経 営 関 連 情 報 |
2002年06月10日-001
アポイントメントセールスのトラブルが年々増加
国民生活センターが6月6日に公表したアポイントメントセールスのトラブルに関する相談件数は、1992年以降年々増加しており、特に97年以降は1万件を超え、2001年度は1万5,586件にのぼったことが明らかになった。相談では、10年前にはほとんど見られなかった二次被害(一度被害に遭った人を再び勧誘して、二次的な被害を与えるケース)やデートを装って勧誘するデート商法に関連したものが最近急増している。その他、強引な勧誘や長時間にわたる勧誘、夜間の勧誘、クーリング・オフの回避などに関連したものが増え、このところ増加の一途をたどっているという。
最近5年間の相談件数6万7,788件についてみると、20歳代の若者が全体の86%を占めて圧倒的に多く、男性が女性の1.6倍、サラリーマンなどの給与生活者や学生に集中して89%を占めている。平均購入契約金額は98万6,600円、平均支払い金額は23万円。相談が多い商品は、「アクセサリー(ネックレス、指輪など)」が2万1,690件で、2位の「サービス会員(旅行や買い物が安い特典がある会など)」の7,920件を大きく引き離してトップ。以下、「教養娯楽教材(一般教養ビデオ教材など)」5,570件、「絵画」4,590件、「パソコン」4,260件の順。
国民生活センターでは、トラブルを防止するために、1)知らない人や心当たりがない業者から誘われても絶対に出向かない。うまい話はあるはずがない、2)最近増えている二次被害にも注意が必要、3)クーリング・オフで契約の解除が可能、4)退去妨害の場合など、取消しが考えられる。消費者契約法での対応が考えられる、5)早めに消費生活センターに相談すること、などをアドバイスしている。
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