税 務 業 界 関 連 情 報 |
2002年12月27日-001
税理士あてに金銭を要求する脅迫文に注意!!
関東地区の税理士あてに調査会社を名乗る脅迫文が届いていることが分かった。身辺調査した結果、分かった道義的・社会的に許されない事柄をばらされたくなかったら、調査にかかった費用を払えというもの。東京税理士会には、すでに数十件の報告・相談があり、警察当局も捜査に乗り出すという。東京会や各支部では、脅迫文が送られてきても、脅迫に応じないように注意を呼びかけている。
脅迫文は、「警告!」と題して、「あなたの人生に関わる重大なお知らせだ」と始まる。身辺調査をした「調査会社の者だ」と名乗り、「道義的・社会的に許されない事柄をいろいろ行っていることを、すべて調べ尽くした」とする。本来なら、これらの内容を、近隣へのビラの公表や税理士会への調査内容送付等によって、社会的道義的に罰せられるべきだが、本意ではないので「これらの事実をお買い上げください」という。
金額は「調査にかかった費用35万円で手をうとう」として、12月26日を期限に振込先として都市銀行の普通口座を指定している。調査名目での要求金額は35万円から97万円程度といろいろらしく、振込先も複数あるという。秘密がばれずに「今までと変わらない生活・将来・社会的地位等をこれ位で変えるなら安いものだ」で脅迫文は締めくくられている。
同様の脅迫文は東京都内の開業医にも送りつけられており、各地の医師会などによると、被害は関東各県に及び、被害者数は千人以上に上る(日経26日付夕刊)。警視庁捜査一課が恐喝などの容疑で捜査を開始したという。身に覚えのない方はもちろん、"身に覚えのある"方も脅迫には応じずに、警察に届け出るほうが賢明だ。
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