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経営関連情報 (2004/02/20)

中堅・中小企業のサーバー導入意欲が減退

 民間調査会社のノーク・リサーチがこのほど発表した中堅・中小企業のIT/ソリューション実態調査結果によると、IT化に欠かせないサーバーの導入計画について「導入予定がない」とする企業割合が昨年に比べ14.4ポイントも増加し45.9%となった。同調査は、自社サーバーを持つ全国の年商500億円以下の民間企業を対象に昨年11月から今年1月にかけて実施し、628社から回答を得た。

 サーバー導入の予定がない企業が大幅に増えたわけだが、「1年以内に導入したいが、今は未定」との企業も13ポイントも減少して8.6%。全体的にサーバー導入意欲が減退しているようだ。ここ1年で導入が加速し、ネットインフラが行き渡り、次のステップである経営に役立つITへの拡充のための踊り場とみられている。

 また、ITへの期待(複数回答)は、「セキュリティの強化」が36.1%で最も高い値となった。ITシステムの重要性と脆弱性に対応するための自衛手段としてのセキュリティへの期待と必要性が現れている。ついで「直接、販売・営業に役立つ」が31.5%、「経営の意思決定に役立つ」が31.4%、「基幹業務データを一元管理」が30.1%と続く。

 ITへの期待は、「基幹業務系を統合化・データ化」し、さらに「販売や営業に直結したシステム」にして「企業経営に役立たせる」ことを望んでいることが分かる。ただ、「今までのシステムで満足」が23.2%と6.8ポイント伸ばし、さらに「導入を様子見」も20.2%と高い。「ITを見直して新規に導入する」よりも「既存システムで経営に役立つ活用」の現状維持派が増えている。