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2002年11月20日-003
10月倒産1,706件は3ヵ月連続の前年同月比減少
帝国データバンクが15日に公表した全国企業倒産(負債1千万円以上)状況によると、10月の倒産件数は1,706件で、前月を192件(12.7%)上回ったものの、前年同月を205件(10.7%)下回り、3ヵ月連続の前年同月比減少となった。しかし、7月以来3ヵ月ぶりに1,700件超えの高水準となり、10月としては戦後7番目を記録している。
一方、負債総額は1兆9,269億6,600万円で、前月を1兆1,090億2,500万円(135.6%)、前年同月を8,559億5,200万円(79.9%)それぞれ大幅に上回り、2ヵ月ぶりの1兆円超えで、10月としては戦後2番目の高水準。これは、ゴルフ場経営のエスティティ開発(負債4,922億円、東京都)が今年最大の負債を抱え倒産したのをはじめ、ゴルフ場や不動産業者などの大型倒産が多発したため。
業種別では、小売業(253件)、サービス業(213件)、不動産業(86件)がそれぞれ今年最高を記録。特に、サービス業は集計開始の68年以降最高だった2001年11月(222件)に次いで、過去2番目の高水準となっている。一方、卸売業(287件)は3ヵ月連続、製造業(261件)は2ヵ月連続、それぞれ前年同月に比べ減少している。
また、不況型倒産が1,293件で全体の75.8%を占め、6ヵ月連続で構成比75%を上回り、業歴30年以上の老舗倒産は470件、構成比27.5%で10ヵ月連続の25%超えとなった。極端な業績悪化に見舞われて事業意欲を失ったり、規模の大小にかかわらず、信用リスクに敏感な銀行や取引先から選別されて突然行き詰まるケースが増えているようだ。
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