厚生労働省が25日に発表した「2005年賃金構造基本統計調査」結果によると、今年6月分の新規学卒者の初任給は、男女計では、「大卒」が対前年比▲0.6%の19万3900円、「高専・短大卒」が同0.2%増の16万6600円、「高卒」が同0.2%増の15万2900円だった。同調査は、10人以上の常用労働者を雇用する約1万3000民間事業所の初任給をとりまとめたもの。なお「大学院修士課程修了」は22万400円だった。
男女別にみると、男は「大卒」が19万6700円(対前年比▲0.8%)、「高専・短大卒」が17万300円(同▲0.2%)、「高卒」が15万5700円(同▲0.3%)と各学歴とも前年を下回り、女は「大卒」が18万9300円で同▲0.1%と前年を下回ったが、「高専・短大卒」は16万4200円で横ばい、「高卒」が前年を0.5%上回る14万8000円だった。
企業規模別の初任給を学歴別にみると、男女計では、大学院修士課程修了では大企業(常用労働者1000人以上)が22万円台、中企業(同100~999人)が21万円台、小企業(同10~99人)が20万円台、大卒では大企業と中企業が19万円台、小企業が18万円台、高専・短大卒では各規模とも16万円台、高卒では各規模とも15万円台となっている。
また、主要産業別の初任給を学歴別にみると、男女計の各学歴でもっとも高い産業は、大卒と高卒は「情報通信業」で、それぞれ20万5200円、16万1600円、高専・短大卒では「建設業」で17万8000円。一方、もっとも低いのは、大卒と高専・短大卒では「金融・保険業」で、それぞれ18万2600円、15万3700円、高卒では「医療・福祉」で14万2900円となっている。
同調査の概況は↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/05/index.html