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税務業界情報 (2004/03/29)

公認会計士第3次試験合格者は802人で過去最高

 2003年の公認会計士第3次試験の合格者数は過去最高の802人だったことを、金融庁の公認会計士審査会が26日に公表した。このうち女性合格者は16%を占める128人。第3次試験は、1294人から願書提出があり、筆記試験を経て口述試験を受けた868人のうち、92.4%にあたる802人が晴れて公認会計士の資格を取得した。

 合格者の最高年齢は55歳、最低年齢は24歳で、平均年齢は29.8歳だった。年齢階層別にみると、「25歳以上30歳未満」が55.2%を占める441人、「30歳以上35歳未満」が31.5%、253人で、この両年齢層で全体の9割弱を占めている。学歴別では「大卒」が全体の97.9%を占める785人で、2次試験では15%前後いた「大学在学中」はゼロ。これは、3次試験を受けるためには3年間のインターン期間が必要なため。

 合格者を職業別にみると、「監査法人勤務及び会計事務所等勤務」が93.6%を占める750人と圧倒的に多く、次の「銀行・会社員」(2.6%、21人)と「無職」(同)を大きく引き離している。「税理士」はたった1人。監査法人勤務などがほとんどなのは、これも1年以上の実務補習及び2年以上の業務補助等という3年間のインターン期間が3次試験の受験資格となるためだ。

 なお、公認会計士試験は、2003年5月30日に成立した改正公認会計士法によって、2006年1月から新しい試験制度に移行する。具体的には、現行の3段階5回の試験が1段階2回に簡素化される。現行では、1次(一般学力)、2次(短答式5科目・論文式7科目)、3次(筆記・口述)だが、これが短答式と論文式からなる1回の試験となる。