ゼイタックス

経営関連情報 (2004/03/08)

中小企業も決算書を公開する時代(30)

~会社の財務状況について財務分析をしよう

 企業体質の安全度を見るバロメーターとして、「自己資本比率」がある。「自己資本比率」とは、会社の総資産(総資本)のうち、自己資本で賄われている割合をいい、この割合が高いほどその会社の財務体質が安全であると判断できる。返済不要の自己資本の割合が高いほど企業は安定しているといえるから、自己資本比率は高いほうがいいわけだ。

              自己資本【    】
  自己資本比率 = ------------------ × 100 ≒ 【    】%
               総資産 【    】

 この数値が30~40%であれば合格水準といわれている。0からマイナスにいけばいくほど危険信号とみる必要がある。

 また、会社の経常利益の獲得力を示す数値はいろいろあるが、中小企業にとっては「売上高経常利益率」が最も重要な指標のひとつとなる。「売上高経常利益率」とは、会社の経営活動で稼いだ利益(経常利益)が全体の売上高に対してどれぐらいあるかを見る指標だ。この比率が悪いときは、その原因を追求する必要がある。

                  経常利益 【    】
  売上高経常利益率 = -------------------- × 100 ≒【    】%
                   売上高  【    】

(続く)