ゼイタックス

経営関連情報 (2005/08/01)

6月の求人広告掲載件数は前年同月比20%増

 雇用環境の改善を背景に求人広告も増えている。全国求人情報協会が7月25日に発表した求人広告掲載件数集計結果によると、6月の求人メディアに掲載された広告掲載件数は前年同月比20.0%増の54万2598件となった。これは、同協会会員社が発行している市販求人情報誌、フリーペーパー、折込求人紙、求人サイトに掲載された求人広告数を集計したもの。

 6月の各メディアの掲載件数は、「市販求人情報誌」(主要87誌)は前年同月比▲10.4%減の18万8210件だったものの、「フリーペーパー」(主要164誌)は同61.2%増の20万2024件、「折込求人紙」(主要341紙)は同22.7%増の10万7001件、「求人サイト」(主要8社)は同59.1%増の4万5363件となり、「市販求人情報誌」を除くメディアは大幅に掲載件数が増加している。

 また、今回は、新たな試みとして求人広告ウォッチャー調査を実施。この調査は、求人広告の営業担当者や編集担当者などが業務を通じてウォッチングした求人意欲を数値化したもの。雇用形態別の求人意欲を、1)正社員、2)アルバイト・パート、3)派遣・請負の3形態でみた結果、現状では、派遣・業務請負が60.1ポイント、今後の求人意欲でも66.2ポイントともっとも高くなった。

 企業の求人意欲は、正社員よりアルバイト・パートといった臨時的な雇用、さらに高いのは、直接雇用より間接雇用である派遣・請負という結果になった。同情報協会では、ここしばらくは活発な求人が続くと予測している。