雪国の除雪作業は重労働だが、除雪機があれば大いに助かる。ところが、今冬に入って除雪機の事故が多発しており、製品評価技術基盤機構が受け付けた事故情報は昨年12月から今年1月までの2ヵ月間ですでに10件にのぼるという。経済産業省では、最近の事故の発生状況について情報提供するとともに、除雪機を使う場合に気をつけるべき事項を示して注意喚起している。
最近発生した事故をみると、男性が自宅で除雪作業中、除雪機のロータリー部分に雪が詰まって動かなくなったため、エンジンをかけたまま雪を取り除いたところ、ロータリー部分が回転し、右手中指の先を切断したなど、雪詰まりを取り除く際にエンジンを停止せず回転部に触れて手にけがを負った事故が多い。また、除雪作業中に転倒して回転部分にはさまれてけがを負った事故などが報告されている。
経産省では、1)エンジンの稼動中や回転部分の回転中は、絶対に身体が回転部分に触れないように十二分に注意すること、2)除雪作業をするときは、身体が転倒したり、はさまれたりしないように、地面の状態や周囲の障害物に十分注意すること、3)安全装置が付いている場合、必ず説明書をよく読み、適切に使用すること、などを掲げて、除雪機の事故を防ぐべく注意を促している。