2005年6月に環境省が先導役となって開始された「クールビズ」が3年目を迎え、認知度も高まっている。内閣府が実施した「クールビズに関する特別世論調査」結果(有効回答数1766人)によると、クールビズを「知っている」との回答は91.2%(「内容まで詳しく」54.0%+「聞いたことはある」37.1%)を占め、導入当初の2005年7月調査と比べると認知度は14.6ポイント上昇した。
クールビズについての賛否は、「非常に賛同する」(45.2%)と「ある程度賛同する」(38.3%)を合わせ83.5%が賛同している。また、クールビズの実践の有無については、「実践している」との回答が46.6%と、「実践していない」(29.4%)を上回った。2005年7月調査では、「取り組んでいる」との回答が30.9%と、「取り組んでいない」(38.8%)を下回っていたが、認知度が高まるとともに取り組む人も増えてきているようだ。
オフィスにおける冷房の設定の変更状況(自営業主や家族従業者、雇用者のみ)をみると、冷房時の室温を「クールビズ推奨前(2年前以上)から高く設定」が27.1%、「一昨年または昨年から高く設定」が13.5%、「今年から高く設定」が4.4%となっている。しかし、オフィスにおける現在の冷房の室温は、「28度より低い」が40.5%を占め、「28度」は27.4%、「28度より高い」は7.6%と「28度以上」は35.0%にとどまった。
クールビズ以外にできる温暖化対策(複数回答)を尋ねたところ、「家庭でのエアコンの温度を調節する(冷房は高めに、暖房は低めに)」(70.5%)、「水道の蛇口をこまめに閉める」(63.4%)、「買い物時に自分の袋を持参してレジ袋などのゴミを減らす」(58.2%)、「電気製品の電源プラグをコンセントからこまめに抜く」(46.8%)、「エコドライブをする(急発進・急加速、急ブレーキを控える)」(41.3%)などが挙げられた。
同特別世論調査の詳細は↓
http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h19/h19-cool.pdf