リクルートが運営する社会人のための転職サイト「リクナビNEXT」が昨年11月に実施した「転職者の動向・意識調査」結果(有効回答数609人)によると、転職前の勤務先を退職した理由(複数回答)は、「会社の将来性や方向性への不安」(17.3%)がトップとなった。次いで「仕事を通じて成長感を実感できなかったから」(10.4%)、「勤務条件(勤務時間、休日数、勤務地など)への不満」(9.2%)などが挙げられた。
一方、転職先の選択理由(複数回答)については、「仕事内容」(26.0%)がもっとも多く、次いで「勤務地」(17.4%)、「賃金・福利厚生」(14.1%)、「勤務時間・休日」(12.8%)などが続いた。今後の転職についての考えは、「今後転職するつもりはない」が76.4%を占めた。「時期は決めていないが、将来転職を考えたい」は13.5%だったが、男女別にみると、女性が17.3%で男性(11.5%)を上回る。
景況感の悪さが転職に影響したかとの質問には、「影響はなかった」が39.6%でもっとも多かったものの、「影響があった」も33.8%と3人に1人が景気の影響を実感している。また、転職活動の期間は、「3ヵ月」が25.5%、「2ヵ月」が21.2%、「1ヵ月」が20.7%の順で、3ヵ月以内が7割近くを占めた。応募した企業の数は、「2~5社」が38.0%で最多、「1社」は11.8%に過ぎず、9割近くが2社以上の企業に応募している。
転職活動の自己評価は、「71~80点」が28.8%で最多、次いで「91~100点」が17.8%、「81~90点」が16.3%で続き、6割強が70点以上と自己評価。50点以上では8割超を占めた。転職が決まった今の気持ち(自由回答)は、「すっきりしている。新しい職場が楽しみ」(自己評価98点)など期待感を表すコメントが多数寄せられる一方、「不況といわれるなかで転職できて、ほっとした」(同50点)というコメントもあった。
同調査結果の詳細は↓
http://www.recruit.jp/library/job/J20090209/docfile.pdf