住宅ローン等事業を展開するGEマネーが20代~50代のサラリーマンを対象に実施した「2008年サラリーマンの小遣い調査」結果(有効回答数500人)によると、2008年のサラリーマンの平均小遣いは昨年比2500円ダウンの4万6300円となり、4年ぶりに減少に転じた。51.4%の人たちが「昇給があった」と回答する一方で、小遣いは、76.3%が「変化なし」と答え、「下がった」が12.6%と「上がった」(10.6%)を上回った。
同調査を開始した1979年当時に3万600円だったサラリーマンの小遣いは、日経平均株価が史上最高値である3万8916円を記録したバブル絶頂期の1989年の翌年1990年には7万6000円と倍増した。しかし、1989年をピークに株価は下落を続け、サラリーマンの小遣い額も、2004年には3万8300円とバブル期の最高値から半減したが、2002年を境に上昇に転じた株価を追いかけるように、2004年以降昨年までは回復基調にあった。
この1年を振り返ると、「ねじれ国会」の誕生、2007年の夏に起こったサブプライムローン問題に端を発した米国経済の減速、ガソリンや小麦など生活必需品の価格上昇など、サラリーマンを取り巻く政治・経済的な環境には大きな変化がみられた。こうしたことから、昨年まで3年連続で上昇していたサラリーマンの小遣いも、日本の政治・経済の先行き不透明感や生活防衛意識からか、4年ぶりに減少に転じたものとみられている。
理想とする1ヵ月分の小遣い額は、昨年に比べ3200円マイナスの7万1600円となり、現実の小遣い額との差額は昨年から700円ほど縮まり2万5300円となった。また、サラリーマンの小遣いの使い道として欠かせない昼食代は、2002年に、それまでの700円台から600円台に落ち込み、その後600円台後半で推移していたが、昨年は60円の大幅ダウンの590円となり、500円台に突入。今年はさらに20円ダウンし570円となった。
同調査結果の詳細は↓
http://gemoney.jp/pr/oe/ji_kozukai2008.asp