日本銀行が公表した「生活意識に関するアンケート6月調査」結果(有効回答数2997人)によると、1年前と比べた現在の景況感DI(「よくなっていると思う」-「悪くなっていると思う」)は、前回3月調査から悪化幅が5.4ポイント縮小の▲14.3となって、昨年9月調査以来3期ぶりの改善となった。「よくなっていると思う」は前回調査比3.0ポイント増の11.7%、「悪くなっていると思う」は同2.4ポイント減の26.0%。
景気判断の根拠(2つまでの複数回答)は、「自分や家族の収入状況から」(40.6%)、「勤め先や自分の店の経営状況から」(35.2%)との回答が多く、次いで「商店街・繁華街などの混み具合を見て」(26.9%)、「マスコミを通じて」(25.4%)と続き、最近の傾向に変化はうかがわれない。金利水準については、「利子が少ないのがつらい」(50.1%)との回答が引き続き半数程度ともっとも多い。
収入の増減については、実績(1年前対比)、先行き(1年後)とも、「減った」(41.5%、)、「減ると思う」(33.1%)との回答が減少し、「変わらない」(51.2%)、「変わらないと思う」(59.8%)との回答が増加した。支出の増減については、実績(1年前対比)は、「減らしている」(40.6%)が減少し、収入と同様の傾向。一方、先行き(1年後)は、「減らそうと思う」(40.8%)が0.3ポイントの微増で前回調査並みの結果となった。
現在の物価に対する実感(1年前対比)は、「(かなり・少し)下がっている」が18.5%、「(少し・かなり)上がっている」が22.4%、「ほとんど変わっていない」が58.8%と6割程度を占め、前回調査並みとなった。また、今後の地価動向については、「上昇」(15.9%)、「下落」(12.9%)、「現状維持」(43.5%)の回答がいずれもわずかながら増加。この結果、地価見通しDI(「そろそろ上昇」-「まだ下がる」)は3.0で横ばいだった。
同調査の詳細は↓
http://www.boj.or.jp/ronbun/05/ron0507a_f.htm