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税務関連情報 (2004/03/12)

酒税の国税収入に占める割合は4%弱

 よく酒飲みは「おれは体を犠牲にして国に貢献(納税)している」との冗談を言うが、酒税の国税収入に占める割合は4%弱に過ぎないのである。この割合は、1950年度の18.4%をピークに60年代後半まで二ケタ台を維持して以降、一ケタ台に突入、平成のみ世になってからは3%台で推移している(2003年度(当初予算額)は発泡酒の税率引上げによる駆け込み需要などで4%)。2004年度(当初予算額(案))は3.6%だ。

 ところで、国税庁がまとめた2002年度成人1人あたりの酒類販売(消費)数量によると、「清酒」8.8リットル(1升びん4.9本弱)、「焼酎」8.3リットル(1升びん4.6本)、「ビール」41.1リットル(大びん64.9本)、ウイスキー1.2リットル(700ミリリットルびん1.7本)など年間合計94.0リットルのお酒を飲んでいる。もちろん、お酒を飲まない人も含めての平均だから、お酒を飲む人だけで計算すればもっと数値は跳ね上がる。

 都道府県別にみると、「東京都」が130.4リットルでトップ、次いで「大阪府」(113.0リットル)、「新潟県」(111.1リットル)、「高知県」(109.5リットル)、「青森県」(105.2リットル)と続き、ここまでがベスト5。東京・大阪の大都市圏は別にして、巷の噂どおり、新潟・高知・青森は“呑ん兵衛が”多いことが証明された。ん?九州勢は…。大丈夫、九州勢はなんといっても焼酎である。

 全国トップは「宮崎県」の23.8リットル、以下、「鹿児島県」(23.5リットル)、「熊本県」(13.8リットル)、「大分県」(13.7リットル)と熊本国税局管内4県がベスト4を占めた。全国平均8.3リットルに比べるとその飲みっぷりが分かる。もっとも、その分日本酒やビールはあまり飲まず、合計でも全国平均以下の消費量だ。なお、日本酒は、「新潟県」(21.3リットル)と「秋田県」(16.4リットル)の2県が他の都道府県を大きく引き離している。