求人情報サイトを運営するアイデムが実施した「パート・アルバイトの働き方に関する調査」結果(有効回答数1083人)によると、現在の勤務先での勤続期間が1年以上のパート等が働き始めてからの時給額の変化は、「入社当初とまったく変わらない」との回答が41.4%を占め、パート等に対する昇給機会の少なさが浮き彫りになった。「定期的に上がっている」はわずか13.2%、「不定期だが上がった」が41.4%だった。
一方、現在の勤務先での正社員と比較したパート・アルバイトの働き方については、「同じ仕事で責任の程度も同じ」との回答が15.0%、「同じ仕事だが、責任の程度は異なる」が24.5%、「一部同じ仕事」が34.2%、「まったく違う仕事」が22.9%となっている。「同じ仕事で責任の程度も同じ」と「同じ仕事だが、責任の程度は異なる」を合わせると、39.5%のパート・アルバイトが正社員と同じ仕事をしていると回答している。
また、働きやすいと感じる職場環境(複数回答)については、「勤務時間や勤務日が自分の都合に合わせられる」がもっとも多く70.9%、次いで「職場の人間関係が良好である」が40.8%で、この2項目が他の項目を大きく引き離している。人間関係については、辞めようと思ったとき(複数回答)のトップに「職場の人間関係が良くないとき」(45.5%)が挙げられており、パート等の定着には人間関係に配慮することが重要となる。
パート等が考える職場に定着するために有効な企業の施策(複数回答)は、「多様な勤務シフトの設定」が57.8%、「有給休暇の取得や急なシフト変更に対応できる体制の整備」が56.7%と拮抗しており、次いで「適性や能力に応じた仕事の付与」(48.8%)、「評価制度が確立され賃金に反映」(48.2%)などの順。パート等として働く特性に合ったフレキシブルな時間対応が、定着を促進するための有効な施策のようだ。
同調査結果の詳細は↓
http://workium.aidem.co.jp/enquete/pdf/2008/investigation_part_arbeit.pdf