インターネットコムとJR東海エクスプレスが実施した「人事制度に関する調査」結果(有効回答数330人)によると、勤務先の給与体系が基づく人事方針は、「年功序列」が41.8%、「実力主義」が38.8%で、ほぼ拮抗していた。「分からない」との回答も13.3%あり、そのほかでは「年功と成果主義の併用」や「名目上は成果主義だが、実態は年功序列」といった回答もあり、当然ながらどちらともいえないケースもある。
「実力主義」と回答した人の勤務先の業種は、「流通・サービス業」が35.2%ともっとも多く、次いで「製造業」29.7%、「公益・情報通信業」10.2%、「金融・保険業」5.5%、「建設・不動産」4.7%、そして「官公庁・自治体・その他公共法人」と「教育」が3.9%で並んだ。また、職種では、「専門職」が32.0%でトップ、以下、「管理職」20.3%、「営業職」17.2%、そして「販売職」と「研究職」がともに4.7%だった。
一方、「年功序列」と回答した人の勤務先の業種は、もっとも多かったのが「官公庁・自治体・その他公共法人」で35.5%、以下、「流通・サービス業」18.1%、「製造業」12.3%、「教育」11.6%、「公益・情報通信業」9.4%、「建設・不動産」4.3%、「金融・保険業」3.6%の順。また、職種では、「事務職」が42.8%でトップ、「専門職」26.1%、「研究職」10.1%、「管理職」8.7%、「営業職」8.7%、「販売職」1.4%という結果になった。
なお、自由回答欄での意見では、「(両方を)うまくミックスした形が理想」、具体的には「ベースは年功序列、ボーナスは実力主義が一番いいと思う」などのコメントが寄せられている。