ゼイタックス

経営関連情報 (2004/08/18)

今年の話題商品は前向きな消費トレンドが復活の兆し

 電通の消費者研究センターが今年7月に実施したインターネット調査結果(有効回答数1000人)から、消費者が選ぶ今年上半期の話題商品ベスト10が明らかになった。それによると、2004年上半期は、景気の見通しが好転してきたことを反映して、前向きな消費トレンドが復活の兆しをみせたという。

 例えば、「デジタル一眼レフカメラ」や「プレミアムシャンプー」、「豪華旅行」など上流志向の消費からは、デフレ時代には影をひそめていた「高くても品質にこだわる」、「ゆとりを演出したい」というニーズを読み取ることができる。“私は特別”というセレブ気分を味わう心の余裕が出てきたとの見方だ。

 自分の内側から熱くなることができるコンテンツも人気を集めた。「冬のソナタ」、「世界の中心で、愛を叫ぶ」のような純愛ストーリーや、潔い男気を前面に出した「ラストサムライ」、「ハルウララ」など、観る側の本能を刺激し、感性に直接訴えてくるので、うっぷんが洗い流されるようなカタルシスを得ることができる。精神的にもスッキリしたい、開放されたいという消費者の欲求が強くなっている。

 これまでの受け身で待っている“癒し”に代わって今年は、積極的に快適空間を創ろうとする意志が話題商品に表れている。「薄型テレビ」、「着うたケイタイ」、「携帯型デジタルオーディオプレーヤー」、「ハウスダスト対策商品」、「オール電化住宅」、「部屋干し関連商品」など、ウチでもソトでも自分流に工夫して居心地のよい空間を確保しようとする先取り的な動きと分析している。

 2004年上半期の話題商品ベスト10は、1位が「アテネオリンピック」と「DVDレコーダー」、3位「にがり商品」、4位「ペ・ヨンジュン(ヨン様)」、5位「ラストサムライ」、6位「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」、7位「ハルウララ」、8位「世界の中心で、愛を叫ぶ」、9位「パケット定額制」、10位「薄型テレビ」。