有力企業のひとつの目安となるのは株式上場基準。例えば、2204年1月時点であれば、1)決算期が2002年4月~2003年3月)、2)資本金2億円(4000単位)以上、3)設立後3年以上(2001年1月1日以前に設立されたもの)、4)未上場(店頭上場企業を除く)、5)税引前利益が最新期4億円以上かつ前期1億円以上または前々期1億円以上)、6)株式会社のみなどの要件を満たしている企業である。
帝国データバンクがこのほどまとめた2004年上場基準突破企業動向調査結果によると、2004年1月時点で上場基準を突破した未上場企業は前年比19.5%(209社)増の1279社となって、89年の調査開始以降、過去最高だった89年を12社上回った。
リストラも一巡し、倒産件数の減少、大手企業の合併・統合、上場企業の再建策策定といった背景など、各企業の事業効率化が進み収益を拡大させたことが社数増加の最大要因とみられている。
上場基準突破企業を業種別にみると、製造業が14業種中10業種(昨年は4業種)で前年比増加となり、前年に比べ24.9%(76社)増の381社となった。非製造業は、8業種すべて(昨年は3業種)で前年比増加となり、17.4%(133社)増の898社となった。
また、売上高別にみると、「100億円以上300億円未満」が458社で全体の35.8%を占めトップ、以下、「300億円以上500億円未満」と「500億円以上1000億円未満」が各196社、15.3%、「1000億円以上」が170社、13.3%と続いている。