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経営関連情報 (2007/10/31)

07年度の中小製造業の設備投資は1.9%増

 中小企業金融公庫総合研究所が9月上旬に実施した「中小製造業設備投資動向調査」結果(有効回答数6350社)によると、中小製造業の設備投資の2007年度修正計画は、前年度実績比1.9%増の2兆7596億円となった。07年度当初計画(07/4月調査、前年度比▲14.3%)に比べ18.9%増加した。また、2007年度上半期は前年同期実績比0.5%増、下半期は3.2%増となっている。

 設備投資動向を業種別にみると、2007年度修正計画では、全16業種中8業種で増加する見込み。特に、「非鉄金属」(25.0%増)、「金属製品」(41.3%増)、「木材・木製品」(27.1%増)、「その他」(72.0%増)などで高い増加率を示した。非鉄金属や金属製品を手がけるメーカーは、自動車産業の増産や都市部の再開発などに対応して、生産設備の増強計画が多いとみられている。

 また、内容別にみると、2007年度修正計画では、「建物・構築物」が前年度実績比2.6%増となり、構成比は0.5ポイント増の30.0%、「機械・装置」が同5.9%増となり、構成比は2.5ポイント増の53.7%と、ともにウェイトが上昇する見込み。また、目的別にみると、「能力拡充」投資が32.0%ともっとも高い割合だが、前年度修正計画と比較すると1.9ポイント低下。「新製品の生産」等投資は17.7%と、同ほぼ横ばいとなっている。

 同動向調査結果の要約は↓
 http://www.jasme.go.jp/jpn/result/manufactyouyaku.pdf