高齢・障害者雇用支援機構が、1947年~1949年生まれの団塊世代を対象に実施した「団塊世代の就業と生活に関する意識調査(2008)」結果(有効回答数2063人)によると、定年後の就業希望者(「働きたい」+「働きたくないが、働かざるを得ない」)は63.3%にのぼった。働きたい期間は、「65歳まで」が31.3%で最多、次いで「働ける限り何歳になっても」が24.0%、「70歳まで」が20.9%となっている。
ここ1年間で定年を経験し、同一企業で働く継続雇用者は全体の4%と少数だが、うち72.3%がフルタイムで勤務している。継続雇用者の年収は、「201~300万円」が27.7%でもっとも多く、次いで「301~400万円」が16.9%、「101~200万円」が12.0%となっており、500万円以下の割合が67.5%を占める。継続雇用者は、「仕事内容」や「人間関係」についての満足度が高い一方、「賃金」への不満度が高いことが目立つ。
ここ1年間に就職活動を行った人は全体の20.5%で、うち1年前には働いていなかった人が46.3%、企業等勤務者が16.2%だった。また、全体の78.4%が企業等勤務者だが、現在の年収と、新たに仕事を探した場合に得られると考えている年収額の差に対する認識をみると、現在の年収のほうが「200万円以上高い」と認識する人の割合が45.0%と半数近くに達する。これらの人は、過去1年間に就職活動を行った割合が12.0%と低い。
企業等勤務者のうち、勤務理由が仕事を通じて「社会貢献したい」や「実現したい夢や理想がある」などの「自己実現型」の人が57.3%と過半を占めた。自己実現型の人は、該当しない人と比べ、「趣味・スポーツ活動」(33.2%)、「近所づきあい」(25.9%)、「同窓会・会社OBとの交流会」(24.9%)など社外での活動領域が広いことが特徴となっている。また、仕事と生活全般の満足度も高い。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.jeed.or.jp/data/elderly/research/download/dankai_2008.pdf