格差社会をめぐる議論がかまびすしいが、インターネットリサーチのマイボイスコム社が実施した「格差に関する意識調査」結果(有効回答数1万5034人)によると、普段の生活で感じる格差(複数回答)は、「所得・収入」が82%を占めてトップだった。以下、「世代間」(52%)、「地域」(51%)、「男女」(44%)、「教育」(42%)、「情報」(39%)などの格差が続いた。「特に格差は感じない」との回答は7%にとどまった。
これらの格差のなかで、もっとも強く、または頻繁に感じる格差は、55%が「所得・収入」を挙げ、次位の「地域」(11%)などその他の格差を大きく引き離している。もっとも強く/頻繁に感じる格差を意識し始めた時期は、「所得・収入」、「教育」、「情報」は5年以内が7~8割を占める。だが、「男女」に格差については、6年以上前に格差を意識したとの回答が61%となっている。
こうした「もっとも強く/頻繁に感じる格差」を誰のこととして感じるかという主体(複数回答)については、「自分自身の実感として」(67%)がもっとも多く、次いで「世間一般によくあることとして」(37%)、「家族や友人など、身近な人の体験として」(25%)、「ニュースや記事のなかの出来事として」(21%)となった。
個人の力(努力)で小さくできると思う格差(複数回答)については、「いずれもない」との回答が30%を占めてもっとも多かったが、「情報」(28%)、「所得・収入」(26%)が上位に挙げられた。また、今後拡大すると思われる格差(複数回答)については、「所得・収入」が79%でもっとも多く、以下の「教育」(33%)、「地域」(28%)などを大きく上回った。「男女」の格差は5%ときわめて少ない。