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経営関連情報 (2006/09/06)

約8割が「介護状態」「病気やけが」「認知症」に不安

 高齢者の核家族化が進むなか、高齢者は万が一の様々なリスクに対する不安が高まっている。第一生命経済研究所が全国の50~79歳の男女を対象に実施した「老い支度に関するアンケート調査」結果(有効回答数865人)によると、将来の生活で不安や心配を感じることは、「非常に不安」が多かったのは「寝たきりや体の自由がきかなくなること」(48.9%)と「認知症になり、物事の判断がつかなくなること」(48.0%)だった。

 また、「やや不安」を合わせると、「寝たきりや体の自由がきかなくなること」(81.5%)、「大きな病気やけがをすること」(79.2%)、「認知症になり、物事の判断がつかなくなること」(79.1%)の3項目に不安や心配を感じる人が約8割を占めた。その一方で、「自分が死亡すること」(52.4%)や「だまされたり、犯罪に巻き込まれたりすること」(52.0%)については、半数程度にとどまった。

 寝たきりや自由がきかなくなったら問題だと思うこと(複数回答)は、「家族や周りの人に迷惑をかける」(87.4%)と「自分のことが自分でできなくなる」(87.4%)がもっとも多く、次の「介護に要する経済的な負担が大きい」(62.7%)や「人生が楽しくなくなる」(54.4%)を大きく引き離した。介護が必要な状況になることに対して、“自立できなくなることで家族に負担をかけたくない”との思いが強いことがわかる。

 誰に介護されると抵抗感があるかについては、全体では「娘の配偶者」(86.8%)、「息子の配偶者」(84.5%)、「外国人ヘルパー」(73.6%)の順。一方、抵抗感の割合が低かったのは、「配偶者」(32.4%)、「女性ヘルパー」(38.3%)、「娘」(49.9%)だった。性別にみると、抵抗を感じる割合が低いのは、男性は「配偶者」(22.0%)であるのに対し、女性では「女性ヘルパー」(34.7%)だった。女性は男性に介護されることに抵抗感があるようだ。

 同調査結果の詳細は↓
 http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0605.pdf