4人に1人が家庭内で食中毒の経験あり
昨今、連日のように放射能関連の食品の不安を煽るニュースが流れているが、「食の安全」については放射能に限った話ではなく、食中毒、遺伝子組み換え、産地表示など、様々なポイントで問題となっている。そこで、(株)メディアインタラクティブは、家庭の食生活を預かることが多いと思われる、全国の20歳以上の主婦500人を対象に「食の安全に関するアンケート調査」を行った。
調査結果によると、これまでの食中毒の経験について尋ねたところ、自身もしくは家族が食中毒になった経験者は25.0%と4人に1人。また食の安全について、自身の周りに関しては、安全が確保されていると考えている人は72.8%と、比較的安心感が高いことがうかがえる。しかし、「あまり確保されていないと思う」(23.2%)、「全く確保されていないと思う」(0.8%)と、計24.0%の人が不安を感じている。
身の回りの食の安全に関して、不安だと回答した人に、その不安な項目(複数回答)について聞いたところ、やはり原発事故を受けた「放射能の問題」への不安度がもっとも高く81.7%、次いで、「残留農薬の問題」(70.8%)、さらには「添加物の影響」(68.3%)が不安の原因となっている。どれも、個人では対処が難しい問題でもあるため、家庭を守る主婦の立場では、漠然とした不安が続くことになるかもしれない。
食品表示の気になる項目(複数回答)は、「消費期限、賞味期限」(91.2%)、次いで「生産国、生産地」(79.3%)。9割の人が、消費期限・賞味期限を気にしており、購入日からなるべく期限が遠い食品を選ぼうという主婦の意識がうかがえる。一方、食の安全確保で気になる流通段階は、「製造・加工段階」(63.2%)、次いで「自然環境・生産段階」(47.0%)。消費期限や生産地の確認など、できることには注意を注ぐ姿勢が感じられる。
同調査結果の詳細は↓
http://www.i-research.jp/report_dl/download/61_report_dptk8s2a.pdf