三菱総研とNTTレゾナントが、同2社が共同で提供するgooリサーチを利用して実施した「企業のブロードバンド利用状況調査」結果(有効回答数1万7996人)によると、企業におけるeラーニングの導入率は29.0%だった。企業規模別にみると、3000人以上の大企業では60%を超えているのに対し、100人未満の中小企業では10%未満であり、企業規模別格差が大きくなっている。
eラーニングを実施している企業の、eラーニングを含む一人あたりの研修費用をみると、平均では5万円。うち一人あたりのeラーニング費用は平均では5000円だった。企業規模別にみると、大企業ほど高い傾向にあり、5000人以上の企業では8000円と平均より6割高い。実施されているeラーニングの学習分野(複数回答)は、「IT」(52.6%)、「自社業務スキル」(36.5%)、「ビジネススキル・自己啓発」(29.6%)が多い。
また、eラーニングの実施方法(複数回答)をみると、「会社内(イントラネット等)で提供される自社開発のeラーニングサービス(パッケージを利用していない)」(46.9%)がもっとも多く、次いで「会社内(イントラネット等)で提供されている自社でコンテンツを作成したeラーニングサービス(パッケージを利用)」(32.1%)が続く。外部のeラーニングサービス(専門学校+一般向け)を利用している割合は30.8%だった。
eラーニングのメリット(複数回答)については、「受講者のペースに合わせた学習ができる」(55.2%)、「どこでも学習することができる」(42.6%)が多く、受講者の理解に応じて学習を進められることが最大のメリットと認識されている。一方、デメリット(複数回答)では、「一人でパソコンに向かうため緊張感が保てない」(43.4%)が最多となり、eラーニングではモチベーションの維持をいかに行うかが課題と考えられる。
同利用状況調査結果の詳細は↓
http://www.mri.co.jp/PRESS/2008/pr080411_mc902.pdf