ジャイアンツの金に任せたなりふり構わぬ補強や成績低迷などで嫌気がさしてG党離れするファンが多いが、プロ野球全体の人気も低下しているようだ。UFJ総研とインフォプラントが提供する生活者情報マーケティングデータサービス「C-NEWS」が実施した「スポーツマーケティング基礎調査」では、回答者の6割近くがプロ野球のテレビ中継を見なくなり、プロ野球人気の低下を裏付けた。
調査結果(有効回答数2000人)によると、プロ野球のテレビ中継の視聴頻度について、「かなり減っている」(33.8%)と「やや減っている」(24.5%)との回答を合計すると6割近くが「減っている」と感じている。自分の周囲のプロ野球ファンの増減についても「(かなり・やや)減っている」と感じている回答者が55.0%いる。視聴頻度・ファンの減少は、年齢層が高いほど大きく、地域では関東の減少が特に大きい。
プロ野球ファンが減った理由(複数回答)は、「好きな選手や実力のある選手の大リーグ流出」(41.2%)がもっとも多く、以下、「チーム戦力が不均衡」(30.6%)、「スター選手のスケールが小さい」(30.5%)、「試合のテンポが遅く、試合がしまりの内容にみえる」(27.7%)などが続く。「好きなチームが優勝争いに加わらない」は18.0%だったが、ジャイアンツファンに限れば47.2%と高い。
プロ野球に望むこと(複数回答)でもっとも多いのは、「経営者・プロ野球機構などの意識改革」(38.7%)であり、ファンチームの有無や応援チーム別にみてもすべてで1位だった。これに「チーム戦力の均衡」(33.3%)、「試合時間の短縮」(31.3%)が続いた。「大リーグとの交流など国際化の推進」は全体で27.2%だが、ジャイアンツファンでは41.3%と望む声が多かった。
同調査の詳細は↓
http://cnews.info-plant.com/press/press051005.pdf