ゼイタックス

世界同時不況の影響で有形固定資産取得額20.3減

経営関連情報 - 2011年10月17日

 内閣府が発表した2009年度の民間投資・除却調査結果によると、2009年度の資本金3000万円以上の民間企業の有形固定資産の取得額(投資額計)は29兆9353億円と、世界同時不況の影響で20.3%減った。投資額計に対する投資区分別の構成比は「新設取得額」が82.5%(20年度82.4%)、「中古品取得額及び土地の取得費」が12.5%(同11.8%)、「大規模修繕・改修費用及び土地の整地費・造成費」が5.0%(同5.8%)。

 2009年度の投資額計に対する構成比の大きな資産項目をみると、「機械及び装置」が26.7%(2008年度28.6%)、「建物」が13.5%(同14.4%)、「工具・器具及び備品」が10.0%(同11.1%)などとなっている。産業別内訳では、「製造業」が36.7%(同41.9%)、「卸売・小売業」が12.7%(同11.6%)、「運輸業」が10.3%(同9.4%)、「電気・ガス・熱供給・水道業」が9.9%(同5.9%)となっている。

 また、2009年度における資本金3000万円以上の民間企業のファイナンシャルリースのみなし取得価額は、2兆3345億円(2008年度2兆2851億円)となった。2009年度の合計に対する構成比の大きな資産区分をみると、「工具・器具及び備品」が43.1%(2008年度48.9%)、「機械及び装置」が36.9%(同24.4%)、「車両及び運搬具」が13.2%(同15.6%)となっている。

 主要な産業について、投資額計に対する資産項目別構成比を2008、2009年度の平均でみると、「農林水産業」からなる「第1次産業」は「機械及び装置」や「工具・器具及び備品」に、「製造業」などからなる「第2次産業」は「機械及び装置」に、その他の産業からなる「第3次産業」は「機械及び装置」や「建物」といった資産項目に、重点的な投資活動を行っている状況がうかがえる。

 同調査結果の概要は↓
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sonota/jyokyaku/kekka/h21/22kekkagaiyou.pdf