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経営関連情報 (2004/04/30)

今年4月以降に株式公開予定・希望企業は1412社

 帝国データバンクが今年2月に実施した非上場企業の株式公開意向についてのアンケート調査結果(有効回答数1945社)によると、4月以降に株式公開を予定・希望する企業として1412社から回答を得た。株式公開を予定・希望する時期は、「未定」を除いて「2006年」が149社で最も多く、未公表・未回答を除いた回答企業1277社に占める割合は11.7%だった。

 次いで、「2007年」が144社、「2005年」が106社などが続く。「未定」は645社で、構成比は50.5%と半数を超え、昨年2月に実施した前回調査と比べ9.9ポイント増加した。また、「2004年(4~12月)」は45社だったが、公開が近い企業については証券会社が情報開示を控えるように指導する傾向があるため、実際にはもっと多くなることは確実。2003年実績(121社)を上回る可能性は高いとみられている。

 株式公開を予定・希望する市場(複数回答)は、「ジャスダック(店頭市場)」が619社の指名を集め最も多かった。ただし、回答企業が指名した割合(指名率)は43.8%で、前回調査と比べ12.8ポイント減少した。ジャスダックの指名率が50%を下回ったのは7回目の今調査が初めて。ジャスダックに次いでは「東証マザース」が多く、367社の指名を集めた。指名率は前回調査から3.0ポイント増の26.0%だった。

 株式公開予定・希望企業の従業員数については、不明分を除いた1401社の分布の中間の位置(中央値)は60名、最も多い「最頻値」は10名だった。前回調査と比べ、中央値は5名増、最頻値は5名減だった。業歴については、1401社の中央値が22年、最頻値は4年で、前回調査と比べ、中央値は3年、最頻値は1年長くなった。

 また、最新期の当期利益については、「黒字」が1072社、「赤字」が235社で、未詳の105社を除く1307社に占める割合は、「黒字」が82.0%、「赤字」が18.0%だった。黒字企業の割合は、前回調査に比べ8.9ポイント増加している。