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経営関連情報 (2004/02/25)

23日から売掛債権担保融資保証の担保評価率引上げ

 売掛債権担保融資保証制度は、中小企業者が売掛先に対して保有している売掛債権を担保として金融機関が融資を行う場合に、信用保証協会が保証を行う制度である。不動産担保への過度の依存から脱却することなどを目的に2001年12月に創設されたものだが、その利用が広がっている。昨年11月に利用実績(保証承諾件数)が1万件を突破し、融資実行額も4100億円を超えた。

 今月23日からは、売掛債権を担保とする際の評価率(掛け目)の上限が引き上げられた。売掛債権は売掛先が倒産するリスクなどがあるため、実際の売掛金額面そのままの金額で融資が受けられるわけではなく、掛け目がかかる。この掛け目は、譲渡担保の保全方法や売掛先の信用度などの要因により、売掛債権ごとに異なるが、上限が定められている。

 今回引き上げられた上限は、一般企業に対する債権の評価率は不動産担保並みの80%(以前は70%)に、官公庁・上場有配企業のものについては100%(同90%)となって、より多くの借入れができるようになった。経済産業省・中小企業庁では、年度末を控え、資金繰りの安定化を図りたい中小企業などに、新たな資金調達手段として定着しつつある同制度の活用を呼びかけている。

 売掛債権担保融資保証制度の詳細は↓
 http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/urikake_index.htm