人事担当者が知りたい分野の1位は「人事制度」
労務行政研究所のWEBマガジン「ジンジュール」が発表した「人事担当者の仕事に関するアンケート調査」結果(有効回答数412人)によると、人事担当者が知りたいと思う人事労務に関するジャンル(複数回答)は、「人事制度」が43.4%で1位となった。2位は「社会保険・労働保険」(40.3%)、3位が「教育・研修、人材育成」(39.8%)、4位が「賃金・賞与・手当」(37.4%)、5位が「各種トラブルへの対処法」(35.4%)となった。
回答者を会社の規模で「1000人以上」、「300~999人」、「300人未満」の3区分で集計したところ、どの規模も項目の順位は変動するが、上位5項目の顔ぶれは変わらない。「人事制度」は1000人以上では1位だが、それ以外の規模では2位。「教育・研修、人材育成」は、1000人以上、300~999人では2位だが、300人未満では4位。一方、「社会保険・労働保険」は、300~999人、300人未満では1位だが、1000人以上では3位に後退した。
また、「賃金・賞与・手当」は300人未満で3位だが、それ以外の規模では4位となっている。全般的に企業としての問題意識、知りたい情報に関しては規模を問わず、同じ傾向を示しているものの、細かくみると、会社ごとに直面している課題に違いがあるため、知りたい順位が変動しているといえそうだ。また、この全体の結果を、回答者の役職別にみると、規模別とは違い、項目に変動がみられる。
一般社員クラスでは、オペレーション業務である「社会保険・労働保険」、「賃金・賞与・手当」が1、2位を占めている。課長以上クラスでは、いずれも「人事制度」が1位となっており、逆に「社会保険・労働保険」、「賃金・賞与・手当」の割合は低くなっている。このことからも、業務内容や組織での役割といったものが結果に反映されているといえそうだ。
課長クラスになると、「人事制度」や「教育・研修、人材育成」、「人事考課、目標管理」といった人事管理の根幹を担うテーマが上位にきている。部長クラスでは、「各種トラブルへの対処法」が2位に入ってきて、5位には「雇用調整・解雇」がランキングされており、より幅の広い領域にわたって知りたいジャンルが分布していることが分かる。
同調査結果の(1)は↓
http://www.jinjour.jp/special/34789.html
同調査結果の(2)は↓
http://www.jinjour.jp/special/35349.html#more-35349