2003年07月25日-002
勤め人の今年の夏休みは「3ナイ!」
今年の夏休みの平均日数は「6.5日」(昨年6.6日)、平均予算は「9.5万円」(同9.3万円)と昨年とほぼ同じ傾向だが、生活者の声に耳を澄ますと「冴えナイ夏」の予感がするとは、電通リサーチが東京圏在住の一般男女630人から回答を得た2003年夏休み調査である。調査結果は、学生・専業主婦・無職を除く、回答者の75%を占めた勤務者の回答を集計したもの。
調査結果では、今年の夏休みは、「旅行に行きたくナイ!」「お金を使いたくナイ!」「何もしたくナイ!」の「3ナイ!」だそうである。まず、「理想の夏休みの過ごし方」で断然に評価が高かった「海外旅行」と「国内旅行」が減少傾向にある。特に、「海外旅行」は昨年から10.5ポイント減少の20.4%で、SARSやイラク戦争の影響か、その減少が著しい。「国内旅行」は4.1ポイント減の同じく20.4%。
夏休みに使う予算は、昨年と比べ0.2万円増と微増だったが、予算を「引き締める」との回答割合が昨年より8ポイント増えて37%となった。生活者の意識としては徹底的に“緊縮財政”のようだ。また、夏休みは「なるべく家にいる」人の割合が、01年の9.2%から02年12.9%、03年16.4%と年々増加傾向にある。
今年の夏休みの予定は、「帰省」が24.7%で「国内旅行」の18.3%を抑えてトップ。「国内旅行」は昨年より4.8ポイント減少して2割を割り込み、「なるべく家にいる」(16.4%)に迫られている。夏休みはいつから始まるかについては、54.9%と半数以上が「8月中旬」を予定しており、お盆(旧盆)の時期に夏休みを取るという傾向は現在もまだ強い。次ぎが「8月上旬」で27.1%、「8月下旬」が10.3%などで続く。
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