ゼイタックス

地デジ移行、「満足」50.6%、「不満」14.4%

経営関連情報 - 2011年09月02日

 7月24日に地上デジタル放送への完全移行がなされてから1ヵ月強、多少のトラブルはあったが、概ね順調に推移したようだ。(株)メディアインタラクティブが「地デジ化に関するアンケート」(有効回答:30~49歳の男女524人)を行ったところ、地デジ対策を実施した人は全体の95.4%を占め、ほとんどの人が地デジを試聴できる環境を整えていることが分かった。未対応者への対応が今後の課題のようだ。

 一方、未対応の人の対応の予定については、すぐにでも、と答えた人は少数派で、比較的余裕をもって対応を検討している人が多く、半数近くの45.8%は未検討。その理由は、「移行にかかる費用負担」(25.0%)の懸念や、居住環境によってまだ視聴が可能(デジアナ変換等)により「まだ見られる」(25.0%)などの意見が多かった。また、「生活にテレビがあまり必要ない」(25.0%)とテレビの必要性も感じていない人も多いようだ。

 デジタル放送が開始された2003年から、さまざまな形で地デジ移行への告知がなされてきたが、一般の消費者が本格的に対策を始めたのは2009年以降のようだ。そして、テレビ本体を買い換えた人が87.6%と圧倒的だった。チューナーを設置すれば継続して閲覧できることも知られていたが、これを機会に買替えを実施した人が大多数。次いで、「録画機器の買替え」(4.0%)、「チューナーのみ買替え」(3.2%)。

 今回の地デジ移行について、「満足」と回答した人は50.6%、「不満」と答えた人は14.4%と、全体的には満足度が高かった。満足の理由として多く挙げられたのは、「映像が綺麗」という意見で、「地域情報などがすぐに得られる」、「dボタンが面白い」などの意見もあった。一方、不満な人の意見としては「費用負担を強制された」、「特に変化が無いのに手間がかかった」など、半ば強制的な実施に対して不満が大きかったようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.i-research.jp/report_dl/download/55_report_dl5fkf9q.pdf