経 営 関 連 情 報 |
2003年05月30日-001
商工中金、5月も悪化した中小企業景況感
なかなか明るい結果にならないで申し訳ないが、中小企業の景況は5月も低下したようだ。商工組合中央金庫が5月28日に公表した中小企業月次景況観測によると、5月の景況判断指数は43.7で前月に比べ0.4ポイント下がり、2ヵ月連続の低下となった。同調査は、商工中金取引先中小企業800社を対象に5月14日時点で行われたもの。
景況判断指数を業種別にみると、製造業は43.7で前月に比べ0.4ポイントの低下、非製造業は43.7で同0.3ポイントの低下だった。全体の景況判断指数は、景況感の「好転」「悪化」の分岐点である50を1996年4月から86ヵ月連続で下回った。
ただ、6月は45.6と上昇を見込んでおり、指数は依然として上昇、低下を繰り返す動きが続いている。6月は製造業が46.1、非製造業が45.2とともに大幅な上昇を見込む。
製造業では、一般機械が再び悪化したほか、電気機械、鉄鋼で悪化度合いが強まったが、輸送用機械、木材・木製品、金属製品はいずれも悪化度合いが弱まっている。非製造業では、不動産、トラック運送、卸売で悪化度合いが弱まったが、小売、サービスで悪化度合いが強まった。
また、4月の売上高(前年同月比)はプラス1.1%で、前月(▲0.2%)にくらべ1.3ポイント増えて2ヵ月ぶりに増加に転じた。先行きについては、5月がプラス1.9%、6月がプラス1.3%といずれも増加を見込んでいる。
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