経 営 関 連 情 報

2003年05月09日-002
日本人にカジノは受け入れられるのか?

 日本でも観光振興のためのカジノ構想が打ち出され、カジノ研究会が発足した都道府県もあり、カジノ開設が現実味を帯びてきたようだ。ところで、賭け事に対する社会的抵抗感が強いと思われる日本人に、カジノは受け入れられるのだろうか。電通が20~59歳の男女414人を対象に行ったWeb調査によると、カジノができたら行ってみたいと思っている人が全体で66%と約7割を占め、男女ほぼ同率だった。

 調査によると、ギャンブルが好きな人(「あまりやっていないが好き」も含め)は全体の43%、男性の52%、女性の38%と4割弱が「好き」と回答した。カジノができたら行ってみたい人は、「ギャンブルが好き」という人の89%、「好きでない」人でも約半数は来訪意向がみられた。普段ギャンブルをしない人でも行ってみたいということは、カジノがパチンコや競馬などとは違ったレジャーとして捉えられている一面があるようだ。

 行ってみたいカジノのタイプ別では、「休日に家族や友人と1日遊べる大型施設タイプのカジノ」が最も多く約半数を占めた。「平日に友人や同僚とお酒を飲みながら気楽に楽しめるカジノ」は18%と2割弱。普段ギャンブルをやっている人では「平日のカジノ」は3割だった。普段ギャンブルをあまりしない人は「休日の大型カジノ」を希望する傾向がみられ、「あまりやっていないが好き」という人の約65%、「好きでない人」の約35%が行ってみたいと答えている。

 また、カジノに遊びに行った場合に使うと思う金額は、1日で1000円~3万円未満と幅があったが、男性のほうが意欲が高く、5000円~3万円未満で6割を占め、女性は1000~5000円未満で6割を占めた。カジノへ行ってみたい気持ちは男女差がないものの、実際のカジノでの投資は男性が主体となる可能性が高い。また、多くの人が望むのは、カジノだけでなく食事・ショッピング・遊園地なども楽しめる総合施設ではないだろうか。

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