ゼイタックス

経営関連情報 (2007/09/14)

20代の約8割が漢字調べは携帯電話を活用

 漢字の書き方が分からないときは、20代の約8割が「携帯電話の漢字変換」を活用して調べていることが、文化庁が発表した「2006年度国語に関する世論調査」で分かった。調査結果(有効回答数1943人)によると、漢字が分からないときに調べる手段(複数選択)は、全体では「本の辞書」が60.6%、「携帯電話の漢字変換」が35.3%、「ワープロ・パソコンの漢字変換」が21.3%、「電子辞書」が19.4%などの順で多かった。

 年齢別にみて特徴があるのは、やはりというべきか、「携帯電話の漢字変換」で漢字を調べるのは20代が79.3%とほぼ8割に及んだこと。16~19歳(63.3%)、30代(62.5%)も6割強にのぼり、その割合は年齢が高くなるとともに低くなり、60歳以上は7.8%となった。反対に「本の辞書」は、年齢が高くなるとともに割合が高くなり、50代以上では約7割となっている。「電子辞書」は16~19歳(48.1%)で特に高い。

 また、文書作成にパソコンなどの情報機器を「使ったことがある」人は全体の57.2%だったが、20代の86.6%を頂点に、年齢が高くなるとともに割合が下がる。それでも50代は62.4%と6割を超えるが、60歳以上では27.7%と大幅に少なくなっている。一方、文章作成にパソコンなどを使ったことにある人のうち50.8%と半数が「漢字の書き方を忘れることが多くなった」と回答している。

 文書作成を手書きにするかパソコンなどの情報機器で打ち出すかはケースバイケースだが、「恩師に手紙を出す場合」では約7割(71.3%)が「手書きにする」と回答。「年賀状の宛て名の場合」では、「手書き」が3割代後半(36.2%)、「情報機器」が6割弱(57.5%)のほか、「仕事上の手紙を出す場合」、「仕事以外の文書を作成する場合」では、7割近く(各68.1%、69.7%)が「情報機器で打ち出す」と回答している。

 同世論調査結果の詳細は↓
 http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h18/kekka.html