厚生労働省が3日に公表した毎月勤労統計調査結果速報によると、1月の従業員5人以上の事業所で働くパート労働者は前年同月比0.1%増の月間平均1092万5千人と5ヵ月ぶりに増加に転じた。正社員などの一般労働者は同0.6%増の3214万1千人で、昨年1月に前年同月比で増加に転じて以降、13ヵ月連続で増えた。合計での常用労働者数は、同0.4%増の4306万6千人と、25ヵ月連続の増加となっている。
また、1月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.1%増の28万4746円と2ヵ月連続の増加となった。基本給にあたる所定内給与は同0.1%増の25万1221円で10ヵ月連続の増加、残業代などの所定外給与も同2.5%増の1万9483円と3ヶ月連続で増加したが、賞与など特別に支払われた給与は同4.5%減の1万4042円と減少した。
所定内給与と所定外給与を合計したきまって支給する給与は、前年同月比0.3%増の27万704円だった。現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月と同水準の35万1098円、パート労働者は同0.4%増の9万219円となっている。
1月の一人平均総実労働時間は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.4%減の139.7時間と減少に転じた。内訳は、所定内労働時間が同0.7%減の129.4時間、残業時間などの所定外労働時間は同1.9%増の10.3時間だった。製造業の所定外労働時間は、同4.2%増の15.1時間。総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は同0.4%減の156.3時間、パート労働者は同0.6%減の91.1時間となっている。