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経営関連情報 (2006/03/03)

中小企業の2月の売上DIは5ヵ月連続のプラス

 中小企業金融公庫が1日に発表した中小企業景況調査結果(有効回答数621社)によると、2月の売上DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は前月から0.3ポイント上昇の1.2となって、5ヵ月連続のプラス(「増加」超)となった。最終需要分野別にみると、建設関連で「減少」超幅が拡大し、乗用車関連で「増加」超幅が縮小したものの、設備投資関連、家電関連、衣生活関連で「増加」超幅が拡大した。

 今後3ヵ月間の売上見通しDI(過去3ヵ月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は前月から1.4ポイント低下の19.3となったものの、二ケタ台の大幅なプラスが7ヵ月連続続いている。最終需要分野別にみると、設備投資関連、乗用車関連で「増加」超幅が拡大したものの、建設関連、家電関連、食生活関連、衣生活関連で「増加」超幅が縮小した。

 販売価格DI(前月比、「上昇」-「低下」)は、前月から0.5ポイント上昇の0.5となって、4ヵ月ぶりにプラスとなった。また、仕入価格DI(同)は0.1ポイント低下の18.2となり、高水準が続くものの、4ヵ月連続で低下している。

 利益額DI(前月比、「増加」-「減少」、季節調整値)は、前月から2.6ポイント低下の2.8となったものの、4ヵ月連続でプラス。電気機械で「増加」超に転じ、繊維・繊維品、建設などで「増加」超幅が拡大したが、運輸、卸売で「減少」超に転じ、化学、鉄鋼などで「増加」超幅が縮小した。利益水準(過去3ヵ月の実績)は、黒字企業割合が前月比0.6ポイント低下の53.8%、赤字企業割合が同2.4ポイント上昇の20.3%となった。

 これらの結果から中小公庫は「中小企業の景況は、緩やかに改善している」とみている。