インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総研が、企業勤務者を対象に実施した「オフィスデザインに関する調査」結果(有効回答数2215人)によると、現在勤めている会社におけるオフィスデザインの工夫が「なされている」との回答は16.3%にとどまった。「なされていないが、現在計画中」との回答が7.5%あるものの、65.6%と大半の会社はなされていない。
具体的なオフィスデザインの工夫(複数回答)としては、「社員が自由に休憩などに使えるリフレッシュスペース」が65.1%ともっとも多く、次いで「十分な観葉植物の配置」(40.2%)、「環境に配慮した空調・加湿器」などが続いた。今後実施してほしい施策(複数回答)では、「リフレッシュスペース」(48.4%)、「環境面を配慮した空調・加湿器」(39.1%)、「ライブラリー等の情報収集スペース」(23.4%)などが挙げられた。
オフィスデザインに工夫を加えることに対して効果があるかを聞いたところ、「強くそう思う」と「そう思う」を合わせると、「社員のモチベーション」(71.8%)、「社員間のコミュニケーション」(71.1%)、「社員の創造性」(62.6%)に対しては6割以上がプラスに作用すると肯定的に評価。また、「CRS(企業の社会的責任)・環境保護」については、40.7%が肯定的に評価しているが、他と比較すると数値が低い。
オフィスデザイン施策についてコストをかけても実施すべきかを聞いたところ、「強くそう思う」(10.0%)、「そう思う」(40.0%)との肯定的回答が50.0%と半数を占め、否定的意見は16.1%にとどまった。否定的評価の理由(複数回答)は、「コストに対する効果が不明確」(56.6%)、「モチベーションの阻害要因はオフィス環境ではない」(37.5%)が多く、モチベーションとオフィスデザインの関連性への疑問が示された。
同調査結果の概要は↓
http://www.mri.co.jp/REPORT/CLUB/2007/03/20070301_club09.pdf