2003年09月01日-001
自社のコンセプトを伝える企業のメッセージ
企業や企業グループが、自社のコンセプトや理念・姿勢・方針などを社内外に伝え、浸透させるために全社的に一貫して使用している文言・キャッチフレーズをコーポレートメッセージという(そうだ)。わが社を一言でいうならば、ということである。
日経BPコンサルティングが一般消費者を対象に6月に行った調査結果(有効回答数2万5135人)によると、個々のメッセージを見せて、その発信元の企業名を正しく想起して記入できるかを調べた「企業名想起率」のトップは、87.0%の「お口の恋人」(ロッテ)だった。第2位は63.6%の「あしたのもと」(味の素)、第3位は62.6%の「ココロも満タンに!」(コスモ石油)となった。
このように浸透度が高いメッセージがある一方で、企業が発信するメッセージのほとんどは消費者に浸透していないという現状も明らかになっている。今回の調査では200メッセージをノミネートしたが、約8割にあたる167メッセージは企業名想起率が1割未満だった。
また、メッセージに使われている比較的使用頻度の高い単語を調べてみると、「未来・明日・夢」や「ひと・いのち・こころ」などの単語を採用したメッセージが多かった。これらの単語を使用したメッセージの好感度は比較的高く、その平均は、全体よりも8ポイント以上高くなるという結果となった。
メッセージの認知度は、TVCMなどで数多く伝えないとなかなか一般消費者には伝わらないが、封筒などに印刷されたメッセージにその企業に好感度を持ってしまう、見直してしまうなんてことも少なくない。中小企業もそんな効果に注目してメッセージを作ることを考えてみてはどうだろうか。
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