USBメモリとは、USBポートに接続して使用する、持ち歩きが可能なフラッシュメモリのこと。PCのデータを記録して、他のPCにデータを移し変えたり、外へ持ち運ぶのに利用しているケースも多い。ところが、このUSBメモリをPCに接続したところ、ウイルスが検知されたという、報告が情報処理推進機構(IPA)に多く寄せられているという。同推進機構ではUSBメモリの取扱いに注意を呼びかけている。
PCに挿すだけで使えるという気軽さから人気のUSBメモリだが、IPAによると、5~6月ころから、外部記憶媒体を媒介して感染するウイルスによって、USBメモリがウイルスに感染する事例が増えているという。PCからUSBメモリに、そのUSBメモリから別のPCへと二次感染の怖れがあることから、IPAは、USBメモリを挿して使用するPC及びUSBメモリのセキュリティ対策を勧めている。
まず、PC自体のセキュリティ対策は、定期的なウイルスチェック、ウイルスの定義ファイルの更新はもちろん、Windows Update/Microsoft Updateなどでセキュリティホールの解消も行っておくことが大切だとしている。また、インターネットカフェなどにあるPCは、ウイルスチェックがされていない可能性があるので、USBメモリにウイルスが感染する可能性が高く非常に危険だと警告している。
USBメモリのセキュリティ対策は、USBメモリを接続したとき、USBメモリ内の実行ファイルがすぐ起動しないような操作方法を実行することだ。例えば、Windows Vistaの場合では、初期設定だと、Autorun.infファイルや実行ファイルを自動的に起動するので、「スタートボタン」→「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「CDまたは他のメディアの自動再生」といった設定変更を勧めている。
USBメモリからのウイルス感染の対策については↓
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/07outline.html