経 営 関 連 情 報 |
2001年11月19日-002
10月の倒産1,911件でバブル崩壊後最悪を記録
10月の全国企業の倒産件数は1,911件で、17年5ヵ月ぶりに1,900件を超え、バブル崩壊後最悪を記録したことを帝国データバンクが14日に公表した。10月の倒産件数は、前月を343件(21.9%)、前年同月を200件(11.7%)とそれぞれ大幅に上回り、単月ベースでみると、84年5月(1,966件)、84年3月(1,926件)に次ぐ戦後3番目の高水準。負債総額は1兆710億1,400万円で、前月に比べ64.3%減、前年同月(協栄生命保険などの大型倒産多発で負債総額8兆5,611億1,400万円と戦後最悪を記録)を87.5%減とそれぞれ大幅に下回ったものの、2ヵ月連続の1兆円超えとなり、10月としては、2000年、96年(1兆3,684億3,200万円)に次ぐ戦後3番目の高水準となった。
10月中の主な倒産は、‡@スポーツ用品専門店大手の「ヴィクトリア」を経営していた不動産賃貸・管理の「ブイエスエス」(特別清算申請、負債750億円、東京都)、‡A生コン・セメント販売の「シモレン」(民事再生手続き開始申請、負債376億円、栃木県)、‡Bゴルフ場「茨城ロイヤルカントリー倶楽部」経営の「ロイヤル開発」(民事再生手続き開始申請、負債291億円、茨城県)など。上場企業では東証一部で産業用機械製造の「大倉電気」(負債86億8,900万円、埼玉県)の1件で、2ヵ月連続の発生となった。
また、月中の不況型倒産は1,452件発生し、前月を262件(22.0%)、前年同月を127件(9.6%)とそれぞれ上回った結果、過去最高だった昨年3月(1,342件)を上回り、初の1,400件超えとなった。これによって、不況型倒産の構成比は76.0%に達し、今年5月以降6ヵ月連続で75%を上回る高水準となっている。なお、業歴30年以上の「老舗倒産」は456件、業歴別構成比は23.9%で、5ヵ月連続23%を上回っている。
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