経 営 関 連 情 報

2003年03月31日-002
医療費の3割負担に反対派多数もあきらめムード?

 4月から医療費の本人の自己負担が3割に引き上げられる。インターネットリサーチのマクロミルが行った社会保険に関するアンケート(有効回答521人)によると、3割負担について、「納得できないので反対」との回答が46.4%と半数近くを占めたが、「納得できないが仕方がない」との人も41.8%いてあきらめムードもうかがえた。「自営業者は元々3割なので、サラリーマンも3割で仕方がない」との意見が多い。

 同じく4月から、健康保険と厚生年金がボーナスも合わせた年収を保険料徴収の対象とする「総報酬制」に改められる。3割負担のほうは96.0%とほとんどの人が知っていたが、こちらの認知度は54.5%とやや低い。この改正を知っていた人の40.8%が「納得できないので反対」と回答、「納得できないが仕方ない」は28.5%だった。「納得できるので賛成」は19.0%で、3割負担(5.8%)よりも賛成派が多い結果となった。

 このような3割負担や総報酬制への改正が家計に与える影響については、「かなり影響がある」(30.7%)、「やや影響がある」(35.7%)と、影響があるという人が全体の3分の2を占めた。また、社会保険制度の将来については、「とても不安」が40.3%で最も多く、「やや不安」(34.2%)を合わせると不安を感じている人は74.5%にものぼる。ただ、公的保障については、「あてにせず、足りない分は自助努力で準備すべき」との回答が68.7%を占め、自助努力の必要性を感じている人が多いことも分かった。

 

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