経 営 関 連 情 報

2003年03月03日-003
先行きの懸念強まる中小企業の景況

 中小企業金融公庫が2月26日に発表した中小企業景況調査によると、2月の売上DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲8.3で前月に比べ1.2ポイント悪化した。今後3ヵ月の売上見通しDI(過去3ヵ月の実績比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は3.3ポイント低下し▲3.3とマイナスに転じた。調査は、同公庫取引先900社を対象に2月中旬に実施したもの(有効回答数651社、回答率72.3%)。

 利益額DI(「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は▲7.8で前月に比べ4.2ポイント改善した。利益水準(過去3ヵ月の実績)をみると、黒字企業割合は37.7%で前月比1.8ポイントの増加、赤字企業割合は28.8%で同0.4ポイント増加した。資金繰りDI(「余裕」-「窮屈」企業割合、季節調整値)は▲17.9で前月に比べ1.1ポイント悪化している。

 以上の結果から、中小公庫では「中小企業の景況は一部に持ち直しの動きがみられるものの、このところ先行きの懸念が強まっている」との見方を示している。

 

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