国民生活金融公庫が14日に発表した全国小企業月次動向12月調査結果(有効回答数1278社)によると、11月の売上DI(前年同月比、「増加」-「減少」企業割合、季節調整値)は、10月に比べ1.1ポイント低下の▲16.4となった。DIの低下は3ヵ月連続。12月は3.8ポイント上昇し▲12.6となる見通しとなっている。
11月のDIを業種別にみると、「卸売業」(▲27.8)、「飲食店」(▲19.1)、「サービス業」(▲20.6)、「建設業」(▲16.3)、「運輸業」(▲7.4)の5業種で低下し、「製造業」(▲4.3)、「小売業」(▲18.1)の2業種で上昇となった。12月は、「飲食店」を除く6業種でDIが上昇する見通しとなっている。
11月の採算DI(「黒字」-「赤字」企業割合、季節調整値)は10月に比べ1.0ポイント上昇の▲5.9となって2ヵ月ぶりに上昇した。12月についても▲1.0と4.9ポイント上昇する見通し。
また、11月に設備投資した企業の割合(季節調整値)は2.1%となり、10月に比べ0.6ポイント低下した。今後3ヵ月(12月~2005年2月)に設備投資を計画している企業の割合は4.2%となり、11月調査に比べ0.2ポイント上昇している。
国民公庫は、小企業の景況について「改善傾向が続いているが、一部に弱い動きがみられる」との見方を示している。