ゼイタックス

経営関連情報 (2005/10/12)

ボットやスパイウェアに侵入されていないか?

 情報処理推進機構が6日に発表したコンピュータウイルス届出状況によると、9月の届出件数は4723件となり、8月から5.7%増と4ヵ月ぶりに増加に転じた。種別では、W32/Netskyが1057件で、19ヵ月連続のトップ。つづいてW32/Mytobが634件、W32Mydoomが379件、W32/Bagleが328件となっている。9月は新種のウイルスが相次いで出現するなどにより、届出件数が増加した。

 8月に出現したWindowsのセキュリティホールを悪用するW32/Bobax、W32/Zotob、W32/IRCbot及び依然として亜種が多数出現しているW32/Mytobはボットとしての機能も持っている。ボットは、コンピュータに感染し、そのコンピュータを、ネットワーク(インターネット)を通じて外部から操ることを目的として作成されたプログラム。

 ボットに感染すると、外部からの指令を受けて、スパムメールの発信元として利用されたり、特定のサイトを攻撃するための踏み台にされたりする可能性がある。攻撃の踏み台としてパソコンを使われてしまうと、感染した被害者という立場から、攻撃を行う加害者の立場に変わってしまう。他者を攻撃する加害者にならないためにも、ウイルス対策を行うことが重要だ。

 また、アダルトサイトなどで画像をクリックすることでパソコンにダウンロードされ、メールアドレスが収集されてしまうものなど、さまざまなスパイウェアなどの不正プログラムが出回っている。被害に遭わないためには、1)スパイウェア対策ソフトの活用(パソコンショップ等で入手可能)、2)不審なWebサイトへのアクセスを避ける、3)ブラウザのセキュリティレベルを高く設定する、などの注意が必要だ。

 ボット対策・スパイウェア対策のしおりは↓
 http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/shiori.html