経 営 関 連 情 報 |
2002年08月07日-001
日商、7月の業況DIは小幅悪化、水準は依然低く楽観許さず
日本商工会議所が8月5日に公表した早期景気観測調査結果によると、7月の業況DI(「好転」-「悪化」、前年同月比ベース)は、前月水準(▲48.1)よりマイナス幅が0.8ポイント拡大して▲48.9となった。DI値の水準は、4月以降一進一退を繰り返しており、前月、わずかながらも縮小したマイナス幅は再び小幅拡大となった。
業種別の業況DIをみると、小売業以外の4業種でマイナス幅が縮小し、特に建設業(▲57.1)で2001年5月以来のマイナス50台、卸売業(▲48.7)で同じく2001年5月以来のマイナス40台となった。一方、小売業は▲49.1と前月水準よりマイナス幅が8ポイント拡大し、このため全産業でもわずかながらマイナス幅拡大となったもの。小売業を除く4業種でマイナス幅が縮小したものの、DI値の水準は依然として低く、日商では「景気の先行きに楽観は許されない」とみている。
なお、日商には先行きの不透明感や消費意欲の低迷を訴える声が未だなお多数寄せられており、例えば、「公共工事の前倒し発注の活発化も、その反動で今後の仕事量減少を危惧」(静岡・一般工事)や「給与見直し、賞与減少に伴う消費環境の悪化」(山形・百貨店、勝山・商店街)、「同業者間の価格競争が激しく、先行きに不安」(倉吉・農畜産物水産物卸売)、「天候不順で盛夏商品の動向が今一つ」(二本松・各種商品小売、柏崎・百貨店)などといった指摘が寄せられている。
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