支払金額1兆2000億円を超えた地震保険
損害保険協会(隅修三会長)は8月18日、17日現在の東日本大震災に係る地震保険の支払件数及び金額等をまとめ発表した。受付件数は77万5480件、調査完了件数が75万4400件、支払件数が66万1314件で、支払保険金は1兆1218億2837万7000円と、前回(6月21日)より約2000億円増え1兆1000億円台に乗った。「調査完了件数」には、保険金対象外となった件数も含む。
東北6県の状況をみると、受付件数は、「青森県」が7439件、「岩手県」が2万8321件、「宮城県」が26万4425件、「秋田県」が1287件、「山形県」が2673件、「福島県」が7万8457件で合計38万2602件。支払件数は、「青森県」が6088件、「岩手県」が2万4553件、「宮城県」が24万2167件、「秋田県」が925件、「山形県」が2022件、「福島県」が7万718件の合計34万6473件となっている。
東北6県の支払保険金は、「青森県」が42億841万円、「岩手県」が551億8561万円、「宮城県」が5285億3837万円、「秋田県」が5億6882万円、「山形県」が17億3499万円。東北6県合計で7353億1715万円にのぼり、全体の65.5%を占めている。関東・甲信越・静岡県の受付件数は39万1141件、支払件数31万4000件、支払保険金は3856億700万円に達し、東日本大震災の規模の大きさがうかがえる。
ちなみに、日本地震再保険(株)が調べた過去の大きな地震による地震保険金支払額をみると、トップは「阪神・淡路大震災」(1995年1月17日)の783億円、次いで「平成13年芸予地震」(2001年3月24日)の169億3900万円、「福岡県西方沖を震源とする地震」(2005年3月20日)の168億9600万円、「平成16年新潟県中越地震」(2004年10月23日)の149億円と続く。東日本大震災の未曾有の規模が分かる。
この件の詳細は↓
http://www.sonpo.or.jp/news/information/2011/1108_04.html