いつの間にか夏が近づいている。今年の夏(7~8月)の各社の休暇実施予定である。厚生労働省が15日に発表した「2005年夏季における連続休暇の実施予定状況調査」結果(有効回答数1211事業場)によると、連続休暇実施予定事業場は回答事業場全体の90.3%を占め、高い実施率を示した。特に製造業では96.1%にのぼる。同調査での「連続休暇」は3日以上の連続した休日・休暇をさす。
連続休暇実施予定事業場全体の「通算した(連続休暇のトータル)」連続休暇日数の平均は7.7日で、製造業が8.8日、非製造業が6.6日。また、「連続した(1回の連続休暇)」連続休暇日数の平均は5.6日で、製造業が6.2日、非製造業が5.0日となっている。「通算した」連続休暇日数のもっとも長いものは21日で、1事業場が予定。「連続した」連続休暇日数のもっとも長いものは12日で、2事業場が予定している。
連続休暇の実施を予定している事業場のうち、「通算した」7日以上の連続休暇を予定している事業場は64.0%を占め、製造業では77.3%にのぼった。「通算した」10日以上の連続休暇を予定する事業場は、連続休暇の実施を予定している事業場全体の26.5%を占め、製造業では38.2%だった。なお、連続休暇実施予定事業場のうち年次有給休暇を計画的に付与(平均2.9日)し連続休暇を実施予定としているのは26.3%だった。
厚労省では、「夏季の時期は、暑さのため疲れやすく、十分な休養が必要なことや、学校も休みであり、家族とのふれあいを深めるよい機会となることから、連続休暇にもっとも適した時期のひとつ」との考えを示し、同調査の結果を公表することが「連続休暇の普及に向けての機運の醸成が図れる」として、各事業場が従業員に対しなるべく長い夏期休暇を与えることを勧めている。