通信販売市場は成長の一途を辿っており、そのなかでもインターネット普及に伴うECサイトの拡大は目覚ましい。gooリサーチが60歳以上79歳以下の男女を対象に実施した「シニア層における通信販売利用に関する調査」結果(有効回答数811人)によると、96%が「通信販売を経験」と回答。うち90%が「インターネットショッピング」の利用経験者であり、「通販・雑誌カタログ」による利用経験(49%)を大幅に上回った。
もっとも多く利用している媒体についても、インターネットショッピングが73%ともっとも多く、シニア層にもインターネットショッピングが日常に浸透している現状が明らかになった。また、商品を注文する際の手段については、79%が「インターネット」と回答。商品選びに雑誌やカタログを利用しても、購入はインターネットで行う人もみられるほどであることから、決済手続きも、シニア層には特に弊害がないことが分かった。
実際に通信販売で購入経験のある品目については、「食料品」(57%)、「生活雑貨」(49%)、「書籍」(45%)、「衣類・アクセサリー」(43%)などの順。また、今後通信販売で購入してみたい商品では、「ホテルの予約」(40%、実際の購入経験28%)や「旅行商品」(40%、同24%)などが多く、実情は旅行代理店の窓口での注文が想定され、物品購入とは違い、サービスの購入となると、通信販売では不安や抵抗があることがうかがえる。
一方、インターネットショッピングを利用しないシニア層の理由については、「店舗で直接見て購入したいから」が24%でもっとも多く、次いで「情報漏えいが心配だから」(19%)、「確実に商品が届くか信用できないから」(12%)などの順に多い結果となった。このことから、ECサイト運営側は、個人情報の厳重な管理や商品を確実に届けるという信頼を得るための取組みが、今後の課題と考えられる。
同調査結果の詳細は↓
http://japan.cnet.com/research/column/insight/per/story/0,2000091177,20365074,00.htm