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経営関連情報 (2006/06/07)

2005年度の過労死等の労災認定は12%増の330件

 厚生労働省がこのほど発表した2005年度の「過労死等事案及び精神障害等の労災補償状況」によると、脳血管疾患及び虚血性心疾患等(「過労死」等事案)の労災補償は、請求件数が前年度に比べ6.5%増の869件で、認定件数は同12.2%増の330件だった。請求件数を業種別にみると、「運輸業」が全体の19.6%を占めてもっとも多く、次いで「卸売・小売業」(15.8%)「製造業」(15.3%)、「建設業」(14.4%)などが続く。

 また、認定件数は、「運輸業」(25.8%)、「製造業」(18.2%)、「卸売・小売業」(17.3%)、「建設業」(10.6%)の順。前年度に比べると、「建設業」と「運輸業」の請求・認定件数が増加している。職種別では、「運輸・通信従事」と「技能職」がともに請求件数の19.1%を占めてもっとも多く、次いで「専門技能職」(14.4%)。認定件数は、「運輸・通信従事」(24.8%)、「管理職」(18.8%)、「専門技術職」(13.3%)の順に多い。

 一方、精神障害等の労災補償状況は、請求件数が前年度に比べ25.2%増の656件、認定件数は同2.3%減の127件だった。請求件数を業種別にみると、「製造業」が21.0%を占めてもっとも多く、次いで「卸売・小売業」(15.7%)、「医療・福祉」(13.1%)などだった。認定件数は、「製造業」(20.5%)、「卸売・小売業」(12.6%)、「運輸業」(11.8%)、「医療・福祉」(10.2%)などの順だった。

 請求件数を職種別にみると、「専門技術職」が25.5%を占めてもっとも多く、次いで「事務職」(21.8%)、「技能職」(15.5%)、「販売職」(12.0%)などの順。認定件数は、「専門技術職」(31.5%)、「技能職」(15.7%)、「事務職」(13.4%)、「管理職」(11.0%)などの順に多い。また、請求件数を年齢別にみると、「30~39歳」(37.3%)や「29歳以下」(24.8%)、「40~49歳」(20.7%)が多く、認定件数も同様の年齢層順に多い。

 同労災補償状況の詳細は↓
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/h0531-1.html