パワーハラスメント、略して「パワハラ」とは、部下が上司から言葉や態度による暴力をふるわれたり、仕事上で理不尽な扱いをされるなど、精神的な苦痛を与えられること。パワハラは和製英語で、英語ではブリー(Bully)という表現が一般的だ。インターネットのマクロミル社が実施した「パワハラに関する実態調査」では、4人に1人が職場で「パワハラを受けたことがある」と回答している。
調査結果(有効回答数321人)によると、あなたの職場にパワハラはあるかとの質問に(複数回答)、「自分の職場にはいない」との回答が46.7%と半数近くを占めたものの、「他人(同僚、部下、上司等)が受けていたのを見たことがある」との回答が27.1%、「自分が受けたことがある」との回答が23.4%となった。「自分が上司の立場で行ったことがある」との回答も1.9%(6人)とほんのわずかだが、あった。
自由回答からみたパワハラは、「私の企画を横取りされ、自分の企画であるかのように振舞われた」(20代、女性)、「上司が気に入らない人を辞めさせたり部署を替えさせた」(20代、女性)、「上司であることの権力をかさにきて、不当な人事評価がなされた」(40代、男性)、「自分のミスではなく、上司のミスと誰もがわかっているのに、知らないフリをされた」(50代、女性)などがあった。
パワハラ防止に効果的と思うこと(複数回答)については、「相談窓口の設置」が社内(51.5%)・社外(50.5%)ともにもっとも多く、「罰則規定等の整備・強化」(41.7%)、「セクハラ防止研修への参加」(24.0%)などが挙げられた。なお、嫌われるタイプの上司(複数回答)としては、「責任をとらない」(34.3%)、「個人的な感情を仕事や評価に持ち込む」(28.3%)、「威張る」(9.3%)がワースト3となった。