厚生労働省が23日に公表した「2005年賃金構造基本統計調査」結果(有効回答数:約4万3000事業所)によると、2005年6月分の所定内給与額(残業代を除く)は、男女計で30万2000円(平均40.7歳、12.0年勤続)、前年に比べ0.1%増と微増ながら4年ぶりの増加となった。同調査は、常用労働者10人以上の民間事業所を対象に2005年6月分の賃金について7月に調べたもの。
所定内給与額を男女別にみると、男では33万7800円(平均41.6歳、13.4年勤続)、同1.2%増、女では22万2500円(同38.7歳、8.7年勤続)となっている。賃金がピークとなる年齢階級をみると、男では「50~54歳」で41万8200円(平均21.7年勤続)となり、女では「35~39歳」で24万5900円(同9.4年勤続)となっている。
学歴別の賃金をみると、男では、「大学・大学院卒」が40万7100円(平均40.3歳、12.5年勤続)、「高専・短大卒」が30万5500円(同36.5歳、10.7年勤続)、「高卒」が30万900円(同42.1歳、14.0年勤続)、「中卒」が28万400円(同51.6歳、17.8年勤続)。女では、「大学・大学院卒」が27万7700円(同32.9歳、6.3年勤続)、「高専・短大卒」が23万9400円(同35.0歳、7.9年勤続)、「高卒」が19万7700円(同41.5歳、9.6年勤続)、「中卒」が17万4900円(同53.1歳、13.5年勤続)となっている。
企業規模別の賃金をみると、男では、「大企業」(常用労働者1000人以上)で39万9500円(平均41.3歳、16.7年勤続)、対前年比1.1%増、「中企業」(同100~999人)で32万4700円(同41.0歳、12.7年勤続)、同0.4%増、「小企業」(同10~99人)で29万1300円(同42.8歳、11.1年勤続)、同1.1%減となっている。大企業を100とした場合、男では中企業が81、小企業が73、女では中企業が89、小企業が81となっている。
企業全体の常用労働者数が100人以上の企業について、役職別の賃金をみると、男では、「部長級」が64万3500円(平均51.5歳)、対前年比1.6%増、「課長級」が52万4500円(同47.4歳)、同1.8%増、「係長級」が39万7800円(同42.6歳)、同2.3%増。女では、「課長級」が44万6600円(同46.9歳)、同4.2%増、「係長級」が34万6100円(同43.3歳)、同0.1%増となっている。
同調査の概況は↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z05/index.html