日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)が、同協会資格認定会員を対象に実施した「ファイナンシャル・プランナー実態調査」結果(有効回答数9402人)によると、FP業務における年間収入は、全体でみると、「100万円未満」が50.8%でもっとも多く、次いで「200~600万円未満」が22.2%、「100~200万円未満」が10.5%の順だった。年間収入「1000万円以上」は9.4%と1割弱だった。
年間収入「1000万円以上」の割合をFP業務経験年数別にみると、「3年未満」ではわずか2.1%、「9年未満」では8.9%、「9年以上」では16.7%と、FPとしての経験が長くなるにつれ年間収入は高くなる傾向がある。また、FP業務の中でもっとも相談が多い分野は、主に保険の新規加入・見直しなどを提案する「保障・補償設計」が34.9%、次いで「金融資産運用設計」が25.1%、「ライフプランニング」が14.8%と続く。
相談料の売上があるFP(393人)の1時間あたりの相談料は、「5000~1万円未満」が34.6%でもっとも多く、「5000円未満」は33.1%、「1万~2万円未満」は27.5%だった。FP業務による平均収入の推移をみると、1時間あたりの相談料は2004年度の6200円から2009年度は8500円へ、法人1人あたりの顧問料(1ヵ月)は同2万9000円から7万6000円へなど、どの項目でも増加している。
個人顧客を持つFP(87人)の顧客層は、「会社経営者・会社役員」が37.9%ともっとも多く、次いで「会社員」が32.2%、「年金生活者」が16.1%という結果になった。個人顧客からの相談分野は、「ライフプランニング(教育資金・住宅資金など)」が25.3%でトップ、以下、「金融資産運用設計」が21.8%、「相続・事業承継設計」が19.5%、「タックスプランニング」が11.5%などで続いている。
同実態調査結果の詳細は↓
http://www.jafp.or.jp/about/news/files/newsrelease20091117.pdf