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4月20日現在地震保険の支払金額1860億円

経営関連情報 - 2011年04月28日

 日本損害保険協会(鈴木久仁会長)は、4月20日現在の東日本大震災に係る地震保険の支払件数、金額を公表した。それによると、日本社と外国社の合計で支払件数12万4734件、支払保険金は1859億7870万2000円に達し、阪神・淡路大震災時の支払金額を1000億以上上回っているが、損保各社では甚大な被害を被った東北地方の保険金支払いは、これから本格化するとみている。

 その内訳をみると、東北地方3万1993件、724億6541万3000円、関東・甲信越・静岡9万2389件、1132億4967万6000円、北海道259件、1億7501万2000円、その他府県93件、8860万1000円となっている。都道府県別では、支払件数では茨城県が2万5533件で最多、次いで東京都2万20件、宮城県1万9337件と続く。支払金額では、宮城県486億4607万円、茨城県407億8469万円、千葉県248億854万円の順。

 ちなみに、過去の大きな地震による地震保険金支払い実績は、阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)の783億円、平成13年芸予地震(2001年3月24日発生)の169.4億円、福岡県西方沖を震源とする地震(2005年3月20日発生)の168.9億円、平成16年新潟県中越地震(2004年10月23日発生)の149億円、平成19年新潟県中越沖地震(2007年7月16日)の82億円などとなっている。

 なお、今回の震災では、迅速な保険金支払を行うため、航空写真・衛星写真を用いて被災地域の状況を確認し、津波や火災によって甚大な被害(流失や焼失)のあった街区(市街の1区画、ブロック)を「全損地域」として認定し、当該街区に所在する地震保険契約はすべて「全損」することとされた。航空写真・衛星写真だけで「全損地域」と認定できなかった地域や隣接する地域については、個別に現地調査を実施している。

 この件の詳細は↓
 http://www.sonpo.or.jp/news/release/2011/1104_04.html