国税庁が11日に公表した2009年度税理士試験結果によると、合格者は前年より9.8%(94人)多い1058人だった。第59回目となる今回の税理士試験は、昨年より0.7%減の5万1479人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同13.3%減の7116人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は1058人、うち、女性は全体の30.0%にあたる317人。一部科目合格者を含めた合格率は同1.8ポイント減の15.9%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が865人でもっとも多く、次いで「専門学校卒」が85人、「高卒・旧中卒」が56人、「短大・旧専卒」42人、「大学在学中」が0人、「その他」が10人となっている。昨年と比べ、「大学卒」が83人増、「専門学校卒」が7人増、「短大・旧専卒」が4人増、「その他」が2人増となり、減ったのは「高校・旧中卒」の2人減だけだった。「大学在学中」は昨年と同様の0人だった。
年齢別では、もっとも多いのが「31~35歳」の314人、以下、「36~40歳」が251人、「26~30歳」が219人、「41歳以上」が209人、「25歳以下」が65人の順。全体の年齢階層別の割合は、「31~35歳」の割合が前年を1.7ポイント下回る29.7%となったものの、5年連続で最高となった。また、「36~40歳」の割合は同3.7ポイント増の23.7%で、「26~30歳」の割合(同3.8ポイント減の20.7%)を逆転している。
一方、11科目ある試験科目の平均合格率は、前年を1.3ポイント下回る12.6%と下降した。科目別では、「住民税」が3.6ポイント増の18.2%でもっとも高い合格率。次いで「財務諸表論」が0.1ポイント減の16.0%、「相続税法」が2.3ポイント増の14.7%、「事業税」が3.7ポイント増の13.8%で続く。ほかの主な科目では、「法人税法」12.1%、「所得税法」13.4%、「消費税法」12.4%などとなっている。
なお、2010年度(第60回)の税理士試験は、来年5月18日に受験申込の受付を開始、同年5月28日に受付を締め切り、同年8月3日~5日に試験を実施し、同年12月中旬に合格者を発表する予定となっている。
第59回税理士試験合格者名簿(受験番号のみ)は↓
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/bangou2009/01.pdf