経 営 関 連 情 報 |
2002年05月10日-002
ブロードバンド利用者は1年間で5倍に急増
ADSLやCATV、光ファイバーなどのブロードバンドは、インターネットでホームページから大容量の情報をダウンロードしたり、動画像を楽しむときには絶対に必要だ。このブロードバンドの利用者が1年間で約5倍に急増していることが野村総合研究所の調査で明らかになった。この調査は、生活者における通信・放送・コンピュータ等の幅広い情報通信機器や関連サービスの利用実態や動向を調べるために、1997年3月から半年毎に実施している定点観測調査。第11回目にあたる今回の調査は、全国15~59歳の男女2,000人を抽出、3月に実施したもの(有効回答数1,414サンプル、回収率70.7%)。
調査結果によると、携帯電話・PHSの個人利用率は、1年間で7.9ポイントと引き続き増加し、79.0%になった。パソコンの個人利用率も、45.6%(7.5ポイント増)と堅調に伸びており、いずれも女性層での増加が顕著だ。
また、ブロードバンドの利用者は、自宅のパソコンでインターネットを利用する人の27.5%、自宅のパソコンでインターネットを利用している人のうち、CATVインターネット(14.4%)や、ADSL(12.2%)等、ブロードバンド回線の利用者の割合が1年間で19.6ポイント増加し、27.5%になった。この急増を牽引しているのはADSLだ。自宅PCでインターネットを利用している人の割合も、1年間で10.8ポイント増加して38.6%に達している。生活者全体でみると、ブロードバンド利用者の割合は、1年間で2.2%から10.8%と約5倍に急増した。
自宅PCだけでなく、職場や学校でのインターネット利用や携帯電話単体(iモード等)でのインターネット利用を併せると、生活者の60.0%がインターネットを利用。さらに、生活者の5.8%が、携帯電話単体と自宅のブロードバンドの両方でインターネットを利用している。
オンラインショッピング利用経験者の割合は、1年間で7.1ポイント上昇し、16.5%になった。利用者一人あたりの年間利用金額、約4.8万円をもとに推計すると、年間のEC市場は約6,200億円だ。ブロードバンド利用者は、EC利用経験率(46.1%)、一人あたり年間購入金額(5.7万円)のいずれも、生活者全体に比べて高いいことから、ブロードバンド化の進展に伴ってさらに市場拡大が見込まれる。
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