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経営関連情報 (2006/10/30)

派遣社員の平均時給は関東・関西・東海ともに減少

 新聞折込求人紙「しごと情報アイデム」を発行するアイデムが調査した2006年上半期(1~6月)の派遣社員の募集時平均時給は、関東エリアが前年同期に比べ23円減の1220円、関西・東海エリアが同3円減の1144円となった。同調査は、今年6月までの1年間の「しごと情報アイデム」紙面データベースから、人材派遣業に関する関東エリア13万6408件、関西・東海エリア18万1473件の平均時給データを特別集計したもの。

 平均時給を職種別にみると、減少が大きいのは、関東エリアでは「受付・案内事務」(平均時給1068円)の69円減、「営業・販売事務」(同1293円)の39円減、「倉庫内作業・軽作業員」(同1007円)の38円減など、主に事務系の職種において減少が目立つ。また、関西・東海エリアでは、「倉庫内作業・軽作業員」(同945円)の21円減、「販売店員」(同1117円)の12円減、「営業・外交員」(同1211円)の10円減と続く。

 一方、増減額が特に大きかったのは、関東エリアでは「テレホンスタッフ」(平均時給1288円)の41円増、「販売店員」(同1178円)の30円増、「CADオペレータ」(同1428円)の18円増など、また、関西・東海エリアでは「テレホンスタッフ」(同1184円)の21円増、「受付・案内事務」(同1114円)の16円増、「銀行の窓口業務」(同1076円)の15円増などだった。

 対前年増減額の減少が大きかった関東エリアをさらに詳細に分類して減少額が大きかった職種順にみると、「受付・案内事務」の69円減を筆頭に、「物流・倉庫内作業者」の63円減、「看護助手」の46円減、「パチンコ店店員」の44円減と続くなど、減少額の大きさが目立つ。これらは募集件数も多く、このことが派遣全職種の関東エリアの平均時給を下げている一因となっているとみられている。

 また、同じ職種でパート・アルバイトの対前年増減額をみると、「看護助手」の1円減を除いて総じて増額となっている。派遣で対前年増減額の減少額が大きい職種において、総じてパート・アルバイトの対前年増減額が増加している。全体的に派遣スタッフの時給相場は、パート・アルバイトに比べて高額だが、一部の職種においては時給格差が縮小傾向にあることがうかがえる。

 同調査結果の詳細は↓
 http://workium.aidem.co.jp/marketdata/dispatch/pdf/dispatch_181.pdf