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職種別平均年収、全体で前年比5万円減の456万円

経営関連情報 - 2009年12月11日

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が8日に発表した「DODA職種別平均年収ランキング2009-2010年版」によると、全職種の平均年収は前年を5万円下回る456万円となり、2年連続で減少した。同ランキングは、同社の「DODA転職支援サービス」に2008年9月から2009年8月までに登録した転職希望者のうち、25~39歳に該当する約9万人の給与データ59種を集計したもの。

 その結果、昨年と比較が可能な58職種のうち37職種で平均年収が減少。特に、製造業のエンジニア系職種(電気・電子・機械・化学)の下落が顕著で、12職種中9業種で前年を下回り、製造業の厳しい状況を反映した。総合ランキングでは、「投資銀行業務」が880万円で3年連続の1位、2位「運用会社(ファンドマネージャー・アナリスト・ディーラー)(847万円)、3位「法人営業(メガバンク・地銀・証券)」(716万円)となった。

 上位3職種を金融系が占めたが、これは、特に35歳以上で1000万円を超える高い給与水準となっていることに加え、金融危機下での人員整理に伴い、年収の高い外資系出身者が転職市場に出てきているケースが見受けられ、金融系職種の平均年収を押し上げたとみられている。4位は「ITコンサルタント」(621万円)、5位は「プロジェクトマネージャー」(614万円)、6位は「コンサルタント」(608万円)などとなっている。

 また、年代別ランキングでも、25~29歳、30~34歳、35~39歳、各年代の上位10業種の中に、「投資銀行業務」、「運用会社」、「法人営業」の3職種がランクインする結果となり、幅広い年代で金融系職種の年収の高さが際立っている。地域別ランキングでは、1位の「関東」(467万円)から、「東海」(440万円)、「関西」(438万円)のトップ3の順位に変動はなかったものの、各地で軒並み平均年収が減少した。

 同ランキングは↓
 http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20091208.html