やっと景気に明るい兆しが見えてきたが、長引いた不況のなかでサラリーマンの小遣いも横ばいならいざしらず、ダウンした方々も少なくないようだ。GEコンシューマー・ファイナンス(「ほのぼのレイク」)が実施した調査では、2004年のサラリーマンの平均小遣い額は昨年よりさらに4400円ダウンの3万8300円で、1979年の同調査開始以来、過去25年間で3番目の低水準となった。
調査結果(サンプル数500人:平均年齢39.8歳)によると、今春小遣いが「アップした」人はわずか5.6%に過ぎず、「ダウンした」人が14.2%もいた。今春の昇給の有無については「しなかった」人が66.6%を占めたが、うち「ダウンした」との回答が20.1%とかなり多めだった。ちなみに、「昇給あり」の平均小遣い額は4万4900円、「昇給なし」は3万5100円とかなりの差がある。
過去の同調査で最も低額だったのは79年の「3万600円」、また、3万円台まで落ち込んだのは82年以来22年ぶりとなる。一方、最も高かったのは90年の「7万6000円」だから、サラリーマンの小遣いは15年も経たないうちに半分近くまで目減りしてしまったことになる。理想的な小遣い額は全体平均で「6万2000円」という結果となり、現実とのギャップは2万3700円もある。
このように厳しい小遣い事情では1回あたりの平均昼食代も減りつづけ、今回は全体平均で「650円」となった。仕事帰りに飲みに行くのは1ヵ月に3.8回と週1回以下で、1回の平均飲み代は「4540円」となっている。また、財布の中身が温かいと感じる期間は全体平均で「13.8日」とほぼ2週間。今年よりも平均小遣い額が多かった昨年(12.4日)より伸びており、少ない小遣いをうまく遣り繰りするサラリーマンが増えているのだろうか。