経 営 関 連 情 報

2003年02月21日-002
電子書籍を読んだことがある人は23%で普及はまだまだ

 インターネットコム(株)と(株)インフォプラントが10~60代の300人を対象に調査した結果、電子書籍を「購入したことがある」人はわずか8%、「購入したことはないが読んだことはある」人が15%で、そのうち満足に感じている人は4割強であることが分かった。インターネット人口は急増しているが、電子書籍の普及にはまだまだ時間がかかりそうだ。

 電子書籍に「満足」した人は、「書店に行かずに買える」「かさばらない」「手軽に読める」などの理由を挙げた。一方、不満な理由としては、「PDFを立ち上げるのが重い」「目が疲れてしまう」「読みにくい」などが挙げられている。電子書籍の利用形態については、「主にパソコンで」(82%)との回答が「主にPDAで」を上回っている。しかし、電子書籍をもう一度購入したいかどうかについては、「購入したい」は35%にとどまった。

 同じ内容の本が、書籍よりも先に電子書籍が発売され値段が6割程度だった場合は、「電子書籍」を購入する人が50%と「書籍」(36%)を上回った。電子書籍を購入する理由は、「安いから」が多数を占め、「先に手に入るから」よりも支持されている。現在のところ電子書籍はそれほど普及していないが、多くの人が「値段が安ければ買う」と回答。コンテンツの先行販売だけでなく、安さをどう打ち出していくかが今後の普及のカギとなろう。

 

 

ホームへ戻る