相変わらず日々報道されている情報漏えいの大きな原因となっているのはファイル交換ソフトだ。インターネットコムとJR東海エクスプレスが実施した「WinnyなどのP2Pファイル共有ソフトウェアに関する調査」結果(有効回答数330人)によると、ファイル共有ソフトを「現在、利用している」が5.0%、「以前は利用していたが、現在は利用していない」が22.8%、「利用したことがない」が72.2%となった。
現在は利用していないという回答もあるなか、依然として利用者はいるようだ。利用している・利用していた回答者が利用していたソフト名(複数回答)については、「Win MK」が47.8%でもっとも多く、次いで「Winny」(37.8%)、「Napster」(16.4%)、「BitTorrent」(9.0%)と続き、数年前まで主流だった「Win MK」ユーザーが多かったことが分かる。
主にダウンロードしているファイル(複数回答)については、「音楽」(64.2%)と「動画(アニメ・映画など)」(52.2%)が上位に挙げられ、「ユーザー投稿作品」は10.4%とわずか1割だった。最近は海賊版の逮捕者も増えてきており、著作権問題に注目が集まっているが、ファイル共有ソフトの利用者は、著作権よりも「ファイルを無料でダウンロードできる」というメリットを重視しているようだ。
また、ファイル共有ソフトを利用しているPCに個人情報などの機密情報が「入っている」と37.4%のユーザーが回答。約4割は、PCに機密情報が入っていると知っていながら、ファイル共有ソフトを使用しているという。なお、利用したことがないという回答者のその理由(複数回答)については、「情報漏えいなどに危険を感じる」が79.3%、「ウイルスに危険を感じる」が69.0%、「必要性を感じない」が48.9%となり、やはり利用しないユーザーの多くが、情報漏えいの危険性を示唆している。