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経営関連情報 (2005/03/23)

非正社員で働く理由は次善策としての選択が多数

 連合が昨年6月から9月にかけて実施した「2004連合生活アンケート調査」結果(有効回答数:非正社員約6000人)によると、パート・派遣などの非正社員で働く理由(3つまで選択)は、「正社員の仕事につけなかった」(38.9%)と「生活を維持するため」(37.0%)が上位となり、次善策としての選択が多いことがわかった。これらに、「ある程度労働時間・労働日が選べる」(28.9%)、「家計にゆとりを持たせる」(25.4%)が続く。

 正社員と比べると、「ほぼ同じ仕事」との回答が、「業務請負会社の社員社員」では63.0%、「契約社員」(58.0%)、「公務・臨時・嘱託・非常勤」(55.1%)では6割弱と多くなっている。なかでも、「同じ仕事と責任等の正社員がいる」との回答が3割台と多いのが注目される。他方、「パート・アルバイト」(46.7%)、「派遣社員」(47.0%)では「同じ仕事」は5割弱で、「責任は違うが同じ仕事の正社員がいる」(31.3%)が多くなっている。

 賃金の支払いは6割強が時給だが、特にパート・アルバイトは9割強を占める。パート・アルバイトの時給額の平均は「850円」で「700~900円未満」に64.2%が集中しており、「100円以上」は12.5%に過ぎない。また、勤続年数が伸びても一向に上がらず、勤続5年以上でわずかに上昇がみられる程度だ。1年前と比べた賃金は、「上がった」が26.6%にとどまり、「変わらない」が44.0%、「下がった」(11.5%)が1割強みられる。

 職場生活に対する不安や不満(複数回答)は、「賃金が安い」が45.6%でトップ、以下、「正社員になれない」(25.8%)、「解雇や雇い止め」(23.4%)などが上位に続く。雇用形態別にみると、「賃金が安い」はいずれでもトップだが、特に「契約社員」(61.9%)や「業務請負会社社員」(54.1%)で多く、「正社員になれない」は「契約社員」(36.2%)や「公務・臨時・嘱託・非常勤」(31.2%)で多くなっている。

 同調査の詳細は↓
 http://www.jtuc-rengo.or.jp/new/download/chousa/2004_seikatu_enq/hoka.html