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09年公認会計士合格者数は前年比38%減の2229人

税務関連情報 - 2009年11月30日

 金融庁の公認会計士・監査審査会が11月26日に発表した2009年公認会計士試験結果によると、合格者は前年に比べ38.5%(1396人)の大幅減の2229人となった。試験は2006年に新制度に移行して4年目となるが、旧制度の合格者等(旧第2次試験合格者等の短答式試験みなし合格者)は前年比47.9%減の313人、新制度の合格者(短答式試験の受験者等)は同36.6%減の1916人だった。

 願書の提出者は前年を0.4%上回る2万1255人と過去最多となったが、合格者数の4割近い落込みにより、合格率は10.5%と前年より6.6ポイント減少し、新制度移行後最低を記録した。短答式試験合格者数は前年比34.9%減の2289人(前年・前々年の短答式試験合格による短答式試験免除者を加えると5245人)で、同27.1%減の6173人が論文式試験に受験、2229人が合格している。

 金融庁は2006年から、会計士の裾野を広げるため新試験制度を導入し、1度の試験ですべての科目に合格しなくても、合格した科目については翌年から2年間、受験を免除する仕組みとした。その結果、合格者数も3000人を突破したが、一方で就職できない合格者が増え問題視されていた。今回の結果は、「対応に苦慮している公認会計士協会からの要請に応えた面もある」との指摘があり、今後も同様の傾向がみられそうだ。

 今回の合格者の最高年齢は64歳、最低年齢は18歳、平均年齢は26.8歳。女性は全体の18.0%にあたる402人だが、前年より36.8%減少している。合格者の学歴は71.1%(1585人)が「大学卒業(短大含む)」。また、合格者の職業は、「会計士補」(290人)以外では、「学生」・「専修学校・各種学校受講者」が62.1%(1384人)を占め、次いで「無職」が14.6%(325人)、「会計事務所職員」が4.7%(105人)、「会社員」が3.8%(84人)だった。

 試験結果の詳細は↓
 http://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_21.html