総合人材サービスのインテリジェンスが発表した「職種別平均年収ランキング」によると、同社が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」のサービス登録者の給与(年収)データを元に作成された職種別平均年収ランキングは、「25~29歳」、「30~34歳」、「35~39歳」の各年齢層ともにトップは「投資銀行業務」、2位は「運用会社(ファンドマネージャー・アナリスト・ディーラー)だった。
年齢層別に上位ベスト3みると、「25~29歳」は、「投資銀行業務」(577万円)、「運用会社」(544万円)、「プロジェクトマネージャー(IT)」(525万円)の順。「30~34歳」は、「投資銀行業務」(887万円)、「運用会社」(880万円)、「MR(医療情報担当者)」(655万円)の順。「35~39歳」は、「投資銀行業務」(1281万円)、「運用会社」(989万円)、「法人営業(メガバンク・地方銀行)」の順となった。
このように、金融や財務に関連する職種の平均年収が上位になっている背景には、昨年の景気の好調により、M&Aや拠点展開など積極的な事業拡大を進める企業が増え、これに伴う人材採用ニーズが発生していることがある。その一つが金融、財務の分野だが、事業拡大にあたっては、従来の金融機関からの融資だけでなく、市場からの資金調達や資産運用が欠かせない。
そのため、投資銀行への依頼案件の増加、社内財務部門の強化によって、投資銀行業務、財務、経営企画・事業企画・新規事業開発などの職種で関連するキャリアを持つ人材の採用ニーズが高まっている。また、企業の設備投資、特にIT分野への積極的な投資が行われており、コンサルティングファーム、システムインテグレータを中心にITコンサルタント、プロジェクトマネージャー、SEの人材採用が積極的に行われているという。
同平均ランキングの詳細は↓
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20080116.html