経 営 関 連 情 報

2003年07月23日-003
日商、「計算能力」「Eメール活用能力」検定を創設へ

 IT社会の急速な進展のなかで、漢字を書くことや計算などをコンピュータが簡単に代行してしまうことからの基礎学力の低下が問題となっている。そこで日本商工会議所では、子供の基礎学力育成や社会人の職業能力を向上させることなどを目的に、今秋から「電子メール活用能力」と「計算能力」の両検定試験を創設することを決めた。電子メール検定は10月から随時実施、計算検定は5~8級を11月29日に全国統一試験として行う予定。

 電子メール検定は、電子メールの適切かつ有効な利用の推進、利用に際して必要とされる知識や能力の習得・育成を目指すもの。試験の自動実行プログラムや試験問題をインターネットを介してダウンロードして実施する。商工会議所の行う検定試験では初めてのネット試験となる。

 一方、計算検定は、そろばんや電卓などの計算器具を使わずに、暗算や筆算などの計算能力を判定するもの。日常生活や企業活動で使う概数や概算などを含めた計算能力や計数感覚の向上が目的で、四則演算以外に数量関係や数学的な考え方を培う文章問題、パズル的な問題も出題する。13段階の級を設け、全国の商工会議所や指定会場で統一試験を行う。

 両検定の詳細は、決まり次第、「商工会議所検定ポータルサイト」で発表する予定。

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