連合総研が首都圏・関西圏に居住する民間企業勤務者を対象に4月に実施した「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート調査(勤労者短観)」結果(有効回答数774人)によると、健康診断の未受診の比率は20歳代と女性非正社員で高いことが分かった。この1年間の健康診断の受診状況をみると、「会社の健康診断で受診」が71.8%ともっとも高く、「受診していない」は17.8%と全体の2割弱になった。
男女別にみると、男性は80.2%が「会社の健康診断で受診」と回答したのに対し、女性は59.4%と6割にとどまり、未受診の比率は24.2%と男性(17.8%)を上回っている。年代別では、20歳代で未受診の比率が男性28.9%、女性38.2%と男女ともに高く、また、雇用形態別にみると、女性正社員は「会社の健康診断」が80.6%にのぼるのに対し、女性非正社員は45.9%にとどまり、未受診も32.6%を占めた。
一方、疲労・ストレスの現状をみると、女性30歳代は比較的疲労が蓄積されている上に、多くのストレスがかかっており、また、男性40歳代は、疲労蓄積感は平均並みの値だが、「ストレスが増えた」とする割合はもっとも高いなど、際立った特徴がみられた。次に、週実働労働時間別にみると、40時間を超えるとストレスは増大し、60時間以上になると疲労の蓄積感が急増する傾向がみられた。
食生活については、自身がメタボリックシンドロームと認識している人の割合は全体では33.3%と3割程度だが、男性は40.9%と女性(21.9%)を大きく上回った。男性では30歳代以上の各年齢階級で4割を超え、女性では50歳代以上で3割を超えている。また、勤務日に朝食を必ず食べている割合は67.1%だが、年齢の低い層ほど低い値を示し、特に男性20歳代(49.5%)・男性30歳代(50.0%)では半分にとどまっている。
同アンケート調査結果の詳細は↓
http://www.rengo-soken.or.jp/houkoku/kinroukurashi/enquete/No.15/15gaiyou.pdf