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税務関連情報 (2005/05/11)

東京都のネット不動産公売の売却結果を公表

 東京都はこのほど、全国初の不動産を中心に4月13日から4月20日にかけて実施した第4回インターネット公売の売却結果を公表した。宅地や山林、原野など出品15件のすべてに入札があり、千葉県安房郡の区分所有建物が430万円で落札されたのをはじめ、4月27日の買受代金納付期限には14件について売却が成立。自動車3点を含む17点の売却総額は2867万8623円にのぼった。

 代金納付がなかった1件については、公売保証金2万円を没収し、次順位買受申込者に売却決定した。今回のネット公売では、不動産を出品していることから、近隣地域の不動産取引への影響を考慮し、これまでの1人何回でも入札できる “せり上げ方式”ではなく、1人1回しか入札できない「入札方式」がとられた。参加申込者は、不動産が142人、自動車が198人だった。

 それでも、過去に15回も公売公告した物件をはじめ一般の公売に複数回付された物件が売却でき、ネット公売の威力が再確認された格好だ。都が不動産公売に踏み切った背景には、過去3回の動産のネット公売では、延べ5053人が参加し、総見積価額997万円に対し2.85倍の2846万円の収入を得たという成果がある。今後もネット公売への期待が高まりそうだ。なお、次回のネット公売は宝飾品や掛け軸など動産を対象に6月下旬に公告予定。