労働基準監督署や公共職業安定所(ハローワーク)などを名乗った「不審電話」がたいへんに増えているという。厚生労働省は、労働基準監督署などが、電話で労働者名簿の提出を求めたり、口座への振込みを要求することは一切ない、として注意を喚起している。また、不審な電話があった場合は、もよりの労働局、労働基準監督署、ハローワークに連絡するように呼びかけている。
不審電話の内容は以下のものが報告されている。
・労働基準局(旧名称)、労働局、労働基準監督署などの職員を名乗り、従業員の名前などの個人情報を聞き出そうとする。
・ハローワークを名乗り、20代の子どもはいるか、現在働いているか、学校に行っているかたずねられた。
・公共職業安定所を名乗り、子どもの学歴、卒業年度をたずねられた。
・労働基準局の職員を名乗り、「年金制度が変更になり、関係書類を送付しようと思う。年齢により基準が異なるので、従業員の人数、年齢、名前などの情報を教えてほしい」と高圧的な態度で求められた。
・労働基準局の職員を名乗り、独身社員の名前や生年月日、男女別の内訳などを求める。
・労働基準局を名乗る者から電話があり、30歳以上の独身者の名前や年齢をたずね、拒否すると「営業停止にするぞ」と脅かされた。
・労働基準監督署を名乗る者から、「法律が変わったので、更新料を払わないとクレーンが使えなくなります。銀行口座をファックスするので、今すぐ振り込んでください」という電話がクレーン運転士などにかけられた。