経 営 関 連 情 報

2002年12月13日-002
ちょっとした癒しや満足の“プチ欲”を満たす商品がヒット

 長引く不況の中で相変わらず消費の低迷が言われ続けた2002年だが、一方で、多くのヒット商品がうまれたことも事実だ。博報堂の消費トレンドレポート2002によると、これらのヒット商品やサービスを、今年の社会経済現象や生活者心理から分析したところ、今までの生活防衛一辺倒から抜け出し、ちょっとした遊びや贅沢で生活の癒しや満足感を得たいという気分が見え始めたという。

 このような、手堅いわけでもなくリスクを冒すでもない、ちょっとだけ前向き、ちょっとだけ上向きな消費傾向を“プチ欲”消費と名付けている。この“プチ欲”消費は、5つの消費タイプから構成されていると分析している。

 まず、古さと新しさの融合によってちょっとした感動を得たいという「プチジャポン欲求」。例えば、「琉球・奄美の島唄」、「おにぎり専門カフェ」、「ミニ盆栽/こけ玉」、「大きな古時計」など。次は、以前では高嶺の花だった本格商品で自己満足を得たいという「プチプロ欲求」。「防犯グッズ」、「ホームシアター」、「新型スポーツカー」、「ビンテージギター」などが挙げられる。

 3番目は、日常的な消費の一部にちょっとした贅沢を持ち込みたいという「プチセレブ欲求」。セレブリティは有名人のような特権的階級である。「高級スーパー」、「高級下着・化粧品」、「ローティーン向けファッションブランド」などがある。

 4番目は、人間優先の高度な技術でちょっとした先進性を味わいたいという「プチテク欲求」。「カメラ付き携帯電話」、「ブロードバンド」、「小型乗用車」、「大文字表示携帯電話」など。最後は、努力なしに健康や美を手に入れたいという「プチケア欲求」。「マイナスイオン家電」、「電気筋肉刺激器」、「おさかな天国」、「カスピ海ヨーグルト」などを例示している。

 

 

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