矢野経済研究所が、全国の短大2年生、4年制大学4年生、大学院(修士)2年生の男女を対象に6月に実施した「就職活動に関する学生アンケート調査」結果(有効回答数700人)によると、就職活動の悩み・困ったこと(複数回答)について、未内々定学生(全体の49.8%)は、「自分が何に向いているのか? 何をやりたいのか? が見つけられない」が58.5%でもっとも多く、「自分探し」が最大の悩みとなっている。
次いで、「自己分析がうまくできない」(45.2%)、「自己分析から具体的な企業選びに結び付けられない」(31.1%)などの回答が内々定者より高い回答率を示し、なかでも「自分にフィットする企業が見つけられない」(32.3%)については、内々定者の約2倍を超える結果となった。このように、「自分探し」と「企業探し」につまずきを感じている未内々定者の実態が明らかになっている。
内々定者(全体の50.2%)について、もっと力を入れておけばよかったこと・対策(複数回答)は、「自己分析」(46.6%)、「企業研究(多数の企業を幅広く知る)」(42.3%)、「業界・業種研究(多数の業界・業種を幅広く知る)」(39.7%)が上位を占めた。これらは、自分の適性を踏まえて幅広く業界や企業への情報収集を行い、もっとたくさんの選択肢を考えられていればよかったという反省とも受け取れる。
参加したい「業界・企業研究講座」(複数回答)については、「どんな仕事をしているのかを具体的に解説」(51.6%)といった定番講座への要望に加え、次いで「業界を取り巻く環境や課題を客観的に解説」(41.3%)という結果になった。自分が実際にやることを知りたいと思う一方で、現下の雇用情勢の不安定さを背景に、業界や企業のおかれている外部環境を冷静に判断したいと考える学生が多いことがうかがえる。
同アンケート調査結果の概要は↓
http://www.yano.co.jp/press/pdf/496.pdf