ゼイタックス

経営関連情報 (2007/09/28)

4人に3人が不安感を抱く食品の安全性

 中央調査社が実施した「食の安全に関する調査」結果(有効回答数1286人)によると、食品の安全性については、「非常に不安」が24.0%、「やや不安」が52.0%と、4人に3人(76.0%)が日ごろ不安を感じていることが分かった。男女別にみると、男性の66.2%に対し、女性は84.3%と、女性のほうが食品の安全性に敏感なようだ。また、輸入食品への不安感は9割弱(「非常に不安」42.3%、「やや不安」44.6%)にのぼった。

 食品の安全性に不安を感じること(複数回答)については、「生産地・原産地(国産か輸入品かなど)に関すること」が62.1%ともっとも多く、次いで「保存料、着色料など食品添加物」(57.3%)、「(残留)農薬」(57.2%)、「加工時の食品衛生、品質管理」(54.8%)が上位を占めた。以下、「食品表示」(49.2%)、「遺伝子組み換え食品」(31.8%)、「BSE(狂牛病)」(31.1%)などが続いた。

 食品購入時の生産地表示への意識については、「とても気にする」が32.3%、「まあ気にする」が46.1%と、気にする人は合計で8割近くにのぼるが、男性の67.1%に対し女性は88.2%と、男女に大きな差がみられた。食品の生産地表示への信頼感は、「非常に信頼している」は3.9%と低いものの、「まあ信頼している」は62.8%を占めた。一方、「あまり信頼していない」は27.7%、「まったく信頼していない」は3.0%だった。

 食品の安全性の保証について「信頼できる」と「どちらかといえば信頼できる」を合わせた信頼感は、「(個々の)農家」(82.3%)が8割を超え、次いで「生産者団体(農協など)」(75.0%)、「消費者団体(生協など)」(72.4%)が7割以上だが、「販売者(商店、スーパーなど)」(58.1%)や「食品メーカー」(57.2%)は5割台に下がる。一方、「輸入業者」(14.9%)や「外食産業」(30.1%)の信頼度は低い結果となった。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.crs.or.jp/pdf/foodpr07.pdf