ゼイタックス

税務関連情報 (2004/01/30)

自書申告にタッチパネル方式の自動申告書作成機

 タッチパネル方式の自動申告書作成機をご存知だろうか。確定申告での国税当局のテーマは自書申告・早期提出。その自書申告をサポートするひとつがこのタッチパネルである。全国の税務署に設置されており、銀行のATMのように、画面上の該当箇所に触れていけば簡単に申告書が作成できる。分からない点があれば、近くの税務職員が教えてくれる。

 最近は、自宅のパソコンから国税庁のホームページにアクセスして提出用の申告書が作成できる「確定申告書作成コーナー」サービスが話題となっているが、タッチパネルの利用者も多い。タッチパネルによる昨年の申告書作成件数は、前年より約100万件増の360万件と急増している。今年は設置台数を150台増やし全国の税務署の窓口に計4756台設置される。

 さらに今年は、画面構成を分かりやすく変更して操作時間の短縮を図り、また、複数年分の申告書の作成にも対応するなど、機能アップされている。操作時間が短縮されて利用者の待ち時間も短くなることなどから、昨年以上の利用者増が見込まれている。

 タッチパネルを利用すれば、給与所得者の還付申告をはじめほとんどの場合の申告書が作成できるが、事業所得や不動産所得等について平均課税を選択する申告書や、損失申告用(第四表)を併せて使用する申告書などは利用できないので、事前に税務署に確認しておくことをお勧めしたい。