経 営 関 連 情 報 |
2003年04月11日-004
長期雇用を重視する学生は今や11.3%
長期不況を背景に学生にとっては「就職超氷河期」といわれる状況が続いている。インターネット総合ポータルサイトのインフォシークが、今年就職活動を控えた新大学4年生の男女302人に対して「卒業後の進路」を調査した結果、企業を選ぶ際の最重視ポイントとして「長期雇用が期待できること」との回答は11.3%に留まり、今や学生にとって終身雇用への期待や希望はほとんどないことが分かった。
調査結果によると、厳しい就職環境の中、「民間企業に就職を希望」する学生は47.0%と半数を割り込み、「大学院や海外の大学で学業を続ける」との回答が23.5%にのぼった。特に全男子回答者の32.9%が学業を続けると回答。これは、勉学を続けることで、就職にさらに有利になる資格や専門知識を身に付けたいという考えの現れではないかと推測している。「公務員や団体職員として就職」は13.2%。
民間企業への就職希望者の第一志望業界は、「ソフトウェア」(20.4%)、「サービス」(17.6%)、「広告・放送・ゲーム」(12.0%)、「金融」(8.5%)などの各関連業界の順。職種では、「企画」(33.8%)、「研究・開発」(29.6%)、「営業」(20.4%)が上位を占めた。男性では「研究・開発」(42.0%)、女性では「接客・販売」(20.5%)が最も高い。
また、民間企業への就職希望者の企業を選ぶ際に最も重視するポイントは、「やりたい仕事に就けるかどうか」(65.5%)、「やりがい」(63.4%)、「社内の雰囲気」(53.5%)、「勤務地」(47.2%)の順に高く、前述のように「終身雇用への期待」は11.3%に過ぎない。「やりたいことが出来ないのであれば、同じ会社に長くいることはない」と考える学生が多いと推察している。
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