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経営関連情報 (2003/12/26) | ||||||
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■ 新入社員、給与の「年功的な処遇」希望が増加
給与の決め方は、多くの企業が近年、年功的なものから能力給のウエイトを高める傾向にあるが、新入社員は「年功的な処遇」を希望する割合が増加していることが分かった。これは、社会経済生産性本部が半年ごとに実施している新入社員の半年間の意識変化調査で、今年3~4月実施の調査と10~11月実施調査を比較したもの(有効回答数228人)。 調査結果によると、給与の決め方は、「個人の能力・業績」を希望する割合は低下し、「年齢・経験により給与が上がるシステム」(年功的な処遇)を希望する割合が増加している。その割合は、今年秋の調査では36.8%を占め、今年春からは4.8ポイント、昨年秋からは10.7ポイントと増え続け増加傾向にある。 また、「友人との約束よりも、職場でのアフター5の付き合いを優先する」との回答も46.7%と最近5年の秋の調査では最も高くなるなど、新入社員の保守化の傾向がうかがえる結果となった。さらに、「なじめない仕事を我慢して続けるのは無意味」に肯定的な回答(40.8%)は最近減少傾向にあり、「条件のいい会社があれば、さっさと移る」に肯定的な回答(42.0%)も今年春・秋ともに減少した。 このようにみてくると、新入社員は、よくいえば中長期的視野で現在の仕事に取り組もうとしていると考えられるが、雇用情勢が悪化しているため、そうそう転職もままならず、いったん入社した会社にしがみつくためにはプライベート部分を犠牲にして我慢するといいた意識の変化を垣間見ることもできる。それにしても、入社そうそうから「年功的な処遇」を希望していては少々覇気がないと思うが、いかがなものか…。 |
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