2次元バーコードとは、水平、垂直(横・縦)方向に情報を記録できるもの。1方向にしか記録できない従来のバーコードに比べ、数10~数100倍の情報を記録でき、誤りの訂正が可能でバーコードが多少破損・汚損していても読み取れる、などが特徴だ。三菱総研とインフォシークが共同実施した「携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」では、2次元バーコードの認知度は高いが、読取経験は少ないことがわかった。
調査結果(有効回答数2460人)によると、2次元バーコードを見かけた経験があるのは、携帯電話利用者2053人の89%とほぼ9割を占めた。見かけた場所(複数回答)は、「雑誌の広告」(61%)、「雑誌の記事」(57%)、「新聞の広告」(52%)、「ホームページ」(45%)などが多い。一方、「個人からの郵便物」(8%)や「名刺」(6%)などは少なく、プロモーション目的での利用を通じて認知されるケースが多い。
2次元バーコードの認知度は高いが、実際に読み取ってみた経験があるのは、見かけた経験がある回答者の28%と3割弱にとどまった。年代別にみると、「男性10代」の45%から年齢層が上がるにつれ低くなり、「50代男性」では14%と年代別の差は大きい。これは、年代の高い層では携帯電話買い換え頻度が比較的低いため、2次元バーコードの読取りに対応していない携帯電話利用者が多いためではないかと推測している。
2次元バーコードを自分で作成できるソフトはすでに数多く公開されているが、こうしたソフトを利用して、個人で2次元バーコードを作成・利用する意向も高い。今のところ実際の利用者は5%に満たないが、名刺や年賀状に印刷する、電話番号やメールアドレスなど簡単に登録できる、持ち物に添付して紛失時の連絡先を表示できるなどの利用法では、年齢層に関係なく半数以上が利用意向をもっている。
同調査の詳細は↓
http://www.mri.co.jp/PRESS/2005/pr050201_icd02.pdf