10月10日から全国17地域で自動車の新しい地域名表示ナンバープレート(ご当地ナンバー)が導入された。自動車のナンバープレートには、自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局や自動車検査登録事務所の名称等を表示しており、従来、自動車検査登録事務所の新設に伴い、新たな地域名表示を創設してきたが、今回は、地域振興や観光振興などの観点から、同登録事務所の新設に関係なく、新たな地域名表示を認めたもの。
ご当地ナンバーに移行する地域は、「仙台」、「会津」、「那須」、「高崎」、「川越」、「成田」、「柏」、「諏訪」、「伊豆」、「金沢」、「豊田」、「一宮」、「岡崎」、「鈴鹿」、「境」、「倉敷」、「下関」の17地域。現在使用中の自動車についてご当地ナンバーへの変更を希望する場合は、運輸支局などに直接持ち込んで行う交換のほか、自治体の行うイベントを利用した交換や、取扱いを希望する自動車販売店での交換もできるようになっている。
新たな地域名表示の対象となる地域の基準は、1)地域特性等について一定のまとまりがある複数の市町村の集合が原則、2)登録されている自動車の数が10万台を超えていること、3)都道府県内の人口、登録自動車の数などに関して極端なアンバランスがないことなどだ。こうした基準に基づき、市町村が住民の意向などを踏まえた上で、都道府県を通じて国(地方運輸局)に要望して認められた。
なお、今回導入された17地域のほか、「つくば」が2007年2月に導入予定となっている。各運輸局では、ご当地ナンバーが動く広告塔となり、地域の観光振興と地域活性化への波及効果に期待を寄せている。