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経営関連情報 (2005/05/23)

新入社員の就職先の選択基準は「業種・事業内容」

 共立総合研究所が18日に発表した2005年度「新入社員の意識調査」結果(有効回答数1348人)によると、新入社員の就職先の選択基準(3つまで選択)は、「業種・事業内容」が64.1%でトップ、以下、「雰囲気・イメージ」(39.7%)、「通勤時間」(37.0%)となった。過去の回答率の推移をみると、「業種・事業内容」は年々上昇傾向にあり、明確な意思を持って就職活動にあたる新入社員が増えていることがわかる。

 加えて、2000年度以降は「雰囲気・イメージ」重視の回答率も上昇傾向にある。近年の新入社員が、希望の職種に就くことをもっとも重視すると同時に、働きやすそうな雰囲気、良いイメージのある企業ということも重要な就職先選択基準のひとつとして取り入れている様子がうかがえる。男性は、他の条件を譲っても、希望の職種に就くことを最優先し、女性は、希望職種に加え、“働きやすさ”を重視した職場選びの傾向が強まっている。

 将来就きたい地位は、全体では「スペシャリスト志向」(44.3%)、「管理職志向」(21.1%)、「独立志向」(13.3%)の順。女性では圧倒的に「スペシャリスト志向」が多い。一方、男性では、2002年度を境に「管理職志向」が増加し、「スペシャリスト志向」や「独立志向」が減少するなかで、5年ぶりのトップとなった。男性は、仕事での活躍と同時に、その成果としての相応の“肩書き”も得たいと望む傾向が強くなっている。

 就職後の習い事や資格取得については、全体の67.2%が「考えている」と回答。このうち71.2%が「仕事に役立つ資格」と答え、希望の職種に就くことを最重視した今年の新入社員からは、仕事に対する前向きな姿勢がうかがえる。具体的な「仕事に役立つ資格」としては、「英語(英会話、英検、TOEIC)」(19.8%)、「パソコン関連資格(パソコン・ワード・エクセル検定)」(11.6%)が上位に挙げられた。

 同調査の詳細は↓
 http://kix-ave.co.jp/press/20050518.pdf