今年4月に各企業に入社した新入社員に、有名人・著名人のなかから理想の上司を選んでもらう毎年恒例の産業能率大学の調査。その結果(有効回答数416人)、今年の新入社員の理想の上司第1位は、男性上司では一昨年トップの前阪神タイガース監督「星野仙一」が返り咲き、女性上司は「黒木瞳」の3連覇となった。
理想の男性上司トップに返り咲いた「星野仙一」は、“親分肌”という言葉がこれほどピッタリくる人も少ないだろう。昨年のセ・リーグ覇者という実績もあり、堂々の1位といえる。続いて2位・3位には「所ジョージ」と「北野武」がランクイン。順位の変動はあるものの、上位3人の顔ぶれはこの3年間変わっておらず、新入社員の理想の上司としてすっかり定着した感がある。
また、毎年上位に顔を出す常連の「長嶋茂雄」監督は第4位。5位の「明石家さんま」に続く第6位に先ごろ亡くなった「いかりや長介」が初登場した。鬼籍に入った後の追悼番組を見て改めてリーダーとしての資質が評価されたとみられている。以下、「竹中直人」と「原辰徳」が同票で7位、9位は「長塚京三」と現役スポーツ選手として初ランクインした「中田英寿」、サッカー監督の「山本昌邦」の3人が並んだ。
女性上司で3年連続トップとなった「黒木瞳」は圧倒的な得票数だった。99年にベスト10入り(8位)して以来、理想の女性上司として、今や不動の地位を築いている。続いて、過去のランキングも含め、女性上司では唯一のお笑い系である「久本雅美」が2位。特に女性新入社員からは黒木瞳を上回る高い支持を集めた。3位の「松嶋菜々子」は、02年(10位)を除いて99年の初登場以来、常に3位以内をキープしている。
以下、4位は「山口智子」、5位には「安藤優子」と「和田アキ子」が、第7位には「高橋尚子」が女性上司としてスポーツ界から初ランクインした。8位は「桃井かおり」、9位は「松雪泰子」、10位に「小雪」と「田中真紀子」が並んだ。なお、昨年5位の「江角マキコ」は年金未納付事件の影響からか、ベスト10から陥落している。(敬称は略)