経 営 関 連 情 報

2002年12月27日-002
中小企業の景況はなお一進一退の状況が続く

 中小企業金融公庫が25日に公表した12月の中小企業景況調査結果によると、前月と比べた売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲5.8で、前月に比べ4.6ポイント改善したが、過去3ヵ月の実績と比べた今後3ヵ月の売上見通しDI(同)は2.4で、4.8ポイント悪化している。中小公庫では、「中小企業の景況は一部に持ち直しに向けた動きがみられるものの、なお一進一退の状況が続いている」とみている。

 同調査は、同公庫取引先中小企業900社を対象に12月中旬に行ったもの(有効回答数611社、回答率67.9%)。売上DIを最終分野別にみると、設備投資関連(▲7.5)、家電関連(▲0.7)などで「減少」超幅が縮小し、乗用車関連(10.9)では「増加」超幅が拡大し、ともに改善した。売上見通しDIでは、設備投資関連(9.7)は「増加」超に転じ改善したものの、乗用車関連(7.9)、衣生活関連(8.9)、食生活関連(▲3.8)などは悪化している。

 その他では、利益額DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲5.6で0.6ポイント改善、設備判断DI(「不足」-「過剰」企業割合、季節調整値)は▲21.2で1.0ポイントの改善だった。なお、資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲20.1で1.7ポイント改善したが、ここ数ヵ月は改善、悪化を交互に繰り返す不安定な状況にある。

 

 

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