来年の所得税確定申告では電子申告特別控除が初めて適用されることなどから、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用者の増加が期待されている。国税庁でもe-Tax普及に向けて毎年様々なサービスの向上を図っているが、来年1月4日からはe-Tax利用のために必要な利用者識別番号をオンラインで即時発行し、また、e-Tax及びe-Taxヘルプデスクの確定申告期における受付時間を拡充する。
e-Taxを利用するためには、税務署に開始届出書を提出する必要があり、税務署は開始届出書に基づき書面で利用者識別番号を通知しているところだが、それが納税者に届くまでに現在は最長25日の日数がかかる。しかし、来年1月4日以降は、開始届出書をオンラインで提出した納税者については、利用者識別番号がオンラインで即時発行(通知)されるようになり、発行時間も大幅に短縮される。
一方、e-Taxでの申告・申請・届出等の送信可能時間や電子納税の利用可能時間は、通常は平日(月曜~金曜)の午前9時~午後9時までだが、来年は2007年分所得税の確定申告に合わせて、1月28日~3月17日までは24時間体制で受付(送信可能)を行う。今年の確定申告期間中も24時間受付が行われ、e-Taxでの所得税・消費税の申告件数が59.3万件と大幅に増加した一因とみられている。
同時に、e-Taxヘルプデスクの受付時間も延長する。ヘルプデスクは、e-Tax利用開始のための手続き、e-Taxソフト及びその利用のためのパソコン操作などの問い合わせに電話で対応する専門窓口だ。通常は平日の午前9時~午後5時までだが、来年1月28日~3月17日までの月曜日~金曜日(祝日等を除く)は午前9時~午後8時(2月24日及び3月2日の日曜日は午前9時~午後5時)までサポートする。