国税庁が8日に公表した2006年度税理士試験結果によると、合格者は前年より71人多い1126人だった。56回目となる今回の税理士試験は、昨年より3.7%減の5万4203人が試験を受けた結果、一部科目合格者は8726人(対前年比0.7%増)で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は1126人(同6.7%増)だった。うち、女性は全体の30.6%にあたる345人(同2.3%減)。一部科目合格者を含めた合格率は18.2%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が920人でもっとも多く、次いで「専門学校卒」が83人、「高卒・旧中卒」が61人、「短大・旧専卒」43人、「大学在学中」が3人、「その他」16人となっている。昨年と比べ、「大学卒」が62人増、「専門学校卒」が11人増、「大学在学中」が3人増(昨年ゼロ)、「短大・旧専卒」は横ばい、「その他」が6人増となり、減ったのは「高校・旧中卒」の11人減のみだった。
年齢別では、もっとも多いのが「31~35歳」の369人、以下、「26~30歳」が307人、「36~40歳」が182人、「41歳以上」が193人、「25歳以下」が75人の順。全体の年齢階層別の割合は、「31~35歳」の割合が前年より0.9ポイント増の32.8%となって、2年連続で「26~33歳」(27.3%)を上回った。また、「41歳以上」は2.1ポイント増の17.1%となり、1.0ポイント減で16.2%の「36~40歳」の構成比を逆転した。
一方、11科目ある試験科目の平均合格率は前年を1.2ポイント上回る14.5%と上昇した。科目別では、「財務諸表論」が3.3ポイント上昇の18.5%でもっとも高い合格率。次いで「簿記論」が14.9%と高く、この2科目が平均合格率を引き上げた。もっとも低い合格率は「住民税」の8.6%で、昨年から6.8ポイントも減少した。ほかの主な科目は、「法人税法」12.4%、「所得税法」12.3%%、「消費税法」11.5%、「相続税法」10.2%など。
第56回税理士試験合格者名簿(受験番号のみ)は↓
http://www.nta.go.jp/category/zeirishi/siken/05/01.pdf