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経営関連情報 (2004/01/21) | ||||||
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■ 本格焼酎が清酒を逆転する日 本格焼酎ブームが続いている一方で清酒は減少に歯止めがかからない。早ければ2005年春、遅くとも2008年には本格焼酎が清酒を逆転する、と予測するのは日本政策投資銀行南九州支店のレポートである。本格焼酎の成長は昨日今日の話ではなく、また、清酒が増加から横ばいに、そして減少に転じるのは1973年ごろからだ。まず、その時点から2000年までの長期トレンドを分析している。 すると、本格焼酎は平均すると年率6%で成長している。80年代前半にあった最大年率40%にも達するブームを除いても平均5%の成長率だ。一方、清酒は平均すると年率マイナス2%で減少している。80年代後半から90年代前半は地酒ブームなどで横ばいだったが、90年代半ば以降は減少率が拡大し今日に至っている。2000年以降も、焼酎が5%、清酒がマイナス2%で推移すると2008年には本格焼酎が日本酒を逆転する。 短期トレンドではもっと著しい結果が出ている。焼酎ブームで、ここ2年間ほどは10%強の成長を遂げている一方、清酒の減少幅が拡大し年率マイナス5%弱で推移している。このトレンドが続くとすると、2005年春には本格焼酎が清酒を抜き去る。また、本格焼酎はまだ東日本に普及していないので、国内市場の天井は見えていない。おそらく、かなり高い確度で本格焼酎が清酒を逆転する日が来るとみられる。 |
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