経 営 関 連 情 報 |
2003年06月18日-002
成長期待業種!(1)「コンシェルジェ・サービス」
政府の「530万人雇用創出促進チーム」が新たな雇用創出を期待するサービス分野の各業種の紹介である。いわば、政府の“お墨付き”の成長・潜在可能性が期待できる業種であり、大きなビジネスチャンスが潜んでいることは確実だ。
1)「個人向け・家庭向けサービス」~「コンシェルジェ・サービス」
まず、「コンシェルジェ・サービス」である。個人の生活・身の回りに関する様々なニーズに即応して、これを提供・支援するサービスである。掃除・洗濯などの「家事代行サービス」、食事のケータリングや給食・中食などの「食関連サービス」、「資産運用サービス」、「娯楽サービス」などが含まれる。
これらの分野は、女性の社会進出の増加、価値観の多様化、高齢化の進展などを背景に、今後、大幅にニーズが増加することが期待される。反面、個人の生活と密接に関連するため、事業者の信用やサービスの品質の確保が成長のための重要なカギとなる。
これらの市場規模は、業界等の見通しによれば、例えば、「家事代行サービス」は現行市場の10倍、「食関連サービス」は、特に病院などの分野における給食サービス市場で現行の約2倍のポテンシャルが見込まれるほか、福祉分野においても高い伸びが期待される。
また、「資産運用サービス」については、1400兆円にのぼる個人金融資産のうち5割強が現金・預金で保有されているが、今後、高齢化の進展などを背景に、資産運用・管理に関する相談や投資一任サービスに対する需要が徐々に高まることが予想される。
「娯楽サービス」については、景気にも大きく左右されるとみられるが、先端通信技術と融合したオンラインゲームや多様なサービスを提供するシネマコンプレックス(館内に複数のスクリーンを持つ複合映画館のこと)などに対する需要は今後増加が期待される。
(続く)
【ホームへ戻る】