インターネットが普及して仕事でネットを使うことは当たり前になっているが、仕事中に業務とは無関係に私用でネットを使っていないだろうか。NIKKEI NETと日経リサーチが会社員を対象に実施した「職場でのネット・メールの私的利用調査」結果(有効回答数1102人)によると、5人に1人は何らかの目的で「ほぼ毎日」ネットを私的に利用していることが分かった。
職場において「ネットの私的利用の経験はない」との回答は40%。6割の人が会社で私用に使っているわけだが、その頻度は、「ほぼ毎日」が私的利用者全体の26.6%ともっとも多く、男女別にみると、「ほぼ毎日」は男性(22.6%)より女性(31.5%)のほうが多い。「ほぼ毎日」または「1日に何度も使う」と答えた人の回答者全体に占める割合は2割弱で、5人に1人は私的なネット利用を「ほぼ毎日」していることになる。
私的利用の目的(複数回答)は、「お店・旅行の予約や商品の注文」(36.0%)、「ネットオークションでの入札や出品」(17.4%)、「ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の閲覧や書き込み」(17.2%)などだった。男女別にみると、女性は「ブログやSNS」などのコミュニケーション系が多いのに対し、男性は「ネット証券での売買注文」や「動画サイト・音楽祭との視聴」が多いのが目に付く。
一方、企業側のネット利用に対する制限は、勤務先に「ネットの私的利用を禁止する明文規則がある」との回答は29.9%だった。特に規則はないが、「上司などが指導している」との回答も20.8%あり、合計すると何らかの形でネット利用を規制している職場はほぼ半数にのぼった。具体的な仕組みを導入している企業も多く、「フィルタリング(閲覧制限)ソフトによって制限」との回答が全体の35.5%あった。
同調査結果の詳細は↓
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT09000010072006&cp=1