経 営 関 連 情 報

2003年02月17日-001
根強い食品表示に対する不満・不信

 牛肉や鶏肉の偽装表示、国産牛肉の買い上げ制度の悪用など食肉をめぐる不祥事、中国などからの輸入野菜の農薬残留問題、2年ほど前に発生した牛肉や乳製品の偽装表示など食品をめぐる不祥事が表示への信頼を損なわせている。国民生活センターがこのほど公表した「第33回国民生活動向調査」(有効回答数2121人)では、食品表示に対する不満や表示への不信が根強いことが浮き彫りになった。

 調査結果によると、食品を購入する際には98.4%とほとんどの人が価格や量目表示以外に「日付(賞味期限・品質保持期限・消費期限)」(96.1%)や「原産国」(64.2%)などの表示を重視している。しかし、表示に対して、「日付表示が見にくい」(61.9%)、「活字が小さい」(36.6%)など、表示に不満を持っている人が非常に多く91.2%に達した。さらに、表示が「信頼できない」との回答も62.3%と6割強に達する。

 消費者が信頼していない表示は、原産国・日付表示にとどまらず、「農薬を使わないまたは減らしている旨の表示」(「生鮮・冷凍野菜」55.6%)、「食品添加物に関する表示」(「加工食品」59.4%)、「国内産地の表示」などについても信頼できないとする人が多い。食品添加物に関しては、「添加物の体への影響などの安全性に不安」(68.5%)や「使用されている食品添加物の数が多いことに不安」(50.5%)など90.3%の人が何らかの不満・不安を挙げた。

 

 

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