ゼイタックス

税務関連情報 (2007/06/18)

国税初のネット公売の落札総額は9461万円

 国税庁は12日、国税滞納差押財産を出品して初めて実施したインターネット公売の落札結果を公表した。同ネット公売は、ヤフーが運営する官公庁オークションサイトを利用して6月5日午後1時から6月7日午後1時まで競り売り(買受申込の受付)を行い、12日に落札者が決定したもので、落札総額は9461.6万円にのぼり、見積総額5689.7万円を66.3%上回る成果を上げた。

 第1回目の今回は貴金属や絵画を中心に251点が出品され、うち86.5%にあたる217点が落札された。落札価額の上位1、2位はダイヤモンドが占め、5.153カラット・エメラルドカットのダイヤモンドは見積価額627万円の54.2%増の約968万円で、31粒計19.13カラットのダイヤモンドは同316万円の74.1%増の約550万円でそれぞれ落札された。また、作者不明の油彩画が見積価額500円の102倍となる5万1000円で落札されている。

 なお、ネット公売に参加するためには、事前にヤフーが発行するIDを実名で取得し、公売保証金を提供する必要があったが、事前に登録した人は延べ4056人で、公売保証金の提供方法は、ほぼ9割にあたる3627人がヤフー社に納付保証を委託し、残りの約1割の429人は現金等により納付する方法を選択している。また、実際に競りに参加したのは、延べ1554人だった。

 国税庁では、第1回目のインターネット公売が大きな成果を上げたことを踏まえ、落札者の利便性や事務効率を勘案しつつ、必要な検討をしたうえで、第2回目のネット公売は、今年9月以降に公売財産の種類の範囲を拡大し、今年度内に合計で4回実施する予定。9月以降の公売では、貴金属や絵画だけでなく、ゴルフ会員権や自動車、不動産も出品される予定となっている。