経 営 関 連 情 報

2001年12月05日-002
10月の残業時間8.1%減で8ヵ月連続の減少

 厚生労働省が3日に公表した「毎月勤労統計調査10月分結果速報」によると、従業員5人以上の事業所で、10月の一人当たり平均の所定外労働時間(残業時間)は、9.2時間、前年同月比8.1%減で8ヵ月連続の減少となったことが明らかになった。特に製造業は、15.9%減の12.2時間で、前月(14.0%減)よりも1.9ポイント減少幅が拡大している。製造業も8ヵ月連続の減少。一人平均の総実労働時間は、5ヵ月連続減少となる前年同月比1.0%減の155.2時間で、うち、所定内労働時間は0.6%減の146.0時間となった。

 残業時間の減少はIT(情報技術)関連製造業の生産抑制が影響しているが、この結果、10月の一人平均の残業代である所定外給与も前年同月より8.6%減って1万7,560円となった。また、所定内給与が0.7%減の26万4,067円、ボーナスなど特別に支払われた給与が8.2%減の4,071円だったことから、一人平均現金給与総額は、規模5人以上で前年同月比1.2%減の28万5,698円で、6ヵ月連続の減少となった。

 一方、10月の常用雇用の動きをみると、規模5人以上の常用労働者全体では4,339万7千人で、前年同月比0.1%減り、11ヵ月連続で減少している。このうち、一般労働者(3,430万2千人)は0.8%減と45ヵ月連続で減っているが、パートタイマー(9,095万人)は2.4%増と引き続き増加している。しかし、今年1月の5.0%をトップに4%、3%台で推移してきたパートタイマーの伸び率はここ数ヵ月鈍化傾向にあり、10月も前月(3.2%)から0.8ポイント減っている。

 

 

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