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経営関連情報 (2005/10/05)

8月の現金給与総額は5ヵ月ぶりの減少

 厚生労働省が3日に公表した毎月勤労統計調査8月分結果速報によると、8月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比1.3%減の28万5465円と5ヵ月ぶりに減少に転じた。基本給にあたる所定内給与は同0.4%増の25万2647円、残業代などの所定外給与は同1.6%増の1万8764円でともに5ヵ月連続増加したものの、賞与など特別に支払われる給与が27.6%減の1万4054円となったことが影響した。

 所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は前年同月比0.4%増の27万1411円だった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は同1.7%減の34万9949円、パート労働者は同1.5%増の9万4285円となっている。

 また、8月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.6%増の149.0時間と増加に転じた。内訳は、所定内労働時間が同0.7%増の139.0時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.0%増の10.0時間だった。製造業の所定外労働時間は、同0.6%減の15.2時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.9%増の167.0時間、パート労働者は同0.4%増の95.7時間となっている。

 8月の従業員5人以上の事業所で働く一般労働者は前年同月比0.6%増の月間平均3234万4千人と、1月に前年同月比で増加に転じて以降、8ヵ月連続で増えている。パート労働者は、4月に9年10ヵ月ぶりに減少に転じて以降4ヵ月ぶりに増加に転じた前月に引き続き同0.3%増の1091万1千人と増加した。合計での常用労働者数は、同0.5%増の4325万5千人と、20ヵ月連続の増加となっている。