お中元の季節だが、その由来を知っているだろうか。ネットリサーチのDIMSDRIVE(インターワイヤード社)が6月初旬に実施したお中元ギフトに関するアンケート調査結果(有効回答数1万283人)によると、お中元の慣習については「それなりに意味があると思う」との回答が41%を占めたが、お中元の由来を「詳しく知っている」人はわずか0.7%しかいなかった。
お中元の由来は、中国古来の祭りごとである1月15日の「上元」、7月15日の「中元」、12月15日の「下元」の三元のうち、7月の「中元」が、日本古来のお供え物や贈り物をした慣わしと、伝来した仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ・7月15日)とが重なり、「お中元」の贈り物が盛んに行われるようになった、ということだそうだ(All About Japanより引用)。
上記の調査結果によると、6割近くが「ここ3年間、お中元を贈った」と回答、今年の予定は「すでに贈り先が決まっている」人が51%で、「贈らない」は36%。また、社用については、「贈っている」が18%、「以前は贈っていたが、最近は贈っていない」が4%、「贈っていない」が44%だった。ここ2、3年の間に社用お中元の傾向は、「増えている」が3%、「減っている」が33%で、不況での経費節減がうかがわれる。
それでは、今年の社用のお中元はというと、「贈ると思う」が28%、「贈らないと思う」が37%だった。景気が回復傾向にあるとはいえ、まだまだお中元を贈るほどの余裕は感じられないということだろうか。お中元の由来を知っても、特に理由付けするほどの意味も受け取れないだろうしね…。