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仕入価格DI、3ヵ月連続で過去最高値を更新

経営関連情報 - 2008年06月02日

 商工中金が発表した中小企業月次景況観測5月調査結果によると、5月の仕入価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は前月に比べ5.6ポイント増の+36.3と、3ヵ月連続で調査開始(1992年2月)以来最高の上昇超幅を記録した。製造業(+43.1)、非製造業(+30.7)とも調査開始以来最高の上昇超幅。上昇超幅が大きいのは、「鉄鋼」、「金属製品」、「印刷」、「建設」などだった。6月予測は+36.3となる見込み。

 5月の景況判断指数は、前月比▲0.9ポイントの42.2と、2ヵ月連続で低下し、「好転」と「悪化」の分岐点である50を14ヵ月連続して下回った。2002年2月(39.3)以来の低水準。製造業は1.0ポイント低下の42.2で14ヵ月連続、また、非製造業は0.8ポイント低下の42.1で12ヵ月連続して、それぞれ低下した。6月は全産業で44.0と上昇を見込み、製造業は43.3、非製造業は44.5と、ともに上昇を見込んでいる。

 4月の売上高(前年同月比増加率、建設・不動産を除く900社)は前月比0.1ポイント増の+1.8%と、59ヵ月連続で増加した。先行きについては、5月が+2.5%、6月が+2.2%と、ともに増加を見込んでいる。業種別にみると、製造業は前月比1.7ポイント増の+3.9%と、33ヵ月連続で増加した。非製造業は同1.4ポイント減の▲0.3%と、7ヵ月ぶりに増加から減少に転じている。

 そのほか、5月の販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は、前月比0.7ポイント上昇の+5.5と、上昇超幅が拡大。1990年10月(+6.3)以来の上昇超幅となった。6月予測は+8.2となる見込み。また、5月の採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は、同1.6ポイント低下の▲14.9と、悪化超幅が拡大。2002年2月(▲16.4)以来の悪化超幅となった。6月予測は▲7.2となる見込み。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.shokochukin.go.jp/material/pdf/kansoku/cb2008_05.pdf