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経営関連情報 (2004/09/03)

景況判断指数、持ち直しのなかで一進一退~商工中金

 商工中金が8月31日に発表した中小企業月次景況観測8月調査結果(調査対象800社)によると、8月の景況判断指数は、49.9と前月比0.9ポイントの低下となり、景況感の「好転」「悪化」の分岐点である50を2ヵ月ぶりに下回った。業種別にみると、製造業は50.0と1.7ポイント低下したが、7ヵ月連続で50台となった。また、非製造業は49.9と0.1ポイント低下、2ヵ月ぶりに50を下回った。

 9月は全産業で51.5と1.6ポイントの上昇を見込み、うち製造業は53.1を、非製造業は50.2とともに上昇を見込んでいる。商工中金では「景況判断指数は持ち直しのなかで一進一退となっている」との見方をしている。

 7月の売上高(前年同月比、建設・不動産を除く700社)はプラス5.5%と16ヵ月連続で増加。先行きについては、8月が同5.8%、9月が同3.0%と引き続き増加を見込む。業種別にみると、製造業の売上高はプラス9.8と20ヵ月連続の増加。8月はプラス8.4%、9月は同3.8%と引き続き増加を見込む。一方、非製造業の売上高は同1.3%と6ヵ月連続の増加。8月は同3.2%、9月は同2.3%と引き続き増加を見込んでいる。

 8月の業況判断をみると、販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)はプラス0.3で「上昇」超となった。仕入価格DI(〃)はプラス14.0で「上昇」超幅が縮小、採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲4.9、資金繰りDI(〃)は▲2.6でともに「悪化」超幅は拡大。製品在庫DI(「不足」-「過剰」)は▲7.8、生産設備DI(〃)は▲1.5でともに「過剰」超幅は拡大、雇用状況DI(〃)はプラス1.0で「不足」超幅は縮小している。