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就職先の選択基準、「雰囲気・イメージ」が過去最高

経営関連情報 - 2008年06月11日

 共立総合研究所が、岐阜・愛知・三重・滋賀県所在の企業の新入社員を対象に実施した「2008年度新入社員の意識調査」結果(有効回答数1447人)によると、入社を決めるにあたって重視した基準(3つまで選択)は、「業種・事業内容」(65.1%)、「雰囲気・イメージ」(48.0%)、「通勤時間」(34.1%)の順となった。特に2000年度以降は「雰囲気・イメージ」の回答率が増加傾向にあり、今年度は男女ともに過去最高の水準となった。

 将来就きたい地位(1つだけ選択)は、全体では「肩書きはなくても、特殊能力・技能のある社員(スペシャリスト志向)」が44.8%でトップ。男女別にみると、男性は「肩書きのある社員(管理職志向)」(39.3%)がトップで、前年度までトップだった「スペシャリスト志向」を6.5%上回り、近年緩やかに増加傾向にある。一方、女性は1996年度の同調査開始以来、一貫して「スペシャリスト志向」がトップで推移している。

 入社にあたって不安に思うこと(3つまで選択)については、全体の1位は「上司・先輩との人間関係」(60.7%)、2位は「業界知識・業務内容」(58.8%)となった。調査開始以来、この2項目は常に上位で推移しており、新入社員の2大不安といえる。男女別にみると、男性は「業界知識・業務内容」(57.7%)、女性は「上司・先輩との人間関係」(63.7%)がそれぞれトップとなっている。

 初任給の使い道(2つまで選択)は、全体の1位は「家族に贈り物をしたり、食事をご馳走する(家族に感謝)」(51.4%)、2位は「預金する」(49.4%)。「家族に感謝」の回答率は調査開始後初めて5割を超えた。なお、近年「自分の物を買う」が減少傾向なのに対し、「家族に感謝」、「預金する」が増加傾向にある。自分の物は後回しにし、まず「家族への感謝を忘れずに、預金もする」という心優しく堅実な新入社員像がうかがえる。

 同意識調査結果の詳細は↓
  http://www.okb-kri.jp/press/20080603.pdf