経 営 関 連 情 報

2002年04月19日-004
フレッシュマンの目標は、専門能力発揮志向のイチロー型

 (社)日本能率教会がこのほど発表した新入社員に対する「会社や会社に対する意識調査」によると、自分の目指す将来像として「自分の専門能力を伸ばし、自分が活躍できる場を求めていくイチローのような人(専門能力発揮志向)」と答えた人が51.8%にのぼり、自分の強みを生かした活躍を描いている人が多い結果となった。2位の「島耕作のようなバイタリティのあるマネージャー(リーダー志向)」の16.6%を大きく引き離している。

 それに対して「指示された仕事をきちんとこなすサラリーマン」を想像する人も13.0%で3位に。なお、「カルロスゴーン氏(日産自動車)のような有能な経営者(経営者志向)」と答えた人は3.8%、「ビルゲイツ氏のような自ら事業を立ち上げ巨万の富を手にする起業家(独立企業志向)」との回答は5.7%と少数派だった。

 フレッシュマンが会社に期待することの第1位と第2位は、「職場の人間関係がよい」(47.3%)、「人間的に成長できる」(43.1%)と変わらず。第3位には「専門知識・技能が得られる」(35.7%)が上がった。「給料が高い」(16.8%)、「休日が多い」(14.1%)等の待遇面への期待は低下傾向にある。

 また、リストラに対する意識をみると、「企業の利益追求のためには、リストラもある程度やむを得ない」が69.3%にものぼり、対する「リストラをしてまでも利潤を追求するべきではない」と答えたのは30.2%とその半分以下となった。

なお、この調査は、同協会の新入社員向け公開教育セミナー参加者583人を対象に、2002年3月26日から翌月4月4日まで行われたもの。

 

 

ホームへ戻る