2003年09月10日-001
自宅へ直接訪問する「にせ都税職員」に注意!!
最近、都税事務所職員を装い、電話で法人・個人の情報を聞き出す悪質な事例が東京都内で多発しており、東京都主税局では広く注意を呼びかけてきたところだが、このほど都民の自宅に直接訪問するという極めて悪質な事例が発生したことが明らかになった。
都主税局によると、今年8月28日の午前11時ごろ、豊島区に住むAさん宅に50~60歳代と思われる男の声で、未納の固定資産税について訪問したい旨の電話があった。訪問してきた男は、いつ払ってもらえるのか尋ねてきたが、Aさんには未納はなかったので領収書を男に見せたところ、男は、コンピュータ上は未納であり、未納を避けるため口座振替に加入するように言って立ち去ったという。
なお、Aさんは男に名刺を見せるように求めたが、男は身分証明書らしきものを一瞬見せただけで、氏名などの確認をすることはできなかったようだ。同様の事例は、過去に96年・97年・2001年に各1件ずつの計3件あった。
また、にせ都税事務職員が、法人のFAX番号、個人の勤務先やその電話番号、口座番号などを電話で聞き出そうとする事例も増えている。これまで2001年度中84件、2002年度中90件が報告されているが、2003年度は4月から8月末までですでに202件にのぼる。
金銭的な被害の発生は報告されていないが、都主税局では、都税務職員を装った自宅訪問や電話に注意するように呼び掛けている。このようなにせ職員の事例は、国税でも以前から問題になっている。税務職員を装って、不正な働きかけや勤務先・取引銀行等を問い合わせる事例、現金を持ち去る事件が全国で発生している。
被害に遭わないためには、電話の問合せには、即答せずに、職員の所属と氏名を確認すること、また、自宅に訪問された場合は、身分証明書の提示を求め、所属・氏名を明示してもらうなどして、不審な点があるときは、税務署や都税事務所に問い合わせるなどの注意が必要だ。
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