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経営関連情報 (2007/02/07)

業況DIは2ヵ月連続で悪化~日商調査

 日本商工会議所が1日に発表した早期景気観測調査の1月結果によると、全産業合計の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は、前年水準よりマイナス幅が2.8ポイント拡大して▲28.0となり、2ヵ月連続で悪化した。産業別にみると、全業種でマイナス幅が拡大した。向こう3ヵ月(2~4月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲23.9と、昨年同時期に比べ2.6ポイント悪化している。

 売上面では、全産業合計の売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」)は、マイナス幅が3.9ポイント拡大して▲21.5となり、3ヵ月連続で拡大した。産業別にみると、DI値はサービスでマイナス幅が縮小したものの、ほかの4業種で拡大した。また、採算面では、全産業合計の採算DI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は、マイナス幅が0.7ポイント拡大して▲26.3となり、2ヵ月連続で拡大した。

 そのほか、資金繰り面では、全産業合計の資金繰りDI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は、悪化超感が2.0ポイント強まって▲19.6となり、2ヵ月連続で悪化した。仕入単価面では、全産業合計の仕入単価DI(前年同月比、「下落」-「上昇」)は、上昇超感が4.2ポイント弱まって▲21.8となり、2ヵ月ぶりに弱まった。産業別にみると、DI値の上昇感は全業種で弱まっている。

 なお、景気に関する声、当面する問題としては、各業種から業況好調、売上増加、消費回復、来店者数増加、仕入コスト減少、先行き期待という声が寄せられる一方で、公共工事や来店者数の減少、消費の低迷など業況低迷、仕入コストの増加による採算悪化、取引先の廃業による顧客減少の影響、貸出金利引上げへの懸念などを訴える声も聞こえるという。