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税務業界情報 (2005/11/14)

2005年度社会保険労務士試験の合格者は4286人

 厚生労働省は11日、去る8月28日に全国19都道府県で実施された第37回(2005年度)社会保険労務士試験の合格者が、前年より564人(11.6%)少ない4286人だったことを明らかにした。ここ10年では初めて減少した。受験申込者数は同6.1%減の6万1251人で受験者総数は同6.6%減の4万8120人、受験率は78.6%(前年79.0%)だった。この結果、合格率は前年より0.5ポイント減少の8.9%となった。

 合格者を年齢別にみると、「30歳代」が41.2%を占めてもっとも多く、以下、「20歳代」(24.7%)、「40歳代」(19.9%)、「50歳代」(11.2%)、「60歳代以上」(3.0%)の順に多い。最年少者は19歳、最高齢者は74歳だった。また、職業別にみると、「会社員」が45.4%を占めてもっとも多く、「無職」が26.2%、「公務員」が6.1%、「その他」(22.3%)の順。男女別では、男性が68.8%、女性が36.2%だった。

 今回の試験の合格基準は、1)選択試験は、総得点28点以上かつ各科目3点以上(労働基準法および労働安全衛生法は2点以上)、2)択一式試験は、総得点43点以上かつ各科目4点以上、の2つの条件を満たした者が合格とされた。この合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したもの。

 合格者のうち、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者または厚生労働大臣が指定した講習を終了した者は、全国社会保険労務士会に登録することによって、社会保険労務士になることができる。なお、2005年9月30日現在の社会保険労務士の登録者数は、2万9460人となっている。