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国税専門官試験申込者数減も女性申込者割合は増加

税務関連情報 - 2008年06月11日

 人事院人材局がこのほど発表した2008年度国家公務員採用Ⅱ種試験等の申込状況によると、2008年度の国税専門官採用試験の申込者数は、2007年度に比べ微減となったものの、女性の申込者割合は過去2番目に高い割合となった。国税専門官は、国税局や税務署において、税務のスペシャリストとして法律、経済、会計等の専門的知識を駆使し、調査や検査を行うとともに申告や納税に関する指導などを行う。

 国税専門官採用試験の申込者数は1万5256人で、2007年度に比べ203人(1.3%)の微減となった。申込者数は2004年度以降毎年減っているが、このうち、女性の申込者数は2007年度に比べ30人(0.6%)増の4702人で、申込者全体の30.8%を占めており、過去2番目に高い割合となった。採用予定者数は1200人で、2007年度に比べ100人(9.1%)増加しており、採用予定倍率は12.7倍(2007年度14.1倍)となっている。

 採用第1次試験は6月15日に行われ、合格発表は7月8日。第2次試験は7月28日から31日のうち指定する日に行われ、最終合格発表は8月29日。採用内定時期は10月以降となり、採用後は、3ヵ月間の専門官基礎研修と1ヵ月間の研修を受講後、採用局管内の税務署に配属される。なお、国税専門官は、国税調査官、国税徴収官、国税査察官として調査等の業務に従事する。