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経営関連情報 (2005/10/05)

10月3日から特許等のインターネット出願を受付

 特許庁は、10月3日からインターネットによる特許などの電子出願の受付を開始した。インターネットにより可能となる手続きは、特許、実用新案、意匠及び商標の出願関連手続き、審判手続き及び特許協力条約に基づく国内段階の出願関連手続き。受付時間も延長し24時間365日出願の受付を行う。また、インターネット出願と同時に、手数料支払の電子現金納付の利用も可能となった。

 特許庁では、1990年からISDN(総合デジタル通信網)を利用した特許電子出願のオンライン受付を世界に先駆けて開始しており、現在、特許出願のオンライン化率は約97%に及んでおり、特許庁がオンラインで受け付けている申請等の総件数は年間で約300万件にのぼる。同庁では、現行のISDN回線による出願の受付も当分の間継続するが、できるだけ早くインターネット出願に一本化する考えだ。

 インターネット出願は、ADSLや光ファイバー、CATVなどのブロードバンド回線を利用し、電子証明書・電子署名などの技術と専用のソフトウェア(インターネット出願ソフト)を用いて、自宅や社内のパソコンから特許庁への特許等の出願や、特許庁からの通知類の受取りをオンラインで行うサービス。識別番号などの付与も、インターネット出願ソフトを介してオンラインで行うため、書面の提出は一切不要となる。

 インターネット回線の利用により、大容量の出願・閲覧データを短時間で送受信できる。通信料の地域格差がなくなり、電子証明書の費用を加えたとしても、これまでのISDN出願に比べ2割程度安くなる見込み。なお、電子現金納付については、財務省歳入金電子納付システム及びマルチペイメントネットワークとの連携によって、ユーザーがインターネットバンキングを利用して特許出願等の手数料を支払うことが可能になった。

 インターネット出願の参考資料は↓
 http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/puresu/puresu_internet_syutugan.htm