マクロミルが就職を希望する全国の大学3年生を対象に実施した「大学生の就職観に関する調査」結果(有効回答数519人)によると、就職を希望する業界(複数回答)については、男性では「情報通信ネットワークサービス業界」(54.3%)、「電気機械業界」(28.7%)、「自動車業界」(24.0%)、女性では、「マスコミ・広告業界」(33.0%)、「印刷・出版業界」(29.5%)、「旅行・ホテル・アミューズメント業界」(27.6%)が各ベスト3だった。
エントリーする企業を選ぶ際の重視点(複数回答)については、全体では「仕事内容」(87.9%)、「業種」(71.1%)、「待遇(給与や福利厚生)」(63.2%)が上位に挙げられた。「知名度」(28.1%)や「会社の規模」(30.6%)は重視度が低い。また女性は、「待遇」(69.0%)、「社風・雰囲気」(70.9%)、「職場環境」(55.2%)、「財務の安定性」(42.5%)などさまざまな条件を男性より重視する傾向がみられた。
就職を考えるうえで理想とする企業のイメージ(複数回答)は、「暖かい・親しみやすい」(57.4%)がトップだが、女性(69.3%)に引っぱられた感がある。つぎの「将来性がある」(55.3%)は男女ともに半数を超えた。企業を取り巻く環境が激化し、将来がみえない時代の今、就職先企業の将来性は学生にとって非常に意識するポイントとなっているようだ。以下、「楽しそう」(52.6%)、「待遇がよさそう」(52.0%)などの順。
なお、就職を希望する企業規模については、従業員「101~300人」の企業が27.6%でもっとも多く、「1001人以上」の大企業を希望する学生が25.8%だったものの、「100人以下」も16.6%を占めた。エントリー企業の重視点でも「会社の規模」は3割程度であり、終身雇用神話が崩れた昨今、大企業にこだわらず、さまざまな経験ができる中小企業への志望も増えているようだ。