.7%)、「自社業務スキル」(20.1%)が多い。主に利用したeラーニングサービスの提供形態は、eラーニング利用経験者のうち50.9%が「会社内(イントラネット等)で提供されているeラーニングサービス」と回答。会社経営者・会社員の場合は、6割以上が、この会社内のeラーニングサービスで利用している。
eラーニングの利用効果については、利用者の7.8%が「かなり効果があった」、44.4%が「やや効果があった」と回答しており、合わせて52.2%が効果について肯定的に回答している。効果の具体的な内容(複数回答)は、「自分のペースに合わせた学習や進捗管理ができる」が54.0%ともっとも多く、次いで「時間を有効に使える」(52.2%)、「通学などの手間がかからない」(32.3%)などが評価されている。
eラーニングの利用意向は利用経験者ほど高く、eラーニングの利用拡大には、eラーニングの利用経験者をまず増加させることが重要といえる。また、eラーニング利用経験者の今後の利用意向をみると、「自分から進んで利用する予定」(37.0%)も高いものの、「会社・学校などの指示により、利用する可能性がある」(49.6%)のほうがさらに高く、eラーニングの利用拡大には、会社等からの何らかの後押しも必要と考えられる。
同実態調査結果の詳細は↓
http://www.mri.co.jp/PRESS/2007/pr070822_siu02.pdf