ゼイタックス

経営関連情報 (2004/10/06)

常用労働者は前年同月比0.6%増で5ヵ月連続の増加

 厚生労働省が10月4日に公表した毎月勤労統計調査8月分結果速報によると、従業員5人以上の事業所の常用労働者数は、前年同月比0.6%増の4301万1千人となって、1998年4月以来6年ぶりに増加に転じた4月以降5ヵ月連続の増加となった。ただし、正社員などの一般労働者は3227万人で0.1%減と81ヵ月連続で減り続けている。パート労働者は1074万1千人で3.7%増と、9年4ヵ月連続で増加している。

 また、8月の一人平均現金給与総額は、従業員5人以上の事業所で前年同月比0.2%減の28万8524円となり、4ヵ月連続の減少。内訳は、基本給にあたる所定内給与が15ヵ月連続減少となる同0.6%減の25万2509円、残業代などの所定外給与が25ヵ月連続の増加となる同3.4%増の1万8259円、これらを合わせたきまって支給する給与は同0.3%減の27万768円、賞与などの特別に支払われた給与が同0.7%減の1万7756円だった。4月に11ヵ月ぶりに増加したきまって支給する給与は4ヵ月連続の減少となっている。

 一方、一人平均総実労働時間は、従業員5人以上で前年同月比2.0%増の148.5時間となった。このうち、所定内労働時間は同2.1%増の138.7時間、残業などの所定外労働時間は26ヵ月連続の増加となる2.1%増の9.8時間だった。総実労働時間は増加に転じ、所定内労働時間は4ヵ月ぶりの増加となった。製造業の所定外労働時間は同6.7%増の15.3時間で28ヵ月連続の増加となっている。