税金滞納者から差し押さえた財産のインターネット公売は2004年に東京都が初めて実施して以来、他の多くの地方自治体も追随し大きな成果を上げているが、いよいよ国税の差押さえ物件のインターネット公売が開始される。国税庁はこのほど、6月5日午後1時から6月7日午後1時までの2日間、ヤフーの官公庁オークションサイトにおいて、全国の国税局が参加するインターネット公売を初めて実施することを明らかにした。
インターネット公売は「競り売り(オークション)」の方法で行われる。公売に参加するためには、事前にヤフーが発行するIDを実名で取得する必要があり、5月17日午後1時から5月30日午後5時までの間で、ヤフーの官公庁オークションサイトで受け付ける。また、公売保証金を現金や振込みで納付する人や、委任状等必要書類を提出する必要がある人は、6月1日までに納付または書類提出を行う必要がある。
第1回となるインターネット公売への出品財産は、国税庁ホームページの公売情報コーナーに掲載している宝石・貴金属、絵画、骨董品などの動産を中心とした252物件。詳細は、公売情報コーナーのトップ画面の「動産を条件で探す」、「その他の物件を条件で探す」をクリックし、「この条件で検索」をクリックすると、公売財産の一覧が見られる。見積価額の最高は672万円(公売保証金70万円)の5.153カラットのダイヤモンド。
入札期間は6月5日から7日だが、落札者(最高価申込者)の決定は6月12日午前10時、売却決定は同日午前11時にそれぞれ行う。落札代金(買受代金)の納付期限は、6月19日午前10時となっている。インターネット公売は、誰もが全国どこからでも24時間、何度でも入札に参加できるため、入札者の大幅な増加や、より高い価格での滞納財産の処分が期待されている。
公売情報コーナーは↓
http://www.koubai.nta.go.jp/auctionx/public/hp001.php