ゼイタックス

経営関連情報 (2006/12/04)

ネットの口コミ、4人のうち3人が参考に

 ネット上の書き込みは時には大きな力を持つ。気になった商品について検索した際、アマゾンのレビューや個人のBlogに掲載された感想文が真っ先に目に入るということも珍しいことではない。ネット上にあふれる口コミをプロモーションに利用するサービスも今年になって目立ち始めた。インターネットコムとgooリサーチが行った調査では、ネットの口コミを4人のうち3人が参考にしていることが分かった。

 調査結果(有効回答数1093人)によると、ネットユーザーが書き込む情報を参考にして商品やサービスに興味を持ったり、購入・利用したことが「ある」との回答は74.8%とほぼ4分の3にのぼった。参考にしたサイトの種類(複数回答)は、トップは価格.comに代表されるような「比較サイト」(67.2%)、続いて「Blog」(43.8%)、「掲示板」(36.4%)、「個人のホームページ」(28.2%)、「SNS」(17.6%)の順だった。

 さらに、「Blog」と回答した人のうちの38.0%は特定のBlogを参考にしているという。このように、他のネットユーザーに影響を与えるブロガーは、“アルファブロガー”や“インフルエンサー”などとも呼ばれる。最近は、ブロガーにお金や商品を渡して記事を書いてもらうプロモーションサービスが盛んだが、他人が書いたBlog記事の背後にスポンサーが存在したらどのように感じるだろうか。

 この質問に対し、28.0%が「そのBlogに対して不信感を抱く」と回答、「スポンサーに対して不信感を抱く」との回答も20.9%いた。PR目的のBlogは手放しで受け入れられているわけではないようだ。もっとも、50.1%が「実際に役立つ情報だったり、スポンサーなどの情報が明らかにされていれば、特に気にしない」と回答。情報を明らかにしつつ、読み手に配慮して書けば、役立つ情報として受け入れられる可能性がある。

 一方、調査対象のうちBlogを運営したことがある人が38.7%いたが、彼らに「スポンサーから報酬を得て、自分のBlogで商品等を紹介したいか」を尋ねたところ、「自由に書けるなら紹介したい」との回答が61.7%でトップ、「自由に書けなくても紹介したい」は7.6%に過ぎず、報酬を得たとしても自分の意見は曲げたくないという人が多いようだ。内容にかかわらず「紹介したくない」人も30.1%いた。