経 営 関 連 情 報 |
2002年04月15日-001
大学生の企業選びは「やりたい仕事と正当な評価」を最重視
リクルートのワークス研究所がこのほど公表した「採用ブランド調査2002」(旧「大学生の人気企業調査」)によると、大学生の企業選びについては、「やりたい仕事と正当な評価」が最も重視される一方、「ブランドや知的財産」、「施設・設備」などの項目は重視度合いが低い結果となった(調査の有効回答数:2003年3月大学卒業予定者1万6,964人)。企業選びは、「戦略・ビジョン」、「業績」、「人材や経営者」など12項目23分類について5段階での評価を記入してもらった結果の平均点。
その結果、企業選びの重視項目は、「やりたい仕事と正当な評価」が4.45得点で圧倒的な高さをみせた。次いで、「戦略・ビジョン」4.17、「職場風土・通勤の利便性」4.16、「人脈の形成」4.00、「人材や経営者」3.96、「雇用の安定と高い給与」3.94などが続いている。一方、重視の度合いが低いのは、「ブランドや知的財産」3.55、「責任ある仕事や社会に影響のある仕事」3.67、「施設・設備」3.67などで、仕事を軸に企業選びをする大学生の姿が浮かび上がる。まずやりたい仕事ありきで選択し、それが可能な企業同士を比較検討していく様子がうかがわれる。
なお、就職志望企業順位は、「トヨタ自動車」が初めてトップの座を獲得。自動車メーカーがトップとなったのは、1962年の同調査開始以来初めてのこと。以下、2位:ジェイティービー(JTB)、3位:博報堂、4位:本田技研工業、5位:電通、6位:講談社、7位:ソニー、8位:日本航空(JAL)、9位:日本放送協会(NHK)、10位:サントリーまでが上位10社。5年連続首位だったソニーは、電機・電子メーカー全体の不振が影響して7位へと後退。製造業では自動車メーカーの健闘が目立つ結果となった。
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