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正社員の5人に1人が副業実施も2年前の3分の2

経営関連情報 - 2011年09月30日

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が25歳~39歳の正社員を対象に実施した「副業の実態調査2011」結果(有効回答数800人)によると、「現在副業をしている」と回答した人の割合は20.1%と5人に1人となった。これは、リーマンショックによる給与やボーナスの減少を補うために、副業をする人が増えた2009年と比較して3分の2の値となった。

 この背景には「景気の回復により残業が解禁され、副業をする時間がなくなった」、「給与・ボーナスがリーマンショック前に戻り、副業をする必要がなくなった」といった理由があるとみている。1ヵ月あたりの副業による収入は平均4.3万円で、2009年の4.2万円とほぼ変わらない結果となった。副業収入の使い道では、「趣味・娯楽費」(44.4%)が最多で、「生活費」という回答が最多だった2009年とは副業の目的に変化がみられた。

 実施している副業の内容については、もっとも多かったのは「サービス業(接客・販売)」の28.9%、次いで「ホームページ・CGなどの制作」(9.3%)だった。また、副業ごとの平均月収に着目すると、もっとも高収入の副業は「株/FX」の51.6万円、次いで「ホームページ・CGなどの制作」の9.5万円。一方、月収が低いのは「事務作業」(1.8万円)や「チラシ配り」(2.3万円)という結果になった。

 男女別の副業実施率をみると、男性が17.4%に対して女性は27.9%と、女性の副業率が約10ポイント高くなっている。また職種別では、副業率が高いのは、「医療/介護職」(37.9%)と「クリエイティブ職」(37.3%)。一方、副業率が低いのは、「企画/事務職」(13.0%)、「IT系エンジニア」(13.4%)、「機械系エンジニア」(13.6%)の3職種で、前者の2職種と比較して副業をしている人は3分の1程度ということが分かった。