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経営関連情報 (2007/10/15)

07年上期の工場立地件数は前年同期比10%の伸び

 経済産業省が発表した「2007年上期(1~6月期)工場立地動向調査」結果(速報)によると、全国の工場立地件数は、901件で前年同期比10.0%(81件)増となり、2003年上期以降9期連続での増加となった。立地面積は、1208ヘクタールと、前年同期からの増加率は2.5%(30ヘクタール)増にとどまった。その要因は、1万平方メートル未満の比較的小規模な立地の割合が増加したこととみられている。

 地域ブロック別では、14地域中10地域で前年同期に比べて立地件数が増加。「関東内陸」(168件、前年同期比45件増)、「近畿内陸」(56件、同18件増)、「北九州」(76件、同20件増)、「南九州」(44件、同14件増)で大きな伸びがみられた一方で、「南東北」(74件、同32件減)、「近畿臨海」(76件、同4件減)、「山陽」(46件、同2件減)、「四国」(18件、9件減)の4地域では減少した。

 都道府県別の立地件数では、1)「静岡県」(58件)、2)「兵庫県」(51件)、3)「茨城県」、「群馬県」(各48件)、5)「埼玉県」(42件)、6)「栃木県」(39件)、7)「愛知県」、「福岡県」(各37件)の順となった。立地件数は、30道府県において前年同期比で増加しており、「茨城県」(26件増)、「栃木県」(11件増)、「静岡県」(10件増)、「沖縄県」(0件→10件)での増加が目立つ。

 1万平方メートル未満の小規模な工場立地については、前年同期比12.9%(72件)増の628件で、全体の69.7%(前年同期比1.9ポイント増)を占めた。また、資本金1000万円未満の小規模中小企業の立地は、全体の22.2%を占める199件となり、前年同期比77.7%の大幅増となった。業種別での立地件数は、「金属製品」(153件)、「一般機械」(139件)、「食料品」(97件)、「輸送用機械」(94件)の順に多い。

 同調査結果速報の詳細は↓
 http://www.meti.go.jp/press/20071009003/rich_Do.pdf