国税の電子申告・納税システム(e-Tax)の開始届出手続きは、今年の1月4日からオンラインでできるようになっている。2005年分の所得税の確定申告にe-Taxを利用したい場合は、確定申告初日の2月16日までにオンラインで電子申告等開始届出書を提出すれば、3月初め頃に簡易書留で利用者識別番号が記載された通知書やe-Taxソフトが送られてくる。
オンラインによる開始届出書の提出が2月17日以降2月26日(24時)までの場合は、3月9日の発送予定となる。確定申告期限は3月15日なので時間的にややあわただしい。今月16日までに開始届出書を提出することがお勧めとなろう。なお、開始届出書を書面によって提出する場合は、上記の期限の翌日までに所轄の税務署に到着しているものが発送の対象となる。
また、電子証明書は、開始届出書をオンラインで提出する場合には必要ない(本人確認書類も不要)が、e-Taxを利用するには必要となるので、開始届出書の提出と同時期に電子証明書を取得しておくことをお勧めする。電子証明書がICカードに格納されている場合には、ICカードリーダーが必要となる。具体的な取得方法や費用などは、電子証明書の発行機関が教えてくれる。
電子証明書には、法務省が運営する「商業登記認証局」が発行する「商業登記に基礎を置く電子認証制度」に基づくものや、地方公共団体による「公的個人認証サービス」に基づくもののほか、国税庁長官が定める電子証明書がある。例えば、日本税理士会連合会の「税理士証明書発行サービスに係る認証局」が作成するものや、帝国データバンクの「TDB電子認証サービスType Aに係る認証局」が作成するものなどがある。
利用が可能な電子証明書及び電子証明書の発行機関は↓
http://www.e-tax.nta.go.jp/systemriyou/systemriyou3.html