経 営 関 連 情 報

2003年05月16日-002
女性が目指す起業は専門サービスと飲食店

 働く女性が増えている。自ら事業を始めようという女性も増えている。財団法人女性協会が運営する女性と仕事の未来館が行った女性の起業に関する調査によると、起業したい業種は、各種コンサルタントや翻訳・通訳などの「専門サービス業」と「飲食店」が多いことが分かった。調査は、未来館の企業セミナーに参加した314人から回答を得た。このうち22%が既に起業しており、71%が起業希望者。

 調査結果によると、起業希望者のうち68.4%が起業する業種を決めており、「専門サービス業」と「飲食店」がともに約2割で最も多かった。また、既企業者が実際に起業した業種をみると、「専門サービス業」が約3割で最も多く、次いで、理美容や旅行業などの「個人サービス業」、「小売業」がともに約1割となっている。起業希望者の希望業種と比べると、専門サービス業の割合が高く、飲食店の割合が低くなっていることが目立つ。

 起業を目指す理由として最も多いのは「年齢に関係なく働きたい」で、起業希望者の67.1%、既企業者でも53.6%と過半数が挙げている。また、起業希望者、既起業者ともに「好きな分野・興味のある分野で仕事をしたい」「自分の裁量で仕事をしたい」が多くなっている。さらに、既起業者では「自分の技術や資格・知識を活かしたい」が58.0%と、起業希望者の39.6%に比べ多くなっている。資格や専門知識・技術の有無が、起業の実現に影響する要因のひとつとなっている。

 企業に当たって困ったことをみると、起業希望者・既起業者ともに「経営全般に必要な知識・ノウハウの不足」、「財務・法務などの知識の不足」などの知識・ノウハウの不足や、「自己資金の不足」、「自己資金以外の資金調達」などの資金面の悩みを挙げる人が多い。いずれの項目も起業希望者のほうがより高い割合となっている。

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