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経営関連情報 (2004/12/27)

新規開業時の平均年齢42.6歳は調査開始以来最高

 国民生活金融公庫がこのほど発表した2004年度「新規開業実態調査」結果(有効回答数2945社)によると、開業時の年齢は平均で42.6歳となり、91年の調査開始以来最高となった。開業時の年齢別にみると、「45歳以上」の割合が42.2%を占め、この割合も最高となった。同調査は、国民公庫が2003年4月から同年9月にかけて融資した企業のうち、融資時点で開業後1年以内の企業を対象に今年8月時点で調査したもの。

 開業動機についてみると、「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」が34.9%でもっとも高く、次いで「自由に仕事がしたかった」(14.8%)、「事業経営という仕事に興味があった」(11.2%)、「自分の技術やアイデアを事業化したかった」(11.0%)の順となっている。現在の事業に決めた理由は、「勤務先での経験や技能を生かせるから」が57.8%と過半数を占め、「趣味・特技・資格を活かせるから」(15.8%)などが続く。

 開業費用については中央値が780万円となった。金額別にみると、「500万円未満」の割合が29.8%と調査開始以来最高となった。また、「500万円以上1000万円未満」が28.9%となっており、全体の6割近くが1000万円未満の費用で開業している。業種別にみると、開業費用「500万円未満」の割合は、「運輸業」(58.5%)、「建設業」(53.3%)、「情報通信業」(50.0%)で5割以上となっている。

 資金の調達先(同公庫以外)をみると、「自己資金」を利用したとする割合が85.5%と最も高い。以下、「配偶者・親・兄弟姉妹・親せき」(28.5%)、「自社の役員・従業員」(10.4%)、「民間金融機関」(10.4%)となっている。開業時の年齢別にみると、若年層ほど「配偶者・親・兄弟姉妹・親せき」を資金調達先とする割合が高く、特に「29歳以下」では47.7%が利用したとしている。

 同調査の詳細は↓
 http://www.kokukin.go.jp/pfcj/pdf/2004sinkj.pdf