経 営 関 連 情 報

2003年02月05日-002
景況感は2ヵ月連続悪化で一段と強まる先行き不安感

 日本商工会議所が1月31日に公表したLOBO(早期景気観測)によると、1月の全業種合計の業況DI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は前月よりマイナス幅が2.3ポイント拡大して▲52.8となった。4月以降、低水準で一進一退を繰り返す不安定な動きをしてきたDI値は2ヵ月連続で悪化幅がやや拡大した。同調査は、401商工会議所が2605業種組合等を対象に1月20~24日にヒアリングしたもの。

 業種別にみると、全業種でマイナス幅が拡大しており、DI値の水準は4ヵ月連続でマイナス50台と低水準。日商では、「消費の低迷や競争激化、商品単価の下落、先行き不安感を訴える声が多数寄せられており、中小企業の足元の景気は厳しい状況」との見方を示している。2月~4月の向こう3ヵ月の先行き見通しについては、今月比での業況DIが▲47.0と、昨年同時期(▲52.4)と比べ上向いているが、依然として低い水準にある。

 売上(受注・出荷)DI(前年同月比、「増加」-「減少」)では、マイナス幅が、製造は横ばい、小売でやや縮小となったが、他の3業種で拡大したため、全業種合計では前月に比べマイナス幅が3.6ポイント拡大して▲48.1となった。向こう3ヵ月の先行き見通しについては、今月比での売上DIが▲42.2と、昨年同時期(▲46.7)に比べ上向いているが、業況DI同様、依然として低水準。

 また、資金繰りDI(前年同月比、「好転」-「悪化」)は、全業種で悪化超感が強まったことから、全産業合計▲37.1で前月より1.2ポイント悪化し、2ヵ月連続で悪化超感がやや強まった。向こう3ヵ月の先行き見通しDIは、建設を除く4業種で昨年同時期に比べ悪化超感が弱まり、全産業合計でも▲35.6と悪化超感が弱まる見通しだ。

 

 

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