ゼイタックス

経済情勢が影響? さらに高まる新入社員の安定志向

経営関連情報 - 2009年04月01日

 最近の経済環境の悪化が就職意識にも影響したのか、今年4月入社の新入社員の安定志向がさらに高まっていることが、明治生命が実施した「新入社員アンケート調査」で明らかになった。調査結果(有効回答数994人)によると、就職先を選んだ理由(複数回答)は、「会社の安定性」が昨年より6.8ポイント増加して44.7%を占め、昨年トップだった「仕事のやりがい」(40.8%)を上回り、全体的に安定志向が増えた。

 また、入社後の将来の展望についても、「一生同じ会社に勤めようと思う」との回答が昨年から7ポイント増の49.6%とほぼ半数を占め、終身雇用意識が高まっている。一方、「自分に合わなければやめたい」(21.7%)、「いずれは起業(独立)したいと思う」(8.0%)、「一定の実力がついたら転職したい」(14.2%)の合計は全体で43.9%と、昨年に比べ7.3ポイント減少している。

 また、世界的な景気悪化のなか、働くにあたって「不安」との回答が69.8%と約7割を占めた。もっとも不安な理由は、「景気の悪化が続くことで会社が人員整理をするかもしれない」(43.5%)がもっとも多く、女性では50.7%と過半となった。雇用問題に不安を抱く新入社員が多いが、最近注目されている「ワークシェアリング」については、「多くの人の雇用を守るためなら必要」が53.9%と半数を超えた。

 なお、理想の男性上司は、ワールド・ベースボール・クラシックにおいて日本を優勝に導いたチームリーダーの「イチロー」選手が昨年の5位からトップに、2位は「島田紳助」、3位は「関根勤」。理想の女性上司では、テレビドラマなどで見せる“姉御肌で頼もしい”かつ“知性的”なイメージで女性を中心に支持を集めた「真矢みき」が、昨年の5位からトップに、2位は「菅野美穂」、3位は「篠原涼子」となっている。

 同アンケート調査結果の詳細は↓
 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/2008/pdf/20090326.pdf