Tech総研(リクルート)が5日に発表したエンジニアを対象とした冬のボーナス調査では、2004年冬のボーナス額平均は66.6万円(税込み)で、昨冬(63.1万円)に比べ5.5%(3.5万円)増加したことがわかった。調査対象はエンジニア500人で、IT・通信、エレクトロニクス、機械系などの業種で働くエンジニアの回答者が約7割を占める。
調査結果によると、「昨年よりも増加」との回答が全体の49%とほぼ半数を占めたものの、「減った」との回答も16%あった。ソフト系とハード系を比べると、平均額はソフト系67.2万円がハード系66.0万円をわずかに上回るが、前年からの増加率では、ハード系が6.7%(4.2万円)増でソフト系の4.3%(2.8万円)増を上回る。これは、製造業の好調ぶりが反映された結果とみている。
全産業の平均と同様に「昨年度よりも額はやや増加」というのが、今回の調査の全体的傾向だが、もらう側の満足度という点ではなかなか厳しいものがある。「非常に/まあまあ満足」との回答が26%であるのに対して、「普通」との回答が34%、「やや不満/かなり不満」層が39%と多数を占めた。
近年は成果主義型の人事制度が各企業に浸透しており、全社員一律アップ/ダウンというより、部署や個人の業績がボーナス額に反映される傾向が強まっている。ちなみに、回答者の企業で成果主義制度がすでに導入されているところは全体の76%にのぼる。「不満」と答える人の理由は、たんに支給額が少ないというだけでなく、評価自体への不満という面があることも見逃すことはできないようだ。
調査の詳細は↓
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03100.jsp?p=lw2031&f=release&__r=1