ブランド総研が8月に実施した「地域ブランド調査2006市版」では、全国でもっとも魅力的な市は「札幌市」(100点満点中60.5点)となった。2位は「神戸市」(同58.0点)、以下、「函館市」(同57.6点)、「横浜市」(同57.6点)、「京都市」(同56.3点)までがベスト5。同調査は、全国779市を対象に、認知度や魅力度、情報接触度、市のイメージなど全103項目について徹底的に調査したもの。
調査結果(有効回答数2万4536人)によると、札幌市は「とても魅力的」との回答が34.5%、「やや魅力的」が52.1%と8割を超える人が魅力を感じる一方、「(あまり・まったく)魅力的でない」との否定的な回答は1.6%と少数だった。一方で京都市は、「とても魅力的」が38.3%と779市中でもっとも多かった反面、「(あまり・まったく)魅力的でない」が7.6%と札幌市より多かったため、総合点では札幌が上位となった。
都道府県別の分析では、北海道が10位までに「札幌市」(1位)、「函館市」(3位)、「富良野市」(6位)、「小樽市」(7位)と4市がランクインしたほか、「旭川市」(18位)、「登別市」(20位)、「帯広市」(25位)、「釧路市」(29位)なども高い評価となった。また沖縄県も、「那覇市」(9位)、「沖縄市」(10位)、「宮古島市」(21位)、「石垣市」(24位)などが高い評価を得ている。
また、26都道府県では県庁所在地の市がもっとも魅力度が高くなったが、残りの20県では県庁所在以外の市がトップとなった(東京を除く)。その中で観光地がトップとなった県としては、「大分県(別府市)」、「福島県(会津若松市)」、「栃木県(日光市)」、「千葉県(浦安市)」、「岐阜県(高山市)」、「静岡県(熱海市)」、「三重県(伊勢市)」、「広島県(尾道市)」、「島根県(出雲市)」、「鹿児島県(奄美市)」などがある。