経 営 関 連 情 報

2002年06月24日-003
国家公務員はコスト意識に欠けエリート意識が強い?

 “お役所仕事”とは責任をたらい回しにするなど非能率的で、どんなに忙しくても時間内でしか仕事をしないなどを意味するが、国家公務員は今、財政再建の一環で厳しい人員削減の波にさらされている。そのような国家公務員に対して国民はどのような意見・提言等を持っているのだろうか。

 人事院がこのほど公表した「国家公務員に関するモニター」アンケート調査結果(回答モニター490人)によると、現在の国家公務員について最も重要だと思うものを順位付けしてもらう形で聞いたところ、第1順位としては「エリート意識が強く、市民の視点が欠けている」が24.3%で最も多く、続いて、「所属省の利益ばかり重視して、国全体の利益を第一に考えていない」(20.4%)、「コスト意識に欠け、迅速、効率的、弾力的に仕事をしていない」(19.8%)となった。回答を1位から3位のトータルでみると、「コスト意識に欠け……」との回答が52.4%でトップ、以下、「エリート意識が強く……」(49.6%)、「相変わらず民間企業や特殊法人などへの天下りが続いている」(48.2%)などが上位を占めた。

 チェック項目が批判的な内容ばかりだったので、「コスト意識に欠け、エリート意識が強い」というのが平均的国家公務員像になってしまったようだが、多くの国家公務員は危機的な状況にあるわが国財政再建のため日夜努力していると信じたい。「省益優先」との指摘があるが、それは政治家や官僚幹部の舵取りの結果でもある。国家公務員は、仕事を上手くこなして当たり前であって、少しの失敗も批判の的となるそんな役割でもある。それもわが国、国民のため、仕方がないか…。

 

 

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