日本のサラリーマンにとって、名刺の交換がビジネスの始まりだ。いったん名刺を交換すると、もらった名刺をいかに有効にビジネスに活用するか、ということが課題となるが、名刺の管理方法も重要だ。インターネットコムとJR東海エクスプレスリサーチが民間企業等勤務者を対象に実施した「名刺に関する調査」では、日本のサラリーマンには名刺管理ツールは不人気で、大半がフォルダーで管理していることが分かった。
調査結果(有効回答数331人)によると、勤務先から支給された名刺を持っているのは86%の人で、このうち、名刺を「よく交換する」のは54%、「たまに交換する」が38%で、合計すると92%の名刺が、机の奥にしまわれたままではなく、実際に使われている。月に交換する名刺の量は、もっとも多かったのが「1枚から10枚未満」で52%、次いで「10枚から20枚未満」が22%、「20枚から30枚未満」が15%という結果になった。
交換した名刺の管理方法については、69%とほぼ7割の人が「名刺フォルダーに分類して管理」しており、「分類せずに机や箱に入れている」が24%、「手入力やOCRでデータ化し、管理ツールで管理」は6%と1割にも満たない。日本のサラリーマンにとって名刺管理ツールはあまり人気がないようだ。
自由回答で、名刺管理ツールを使いたくない理由を尋ねたところ、「入力やスキャニングが面倒/時間がない」や「名刺そのもののほうが管理しやすい」という意見が圧倒的に多かったという。