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税務関連情報 (2004/12/03)

都が全国初の差押財産の査定・保管業務を民間委託

 東京都主税局は、全国で初めて、中古車流通業者及び倉庫業者と、差押えした自動車や美術品など動産の査定・保管業務の委託に係る基本合意を1日に締結したことを明らかにした。査定・保管業務を一括して業者に委託することで、差し押さえた自動車の滞納処分費用の圧縮や、温度・湿度管理の必要な美術品の適切な保管など、差押促進の環境を整えて、未納都税の圧縮を図ることが目的。

 自動車については搬出・査定・保管と下見会場の確保が主な委託業務だが、2社と基本合意を締結。また、温度・湿度管理の必要な美術品等の保管と下見会場の確保については4社と基本合意を締結した。

 今後は、各都税事務所が合意業者のなかから、利便性や費用などを比較して委託先を選び、差押自動車や美術品など動産の保管について委託契約を結ぶことになる。滞納者の自動車や美術品などを差し押さえた場合は、すぐに委託業者に搬出・保管を指示し、インターネット公売などを通じて、スムーズ・迅速な差押財産の売却を進める。

 なお、都では、今回基本合意を締結した6社以外に、適正に査定・保管業務を行うことができる業者から申し出があれば、随時、合意を取り交わしていく予定だという。