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経営関連情報 (2006/11/29)

団塊世代はおおむね「幸せな人生」と評価

 団塊世代にこれまでの人生を振り返ってもらい自己採点してもらったところ、男性平均は66.6点、女性平均は72.7点となり、おおむね「幸せな人生」と評価していることが、博報堂の調査で分かった。同調査は、全国の50~64歳のエルダーを対象に実施した「第5回HOPEサーベイ」のなかから団塊世代(56~58歳)に焦点をあて、「人生60年の棚卸し」について調査した結果をまとめたもの。

 調査結果(有効回答数458人)によると、60歳という年齢については、68.4%と約7割の人が「人生の節目」だと感じている。定年という大きな区切りの年齢を目前にし、生活全般の変化と見直しの必要性を強く意識する年齢なのだろうか。人生を振り返った自己採点は男女ともポジティブに評価しているが、特に女性は35%以上が「80点以上」と回答しており、女性のほうが人生に対する満足度が高いようだ。

 また、人生を振り返って肯定的な項目は、「家庭に自分の居場所がある」が92.8%とトップ、次いで「自分を必要としてくれる人がいる」(89.5%)、「よき配偶者やパートナーに恵まれている」(72.5%)となり、団塊世代は「家族に恵まれたこと」を幸せの最大の要因と考えているようだ。相対的に、「会社や仕事に誇りをもって働けた」(60.7%)や「名誉ある地位にたった」(17.1%)など会社や社会的なことは低めとなっている。

 もっとも幸せだった時代(10年単位)は、男女とも「20代」(男性76.6%、女性81.7%)を挙げた。ところが、20代をピークに下降をたどる一方の男性に比べ、女性は「50代」では上昇に転じ、現在は67.8%という結果となった(男性50代は46.4%)。これは、子育てやローン返済を終え、自由な時間とお金を手に入れて、再び自分自身の楽しみを追求できるようになる時期と重なるのかもしれない。

 世代認識(複数回答)としては、「団塊の世代」(85.6%)は別格として、「高度経済成長とともに歩んだ世代」(50.0%)、「ビートルズ世代」(45.0%)、「受験戦争の世代」(44.3%)などが挙げられた。逆に言われてうれしい表現のトップ3は、「ビートルズ世代」(22.9%)、「フォークソング・ニューミュージック世代」(19.0%)、「自由を大切にする世代」(18.6%)だったが、「あてはまるものがない」が36.0%もいた。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.hakuhodo.co.jp/news/pdf/20061122.pdf