経 営 関 連 情 報 |
2002年06月28日-003
中小企業の景況は引き続き厳しいも下げ止まりの動き
中小企業金融公庫が6月26日に公表した6月の中小企業景況調査によると、前月に比べた6月の売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲12.7で、5月に比べ「減少」超幅が1.4ポイント拡大したが、過去3ヵ月の実績と比べた今後3ヵ月の売上見通しDI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整比)は2.0で、「増加」超幅が1.4ポイント拡大し、5ヵ月連続の改善となった。また、在庫水準DI(▲25.7)や利益額DI(▲10.5)もそれぞれ0.8ポイント、4.4ポイント改善しており、中小公庫では「中小企業の景況は引き続き厳しいものの、下げ止まりの動きがみられる」との見方を示している。同調査は、6月中旬に同公庫取引先中小企業900社を対象に実施したもの(有効回答数629社)。
資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲20.7で、「窮屈」超幅が3.1ポイント縮小し、4ヵ月連続の改善となった。資金繰りが窮屈な理由としては、「売上の減少」が9.3ポイント上昇の72.5%で相変わらずのトップ。次は8.6ポイント減少ながら34.1%の「既往借入金の返済負担」、以下、「借入枠に余裕なし」32.9%、「採算悪化」28.7%、「貸出態度が厳しい」22.2%などが続いている。
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