新生フィナンシャルが20~50歳代のサラリーマンを対象に実施した「2009年サラリーマンの小遣い調査」結果(有効回答数500人)によると、2009年のサラリーマンの平均小遣いは昨年に比べ700円ダウンの4万5600円となり、2年連続の減少となった。51.6%と過半の人たちが「昇給がなかった」と回答し、小遣い額は、74.4%が「変化なし」で、「下がった」が18.0%と「上がった」(7.6%)を大幅に上回った。
同調査を開始した1979年当時に3万600円だったサラリーマンの小遣いは、日経平均株価が史上最高値の3万8916円を記録したバブル絶頂期の1989年の翌年1990年には7万6000円と倍増した。しかし、1989年をピークに株価は下落を続け、サラリーマンの小遣い額も、2004年には3万8300円と最高値から半減したが、2002年を境に上昇に転じた株価を追いかけるように、2004年以降2007年までは回復基調にあった。
理想とする1ヵ月分の小遣い額は、昨年に比べ1300円プラスの7万2900円となり、現実の小遣い額との差額は昨年から2000円ほど広がり2万7300円となった。また、サラリーマンの小遣いの使い道として欠かせない昼食代は、2002年に、それまでの700円台から600円台に落ち込み、その後600円台後半で推移していたが、2007年以降は500円台に落ち込み、今年は20円アップしたものの590円と500万円台にとどまった。
1ヵ月の外食回数は、平均3.3回と昨年から0.5回減少し、週に1回程度あった飲み会は10日に1回程度の割合となる一方で、1回あたりの費用は、全体で5180円と480円アップ。昨年来、サラリーマンは外食の回数(量)を減らしつつ、1回あたりの質を高めている。なお、小遣いの使い道として不可欠なものは、1位が「昼食代」、2位が「趣味の費用」、3位は昨年の「嗜好品代」と入れ替わって「飲み代」がランクインした。
同調査結果の詳細は↓
http://www.shinseifinancial.co.jp/aboutus/questionnaire/kozukai2009/index.html#1