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2001年12月12日-001
東芝・新日鐵化学、業界初のテレビ用プラスチックのリサイクル技術開発

 株式会社東芝と新日鐵化学株式会社は、テレビ用プラスチックのリサイクル技術の共同開発を進めてきたが、このほど、成形性・物性・外観などについて、バージン材料と同等の性能が得られるマテリアルリサイクル技術を確立した。今回開発した技術により、使用済みプラスチックを再びテレビに戻すというクローズド・マテリアルリサイクルのループが構成可能となり、廃棄物としての排出が大幅に減量され、ゼロエミッションに大きく近づくことが期待される。このようなマテリアルリサイクル技術の確立は業界初。

 今回開発した技術は、リサイクルの障害となっていたほこりやラベルなどの異物や塗装の除去の困難性を解決し、歩留まりの高い乾式洗浄技術と、再生樹脂の成分を調整するコンパウンド技術との融合によるもの。この技術をベースに、これまでにない新たなリサイクルループの構成を可能にし、技術導入によって、現在、製品重量比で55%以上と定められているテレビのリサイクル率の向上が可能になる。

 テレビ外箱プラスチックのリサイクルシステムとしては、家電リサイクル工場で材料別に分別・破砕したプラスチックを新日鐵化学において、新開発の乾式洗浄を行い、異物を除去後、バージン材と混合させて、物性や成形性を調整した上でペレット化し、リサイクル材としてテレビに再利用する仕組み。

 両社はまず、東芝グループの西日本家電リサイクルやテルムで回収した使用済みテレビを対象に、このリサイクルシステムをスタートする計画。なお、両社では、同技術を、明日12月13日から東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2001」に出店する予定。

 

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