経 営 関 連 情 報

2003年11月05日-003
中小製造設備投資、修正計画が3年ぶりの増加

 中小企業金融公庫がこのほど公表した中小製造業設備投資動向調査結果(有効回答数7895社)によると、2003年度修正計画は前年度実績比13.1%増の2兆489億円と、修正計画では3年ぶりの増加となった。上半期は前年同期比11.8%増(前期比12.3%増)、下半期は同14.4%増(同1.8%増)。4月調査の当初計画からは22.2%の増額で、ここ10年で最高の修正率となっている。

 投資内容別にみると、「建物・構築物」(前年度実績比9.7%増)、「機械・装置」(同14.5%増)が、修正計画としては3年ぶりのプラスとなった。また、投資目的をみると、「更新、維持・補修」投資が30.8%と最も高い構成比となっている。2002年度実績と比べると、「能力拡充」投資の構成比は23.8%から24.6%(修正計画)と3年ぶりに上昇。「新製品の生産等(新事業への進出・研究開発など)」投資は19.8%から21.3%へと緩やかに上昇している。

 設備資金の調達状況は、「借入金」合計の構成比が62.8%、「内部資金」の構成比が36.7%。設備投資の増減可能性ID(「増加する可能性がある」-「減少する可能性がある」企業割合)は7.9と増加超に転じており(当初計画では▲0.7)、投資マインドは改善している。「情報化」投資は前年度実績比25.4%増と3年ぶりに増加、「委託ソフトウェア」投資は同22.7%増と2001年度から3年連続で増加する計画となっている。

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