男性は女性に比べ1時間以上在社時間が長いことが、連合総研が実施した「暮らしと社会についてのアンケート調査」で分かった。調査結果(有効回答数2243人)によると、平均的な勤務日の在社時間は、男性10時間52分、女性9時間39分で、平均10時間42分だった。30代の男性は平均して11時間以上職場で過ごしており、29歳以下(10時間55分)や40代前半(10時間52分)も11時間近くになる。
特に30代後半(35~39歳)の男性の在社時間は平均11時間15分ともっとも長く、在社時間12時間以上が35%を占める。こうしたことから、男性の30代後半の帰宅時間は、22時以降の割合が19.4%に達している。帰宅時間をみると、女性は男性と比べて平均的な帰宅時刻が1時間近く早く、女性18時51分、男性19時40分となっている。男性は帰宅が22時以降になっている人が1割を超えている。
在社時間が12時間以上の労働者は全体の21.6%(うち男性が97.1%、女性が2.2%)を占めたが、年齢でみると、30代が58.2%、40代前半が20.2%、20代後半が10.2%であり、25~44歳までで約85%を占めている。帰宅時間をみると、平均は21時44分だが、22時以降とした割合は、在社時間12時間以上では47.5%と半数近くに達しており、なかでも深夜23時以降と回答した割合は17.6%となっている。
また、在社時間が12時間以上の労働者の就寝時刻は平均24時11分だが、25時以降の割合が3割に達している。睡眠時間については、6~7時間未満が40.4%ともっとも多いが、6時間未満の割合も32.6%であり、就寝時刻25時以降、睡眠時間6時間未満の割合が両方とも3割を超えた。帰宅後の自由時間については、平均は2時間28分であり、3時間未満の割合が66.7%と7割近くに達している。
同アンケート調査結果の概要は↓
http://www.rengo-soken.or.jp/dio/no212/houkoku_1.pdf