経 営 関 連 情 報

2002年09月20日-003
8月の企業倒産1,562件は2ヵ月ぶりの前年同月比減少

 帝国データバンクがこのほどまとめた全国企業倒産(負債1千万円以上)状況によると、8月の倒産件数1,562件は、8月としては戦後5番目を記録したものの、前月を252件(13.9%)、前年同月を50件(3.1%)それぞれ下回り、2ヵ月ぶりの前年同月比減少となった。増加件数(399件増)で過去最高を記録した前月から一転して、8月は6月(1,415件)に次ぐ今年2番目の低水準にとどまるなど、倒産は乱調に推移している。

 負債総額1兆592億2,000万円は、前年同月比44.0%の大幅増加で、2ヵ月連続して1兆円を超え、8月としては2000年(1兆3,783億6,500万円)に次ぐ戦後2番目の高水準となった。高水準となったのは、月中、レジャー産業大手の(株)地産(負債3,207億円、東京都)や、結婚式場「目黒雅叙園」を経営する(株)雅秀エンタープライズ(負債883億円、東京都)などの大型倒産が多発したため。

 業種別にみると、建設業は前年同月比10.7%減の468件、卸売業は同15.6%減の255件、不動産業は同3.9%減の40件と3業種で減少となった。特に、建設業と卸売業ではともに2ケタの減少率となった上、建設業の倒産件数は今年最低を記録した。一方、小売業は同23.5%増の252件、サービス業は同3.7%増の168件で、ともに2ヵ月連続して前年同月を上回っている。

 

 

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