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1月の現金給与総額は1.0%増~勤労統計

経営関連情報 - 2008年03月05日

 厚生労働省が3日に公表した毎月勤労統計調査1月分の結果速報によると、1月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比1.0%増の28万550円と増加に転じた。基本給にあたる所定内給与は0.6%増の24万8569円と3ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与は0.1%減の1万9359円と2ヵ月連続の減少、賞与など特別に支払われた給与が12.1%増の1万2622円と増加に転じた。

 基本給にあたる所定内給与と残業代などの所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.5%増の26万7928円と、3ヵ月連続で増加した。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同1.2%増の34万7507円、パート労働者は0.4%減の9万619円となった。

 また、1月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比2.1%減の137.9時間と2ヵ月連続で減少した。内訳は、所定内労働時間が2.0%減の127.5時間、残業時間などの所定外労働時間は1.9%減の10.4時間。製造業の所定外労働時間は、2.6%減の14.9時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は1.9%減の155.2時間、パート労働者は2.2%減の89.0時間となっている。

 一方、1月の従業員5人以上の事業所で働く常用労働者数は、前年同期比1.9%増の4457万3千人で、49ヵ月連続して増加している。内訳は、パート労働者が1.9%増の1160万人と14ヵ月連続の増加、正社員などの一般労働者が2.0%増の3297万3千人と37ヵ月連続の増加となった。主な産業についてみると、「製造業」が1.0%増、「卸売・小売業」が1.4%増、「サービス業」が2.6%増となっている。