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融資姿勢に対する「消極的評価」は主要行が最大

経営関連情報 - 2009年06月22日

 金融庁が、各地域の商工会議所の経営指導員等(中小企業診断士等)537人を対象に2月から3月にかけて実施した「金融機関の融資動向等に関するアンケート調査」結果によると、中小企業に対する融資姿勢で「消極的評価」(「消極的」+「やや消極的」)は、「主要行」(38.5%)がもっとも大きく、次いで「地域銀行」(16.8%)、「協同組織金融機関」(10.9%)、「政府系金融機関」(10.9%)の順となった。

 一方、「積極的評価」(「積極的」+「やや積極的」)は、「政府系金融機関」(68.4%)がもっとも大きく、次いで「協同組織金融機関」(60.7%)、「地域銀行」(50.9%)、「主要行」(19.5%)の順。地域別(財務局等)にみると、積極的評価がもっとも大きい地域は「福岡」(68.0%)、次いで「北海道」(66.2%)、「北陸」(63.6%)など。消極的評価がもっとも大きい地域は「東北」(19.3%)、次いで「中国」(18.8%)、「東海」(18.4%)などだった。

 積極的評価をした理由は、主要行、地域銀行では「担保・保証関連」(各34.9%、36.6%)、「新規融資関連」(各31.7%、31.5%)の順。協同組織金融機関、政府系金融機関では「新規融資関連」(各32.8%、34.1%)、「担保・保証関連」(28.1%、20.4%)の順。3番目は、主要行では「金利関連」と「融資条件関連」(各11.1%)、地域銀行、協同組織金融機関、政府系金融機関では「融資条件関連」(各12.2%、16.0%、16.5%)が挙げられた。

 また、消極的評価の理由は、主要行、協同組織金融機関については、「新規融資関連」(各28.8%、30.3%)、次いで「融資条件関連」(各22.3%、24.7%)、地域銀行については、「新規融資関連」(29.7%)、次いで「担保・保証関連」(27.5%)、政府系金融機関については、「新規融資関連」と「担保・保証関連」(各26.3%)がもっとも多く、次いで「審査手続関連」(23.2%)の順となっている。

 同アンケート調査結果の概要は↓
 http://www.fsa.go.jp/news/20/ginkou/20090327-2/03.pdf