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中学・高校・大学卒業後3年以内の離職率は七五三

経営関連情報 - 2009年10月23日

 厚生労働省がこのほど発表した新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移によると、中学、高校、大学の卒業後、3年以内に離職する割合は、2006年3月卒ではそれぞれ約7割(67.3%)・5割(44.4%)・3割(34.2%)だった。2008年3月卒は1年目の離職率のデータのみだが、中学卒が43.1%(06年卒は46.4%)、高校卒が19.4%(同23.8%)、大学卒が12.1%(同14.6%)と、いずれも減少傾向にある。

 また、15~34歳(学生を除く)でパートやアルバイトで働く(または希望する)「フリーター」は1982年には50万人程度だったが、2003年に217万人に達して以降、減少傾向にあり、2008年は5年連続減少の170万人となった。フリーターは、やりたい職業が見つかるまでの「モラトリアム型」、正規雇用を志向しながらそれが得られない「やむを得ず型」、明確な目標を持った上で生活の糧を得るための「夢追求型」などに分類される。

 一方、ニートの状態にある若者は、10年間で40万人(1993年)から64万人(2002年)に増加している。1999年の48万人から2002年の64万人に急増して以降、ほぼ横ばいで推移し、2008年も64万人を数える。25~29歳と30~34歳の年齢層は、それぞれ10年前に比べて倍増している。「ニート(NEET)」は、就学・就労・職業訓練のいずれも行っていない若者の略で、日本では若年(15~34歳)無業者のことをいう。

 15歳から24歳までの完全失業率(労働力人口に占める完全失業者の割合)は、2008年の平均で7.2%と5年連続で低下している。また、高校生の就職率は、2002年3月卒業者で94.8%ともっとも低くなって以降、上昇しており、2008年は98.3%となった。大学生の就職率は、2000年に91.1%と調査開始以来最低の数値となったが、その後は上昇を続け、2008年には96.9%と調査開始以来最高の水準に達した。

 新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移は↓
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/wakachalle/situation/index.html