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08年の新規開業費用平均は1238万円で過去最低

経営関連情報 - 2009年01月07日

 日本政策金融公庫総合研究所が発表した「2008年度新規開業実態調査」では、2008年の新規開業費用平均は、2007年調査を17.0%(254万円)下回る1238万円となり、同調査を開始した1991年以降では最低の金額となったことが分かった。調査は、同公庫が2007年4月から同年9月にかけて融資した企業のうち、融資時点で開業1年以内の企業(不動産賃貸業を除く)を対象に、昨年8月時点で実施したもの。

 調査結果(有効回答数1918社)によると、開業時の経営形態は、「個人経営」が前年度より4.9ポイント下回る61.2%となったものの、「法人経営」(38.8%)を大きく上回る。開業費用は、「500万円未満」が35.4%を占めてもっとも多く、次いで「500万円~1000万円未満」が29.1%、「1000万円~2000万円未満」が21.6%、「2000万円以上」が13.9%となっており、全体の平均では1238万円となった。

 経営者の開業時の年齢は、「30歳代」が38.9%を占めてもっとも多く、次いで「40歳代」が28.4%、「50歳代」が18.4%、「29歳以下」が9.5%、「60歳以上」が4.8%となっており、全体の平均は41.5歳だった。性別では、男性が84.5%を占めている。また、経営者の最終学歴をみると、「高校・高専」が36.0%、「大学・短大」が35.0%と二分し、次いで「専修・各種学校」が20.1%となっている。

 経営者の開業直前の職業については、「正社員(管理職)」が38.2%を占めてもっとも多く、次いで「正社員(管理職以外)」が33.9%、「会社や団体の常勤役員」が13.1%で続くが、「パート・アルバイト」も7.8%いる。勤務先の離職理由は、「自主退職」が80.1%と8割を占め、「勤務先の倒産・廃業」(6.7%)や「事業部門の縮小・撤退」(5.6%)などの「勤務先の都合による退職」が11.6%だった。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.jfc.go.jp/common/pdf/shinkikaigyou_201225.pdf