ゼイタックス

経営関連情報 (2004/01/14)
ネットワークウイルスが猛威を振るった2003年

 情報処理推進機構が8日に公表したコンピュータウイルスの届出状況によると、2003年1年間の届出件数は1万7425件となり、2002年の2万352件から約15%の減少となった。2万件を下回ったのは3年ぶり。届出件数は減少したが、1月にw32/SQLSlammer、8月にw32/MSBlaster、w32/Welchiaの出現など、インターネットに接続しているだけで感染するネットワーク型のウイルスが出現して猛威を振るった。

 w32/MSBlasterについては、いまだにその攻撃は続いている状況だ。感染していることに気づかずに感染を拡大している可能性もあるので、Windowsパソコンの利用者は、以下のサイトで紹介している無償の駆除ツールを利用して検査することをお勧めする。

 「w32/MSBlaster」ワームに関する情報
 http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/msblaster.html

 一方、2004年に活動を停止するw32/Welchiaについては、1月1日以降、その攻撃は減少している。このウイルスに感染することはなくなったが、セキュリティホールの解消など引き続き対策を実施することが必要だ。

 なお、実際にパソコンに感染した(実害があった)ケースは、1999年の54%から減少傾向にあり、2003年は7%にとどまった。ワクチンソフトの導入など、セキュリティへの意識が向上している状況がうかがえる。しかし、情報処理推進機構では、w32/MSBlasterの被害拡大など、セキュリティホールを解消するという対策が浸透していない状況にある、と注意を促している。