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経営関連情報 (2006/06/09)

5月の業況DIは4ヵ月ぶりに悪化~日商調査

 日本商工会議所が発表した早期景気観測5月調査結果によると、全産業合計の業況DI(前年同月比ベース、「好転」-「悪化」)は前月よりマイナス幅が1.3ポイント拡大して▲23.6となり、4ヵ月ぶりに悪化した。産業別では、「建設」(▲40.0)、「製造」(▲10.5)、「サービス」(▲24.6)でマイナス幅が縮小したものの、「卸売」(▲32.3)、「小売」(▲22.4)でマイナス幅が拡大した。

 向こう3ヵ月(6~8月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲18.2と、前年同時期に比べ10.6ポイント改善している。景気に関する声や当面する問題としては、業況好調、売上増加、消費回復、先行き期待といった声がある一方で、依然として原油・素材価格の高騰、公共事業の縮小、購買活動に対する消費者の慎重姿勢など消費の低迷、先行き不安を訴える声も寄せられた。

 売上面では、全産業合計の売上DI(前年同月比ベース、「増加」-「減少」)は、マイナス幅が0.2ポイント縮小して▲17.4となり、3ヵ月連続で縮小した。産業別にみると、DI値のマイナス幅は、「建設」(▲37.0)、「卸売」(▲31.1)、「小売」(▲20.8)で拡大したものの、「サービス」(▲14.5)で縮小し、「製造」(0.9)でマイナスからプラスに転じた。

 また、採算面では、全産業合計の採算DI(前年同月比ベース、「好転」-「悪化」)は、マイナス幅が2.7ポイント拡大して▲26.6となり、3ヵ月ぶりに悪化した。産業別にみると、DI値のマイナス幅は、「サービス」(▲24.1)で縮小したものの、「建設」(▲45.6)、「製造」(▲21.8)、「卸売」(▲30.5)、「小売」(▲21.4)の4業種では拡大した。