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震災1ヵ月後「マイナスの影響拡大」が39.2%

経営関連情報 - 2011年05月25日

 日本公庫が行った「全国小企業月次調査(2011年4月実績、5月見通し)」結果(有効回答数1137社)によると、東日本大震災の影響度合いの変化について、「現在影響が出ている」と回答した企業は5月調査で67.3%となっており、4月から4.4ポイント上昇した。一方で「今後影響が出そう」の割合は8.1%と同10.2ポイント低下し、「現在影響が出ていない」企業割合は22.7%と6.2ポイント上昇、回復の兆しがみえてきている。

 業種別にみると、飲食店以外は「現在影響が出ている」割合が上昇した。一方で、「現在影響が出ていない」の割合も運輸業以外で上昇している。マイナスの影響について、1ヵ月前と比較して「影響が拡大」した割合が39.2%、「マイナスの影響が一定」の割合が31.8%、「影響が縮小」した割合が29.0%となっており、依然としてマイナスの影響が拡大している割合の方が高い。

 業種別にみると、「マイナスの影響が拡大」した割合は、「製造業」が46.2%でトップ、次いで「卸売業」が41.2%、「運輸業」が40.0%と続き、もっとも影響が少なかったのは「飲食店」の32.7%だった。これに対し、「マイナスの影響が縮小」との回答は、「飲食店」の38.2%がトップ、続いて「小売業」33.7%、「運輸業」30.0%となっており、縮小との回答がもっとも少なかったのは「卸売業」の23.7%だった。

 なお、4月の売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」は前月から7.1ポイント低下の▲39.8。5月の売上DIは、▲38.8となる見通し。また、4月の採算DI(「黒字」-「赤字」)は前月から3.1ポイント低下し、▲22.8となった。DIの低下は2ヵ月連続。5月の採算DIは、▲23.8と低下する見通し。前年同月実績との差は▲3.6ポイントで、2ヵ月連続で前年同月実績を下回った。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.jfc.go.jp/common/pdf/getsuji_201105.pdf