情報処理推進機構(IPA)が6日に発表したコンピュータウイルス届出状況によると、8月の届出件数は5091件で5・6月以来再び5千件を超える件数となった。ただ、実際にパソコンに感染があった割合は1.1%と低水準が続いている。W32/Netskyは1431件の届出が寄せられ、6ヵ月連続でワースト1となった。続いてW32/Bagleが502件、新しい亜種が出現したW32/Mydoomが496件となっている。
最近、「送ってもいないメールに対する配信エラーや、ウイルスを検出したという警告メールが届くのですが」という相談が、IPAに多数寄せられているという。この要因のひとつとして、差出人(From)アドレスを詐称するウイルスの蔓延が挙げられている。このタイプのウイルスが送信するメールは、以下のような経路でユーザーに届くことがあると説明している。
それは、1)『ウイルスに感染したPC』から、Fromアドレスを詐称したウイルスメールが大量に送信される(Fromと宛先に利用されるアドレスは、感染したPCのアドレス帳などから収集される)、2)『ウイルスメールを受け取ったメールサーバー』は、「ウイルス警告メール」や「宛先不明メール」を『Fromアドレスに設定されたユーザー』へ送ってくる、3)そのユーザーは、ウイルスが送信するメールのFromアドレスとして利用されてしまったため、エラーメールや警告メールを受け取ることになってしまう、という経路だ。
メールを利用していると、身に覚えのないエラーメールや警告のメールが届く可能性がある。受信しても決して慌てずに、ワクチンソフトで検査することによって、ウイルス感染の有無を確認すればいい。ウイルスが見つからなければ、不要なメールを受信しても削除するだけで問題はない。ウイルスに感染していた場合は、ウイルスの駆除を早急に行う必要がある。
詳細は以下を参照に↓
http://www.ipa.go.jp/security/virus/faq/qa_5.html