経 営 関 連 情 報

2003年11月05日-002
拡大が見込まれるヘルス&ビューティ市場

 高齢化社会が進展するなかで、中高年だけでなく若年層も“自己治療”や“疾病予防”“健康維持・増進”などの必要性への認識を年々高めている。総合マーケッティングビジネスの富士経済では、生活者メリットが大きいとして注目されるヘルスケアやビューティケア10分野を選び市場調査を実施、2008年の市場規模を予測している。

 最も拡大が予測されるのは「生活習慣病対策」関連市場で、2002年の3220億円市場から2008年には4096億円市場へと27.2%の伸びを予測している。その背景には、高齢化社会の進展、生活者の健康意識の高まり、対象者の若年化など多数の要因がある。近年は、メインの食品分野(構成比80%)では血糖値改善や悪玉コレステロール・中性脂肪抑制、高血圧予防などの機能を訴求した特定保健用市場に毎年大型商品が投入されている。

 次いで「ダイエット」関連市場が2088億円市場から2008年には2289億円市場へと9.6%の拡大を予測する。同市場の70%近くを占める食品分野では、従来は全身のダイエットを訴求するものがほとんどだったが、バスト・ヒップ・足など訴求ポイントを絞った「部分訴求」の商品が増加傾向にある。また、従来の女性を中心とした美容・痩身目的でダイエットを行う層に加えて、健康維持や生活習慣病予防目的でもダイエットを行う動きもみられ、引き続き着実に市場を拡大していくことが予測される。

 ほかでは、「老化対策」関連市場が4522億円市場から4680億円市場へと3.5%拡大、「美白」関連市場が2742億円市場から2769億円市場へと1.0%拡大を予測。3690億円市場から3593億円市場へと2.6%縮小が予測される「エチケット」関連市場もあるが、その他の「リラックス」「フットケア」「敏感肌」「花粉症」関連市場などとともに、ヘルス&ビューティ分野は市場の活性化が期待される。今後のビジネスチャンスが見込まれる分野である。

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