経 営 関 連 情 報

2003年01月22日-002
年末賞与の落込みを受け消費者マインドが悪化

 三菱証券が20日に公表した経済レポートによると、年末賞与の落込みを受けて消費者マインドが悪化していると分析している。先週公表された消費者マインド調査をみると、消費者心理12月調査では生活不安度指数が前回10月調査を5ポイント上回る154へと上昇、同じく12月調査の月次消費動向調査においても消費者態度指数が40.1へと悪化した。

 月次消費動向調査では、内訳5指標のうち4指標で前回を下回ったが、悪化幅が最も大きかったのは「収入の増え方に関する意識」(前回比▲3.9ポイント)だ。また、消費者心理調査で生活不安度以外の項目をみると、今後1年間の収入減を見込む人の割合が47.1%と過去最高水準に達するなど、いずれにおいても収入に関する悲観的な見方が強まっている。

 マインドは、夏場を境にそれまでの改善傾向に変化がみられつつあったが、年末賞与の落込みに直面して、改めて将来の収入に対する期待の修正を迫られたものと考えられると分析している。なお、12月の東京地区百貨店売上高は前年同月比5.3%減と11月(同0.9%減)からマイナス幅が拡大したが、天候要因による衣料品の落込みや前月の歳暮セールの前倒しの反動が主因とみている。

 

 

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