日本生活協同組合連合会がこのほど発表した「2008年に家庭で負担した消費税の調査」結果速報によると、2008年の年間消費税負担額は、1世帯あたり平均17万5000円だった。収入に占める割合は2.43%、消費支出に占める割合は3.64%で、金額・割合ともに、ここ数年大きな変化はない。今回の消費税の調査は、47生協785世帯(有効回答数)の協力で、1年間の消費税の負担実態を集計したもの。
過去10年間の推移をみると、消費税が3%で導入された1989年は、消費税負担額が10万4137円、収入に占める割合が1.57%、消費支出に占める割合が2.16%だったが、消費税率が5%に引き上げられた1997年は、消費税負担額が18万2260円、収入に占める割合が2.23%、消費支出に占める割合が3.24%となり、いずれも大きく上昇した。以後は同じような水準で推移している。
また、2008年の1世帯あたり年間消費税額を所得階層別にみると、負担額は、年収「1000万円以上」の世帯で28万3000円、「400万円未満」の世帯で10万3000円と2.75倍となっているが、年収に占める負担割合では、「400万円未満」の世帯で3.39%と高く、「1000万円以上」世帯の2.21%の1.5倍の負担率となっている。年収に占める負担割合は、低収入世帯ほど負担率の高い状況が続いている。
なお、回答785世帯の世帯主平均年齢は51.3歳、平均家族人数は3.4人で、全体の76.2%が給与所得世帯、21.8%が年金世帯、2.0%が自営業世帯となっている。給与所得世帯の年収は、「600~800万円未満」が25.8%、「800~1000万円未満」が23.4%など、平均799万円、年金世帯の年収は、「400~600万円未満」が43.9%、「400万円未満」が39.2%など、平均が459万円となっている。
同調査結果の詳細は↓
http://jccu.coop/info/pressrelease/pdf/press_090326_01_03.pdf