ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが運営する転職サイト『イーキャリアプラス』が、この春就職する21~25歳の男女を対象に実施した「2009年度新社会人の意識調査」結果(有効回答数:男女各200人)によると、就職する会社で定年まで働きたいかを尋ねたところ、男性では76.0%、女性では56.5%が「定年まで働きたい」と回答した。全体では66.3%となり、不況の影響を受け、“安定志向”が際立つ結果となった。
次に、志望どおりの企業に就職できたかを聞いたところ、全体の42.0%が「志望どおり」、38.5%が「やや志望どおり」と回答し、5人に4人が志望どおりの就職ができたことになる。さらに、就職活動を終えた感想では、「楽だった」との回答は30.3%にとどまり、「楽ではなかった」(52.0%)を大きく下回った。志望どおりの企業に就職できた人は多いものの、志望した企業の内定を受けるには苦労した様子がうかがえる。
入社するにあたって不安なことは、「先輩・上司とのコミュニケーション」が男性40.0%、女性44.0%でともにトップ、次いで「リストラ」が男性16.0%、女性11.5%でともに2位となった。昨今の経済状況や昨年から話題となっている「内定取消し」に対する不安が多少なりとも影響したと推察できる結果となった。3位は、男性が「生活費」(8.0%)、女性は8%の同率で「起床時間」、「同期とのコミュニケーション」となった。
また、社会人に必要な要素(3つまで回答)については、「責任感」が63.3%と圧倒的に多く、次いで「行動力」(10.0%)、「向上心」(6.3%)となった。自分の強み(同)については、「責任感」(29.0%)、「協調性」(17.3%)、「向上心」(13.0%)となり、反対に自分の弱み(同)については、「行動力」(22.0%)、「根性やガッツ」(10.8%)、「コミュニケーション能力」(10.0%)の順となった。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.softbankhc.co.jp/press/release/fy2008/20090120/130000.html