経 営 関 連 情 報 |
2003年05月14日-003
中堅・中小企業のIT/ソリューションの実態は…
中小企業もIT化が進んでいるといわれるが、実態はどうなのか。ノーク・リサーチが実施した国内の中堅・中小企業のIT/ソリューション導入状況などの実態調査(回答数770社)によると、全般的に、前回調査(2002年)に比べITへの期待ポイントが低下してきているが、それはインフラ整備が進んだこと、ITへの現実的な評価の表れとみている。
ITへの期待は、「基幹業務系を統合化・データを一元化したい」が31.9%で最も高く、「経営の意思決定に役立つ」が28.4%、「直接販売・営業に役立つ」が23.0%で続く。企業の期待は明確だが、一方で「今までのシステムで満足」という消極的な見方が16.4%で、前回調査より6ポイント伸びた。
今回の調査で目立ったのは「ネットワークインフラの充実」だ。「LAN(構内ネットワーク網)」は回答企業の94.6%が「導入・利用している/構築中・設計中」、「Web」は8割以上、「イントラネット」は約6割が導入している。「無線LAN」は35.6%で前回より10ポイント近く導入率を高めた。2001年から急激に普及し始めたブロードバンド回線網の「ADSL」は48.6%の導入率で、前回と比べ20ポイント以上増えた。
インターネット網の充実とともにセキュリティ対策にも注目が高まっている。「ファイアウォール」は54.7%の導入率で、前回に比べて10ポイント近く伸ばしている。「グループウェア」は53.8%の導入率で着実に導入が進んでいる。グループウェアの導入意向については、「メール機能」は77.2%、「電子掲示板機能」が54.7%、「スケジューラ機能」が45.3%と高い利用率だ。「ワークフロー」「ナレッジ」「EIP」などの付加価値の高い機能は3割未満。
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