経 営 関 連 情 報 |
2001年12月07日-001
11月は新種ウイルス「アリズ」が急増
情報処理振興事業協会(IPA)が6日にまとめた11月のコンピュータウイルス届出状況によると、「ニムダ」の蔓延で過去最高の2,809件に迫る勢いの2,766件を記録した。ニムダ以降、従来のようにウイルスメールの添付ファイルを開かなくてもメールを受信しただけで感染するなど、セキュリティホール(OSやアプリケーションなどの安全対策が十分確保されていない部分、または欠陥のこと)を攻撃するウイルスが続出、前月(1,241件)に比べ届出件数が急増している。
特に「Aliz(アリズ)」の届出は1,020件と、新種ウイルスで当月届出件数最高の「Sircam(サーカム)」(520件、今年7月)を大きく上回る結果となった。「アリズ」は、メール本文を見ただけで動作し、アドレス帳の登録アドレス全てにウイルスを添付したメールを送信する。修復方法としては、受信した感染済みメールを削除することでウイルスは駆除できるが、セキュリティホールを解消していないと、再びウイルスメールを受信した際に感染してしまうことになる。
また、「Badtrans.B(バッドトランスB)は、オリジナルにメール本文を見ただけで感染する機能を追加したもので、アリズに次ぐ486件の届出があった。このウイルスは、感染したパソコンのパスワードを記録してウイルス作成者に知らせる機能があることから、パソコンへ不正侵入される危険性がある。感染したアドレス帳の中にある味読メールにウイルスを感染させ、勝手に返信して被害を拡大する。
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