ゼイタックス

経営関連情報 (2006/08/30)

保守化傾向を示す新入社員のビジネスファッション

 ビジネスファッションには、“ここまでなら認められる”という暗黙の範囲があるもの。産業能率大学が実施した「新入社員のビジネスファッション感覚調査」結果(有効回答数527人)によると、7年前の前回1999年調査に比べ、男女ともにビジネスファッションの自由度に対する許容度は狭くなり、全体的に“無難でまじめな”保守的な意識を持っていることが分かった。

 1999年時と比較すると、男性のビジネスファッションとして認められるものは、「パーマ」(36%)が37ポイント減、「長髪」(27%)が15ポイント減、「ピアス」(18%)が14ポイント減と軒並み減少した。また、女性では、「キャミソール」(21%)と「Tシャツ・トレーナー」(34%)がともに15ポイント減、「付け爪・ネイルアート」(34%)が14ポイント減と、こちらも全体的に“認められる”範囲は狭くなった。

 スーツなどビジネスシーンで着用するビジネスファッションの購入価格については、「安いほうがいい」との意見が1999年度に比べ9ポイント減少し、その分「ある程度の値段は必要」との回答が9ポイント増加して過半数となった。ブランドに関しては、「こだわらない」(79%)との回答がほぼ8割を占め、ブランドにはこだわらないが、ある程度のお金は出してもいいという価格面でのデフレ志向に脱却の兆しがみえてきた。

 ビジネスシーンにおける外見(見た目)の重要性については、「とても重要」(52%)と「どちらかといえば重要」(43%)を合わせ95%が外見を重視。外見をよくするために実践したいこと(複数回答)は、「清潔を心がける」(97%)、「ヘアスタイルに気をつかう」(67%)、「正しい姿勢を保つ」(77%)、「靴は常に磨いておく」(66%)など、ビジネスパーソンとしての基本的な身だしなみを保つという回答が多かった。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.sanno.ac.jp/research/b_fashion06.html