国税庁が12日に公表した2008年度税理士試験結果によると、合格者は前年より4.9%(50人)少ない964人だった。58回目となる今回の税理士試験は、昨年より2.7%減の5万1863人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同10.8%増の8212人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は964人、うち、女性は全体の27.8%にあたる268人。一部科目合格者を含めた合格率は同1.9ポイント増の17.7%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が782人でもっとも多く、次いで「専門学校卒」が78人、「高卒・旧中卒」が58人、「短大・旧専卒」38人、「大学在学中」が0人、「その他」が8人となっている。昨年と比べ、「大学卒」が23人減、「専門学校卒」が14人減、「高校・旧中卒」が9人減、「その他」が6人減となり、増えたのは「短大・旧専卒」の2人増のみ、「大学在学中」は昨年と同様の0人だった。
年齢別では、もっとも多いのが「31~35歳」の303人、以下、「26~30歳」が236人、「36~40歳」が193人、「41歳以上」が180人、「25歳以下」が52人の順。全体の年齢階層別の割合は、「31~35歳」の割合が前年を1.6ポイント上回る31.4%となって、4年連続で「26~33歳」の割合(24.5%)を上回った。また、「36~40歳」の割合は20.0%で、18.7%の「41歳以上」の割合を3年ぶりに上回っている。
一方、11科目ある試験科目の平均合格率は前年を1.2ポイント上回る13.9%と上昇した。科目別では、「財務諸表論」が0.9ポイント増の16.1%でもっとも高い合格率。次いで、「住民税」が0.4ポイント減の14.6%、「簿記論」が1.7ポイント増の14.2%で続く。ほかの主な科目では、「法人税法」11.0%、「所得税法」12.8%、「消費税法」13.3%、「相続税法」12.4%などとなっている。
第58回税理士試験合格者名簿(受験番号のみ)は↓
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/bangou2008/pdf/00.pdf