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経営関連情報 (2007/03/26)

値段が高くても買いたい消費・サービスは…

 日本総研が実施した「値段が高くても買いたい商品・サービスに関する調査」結果(有効回答数311人)によると、値段が高くても買いたい商品・サービスは、「電化製品(パソコン含む)」(19.6%)、「旅行」(13.2%)、「車」(11.9%)が上位3位となった。年収別にみると、年収1000万円未満では「電化製品」という回答が高く、年収1000万円以上では「演劇等の鑑賞やスポーツ観戦等」が高いという違いがみられた。

 コト(体験)消費に関する5項目(外食、旅行、趣味、スポーツ、演劇)のうち、スポーツ活動を除く4項目は年収1000万円以上が上回っており、年収が高いほどモノ(物)よりもコト消費への関心が高い傾向がある。値段が高くても買いたい理由における「最高の経験や体験がしたい」との回答は、1000万円以上が18.6%と、1000万円未満を10ポイント以上上回って、年収が高いほどコト消費への関心が高いことを裏付けた。

 また、「値段が高くても買いたい」ブランド(自由記述)は、全体では「特にない」(25%)がもっとも多かったが、もっともブランド名が挙がったのは「ソニー」(7.1%)だった。これは、「値段が高くても買いたい商品・サービス」のトップが電化商品だったことと関連していると推測される。年収別にみると、1000万円未満では「ソニー」(7.8%)を挙げる割合が高く、年収1000万円以上では「ルイ・ヴィトン」(7.1%)だった。

 ブランドを評価する理由については、全体でもっとも多かったのは「品質や性能が高い」だった。特に年収1000万円未満での回答率が高く、“品質や性能”という「具体的で目に見える価値」を重視する傾向がある。一方、年収1000万円以上では、「信頼感」、「歴史や伝統」を評価する割合が比較的高く、「目に見えない価値」、つまり商品・サービスの背後にあるブランドのストーリーを重視している可能性が指摘できる。

 同調査結果の詳細は↓
 http://www.jri.co.jp/consul/report/pdf/report070320_miyata.pdf