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経営関連情報 (2004/03/26)

無料の「経営自己診断システム」をHPで公開

 中小企業総合事業団はこのほど、自社の財務状況や経営危険度が点検できる「経営自己診断システム」をホームページで公開した。同システムは、経済産業省・中小企業庁の主導によって、中小企業金融の円滑化を図る目的で開発された中小企業信用リスク情報(CDR)に蓄積されている約100万社の中小企業の財務データを用いて構築されている。データの約7割は、年商3億円以下の比較的小規模企業のもの。

 同システムは、自社の決算書の26項目を入力すると、収益性や効率性など、5診断項目27指標が表示され、同業他社の大量データ(数千社~数万社)により業界水準値と比較することで、経営状態を点検することができる。また、特に安全指標を取り出して、同業種のデフォルト(債務不履行)企業と比較することで、経営の危険度についても点検することができる。

 デフォルト企業とは、業績悪化によって金融機関からの借入金を返済できなくなった企業の総称であり、具体的には、1)金融機関への借入金返済が3ヵ月以上滞っている企業、2)法的・形式的に破綻している企業、3)法的・形式的に破綻していないものの、実質的に破綻している企業、4)信用保証協会による借入金の代位弁済(肩代わり)を受けた企業をいう。

 「経営自己診断システム」の利用は無料。詳しくは↓
 http://k-sindan.jasmec.go.jp/