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経営関連情報 (2005/02/04)

12月の常用労働者数は9ヵ月連続の増加

 厚生労働省が2月1日に公表した毎月勤労統計調査12月分結果速報によると、2004年12月の従業員5人以上の事業所の常用労働者数は、前年同月比0.6%増の4297万9千人となって、9ヵ月連続の増加となった。正社員などの一般労働者は同0.1%減の3196万5千人と85ヵ月連続の減少となった。パート労働者は同3.1%増の1101万4千人で9年8ヵ月連続の増加だが、その増加趨勢には低下傾向がみられる。

 また、12月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上で前年同月比1.0%減の60万1216円と、減少に転じた。内訳は、基本給にあたる所定内給与が19ヵ月連続減少となる同0.6%減の25万3231円、残業代などの所定外給与が同2.8%増の1万9692円で29ヵ月連続の増加となった。

 所定内給与と所定外給与を合わせたきまって支給する給与は8ヵ月連続の減少となる同0.4%減の27万2923円、賞与などの特別に支払われた給与が同1.5%減の32万8293円だった。賃金の根幹となる所定内給与は減少が続いており、平均的な賃金水準の改善には、まだ時間がかかる状況といえる。

 一方、12月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月と同水準の151.8時間となった。内訳は、所定内労働時間が前年同月比0.1%増の141.1時間で2ヵ月連続の増加、所定外労働時間は前年同月と同水準の10.7時間となった。製造業の所定外労働時間は同0.5%増の16.3時間で32ヵ月連続の増加となったが、伸び率は9%台を示した2004年前半に比べ、6月の11.0%増をピークに漸減傾向にある。