ゼイタックス

経営関連情報 (2005/04/18)

3月倒産1100件は27ヵ月連続の前年同月比減少

 帝国データバンクがこのほど発表した全国企業倒産(負債1千万円以上)によると、3月の倒産件数は1100件で、前月を4.2%上回り4ヵ月ぶりに1100件以上を記録したものの、前年同月比では18.1%の減少となった。この結果、前年同月比では27ヵ月連続の減少となり、連続記録としては、円高不況からバブル景気にかけての85年1月~90年9月の69ヵ月に次いで戦後2番目の記録となった。

 負債総額は5605億6800万円で、前月比30.6%減、前年同月比57.2%減とともに大幅に下回り、12ヵ月連続の1兆円割れとなった。これは、負債1000億円以上の倒産が2ヵ月ぶりに発生せず、負債100億円以上の倒産も8件と4ヵ月ぶりに一ケタ台にとどまるなど、大型倒産が少なかったため。このほか、負債50億円以上の倒産は15件、負債10億円以上は58件と、いずれも低水準となっている。

 主因別の動向をみると、「販売不振」(707件、前年同月比20.4%減)は20%を超える減少率で、27ヵ月連続の前年同月比減少となった。また、「業界不振」(52件、同22.4%減)、「売掛金回収難」(22件、同37.1%減)、「経営者の病気・死亡」(16件、同23.8%減)、「不良債権の累積」(13件、同27.8%減)なども、20%を超える減少率となっている。

 倒産態様別の動向については、「破産」(445件、前年同月比8.1%減)は4ヵ月連続で、「民事再生法」(39件、同32.8%減)は2ヵ月連続でともに前年同月比を下回った。「民事再生法」は10ヵ月ぶりの40件割れ。「特別清算」(37件、同9.8%減)も2ヵ月連続の前年同月比減少となったが、短月ベースでは2004年度のなかで最高を記録。系列企業の整理につかわれることが多いため、年度末の3月に集中する傾向がある。