経 営 関 連 情 報 |
2002年10月16日-001
中企庁、7~9月期の中小企業の景況が再び悪化
中小企業庁が11日に公表した7~9月期の中小企業景況調査結果によると、同期の全産業ベースの業況判断DI(前年同期比、「好転」-「悪化」企業割合)は、前期(4~6月期)に比べ1.1ポイント低下して▲43.6となり、前回調査で4期ぶりにマイナス幅が縮小したDIは再びマイナス幅が拡大した。
産業別にみると、製造業は前期比2.8ポイント改善の▲39.4で3期連続の上昇となったが、非製造業は同3.0ポイント悪化の▲45.5で、前回4期ぶりに上昇したDIは再び低下した。2002年以降の回復局面においては、製造業が急速に業況の改善が進むなかで、非製造業はなかなか回復の波に乗れない状態が続いている。
製造業との取引関係が深い卸売業で比較的回復が進む一方、建設業、小売業、サービス業の各業種では趨勢的な低下傾向が続いている。特に、これまで非製造業のなかでも比較的業況水準の高かったサービス業の低下が目立つ。個人消費を始めとする内需が伸び悩むなか、輸出主導で景気回復が進行しているわが国経済の実態が反映されたものといえる。
【ホームへ戻る】