中小企業金融公庫が22日に発表した中小企業景況12月調査結果(有効回答数584社)によると、12月の売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は▲2.2で前月に比べ「減少」超幅が0.3ポイント拡大した。最終需要分野別にみると、「建設関連」(▲8.8)、「家電関連」(▲3.1)で「減少」超幅が縮小したものの、「乗用車関連」(▲7.3)、「衣生活関連」(▲11.0)が「減少」超となった。
今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、14.3で「増加」超幅が4.2ポイント拡大した。最終需要分野別にみると、「乗用車関連」(15.2)、「衣生活関連」(4.1)で「増加」超幅が縮小したものの、「建設関連」(5.4)が「増加」超となり、「設備投資関連」(17.4)、「食生活関連」(35.5)で「増加」超幅が拡大した。
また、利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は1.4で4.1ポイント上昇し、「増加」超となった。「金属製品」や「金属」などで「減少」超となったものの、「食料品」、「一般機械」、「印刷」などで「増加」超となった。利益水準(過去3ヵ月の実績)をみると、黒字企業割合は47.2%で前月比1.2ポイント低下し、赤字企業割合は21.6%で同1.7ポイント低下した。
以上のことから、中小公庫では、「中小企業の景況は、一部に弱い動くがみられ、足踏み状態が続いている」との見方を示している。