2003年07月23日-001
タイガース活躍での目に見えての消費拡大明らかに!
阪神の躍進は予想に反してやまず、とうとうマジックまで点灯してしまった。優勝までの経済効果は約1133億円との日本総研の試算があるが、すでにお酒を飲む機会やスポーツ紙などの購入回数が増えて嬉しい悲鳴をあげているファンも多い。インフォプラントが18日に公表した「阪神優勝の経済効果」調査(回答数:阪神ファン842人)によると、今シーズン、阪神が好調なことで、昨年の同時期に比べ外食やお酒を飲む頻度が「増えた」のは23.8%で、「減った」(1.5%)を大きく上回った。
具体的に増えた1ヵ月の支出額は「5000円」が31%、次いで「3000円」が21.8%で、全体の平均は約4900円だ。「6000円~9000円」は計5.5%と少数だが、逆に「1万円以上」になると18.3%と多い。現在に比べ今後も「増える」との回答は37.5%を占めた。1ヵ月あたりの支出容認額は「5000円」が40.5%で「5000円以下」に8割弱の回答が集中しているが、「1万円以上」も16.7%となっており、熱いファンの心情がうかがえる。
球場以外での阪神グッズの購入費支出も増えている。昨年同時期に比べ「増えた」が21.3%で、1ヵ月の支出額は「1000円」が最も多く30.9%、平均額は2600円弱。また、スポーツ新聞やスポーツ誌・雑誌の購入費支出が「増えた」のは27.6%。1ヵ月の支出額は「1000円」が44.6%と半数近くを占め、平均額は約1500円である。さらに、阪神が優勝したときは、飲食やグッズの購入、関連セールなどでの支出額は「1万円」が28.3%、「5000円」が17.2%、「3万円」が10.7%。
このように、阪神活躍によって、目に見えての消費拡大が明らかになった。そもそも、ジャイアンツが快進撃を続けたとしても、このような経済効果は表れないだけに、日本の経済再生の一助としては阪神の優勝を願うしかない。ただ、あまりにゲーム差を広げすぎると今の熱気が薄れてしまうおそれもある。政府は、星野監督の経済効果を考慮した采配を期待しているのかもしれない。
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