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3種、再チャレンジ試験、税務職の申込みが激減

税務関連情報 - 2008年08月11日

 人事院がこのほど発表した2008年度国家公務員採用3種試験(高卒程度)と国家公務員中途採用者選考試験(再チャレンジ試験)の申込状況によると、ともに税務職の申込者数が大幅に減少したことが分かった。国家公務員採用3種試験全体の申込者数は1万6119人で、昨年度に比べ1194人(6.9%)減少したが、そのうち税務職の申込者数は1186人(14.4%)の減少で、全体の減少数のほとんどを税務職が占めた。

 税務職の申込者数は、2001年度以降2007年度まで7年連続増加しており、最近では前年度に比べ2005年度が343人、2006年度が59人、2007年度が585人と増加していたが、2008年度は一転して1186人減の7025人の申込みとなった。採用予定数は715人で倍率は9.8倍。2007年度は500人の採用予定数に対して8211人が申し込んでおり16倍の倍率だった。採用されると、1年間の普通科研修を経て全国の税務署に配属される。

 一方、昨年度からスタートした29歳以上40歳未満までを対象とする再チャレンジ試験の申込者数は、全体では1万248人で昨年度に比べ6割近く(59.1%)減少したが、そのうち税務職の申込みも昨年度の6777人から3542人へと半減した。2008年度の税務職の採用予定数は71人で倍率は50倍。2007年度は56人の採用予定数だったので、倍率は120倍とけた違いの数字になっていた。

 なお、今年度の3種試験は、第1次試験が札幌ほか61都市で9月7日に実施、同合格者発表が10月9日、第2次試験が10月16日~23日の間の指定する日に行われ、最終合格者発表が11月13日となっている。また、再チャレンジ試験は、1次選考が全国26試験地で9月7日に実施され、10月29日の1次選考通過者発表(一部は10月9日)後、各府省における採用面接等の実施を経て、11月28日に合格者が発表される。