経 営 関 連 情 報

2002年03月29日-001
中小企業の売上見通しに下げ止まりの兆し

 中小企業金融公庫が3月27日に公表した中小企業景況3月調査によると、今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は、1月▲21.9、2月▲13.6から「減少」超幅が7.4ポイント縮小し3月は▲6.2となった。中小企業の景況は引き続き厳しいものの、売上見通しには下げ止まりの兆しがみられる。この調査は、同公庫取引先中小企業900社を対象に3月中旬に実施されたもの(有効回答622社、回答率73.6%)。

 調査結果によると、売上DI(前月比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲17.2で前月より2.2ポイントマイナス幅が縮小し、3ヵ月連続の改善となった。最終需要分野別にみると、建設関係(官公需)などでマイナス幅が拡大したものの、設備投資関連、乗用車関連、家電関連などでのマイナス幅縮小が目立つ。

 資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲26.1で前月より0.2ポイントとわずかな「窮屈」超幅の縮小ながら、5ヵ月連続での「窮屈」幅拡大に歯止めがかかった。金融機関の貸出態度DI(「緩和」-「厳しい」企業割合)は、1月8.1、2月2.3から3月は5.3と「緩和」超幅が3.0ポイント拡大している。

 

 

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