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3月の仕入価格DIが+28.6と過去最高~商工中金

経営関連情報 - 2008年04月02日

 商工中金が発表した中小企業月次景況観測3月調査結果によると、3月の景況判断指数は、前月比2.3ポイント増の46.6と2ヵ月連続して上昇したが、「好転」、「悪化」の分岐点である50を12ヵ月連続して下回った。業種別にみると、製造業は2.9ポイント増の46.7、非製造業も1.9ポイント増の46.5と、ともに2ヵ月連続して上昇したが、製造業は12ヵ月連続、非製造業は10ヵ月連続して50を下回った。

 製造業では、「繊維」、「木材・木製品」、「印刷」、「化学」は悪化度合いが弱まり、「鉄鋼」は悪化から好転に転じた。「金属製品」、「一般機械」は悪化度合いが強まり、「電気機械」は好転度合いが強まり、「輸送用機械」は不変から好転に転じた。非製造業では、「建設」、「サービス」は悪化度合いが横ばい、「卸売」は悪化から不変に転じた。「小売」、「トラック運送」は悪化度合いが弱まり、「不動産」は悪化度合いが強まった。

 2月の売上高(前年同月比増加率)は+3.2(前月+3.7)と57ヵ月連続で増加した。先行きについては、3月が+1.2%、4月が+2.4%とともに増加を見込んでいる。業種別にみると、製造業は+3.7%(同+3.9%)と31ヵ月連続で増加。3月は+1.3%、4月は+3.9%とともに増加を見込む。非製造業は+2.8%(同+3.6%)と5ヵ月連続で増加。3月は+1.2%、4月は+0.9%とともに増加を見込んでいる。

 業況判断をみると、3月の販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は+5.0(前月+2.1)と上昇超幅が拡大し、1990年11月(+5.1)以来の上昇超幅となった。また、3月の仕入価格DI(同)は+28.6(前月+26.7)と上昇幅超が拡大し、1992年2月の調査開始以来最高の上昇超幅となった。上昇超幅が大きいのは、「小売」、「印刷」、「金属製品」、「化学」、「鉄鋼」、「一般機械」、「トラック運送」などだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.shokochukin.go.jp/material/pdf/kansoku/cb2008_03.pdf