経 営 関 連 情 報

2003年05月23日-003
2002年の労働災害死亡者数1658人は過去最少

 建築現場の高所から転落したり荷物を輸送中に交通事故に遭ったりなどの労働災害での死亡者数が減少傾向にある。労働省のまとめによると、2002年の労働災害による死亡者数は1658人で、5年連続で2千人を下回り、これまで最少だった前年の2001年(1790人)に比べさらに132人(7.4%)減少した。

 労働災害の死亡者数は61年をピークに長期的には減少してきており、2002年はピーク時の4分の1程度となった。最近10年の傾向をみると、全業種における減少幅は、建設業の減少幅によるところが大きく、業種別の構成比を93年と2002年で比べると、建設業は42.4%が36.6%と大きく5.8ポイント減少している。

 2002年の労働災害の死亡者数を業種別にみると、「建設業」が607人で最も多く、次いで「製造業」(275人)、「陸上貨物運送事業」(234人)などが続く。前年と比べた減少幅は、「製造業」が51人減と最も大きく、次いで「建設業」が37人減となっている。

 また、事故の型別発生状況をみると、「交通事故(道路)」による死亡者数は492人で全体の29.7%を占める割合、高所からの「墜落・転落」による死亡災害411人は24.8%の割合であり、この2つの災害で全体の54.5%を占めている。

 建設業では「墜落・転落」による死亡災害の占める割合が高く、42.2%(256人)、製造業では「はさまれ・巻き込まれ」などが37.5%(103人)、陸上貨物運送事業では「交通事故(道路)」が72.2%(169人)となっている。

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