経 営 関 連 情 報

2002年09月02日-001
商工中金、中小売上高減少に歯止めの兆し

 商工組合中央金庫が8月29日に公表した中小企業月次景況観測の8月調査結果によると、7月の売上高(前年同月比)は▲4.6%(6月同6.7%)となり、18ヵ月連続で減少した。ただ、8月、9月はそれぞれ同▲2.3%、同▲0.5%とマイナス幅が徐々に縮小する見込みで、商工中金では「売上高に歯止めがかかりつつある」との見方を示している。同調査は、商工中金取引先中小企業800社を対象に8月12日時点で実施されたもの。

 調査結果によると、8月の景況判断指数は、前月比0.1ポイント上昇の45.5となり、ほぼ横ばいで推移したが、指数の動きをみると、受注の下げ止まり感が広がるなか、直近のボトムである2001年11月(38.1)以降、上昇基調で推移している様子がうかがわれる。指数は、77ヵ月連続で景況感の「好転」、「悪化」の分岐点である50を下回った。9月は46.9となる見込み。

 一方、8月の業況判断をみると、販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は▲11.3(前月▲11.5)で「下落」超幅が4ヵ月連続で縮小したものの、仕入価格DI(同)が▲1.6(前月▲3.0)と「下落」超幅が縮小したこともあり、採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲11.5(前月▲10.8)となって「悪化」超幅が拡大している。ただ、資金繰りDI(同)は▲6.5(前月▲7.4)となり、3ヵ月連続での改善となった。

 

 

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