経 営 関 連 情 報

2001年10月22日-001
13年度上期は不況型倒産が過去最悪に

 帝国データバンクがまとめた平成13年度上半期(13年4月1日から9月30日)の企業倒産状況によると、販売不振などの不況型倒産が7,395件、構成比76.5%で、件数、構成比ともに半期ベースで過去最悪だったことが明らかになった。

 同上半期の倒産件数は件数9,665件、前期比2.2%増、前年同期比2.0%増、上半期としては2年連続(半期ベースでは3期連続)の9,000件突破で、10年度(1万34件)に次ぐ戦後3番目の高水準だった。一方、負債総額は7兆2,440億円と大型破綻が相次いだ前期を51.9%減と大幅に下回り、前年同期比でも33.6%減の大幅減少となった。この結果、半期ベースで3期ぶりの前期比減少となったが、上半期としては4年連続の7兆円超えで、11年度(7兆3,694億円)に次ぐ戦後4番目の高水準となった。これは、負債1兆円超で倒産した大手総合スーパーの‡潟}イカルのほか、マイカルグループで不動産賃貸の‡潟}イカル総合開発、旧・北海道拓殖銀行関連のノンバンク、‡潟Gスコリースなど負債1,000億円以上の大型倒産が3件、負債100億円以上の倒産が96件、負債10億円以上が672件発生したため。

 主因別の倒産動向は、販売不振6,437件、放漫経営856件、業界不振477件、売掛金回収難292件、不良債権の累積184件、設備投資の失敗155件となった。この結果、13年度上半期の不況型倒産は7,395件となり、前期を331件、前年同期を271件上回り、半期ベースでは11年度上半期(7,179件)を抜いて過去最悪となった。また、不況型倒産の構成比も76.5%となり、半期ベースでは7期連続の70%超えとなるとともに、12年度上半期(75.2%)を抜き、過去最悪となっている。

 

 

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