昨年度1年間の宿泊旅行実施率は57%
リクルートの旅行ディビジョンに設置されたじゃらんリサーチセンターが全国の宿泊旅行者を対象に実施した「じゃらん宿泊旅行調査2011」(有効回答数1万5513人)によると、昨年度1年間(2010年4月~2011年3月)の宿泊旅行実施率は前年度に比べ3.6ポイント減の56.7%(震災影響を除いた試算で57.1%)、全国の延べ宿泊旅行者数は約1億5020人(前年度比7.5%減)、延べ宿泊数は約2億4686万泊(同7.8%減)となった。
また、全国の宿泊旅行にかけられた費用総額(推計)は、前年度比8.5%減の約7兆円となり、2005年の調査開始以来、最低となった。1回(大人1人あたり)の宿泊旅行にかける費用は、同400円微減し4万6900円。個人旅行における内訳でみてみると、交通費は同横ばいの1万3700円、宿泊費は同400円減少の1万4900円、現地小遣いは同1100円減少の2万1500円となっている。
東日本大震災から約1ヵ月後(4/20)時点での年内中の旅行意向は65.1%となった。昨年度に旅行を実施した人だけでみると82.3%が旅行意向を示し、全国的に震災の影響は残るものの、4月中旬時点で自粛モードから復興モードに変化し、旅行意向も復活している様子がうかがえる。希望旅行先と昨年度旅行実績を比較して、希望が実績を大きく上回っていたエリアは、「沖縄」に次いで「東北3県(青森・秋田・山形)」だった。
都道府県別の延べ旅行者数(推計値)は、「東京都」(1499万人)、「北海道」(978万人)、「神奈川県」(837万人)、「長野県」(816万人)、「静岡県」(784万人)、「京都府」(687万人)、「大阪府」(678万人)、「千葉県」(593万人)、「兵庫県」(476万人)、「沖縄県」(461万人)がトップ10。順位を上げたのは「神奈川県」(5位→3位)、「京都府」(7位→6位)で、いずれも旅行者数は増加していた。
同調査結果の詳細は↓
http://jrc.typepad.jp/jrc/files/research/jalasyuku_20110721.pdf