ゼイタックス

経営関連情報 (2004/01/30)

リラクゼーションビジネスにみる信金の事業対応

 足裏のつぼを刺激する「リフレクソロジー」や、ラベンダーなどの芳香植物の天然オイルを使用した「アロマセラピー」など、ストレスに悩む人々を癒す「リラクゼーションビジネス」が急成長している。信金中金総研では、同ビジネスの事業化のポイントや課題を分析したレポートを公表しているが、そのなかに、信用金庫が同事業へ対応する際のポイントが紹介されている。ポイントは「経営者の資質」「立地条件」「資金需要」の3点。

 まず「経営者の資質」である。安定した経営を続けていくには、顧客獲得とともに社会的信用を獲得することが重要であり、そこには経営者の資質が大きく影響する。そこで、経営者には、リラクゼーションをしっかりと理解し、従業員である各セラピストの技術向上や教育に熱心に取り組んでいるかどうかという点が求められる。

 次に、利用者の多くは、体調不良を感じ心身ともに疲れを癒されたいと考えている人が多く、高齢者も少なくない。そこで、リラクゼーションビジネスは、通勤者の帰宅時を考慮した主要駅近くなど、利用しやすい便利な「立地条件」にあることが重要なポイントであることに留意する必要がある。

 「資金需要」としては、当初サロン開業の際にかかる建物関係の設備資金がほとんどであり、高額な施術設備などに多額の運転資金を必要とするようなことは少ない。そのため、こうした資金需要に応えていくためには、事前に事業者からその事業の計画や概要をしっかりと把握しておく必要がある。

 以上が、信用金庫がリラクゼーションビジネスに対応する際の主なポイントである。ここでは一業種に関したものだが、他業種での新規開業などの際にも参考になるポイントである。「立地条件」や「資金需要」は業種によって様々だろうが、「経営者の資質」というものが重要視されることに特に留意したい。

 リラクゼーションビジネスの分析は↓
 http://www.scbri.jp/PDFsangyoukigyou/scb79h15F11.pdf