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07年度は約68%の大学がインターシップを実施

経営関連情報 - 2008年12月12日

 文部科学省がこのほど発表した「大学等における2007年度インターシップ実施状況調査」によると、2007年度においてインターシップを実施した大学の割合は前年度より1.9ポイント(22校)増加して67.7%(504校)となった。インターシップとは、学生が在学中に、企業等において自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことをいう。同調査の集計では、教育実習や医療実習などの資格取得目的の実施は除外している。

 同調査は、全国公私立の大学(745校)・短期大学(390校)・高等専門学校(61校)を対象に、今年3月までの1年間を調査期間として今年4月に実施したもの。調査結果(回答率100%)によると、大学以外のインターンシップ実施割合は、短大が前年度より3.0ポイント(8校)増の43.6%(170校)、高専は同1.6ポイント(1校)増となって61校すべての高専で実施している。

 大学の学部等の実施状況は、大学が1092学部(55.2%)で前年度に比べ65学部増、短大が242学科(29.4%)で同8学科減、高専が257学科(97.0%)で同10学科増。もっとも多かった実施学年は、大学が「第3学年」で74.7%、大学院が「修士1年」で77.9%、短大が「第1学年」で82.1%、高専が「第4学年」で87.1%と、いずれも前年度と同様の傾向だった。時期は「夏季休業中」、期間は「1週間以上2週間未満」がもっとも多い。

 また、インターシップ体験学生数は、大学が4万9726人(704人減)、短大が4968人(105人増)、高専が8674人(881人増)だった。なお、2008年度以降におけるインターシップ実施予定は、大学の割合が2007年度から4.5ポイント(23校)増の70.7%(527校)、短大が同4.1ポイント(7校)増の45.4%(177校)、高専は横ばいの100%(61校)となっており、インターシップ実施大学等は年々増加傾向にある。