ゼイタックス

経営関連情報 (2007/04/06)

今夏のボーナスは3年連続で増加の見通し

 3月30日に発表された厚生労働省の毎月勤労統計によると、2006年冬のボーナスの一人あたり平均支給額は43万3825円、前年比0.1%増とほぼ前年並みの水準にとどまった。さて、今冬のボーナスはどうなるのか。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「2007年夏のボーナス見通し」によると、民間企業(パートを含む)の今夏のボーナスは、42万3000円、前年比1.7%増と3年連続で増加する予想となった。

 同レポートによると、2007年夏のボーナスを取り巻く環境は、輸出に減速の動きが出ているものの、生産は一進一退ながら増加基調を維持し、景気は回復を続けており、ボーナスの原資となる経常利益は増益が続いている。また、2007年春闘において2年連続でベアが引き上げられる見込みであることも、ボーナスの算出ベースとなる基本給(所定内給与)の増加を通じてボーナスを押し上げる要因となるとみている。

 この結果、今冬の民間企業の一人あたり平均支給額は42万3000円、前年比1.7%増となり、伸び率は昨年の夏、冬の伸び率を上回る。産業別では、業績の好調な製造業が53万円、前年比3.0%増と5年連続で増加し、全体を押し上げると予測。一方、非製造業では利益の伸びが鈍化してきており、39万4000円、同1.2%増と3年連続で増加するものの、製造業に比べると伸びは小幅にとどまると見込んでいる。

 また、ボーナス支給労働者数は、景気回復を背景に雇用者数が増えて、ボーナス支給労働者数の割合も高まっていることから、3699万人、前年比1.4%増と4年連続で前年を上回る見込みだ。この結果、夏のボーナス支給総額(民間企業ベース)は15.6兆円、同3.1%増と3年連続で前年を上回る見通しだ。ボーナス支給総額の増加によって、多少なりとも今夏の消費の押し上げ効果が期待できるとみている。

 同レポートの詳細は↓
 http://www.murc.jp/report/research/bonus/2007/0688.pdf