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新入社員のエコ意識、レジ袋有料化は「賛成」多数

経営関連情報 - 2009年06月29日

 共立総合研究所が実施した「2009年度新入社員のエコ意識調査」結果(有効回答数1391人)によると、コンビニでのレジ袋有料化については、「少々不満は残るが、仕方がない」(51.1%)を含め全体の86.5%が「賛成」という回答になった。レジ袋が有料化された場合にとる行動は、49.1%とほぼ半数が「レジ袋を断る」と回答したが、「コンビニの利用頻度を減らす」との回答は3.1%とごくわずかだった。

 同様にスーパーのレジ袋有料化についても、「少々不満は残るが、仕方がない」(44.9%)を含め91.6%が「賛成」と回答。また、コンビニ・スーパーで支払ってもいいと感じるレジ袋1枚の値段は、コンビでは46.7%が、スーパーでは55.1%がともに「4~5円」と回答してもっとも多い。6円以上という回答はほとんどみられず、レジ袋1枚の値段は「5円」が実質的な上限であると考えられる。

 商品購入の際の環境配慮への意識は、52.2%と過半が「たまに考えている」と回答。環境配慮行動のなかでもっとも支持が多かった項目は、「長く使える商品を選ぶ」(91.2%)、次いで「詰め替えタイプの商品を選ぶ」(85.2%)、「省資源・省エネ型の商品を選ぶ」(53.9%)となった。これに対して、「リサイクル商品を選ぶ」(36.1%)、「環境に配慮している企業の商品を選ぶ」(34.7%)などは、相対的にあまり積極的には取り組まれていない。

 「環境に優しい商品」に対するイメージは、半数以上が「価格が高い」(57.0%)、「種類や量が少ない」(51.3%)というイメージを持っている。これに対して、「品質や機能が劣る」(24.3%)、「使いにくい」(16.2%)というイメージは少ない。環境に優しい商品に支払える価格については、「10%程度割高」が35.5%、「5%程度割高」が30.3%と、10%程度以内の割高であれば容認されることがうかがえる。

 以上のように、新入社員は、「エコ」を意識しているが、身の丈にあった消費を考える傾向にあり、環境面だけを優先させることは少し困難なようだ。共立総研は、まず、「お得感」があることが前提で、その上で「エコ」を感じさせる商品であれば、潜在的な若者のエコ意識を刺激する可能性が高いのではないかとの考えを示している。

 同エコ意識調査結果の詳細は↓
 http://www.okb-kri.jp/press/20090624.pdf