ゼイタックス

税務関連情報 (2006/02/03)

そのまま提出可能になったモノクロ印刷の申告書

 確定申告期に国税庁が力を入れているのは「自書申告」の推進だが、そのための強力なサポートツールが同庁ホームページで提供している「確定申告書等作成コーナー」である。インターネットの普及とともに年々利用者が増えており、昨年の確定申告期の同作成コーナーへのアクセス数は前年比98%増の1023万件と大幅に増加しており、今年はさらなる利用者の増加が予想されている。

 同庁でも機能を改善し、これまではカラープリンタで印刷した申告書しか税務署に提出できなかったが、今回からはモノクロプリンタで印刷したものでもそのまま提出可能となった。また、作成したデータを国税電子申告・納税システム(e-Tax)に引き継いで送信することもでき、入力途中で席をはずす場合でも一時保存機能を使えば、いつでも再開が可能となるなどの便利な機能もある。

 作成できる申告書等は、1)所得税の確定申告書(A様式、B様式のほか、退職所得、株式等の譲渡及び先物取引に係る所得がある場合に使用する申告書第三表(分離課税用))、2)青色申告決算書等(青色申告決算書及び収支内訳書の一般用、農業所得用、不動産所得用)、3)消費税の確定申告書(個人事業者が作成する「消費税及び地方消費税確定申告書」の一般用及び簡易課税用)、などとなっている。

 同作成コーナーを利用すれば、ほとんどの場合の確定申告書や青色申告決算書等が作成できるが、土地や建物の譲渡所得がある申告書や複数の事業等があるため、同じ種類の決算書を2回以上作成する場合など、申告内容によっては利用できないケースがある。ともあれ、パソコンさえあれば、職場や自宅にいながら申告書が簡単に作成できる。過去の年分(2003・2004年分)の申告書も作成できるのでぜひお試しを!

 「確定申告書等作成コーナー」は↓
 https://www.keisan.nta.go.jp/h17/ta_top.htm