税 務 関 連 情 報 |
2002年12月09日-001
所得捕捉率の是正に“怒れ全国のサラリーマン”(19)
★無意識に“垂れ流し”しているプライバシー(1)
プライバシーとは何かを考えている。ここでは、私たちが日々の暮らしの中で、無意識にいかに多くのプライバシーを“垂れ流し”しているのかを簡単に説明したい。ここで“垂れ流し”と書いたが、別に不注意を非難しているわけではない。生きていく上で当たり前のことなのである。世の中のコンピュータ化が進展し、複雑化・細分化したことで昔よりははるかに無意識にプライバシーを撒き散らす場面が多くなっている。
そもそも、私たちは生まれたときに役所に名前・生年月日・性別・住所等を両親に届けてもらうことから、プライバシーを外部へさらし始める。さらに、結婚、離婚、引っ越しに伴う転出入届もそうだ。学校へ入学する手続き等でも所要の内容を書かなければならない。これらは、確かに社会生活上必要なことだが、そこで書類に書くデータはプライバシーであるという意識はない。
しかし、これらの情報も使われ方によってはプライバシーとなる。例えば、私たちの名前や生年月日、性別などは各市区町村の住民基本台帳に記録・保存されるが、一定の情報は第三者が閲覧することができるため、ダイレクトメール業者がせっせと書き写して業務に使う。それで、子供が小学校に入学したときや節目節目に、知らない業者からDMが届いたり、営業電話がかかってきたりするのだ。
(以下次回へ続く)
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