経 営 関 連 情 報

2003年10月24日-002
倒産前日の平均株価は1年間で半値以下に

 今年の上場企業の倒産累計は18社に達し高水準で推移している。最近では、世界的な株価上昇を受け、株高の機運が高まっているが、このような市場全体の株価上昇の流れから取り残された低位株銘柄の動向が懸念される。帝国データバンクがこのほど公表した株価と倒産の関係についての調査結果によると、倒産直前の平均株価は105円で、倒産1年前に比べ54.7%下落と半値以下になっていることが分かった。

 調査対象は2000年1月以降に倒産した株式公開会社71社で、その平均の倒産直前の株価平均は105円だった。うち41.4%にあたる29社が50円割れ、100円割れは54社で77.1%と4社に3社以上を占める。一部には1000円や500円以上の企業もあるが、確率的には50円割れや100円割れが圧倒的に高いといえる。

 倒産前日の株価平均は105円だったのに対し、1年前の株価平均は232円で、比較すると54.7%の下落となった。また、6ヵ月前の株価平均は183円で、同じく42.6%の下落となった。一方、1ヵ月前の株価平均は106円で倒産前日とほとんど変化はみられない。倒産1ヵ月前までには、株価が倒産リスクを織り込んでおり、倒産企業の株価は倒産する1年前から次第に下落していることが分かる。

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