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10年度税理士試験の受験者数は6万2995人

税務関連情報 - 2010年07月21日

 2010年度(第60回)税理士試験は、8月3日~5日の3日間、全国の16の試験会場で行われるが、国税庁がこのほど発表した税理士試験の受験申込状況によると、5月28日に締め切られた今回の申込みでは、受験申込者数が前年よりも0.3%増の6万2995人と、ここ数年の減少傾向に歯止めがかかった。試験地別にみると、「東京都」が2万7370人で最多、次いで「大阪」1万2386人、「埼玉県」5601人、「名古屋市」が5044人など。

 また、科目別受験申込者数は、「簿記論」が3万2957人、「財務諸表論」が2万5947人、「消費税法」が1万5069人、「法人税法」が1万396人、「相続税法」が5264人、「所得税法」が3932人などの順に多い。反対に少ないのは、「住民税」の1086人、「事業税」の1365人、「酒税法」の1688人、「国税徴収法」の2021人などの順。延べ科目別受験申込者数は10万2353人となっている。

 今回の受験者数はかろうじて微増となったが、2009年度の申込者数は2005年度に比べ5000人と大幅に減っていたことから、危機感を抱いた日本税理士会連合会では、検討中の「税理士法改正に関する意見(案)」に、受験資格要件の廃止を盛り込んでいる。同意見(案)では、税理士業務にそぐわない試験科目は見直すべきであるとして、酒税法と、地方税法のうち固定資産税に関する部分の削除を求めている。

 なお、今回の試験日程は、8月3日に簿記論、財務諸表論、消費税法または酒税法が、8月4日に法人税法、相続税法、所得税法が、8月5日に固定資産税、国税徴収法、住民税または事業税が行われ、合格者の発表は12月10日の予定。ちなみに、2009年度の第59回税理士試験では、5万1479人が受験し、合格科目が5科目に達した1058人(うち女性が317人)の税理士が誕生している。