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6月の震災関連倒産は3ヵ月連続で増加の78件

経営関連情報 - 2011年07月11日

 6月の震災の影響による企業倒産(負債1000万円以上)が78件判明し、3ヵ月連続で前月を上回ったことが、帝国データバンクがこのほど発表した「東日本大震災関連倒産の動向調査」結果で分かった。震災が発生した3月が15件、4月51件、5月65件、6月78件となり、6月末時点の累計は209件となり、震災発生から4ヵ月弱ですでに阪神大震災時の年間合計(194件)を突破し、阪神大震災時の2.5倍の発生件数となった。

 負債総額の累計は1011億6800万円となり、1000億円の大台を突破。同じく阪神大震災時の年間合計(600億7400万円)を大幅に上回った。 地域別では、6月は「関東」(29件)、「中部」(15件)の増加が目立ち、「東北」は5月の17件から8件に減少した。6月末時点の累計では、「関東」が74社で最多、次いで「東北」が42社、「中部」28社、「九州」17社、「北海道」15社など、震災の影響による企業倒産は全国に広がっている。

 倒産パターン別では、6月は「間接型被害」が74件と全体の94.9%、「直接型被害」は4件の判明にとどまった。累計でも「間接型被害」が187件とほぼ9割を占め、「直接型被害」は22件、10.5%に過ぎない。間接型被害の内訳をみると、「得意先被災等による売上減少」が62社(構成比29.7%)、次いで「消費自粛のあおり」が54社(同25.8%)、「仕入先被災等による調達難」が27件(同12.9%)などとなっている。

 業種別では、6月は「建設」が16件で最多、次いで「旅館・ホテル」(11件)、「機械・金属等製造」(7件)が続いた。累計でも、「建設」(28件、構成比13.4%)、「旅館・ホテル」(27件、同12.9%)、「機械・金属等製造」(18件、同8.6%)の順に多く、以下、「アパレル」(13件)、「広告・イベント」(11件)、「その他サービス」(11件)、「外食」(9件)などとなっている。

 同動向調査結果の詳細は↓
 http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p110701.pdf