ゼイタックス

税務関連情報 (2004/11/10)

11月22日からe-Taxの受付時間を延長

 国税電子申告・納税システム(e-Tax)利用の届出件数が伸び悩んでいるが、その原因のひとつに利用可能時間が制限されていることがある。e-Taxはインターネットを利用したシステムなのだから、24時間、休祭日でも利用できると思うだろうが、実は平日のみで普段は午前9時から午後6時までに限られる。これ以外の時間は、申告書などのデータの作成はできても、送信するとはじかれてしまう。

 その利用可能時間が延長される。国税庁はこのほど、e-Taxの受付時間(送信可能時間)を11月22日から拡大することを明らかにした。具体的には、確定申告期以外の通常期は、祝日を除く月曜日から金曜日の午前9時から午後9時までと、後ろが3時間延長される。確定申告期の月曜日から金曜日は午前9時から午後11時までと今までより、始まりが1時間早く、終わりが2時間延長され、日曜日も午前9時から午後9時まで受け付けることになった。

 普段の土日祝日が利用できないのはこれまでどおりで、改善は少々といったところか。また、e-Taxソフトやそのためのパソコン操作などの問合せに電話で対応するヘルプデスクの受付時間も、確定申告期に限って延長される。同期間中の月曜日から金曜日は午前9時から午後8時までと、1時間延長される。通常は、祝日を除く平日の午前9時から午後5時までと変わらない。

 なお、e-Taxの最近の利用件数は10月29日現在で合計2万3594件にのぼり、8月末より55%増えた。内訳は、全体の44%の1万346件が「法人税申告」、以下、「法人の消費税申告」が7179件、「所得税申告」が2530件、「申請・届出等」が1797件、「納税」が1200件、「個人の消費税申告」が542件となっている。8月末に比べ、「法人税申告」(63%増)や「個人の消費税申告」(68%増)、「納税」(90%増)の伸びが目立つ。