経 営 関 連 情 報

2003年04月23日-003
イラク戦争の影響で灯油が約30円の値上がり

 イラク戦争の影響で石油関連製品の値上がりが懸念されていたが、実際にはどのような動きがあったのか。内閣府が全国2300名の国民生活モニターを対象に、3月17~28日にかけて石油関連製品の平均価格(消費税を含む)を調べたところ、3月20日の対イラク武力行使開始後、ガソリンとプロパンガスで若干の値上がり、灯油では店頭・配達とも約30円の値上がりがあった。

 調査では、平均価格を前期(17~20日)、中期(21~24日)、後期(25~28日)に分けて各製品の平均価格を調べている。ガソリン(レギュラー・1リットル)は、104円→105円→105円とほとんど変わらないが、昨年末から3月上旬までは100~101円だったのだからイラク戦争の影響はみられる。

 プロパンガス(10立方メートル)は、前期の5705円が開戦後には48円値上がりの5753円となったが、後期には39円値下がりして5714円まで落ち着いた。一方、灯油(店頭・18リットル)は820円→835円→851円、灯油(配達・同)は930円→947円→960円と約30円の値上がりとなった。

 灯油は、昨年末の平均価格店頭804円、配達913円から、イラクへの武力行使が近付くにつれ上昇してきたもので、イラク戦争に最も影響を受けた製品といえる。最も地域差はあるようで、店頭の全国平均価格836円に対し、東北の796円から九州・沖縄の884円、配達の全国平均価格947円に対し、北海道の860円から九州・沖縄の1014円と、価格差は幅広い。

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