ゼイタックス

経営関連情報 (2004/06/14)

環境を意識して商品を選んだことがある人は約8割

 博報堂がこのほど発表した環境に関する生活者の意識調査結果(有効回答数520人:首都圏・阪神圏の18歳以上の男女)によると、環境問題に「関心がある」人が88.8%にのぼり、特に「40歳代」では94.6%、「50歳代以上」では93.1%と高い。また、この1年間で関心度合いが「高くなった」との回答が36.9%もあり、最近、環境問題に関心を持つ人が増えていることがうかがえる。

 関心のある環境問題(複数回答)は、「地球温暖化」が80.6%で最も多く、次いで「ゴミの増大」(64.2%)、「有害物質による汚染」(61.0%)、「リサイクルの推進」(60.6%)などが続く。身近なゴミ問題や健康に直接関与するものについての関心が高いようだ。実践している環境行動(複数回答)は、「ゴミの分別」がトップで92.5%とほとんどの人が実践している。次が「シャンプー・リンス・浴用剤などを詰め替えて使っている」(88.8%)。

 今はやっていないが、これから考えたい行動(複数回答)では、トップが「クリーンエネルギーを積極的に導入する」(76.0%)、以下、「環境対応型(ハイブリッド・省燃費など)の車に替える」(65.8%)、「環境への取組みが進んでいる企業の商品を買う」(63.1%)、「環境に考慮した商品か否かを見極めて購入」(60.8%)などが挙げられた。「企業の環境への対応行動」を意識する気持ちの高まりが分かる。

 また、「環境に考慮して商品を選んだ経験」がある人は79.8%と約8割にのぼった。特に女性に限ると85.8%が経験ありと回答。具体的にどんな商品カテゴリーで環境を考慮したかについては、「食品」(64.8%)、「日用品・トイレタリー用品」(62.2%)、「家電製品」(56.6%)、「ビン・缶・ボトル飲料」(55.7%)の4カテゴリーが中心だった。