経 営 関 連 情 報 |
2003年06月20日-003
消費者を惹きつけるコンビニの新サービスとは?
コンビニの24時間営業は当たり前、各社は差別化を図るための新サービスを開始している。日経リサーチがネットモニター400人を対象にコンビニ各社が最近開始(予定も含め)した新サービスを調査したところ、「店舗内に郵便ポストを設置」が認知度・魅力度ともに高く、「不在時転送・自分宛荷物宅配便」「ネットで注文して即日宅配」などは、魅力度は70%近いにもかかわらず認知度は低いようだ。
「公立図書館の本をコンビニで」や「レンタルビデオ店とのポイントカード共通化」「クリーニング取扱い」「郵便局に店舗出店」なども魅力度は50~60%ありながら認知度はいまひとつ。サービス継続のカギは認知度をどう高めるかにある。対して、「チケットの対面販売」「店内にネットコーナー設置」「1000円理髪」「toto販売」「布団洗い」「マッサージ」などは魅力度が20~30%と低く認知度も下位グループだった。
また同調査では、まだ提供されていないサービスを想定し、その魅力度について調べたところ、「ATM利用手数料の割引」「住民票など各種手続き書類の申請・受取」「常備薬の販売」が上位3となった。しかし、これらのサービスは、費用対効果やコンビニ側の負担が大きいこと、規制などの点で難しい面がある。それに対し、4位の「バスや電車の時刻表の掲示」は店側の負担も小さく、消費者からのニーズは意外と高い。
さらに、自由回答のなかには、少数意見ながら「地図検索とプリントアウト」「着替えができるスペース」「ファックス受取サービス」など、多額の投資をしなくても地域住民に喜ばれる“ちょっとした”心遣いをサービスにできるものがあった。そんな“些細な”心配りが親近感や安心感を与え、惹きつける起爆剤になる可能性を秘めているのではないか。コンビニに限らず、街の商店でも考えられる“ちょっとした”サービスがあるように思うが…。
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