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経営関連情報 (2004/12/03)

サマータイム制が導入される?~国会議員アンケート

 サマータイム制度は、夏の間だけ時計を進め、明るい時間帯を有効に使おうというもの。社会経済生産性本部が主催する生活構造改革フォーラムが国会議員を対象に実施したアンケート調査結果(有効回答数226人)によると、サマータイム制度の導入に「賛成」が47.3%、「どちらかというと賛成」が29.6%という結果となった。

 回答議員全体の76.9%(174人)が賛成しており、これは前回2002年調査を10.4ポイント上回る。また、賛成と回答した議員の80.4%(140人)が早期実施(「ただちに法案化し実現」50人、「ここ2~3年のうちに実現」90人)を主張。導入に賛成の理由(2つまで選択)は、「省エネ効果が期待される」(68.4%)、「ボランティア活動への参加や文化・スポーツに親しむことなどが要因なる」(49.4%)などが多い。

 制度の導入に「反対」(「どちらかというと」も含め)と回答したのは16.4%(37人)の議員だが、その理由(2つまで選択)として、「まだ十分な理解が得られていない」(45.9%)、「結果的に労働時間の増加や労働強化につながるおそれがある」(43.2%)、「東西に長い日本の地形や風土に合わない」(32.4%)などが挙げられている。

 今回の調査結果では、サマータイム制度の導入に前向きな議員が多いことが明らかになった。同フォーラムでは、以上の調査結果を踏まえ、今年8月に設立された超党派の「サマータイム制度推進議員連盟」に働きかけ、次期通常国会(2005年)での法案成立、1年間の準備期間を経て、2007年からの実施を求めていく予定という。わが国でもサマータイム制度が実施される日が近づいているようだ。