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経営関連情報 (2005/12/16)

宿泊旅行の1回平均費用は5万2700円

 リクルート社の国内旅行ディビジョンに設置されたじゃらんリサーチセンターが実施した「じゃらん宿泊旅行調査2005」(集計対象数:約1万人)によると、今年3月までの1年間に宿泊旅行を行った人の割合は65.4%であり、年間平均旅行回数は2.73回、1旅行あたりの平均宿泊数は1.68泊だった。同調査は、20~79歳の男女を対象に、出張・帰省・修学旅行などを除く国内宿泊旅行の実態を調査したもの。

 調査結果を性・年代別に積み上げたところ、全国の延べ宿泊旅行者数は約1億7100万人、延べ宿泊数は約2.88億泊と推計された。また、性・年代別に宿泊旅行の実施率及び平均旅行回数をみると、「女性/50~79歳層」が70.3%、2.85回でもっとも高い。続いて実施率が高いのは「女性/20~34歳層」で68.0%、平均旅行回数では「男性/50~79歳層」の2.82回となっている。延べ旅行者数では、「50~79歳層」が全体の49.2%を占める。

 1回の宿泊旅行にかけられた1人あたりの平均費用は総額5万2700万円となった。宿を個別に手配する個人旅行の場合は、宿泊費1万6800円、交通費1万6100円、現地での小遣い1万7900円で、総額5万800円。パック旅行の場合は、パック費4万2700円、現地での小遣い2万3400円で総額6万6100円だった。

 これらの結果から、全国の宿泊旅行にかけられた費用総額は、合計総額約9兆円、うち個人旅行による消費が約7.6兆円で全体の84.7%を占め、残りの15.3%がパック旅行による消費約1.4兆円と推計している。また、費目別にみると、現地での小遣いによる消費(約3.2兆円)の割合がもっとも高く、全体の費用総額の35.3%を占めている。

 各都道府県に宿泊した延べ旅行者数を推計すると、もっとも多かったのは「東京都」で1577万人、第2位は「北海道」で1433万人、第3位は「長野県」で1041万人と、この3都道県が年間1千万人以上の人が宿泊している旅行先となった。以下、「静岡県」(923万人)、「神奈川県」(861万人)、「京都府」(736万人)、「大阪府」(674万人)、「千葉県」(647万人)、「栃木県」(540万人)、「兵庫県」(524万人)までがベスト10.

 同調査の詳細は↓
 http://www.recruit.co.jp/corporate/report/2005pdf/20051209_jalan_tyousa2005.pdf