経 営 関 連 情 報

2001年10月17日-001
平成13年9月のコンピュータウイルスの届出状況

 情報処理振興事業協会(IPA)のまとめによると、平成13年9月の届出件数は2,238件と2ヵ月連続で2,000件を超えた。新種ニムダ(W32/Nimda)ウイルスは、届出件数323件で実害数が67.5%に当たる218件と感染実害率が非常に高く、届出全体の実害数は510件、実害率22.8%は今年の月間の最高の数字となった。

 ニムダウイルスには複数の感染経路があって、そのひとつはInternet Explorer(IE)のセキュリティホールを攻撃しているため、ホームページを閲覧するだけ、又はメールをプレビューするだけで感染する可能性がある。ニムダによる実害数218件のうち、ホームページを閲覧しての実害数が113件と半分強を占めている。

 ニムダウイルスの感染防止については、IEのバージョンアップ(セキュリティパッチの適用)を行っていれば、感染したホームページを閲覧しても、ウイルスファイルのダウンロードをWindowが表示され、ここでキャンセルを押せばダウンロードを拒否でき被害に遭わずに済む。
 クライアントマシーンにセキュリティホールが存在していると、OKボタンを押さなくても自動的にダウンロードが行われてしまい、Outlook、又はOutlook Expressが使用されている環境では、ウイルスが自動実行され感染してしまう。
 インターネット上には、パソコン内の設定ファイルを書き換えたり、ウイルスを掲載しているホームページが存在する。また、ニムダウイルスは、マイクロソフトのIEとWebサーバーソフトIISのセキュリティホールを攻撃対象にして感染を広げる。
 これらの被害に遭わずに快適にインターネットを利用するためには、‡@ブラウザやメーラーのセキュリティ機能を適切に設定する、‡Aワクチンソフトを常駐(リアルタイム検索・リアルタイム保護・オートプロテクト等)させる、‡Bセキュリティパッチを適用する(ソフトウェアのバージョンアップ)などの対策を実践する必要があろう。

 

 

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