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経営関連情報 (2004/08/06)

7月の業況DIは3ヵ月ぶりに改善~日商調査

 日本商工会議所が2日に発表した早期景気観測(LOBO)調査7月結果によると、全産業合計の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」企業割合)は前月水準よりマイナス幅が5.4ポイント縮小して▲25.7となり、3ヵ月ぶりに改善した。業種別の業況DIは、卸売を除く4業種でマイナス幅が縮小したため、全業種合計の業況DIもマイナス幅が縮小した。

 製造業を中心に業況は好調との声や、猛暑の影響により夏物商品が売上増といった声がある一方、中小企業の足元の業種間・企業間の格差は大きいようだ。景気の先行きについても、回復に期待するとの声がある一方、依然として消費の低迷や、公共事業の縮小、素材価格の高騰による仕入コストの上昇などの不安材料を訴えるコメントが寄せられている。

 売上面では、DI値(「増加」-「減少」企業割合)のマイナス幅は建設を除く4業種で縮小したため、全産業合計の売上DIは7.8ポイント縮小して▲20.2となり、2ヵ月ぶりに改善した。また採算面では、DI値(「好転」-「悪化」企業割合)のマイナス幅は全業種で縮小したため、全産業合計の業況DIは3.5ポイント縮小して▲26.2となり、3ヵ月ぶりに改善した。

 向こう3ヵ月(8月~10月)の先行き見通しについては、全産業合計の業況DI(今月比ベース)が▲20.1と、昨年同時期の先行き見通しと比べ17.6ポイント改善している。売上DI(今月比ベース)も▲16.1と、昨年同時期の先行き見通しに比べ15.9ポイント改善。採算DI(〃)も▲20.8と、昨年同時期の先行き見通しに比べ13.3ポイント改善している。