商工中金がこのほど発表した中小企業月次景況観測2月調査結果(有効回答数1000社)によると、2月の景況判断指数は25.0(前月24.8)となり、3ヵ月連続で過去最低値を更新した前月と比べ0.2ポイント上昇したが、「好転」、「悪化」の分岐点である50を23ヵ月連続で下回った。業種別にみると、製造業は19.0となり、前月比0.1ポイント減と6ヵ月連続の低下。23ヵ月連続して50を下回り、4ヵ月連続で過去最低値を更新した。
非製造業は29.9となり、前月比0.5ポイント増と6ヵ月ぶりに上昇したが、21ヵ月連続して50を下回った。3月は製造業が22.3、非製造業が33.1と、ともに上昇を見込む。景況判断指数は、「印刷」、「一般機械」、「不動産」などは上昇したが、「繊維」(19)、「化学」(21)、「金属製品」(16)、「電気機械」(22)、「小売」(25)は低下を続け、過去最低値を更新。「建設」(37)、「トラック運送」(28)は、過去最低値で横ばいで推移している。
また、1月の売上高(前年同月比増加率、建設・不動産を除く900社)は、前月から2.5ポイント減の▲12.3%と、4ヵ月連続で減少し、減少幅は過去最大となった。2月は▲14.3%、3月は▲15.0%と、ともに減少を見込む。製造業は▲17.3%(前月▲11.8%)、非製造業は▲7.4%(同▲7.9%)と、ともに4ヵ月連続で減少。2月は、製造業が▲19.1%、非製造業が▲9.2%、3月は製造業が▲19.2%、非製造業が▲10.9%を見込んでいる。
業況判断をみると、2月の販売価格DI(前月比、「上昇」-「下落」)は▲16.6(前月▲15.2)、仕入価格DI(同)は▲5.6(同▲4.9)と、ともに下落超幅が拡大した。また、2月の採算状況DI(前月比、「好転」-「悪化」)は▲35.1(同▲33.0)、資金繰りDI(同)は▲20.0(同▲17.4)と、ともに3ヵ月連続で1976年5月の同調査開始以来最大の悪化超幅を更新している。
同調査結果の詳細は↓
http://www.shokochukin.co.jp/report/kansoku/pdf/cb2009_02.pdf