企業で働いている女性の約4人に1人が非正社員
女性に特化した人材サービスを展開する(株)ビー・スタイルは、企業で勤務している男女800人を対象に仕事環境に関する実態調査を行った。男女雇用機会均等法の制定に大きな役割を果たしたといわれる1970年11月14日に東京都渋谷区で開催された第1回ウーマン・リブ大会から40年以上が経過しているにもかかわらず、仕事環境において、依然として男女間に格差がある現実が浮き彫りになった。
企業で勤務している人の非正社員(契約社員または派遣社員)の割合は、男性が6.2%、女性が24%と女性のほうが17.8%多かった。また、仕事において性別による不公平感を感じている人は、男性の25.8%に対して女性は29.8%とやや女性のほうが多い。女性で正社員と非正社員(契約社員、派遣社員)の平均勤続年数を比較すると、非正社員のほうが平均勤続年数が短く、非正社員では61%が3年未満だった。
企業で働いている女性の収入をみると、「200万円以上300万円未満」が45.8%と最も多く、次いで「300万円以上500万円未満」が23.5%、「100万円以上200万円未満」が23.0%と続く。「年収100万円未満」は2.8%。「年収500万円以上700万円未満」は4.5%と、男性の10.5%の2分の1以下となっている。また、女性の71.6%が年収300万円未満で、男性の47%を大きく上回っている。
女性の多い非正社員(契約社員、派遣社員)のほうが現在の仕事に満足していない。女性の社会進出は進んでいるようにみえるものの、女性は非正社員(契約社員、派遣社員)が多く、収入面においても大きな差がある。また、重要な仕事は男性に任させることが多いなど、依然として女性は仕事環境において、まだまだ不利な立場であることが明らかとなった。