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経営関連情報 (2004/12/20)

2004年話題・注目商品のキーワードは「心層快転」

 電通の消費者研究センターは、11月に実施したインターネット調査により、恒例の「2004年の話題・注目商品」の調査分析を行った結果、今年の消費性向について8つのトレンドがあるとして、「心層快転~本質の変化が消費マインドを刺激する」というキーワードで表現した。その背景には、2004年に上昇へと向かい始めた社会気流が、表層にとどまらない本質的な変化を伴いつつ消費者心理を刺激していることがあると分析している。

 8つのトレンドは、1)「頂突破(ちょうとっぱ)」、2)「感動をカタルシス」、3)「帰ってきたゴージャス」、4)「JapanAsian-Style(ジャパンアジアンスタイル)」、5)「LOHAS(ロハス)的」、6)「ソフト・シェル」、7)「オトナビルド」、8)「アノコロジー」。

 例えば、「頂突破」は、多くの商品が成熟し尽くしたかのように見えたなかで、徹底して「基本を追及」し、旧来の視点を変えたアイデアで「突破口を開く」ことにより、まったく新しい発想の商品が見られたということ。代表的な商品として、「ビタミン増量冷蔵庫」や「マツケンサンバ」など。「JapanAsian-Style」は、近年注目の度合を増すアジアのパワーで、代表商品はもちろんヨン様こと「ペ・ヨンジュン」。

 また、「感動をカタルシス」は、スポーツ・純愛・親子愛など、ストレートな感情を表現するコンテンツを消費者が求めるようになったこと。代表的な商品は、「大画面薄型テレビ」、「世界の中心で愛を叫ぶ」など。なお、「LOHAS的」とは、Lifestyles of Health and Sustainabilityの略。環境と健康に留意し、持続可能な社会を実現するライフスタイルで、「黒酢」や「デューク更家のウォーキングエクササイズ」などが代表商品だ。

 その他のトレンドや消費者が選んだ2004年の話題・注目商品のベスト10は↓
 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2004/pdf/2004067-1213.pdf