税 務 関 連 情 報 |
2002年05月17日-001
発泡酒の攻勢に5割を切ったビールの課税数量
ビールは、平成3年には酒類課税数量の7割強を占めていたが、近年の発泡酒の攻勢に追いまくられ、平成13年はついに5割台を割り込んでしまった。これは、国税庁がこのほどまとめた平成13年酒類課税状況で分かったもの。平成13年の酒類の課税数量は1,009万6千キロリットルで前年を0.3%とわずかながら上回ったものの、酒税額では前年に比べ549億円(▲3.0%)少ない1兆7,788億円にとどまった。
この要因は、全体の大半を占めるビールの課税数量が前年を11.5%下回る493万1千キロリットルとなったことに伴い、税額も11.5%減少したことが影響したものだ。発泡酒などの雑酒の課税数量は前年比39.3%増の228万キロリットルとなって、税額も39.1%増と大幅に伸びたが、いかんせん発泡酒の税額はビールの半分であることから、ビールによる税収減を賄えない結果となっている。
酒類の課税数量の種類別構成比は、ビールが48.8%(前年55.4%)、雑酒22.6%(同16.3%)、清酒9.6%(同10.1%)、しょうちゅう8.2%(同7.7%)、リキュール類4.7%(同4.0%)、果実酒類2.7%(同2.8%)、ウイスキー類1.3%(同1.5%)の順。ここ30年以上50%以上を占めていたビールが5割を切って、発泡酒などの雑酒が2割を超えた。ビールの構成比は10年前の平成3年は72.6%を占めていたが、年々減少の一途をたどっている。
なお、酒類の課税数量を消費した数量とした場合、平成13年は、成人1人当たり99.3リットル飲んだことになる。内訳は、清酒1升ビン(1.8リットル)5.3本、しょうちゅう1升ビン(同)4.5本、ビール大ビン(633ミリリットル)76.6本、ウイスキー大ビン(750ミリリットル)1.5本となる。この結果、年間1万7,498円の酒税を負担したことになるが、皆さんの酒税に対する“貢献度”はいかがなものか……。
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