11月1日から運転中の携帯電話の使用は道交法違反となる。初日から全国で3千人以上が摘発されたという。通話と画面注視は禁止されているが、ハンズフリー装置を使えば通話は可能だ。だが、運転中に携帯電話で通話したことがある人でハンズフリー装置利用者はわずか8.2%だったことが、インターネットコムとインフォプラントの調査でわかった。調査対象は全国のネットユーザー300人。
調査結果によると、全体の97.0%が運転中の携帯電話の操作は「危険」と回答、また、今回の法改正についても95.0%が「賛成」している。しかし、運転中に携帯電話を操作した経験は、「通話」が81.7%(245人)、「メール」が47.7%(143人)、「時刻確認」が32.3%(97人)という結果になった。ほかにも、「Web」(29人)、「カメラ」(28人)、「アプリケーション」(10人)の使用がみられた。「操作をしたことがない」は10.3%(31人)。
このように、危険だと認識しつつも操作してしまうのが現状のようだ。今後、ハンズフリー装置が普及するという理由には、「仕事の都合上」、「緊急のため」、「取締りが厳しい」などが挙げられ、普及しないという理由は、「面倒だ」、「価格が高い」、「そこまでして…」などが多い。割合としては、「普及すると思う」(59.7%)が「普及すると思わない」(40.3%)を上回ったが、両者の中には「ハンズフリーも十分危険」との意見も目立った。
そもそも、ハンズフリー装置を使用すれば安全なのか、という疑問の声も多い。だが、多くの人が運転中の通話については危険を認識し、仕事上の必要性などもあることから、今後は普及していく可能性が高いようだ。