経 営 関 連 情 報 |
2003年04月28日-004
株式公開予定・希望企業の約4割が公開時期を延期
25日の東京株式市場では日経平均株価が反落し、終値は7699円50銭と1982年11月以来の水準まで下げ、低迷する市場の先行きが見えてこない。このような状況下では、株式公開予定・希望企業は公開時期を延期するところも少なくない。帝国データバンクの調査によると、今年4月以降に株式公開を予定・希望する企業1347社のうち、38.5%に当たる519社が延期したと回答。うち95社は、2003年の公開予定を延期している。
調査結果によると、株式公開を予定・希望する時期は、2年後の2005年が209社で最も多く、15.5%を占めた。時期未定・未公表を除き、2年後に公開を予定・希望する割合は、昨年2月の前回調査でも最も高かったが、今回はさらに3.0ポイント高まった。一方、2003・2004年の直近2年間に株式公開を予定・希望する企業は189社で、構成比は14.0%と前回調査を1.1ポイント下回った。
2003年(4~12月)に公開予定の企業は51社だが、公開直前にあたり情報開示を控えている企業があるため上積みが見込まれる。だが、公開決定をしながらその後延期・中止した企業が今年1~3月ですでに3社を数えるなど、市況の低迷を背景に公開動向は不透明感がある。そのため、2003年の公開総数が昨年実績の124社を下回る可能性も少なくないとみられている。
なお、株式公開予定・希望企業1347社の業歴は、平均24年で前回調査に比べ1年短くなった。予定企業577社では、15年未満までで過半数を超える302社を数え、業歴の平均は20年と全数平均を4年下回る。一方、希望企業770社の業歴平均は28年だ。また、最新期の当期損益をみると、黒字が907社、赤字が333社。未詳の107社を除く1240社に占める割合は黒字が73.1%で、前回調査に比べ5.5ポイント低下している。
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