共立総合研究所が、岐阜・愛知・三重・滋賀県所在の企業の新入社員を対象に実施した「新入社員のマナー意識調査」結果(有効回答数1413人)によると、日常みかけるマナー違反では、「道路や電車の通路に座る」に対して厳しく、「歩きながらの飲食」や「電車やバス内での飲食」には比較的寛容だった。調査は、日常みかけるマナー違反の具体例を11項目挙げて、「他人がすると不快」、「自分も経験がある」項目を尋ねた。
その結果、不快に思う項目のトップは「ゴミのポイ捨て」(79.2%)、以下、「道路や電車の通路に座る」(75.8%)、「イヤホンの音漏れ」(60.9%)、「自転車の横並び走行」(51.7%)、「路上でいちゃつくカップル」(49.6%)などが続いた。一方、自分も経験がある項目では、「電車やバス内での飲食」(69.6%)、「歩きながらの飲食」(67.9%)、「電車やバス内での携帯電話」(67.4%)、「自転車の横並び走行」(67.2%)などの順だった。
次に、マナー違反という意識度が表れる「不快に思う回答率」と「経験がある回答率」との差をみたところ、「道路や電車の通路に座る」が不快75.8%、経験31.8%と、双方の回答率に44.0ポイントの開きがあり、一部のジベタリアンに冷静な視線を送る同世代の姿がうかがえる。一方で、「歩きながらの飲食」は不快17.9%、経験67.9%と、その開きは▲50.0ポイントとなり、マナー違反という意識がもっとも薄い項目となった。
なお、気になる大人のマナー違反(自由回答)は、「ところ構わず喫煙」(記入率24.0%)、「タバコのポイ捨て」(23.3%)が突出して多く、路上禁煙区域や人込みでも構わずタバコを吸い、そのまま路上に吸殻を捨て去る、大人の喫煙マナーの悪さを指摘する意見が目立った。ほかでは、「電車やバスなどでの携帯電話」(6.4%)、「電車のホームやレジでの割り込み」(5.3%)、「ゴミのポイ捨て」(5.1%)などが挙げられた。
同意識調査結果の詳細は↓
http://www.okb-kri.jp/press/20070621.pdf