経 営 関 連 情 報 |
2001年11月26日-001
新卒初任給は1%未満ながら前年を上回る
今年3月に大学・高校等を卒業した新卒者の6月時点の初任給が1%未満の低い水準ながら前年を上回ったことが、厚生労働省が21日に公表した「平成13年賃金構造基本統計調査結果速報」で明らかになった。同速報は、従業員10人以上の約4万3千民間事業所の中で新卒者を採用した約1万5千事業所の6月分の初任給を調べたもの。
速報によると、平成13年の初任給を学歴別にみると、男女計では、大卒19万5,100円(対前年比0.7%増)、高専・短大卒16万5,900円(同0.0%)、高卒15万4,000円(同0.6%増)。これを男女別にみると、男性では、大卒19万8,300円(同0.7%増)、高専・短大卒17万300円(同▲0.8%減)、高卒15万8,100円(同0.6%増)、女性では、大卒18万8,600円(同0.6%増)、高専・短大卒16万3,800円(同0.1%増)、高卒14万8,700円(同0.7%増)となっている。この結果、男性の高専・短大卒を除き、各学歴とも1%未満の低水準ではあるが、前年を上回った。
また、企業規模別の初任給をみると、男女計は、大卒では大企業(常用労働者1,000人以上)と中企業(同100~999人)が19万円台、小企業(同10~99人)が18万円台、高専・短大卒では各企業とも16万円台、高卒では各規模とも15万円台となっている。これを男女別にみると、男性は、大卒では大企業が20万円台、中企業と小企業が19万円台、高専・短大卒では大企業と小企業が17万円台、中企業が16万円台、高卒では各規模とも15万円台。一方、女性は、大卒では中企業が19万円台、大企業と小企業が18万円台、高専・短大卒では各規模とも16万円台、高卒では大企業と中企業が15万円台、小企業が14万円台となっている。
なお、大企業を100とした初任給の企業規模間格差を男女別にみると、男性は、中企業97~99、小企業96~101と、各学歴とも大きな格差はみられない。女性は、中企業99~102、小企業94~100となっており、高卒で小企業が94と最も格差が大きくなっている。また、男性の高卒では小企業が101、女性の大卒と高専・短大卒では中企業がそれぞれ101、102となっており、大企業を上回る傾向が続いている。
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