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2003年02月21日-003
2002年のヒット商品は機能・品質面での価値を追求
2002年のヒット商品は、前年までとは異なり、低価格訴求型の商品よりも、新機能の追加といった付加価値によって新しい需要を開拓した商品のヒットが目立ったことが特徴、とはあさひ銀総合研究所の分析である。デフレが長期化する中で、割安感に対する消費者の驚きは少しずつ新鮮さを失う傾向にあり、機能・品質面で価格を追求する傾向が一層強まったとみている。
あさひ銀総研ではヒット商品を4つのグループに分けて検討している。まず第一に、新しい機能の追加で需要を掘り起こしたものとして、カメラ機能を加えた撮影機能付き携帯電話やマイナスイオンの発生機能を搭載したドライヤーなどがある。次に、昔からある良いものを現代風にアレンジした商品。長い歴史を持つ丸ビルが若者の人気スポットの生まれ変わったほか、素材や製法に徹底的にこだわったおにぎりが食べられるカフェ風の店が登場するなど、和洋折衷の意外感が新鮮と評判になった。
また、価値観の変化が追い風となったものに、メスを使わずに鼻を高くするなどの簡単な整形手術で女性を中心に人気になった「プチ整形」がある。“プチ”といった手軽さがアピールするのは、手術にかかる時間・費用面だけでなく、効果の持続時間が限られているという「元に戻る自由さ」。これが人気を集めたと考えられる。最後は、純粋な楽しさで人気を高めたもの。魚の名前を歌詞に散りばめ軽快なリズムで歌う「おさかな天国」、DVD「ハリー・ポッターと賢者の石」が子供だけでなく大人からも人気を集めた。
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