経 営 関 連 情 報

2002年11月18日-001
注目を集める新たな退職金制度(2)~別テーブル方式と定額方式

 別テーブル方式の退職金支給額は、「資格別定額×勤続年数別指数×事由別指数」で算定する。資格別定額は、例えば、1等級5万円、2等級6万円……7等級11万円と資格別の算定基礎額。勤続年数別指数は、1年1、5年8、10年23、15年43、20年68、……と勤続年数に応じた掛け率。事由別指数は、定年100%、死亡90%、自己都合(勤続10年まで60%、勤続10年超20年まで75%、……)といった退職の事由に応じた掛け率である。

 この結果、例えば「2等級で10年勤続、自己都合退職」の場合、「6万円×23×60%」で「82万8千円」となる。これが、別テーブル方式だ。

 定額方式とは、退職金支給額を在籍年数に応じた定額としてあらかじめ決めておく方法。この仕組みは、最も単純で導入しやすいが、逆に悪平等ともいえる。定額表を複数作成して、在籍中の勤務実績を加味することも可能だが、その分運用が複雑になるというデメリットがある。

 

【定額方式の事例】

会社都合退職金額表

自己都合退職金額表

勤続年数5年退職金額470,000円

勤続年数5年退職金額235,000円
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勤続年数10年退職金額940,000円 勤続年数10年退職金額617,000円
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勤続年数20年退職金額2,257,000円 勤続年数20年退職金額2,186,000円
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勤続年数30年退職金額4,138,000円 勤続年数30年退職金額4,138,000円
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勤続年数40年退職金額6,771,000円 勤続年数40年退職金額6,771,000円
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