厚生労働省が7月31日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、6月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.5%増の47万2486円と3ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は前月までの5ヵ月連続減少から同横ばいの25万4779円となり、残業代などの所定外給与は同1.3%増の1万9182円と8ヵ月連続で増加、賞与など特別に支払われた給与は同1.2%増の19万8525円となった。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月と横ばいの27万3961円となった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同0.4%増の59万6376円、パート労働者は同0.3%減の9万9490円となっている。
6月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.3%増の157.0時間と2ヵ月連続の増加となった。内訳は、所定内労働時間が同0.2%増の146.6時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.9%増の10.4時間だった。製造業の所定外労働時間は、同3.2%増の16.2時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.5%増の177.0時間、パート労働者は同0.9%減の96.7時間となっている。
また、6月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.2%増の月間平均1092万2千人と6ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同1.2%増の3275万1千人で、昨年1月以降、18ヵ月連続で増えている。合計での常用労働者数は、同0.9%増の4367万3千人で、30ヵ月連続の増加と、雇用環境は安定した状況が続いている。